今日も朝日と共に目を覚ました。二日酔いと共に。
飲み過ぎたわね…
少しボヤけた頭で煙草を吸いに外に出る。
服を見るといつのまにかスエットに着替えていた、着替えた記憶がないけど、、、まぁ良いか。
煙草を揉み消し家に戻るとプタハに声をかけられた。
もう起きておったのか
私は朝日と共に起きるのよ、おはよプタハ
おはようユリよ、服を縫っておいたぞ
そういえばパラシュに切られてボロボロになってたわね、ありがと
良いのじゃ、それと朝食ができておるぞ
ん、ありがと、アスカロン起こしてくるね
待っておるぞ
アスカロンを起こしに隣の部屋へ。
アスカロン、朝よ
んっおはようございます…
飲み過ぎなのよ、ほら、プタハが朝食を作ってくれたわ
はいっ…
怠そうに身体を起こすアスカロン。
隣の部屋で待ってるからね
返事も待たず扉を閉めてプタハの元へ。
プタハ、もうすぐ来るって
そうか、先に食べておってもよいぞ
いいよ、待ってる
台所のテーブルに座りのんびりとアスカロンを待っていた。
ユリ、プタハさんお待たせしました
しばらくするとアスカロンがやって来た
ほら、早く食べるわよ
いただきますっ
アスカロンが食べるのを見てから私も一口、何これ…懐かしい味がする
プタハさんっ美味しいですっ!
そうかそうか、我は嬉しいぞ
気がついたら朝食を食べ終えていた。
ご馳走様、プタハ
ご馳走様でしたっ!
良いのだぞ、ほら、弁当を作って置いた。腹が空いたら食べると良い
ありがと、何から何まで悪いわね
弁当箱を二つ受け取る。
よいのじゃ、二人の旅の無事を祈っておるぞ
うん、ありがと、また来るわ
ありがとうございましたっ!
プタハに見送られて村を出る事に。
さぁ!ラグナ達を探すわよ!
はいっ!
フェルカの街を抜けて馬車に乗り込む。目指すはユグドラシルだ。
アスカロン、ユグドラシルに向かって
はいっ!
しばらく馬車に揺れていると九人の集団を見つけた。
ユリ、あれって
そうね、きっとラグナ達よ!アスカロンお願い!
はいっ!
馬車をラグナ達の方に向かって走らせてもらう、やっぱりそうだ!
ラグナっ!みんなっ!!
馬車から飛び降りてみんなの元に走ってゆく。
ユリ!
アルマス!
アルマスとハイタッチを交わす。
あっユリちゃんだ〜ハグだよハグ〜
むぎゅぎゅぎゅ
フライシュッツ!苦しいっ!
久々に会えて嬉しいんだよ〜♪
死んじゃうっ!死んじゃうからっ!!
フライシュッツ、離してあげなさい
はーい♪
はぁ、、、死ぬかと思ったわ…
ラグナロク、こやつはだれなのだ?
少し邪悪な気を感じますっ!
私を警戒する二人。何処かで見た事がある気がする。
二人共安心して、ユリとアスカロンは仲間よ
ええっと…確かラグナ達が旅立つ時に少しだけ会ったわよね?
私、エルキュール!よろしくね!
あたしがグラシーザだ!
私はユリ、それと相棒のアスカロンよ
よろしくお願いしますっ!
ほら、ネスも挨拶しなよ
そう言われてラグナの影に隠れている人が顔を出した。
初めまして、ネス、って言います
うん、よろしくね!
それで、ユリ達は今からどこに向かうつもりだったの?
ラグナ達を探してユグドラシルに向かう所だったわ、ラグナ達はどこに行く予定だったの?
私達もユグドラシルに行くわ、インテグラルキラーズにユグドラシルが奪われたのよ
ユグドラシルを奪ってどうするつもりなのかしら?
