Purgaturium/英雄 cupiditas 作:トラロック
時間が経つにつれて【シン・ファミリア】に所属している男性冒険者アストルフォの酔いが深まっていく。それを物珍しそうに観察するのは【キュベレー・ファミリア】の元団員アタランテ・ミリアである。
この家は今のところアストルフォ以外立ち入らせた事が無く、知り合いの多くは知らない筈だ。例外があるとすれば何処に居るのか分からない神々だ。彼らは楽しみを見つけると蜜に集まる蜂のようにやってきてしまう。
オラリオの邸宅全てに
(酒は即効性があったが精力剤はまだ効き目が分からないな。……飲ませ過ぎたら鼻血を出しそうだし……)
彼の目が少しずつ眠そうなものへと変わっていく。それによって口数が減り、熱い吐息をつくようになってきた。
指示があるまで動かないつもりなのか、命令だから動かないのか。
試しに話しかけるとちゃんと返事をする。酩酊しているように見えるのに聴覚が優れているなら意識がまだ残っていると見て間違いない。
「頭は痛むか?」
「んー? なんかポカポカしているけれど痛くないよ」
彼の顔や額に手を置くと温かかった。それとこちらが触れる事に一切の抵抗を見せない事に軽く驚く。他の者なら多少後ろに身体を引いたりするものだから。
頭や首元に触れても文句ひとつ言わない。唇を軽く摘まんでも同様に。
逆に獣耳や尻尾に触れてみろと指示を出すと素直に従った。
(……気分がいいから何でも言う事を聞く、という効能なのか? 匂いと違い一向に効果が継続されているところ見ると一日いっぱいはこのままな気がする)
さすがに冷や水を浴びせれば酔いが醒めるはずだ。醒めないと困る。何を飲ませたと言われるので。
そんな彼女の危惧とは裏腹に彼は薄ら笑いを浮かべながらアタランテの尻尾を擦ったり感触にご満悦だった。
狭い室内とはいえ杖を突きながらの移動を余儀なくされているアタランテは風呂場の様子を窺ったり、アストルフォの身体を案じたり、割りと
義足があれば、義手があれば、と思われるかもしれない。
便利なものが無い時の不便さは――やはり、そういう目に遭ってからしか理解されない。
アタランテは己の現状をただひたすらに悔いていた。けれども、決して側に居るアストルフォを恨んだりしない。多少、羨ましがることがあるかもしれないけれど。
自分に無いもの――失ったもの――を持っている者に対する妬みが無いかと言われれば素直にあると言える。その
だからこそ彼に対して羨望を持っても負の感情は抱かない。
(……もし、敵対【ファミリア】だったら……。そもそも家に連れ込まないか。……彼に信頼されているのか、それとも彼だからこそ私の家に来てくれたのか)
言いなりになっているとはいえ悪いことをしている自覚はある。だからこそ心が少しばかり痛んだ。
他人と触れ合う上で傷つかない事など、きっと無いと思った。
これから雄を迎えるにあたって自分はちゃんと雌として振舞えるのか、覚悟を決める時が来た。
(……まずは何にしても確認作業だな)
愛らしい顔立ちの彼の近くに座り込む。――立ったままでいるのが難しいからだ。
こちらを見ろと言うと素直に応じた。酒の魔性は凄まじい。それを知ったアタランテはとても飲みたいだなどと言えないし、かえって飲酒に抵抗を覚えて来た。
出所を知るのもまた怖いと思わせた。
「汝は……童貞か? 女性経験があるという意味で。……というか言葉の意味が分かるか?」
「んー、分かるよー」
微笑みながら答えた事に彼女は軽く呻いた。
歳は自分と近く、他の眷族とも付き合いがある冒険者ではある。だが、見た目の印象では全く無垢な子供のようにしか思えない。そんな彼が『童貞』の言葉の意味を知っていると言えば驚くしかない。
更に聞けば【ランクアップ】時のお祝いで酒の席の後で歓楽街に連れていかれた、と言った。――今の状況と大して変わらない事に気付き、何故か納得してしまう。
沢山の綺麗な女性に囲まれてー、と言ったところで彼の
「そこで彼女達から童貞の意味とか教えて貰ったよー。……
言葉の最後に悲しそうな顔になった。それについても何となく察しがついたので彼の頭を撫でた。
誰に
(私の【ファミリア】であればオリオンが居るし、キュベレー様も
見た目は幼く見えるが様々な経験を積んでいる事は分かった。
多少の罪悪感があったものの遠慮しなくていいと分かると気が大きくなる。ここで強引に事を進めないように深呼吸する。その間、彼ずっと尻尾を触り続けていた。
風呂と寝床の用意が整い、汗に濡れてきたアストルフォの顔をタオルで丁寧に拭く。
