Purgaturium/英雄 cupiditas 作:トラロック
飲尿行為はおそらくこれからも続く。――続ける。それも年が明ければ開放される。今だけの苦痛として耐えてもらう。――それはそれとして、このまま続けて子供達が癖にならないか心配しないわけではないけれど。
体調の事を考慮し、飲むことになったらちゃんと胃腸薬を飲んでうがい手洗いを忘れないように、と――今更言っても手遅れだが――三人に言いつけた。
「は~い」
(おたがいのおしっこをのめば水にこまらなくなるかな? ……ああ。でも、けっきょくどっちもおしっこをのみつづけちゃうな)
(腹痛程度で済めばいいが……。娼婦達もそれを見越して体調管理にやたらとうるさく言っていたな)
大人しめの
如何わしい事をさせている自覚のある『アタランテ・ミリア』とて孤児でも心配する。――孤児というか子供だから気に掛ける。
善人ぶった思想はここまでだった。
秋に差し掛かるまでには
外出する時は
後は暗い色合いのローブを身に着けるくらい。
食事が終わったら寝室で寝転ぶ事が多い。身体を鍛える事は同胞を見つけてから再開した。
身体能力は自身が獲得している【ステイタス】のお陰か、あまり弱体化した、という気がしない。
冒険者を引退しても背中には神キュベレーの『
不遇ではあるが子供達より生命力にあふれている。もし、彼らが薄着になったら風邪をひかないまでも寒いと訴えるに違いない。
大人しくしていたパリスに
自身も自覚してきたが命令口調が下手だな、と。
思い付きで言うものだから子供達がちゃんと指示通りに動いてくれるのか、実は毎回気になっていた。
ニキチッチが様々な疑問を呈してくる時は冷や汗すらかいている始末。
椅子に座っているアタランテの獣耳を指示通りパリスは触った。金髪の体毛が大きな耳を包んでおり、耳に異物が入らないように豊富な毛が生えていた。
獣人の
(落ち着いた雰囲気だと触られても平気だな)
「全体的に撫でてもいいぞ」
「……はい。で、では、失礼します」
子供の手で触られている為か、割り合い心地よく、油断すれば眠ってしまいそうになる。
気分は良いのだが、そればかりでは前に進まない。あまりに穏やかな生活が続くとあっさりと年を越してしまう。
無駄に出来る時間はあまり無い。
ほんの一日くらいと思っているとなし崩し的に先延ばしになってしまう。決意を固めている内に出来ることをしていなかければ――
今の彼女には絶望しかない。再起を図る意欲も無い。
元々狩人だったアタランテは戦士の生き方しかしてこなかった。ここに来て、それをあっさりと覆す事は難しいし、今更平民の暮らしを続けようとは思っていない。
(戦えない獣は死ぬよりほかない)
だからといって自殺が最善とは思わない。生きている限り抗うのもまた彼女の戦士としての矜持だからだ。
死の気配を感じつつ日々を生きる。そこに良心や善性の居場所はない。
あくなき欲望を求める。
一見すると性欲に思われがちだが、それは必要性あってのもの。
本来、彼女が求めるものは目的と矛盾している。
手段が本来の彼女にとっては受け入れがたい
許してくれなくていい。誰にも理解されなくていい。自分でも馬鹿な事をしていると理解している。
ただ、邪魔をするな。彼女の野生はずっと燻り続けている。――きっとその身が灰になるまで消えることなく燃え続けるだろう。
適度に耳を刺激され、気分が高揚したアタランテは尻尾を軽く振り、パリスの身体をやんわりと押しのける。
レベル
「クリュティエ、ニキ、パリス。改めて、三人ともよろしく頼む」
アタランテが軽く頭を下げるとパリス達も大慌てで頭を下げながら返事した。
それから念のために他に連れてくる予定の友人が居ないか聞いてみた。現在、これ以上の追加要因は求めていない。
いくら子供が好きでも養える数に限界がある。
「いないこともない」
パリスはクリュティエ達と一緒に居たので、なし崩し的に参加する事になっただけ。
当初はもう少し多くてもいいかな、と思ったが秘密――外には決して出せないような内容――の関係や仕事の関係から二人程度で充分だと判断した。
ここで彼らが――病気などを理由に――やむを得ない事情で居なくなった場合、即座に動いてくれそうな予備の要因が必要になってくる。
世間的にアタランテは不自由な身体で献身的な介護が必要な女性となっている。杖が無ければ確かに一人では満足に活動出来ないのだが――
見ず知らずの他人を使うくらいなら孤児でも子供の方がいい。それと単なる
「改めて言う事でもないと思うけれど……。……うんこは食わせん。肛門を舐めろ、というのも……。そこははっきりと無しにしようか」
そう言うと二人の少女は嬉しそうに微笑んだ。
おかしな指示や命令を受ける事を覚悟していたパリスは僅かながら安堵した。しかし、今日の出来事をまだ覚えているので喜びを表すことが出来なかった。
アタランテ自身もさすがに汚すぎると思いつつも小便と一緒ではないか、という幻聴に対して無視を決め込んだ。
思い付きでおかしな指示を出すアタランテも内面では凄まじい葛藤と戦っていた。それらに一つずつ勝利して今に至る。ちなみに次に指示する事は
半分くらいは冗談であったり、勢いで言ってみただけの場合もあるが――
断っても逃げられようにしたら意味が無いな、と自己を振り返り苦笑する。こういう場合は開き直るに限る。
「……それから、今更ではあるけれど。……汝らはトイレ係のような扱いを受けても大丈夫か? 私専属かあの少年担当という意味で」
そう言われた途端に三人共、表情が険しくなった。
トイレ係の意味を瞬時に理解した為だ。
気持ちの上では他人の小便を飲むなんて――殴られないための自衛でもない限り――やりたくない。今まではそうだった。
この家に来てから度重なる卑猥な出来事に立ち会い、思ったよりも出来てしまった。特にクリュティエは多少、逡巡したがアタランテが喜ぶならば、と思い頑張りますと言った。
(……ワインによる洗脳作用が働いているのか。本当に誰があんなものを作ったんだか……)
自分で口にしておきながら卑猥な内容だなと思うものの実際、小便を飲むより飲ませる方が楽しい気持ちになったのは確かだ。それと開放感がある為に割と気持ちいいので気が大きくなって調子に乗りやすくなる。
もし、現場が居間ではなく風呂場ならば飲むまで行かなくてもフリだけで充分満足できる。パリスにしても口から
命を懸けてまで達成しよう、という事態にさえならなければいい。
トイレ係については都度声をかけて確認する、ということで落ち着いた。
意外と勇気がいる質問をしたせいか、身体が熱くなってきた気がした。
意思確認を済ませた今、もう少し大胆な行動に移っても良さそうだが――上手くいくのかは毎回心配事だった。
失敗はそれほど心配していないが成功すると心に大きなダメージを受ける。大好きな子供達に卑猥な事をさせているのだから。
いくら解決策があるからといっても見ている側は全て覚えている。
「結構脱線してしまったな。……パリスを慰めなければならないんだった」
そう言いながら左手で服をたくし上げる。だが、肩う手では途中までしか上がらないのでクリュティエに手伝ってもらった。
多少盛り上がっている程度の小振りの乳房が露出程度に服を引き上げた。
真正面に居るパリスがアタランテの胸が見えた途端に両手で顔を覆い俯くがパリスに顔を隠さずにちゃんと前を見ろと静かな口調で言った。ニキチッチも見ないと駄目、と言葉を重ねる。
「男のチンポを咥える度胸があるんだ。おっぱいくらい何ともない」
「……うう」
「恥ずかしいならズボンとパンツを脱げ。女子と風呂に入っているなら平気だろう?」
確かに同年代の女子と風呂に入る事はある。
低年齢ということで性別を意識する事が少なかった。だが、パリスから見て大人であるアタランテの裸体はどうしてか見ていると恥ずかしくなる。
クリュティエ達の胸が
まごついている彼に苛立ったニキチッチが乱暴にズボンを降ろした。すると多少驚いたようだが反抗するより先に謝罪した。
普段から一緒に行動しているからか、彼女達に対して対等の立場で接していた。
「パンツもぬいで。あとで新しいのもってきてあげるから」
「……うん」
強引なニキチッチに押し切られる形でパンツを脱ぎ終わるとすぐに彼女に奪い取られた。
服は着たままでいい、とアタランテは優しく言った。
目の前で見るパリスの陰茎は目隠しした少年より小振りで包皮に積まれていた。獣人の
