んっ…ここは…どこ?
頭がガンガンと痛む、そうだ、ルーンと戦ってる時に誰かに殴られて…くそっ、最近こんなんばっかじゃないの。
痛む頭を摩りながら周りを見渡す、コンクリートの壁に鉄格子、どうやら牢屋に捕らえられたようだ。
腰を見ると剣が無くなっている、取り上げられたのだろう。
ちっ、剣さえ有ればこんな鉄格子っ!
怒りに任せガンガンと鉄格子を蹴るもビクともしない。
おい、お嬢さん、大丈夫か?
誰?何処よ?
ここ、ここ
私の正面の牢屋の男に話しかけられた。
何よ、私は今機嫌が悪いのよ
はは、そんだけ元気なら大丈夫だな
そんな事よりここはどこなのよ
ここは街の監獄さ、お嬢さんはどんな悪さをしたんだ?
別に、ただロンギヌスを崇拝していた人に話を聞いただけよ
まぁお嬢さんがなんて言ってたかはなんとなく想像できるけどな
そう言って笑い声を響かせる罪人。
ふんっ
ゴソゴソとポケットを漁ると煙草とライターは無事だった、火をつけて煙を漂わせる。
お嬢さん俺にも一本くれよ
仕方ないわね
火のついた煙草を前の牢屋に飛ばすと柵から手を伸ばしていた。
へへ、助かったよ
そりゃどうも
それを拾い旨そうに煙を吐き出す男。そんな事はどうだって良いんだ。
もぅ!アスカロンは何してんのよっ!
…………………………………………………………
はぁ…
私はユリが連れて行かれた建物を見ながらため息をついていた、忍び込もうにも人の出入りが多すぎる、何かいい手は無いだろうか?
ひとまず建物の周りを見るが入り込めそうな所は無さそうだ。
すいませーん、茶トラ宅配便でーす
私の気も知らないで宅配の人が荷物を運んでいた。扉の前で何かを話しているとそのまま建物の中へと入っていった。
……それだ!
私は街に準備をしに行った。
すいませーん、飛鳥郵便でーす
いつもの服の上から赤い上着を着て建物の前に、きっと私はどこから見ても街の郵便屋さん、なはず。
はーい、えぇっと
教会からの荷物を届けに来ましたっ!
あぁありがとう、中に置いておいてよ
はいっ!
やった!潜入成功っ!ニヤけるのを堪えながら男の後ろをついて行く。
どちらに置いておきますか?
えっと奥の部屋にお願い
はいっ!
廊下を歩きながらユリのバイブスを探す。見つけた、この真下、地下室があるみたいだ。チラリと壁にかけられた見取り図を見る、この廊下の突き当たりにある階段を使えば地下室に行けるのか、、、
郵便屋さん、行き過ぎですよ
あっすいません、道に迷っちゃって
こっちこっち
私に道を案内してくれる人は一人、周りを見渡しても他に人は見えない、それなら!
やぁっ!
冷気を手に集めてその人を凍り付かせる
ごめんなさい、後で溶かしにきますっ!
私は廊下を抜けて階段を駆け下りて行った。
………………………………………………………
ユリ!大丈夫ですか!?
アスカロン!待ちくたびれたわよ!この鉄格子をお願い!
任せて下さい!やぁっ!
アスカロンの一振りで鉄格子が切断される。これで私は自由だ。
ありがと、助かったわ
早くここから脱出しましょう!
その前に私の剣が取り上げられたから返しに貰いに行くわよ!
お嬢さん、ついでに俺のも頼むよ
分かったわ、アスカロン、お願い
はいっ!
へへ、助かったぜ
もう捕まるんじゃないわよ
鉄格子を壊すと笑顔でその男が走り去って行った。
あの人は誰ですか?
知らないわ
逃がして良かったのでしょうか?
あんな男の犯した罪なんてたかが知れてるわよ、それより私の剣を探しに行くわよ
ユリの剣はどこにあるのですか?
しらみつぶしに探すわ
はいっ!
二人で建物を駆け巡ってゆく。
なんだお前らは!
邪魔よ!
ガハッ!