その間に指示の出し方を色々と変えてみた。自害などの物騒な文言を避け、取り返しがつかなくなるような事が無いか確認する。要は刃物で自傷行為が出来るか、だ。これによって酒の危険性がよりはっきりしてくる。
酔っているとはいえ完全な操り人形になったわけではない筈だ。言葉の端々に暑いと呟いているので。出来ない事があると見て間違いない。
「えー、痛いのはやだなー」
普通に頼めば拒否される。だが、腕をこう持ってきてここで刃物を落とせ、という言い方にすると素直に応じた。――腕に刺さる前に刃物は取り上げた。掴み損ねて
切り傷程度なら慣れているから声は出さなかったが左手での作業は慎重を喫さないと危ないと理解した。
怪我を傷薬で治した後、物騒な命令をやめて本命に移行する。
椅子に座りっぱなしの彼に立つように指示した。あまり泥酔した人について詳しくないが判断力が低下する事は分かっている。例えば服の脱ぎ方が分からなくなったり、千鳥足になったり、支離滅裂な言葉使いになったり。
彼の場合は意識がしっかりしていて言葉に問題が無く、指示に対する反応もおかしな点は見受けられない。
(酩酊状態の筈なのだが……。これが普通なのか? 言葉が通じないような泥酔状態になっても困るが……)
考えれば考えるほど神ペニアから貰った酒が怖くなる。これはとてもではないが飲んではいけない代物だと判断した。
変に意識がはっきりしている分、従順な反応はかえって不気味だ。後遺症が残らない事を祈った。
対象が女神では何の参考にもならないけれど。
(……そういえば。水絞りをやらせればいい。……便利な労働力が居るわけだし)
汚れたタオルが山になる様子に頭を悩ませていたところだった。これ幸いと渡りに船で彼を利用しようという考えが浮かんだ。
一つ頷いた後に彼が座っていた座席に綺麗なタオルを乗せる。その間、彼の視線はアタランテを常に追っていた。まるで物珍しいものに興味を覚えたように。
指示が無い間、呼吸を止めているわけではない。彼の思考は次の指示が来るまで無心になっているだけだ。だが、何も浮かばないわけではなく、アタランテの言葉がたくさん頭の中に浮かんでは消えていくを繰り返していた。
身体が暑くても彼女の指示に塗りつぶされ、余裕が出来ると自身の様子を思い出す。その繰り返し以外の余裕が無い状態が反響するように続ている。
そんな
「トイレに行きたいならそこの扉だ。それと暑いならズボンとパンツを脱ぐといい。脱いだものは畳んで寝室に置いておけ。……そして、それらが終わったらここに戻ってこい」
「分かったー」
全く何の疑問も抱かずに返事をした後、彼は指示された通りトイレに直行した。丁度尿意や便意を覚えた為だろう。
移動するのに何歩歩け、だとか細かな指示は必要ない。ある程度、彼の自己判断で行動できる。それは先ほどの食事の後でも確認済みだ。
喋ろ、とか黙れとか言わなくても彼は自分の気持ちを口にしていた。つまり、精密すぎなくてもよい。
恫喝する必要は無く、おそらく彼の耳に聞き取れて理解できる言葉でなければダメなのだと推察する。
後は黙って様子を窺うだけだ。
アストルフォはトイレを済ませた後、居間と寝室を見比べて立ち往生した。どちらを優先すべきか迷っているのだと思った。
ここでアタランテが寝室を指さすとありがとうと嬉しそうに言って部屋に向かった。
命令すればそれで終わりではなく、迷う事があるのだと分かった。
(……命令を遂行するまで次の指示を受け付けない、というものでなくて良かった)
半分は嘘。半分は本当。それと心が痛まないわけがない。
彼の様な雄ならば身体を預けてもいいと思えたからこそ――誰でもいいわけではないのは確かだ。他に候補が居なかったのか、と問われれば殆どの知り合いが女性ばかりだからどうしようもなかった。
アタランテにも
指示を出して彼がどう応えるのか、油断なく観察する。
今のところ拒否の意志は見られない。もし、これが普段通り彼ならばどう反応していただろうか。
(用が済んだら帰ってしまうか。同じ【ファミリア】の団員同士というわけではないから)
念のために酒をもう一杯用意するか、と考えて居るとアストルフォが寝室から戻ってきた。指示された通りズボンとパンツを脱いだ格好で。
女性宅で下半身を露出する彼はとても暑さから少し解放されたようなにこやかなものだった。ただ、アタランテの目は少し大きくなったが。
本当に指示した通りの姿になると――まだ――信じていなかった為に驚き、見ている内に彼女の心臓の鼓動が急激に高まった。それと顔が赤くなっていく。
椅子に座れ、と小さくなってしまった声で指示すると彼は素直に従った。
(……いや、まあ……、なんというか。汝には羞恥心が無いのか? そんなわけはないか。顔は赤めだし……)