そんな彼の小さな陰茎を見ながら椅子から少し腰を明かしつつ自身のパンツを脱ぎ始める。
下着は短くなった左脚から外して右脚の太腿の中ほどで留め置く。そして、椅子からずり落ちないように気を付けつつ大股開きの体勢になった。
「ニキ、パリスのチンポを濡れたタオルで拭いてやってくれ。……もちろん、口でもいいぞ」
「わかった」
「クリュティエは私の身体を支えてくれ」
「はい」
二人の少女がそれぞれ行動に出るとパリスは恥ずかしさで顔を赤くしながらじっと立ち尽くしていた。
たたでさえおっぱいが目に入るのに今度は陰毛が生えている女性器が視界に映った。
同年代の性器はあまり間近で見てこなかったけれど、大人の性器は何故だが見ていると恥ずかしさを覚える。
戸惑っている内にニキチッチに股間を掴まれ、陰嚢を揉まれた。
「アタランテのあねさんのめいれいだぞ。チンチンをきれいにしないといけないんだから大人しくしていろよ」
「……えっ? ひゃあ……」
訳も分からず慌てているとニキチッチが陰茎を口に含んできたので小さく悲鳴を上げる。
明らかに舌で舐められていると分かった。体勢を崩すとチンチンが危ないと感じた彼は彼女の頭を掴んで転ばないように必死に立ち尽くした。
ニキチッチの行動を見てクリュティエは指示を受けたわけではないのにアタランテの前に移動し、低く屈んで女性器を何度か舐めた。その間、
時間にして二分も掛かっていない。
少女の唾液で少年の陰茎はすっかり濡れた。そんな状態の彼をアタランテは目の前に来るように手招きしてきた。
歩き出す時、股間を隠そうとしたが唾液で濡れているので触ってもいいのか迷った。だが、もたもたしていると怒られそうな気がしたので、そのまま歩く事にした。
すぐ近くまで来たパリスをアタランテは彼の背中に手をまわして抱き寄せる。その時、互いの下半身がぶつかりそうになった。
「今回は無理矢理嫌な仕事をさせてしまったお詫びだ。……これからも嫌な目に遭うかもしれないが……。二人の仲間になると決めたようだし、私からの労いを受け取ってくれ」
「……へ?」
「下を向け」
そう言われて条件反射的にを頭を倒した。すると今にも合わさりそうな互いの性器が見えた。
目を逸らそうとするとすぐ上には張り出した乳房が待ち構えている。
左右には女子二人が眉根を寄せながら腕組して立ち尽くしていた。
「普段小便する尿道の下にもう一つ穴がある。ここからでは見辛いかもしれないが……。その穴に
「………」
「大人のチンポは汝より太くて硬くて長いし皮も向けている。朝方見た彼のチンポが私の膣に入るんだ。そして、激しく出し入れする。この私が悲鳴を上げそうになるくらいにな」
聞いている内にパリスの身体が小刻みに振るえ始めた。
寒さからというわけではなく、あまりにも恥ずかしい言葉の数々に言い知れない恐怖を感じたからだ。
見たことのないものを恐れるのは生物としては正しい。
完全に分からないわけではなく、容易に想像がつくがそれがどのような意味を持つのか分からないし、何故かとても恥ずかしい事だけは理解できた。
今にも泣きそうな顔になっているパリスの剥き出しの尻を掴んで引き寄せる。すると彼の陰茎がアタランテの女性器に当たって曲がった。
「……もう少し大人になれば硬く勃起するようになる。……五歳のお前が見ず知らずの
そう言いながらクリュティエにパリスの背中を押したままの状態を維持するように言いつける。ニキチッチは見物する為に邪魔にならない位置から顔を覗かせた。
柔らかい少年の陰茎をアタランテは丁寧に扱い、膣口にそっと挿入させた。
彼の陰茎はあっさりと根元まで入り、その様子を二人の少女も感嘆の吐息を漏らしながら眺めた。
「どうだ、二人共?」
「ちゃんと入ってる」
「はい。根もとまで入るの見ました」
(……確か
戸惑っている彼の腰を軽く前後に揺らしてみてくれ、と女子に頼む。
自分の意志ではない力で動かされたパリスはただただ恥ずかしさで泣きたくなってきた。
「ちゃんと見ているか? 今、お前は私と性行為しているんだぞ」
「……も、もうやめて、ください。はずかしいです……」
「そうだな。これはとてもはずかしい事だ。だが、お前はちゃんと見るべきだ」
「おねえさんはこれからこういうことをするんですよ。私たちがちゃんと分かってあげないとかわいそうでしょう?」
少女の声で言われると卑猥な事をさせているアタランテの心に大きな痛みが襲う。
反論できないので黙って聞いているしかないのが恥ずかしかった。
だが、ここまで来たからには止まるわけにはいかない。
「風呂の時間になったらやめてやろう。それまでお前は私の腰を掴んで今の動きをひたすら続けろ。
「……お風呂の時間まで? ぜったいにやめる?」
「ああ。晩はあるの少年と相手をしなければならないからな。……それに、汝と性行為するのは本意ではない。今回は私の気紛れで特別だ」
単なる口約束を信じるのは大人ではなかなか居ない。けれども世情に
解放されると思ったのか、指示通りアタランテの腰を掴み、感覚で己の腰を動かし始めた。
「やればできるじゃないか。チンチンが抜けたら自分で入れるんだぞ」
(幼くとも獣人の
と、言われた側から陰茎が膣口から抜け、そのまま膣にぶつかるとふにゃと曲がった。
身体が成熟していないために勃起状態にならないためだ。
自分で戻す時は割合すんなりと出来た。その後、抜けてもすぐ対処する為に顔はずっと接合を見つめることになった。
パリスへの助言の手間が無くなったと思ったアタランテは二人の少女に露出している胸をそれぞれ揉むように指示した。
それぞれが与えられた役割をこなす頃、彼女は至福の時を味わっていた。
(……パリスに
(パリスがわりと本気でせいこういしてる。あんなにまじめな顔もできるんだな)
(ぬけたチンチンをちゃんと自分でもどせているわね。さいしょはあんなにいやがってたのに……)
パリスが腰を打ち付ける音以外聞こえなくなってしばらく経った。
外は暗くなり、近くの民家から明かりが灯っていくのが窓越しから分かった。
ずっと腰を動かしていたパリスもうっすらと汗ばんでいた。
もういいぞ、と言うと荒い息遣いのパリスは大きく深呼吸した。
「離れれる前に……。お前が頑張った
二人の少女が食い入るように接合部に顔を向ける。
パリスがゆっくりと離れていくと膣口から陰茎が抜き出される様子が見えてきた。
少しだけ白濁した様な粘液に包まれた陰茎は糸を引きつつ膣口から出た途端に下に向かって垂れ下がった。
離れた途端に二人の少女は感嘆の吐息を漏らす。
「……あんまりくさくない」
「ほんとうだ。くさい汁はでなかったのか?」
「最後にトイレ係として口で綺麗にしろ」
軽く呻いたパリスは観念したのか、文句を零さずに側にしゃがみ込みアタランテの女性器に顔を突っ込んだ。
舐める場所は自分の陰茎を入れた場所――まずは膣の周りに舌を這わせた。その次に膣口に舌を入れる。
先ほどまで彼の陰茎を入れていたが舌による刺激の方が気持ちよく、小さく喘ぎの吐息が漏れた。
「うん。立派に仕事を務めてくれた。まだ未成熟だが他の大人よりも早く階段に登れてよかったな」
「よく分からないけれど、おめでとう」
二人の少女が褒めるがパリスはあまり意味が分からず、混乱気味だった。
そんな彼に早くチンポを洗ってこい、と言っておいた。それと晩御飯の支度の前に風呂に入らなければならないと思い、それぞれに風呂と食事の用意を命じた。
ずっと無理な体勢を取っていた為か、椅子から降りて杖を使って直立しようとすると筋肉痛に似た感覚が襲ってきた。
適度に身体をほぐさないとおかしな格好のまま固まりそうな気がした。
それから風呂に入るまでの間に軽く柔軟体操に勤しむ。本番が控えて居る内に眠ることは出来ないから。
晩御飯の支度が整い寝室から目隠しした少年を連れてきて滋養のある食事を食べさせる。
パリスには食事を終えたらテーブルの下に潜り込み、彼のチンポを咥えるトイレ係を任せ、女子二人には先に食べ終わった方がアタランテの胸を揉む係になってもらった。――当然、残りは彼女のトイレ係となる。
念のためにトイレ係というふざけたものは飽きたらやめる、と言っておいたので一年間も続ける、とは言った当人も思っていない。
下手に続けてしまうと口で受け止めてくれる人が居ないと用を足せなくなるおそれがある。特に未成熟の子供は影響を受けやすい。――その事を失念していたことを先ほど思い出せたので一安心した。
他人の性器に興味を抱いたなら観察しても良いと言っておいた。
