ナミの調教をした日の翌日、俺達の船はゴア王国近海に差し掛かった。
「ねぇ、ジョーカーあの国はなんていう国なのかな?」
「あぁ、あの国はゴア王国という国で吐き気しかしないクソみたいな国だ」
「そうなの!?」
ヤマトがゴア王国の方に向けて指さしながら質問してくるのに答えると驚きの声を出す。
「文字通りの意味だ、見てみろ港であるはずの場所がゴミ溜めになっているだろ」
「本当だ、ゴミだらけ!!」
「この場所は
「そうなんだ・・・」
グレイターミナルの説明をするとヤマトの表情が暗くなる。
「それにゴア王国は世界政府加盟国であるからのとあの巨大な壁があるからと防衛力が低い」
「ジョーカー?」
「だから今日滅びるんだよ」
「!?」
俺の言葉にヤマトは目を見開く。
国を滅ぼすと言ったからではない、まるで玩具を与えられた子供のように無垢ながらに邪気のある笑みを浮かべる
「ジョーカー、この国を滅ぼす事って必要なことなの?」
「あまりないが・・・《災害》はいつも突然起こるものだ」
「そうだね」
俺の言葉にヤマトはそう返すしかなかった。
そうして、俺は全員に号令を掛ける。
「お前ら、船を着けろ!!」
「はいっ!!」
俺の命令に船が接岸されるとこう言った。
「ジョーカー様、接岸完了致しました!!」
「お前らここまでの航海ご苦労だった、これからはあの国で楽しめ!!酒も、女も、好きなだけな!!」
『ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!』
俺の言葉を皮切りに雄叫びを上げる部下達は我先にと門へと駆けていく。
「さて」
「あれ、ジョーカー君は行かないの?」
「行くに決まってんだろ、ただ場をかき回す必要がある」
「え?」
俺はヤマトの質問に答えた後、ゴア王国に向かって跳躍すると丁度王城と貴族の区画を隔てている門の上空に着いた。
「さぁ、せいぜい抵抗してくれ。俺達を満足させるくらいにはなぁ・・・」
その言葉と共に落下を始める身体は真っ直ぐに地面へと向かう。
その下は王城と貴族区画を繋ぐ門だ、それを確認した俺は覇王色と武装色を拳に纏わせる。
黒い稲妻迸る拳を真下に向かって打ち抜く。
「
そう拳が打ち込まれた瞬間、全てが爆ぜた。
膨大な覇気の衝撃波によってゴア王国の貴族区画は壊滅した。
「ふぅ、今の所はこれくらいの威力しか出ないか」
そう言いながら拳を見る俺は王城にへと向かい、玉座に座る王らしき奴が喚く。
「貴様一体どういうつもりじゃ、我が国は世界政府加盟・・・」
「だからだよ」
その言葉を両断し俺は首を刎ねた。
そしてこの日、ゴア王国という国は世界からその名を消した。
「なんと言うことだ」
ここは海軍本部マリンフォード、その一室に海軍本部元帥・センゴクが頭を抱えながら嘆く。
その理由は今朝の新聞に載っていた記事の内容だ。
『ゴア王国、百獣海賊団・大看板ジョーカーの手によって滅亡』
「前回の天上金強奪事件からなりを潜めているかと思えば今回の事件・・・子供とは言え海賊か・・・!!」
歯ぎしりをするセンゴクの所にやって来る男が一人。
「センゴク、新茶を持ってきた!煎餅出せ!!」
「喧しいぞ、ガープ!!」
やってきたその男は
「なんじゃ、いつになくイラついておるのう」
「あぁ、世界政府加盟国であるゴア王国が海賊の手によって滅ぼされた」
「ふむ、その件か」
センゴクの言葉にガープも眉を顰める。
「しかも相棒と思われる鬼姫と呼ばれる女はカイドウの娘とのことらしい」
「なに、カイドウの娘じゃと!?」
「私も驚いたがこれは紛れもない事実だ」
ヤマトの情報を聞きガープが驚きセンゴクも頷く。
「・・・・・・」
「ガープ、ジョーカーの手配書を眺めてどうした?」
「いや、なんでもないわい」
ジョーカーの手配書を見ているガープに気付いたセンゴクガ問いかけると素っ気なく答える。
「まぁなんじゃ、とりあえず新茶を飲むぞ」
「いい加減にしろガープ!!」
そう言ってくるガープにセンゴクはそう言うのだった。