目的までは分からないけど、、、それよりユリ、目を見せて
いいけど
ラグナとミネルヴァが私の目を覗き込んでいた。
ミネルヴァ、どう思う?
もしかしたらこれは強欲の血かも知れません
強欲?どういう事よ
ユリは以前私がティルフィングのキラーズの他に何か混ざっているような気がするって言ったのを覚えてますか?
なんとなくだけど覚えているわよ
あの時は分かりませんでしたがユリが戦い続ける事によってその血が濃く出てきたんだと思います、ユリのお母さん、つまりティルフィングに流れていたものが遺伝したんだと思います、何か身体に変化はありませんか?
そうね…特に無いわ
なら良いのですが
それより私達もラグナ達について行くわ、もう断られないわよね?
そうね、ユリ達が居てくれて助かるわ
ラグナ!私、前より強くなったんだからね!
うん、顔を見れば分かるよ、前よりたくましくなっているわ
それとね友達ができたんだよ
ふふっ、今度紹介してもらうね
うん!
とりあえず今日はユグドラシルの近くの街まで進んで対策を考えましょう、準備も整えたいし
分かったわ
みんなとユグドラシルに向かい進んでいく、半日程進むと名も無い街に辿り着いた。
宿の手配をしてくるわ、少し待ってて
そう言って街に消えたラグナ、しばらくすると戻ってきた。
夕方から宿に入れるわ、それまで自由にしてて良いわよ
ならアスカロン、買い物に行くわよ
はいっ!ってユリがそんな事言うの珍しいですね
フェルカの街で買い物できなかったからね
ありがとうございますっ♪
嬉しそうなアスカロン
なら私達も買い物に行きましょうか、必要な物を揃えたいし、ユリ、夕方にあそこの宿に集まりましょう
了解よ、アスカロン行くわよ
はいっ!
アスカロンと二人で街をフラフラと歩いていた。
アスカロンは何が欲しいのよ?
そうですね、ヨーグルトが欲しいです
分かったわ、探しに行くわよ!
はいっ!
しかし、ヨーグルトがありそうな店を探すも見つからなかった
ありませんね、ヨーグルト…
そうね、もうお昼だからプタハに貰った弁当食べようか
そうですね
お腹が空いてきたので近くの公園のベンチに座り貰った弁当を食べていた。
んっ美味しいわね
流石プタハさんですね、あんなに優しくて料理もできるなんて羨ましい…
あれは才能よ、真似できるものではないわ、食べたらヨーグルトを探すわよ
きっとこの街にはありませんよ…あれだけ探しても無かったんですよ?
少し悲しそうな顔のアスカロン。
ちっ、見つかるまで探してやるわ!
あっ、ユリ!
アスカロンを置いて街へ走っていき、ありそうな店に声をかけてゆく。
ねぇ、この店にヨーグルトは置いて無いのかしら?
置いてないなぁ
この店にヨーグルトは置いて無いのかしら?
置いてないよ
私は諦めないんだからね!
ねぇヨーグルトは無いかしら?
うちには無いけどあそこのケーキ屋ならあるんじゃ無いかな?
そう、ありがと
教えて貰ったケーキ屋に向かう
ねぇ、ヨーグルトは置いてないかしら?
ヨーグルトは無いけどヨーグルトを使ったケーキならあるよ
分かったわ、ならそれを頂戴
かしこまりました
しばらく待っていると箱に詰められたケーキが出てきた。
ありがと
まいどー
ケーキを持ってさっきの公園に戻るとブランコを漕いでいるアスカロンを見つけた。
アスカロン
あっユリ
ヨーグルトは無かったけどヨーグルトを使ったケーキなら合ったわよ
アスカロンに箱を渡す。
わぁぁっ、ありがとうございますっ♪
それを食べたらラグナ達と合流するわ
はいっ♪
小さなケーキを二人で食べる。
ユリ、とっても美味しいです♪
ふんっ、私が探してきたんだから当たり前よ
のんびりと二人でケーキを食べる、んっなかなか美味しいわね
ご馳走様でした♪
さぁ行くわよ
はいっ!