いくら指示だからと言って恥ずかしい格好になる事をすんなりと受け入れるはずがない。
元々露出の気があったというのならば納得できる。だが、彼が痴態を晒す趣味の持ち主であるという噂は聞いたことが無い。
試しに恥ずかしくないのか、と聞くと恥ずかしいよ、と普段の調子で答えてきた。
「私が指示したからか?」
「アタランテがそうしろと言ったから。……何か変だなとは思っているけれど……。それがどう変なのかが……ボクには分からない。……そんなにマジマジと見られると恥ずかしいけれど、どこかおかしいかな?」
恥じらう姿は少女のよう。けれども、女性を目の前にして股間を隠さず、尚且つチンポを勃起されているにもかかわらず、気にするところがおかしい。
娼館で見かけた男性客よりも太くて長めで立派な雄の男性器にも驚いたけれど。
(色白の肌で幼い印象を受けていたが……。形は立派で汚らしくない。髪の色と同じ陰毛も手入れされているように綺麗だ。皮をかぶった包茎というわけではないのだな。幼児のチンポではなく立派な大人……)
散々復唱してきたからか、チンポという単語を頭の中に浮かべても平気になっていた。ただ、実際に発音するまでには至っていない。やはり、幾分か抵抗を覚える。
彼のチンポは精力剤の影響か、見る見る浮き上がるようにそそり立ち、血管の脈動に合わせて跳ねた。
(……おかしい点を自覚できていない? 私の目の前でチンポを勃起させているお前の態度だ。いくら指示でもここまではしないだろう……。だが、それを疑問視しない、または出来ないのも酒の力か……。こんなものが都市に流通していると思うと末恐ろしいな)
酒を嗜まない者も居るから違和感に気付けば騒ぎになるものだ。それが無いのはごく一部の者にしか渡っていないか、数自体が少ないか、だ。
神ペニアは手に入れる方法を知っている。だが、他に知っている者が居ないとも限らない。
酒を造っている者は既に承知している筈だから神ペニアを問い
獣人であれば飲む直前に漂う匂いで忌避感を覚えられる。これは味以前に身体が危機を訴えているので、どうしても飲めなかった。
見つめたままでは騒ぎ出すかもしれないので彼の目元をタオルで隠しておく。気持ちが落ち着くように無理のない深呼吸でもしていろと指示して。それと忘れないように暴れるな、タオルを取るな、大声を出すな、分かったら頷け、と。
目隠しした状態で細かな指示を出し、彼が頷いたことを確認する。――残る懸念は酔いが醒めた時だ。
我に返ったアストルフォが怒るのか呆れるのか分からないが、最悪を想定しておく。
場合によれば喧嘩別れになり二度と会う事が無くなるかもしれないが、彼にそれほど愛着が無いので付き合いが無くなったところで問題は無い。
童貞であったら大騒ぎしそうだが経験者であるならば、あまり騒がない気もする。
雑念を振り払ったアタランテは椅子の前に座り込む。目の前には脈打つチンポがある。
太い血管が浮かび上がり、当人よりも凛々しい佇まいだ。
亀頭は赤い苺の様な形をしており、彼女から見ると真ん中に割れ目があった。
小便を出したばかりか僅かばかり尿の匂いが残っている。
(……近くで見ると迫力があるな)
しばし見つめた後、彼女自身も興奮してきたので雰囲気を出す為に服を脱ぐことにした。――といっても彼には全く見えないのが残念なところだが。
全裸になったところで自身の股間に手を当てると少しだけ滑りを感じた。
目の前に猛々しいチンポがあるのだから雌として反応しているのかもしれない。
「黙っていろ。気持ちよくするだけだ」
優しく
先端部分を
(鼻息が荒くなっているな。痛いのか気持ちいいのか分からないが……、他人の手で触れられることに興奮しているのは分かった)
それにしても勃起している亀頭が大きい事に驚く。
これは口に入るのか、と思いつつ先端を嘗める。丁寧に、全体を湿らせるように。
つい先日までこんなことをする女ではなかったはずなのに、と思いながら。
嘗め終わった後、唇を滑らせながら亀頭を丸々口に含む。彼のチンポは太くて大きいのと長い。大体二〇
こういう時は亀頭まで含んだら陰茎を手で擦るやり方しかない。無理して全部口に収めても苦しいだけだ。下手をすれば喉に引っかかって窒息して間抜けな死に方をしてしまうおそれがある。
一瞬顔を青くしたアタランテはそうならないように注意しながらアストルフォの亀頭を口の中に収めていく。その間、彼は呻いていたが無視した。
目の前に見えるのは桃色の陰毛。顔は前方で固定され、あまり自由に動かせない。――出来なくは無いがチンポが傷ついてしまう気がした。