女子にさせても良かったが見る分には同性同士の方が興奮すると思って。クリュティエ達も異論は無いようだった。
仮に小便を飲みそこなっても風呂の湯はまだ温かいので身体の洗い直しも出来る。
指示を出し終わってから会話も途切れ、聞こえてくるのは食器の音だけ。
最後まで食べ進めた彼は丁度いい時間に尿意を覚え、テーブルの下で待機しているパリスの頭を掴んだ。もはやごく自然にそれが当たり前の事のように。
気持ちよさそうな吐息を吐いて放尿を終えた彼はパリスの頭を優しく撫でた。対するパリスは多少
食が細かったアタランテも――始終胸を揉まれ続けながら――食事を済ませた後、尿意を覚えたが先に少女達やパリスに今のうちにトイレに行ってもよいと言っておいた。
全員が全員互いの尿を飲んでも仕方が無いので専属はアタランテと少年だけで、残りは普通にトイレでの排泄をする事になっている。
それぞれが自分の用を足し終わるとアタランテは早速、その場で下着を脱ぎ片足に留めた体勢を取る。
「担当は誰だ?」
「オレだ」
ニキチッチが元気よく手を挙げる。
苦笑を浮かべつつアタランテはそうか、とだけ返してクリュティエとパリスに布団の用意と少年の移動を命じた。
三人が居なくなり一気に部屋が静かになった時、短い右足を少女の肩に乗せる。
「少し気分を高揚させたい。尿道に口をつけている間、指を二本膣に出し入れさせろ」
「……こうか?」
まず膣に指を入れて動作を確認する。それに頷いた後は黙って女性器に口付けし放尿を待った。
用足しが済むまでアタランテは熱い吐息を漏らしつついじらしくも健気なニキチッチの白い髪を撫でた。
穏やかな雰囲気を堪能する暇もなく尿意が強まり、思わず嬌声が出た。それで不意に力が抜けて腰が痙攣するように震えながら排尿の気持ちよさに身を委ねた。
膣を刺激してくれるトイレ係というのは良いものだな、と頬を赤く染めた彼女は淫らに微笑した。
放尿を終えた後、少し放心状態になっているアタランテの事を気にしつつ濡らした手拭いで性器周りを拭いた。
掃除を終えてから興味があったので彼女の性器を観察してみると膣口が微妙に動いて閉じたり開いたりを繰り返していた。
ニキチッチの性器は大陰唇がぴっちりと閉じたままだがアタランテの性器は口の様な
少し興味が湧いたのでそれを摘まんでみた。それから尿道の上にある陰核という突起を揉んだところ
「……おう、ごめんなさい」
「あ、ああ……。こっちこそ。そこを触られると変な気持ちになる」
そう言いながら下着を穿き直し、服装を確かめた。どの道全て脱ぐ事になるけれど急な来客が来た時裸では具合が悪い。
寝室に入るまでは居住まいを正しておかない気持ちも引き締まらない。
大便の気配は今のところ無いがお腹の調子を考えて少しだけトイレに籠る事にした。
小便こそ少女達に任せたがトイレに入らないわけではない。
気持ちが落ち着いたところでトイレから出て寝室に向かった。その間、歩行をニキチッチに手伝ってもらった。
寝室に入ると敷き布団の用意が整えられ、目隠しした少年も全裸で待機していた。
共に来ていたパリスは少年の陰茎に興味を持ったのか、眺めたり触ったり先端部分を舐めたりと実に行動的に振舞っていた様子をクリュティエが説明した。
アタランテ達が部屋に入る直前には自分の陰茎の皮を少し向いて亀頭を露出させ少年の亀頭と擦り合わせていたらしい。
「
「……それはクリュティエちゃんがやれって言ったからです」
「そうか? てっきり男好きの少年になったかと思ってしまったぞ。……で、自分のチンポと擦り合わせたのは本当か?」
声を低めて尋ねてきたアタランテにパリスは恥ずかしそうに小さく頷いた。
ずっと目隠しした少年のチンポを喋ってきたのだから性器同士擦るくらい今更驚く事ではない。しかし、それを支持もなく自主的に
まだものの分別も理解できない内から男同士の恋愛に発展しては可哀想な気がした。
「実際に見たかったな。……それより、もう夜も更けたし、眠いだろう? 向こうの部屋で眠っていてもいいぞ」
(チンチン同士を合わせたらいたくてびっくりしたけど、その後へんな気持ちになりそうでこわくなったんだよな)
「そうですか。では、お先に失礼します」
「もうねちゃうの? のこればいいものが見られるかもしれないのに」
寝室でする事は既に言ったので知らないわけではない筈だ。
手伝う人数に欠員が出たら彼には残ってもっていただろう。だが、無理に留める気は無かったので眠りたいなら眠ればいい、という気持ちで送り出した。
一人が居なくなったところで女子全員が全裸になった。ただ何が楽しいのか、クリュティエとニキチッチが抱き合ってお互いの頭を撫でた。
そんな二人の事を気にしつつアタランテは仰向けに寝転んだ。
(大して動いていないのに疲れを感じる。……怠惰な生活は思いのほか体力を減らすようだ)
疲労を感じているアタランテをよそにクリュティエ達は少年を手を引き彼女の下に移動させた。
両手で腰を掴むように指導し、態勢を整えながら陰茎を膣口に少しめり込ませる。――ここまで少女二人が協力して
彼が腰を沈めるのを見届けた後、少女達はアタランテの両脇に寝転がり乳首に吸い付きつつ胸を揉み始めた。
少年の方は感覚を掴んでから吐息を漏らしつつ少しずつ腰の上下運動を速めていく。
ある程度の速さになった時、アタランテから呻き声に似た嬌声が零れてくる。
彼女の声と連動するように少年は腰を動かす。
(あねさんのこの声をきいているとおまたをおさえたくなる)
(……私も。きっとじいこういたくなるんだよ)
「……あふ。……いやん。あっ……」
決して大きな声ではないけれど、途中から同じ文言が連続する事がある。その時に行為の全体を眺めてみると性行為がいかに激しいかが伝わってくる。
ただ股間を押さえているだけなのに二人の少女も何故か荒い息遣いになり、変な声が出るようになってしまった。
何だかとても恥ずかしい気持ちになったので胸に吸い付いておこうと思った。
それからしばらくするとアタランテの声は割りと大きくなり少年も唸り声を発するようになる。
クリュティエの方にあった尻尾が激しく動き回ったので、空いている手で掴んで覚えた方法で扱き始める。そうすると彼女は身体をよじり始めた。
聞いた感じの感想を聞かれれば聞くに堪えない悲鳴のようなものとしか言いようがなかった。
逃げようと思えば出きるだけの力がある筈なのに相手を突き飛ばしたりしない。
彼女達の行為は少女達にはまだよく理解できていないが邪魔をしてはいけない、とだけ感じた。
二人が納得する頃、少年がひときわ大きな唸り声を発した後、力尽きたように倒れ込んだ。
それからしばらく二人の荒い呼吸が部屋に満ちた。
五分ほど経過し、物静かになってから少女達は起き上がり、力尽きて動きそうにない少年を引き剥がす事にした。
例によって結合部から覚えのある異臭が漂い、陰茎を引き抜くと白濁した粘液が多めにまとわりついていた。
(……あねさんのまわりおねしょしたみいにぬれてる)
前回もそうだったので驚きは無いが小便を済ませた筈なのに布団が濡れるという理屈が分からず、少女達は首を傾げた。
意見を述べる役のアタランテは寝息を立てていた。
寝顔を見ると頬が上気したように赤く幸せそうな笑顔になっていた。とても先ほど悲鳴を上げた人物とは思えない顔だった。
見惚れている場合ではないと気づいた二人は汗まみれの少年をタオルで拭き、股間の汚れは指示通り口で綺麗にした。
少年をニキチッチが、アタランテをクリュティエが担当した。
(この白いのねばつくしにがいし、よごれがおちにくいったらありゃしない)
(……おねえさんのまたからたれてくる白いのにがくてくさくい~。まだおしっこのほうがまし~)
数分で終わると予想した性器の掃除はけっこう時間が過ぎてから終わりを告げた。
それから二人を綺麗な布団に移動し、掛布団を乗せた。
汚れた布団を二人掛かりで風呂場に移動した後、軽くうがい手洗いを済ませてアタランテの両隣に寝転び、眠りにつくまで彼女の胸を揉み続けた。
翌朝、先に目が覚めたのは少女達だった。次にパリスだ。
「まず布団を洗います。汚れた部分だけを集中的にもみ洗いするだけでいいそうです」
「力仕事ならオレにまかせろ」
「パリスは干すときに手伝ってあげてね」
「うん」
そうして子供達だけで布団の洗い物と干す作業が進められる。
三人が自主的に朝食を済ませてしばらくする頃に腰に筋肉痛を感じたアタランテがボサボサの髪の毛で今に現れた。普段以上に歩行が困難な状態に三人とも驚いて手伝いに向かった。
