聖霊たる白い鳩と大天使-ガブリエルが現れた日の夜。
朱夏は自身に宛がわれた部屋で一人悶々としていた。
「ふ、ぅ……。こんなになるの、いつ以来、かしら……」
そう言いながら上着をぱさり、と脱ぐと彼女の慎ましくも形の良い乳房と、それを守る扇情的なレースの付いた黒いブラジャーが現れる。
そのまま彼女は部屋にあるベッドに腰掛けると両の手でぐにぐにと己の乳房を掬い上げるように揉みはじめる。
「ふ、んぅ……。これも、全部晴明さんが、わるい、んだからぁ……」
そもそもなぜ、彼女がここまで発情しているかというとなんてことはない。以前の圭の時と同じように自身よりもはるかに格上の存在と対峙したことにより、生存本能を刺激されたためだった。
そして彼女は圭と違い、以前にも同じようなことがあったために対処法を知っていた。
即ち、自らで慰めること。所謂オナニーであった。
そんなことを言っている間にも、彼女は悦楽によってぷっくりと膨れた乳首を、ブラジャーの上からくりくりと弄る。
「あ、はぁ! んんっ! はる、あき、さっ! ひぁっ!」
彼女の妄想の中では晴明が、自身の想い人が手を出している、ということになっていた。だってその方が気持ち良いから。
今も彼女の妄想の中では、晴明が耳元でなにかを囁いてきている。
──まったく、ここを弄られるのがそんなに良いのか?
「ひぅ、だってぇ、晴明さんがぁ、……ぁん!」
──人の所為にするのは感心しないな。これはお仕置きが必要かな。
「んっ、はぁっ! あ、あぁっ、ひぁっ! つよい、よぉっ! んはっ!」
「は、ぁっ! 晴明、さ、んんっ! お願い、いじ、わるしないでぇ!」
──ん? どういうことかな?
「だからぁ、んっ! もっ、とぉ、ちゃんと、弄っ、あぁ、はんっ!」
──ちゃんと? ちゃんとおっぱいは弄ってるだろう? それとも、他のところのことを言ってるのか? それなら、ちゃんと言葉に出して。前もちゃんと言葉に出して伝えないと、伝わらないと教えただろう?
「……乳首、乳首をっ! はしたなく勃起したこれを──!」
──はい、良くできました。それじゃ、ご褒美だ。
朱夏の叫びを遮るように
「ん、ぎぃっ! うぁぁぁぁあぁぁっ! ひぃあっ! はる、あきぃ、さんっ! それ、つよすぎぃぃ! んあぁっ! イ、くぅぅぅぅぅっ!」
乳首を押し潰すようにぐりぐりと指を動かす。
その、あまりの衝撃、快楽の強さに朱夏は頭の中が白く染まると同時に仰け反りながら、びくびくと痙攣する。
そのまま暫く痙攣していた朱夏だったが、ようやく絶頂による快楽が治まってきたのか、ぽふりとベッドの上に倒れ込むと酸素を求めて息を荒くする。
「あっ、はぁ、はぁ、は、んっ! う、あぁっ、は、はぁっ! はぁ……」
そしてようやく朱夏の呼吸が落ち着いてきた頃、
──それじゃあ、朱夏。次は
「はる、あきさ、ん……?」
──ブラジャーとスカートだよ。それともここでやめるかい?
「い、やぁ……」
しかし、彼女の妄想では目の前に
だが、それを
──どうした朱夏。先に進んでいないぞ。それとも、ここで終わり、ということで良いんだな?
「や、やぁっ…………」
──それなら、何をすれば良いか、分かるな?
そしてそのままベッドの側に立ち上がるとスカートのホックを外す。
するとスカートが重力に従いぱさりと落ちて、今まで隠されていた黒いパンティストッキングと、その中にあるブラジャーと同じ意匠の、扇情的な黒いショーツに包まれた彼女の大事な部分が姿を現す。
そして黒いショーツ。そのクロッチ部分は先ほどの絶頂で潮を吹いたのか、多少水気を帯びていた。
それを見た
──良くできました。それじゃあ続きをやろうか。
「あっ! あ、あぁ! んはっ! はぅん! んぃ!」
部屋の中にくち、くち、と水で湿ったような音が響く。
音源は朱夏が履いているショーツの中からであり、そこには
同じく彼女の乳房ももう片方の腕で責め立てられており、朱夏は二ヶ所から感じられる甘い快楽に翻弄されていた。
そんな中で朱夏の耳元で
──どうだい朱夏、気持ち良いかい?
