※この作品はR-18です。

インテグラル・ノア サイドストーリーユリ物語   作:やす、

18 / 131
ユリとフェルカの村

アスカロン!木に隠れながら反撃するわよ!

 

はいっ!

 

 

私達を追ってきた異族を木から木へ移りながら確実に仕留めていく。

 

 

チッ!数が多すぎるわ!

 

ユリ!背中は私が!

 

頼んだわよ!

 

 

開けた場所で背中合わせになり抵抗するもの次第に異族の数が増えて行きジワジワと追い詰められてゆく。

 

 

いぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!

きしゃゃゃゃゃゃ!!

 

 

このっっ!!

 

ユリ!このままだとっ!!

 

こんなよく分からない奴らなんかにやられてたまるか!!双剣術っ!!

 

 

剣を二本鞘に納め、腰を落とし異族に狙いをつける。

 

 

二紅閃!!!

 

 

勢いよく飛び出し一閃を放つ。

 

 

まだまだっ!!

 

 

剣を振り抜いた勢いで一回転しその勢いで一閃を繰り出す。

 

 

アスカロン!道ができたわ!

 

 

僅かだが道を作る事ができた。その道を駆けて行く。

 

 

ユリまた強くなってるっ、あぁ羨ましいっ

 

なにしてんの!置いてくわよ!

 

あっはいっ!

 

 

いぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!

きしゃゃゃゃゃゃ!!

 

 

森の中を駆け抜けてゆく、また異族との鬼ごっこだ。何か良い手は…

 

 

そなた達、追われているのだろう、早うこっちに!

 

誰よあんた!

 

 

黒髪の女に話しかけられた。

 

 

こっちに来るのだ

 

ユリ!ここは信じてみましょう!

 

チッ!罠だったら斬り刻むんだからね!

 

 

黒髪の女に言われて小さな村に飛び込んだ。

 

 

アスカロン!

はいっ!

 

 

すぐさま反転し剣を構えるも異族の姿は見えなかった。

 

 

くっ!何処に行ったのよ!

 

安心せい、この村には我が結界を張っておる

 

そんなの信じられないわ

 

そう言うのであるならそこから覗いてみると良い

 

 

黒髪の女が言う場所から外を覗くと大量の異族がいた、私達を探すように目を光らせている。

 

 

どうであったか

 

良いわ、信じてあげる

 

立ち話もなんじゃ我の家に

 

はいっ!

 

あっ!アスカロン!もおぅ

 

 

黒髪の女について行くアスカロンの後を追う。

 

 

さぁ、旅の疲れを癒すと良い

 

 

玄関を開けられ導かれるように家の中に入ってゆく。

 

 

ありがとうございますっ助かりました♪

 

ねぇ、あんた名前はなんて言うの?

 

我はプタハじゃ

 

そう、プタハ、助かったわ

 

なに、礼を言われる事の程でも無い

 

それよりここは何処なのよ?

 

フェルカの街の近くに我が村を作ったのじゃ

 

それはどうして?

 

そなたはフェルカの街には行ったのか?

 

えぇ、さっき少しだけ行ってきたけど人の気配の無い不気味な街だったわ

 

法律が無くなったって言っている人が居ましたよね

 

そうね、パラシュが法律を無効にしたって言ってたわね

 

あの街は赤髭連合というギルドにより強固な法治体制が引かれておったのじゃが

 

…その赤髭連合がパラシュにやられたとか言うんじゃないでしょうね?

 

残念だがその通りじゃ、赤髭連合は壊滅しフェルカの街から法が消えたのだ、あの者は法は己の中にあるべきだ、そう言っておった

 

へぇ、私と気が合うじゃない、少し興味が湧いたわ

 

これ、それであの街は混乱を起こし多数の者があの街から逃げ出したのだ、しかしその民の中には行き場のない者が居ってな

 

それをプタハさんがこの村で保護しているんですね?

 

そうじゃ、我がその子らの為にこの村を作ったのじゃ

 

プタハさん流石ですっ!

