「あっ、はぁっ、ふっ──、くぅ……」
晴明のMAGの経路作成術式によって意識を失っていた美紀だったが、ほどなく意識を取り戻して今度は先ほど圭が受けていた方の術式を施されていた。
……とは言っても先ほどの経路作成の術式と比べると相対的に刺激が弱いのか、感じはしているものの絶頂まではいかないのか、逆にもどかしそうに太ももを擦り合わせていた。
「……美紀、あと少しで終わるからな。もう少しだけ我慢しろ、よ」
「はぁっ、いぃ!」
晴明からもう少しで終わることを告げられた美紀は矯声にも聞こえる返事をする。
しかし、晴明から見えない美紀の顔、表情はどこか不満げな様相を見せていた。
やはり、先ほどの刺激が強すぎたこともあり、今の状況は満足できないようだ。
その証拠に晴明には見えないが、彼女の秘所は刺激を欲するように隠唇を花開くように拡がり、膣内は男のモノを欲しがるように時に開き、締まるといったように蠢くとともに愛液をとろとろ、と垂れ流していた。
「はぁ、くっ、これ、で──!」
そんな美紀の様子に気付かず、晴明はラストスパートをかけるように気合いをいれる。
……ここで晴明の顔を改めて見てみると、なぜか脂汗をかいて苦悶の表情を浮かべていた。
それもそうだろう。房中術とは本来、男女の交わりによって効果を発揮する術式である。
そして、その術式で美紀や圭が快楽を感じている、ということはもう一人も感じていないとおかしいことになる。
それが都合三回、しかも、別に性欲が発散されているわけでもなく、さらに言えば晴明よりも一回り近く年若いとはいえ、見目麗しい
これがもし、他の男が知った場合あまりの我慢強さに驚くか、もしくは不能であることを疑うだろう。
もっとも晴明の場合は、男根が勃起しそうになっているのを、MAGの制御技術で無理矢理押さえ込んでいるのが実情たが……。
それは兎も角として、晴明は仕上げとして今までで一番激しくMAGを連動させる。
それを感じた美紀は、欲しいものがやっときたことに悦び、そして──。
「あっ! はぁ! きぃ、たっ! ──い、くぅぅ!!」
そのまま潮を吹いて絶頂する。
それどころか、今までお預けされていたからか、断続的に潮を吹きながら体を反らして幾度かの絶頂を繰り返す。
そして満足したのか、軽い笑みを浮かべながら荒い息を吐いている。
「あ、はぁ、はぁ、は──、はぁぁっ」
満足そうに息を吐いている美紀を尻目に、晴明は彼女の体から手を離し火照った体を冷ますように息を整える。
「これで二人とも終わりだ。よく頑張ったな」
そう言いながら、癖で美紀の頭を撫でる。
「ぅんっ! んぃ! はぁっ……! は、いっ」
しかし、絶頂したばかりで感覚が過敏になっていた美紀は、頭を撫でられたことでも軽く絶頂し、蕩けた顔で晴明を見ながら返事をする。
「──むぅ! かわいい、かわいいみきに何してるんですか! 蘆屋先生っ!」
「ひゃうっ! け、けいぃ。──ぁん!」
そこで、いつの間にか意識を取り戻していた圭が美紀を庇うように抱き締めながら、晴明に威嚇するように問いかける。
どうやら先ほどの術式で体を好き放題されたことに根を持っている、という
その証拠に圭は情欲に濡れた瞳で晴明を見ながら、んふふ、とあくどい笑みを浮かべている。
そんな中でも美紀は圭に抱き締められた際に自身と彼女の乳首が擦れて軽イキをしている。
それに気付かず、圭は晴明に話しかける。
「これは、
と、圭は調子に乗った様子で晴明に話しかけているわけだが、もし、この時点で美紀の様子がおかしいことに気付いていれば、もしかしたら彼女の策、と言うにはあまりにも稚拙だが、それは成っていたかもしれない。
「……かわい、い。せ、きに、ん」
「おっ! みきもそう思うよねっ」
美紀の譫言に圭は喜色満面で同意を求めるように話しかける。
「……そう、だね。責任、とってもらわないと──」
美紀の言葉を同意ととった圭は、喜びながら美紀に振り向く。しかし──。
「そうそう! みきだって。えっ──」