「あ、はっ! キモチ、いいっ! いいのぉ! 晴明さん、きすぅっ!」
朱夏は
──だめだよ朱夏。そんなことしたらお前の喘ぎ声が聞こえなくなるじゃないか。俺はお前の、その無様な声をもっと聞きたいんだ。だ、か、ら、だぁめ。
「そん、あぁっ! ひど、いぃよ! はぅん! うぁぁっ!」
──その代わり、お詫びと言ってはなんだけど、もっとキモチよくしてあげようか。
そして、乳房の方も先ほどよりも積極的に乳首まで責め立て、さらにはもう片方の今まで責められていなかった乳房の頂点には今まで感じなかった、
所謂
「あ、あっ、こん、なっ! 激しっ! んぅっ! もっ、イッちゃ! はぁぁぁぁぁぁぁあぁっ……!!」
そのままびくびくと痙攣して、快楽を、絶頂を受け入れる朱夏。しかし──。
「は、ぁっ! なん、でっ! とまって、わたし、まだ、イッたばっ…………! うぁぁぁっ!」
なぜか彼女を責め立てる
しかし、その最中。今度は
──何を言ってるんだ。これはお前の心の中で望んでいたことだろう? このいやしんぼめ。
「……ぁん! ちがっ! ひっ! わた、ひぁ! こん、なぁ! うひっ! んんっ! んはぁっ!」
──違うものか、なら、なんで指が止まらないんだよ?
「ひぅっ! ちがっ、ちがうのぉ! これ、はぁん!」
そう言いながらもびくびくと痙攣し、ぷしっ、ぷしっ、と潮を吹きながら甘イキをする朱夏。
そんな朱夏に
──それにさ、朱夏? ここにはお前しか居ないんだから、そんなに意地を張る必要なんてないだろう?
「ぁ、んっ! やぁっ、……わたし、しか…………? ふ、んっ!」
──そう、お前しか。だから、我慢せずにもぉっとキモチよくなろう? な?
「もっと、キモチよく…………? ふっ、ん!」
そんな朱夏だったが、ふと、股の部分に違和感が──。
「ふ、ぅ? ──んぎぃっ!」
違和感の正体、それは彼女の隠核、そこにぴり、と流れた電流であった。
それを認識した朱夏は──。
「…………んほぉぉぉぉぉぉっ! あ、あぁぁぁぁぁぁぁっ!」
今なお三点責めを受けているにも関わらず、ベッドに倒れ込むと、まるでブリッジをするように腰だけをガクガクと震わせる。
ただしく天にも昇るような快楽の渦を受けた朱夏は瞳の奥でパチパチと火花を散らせ、連続した絶頂を、即ちイキっぱなしの状態になっていた。
そして、イキっぱなしの状態になってもなお朱夏の膣内と乳房を責め立てる腕は止まらず、ただ、先ほどよりはゆっくりとした甘い責めを続けていた。
そのまま暫く絶頂が続いていたが、少しづつ慣れてきたのか、快楽を受けてふわふわとした頭で微睡んでいた朱夏だったが、ふと、部屋の外で音がすることに気づく。
そのことが気になり外へ続く扉を見る朱夏。
すると、
「────
それを見た朱夏の意識は一気に覚醒。今の今まで朱夏の膣と乳房を責め立てていた腕と、もう一つの乳房を舐めあげていた正体であるペルソナ『ブラック・マリア』に外を確認するように命じる。
そこには──。
「あ、あぁっ。こ、これは、ち、違うのっ」
そこには呆然とした様子でへたりこんでいる光里晶がいた。
しかも、彼女の股は洪水のように濡れそぼっていて、さらに地面には水溜まりが。
そして彼女自身の服装も肌蹴ており、彼女の片方の手がズボンの、さらに奥のショーツの中にあることから、ナニをしていたか明白であった。
それを見た朱夏はぽつり、と一言。
「……見た、のね?」
底冷えするような朱夏の声を聞いた晶は震え上がる。
「こっ、これは、違くてっ! ──内緒にするから、だから!」
必死に弁明をする晶。
そんな晶を見て、朱夏は安心させるように微笑みを浮かべる。
朱夏の様子を見た晶もホッとした表情を浮かべるが。
「ブラック・マリア──」
朱夏の掛け声とともにブラック・マリアはがっしりと晶を抱き抱える。
そのことに驚いた晶は意味を伴っていない声をあげる。
「えっ、ちょ、まっ!」
しかし、そんな晶の様子は気にせず