二人で約束の宿の前へ、煙草を蒸しているとみんなが戻ってきた
待たせたわね、ユリ、アスカロン
さっき来たところよ
部屋は分けてあるけどみんなでご飯と温泉に入りましょ
了解よ
アスカロンと部屋に行き荷物を下ろして食堂へ向かう、もうみんな集まっていた
ユリ、遅かったわね
アルマス達が早すぎるのよ
何を食べるか決めましょ、決めないと何も出てこないわよ
そうね、私、ラーメンセットにするわ
なら私もそれにしますっ
クレスはハンバーグ定食にするよ
みんなでガヤガヤとメニューを頼みしばらく待つ事に。
ねぇラグナ、ユグドラシルは誰かが守っているのかな?
そうね、ユグドラシルは彼女達にとっても要となるはずだから守っているとは思うけど
失礼、ユグドラシルと言ったな
あんた誰よ?
あぁ、これは失礼、ダーインスレイヴだ、そして私のマスターのハリーだ
あの…よろしくお願いします…
金髪の凛々しい女性になよなよした男の子。
私達もユグドラシルに用があってね、宜しければ同行させて貰いたい
真っ直ぐな眼差しでラグナを見つめるダーインスレイヴ。
それは構わないけど理由を教えて
そうだね、ハリー
はい、あの、僕、記憶を失っていて、でもどうしてもユグドラシルに行かないとダメなんです
ハリーは一人でユグドラシルへ向かっていた、それがどれだけ危険な事なのか君達なら分かるだろ?
ラグナに負けず真っ直ぐな眼差しで見つめ返していた。
分かったわ、その代わりダーインスレイヴ、力を貸して貰うわ
それは構わないよ、お互い戦力は多い方が良いはずだ
ニヤリと笑うダーインスレイヴ。
なら決まりね、詳しい話は明日の朝に話すわ
すまない、礼を言うよ
ありがとうございます…
そんなこんなで夕ご飯が運ばれてきた。
ねぇアスカロン
はいっ?
記憶喪失って流行っているのかしら?
そんな事無いと思いますよ?
麻婆豆腐を美味しそうに食べるラグナに少し違和感を感じたけど楽しい夕飯だった。そしてお待ちかね?のみんなで温泉である
私が一番に温泉に入るわ!
一番は私よ!ユリ!
アルマスと競うように服を脱いで掛け湯をして温泉に飛び込んだ。
こら、温泉に飛び込まないの
はーーい
ラグナに怒られてしまった
あんたその傷どうしたのよ?
これ?
肩から臍にかけての傷を指でなぞっていた。
そう、それよ
こないだパラシュに切られたのよ
…あんた良く生きてたわね
こんなのかすり傷よ、パラシュはラグナ達が退けたんじゃ無かったの?
そうなんだけど途中で逃げられてしまったのよ
確かにあいつら逃げ足が早いからね
ふぅ、おんせんはきもちがいいな!
温泉でもハグだよ〜グラーシーザちゃん♪
うわっ、フライシュッツはあまえんぼうだな!
…ねぇアルマス
何よ
なんか劣等感を感じない?
たまに感じるわ…
あぁ…あんなに大きくて羨ましい…
ブクブクと温泉に沈んでゆくアスカロン、可愛い。
二人共、諦めなければ希望はあります!
湯船で仁王立ちしながら力説しているエルキュール。
エルキュール、時に希望は人を傷つけるわ
そんな事ありません!私が二人の希望となります!
エルキュール、なんの話してたか知ってる?
えっと胸の話ですよね?
そうだけど、エルキュールはあの二人を見て何も思わないの?
温泉を楽しむ二人を指差すとそっちに視線を向けた。
あれはあれです!
誤魔化したわね
そうね
ふと見ると身体にタオルを巻いて温泉に浸かろうとしているネスを見つけた。
えっとネスだっけ?