私の前に立ち塞がる人を思いっきり殴りつける。
ユリ、何もそんなに殴らなくても…
良いのよ!剣を取られてイライラしてるんだから!
しばらく進むと保管庫と書かれた扉があった。
きっとここね
扉を開けて部屋をゴソゴソと漁る、合った合った。
よし、ここを出るわよ!
はいっ!
双剣を携え二人で建物を飛び出し路地裏に身を潜める事に。
さて、ロンギヌスにこの怒りをぶつけるわよ!
それでロンギヌスはどこに居るのですか?
知らないわよ
えぇ…
そうね、少し情報を集めましょうか
はいっ
その前に服を変えるわ、この服だと脱獄した事がすぐバレそうだし
そうですね、どうしますか?
そうね…
キョロキョロと街を見渡すと服屋を見つけた。
アスカロン、服を買ってきて、貴女の好みでいいわ、私はこの建物の裏に隠れているから
分かりました♪
楽しそうに服屋に掛けて行くアスカロンを見送り煙草に火を付ける。
お待たせしました♪
煙草を二本程吸い終わった頃にアスカロンが袋を片手に戻ってきた。
ありがと、着替えるから待ってて
はいっ♪
………アスカロン、この服は何よっ!
似合っていますよっ♪
水色の花柄のワンピースに青い薔薇がついたカチューシャ。
私の趣味じゃないわよ!
家の硝子を鏡代わりにその姿を見ていた。
えへへ♪
まぁいいわ、行くわよ!
はいっ!
フラフラと街を彷徨う、何か有力な情報を探さないと…
ん?
前からちょっと金持ちそうなおじさんが歩いてきた。そうね、、、。
アスカロン、今から私がする事はすぐに忘れるのよ
えっ?
アスカロンの返事を待たずにそのおじさんの元へ。
ねぇおじさん、私とご飯食べに行こうよ
甘えた声を出しておじさんに話しかけていた。
なんだ君は
私、親に捨てられてもう三日も何も食べてないのよ…お願い…
上目遣いでおじさんを見つめる
うむっ仕方ないなぁ、付いてきなさい
やった!ありがとおじさん♪
おじさんの腕を身体に当てながら抱きつく、チラリとアスカロンを見ると口をあんぐりと開けて私を見ていた、あんまり見るんじゃないわよ。
はっはっはっお嬢ちゃんは何が食べたいんのかな?
私カレーが食べたいの♪
ならあそこのホテルのカレーが美味しいと評判だから付いて来なさい
うん♪
おじさんとホテルに入ってゆく、まだ大丈夫、堪えれる。
ねぇおじさん?この街って一体どうなってるの?
ソファーに腰掛けるおじさんの横に座る
この街はね、ロンギヌス様が支配しているんだ
おじさんが私の太ももを撫でている。
そうなんだっ、それでそのロンギヌス様はどこにいるの?
ワンピースをめくり私の下着に手を伸ばした。
モニカ様の屋敷に居るはずだけど
ねぇおじさん?そのモニカ様の屋敷ってどこにあるの?
おじさんが下着の間から指を入れようとするの感じた。
街の一番奥の屋敷がそうだぞ?立派な屋敷だから目立つはずだ
ふーん、ありがと
ガッ!!
オヤジの指が私の秘部に触れようとした時に思いっきり顔面を殴り怯んだところを蹴り込んでゆく。
けっ!人が大人しくしてればいい気になりやがって!斬り刻まれないだけありがたいと思いなさいよ!
気を失ったおじさんを二回程蹴ってからホテルから出るとアスカロンが待っていてくれた。
行くわよ、アスカロン!もう着替えるわ
あのっユリ
何よ
今度私にもああやって甘えてきてくださいねっ?
嫌よ
そんなぁ…
あれは生き残るために昔やってただけよ、男なんてあぁすれば簡単よ
物陰でいつもの服に着替え煙草に火をつけていた。
さて、さっきの怒りもモニカとロンギヌスにぶつけてやるわ!
情報は得られたのですか?
さっきのオヤジから聞き出したわよ、行くわよ!
はいっ!
ユリは昔何をしていたんだろう?気になったけど聞いたら怒られそうだからやめておこう。