身体を伸ばすと腰に痛みが走るが、それ以外は特に問題が無いという。子供達から見ればとてもそうは見えないのだが――
「……うんこしたいからトイレまで連れてって」
少し寝ぼけ
男ばかりでは可哀相、という意見だったが言われた当人はどう返答していいのか分からないまま眉根を寄せつつ苦笑した。
彼の反応が
一般家庭のトイレは殆ど水洗式で座って用が足せる椅子の様な便器だった。
古い家屋には屈んでする形式がある。
彼女を便器に座らせて手際よく下着をずり降ろす。左脚が太腿しかない長さなので片方だけ脱げれば完了だ。
「いいですか、パリス。ここからおしっこがでるから」
「あとね、あねさんのおしっこするところの下の穴に指を二本ほど入れて……、こういうふうにぬきさししながらここに口を付けなさい」
クリュティエが簡単な説明をした後、後ろから割り込んできたニキチッチが実演しながら補足してから、パリスを押し込んだ。
戸惑う彼の手を掴んで膣口に指を入れさせ、動かし方を覚えさせた。
少女達が狭い個室から出ていくとパリスは見よう見まねで指を動かしながら女性器に口を付けた。
「……んっん、ん~」
間断な吐息が続いた後、腰が軽く跳ねてから口に液体が噴射され、それからすぐに便器にうんこが落ちていく様子が股下から見えた。
一つ落ちる毎に喘ぐアタランテの声を聞いて物凄く恥ずかしくなりパリスの顔はみるみる赤くなってきた。
少し経ってから大きく唸り始めるとたくさんの大便が勢いを付けて落ちていった。
打ち止めになった時、彼女は重労働でもしたかのように荒い息遣いになり、終了を示すかのように彼の頭を撫でた。
「目が覚めたばかりなのにもう眠くなりそうだ。……後、尻を拭いてくれるか? もちろん、紙か手拭いでな」
「はい」
まずは性器周りを拭いた。
作業中アタランテのため息ともつかない疲れを感じているような吐息が聞こえてきた。
目覚めてから調子が悪いそうだし、顔色も良くないように見えた。
薬は居間や寝室にあるし、どうしたらいいのか五歳児の彼は必死に考えた。
混乱した彼は
その様子を黙って見ていたアタランテは何をしているのだろうかと小首を傾げる。
「……一応聞くが……。何の真似だ?」
「あ、あの、元気なさそうでしたので……。色々と考えたらこうなりました」
元気が無いと言われて少し考え、疲労による疲れである事を理解した。
おそらく自分の今の姿は彼らから見ると相当具合が悪いように見えていたらしい、と。
そう納得し、軽く嘆息する。それからパリスの頭を撫でた。
「今日は一日休むとしよう。ちょっと夜更かしが過ぎようだ」
そうは言いつつも朝と昼までは外にどれだけ音が漏れるか気になってしまう。
夜中に活動する人間の事も考慮しないわけにはいかないが、ひと先ず充分な睡眠を確保しないと身体を壊すかもしれない。
子供達の健康を心配していた当人が具合を悪くしては本末転倒だ。
休むからとにかく尻を拭いてくれと改めて頼んだ。
陰茎を抜いた後、大急ぎでズボンを穿いた彼の目の前で彼女は身体を反転させて尻を突き出した。
手拭いを持ったまま軽く尻を拭いた。だが、それは言葉通りにしただけで実際には肛門を拭かなければならない。まだ少し混乱から脱していないようだった。その事に自力で気付いた彼は扉の外に居る少女達に助言を求めた。
自分で拭く場合は見えないなりにやっていたので、殆ど適当だった。
助けを求めた時に少女達に呆れられたが仕方ないと思われたのか、叱られる事無く選手交代してトイレから出た。
トイレから出た後、居間の椅子に座ったアタランテはおどおどしているパリスを眺めながら物思いに耽った。
童貞とやらを卒業した途端、色々と考えて膣口に陰茎を入れる決断を下した彼に少々呆れてしまった。だが、それでも彼は獣人の
幼くとも
年齢の事を考えると大人としては褒めるより叱らなければならない立場だ。そうしないのは如何わしい事を教えたのが自分だったからだ。
(それにしても想像以上に疲れるんだな、性行為というのは……。相手がまだ少年だと思っていて侮ってしまったせいか)
考えも元気になれるわけではない、と判断し少し運動する事にした。
身体が不安定なのでパリスに身体を支えてもらい、簡単な柔軟体操から始めた。
途中で身体が悲鳴を上げたが
それから三日に一度くらい性行為を休止する日を設け、出来る限り健康的な運動をするように心掛けた。その甲斐あってか食事量が――少しずつだが――増えてきた。――胸は大きくなったようには感じられなかったが。
そんな生活も半月が経過する頃には安定を見せてきた。パリスも幾分か自身を持ち始め、明るい表情が多くなった。
当初は面白がったトイレ係というのをやめにし、代わりに普通に頼むことにした。――少年への対処も取りやめにしておいた。
(……なんだトイレ係って)
どういう形で生まれた役職なのか、今ではすっかり忘却してしまった。
役職を無くすこと伝えると子供達はわざとらしく不満を表したがパリスは心底安堵した。
更に数日が経ち、当初は細かった食欲が自分でも分かるくらい湧いてきた。極端に増えたわけではないがたくさん食べるようになったと感じたのは大便の量が増えたな、というくらい出るようになった事だ。
便の色で体調が分かるとも言われる。それにしっかり消化していれば色合いが
(今日も快便だ。子供達も今のところ病気にかかる事もなく過ごしているけれど……。見た目感じでは健康そうだったな)
専門の意志ではないから鵜呑みに出来ないが不調を訴えたら薬を出すし、医師にも診てもらうから無理はするなと言いつけてある。目隠しした少年にも同様だ。
ここしばらくはアタランテが姿を隠して彼の目隠しを解き、外界の景色に目を慣れさせるようにした。さすがに一年間封じたままだと視力が駄目になる気がしたからだ。
その気になれば目隠しなどすぐに解ける筈だが洗脳状態にあると解こうという意識が湧かなくなるらしい。
一か月が経過する頃、ワインを飲ませる機会をあえて減らし、いつまで従順さを貫くのか観察し始めた。
洗脳が解けた途端に正気に戻る、というような事態に果たしてなるものか疑問に思った。
殆ど自己暗示の様なものだ。効果が切れてもそう簡単に人の性格は変わらない。言う事を聞きやすいかそうでないかくらいだと予想する。
少女二人は幾分自分の我がままを見せる。パリスは前々から嫌な事は嫌だと言える子だったのであまり心配していない。
目隠しした少年は夜以外は至って普通だった。――そう見せ掛けて子供達に何らかの指示を出していないとも限らない。
未だに従順かどうかは目の前で恥ずかしい事をさせてみれば分かる。ただ、ものの分別が付かない若い年代には効果薄だが。
(子供達はある程度理解しているけれど、恥ずかしい事は感覚的に理解できている)
元々孤児ということもあり、一般の住民より平気な部分があるかもしれない。
朝ごはん前に三人に全裸で食卓に着くように指示してみた。
当初は抵抗が強かったパリスも今はいつものことだという意識が働き、女性の前でも文句を言わずに裸になってくれた。ただし、そのまま外に出られるわけではない。あくまでこの家の中だけなら――
それぞれ局部を隠さず普段通りに佇んでいた。それを確認した後、服を着ても良い許可を出す。
一番恥ずかしい事をしているのは子供達の前で大股開きになって小便をしたり性行為をするアタランテ自身だ。
だからといって外でも同じことが出来るかと言われると答えに窮する。なにせ外には何処に潜んでいるか分からない神が無数に存在するからだ。
キュベレーからも何度か聞かされている。
神への危惧が無ければもっと大胆な行動を取っていたかもしれない。別に家の中でなくても構わないのだから。
雑念を振り払い日常に戻っていく。
殆ど家に居るようになったアタランテを残し、子供達は買い物に行ったり料理を習ったり、掃除をしたりと実に精力的に働いてくれた。もちろん、衣食住は可能な限り与えた。
食べ盛りの年頃か三人共少しばかり成長している気がする。少女達も僅かばかり胸が盛り上がったような――
目に見えた変化はたかだか一か月程度では起きないかもしれない。あるいはもう思い込みたいだけ、という事も否定できない。
(髪は伸びたか……。ここで散髪した事は無いが片手では耳を切りそうで怖いな)
子供達に鋏を持たせるよりは外の大人を頼った方が安全だ。一応、その事を伝えておく。
それと目隠しした少年も。