そこで美紀は圭の頬に手を添えるとそのままキスを、しかも啄むようなバードキスではなく、舌を入れるディープな方をする。
「あむっ、ちゅっ、んっ、ぅむっ、ぷぁっ──、じゅるっ」
「ちょっ、み──、ぢゅっ、ずずっ──、まっ!」
ぢゅる、ずるぅ、とお互いの唾液を交換するように飲んで、一度圭を解放する美紀。
離れた二人の唇に唾液による銀色の橋がかかるが、すぐにぷつり、と切れる。
解放された圭は呆然とした表情で美紀を見る。
「みき、なんでっ──」
「なんでって……。責任を取って貰うんだよ?」
「……え?」
圭は美紀に対して質問を投げかけるが、彼女の口からでた答えを聞いて困惑する。
困惑した様子の圭を尻目に、美紀は妖艶な笑みを浮かべると優しく圭を抱き締めると耳元で囁く。
「だって、けいが教えてくれたんだよ。こんなに気持ちのいいこと」
「えっ、あ……」
美紀の言葉を聞いて圭は、かつて自身の性欲が暴走して彼女に襲いかかったことを思い出して愕然とする。
そして、彼女は顔を引きつらせながら、先ほどまで責任を、なんて言っていたことを棚に上げて晴明に助けを乞おうとするが──。
「あ、蘆屋先生。助け──、んむぅ!」
そこで美紀に、再びキスで蓋をされることになる。
「ちゅっ、あむっ、──ダメだよ、けい。せっかくなんだから、もっと、二人でキモチよくなろう?」
そう言いながら美紀は被虐的な笑みを浮かべると、圭の勃起した乳首に指を添えて、そのまま指で挟んで押し潰す。
すると、圭は急に訪れた痛みと快楽に目を白黒させながら背を反らして絶頂する。
「んぅ! み、きぃ。だ、めぇぇぇえぇ!!」
圭が絶頂した様を満足そうに見る美紀。
……因みに圭は気付いていないが、晴明は彼女が絶頂する前後の時点でそそくさと部屋から脱出している。流石にずっと我慢している状況で美少女二人による絡みを見るのは酷だったようだ。
兎も角、美紀にとっては期せずしてお邪魔虫が部屋から消えたことに気を良くしたのか、情欲に満ちた瞳で圭を見つめながら、喜色のこもった声で彼女に語りかける。
「──これで、ふたりきりだよ。もっと、もぉぉっと、キモチよくなろう。ね、けい?」
それだけを告げると美紀は彼女を押し倒して、自身は圭の腰を拘束すると顔を彼女の股座、先ほど絶頂したことで愛液の大洪水になっている隠唇に近づける。そして──。
「おいしそう……。──ぴちゃ、れろ」
「あぅっ、み、きっ! 舐めちゃ、だめっ!」
舌を出すと、まるでソフトクリームを食べるかのように舐め回す。
そして圭は親友に、美紀に自分の大事なところを舐め回されるという行為に快楽と、なにより背徳感に身を震わせる。
その結果圭は美紀に舐められる度に軽イキを起こしていた。
そうして軽イキを起こしていた圭だったが、次の瞬間には、目を見開いて体を弓なりに反らして絶頂する。
「ぁっ! 吸うのも、だめぇ!」
「
圭の隠核を軽く吸い付きながら、膣内に指を入れて、くち、くちゅ、とかき回す美紀。
そうされることで圭はガクガクと震えながらぷしゅ、ぷしゅ、と断続的に潮吹きする。
それを見た美紀はにんまり、と笑うと圭を責めるのを止める。
絶頂が続いた圭は、美紀からの責めがなくなったことで荒い息を吐いている。
「あっ、はぁ、くっ、はっ、はぁぁっ……」
「けい、大丈夫……?」
美紀は心配そうに圭に話しかけるが、それとは裏腹に再び彼女の膣内に指──しかも今度は人差し指と中指の二本──を挿入して、ぐちゅ、ずちゅ、と出し入れする。
「あっ! い、いぃ! ぐぅ! まっ! はぁっ!」
「けい、かわいぃ……。──はむっ」
「あぁっ! そこ、はぁっ!」
圭の反応に気を良くした美紀は、彼女の隠核に甘噛みする。
だが、圭にとっては刺激が強すぎたのか、いやいやと激しく首を振りながら矯声をあげた。
彼女の恥態を見た美紀は妖艶な笑みを浮かべると圭に話しかける。
「けい、キモチいい? でも──」
そこまで言うと美紀は欲求不満な様子を見せる。
「──もうそろそろ私もキモチよくなりたいなぁ……。ね、けい?」