一旦口に収めてしまうと弾力などが分からなくなり、亀頭に這わせる舌ざわりだけが頼りとなる。
亀頭と舌により互いのざらついた感触で刺激しているとアストルフォの熱い吐息が聞こえて来た。
感覚を頼り舌で全体的に嘗めたり、先端を擦るように這わせたりした。
(これだけされても逃げ出さないとは……。これでこいつが意識的に耐えているだけだとしたら……、私は果たして羞恥に耐えられるだろうか。……こんなことをするだけでも充分恥ずかしいか……)
舌を動かしつつ手で陰茎を擦る。その時、出来るだけ素早く動かした。
のんびりと彼のチンポを堪能するためにやっているのではなく、酒の効果のついででしかない。
平常心を保ちつつ性行為に勤しむ男性は射精までに結構な時間をかけるという。アストルフォの場合は経験が浅いと予想し、程よい刺激を与えれば一時間もかからないと思った。
数分も持たない人を『早漏』と言うそうだが――
手で陰茎を擦っていくと彼の喘ぎの様な息遣いが聞こえて来た。間断なく荒い呼吸で胸が上下する。
聞いている分には可愛らしい少女のような声色。だが、遠慮する気はアタランテには無かった。
更に攻め続けると彼の腰が小刻みに動き出した。
「あぅ!」
一際大きな呻き声と同時に口腔内に噴射される感触があった。
更に舌と手の動きを続けていると噴射の度に彼は痙攣するように腰を小刻みに上下させ、身体を捻ろうとした。
悲鳴のような呻きがしばらく続き、荒い息遣いだけが耳に届く。
動かしていた舌から苦みを感じ、それを少しずつ飲み込んでいく。間違いなく
喉の奥に落ちる苦みと鼻から抜ける独特の雄の風味が彼女の顔を淫靡なものに変えていく。
もし、鏡で自分の顔を映せば間違いなく発情した雌の姿が拝める。
彼の呼吸が静かになってきたところで手の動きを止めて口から亀頭を出すと白濁した粘液にまみれた様子が現れる。
少し眺めていると先端から同じく白く濁った粘液が漏れて来た。
射精を終えたチンポは急速に縮まるわけではなく、しばらく荒い息遣いと共に脈動するような動きを見せた。
口の中の精液を飲み終えた後、陰茎を掴んで舌で粘液を嘗めとる。
「……気持ちよかったか?」
「はぁ……、気持ち? ……はぁ、はぁ……。すっごい気持ちよくなってびっくりした」
激しい運動でもしたように呼吸が荒いアストルフォは素直な感想を述べた。
快感を得ると誰もが極度の疲労に陥るようだ。アタランテにも経験があるが理屈は全く分からない。
息が安定した後、目隠しした彼に席を立って右に動けなどの細かな指示を出し、寝室に行ってもらった。
射精後の足腰は特に問題が無かったが内股にチンポがペチペチと当たると口元が恥ずかしさで歪んだ。
ベッドの端に腰かけさせた後、彼の背中を支えながら上体だけ寝かせる。
寝室のベッドは寝心地を重視し、二人連れでも充分な横幅を確保した特注品だ。
家具屋には広いスペースで眠りたいとだけ伝えてある。枕などは別の店で追加購入した。
(……射精したのに気持ちよかった以外の感想が無いというのはあり得るのか? それとも異常事態だと認識できていない? ……そんな訳は無い筈だが)
言いなりになるにしても脅迫したわけではないし、暴力で従わせているわけではない。
酩酊状態というのはここまで人を人形のように出来るものなのか、それとも謎の酒の効能がとれだけ凄まじいものなのか。益々疑問が募る。
試しに自慰行為をしてみろ、と言うと利き手で陰茎を掴んで擦り始めた。
内容を理解していれば行動に表せられる事が証明された。
酒の効能が凄まじいせいで色々と驚かされるが素に戻った時、どうなるのかも気になるところだ。
女性宅で如何わしい行為の連続を味わったのだからアストルフォでも取り乱すのではないかと思う。
アタランテに言い訳する気は無いが命にかかわる事態に発展しなくて良かった、という思いもある。なにせ得体のしれない酒だ。心臓麻痺くらいは想定していた。
持ち前の【ステイタス】のお陰か、見ている限りにおいて特段の異常事態は確認できない。
(荒い呼吸以外は……)
下腹部に倒れ込んだ長いチンポは剛直さを失い、とても力なくへたり込んでいる。
一度射精するとしばらく萎える、という事は承知している。だが、小さくなるどころか、少しずつまた起き上がろうと蠢いていた。これは先ほどやらせた自慰行為の影響かもしれない。
若い世代や精力に溢れている者なら短時間で復活する事もあると娼婦から聞いていた。
(小さく縮まないところを見るとまだまだ元気が有り余っているということか。精力剤も飲んだし、そういうこともあるか)
雄の元気なチンポを見ているとアタランテの下腹部が少しだけむず痒くなる。
一度経験してしまうと自分が何を欲しているのか否応なく理解してしまう。そして――