 

へぇ、私、煙草吸ってくるわ

 

 

アスカロンを置いて家の外へ、煙草に火を付けて村を見渡すとチラホラと人の姿があった。

 

 

あーーやる気がおきねぇー

そろそろ昼寝の時間だな

デュフフフフフ

 

 

なによ、この村人達みんなダラダラしているわね

 

 

のんびりとくつろいでいる村人達、フェルカの街の人だったのだろうか?

 

 

煙草を吸いながら空を見上げると反転世界に光が昇っていった、あの方向はフェルカの街の方だ。あれは一体…?

 

 

煙草を揉み消して家に戻るとアスカロンがプタハに膝枕をして貰っていた

 

 

ちょっと!アスカロン、なにしてんのよ!

 

ユリもどうですか?すっごく気持ちが良いですー

 

 

気持ちよさそうに目をトロンとさせているアスカロン。

 

 

プタハ!アスカロンに何したのよ!

 

 

双剣を構えプタハを睨んでいた。

 

 

我は何もしておらぬ、我の側に居ると皆こうなるのじゃ

 

納得できないわよ!

 

ユリよ、この世で一番強い物は何か分かるか?

 

そんな物知らないわよ!

 

それは母性なのだ

 

母性?けっ!物心ついた時から親の顔なんて見た事ない私には縁のない言葉ね!

 

そうか、辛い過去じゃったな、我がユリの親代わりになってやろう

 

 

プタハの言葉が私の心を溶かしてゆく。…何よ、この包まれるような感覚…

 

さぁ、我の元にくるのじゃ

 

ちょっと…やめなさいよっ、、、

 

可愛い子よ、さぁ

 

 

………………

 

 

気づいたら私はプタハに膝枕をされて頭を撫でられていた。

 

 

えへへ♪

 

やっぱりユリもきたんですね♪

 

 

そなた達は良い子であるぞ

 

 

アスカロンと二人でプタハの膝枕を堪能する、なんだろう、心の底から安心できる感じ…それに段々と眠くなってきた。

 

 

 

…………………ってこんな事してる場合じゃないわよ!プタハ、パラシュは何処に居るのよ!

 

 

誘惑を断ち切り立ち上がる

 

 

我には分からぬ…フェルカの街からそう離れてはおらぬとは思うのだが

 

ありがとプタハ、アスカロン、行くわよ!

 

ユリ〜もっと膝枕してもらいましょうよ〜

 

アスカロン、

 

はい…

 

プタハ、世話になったわね、また来るわ

ありがとうございますっ!

 

うむ、我はいつでも娘の無事を祈っておるぞ

 

ユリ、何処に行くのですか?

 

街に戻るわ、さっき反転世界に光が登っていくのが見えたのよ!

 

了解ですっ!

 

 

結界から外を覗くと異族が蠢いていた。

 

 

気合入れて行くわよ!

 

はいっ!!

 

 

村を飛び出し森を突き進んでゆく。

 

 

きしゃゃゃゃゃゃ!!

いぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!

 

 

邪魔よ!!

 

行きますっ!

 

 

迫る異族を気合と根性で斬り伏せる。

 

 

2÷<5÷¥€3+€〒!!

 

 

ちっ!花頭まで!

 

 

ユリ!もうすぐ森を抜けます!

 

一気に駆け抜けるわよ!てやぁぁぁぁぁぁ!!

 

 

異族と花頭を叩き斬りなんとか森を抜ける事ができた。

 

 

ちっ!街の方からも湧いてきやがる!

 

 

きしゃゃゃゃゃゃ!!!

いぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!

25>68\>5÷÷>÷!

 

 

くっ!数が多すぎるわっ!

 

 

広場に出る事ができたのだが異族に囲まれてしまった。

 

 

ユリ!伏せて下さい!

 

分かったわ!

 

 

嫉妬の氷よ!私に力を!!

 

 

アスカロンが氷で巨大な剣を作り上げた。

 

 

嫉妬の氷があなたを終わらせます!!

 

 

その剣を構え勢いをつけて一回転。周りの異族を一掃する事ができた。

 

 

アスカロン、やるじゃない!

 

私もユリに負けてられませんから!

 

このまま街まで行くわよ!

 

 

はいっ!

 

 

異族の死体を踏みながら街へ急ぐ、少しだけ嫌な予感を感じながら。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。