はい、どうしたのですか、ユリ?
なんでもないけど話しかけてみたのよ
そうですか
なんとなくネスの頭を撫でてみる事に。
な、何をするんですか!規律に基づいて棒で叩きますよ!
ごめんね、なんか撫でてみたくなったのよ
やめて下さい
身を引かれ睨まれてしまった。
ユリ、その気持ち分かるわ
ワシャワシャとネスの頭を撫でるアルマス。
アルマスまで!怒りますよ!
ごめんごめん
もぅ!
そろそろ身体を洗ってくるわ
温泉から出て洗面台の前に。
うーん?
鏡で自分で自分の目を見るも特に変化は見られなかった。
まぁいいか
ワシャワシャと頭を洗いお湯で流す、隣を見るとラグナが長い髪を大変そうに洗っていた。
ねぇ、ラグナは髪切らないの?
たまに切りたいと思うけどなかなかタイミングが無くってね
私が切ってあげるわよ
遠慮しておくね
そう言うと思ったわ
クレスの髪なら切ってもいいよー?
やめておくわ、後で何言われるか分かったものじゃ無いもの
ユリ、私なら良いって事?
もちろん切る気なんて元から無かったわよ
身体も洗い終わり再び温泉に浸かり近くに居たスイハの元へ。
ねぇスイハ
はい?
今度私に弓を教えてよ
構いませんけどユリには双剣がありますよね?
そうだけどスイハが弓を引く姿がカッコよくてさ
今度教えてあげますよ
(私、カッコいいって言われた♪)
ありがと、その時はまた頼むわね
はい、いつでも言って下さいね
そろそろ熱くなってきたので脱衣場へ、ミネルヴァとニケが扇風機の風に当たっていた。
ねぇミネルヴァ
はい、なんでしょう?
キラーズってなんなのよ?
伝説の武器から抽出されたエネルギーの事です、私達キル姫はそのエネルギーとマナが結びついて産まれるのです
ふむふむ、ならその武器の特性もキル姫に移るの?
そうですね、私のキラーズはミネルヴァなのでその武器の通り知恵が特性として出ています
確かに、ミネルヴァに聞けば色んな事を教えてくれるもんね
はい、もし興味があるのならキラーズについてまとめた書があるので読んでみますか?
そうね、後で借りに行くわ
書を読むという事はとても良い事なんですよ
私は初めて書という物に興味が湧いたわ
ポッポと鳴きながらニケが私の肩にとまった。
可愛いわね
ニケに指先を伸ばすと興味深そうに指先を眺めていた。
ニケは私の相棒なんですよ
なんだか眠そうな顔をしているわね
ニケの頭を撫でてあげる。
梟は夜行性なので、もうすぐ飛び回りますよ
寝てる時それで起きたりしないの?
起きてしまいます、なので慢性的な寝不足なんです
そうなんだ…明日の集合時間は何時なのよ?
えっと、朝7時に食堂に集合です
分かったわ、後でその書を取りに行くわね
はい、待っていますね
着替えて煙草を吸いに外へ、いつのまにかすっかり暗くなってしまっていた。
反転世界を見上げるとポツポツと明かりが見えた、もう剪定された人々はあそこで暮らしているのだろうか?
煙草を揉み消してミネルヴァに書を借りて部屋に戻って行った。
へぇー色々あるのね
私が一番知りたかった自分のキラーズ、ティルフィングの事も書いてあった。
ユリ、何を読んでいるのですか?
おかえりアスカロン、ミネルヴァに書を借りたのよ
ユリが本を読むなんて珍しいですね
興味が湧いた事は調べるわよ
でも眠そうですよ?
そうね、アスカロンは眠たい?
そうですね、私も少し眠たいです
寝よっか
はいっ
布団に横になりアスカロンに腕枕をして貰う。
おやすみアスカロン
おやすみなさいユリ