そう言うと美紀は自分の体の位置を回転させ、所謂シックスナインの体勢になると、秘所を圭の顔に押し付ける。
「んぶぅっ! あっ……」
美紀に秘所を押し付けられたことで窒息しかける圭だったが──。
(────あっ、み、水……)
晴明の術式にはじまり、美紀の責めでも矯声、喘ぎ声や潮吹き、汗を流し続けた結果、軽度の脱水状態で意識が朦朧としていた圭は、とろとろ、と愛液を垂れ流している隠唇に無我夢中でむしゃぶりつくと、ぴちゃ、ぴちゃと舐め回す。
「あぁっ! いいよ、けい!」
「じゅるっ! ずずっ! ──おい、しいっ、……ふぁっ! あんっ!」
「これはぁ、おかえしっ! れろっ、ちゅっ、ぐちゅっ」
「あ、んぅっ! じゅるるっ! ……もっと、ちょうだいっ」
そのまま二人はお互いの秘裂を、膣内を、指でほじくり、舌で舐め回し、膣内に入れるなど夢中で刺激しあう。そして──。
「あぁ、いいよ、けい! もう、イクゥッ!」
「あ、はぁぁぁあぁっっ!!」
二人は同時に絶頂して潮を吹き、お互いの顔をびちゃびちゃに濡らす。
そして、そのまま絶頂の余韻に浸る二人。
「あっ、はぁっ、んぅ、ふぅっ、み、きぃ……」
「ふぅ、はっ、はぁぁっ、──けい、もっとぉ」
そう言うと、美紀は今一度体の向きを変えて圭の顔を舐め回し、キスをしながら自身の体全体を揺らすことで乳首と乳首を、隠核同士を、そして、互いの秘所を擦り合わせる、所謂貝合わせをはじめる。
「あ、はっ! だめっ! みきっ! ──ちゅっ、んむっ!」
「け、いっ! もっ、とぉ、キモチ、よくぅ! あっ、はぁ!」
美紀と圭は抱き合ってキスを繰り返しながら快楽を貪っていく。
その動きの激しさから、ぐちゅぐちゅと汗や愛液が絡まる音が部屋に響く。
体から感じる快楽だけでなく、自分たちから響く卑猥な音を聴いて、さらに快楽を増幅させていく。
そうして、しばらく互いに互いを刺激しあっていた二人だったが、流石に限界が近いのか、体を震わせて大きな喘ぎ声をあげる。
「う゛ぁぁ! んんっ! ひぁん!」
「あ゛ぁ! か、はっ! うぐぅっ!」
そこで圭は美紀をまっすぐ、快楽に蕩けた目で見つめるとそのまま彼女の口を貪るようにキスをする。
「んっ! ちゅっ! じゅるっ! ぷぁっ、はんっ!」
そうして互いの唾液を交換していた圭だったが、限界が訪れたのか、叫びのような喘ぎをあげて絶頂する。
「お゛ぉぉっ! い゛ぐ、い゛ぐ、い゛ぐぅぅぅうっ!」
美紀も彼女の咆哮に触発されたのか、体の中に溜まった快楽が爆発して絶頂する。
「け、い。けいぃっ! わたしも、いっしょに……いっきゅうぅぅぅぁぁっ!」
二人は絶頂の咆哮をあげるとそのまま倒れ伏す。そして最後に軽い口付けを交わすと疲労によって意識を失う。
だが、いつの間にか二人は恋人繋ぎのように、互いの指を絡ませるように握っている。
まるで、互いが自身にとって、もっとも大切な人である、と見せつけるように、きゅっ、と握り続けていた。
そこで、何者かが宿直室のドアを開けて部屋に入ってくる。
そして
そして翌日──。
いつもよりもなぜか仲が良い美紀と圭の二人を見ていた由紀は、不思議そうに首を傾げながら近くにいた晴明に問いかける。
「ねえ、はーさん。あの二人、いつの間にか前よりも凄く仲良くなってるけど、なにかあったの?」
そんな由紀の疑問に晴明と、そして彼に寄り添うように立っていた透子は苦笑を浮かべると、疑問には透子が答える。もっとも、それは由紀の疑問の答えになるものではなかったが──。
「まぁ、あの二人にはいろいろあったのよ。いろいろ、ね? 晴明さん」
「……ああ、そうだな」
「ふぅん……?」
そんな問答をしている三人が見つめる中、美紀はひそひそ話をするように、そして、三人から自分と圭の顔を隠すように近づけると、圭に小さな声で話しかける。
「けい、今度は蘆屋先生と三人で、ね?」
彼女の提案を聞いた圭は、顔を赤らめるとか細い声で返事を返す。
「………………ぅん」
「ふふっ、けいってば、かわいい」
そして美紀と圭は、三人が見えないように、ちゅっ、と軽い口付けを交わすのであった。