一か月近く激しい運動をした影響か、八歳にしては胸板が厚くなったような気がする。見た目にも精強さが伝わるほど。――もう九歳になっているのかもしれないが。
毎回汗だくになり飯時は御代わりをするほど食べようになった。それと心なしか性器も力強さを感じるほど立派な姿になってきた。と、いっても大人の男性に比べればまだまだ小振りなのかもしれない。
比較対象である【シン・ファミリア】のアストルフォのチンポは長くて太かった。正確に測ったことはないが少年の約二倍ではないかと予想する。
(……色々と想像したところで彼の成長を最後まで見守る気は無いけれど)
彼にとっては災難以外の何ものでもない。
突如として拉致監禁され無意味な暴力を受けた後に強制的に陰茎の皮を剥かれ、それから間もなく性行為を強要されたのだから。
今まで視界に収めてこなかったけれど何となくは理解している筈だ。これがただの腕立て伏せだと思い込んでいたら、それはそれで傑物だといえる。
ある日――性行為をしない日を休日と呼称するようになった――の朝、全員が食卓についた。
テーブルには既に子供達が作った料理が並べられている。
朝からたくさん食べると運動した時、嘔吐する可能性があるのてアタランテと少年の分は毎回控えめだ。調子に乗って食べ過ぎてしまい具合を悪くした経験から改善した。
肉料理だけでなく野菜も多く出している。
おやつとして迷宮都市オラリオ名物の『じゃが丸くん』という揚げ物を食べる。これは美味しいがたくさん食べるとオナラが出る。数個程度なら問題ないが全員が一斉に放屁すると意外と臭くて眉根が寄る。――幸い、勢いを強く付けすぎてうんこが出るような事態には至っていない。
「この家での生活も随分と経つ。もうじき肌寒くなるし、冬に向けても用意も整えなければならない」
毎回のように汚れる布団の丸洗いは子供達には重労働だ。いくら風呂で湯が出ると言っても冬場はきつい筈だ。
なので休日に色々と試行錯誤してきた。
当初は新しい寝具を作ってもらう案があったが余計な予算を使うわけにはいかなかったので却下した。
布団の代わりに簀の子を敷くと背中が痛くなるので早々に却下。
絶対に汚さない、ということは不可能に近いので現実的ではないという理由で却下。
色々と案を出しては却下し、気が付けば最初の案に戻っていた。
新品を購入するのではなく譲ってもらう。または修理して使えそうなら交渉次第で格安になれば購入するという妥協案で一先ず落ち着いた。
それでも問題が
「秋冬用の服。冬ごもりの為の必需品。……それと」
と口には出さないがアタランテ個人が用意しなければならないものがいくつかある。
それらが解決すれば気持ち的にも落ち着くことが出来る。
まずは布団の問題だ。
背もたれのない四角い椅子をいくつか、または低いテーブルを用立ててもらう。脚が安定していれば背もたれは自分達で切り落とせばいい。
捜索を子供達に任せ、搬入の時はアタランテが手伝う。場合によれば目隠しを外した少年にやってもらってもいい。
素材は木製でなくとも金属でも構わないと言っておく。――それほど長く使うわけではない。
食事の時に使うテーブルに皆の視線が集まったが壊れたらどうするんだ、と言って黙らせた。寝室にあるベッドは大きすぎて移動できないので却下。
冬に向けての必需品の用意とまとめて数日後に子供達は――どこで譲ってもらったのか分からないが――目的の椅子を持ってきた。
少し壊れていたそうだが譲る時に修理してくれたらしい。それが都合三脚分ある。
早速三つ並べて上に座布団を乗せ、寝転がって具合を確かめる。
寝返りを打つと落ちるのは仕方ないとして多少動いてもガタガタしない事を確認した。
(無いよりましな程度の寝具と言ったところか)
当初、伴侶となる者を一人咥える予定だったがほぼ一人暮らしになる筈だった。
今は少年を除けば三人も追加で増えて賑やかになった。
彼らはずっと家に居るわけではないが、こんな自分を怖がらず、嫌わずにいてくれることが何より嬉しかった。――それが洗脳作用の影響であっても。
ワインの使用も一年を通して飲ませ続ける予定ではなく、三か月も保てば充分だった。
神をも酔わせる魔性の葡萄酒。
結局、アタランテはそのワインを今まで飲むことが出来なかった。
飲む時期は既に決めているが
数日後、風呂場に微調整した椅子を運んだ。
床に座布団を敷こうと思ったが水気を吸った後の処理が大変になると思い、大きなタオルを数枚重ねて対処する事にした。――その後に椅子に乗せる座布団も同様に湿ったらどうするのか、という問題に気が付いた。
使い捨てに出来るような座布団を譲ってもらうかタオルを多めに購入するか、で一先ず決論付けた。
それから風呂の湯を沸かしてしばらく過ごし、全体的に湯で濡らしてから寝てみた感触などを確かめる。
最初は湿った寝床に違和感があったが風呂場ということもあり、そういうものとして受け入れるとそれほど悪くないなと思うようになった。――問題があるとすれば水気を含んだまま放置するとどうなるか、だ。
冷たい寝床だと背中が冷えて寒さを気にして眠れなくなるし、最悪風邪をひく。かといって完全に水気を寄せ付けないような事は出来ない。
雨具を敷くという案に気付くのに数日かかった。
オラリオには雨も降るし、ダンジョン内には水辺や滝もある。当然、それらに対処した
使い古した布団の中身を包めば丁度いい敷布団になるかもしれない。早速、それらを用意してもらった。
裁縫関係はご近所さんに依頼する。提供できるのは余りそうな食材だ。
事前に用意できなかったので無駄に日数を費やしてしまったけれど、完成すると
(……枕も作ってもらったが寝心地は……それほど悪くない。滑り落ちる事を除けば充分ではないだろうか)
具合を確かめた後、子供達用の防水座布団も運び込んだ。
これで布団の問題は片付いたと言える。
手段の為なら何でもやって生き残ってきたアタランテにとって今更後悔が一つ二つ増えたところでどうということもない。
人生に失敗が無ければ今も冒険者だったのだろうか、と考えないわけではない。ただ、不毛だから考えないようにしてきただけ。
(……【ファミリア】を大きくするか深層域に挑戦くらいはしていただろう。……冒険者の頂点や英雄とまでは行かない気がする。……仲間が居なければきっと今と変わらない運命を辿っていただろう)
やり直せないまでも
いや、それは幻想だ。都合のいい結果を夢に見ても意味が無い。
現実から目を逸らしても苦痛からは逃げられないと
人生の分岐点で自分は今の道を選んだ。もう引き返す事も叶わない。この道こそが正しきものだと信じている。
少し感傷に浸った後、気分を変える為に前日の夜中に防水寝具を風呂場に設置した。
当日が休日と定めた日の朝、朝食前に風呂を沸かしておく。
朝と夜に軽く入るのが秘かな楽しみになっていた。別に身嗜みを整える為ではない。
夏場は水風呂として楽しむこともあるが、その季節は既に去っていった。
暑さが和らぎ寒さが本格化する前の段階だ。
このところ食欲も安定し、筋肉痛も小さい。睡眠も取れている気がする。
杖を使いながら一人で移動する事も以前より楽になってきた。体力がついている証拠かもしれないと思った。
子供達も特に大病を患うことなく健やかに過ごしている。彼らの造る料理にも文句はない。
時折パリスを困らせる事態を楽しむ程度で大きな変化と言えるような事件は起きていない。
例えば孤児院が放火された、みたいな物騒な情報は今のところ無い。
平和であるなら結構なのだが何も起きない、というのが元冒険者としては疑問を覚える。
自分の知らない所で大事件が発生し、貧民街では
(世間が目まぐるし動いていても家の中から殆ど動かない私にはどうすることもできない)
用件は殆ど子供達に任せているし、自分のできる事はすぐに浮かばないくらい無い事に気付く。
それでも『手紙』の用意だけは自分にしかできない仕事と言えた。
引き受けてくれるかは分からないし、読まずに破り捨てられるかもしれない。それならそれで別に構わない。
運命の巡り合わせが悪かった。
そう思う事にする。
順調な道筋だけを歩むことは――例え神であっても――誰にもできない。――出来た
夢を見るのも抱くのも個人の自由だ。
(……私にとって今が夢見心地だが……)
軽く嘆息した後、現実に意識を戻す。
一人になる時間が増えた為か、考えたくない雑念によく捉われる。
威圧的な指示方法ではなく、各人に許容できるかどうか尋ねるように声をかける事を心掛けた。