もう、いいか。
充分に知識を得て雄の味も覚えた。残るは自分に相応しい相手探しだ。
だが、最後の関門である処女性の喪失に抵抗が無いわけではない。異性を受け入れるのだから雌として覚悟を決めなければならない。
(……その前に男女の営みを楽しんでおくとしようか)
床を這いずるように台所に移動する全裸のアタランテ。
手足を失ってから移動も随分と下手になってしまった。惨めな格好になった事で冒険者に戻る気持ちも無くした。
彼女の目的は雄を手に入れること。既に色々と準備した以上後戻りはできない。
発情した獣は満足するまで淫らになり続ける。だから、もう――今更である。
空のコップを手にして寝室に向かい、アストルフォの頭に
腕を押しつぶさないように膝裏に移動させる。
「……口を開けて、舌だけで丁寧に嘗めろ。……そう、下から上へ……」
彼女の指示に何の疑念も抱かずに小陰唇に舌を這わせる。
ざらついた舌の感触に思わず熱い吐息が零れる。それをしばらく続けた後、身体を反転させ蹲るような格好になった。
目の前にある彼の男性器を掴み、亀頭を嘗める。
互いの性器を嘗め合っている為か、言葉を交わすことなく行為を続ける。息遣いだけがお互いの耳に届くのみ。
(……ただ嘗めるのも飽きて来たな。……ああ、本当の性行為はどんなものなんだろう。きっとみっともない喘ぎ声をあげるのだろうな。……そして、とても気持ちがいいんだろうな……)
ため息の様な吐息を漏らした後、彼から離れて床に座り込んで一息つく。
顔を挙げれば両足を投げ出した格好のアストルフォが居て、位置的に見えないが勃起し始めたチンポがある。
こんな事を一日いっぱい続けても生産性が無い。腹も減るし、一過性にすぎない事が頭をよぎる。
(……真昼間からこんなことばかり……。……本当に、頭の悪い暮らし方だ)
実際の夫婦ともなればもっと明るい雰囲気に慣れるだろう。仕事に勤しむ娼婦達の明るい顔を思い出す。
彼女達は客に夢を見せる為に働いている。暗い顔では商売が成り立たない。
――そして、今のアタランテに娼婦の仕事は出来そうにない。元よりする気も無いけれど。
もう一度ベッドによじ登り、寝転がっているアストルフォを眺める。
未だに酒の効果が続いているのか、それとも既に
どちらであっても構わなかった。もし、素面であれば拒否するだろうか。抗議の声は未だに無いけれど、彼の中ではどうなっているのか少し気になった。
「……もし、こういう事が嫌いならチンポは要らないだろう。丁度
相手に聞こえるように。ゆっくりと丁寧に言った。
彼は多少唸ったものの切られるのは嫌だから続けていいです、と素直な態度で答えた。
友達と如何わしい行為をするなんてもってのほか。切り落としちゃってよ、と言うのではないかと少しばかり思った。本音の部分では申し訳ない気持ちでもあるのかもしれないけれど、そこまで聞く気は無かった。
本当に斬り落とした場合、すぐに縮んで干からびていく。出来れば勃起したままの状態で飾りたいくらいだ、と思った。
色白の肌艶があり、太くて長くて形も綺麗だから。
童顔のわりに射精量が多く、睾丸も大きいまま。この部分が大きい客ほど大量に放出するので時々取り合いになるという。
「お前は何も責任を感じなくていい。雄として興味があるのはチンポだけだ。お前はただ成すがままにやられていればいい」
「……うう」
(もし、ここまで全く酔っていなかったのであれば大したものだ。さすがに主神の指示は介在しないと思うが……、恐れ知らずにも程がある。……もし、去勢まで出来たら酒の効果を認めるしかなかったが……)
本音がどこまでの部分なのか、それはあえて聞かない事にした。
彼はとても人がいい。アタランテから見ても好ましい人物だ。こんなことに付き合ってくれる彼には気持ちよくなったままお帰り願わなければ気が済まない。――一応、客人なので。
あくまで一応だ。大部分は実験に利用される動物だ。
アタランテは
一旦チンポから手を放して前の方に進み、相手と顔を突き合わせる位置――丁度陰茎にマンコが乗っかる――に来た。
「……あ、……ふう……」
小さいな息遣いと共にアタランテは腰を動かす。チンポを膣で擦った時に今まで抑えていた快感が襲っている為だ。無理に黙る事も出来るけれど、我慢するのをやめようと思った。
ここには二人だけ。雄と雌が身体を重ねているだけ。いや、腰を振って性器同士を擦りつけているだけ。
時折陰核に亀頭が当たったり、そのまま膣の中に入るのではないかと怖がったり――
(……ああ、ただ擦るだけじゃあつまらないな……。だが、これ以上は流石にやり過ぎだな)