一か月以上も共同生活を続けてきた結果、子供達との結束が強まったような気がする。
健康管理や危機意識について話し合った事も功を奏した、と言えなくもない。だが――
少年の目隠し以外は全裸状態で風呂場に整列する。もちろん、アタランテも既に裸だった。
「今日は休日と定めたが黙っているのも暇なので防水寝具の具合を確かめようと思う」
「……ああ、あれね」
「めしは?」
「終わってからな。これは
子供達は運動と聞いて関心の無い反応だったり、
まず現場に配置した寝具というか家具の説明を始める。
寝具と座布団しかないのですぐに終わった。具体的に言うと『寝る』と『座る』だ。
まず浴槽の湯を確認し、周りに異常が無いか見ていく。何事も確認作業は大事だ、としつこいくらい言い続けてきた。
確認が終わってから三つの椅子を縦長に結合させた防水寝具の上にアタランテは転がる。
簡易というか即席ベッドのようなものは三つの椅子を結合させても彼女の腰辺りまでの長さしかない。もちろん、それが正しい長さである。
当然、仰向けに寝ると腰の位置から脚が垂れ下がる。
空中に投げ出される脚は一本だけなので独立した防水の椅子を用意し、それに脚を乗せれば問題が無くなる。
ベッドの両脇に敷いた座布団は少女達用。残ったパリスは指示の度に移動する予定になっている。今回は彼女の頭を洗うのに適した位置に座布団を敷いた。
「今回、少年は立ったままだ」
「そうですね」
少年の股間の位置とアタランテの寝そべる位置が大体一緒。――多少の高低差は許容するつもりでいたので絶対に同じ高さでなければダメだ、とは言わなかった。
注文は食卓のテーブルより低いものだ。
勝手知ったる雰囲気にクリュティエが少年の手を引いて立つべき位置に案内する。
もはや彼女と少年が性行為する事に誰も異論を差し挟まない。パリスは相変わらず恥ずかしさを感じているが、それは健全な事なので無理に慣れろと言わないように、と少女達に伝えた。
未だに名も知らぬ少年がアタランテの腰を両手でしっかり掴んだことを確認した少女達は所定の位置についた。
パリスは洗髪剤の用意を整える。
既に陰茎が膣口に挿入された後で――普段は晩に
「今回は食前運動のようなものだ。……ちなみに昼食前にも同じことをする予定だ。いいか、少年。動きはいつもと一緒だが……、見えないから朝と昼が分からないかもしれないが時間帯はちゃんと教えておく。普段は限界まで動いて果てる事が多かったと思う」
最後の言葉に少年が軽く頷いた。
今回は無理に限界以上に動かず、自分の感覚でこれ以上は
途中で止めるからと言って動きを
言い終わると少年は腰を動かし始め、クリュティエ達は彼女の胸に吸い付きながら揉み、パリスはそれらを見ながら頭を洗う仕事に入った。
一斉に行動が開始され、全身から快楽が与えられたアタランテは最初から喘ぎ声の様な嬌声を上げ始めた。
今回は前のめりにならない格好なのでニキチッチが空いている方の手で陰核を摘まむように擦り始めた。
それからものの数分で少年は荒い息遣いで猛然と腰を振る。
ほぼ真正面の位置に居るパリスは鬼気迫る彼の様子にたじたじとなりつつも接合の様子をチラチラと見て小さな悲鳴を上げる。
見慣れてきたとはいえ女性器に陰茎を出し入れする様子は見ていて恥ずかしかった。見ないようにしたくても気になって見てしまう。
「あんっ」
と、一際大きな声と共にアタランテの腰が跳ね、少年の下腹部に小便のようなものがかかった。
滅多に起こらない現象だが起きると子供達は一斉に驚く。だが、少年だけは気づいていないのか一生懸命に腰を振っていた。
(……おねえさん、気持ちよかったんだ)
(あんなことが起きるから毎回ふとんがぬれるのか)
パリスも驚いたが視線をアタランテの顔に向け、獣耳を丁寧に洗った。
如何わしい事だと子供ながらに理解している為に罪悪感に襲われる。
三人がそれぞれ感想を抱いてから半時ほど経過してから少年は腰の動きを止めた。
風呂場の湿気ではない激しい運動による発汗で汗だくになっていた。陰茎を引き抜いたとたんに腰砕けのようにその場に座り込む。
彼が動きを止めたという事は食前運動が終わったという事だと思い出した三人はそれぞれ動き始める。
一方はアタランテの女性器の様子を確認し、もう片方は少年の陰茎の状態を見て、問題が無ければ身体を洗ってあげることにしていた。
パリスは頭を洗い終えて尻尾に取り掛かっていた。
「ちょっとまたをひらいてください」
そう言いながらクリュティエはいつもの作業のように膣内の粘液で汚れた少年の陰茎を口に含んで舌で綺麗にする。もはやそれが当然とばかりに違和感なくこなしていく。――これはニキチッチも同様である。
パリスだけは羞恥心と戦いながらこなすので、彼の番の時は少女達がご褒美として
少年の陰茎にまとわりついていた粘液を舐めとっている間、ニキチッチもアタランテの性器周りを綺麗にしていた。
膣口に舌を滑り込ませながら陰核を揉み込む。そうすると気持ちよさそうな声が聞こえてくる。
陰核は少年の陰茎のように刺激を受けると少しだけ膨張し、勃起した様な状態になる。
(……オレのもこんなふうなるのかな)
大人に憧れて股間を弄り過ぎると汚く変色する、という言葉を思い出し掃除に専念する。
彼女があまりにも気持ちよさそうにしたので大人への憧れが強くなった。
掃除を終えてもしばらく彼女は起き上がらなかった。放心した何の反応もしないことは今では珍しくなく、冷たい水を身体に掛ければすぐに気が付く。
いきなり冷や水をかけると機嫌を――普段は滅多に怒らない――損ねるのでゆっくりと下腹部からかけた。すると
(……ちょっと意識を失っていたか……。少年より先に果てるとは……。段々、
あくまで少年は利用価値のある人材というだけで恋愛対象ではない。そもそも好きな
仕事を終えたらしいニキチッチの頭と白い体毛に覆われた獣耳を撫でる。
防水ベッドから降りて互いの尻尾を絡め合う。
パリスにも尻尾があるが自身の陰茎並みに短くて服を着ている時は尚分かりにくい。
大人の
後片付けをしているパリスを見てアタランテは身体を支えてくれるニキチッチに耳打ちをする。
内容的を聞いた途端に少女の顔が赤くなったが了承の意味で頷いた。
「パリスー」
「な~に?」
声が聞こえた方向に顔を向ける。
ニキチッチに対しては平然としているが大人の女性の裸体には未だに慣れないのか、一瞬顔を逸らした。
多感な少年の反応に大人であるアタランテは初々しさに僅かながら羞恥心が芽生え、同時に罪悪感が湧く。今更ではあるが子供相手に色々と卑猥な事を思いつく自分はもう狩人時代には戻れないな、と悟った。
「アタランテのあねさんのちつに指を二本使っておくまで……こういうふうに入れて。親指は上の豆のところを右に左にゆっくりでいいからこすってあげて」
「ええっ!?」
ニキチッチの行動はアタランテ自身が指示したものだ。だが、僅かながら気持ちよくて声が出そうになったが必死にこらえて平常心を保つ。
彼に覚えるまで何回か実演した後、アタランテから離れ、パリスにおしっこがしたいって、と小声で言った。
今の一言だけで何をすべきか悟ったパリスは羞恥と呆れが入り混じった苦渋の表情でアタランテの近くに向かう。
「散々膣をいじられて今にも漏らしそうなんだ」
「……は、はい」
普通ならトイレに行けばいいと言うところだ。だが、彼女の場合は子供の口にするのが好きらしい。
自分でも思い出せないくらい他人の小便を飲んできたので、もはや諦めの境地に至ったかのように自然と口で受け止める気になってしまっていた。
ただ、そこでニキチッチから言われた言葉を思い出す。
小便がしたいのに女性器に指を入れるのは何故なのか、と。
彼が疑問を抱いて首を傾げていると短い左脚を持ち上げるような見覚えのある仕草を取った。それを見て咄嗟に彼女の脚を肩に乗せる。――自動的に女性器が顔の近くに迫る体勢になる。
「今回は飲まなくていい。ここは風呂場だからな」
「ほら、パリス。さっきせつめいした通りにしなさい」
と、言いながらニキチッチはパリスの手をアタランテの股間に当てる。
言われたことを思い出しなが膣口に指を深く入れて親指で豆の様な突起を何とか左右に揺らす。
動作が合っているとニキチッチはそうそうとにこやかに頷いた。
「いいか? その動作をやめるなよ。今、とても気持ち良くて……あっ……」
会話の途中で熱い吐息を漏らしたと思ったらパリスの親指の下から小便が噴き出した。
驚いて思わず身を引こうとしたがニキチッチが逃走を阻止した。
「あ~、は~、……はー」
顔を上に向けつつ嬌声を上げながら勢いの強い小便が容赦なくパリスの身体に降りかかる。その間、訳も分からず親指だけは動かし続けた。
何度か荒い呼吸を繰り返したアタランテは小便を終えると彼の頭を撫でた。
「ありがとう。気持ち良かった。……いきなりでびっくりしただろう。風呂場だから……もう指を抜いていいぞ。うん、人に向かってする小便も気持ちがいいな」
「そ、そうですか……」
頭から小便
最初にアタランテから聞いた時は驚いたが見る分には面白かった。それと気持ちよさそうにしている
そう感心している内にアタランテは顔を赤くしながらまた小便がしたくなってしまった、と言って片足を上げる。
今度は――状況を理解したパリスは文句ひとつ言わずに肩を貸した。
指を入れる代わりに
「ここから出るから。じっくり見物してくれ」
「………」
どう返事をしていいか分からず、無言になってしまった。
それから尿道が動く様子が見えた、と思ったら小便の洗礼を受けることに。
途中まで見ることが出来た。小便が顔にかかると目に滲みて痛くなるので最後まで見届ける事は出来なかった。
「はあ、はあ……。もう出ないだろう」
疲労が残っていた為か、調子に乗った代償か。
普段以上に疲れを感じた。
朝食もまだだし休憩もしていない。そのままだと風呂場で倒れるかもしれないと思い、手早く身体を洗って出ることにした。
それぞれ水気を取った後、目隠しした少年は未だ興奮状態が収まらず荒い呼吸を沈めようと必死になっていた。そんな彼の陰茎は勃起したまま適度に脈打っていた。
上着だけ着せてあげるように言い、アタランテも陰核が膨張したままなので上半身をタオルで包むように言いつける。ただし、胸を露出したままという注文を付けた。
ほぼ裸状態の二人以外は薄着を
疲労を見せているアタランテと目隠しした少年以外は普段通りに食べ始めた。
興奮している少年は息遣いこそ荒いが食事は大人しく食べていた。
(すげーチンポ)
今にも爆発するのではないか、というくらい張り詰めた彼の陰茎を覗き見たニキチッチがそんな感想を抱く。
食事の合間に――風呂場で洗ったから綺麗だ、という理屈で――テーブルの下に潜り込み、何度か触ってみた。
硬く勃起したままアタランテに悲鳴を挙げさせたと思うと複雑な心境に陥る。
性行為自体よく理解していないが、なぜ毎日しなければならないのか、と思った事がある。
行為が終われば二人共死にそうなほど疲れるのに、と。
パリスは恥ずかしい場面を何度も見て興奮する事はあるが陰茎を勃起させたところは見たことが無い。
いつも真下に垂れ下がっている。
口で舐めたり、軽く触ると少し跳ねる事はある。
観察を終えて席に戻ると入れ違いにクリュティエがテーブルの下に潜った。
子供達が興味津々に動いている間にアタランテは食事を終えた。疲れからか、あまり量は食べられなかったけれど以前に比べれば良く食べた方だ。
少年も与えられた分は食べ終わり、御代わりが必要か尋ねられていた。
「私は昼まで眠る事にする」
そう言いながら杖を突きつつ食事中の少年の側に歩み寄る。
下半身に目を向けると未だに屹立した陰茎があった。
行為の途中で止める事が今まで無かったので申し訳ない気持ちが湧いた。なので――
少年の食事を中断させて彼の
「それじゃあお休み前の性行為をしていこう」
戸惑う彼の返答を待たずに一、二と数を数えながら腰を浮かして落とすを繰り返す。
丁度十回目で膣から陰茎を抜いてそのまま寝室に向かった。
後には透明に近い粘液をまとわりつかせたまま勃起している陰茎が衆目に晒される。
視界が閉ざされている少年は何が起きたのか全く分からない。元より理解できない事しかないといっても過言ではない。
クリュティエはタオル用意をするために浴室に向かい、ニキチッチは少年を立たせ、パリスを呼んだ。
「ほら、下着脱いで」
「……えー。
不満を漏らすものの素直にズボンを下ろす。
単なる遊びの一環という感覚で男同士の性器を合わせる。
女性の裸に恥じらいを覚えているパリスも男性だと割合平気に振舞う。かなりの回数、男性の性器を咥え続けて趣味嗜好に変が起きたのかもしれない。
急ぎ足で少年の下に向かい、自身の陰茎の皮を痛くないところまでずり下げる。
勃起している相手の亀頭と自分の亀頭をくっつけ軽く回すように擦る。
最初は触れ合っただけで怖くなり、離れる時互いの皮膚が引っ張られ、離れた瞬間に痛みを感じた。
そのままだと完全にくっついて取れなくなるんじゃないか、と。
その後、何度かクリュティエ達に急かされて男性器同士を合わせて行くうちに気持ち良くなってきた。
今では擦り合う事も慣れてきた。相手の方は指で触られる程度にしか感じていないし、ずっと亀頭を露出させた状態で暮らしているので皮膚が硬くなり、下着を穿いても気にならなくなっていた。
多少擦られた程度では動じないくらい陰茎が強靭になった。
「パリスよりもおおきくてすごいね」
「それよりもういい?」
「いいけど……。パリスも大人になってりっぱなチンチンになるんだぞ」
そう言いながらニキチッチは人差し指と親指でパリスの陰茎を軽く扱いた。
自分達の尻尾を擦る行為を試してみた。しかし、自慰行為自体経験のない――それらしい事は聞いている――パリスには恥ずかしい以外は何も感じなかった。
二人が遊んでいる間、クリュティエは少年を席に座らせ、食事を続けたり後片付けをしたりし、最後に少年の陰茎を綺麗に――口とタオルで――した。
未だに勃起したままの彼を寝室に送り、仰向けに寝かせる。
二人共性器が膨張したままになっていたので掛布団は上半身を覆うだけにした。
立ち去る時には二人の寝息が聞こえてきた。
昼食まで子供達は買い物や孤児院、その他雑用の為に外出した。
追っ手や怪しい冒険者に捕まらないように身を隠しながら移動する。三人には逃げるような疚しい理由は無いけれど犯罪組織の構成員が潜んでいないとも限らないから気を付けるように、と言われていた。
ここしばらく配給に来ているキルケーという女性の手伝いをして栄養価の違い料理を戴くのが日課になっていた。
食料は毎回どこの誰だか分からないけれど結構な量が届けられる。一部は近所に振舞っている。
孤児たち三人は孤児院で院長から読み書きを習い、寄付によって
決して楽な生活ではないけれど彼らが成長し、冒険者になると恩返しする傾向にある。だが、多くは道半ばで挫折したり命を落として音信不通になっていく。
現場がどれほど過酷なのか孤児達には伺い知れない。それでも大きくなったら冒険者になりたいと思う者は多い。
「……冒険者は大人にならないとなれないの?」
孤児院に通う子供の一人が言った。
迷宮都市オラリオの中心地に行けば大勢の冒険者と思しき者達の姿を見ることが出来る。その多くは大人だ。
中には子供の姿が混ざっているが、それは子供に見えるだけで
年齢制限については誰も言及していないし、子供達もその辺りは知らない。
冒険者として活動する条件はどこかの神に見いだされ、眷族になること。勝手に武装を整えて地下に広がるダンジョンに入る事を冒険者ギルドは固く禁じている。――例外はあるらしいが。
現在注目を浴びている【ファミリア】は勢いがある事で有名な【ゼウス・ファミリア】ただ一つ。既に三〇階層まで攻略済みではないか、という噂が広まっていた。
冒険者についての噂は少なく、誰が一番強いのかは不明なまま。
数十人規模の孤児達が自由きままに動き回っているところに来客が訪れた。
不定期だが食料や衣服の支援をしてくれる援助者の一人、いや
オラリオの治安を担う【ファミリア】を運営しており、ダンジョン攻略はあまりしないと聞いて孤児達をがっかりさせた。
見た目は穏やかな性格で優しそう、という印象を持たれている。
胡桃色の髪は癖が無く真っ直ぐ伸ばされており、一般的な
「女神さまだ~」
「こんちには」
「あらあら、みんな。今日も元気ね~」
笑顔を振りまく彼女の側には護衛役の眷族が一人付き従っていた。
色黒の肌。白い髪。赤い瞳。冷たそうな顔の女性。
背は高く、全体的にほっそりとした体格の持ち主。胸の大きさは――アストレアと比べてしまうと貧相に見える――控えめ。だが、アタランテよりは大きいかもしれないと現場に居るクリュティエ達は評していた。――この眷族『ラクシュミー・バーイー』は真面目そうな容貌に見えるが女神から『ドジっ娘』だと言われている。実際、不器用な面が強く見た目とは裏腹に子供達に人気があった。