どこかで醒めた自分が居て、止め時を見定めている。
腰を浮かせてチンポを掴み、亀頭を膣にあてがう。軽くめり込む程度のままゆっくりと亀頭を擦る。
熱い吐息をつきながら性器同士が擦れ合っていると囁いてみる。既に羞恥心によって顔が真っ赤になっているアストルフォは呻く以外のことが出来なくなっていた。
娼館に連れ込まれた時もこういう態度だったのかな、と疑問に思いつつ可愛い様子に思わず微笑する。
「
「………」
彼女の言葉にアストルフォは口を固く閉ざすのみ。返事をするなとは言っていないし、質問に答えてはいけないわけではない。
ただ彼女の言葉を聞いているだけ。命令以外の言葉は意外と無言が多い。
どうする、という問いかけをすればおそらく本心を吐露する筈だ。
「私のマンコに擦られて気持ちいいか?」
「……気持ちいいよ」
答えにくい事を聞いたはずなのにあっさりと言ってのけた。言った当人も結構恥ずかしかったけれど。
言い方によって反応が変わるところから酒の効能がまだ持続していると思われる。それが欺瞞だったとしても今更気にするほどではない。現にマンコに擦られるチンポを彼は一向に
彼の耳元に顔を近づけて荒い息遣いや少し大きめの喘ぎ声などを聞かせてみる。すると顔は赤いが反応に変化なし。
何か言い返してくるのかと期待したのだが、目隠ししたままというのが駄目なのか。
今更だが裸で雄に乗りかかってマンコを擦りつけるのはアタランテにしても相当な恥ずかしさがある。聞けば答えてくれるところから意識があるのは間違いない。
あまり調子に乗ると身体を掴まれてマンコにチンポを無理矢理突っ込んで来るかもれしない。引き際を見誤ると取り返しがつかなくなる。
彼の反応をある程度観察した後、一旦ベッドから降りる。不自由な身体になってから何をするにも手間ばかりかかって仕方がない。
呼吸を整えた後、股間を見ると糸を引いた粘液に塗れているのが分かり、何となくげんなりした。膣を擦られて気持ちがいいなどと言う自分に。
頭の中は戦う事よりも淫靡な事ばかり浮かぶ。堕ちるところまで来たのなら上がることを諦めよう。
アタランテは四つん這いになり、欠損した右腕を床に付けて身体を支え、股間に先程持ってきたコップをあてがう。膣から漏れる粘液が中に垂れ落ちていく。
左手で陰核と膣を擦りつけ自慰行為を始める。ある程度快感を得た後なので絶頂までそう時間はかからなかった。
噴出感で一気に力が抜けるが手の動きは止めない。惨めな自分を虐める様に。
気が付けば涙が出ていた。情けなくて悔しくて、けれども快楽を覚えた雌なのだからどうしようもない。
「……うくぅ……あはぁ……」
みっともない嬌声を上げた後、酷い倦怠感に襲われた。
何度か深呼吸を取り返し、股間に顔を向けるとダラダラと滴り落ちていく粘液が見えた。
最初の一回以降は大した量ではない筈だが汚らしく股が濡れてしまった事に酷く落胆する。
コップには結構な量の愛液らしき体液が入っていた。それを一瞥した後はタオルで股間を拭いたり、床に飛び散った分も拭き取った。――いくら淫らになったからといっても全て舌で嘗め取ろうとは思わない。
(……これが今の私の痴態の証しか……)
ほんのりと尿の香りがする。それと全体的な疲労感によって早く眠りたくなってきた。
大した運動をしていない筈なのに――
一つため息をついてコップを零さないように持ちながら立ち上がる。
一歩の脚で身体の全てを支えなければならない。歩けないよりはマシだが安定性を欠いている身体というのは不安を増大されるものだと改めて思い知る。
ベッドに乗ったアタランテはアストルフォに四つん這いになるよう指示した。すると彼は目隠ししたまま身体を起こして言われた通りの体制を取る。その時、彼が落ちないように補佐した。
両足を膝立ちに、両手はベッドに付けて。それから彼の目隠しを外す。
「……もし、醒めていないのであれば両手で私の脚を広げてみろ」
彼の目の前で両膝を揃えて尻もちをついた。
裸のアタランテを見たアストルフォは少し驚いたようだが指示通り四つん這いのまま彼女の脚を開こうとした。もし、覚醒状態であれば大きな声でわめいたり、一歩後退すると予想としていたが、その兆候はなく幼子が母を求めるように近寄ってきた。
力を抜いて脚を開くと女性器が見えるのだが彼は特段、声を上げなかった。
「何が見える?」
「……女性器。アタランテがマンコって言ってたやつ」
何の抵抗も見せずにマンコと言った事にアタランテは酷く驚いた。彼にとっては既に見慣れたものなのか、それとも言いなれた代物なのか。
女性を前にして平気で言えるのはおかしいと。理性ある
ここに来て彼を甘く見ていたのかもしれない。