女神アストレアは街の各所にある孤児院や診療所を巡り、支援物資を届けているという。ただ、支援してくれる者彼女以外にも存在し、アタランテの家に物資を持ち込んでくる者はアストレアとは別だと聞かされている。
「今日はみんなにお願いがあってきたの」
ラクシュミーは孤児達に菓子を振る舞い、話しの邪魔をするなと小さく支持する。
応接室のような立派な部屋があるわけではなく、何処も似たような間取りだ。女神も気を遣われる事を嫌い、散らかった現場で構わないと言った。
真面目な話が始まると感じ取った孤児達は指示されたわけでもなく、年長者が中心となって自主的に後片付けを始めた。その中にはクリュティエ達も含まれる。
「院長様にお願いがあるのですが……」
「はい」
現場が慌ただしく動いているにも関わらず、申し訳なさそうにアストレアは話しを始めた。
ダイダロス通りとは別の場所にある草臥れた教会を根城にする双子の姉妹が
今更一人二人増えても問題ないが女神直々というのに驚いた。
「その二人は生まれながら病気を
院長としても孤児を引き受けるのは吝かではない。だが、病気持ちとなれば話しが変わってくる。
多くの子供達の面倒を見ているので病気感染はどうしても許容できない。それが助けを求める者であったとしても。
保護対象の子供は四歳。全身を蝕む病に苦しめられている。
二人がいつオラリオに来たのかは分かっていない。行商人の荷物に紛れていたのか定かではない。
建物の持ち主である女神ヘファイストスが現場確認させた時に双子の存在が発覚した。
毎日苦しい思いをしながら妹の面倒を見る為、姉は幼いながらも懸命に駆け回っていたらしい。――その姉が日頃の無理が祟り倒れてしまい、様子を見守っていたヘファイストスの眷族が主神に報告し、事態がどんどん大きくなっていくうちにアストレアの耳にも入るようになった。
「【ファミリア】は孤児院でも学校でもありません。あくまで広大なダンジョンを攻略する為の組織です。子供がかわいそうだからと受け入れるわけにはいかない」
優しそうなアストレアが真面目な顔で言った。
正義を司る女神だが無節操というわけではない。
出来る事と出来ない事を理解している。
もし、その双子が成長し戦えるだけの力を付けたならば――また未来が変わるかもしれない。
地上に降りた神は総じて気紛れだ。何を基準にして眷族を選んでいるのか、それは今もって分からない謎とされている。あるいは眷族になった時に主神から説明されるかもしれない。
(困っているなら助ければいいのに。……って少し前の私なら考えてたな)
(アタランテのあねさんとのやくそくは大事だ。……一年、待っててもらえばなんとかなる、気がする)
(仲間がふえるのか。でも、うちはいっぱいだしはずかしい事が多いからだめだ)
三者三様に考えを巡らせた。
アタランテが住んでいる家を譲ってもらうまで、クリュティエ達に出来ることは殆ど無い、という結論に至る。
孤児院で面倒を見られればそれに越したことはない。ただ、対象が病気持ちというところで足踏みを余儀なくされている。
もちろん、見殺しにしたいわけではない。ただ、孤児達の意見はバラバラだ。
助けるべき、という意見があれば助けることによって食い扶持が減ると言う者が居る。
一人を助ければ他も助ける羽目になる、というものも。
(養子や里子に出すとしても病気が問題になるわよね)
【アストレア・ファミリア】もその辺りで受け入れを渋っている。
医療関係の【ファミリア】には一通り声をかけたが彼女達を癒せる目途は未だに立たない。
下界には神でも解決できない事がたくさんある。
解決策が出なくて現場の雰囲気が暗くなると付き添いで来ていたラクシュミーは自分の専任のように悲しげな顔で主神に頭を下げた。
彼女は悪い事があればすべて自分のせいだ、と常日頃から言っていたのでいつもの事のように気にしないで、と主神は軽く手を振りながら顔を上げて、と言った。
元より無理な話しだとアストレアも分かっている。それゆえに各地を巡り解決策を探していた。
双子の姉妹の他にも困っている者はたくさん居る。特に己の種族的貧弱さに嘆いている
世界屈指の都市オラリオとて全ての者を幸せにすることは出来ない。
世界の中心とも言われるこの都市の最大の目的は広大なダンジョンから這い出ようとするモンスターの駆逐だ。
神々が降臨する前に地上進出を果たした強大な三体のモンスターが今も世界に災厄を振り撒いている。
地上の人類を救う為、神々は必要以上の干渉が出来ない制限を持ちつつも何かできないかと奔走していた。――全員が善神というわけではない。
「大手は何処もダンジョンにかかりきりですし。弱小は貧乏暇なし。こうして皆様に頭を下げてお願いする事しか出来ません」
無理を言っている自覚があるアストレアは無理なら次を当たるだけ、と既に次の現場に意識を向け始めていた。
年齢の高い子供は諦めに似た顔を。クリュティエ達ほどの年齢は何とか助けられないかと考え始めていた。だが、養うにも自分達はまだ子供だから大人に頼らなければ何もできない。
自分達で作物を育てるような事でも出来ればいいが、それをするにはオラリオから出なければならない。
何の用意もせず外で暮らすことなど大人でも難しい。
より良い返事がもらえなかった事にアストレアは
唐突な来訪とお願いに子供達は驚いたがすぐにいつもの日常に戻る。それが普通だし、これからもそうなる筈だった。
人生に選択肢があっても自分の意志で正しき道を選べる者など殆どいない。また、正しい道である保障もない。
三人の内、ニキチッチだけが駆け出した。何をするにも積極的な彼女は洗脳状態にあらずとも自分の信じた道を進んだ事だろう。
彼女は孤児院から出てすぐのところでアストレアに追いついた。
神というだけで人々から様々な要望を受けることが多いので、
念のためにラクシュミーが腰の武器に手を添えつつアストレアを守るような位置取りに立った。
「どうかなさいました?」
白い髪の
何か言わなければ、と追いかけたにもかかわらず言葉を失ってしまったのでしばし沈黙が続いてしまった。そんな失態に対して急に恥ずかしくなって顔が赤くなる。
何度か口を開閉した後、気持ちが少し落ち着いて言うべきことを思い出す。
「女神のたのみは今はむりだ。……だが、一年くらいまってくれるならなんとかできるかもしれない」
「一年……。もし、何とか出来るならありがたいですけれど……」
病気とっても今日明日の問題ではない。もちろん、問題が解決するのは早い方がいい。
彼女達に必つ様なのは部屋のある建物と手厚い看病だ。
対象の双子は廃墟を住処にしている。今のままでは精神的にも肉体的にも荒んでしまうし、妹思いの姉が何をしでかすか分からない。
それでもアストレアは双子だけを優先することは出来ない。時には非情な決断を下す事もある。
正義は無欠でこなせるほど甘くない。
「いくらオレでもできることとできないことがある。今すぐはむりだ」
「……分かりました。私達が奔走して何も得られず一年経ったら……、会いに来ます。その時、またお話しましょう」
「ありがとう。……食い物だけなら……。少しなら分けられるぞ。そいつらがいるばしょを教えろ」
ぶっきらぼうなニキチッチの喋り方にアストレアは思わず噴き出した。
はっきりと物言いする子供で正義感が強い。神の目から見ても彼女は
懸念があるとすれば幼い事と冒険者の荒波に耐えられるか分からない事だ。子供は色々と影響を受けやすい。それゆえに傷つきやすくもある。
(……でも、何故かしら。彼女からほんの僅か嫌な気配を感じるのは……)
見所があるのかもしれないが眷族にするのはまた話しが変わってくる。
来る者拒まず、という姿勢の神も居れば自分の条件に合わない限りお断りだ、という神も居る。
神々が運営する【ファミリア】は単なる職業の斡旋所ではない。世界の命運を左右する目的を持つ特別なものだ。
(眷族になりたいとは言わないのね。……懸念はあるけれど、将来が楽しみな子なのは間違いなさそう……。次に会う楽しみが出来たわ)
アストレアは微笑し、ラクシュミーに双子の居場所を伝えさせた。――今はアストレアが保護しているので勝手に連れて行かないように、と言いつけた。
ニキチッチに全幅の信頼を寄せたわけではないので他の場所にも声をかけ、必要があれば頭も下げる。そうして神と少女は一旦別れた。
後にニキチッチの救いの手が