どうして、と聞くのは野暮だと判断し、その通りだ、と答えておく。
(見えなくても何となく感触で理解出来るか。ただ、現物を前にして動じないところは確かに驚いた)
「マンコを丁寧に嘗めている間、このコップの中にチンポを入れて気の済むまで自慰行為しろ」
「……コップに……? チンチンを気持ちよくして中に射精すればいいの?」
「そうだ。無理はしなくていい。もう限界だと感じたらすぐやめるんだぞ」
「分かった。頑張ってみるよ」
アタランテから愛液入りのコップを受け取り、四つん這いのまま体勢の調整に入った。
まず顔を彼女の股間に近づけ、それからコップとチンポの位置を確かめる。
用意が出来たところでマンコに口を付け、舌先で膣を嘗め始めた。
大股開きで手放しの状態だからか、直に感じる舌のざらつきがとても気持ち良くて熱い吐息をつく。
彼女の淫靡な声を聴くうちにアストルフォは片方の手でコップを持ち、もう片方の手で陰茎を擦り始めた。
舐める途中で彼の鼻息が陰毛にかかる。
一つ残念な点があるとすればアタランテから彼の自慰行為が見えない事だ。手を動かしている事が分かるだけ。
仮に仰向けだとコップが零れそうになるし、相対的にうつ伏せなる彼女は横向きか下向きの選択を迫られ、どちらも体勢的にきつい事が窺えた。
会話することなく男女のくぐもった吐息と嘗める音。チンポを
それから数分か数十分ほど経ち、彼の苦悶に似た声とコップに何かか当たる音がした。
当たる回数毎に小さく呻くところから射精しているのだと理解した。ひと段落つくと大きく息を吐いて一休みに入る。
それすら数分も経たずに顔を軽く上げ、膣を嘗めつつまたチンポを
それを三回ほど繰り返した後、アストルフォは自慰行為をやめた。
「も、もう打ち止め……。チンチン痛い……。疲れたー。はぁ、はぁ……」
「ご苦労様。コップを寄こせ」
「はーい」
疲れで手か震えていたものの零さないように丁寧な仕草でアタランテにコップ差し出す。
そこには得も言われぬ雄の匂いが立ち込めていた。
透明に近い愛液に白く濁った粘液が汚らしく沈殿するところだった。
(……匂いは確かに雄のものだな。精子が結構入っているようだ)
チンポを見せてみろ、と指示するとアストルフォは仰け反るような格好になった。
勃起していた彼のチンポは軟体動物のようにくねった形でへたり込んでいた。
少し酷使しすぎたかもしれない、と彼女は申し訳なさを感じた。
受け取ったコップは指でまず周りに付着している精子をこそぎ落とし、かき混ぜる。
雄と雌の体液が混ざったものをしばし眺めながら指をなめて味を確かめる。
(……男女の営みの味も苦いな)
「さあ、これを飲め。さっき私はお前の精子を飲んだ。どんな味がするのかお前も確かめてみろ」
「……えー。自分の精子を飲むのー? ……し、仕方ないなー。君のマンコを嘗めさせてもらったし……」
不満タラタラの
舌でしっかりと味わえよ、と意地悪のような指示が来て、否応なしに従うと吐き気を催した。
口の中一杯に精子の風味が広がる。
「……あー!
「雄の味だからな。……意外と飲めるものだぞ。今度ジャガ丸くんにかけて味わうといい」
「絶対、ヤダ」
涙目になりつつコップの中身を飲み終えると絶望したような顔つきになり、ベッドに沈んだ。
彼にも好き嫌いがあるようで安心した。指示された事なら何でも文句を言わずに従うのかと思っていたので。
空になったコップを一応確認した後、風呂に入ろうか、と提案すると彼は素直に賛成した。
部屋にある風呂場は浴槽とシャワーが浴びられる簡素なものだ。一人暮らし用なので複数人が入れるほど広くない。
そこに全裸なったアストルフォが入り、掛け湯をしてから浴槽に入った。
極東形式の風呂も迷宮都市オラリオにはあるが資金力がない家庭では設置が難しい。
彼が入ったのは一般的な陶器で出来た浴槽だ。肩まで浸かり、今日一日の疲労を癒す。
アタランテはシャワーで全身を軽く洗う。
同じ場所に男女が居るのだがアストルフォは気にした様子を見せなかった。それは一緒に入ろうか、と提案した影響か互いの性器を見せあった後だから、ともいえる。
「……あー、すっごい疲れた……。ダンジョンに行ったわけでもないのに」
「一回の自慰行為は上層階の攻略に匹敵する運動量と聞いたぞ」
「……うわー、じゃあボク、『
数分ほど浴槽に入っていた彼は身体が温まったところで上がった。丁度、身体を洗い始めていたアタランテは背中を洗ってくれと頼んでみた。風呂に入った事で酔いが醒めているかもしれないので、ここらで色々と確かめてみようと思った。
お願いに対しアストルフォは二つ返事で了承し、彼女の背中を丁寧に洗い始めた。
ここしばらく一人で洗えなかったのでとても気持ち良かった。それが終わったら彼に向き直り、頭も洗ってくれと言ってみた。
「了解したよ」
「……その間、私はお前のチンポを咥えておこう。尿意を覚えたら遠慮せず出すといい」
この言葉に彼の顔が赤くなった。それによって僅かにチンポが反応する。
整髪料を手に乗せて泡立て、それから小さな木の椅子に座るアタランテの頭を揉むように洗う。獣耳も丁寧に。
頭を洗われている間、ほぼ仁王立ちになった彼のチンポに触れる。最初の頃より随分と柔らかくなっており、自分の尻尾といい勝負だと思った。
(うっかり飲み込んだら簡単に千切れて嚥下しそう……。そうなったら大変だな)
(……女の人にチンチンを触られるの恥ずかしいけれど、結構慣れてきちゃったな……。よし、黙っていよう)
されるがままだが内面では彼の本音が見え隠れしていた。しかし、未だにお願いされるとどうしても叶えたくなってしまう気持ちは健在だった。
彼女が喜ぶ事であれば
手に乗せていたチンポを眺めた後、口に含んだ。頭を洗われている間、口の中で亀頭を嘗めつつ陰茎を指で擦る。
散々射精した後なので興奮は起きないが少しくすぐったかった。その内、不意に尿意を覚えた。
「……おしっこするからね。出来れば手の動きだけ止めてもらえると……助かる」
「……ん」
口にチンポを含んだままアタランテは僅かに頷いた。
陰茎を締め付けられると放尿する時、痛みを覚える。これは小さい時に陰茎を強く握った経験からだ。
一瞬、寒気を感じた後、下腹部を痙攣させ放尿が始まる。
我慢していたわけではないが放尿していると気持ちがとても安らぐ。対するアタランテは必死に飲み込んでいた。別に飲む必要は無いのだが口からチンポを出したくなかった。
放尿が終わると何事も無かったように彼女の頭を洗い出す。それと同時にアタランテも彼の陰茎を擦り始める。まるで飴でもしゃぶるかのように亀頭を嘗め続けた。
(……そんなにチンチンが好きなのかな? ずっと咥えたままだけど……)
(……舌触りの良い弾力だな……。うっかり食い千切りそうだ)
結局、頭を洗い終わるまで咥え続けられたが射精する事は無かった。ずっとそのままかと彼は危惧したが洗い終わった事を告げると咥え続けていた事に気付いた彼女は顔を赤くして恥じらいながら口からチンポを出して謝罪した。――もちろん、手洗いで綺麗にした。
その後、如何わしい事をせずに身体を洗い終えた二人は仲良く風呂から上がった。
「……料理を作った後の事は夢だ。忘れてもいいし、気の迷いだと思えばいい。また料理を教えたくなったら来てくれて構わない。……今度は何もしないさ。……たぶん今日ほどの事は」
「うん。分かった。とっても気持ち良かったのは夢だと思う事にするよ」
少し
身体から水気を取った後、アストルフォは服を着て宿屋へ。アタランテは寝間着に着替えてベッドに潜る。そうして二人の情事は終わりを告げた。
翌日、昨日の事など全部忘れたように料理を教えにアストルフォが訪ねて来た。しかもしっかりとフードで頭を覆って。
アタランテは思わず股間はもう痛くないか、と尋ねるとヒリヒリするけど平気、とにこやかに答えた。その後、どうしてそんなことを聞くの、と疑問を抱かれたが、なんとなく、と言っておいた。
その後、彼の休みの日を一杯に使って様々な料理を教わる。
話している内に酒の効能は眠ると消えるようだと感じた。それを利用してジャガ丸くん精子味を実際に作らせ、感想を聞いてみると――
「苦くて食感が気持ち悪いジャガ丸くんだったよ。……元の材料を知っていると吐き気に襲われるから他人が食べた方がいいね。作る時、疲れるから嫌な気持ちにしかならない」
と彼は眉根を寄せた不満そうな顔で言った。もちろん、こんなものを
明るい場所で男性が射精する場面を目の当たりにしたアタランテは驚いたり感心したりした。
残った半分のジャガ丸くんを食べてみると
お返しにジャガ丸くん愛液味を作る為に不慣れな自慰行為に挑戦する。すると食い入るようにアストルフォが見つめてきた。それが何とも微笑ましく、可笑しかった。
見た目は童顔だが彼もやはり一匹の雄なのだな、と。
他人に見られていると思うと余計に恥ずかしくなってきたが性的興奮が得られ、程なく絶頂に至る。すると僅かばかりの体液が噴き出た。それを近くに置いておいたジャガ丸くんにかけるわけだが――内容が小便をひっかける事と大差が無い。
案の定というか予想通り、食べてみると苦い味で大して美味しくなかった。
ただ、お互いの制作過程を見た感じでは充分に金を取れる、と同じ感想に至った。――真っ当な店では決して出せないけれど。