朝か…
布団から起き上がり窓から外を見るとまだ太陽が薄らとしか登っていなかった、少し早く起きてしまったようだ。
まぁ良いわ
アスカロンを起こさないように部屋から抜け出し宿の前へ、世界を赤く染め上げる朝焼けを見ながら煙草に火をつける。
夕焼けも好きだけどこの朝焼けの凛とした空気の方が私は好き、風は無く真っ直ぐに煙が登ってゆく。
…インテグラルキラーズ、最初は恨んでいたけど彼女達には何か理由があるのかも知れない。人々を剪定しあの反転世界に連れて行く理由が、まぁいいさ、その時に考えよう。
私は立ち上がり煙草を踏み消してアスカロンの元へ、まだ寝息を立てるアスカロンを起こさないように布団へ潜り込みギュッと抱き体温を感じながら至福の二度寝へ。
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ユリ、起きてください
んっ、おはよアスカロン
おはようございます
朝ご飯食べに行くわよ
はいっ
準備をして食堂へ向かう。
おはよ、ダーインスレイヴ、ハリー
二人が先に来ていた。
おはよう、今日はよろしく頼むよ
おはようございます…
朝から元気がないわね、ハリー
僕は朝が弱くて…
昨日の夜もこんな感じだったわよ
そうかなぁ?
まぁいいけど
朝食を頼み二人と話を続ける。
それでハリーはユグドラシルに行って何をするつもりなのよ?
それが…曖昧で…ユグドラシルに近づいたら何か分かるような気がするんだ
ふーん、ねぇハリー
何かな?
目を見せてよ
えっ、良いけど…
ジッとハリーの目を見つめる。
あっあの…恥ずかしいんだけど…
分かったわ、ハリーは私とアスカロンでなんとかしてあげるわよ
ユリ、どうしたんですか?
ハリーの目に迷いが無いのよ、気に入ったわ!文句は無いでしょ?ダーインスレイヴ?
あぁ、構わないよ、ハリーはどうかな?
僕も大丈夫だよ…
なら決まりね!そうと決まれば朝食を食べるわよ!
まだ食堂の人が来てませんよ?
もう!締まらないわね!
しばらく待っているとみんなが食堂へやって来た
みんなおはよ!
おはようユリ、朝から元気ね
私はいつも元気よ!
おはよ〜のハグだよー♪
おっと
くっ苦しい…
私がフライシュッツのハグを避けると後ろにいたハリーがハグされていた。
朝食を食べて移動しながら作戦を立てるわ
はーーい!
ガヤガヤと朝食を食べ終えてコーヒー片手に外へ、食後の煙草だ、今のうちから気合を入れておこう。
二本目の煙草に火をつけた時にみんなが出てきた。
ユリ、行きましょう
了解よ
みんなでユグドラシルへと向かう。
ねぇラグナ
どうしたの、ユリ?
私とアスカロンでハリーの護衛をしたいんだけど良いかな?
ユリがそんな事を言うなんて珍しいね
別に、ただハリーの目を見たらそう思っちゃって
成長したんだね、でも状況を把握してからよ
それは分かってるわよ
皆さん、もうすぐユグドラシルです、気を引き締めて下さい!
ミネルヴァに言われて前を見るともうすぐユグドラシルの麓だった。
ミネルヴァ、ニケに偵察をお願いして
ラグナロク、すでにニケを送り込んであります、もうじき戻ってくると思いますけど
助かるわミネルヴァ
しばらくするとニケが帰ってきた。ミネルヴァの肩に止まり報告をしている。
はい、分かりました、ニケによるとユグドラシルを守っているのはレーヴァテイン一人みたいです
……一人とは考えずらいわね
はい、異族達も必ず出てくると思います
レーヴァテインと異族に分かれましょう、グラーシーザとダモクレス、ネスでレーヴァテインをお願い、私とエルキュールは状況を見ながら行動するわ
はい!
周囲に気を配りながらユグドラシルへ近づいて行く、レーヴァテインがこちらに気がついたようだ。
はぁ…めんどくさいなぁ、帰ってもらえないかな?
ダルそうな顔をしているレーヴァテイン。
それは無理よ
ティルに頼まれてるからね、ここは通さないよ
レーヴァテインの合図と共に大量に湧き出てきた異族達。
みんな!お願い!
ラグナの合図と共にこっちも動き出す。
グラシーザとダモクレス、ネス、レーヴァテインをお願い!
せいぎのなのもとに!
クレスの愛の力見せてあげるよ!
皆さん!規律に基づいて動いて下さい!
三人がレーヴァテインの足止めをしてる間に異族を!
雲を射抜く我が一撃!
おねーちゃんにお任せだよ♪
スイハとフライシュッツが道を作る
アスカロン!全力で行くわよ!ハリーは私達の後ろを離れないでね!
はいっ!
うん!
ユリ、足引っ張らないでよね!
それはこっちのセリフよ!
せやっ!!!
たぁぁっ!!
やぁぁぁっ!!
その道を三人で異族をなぎ倒しながら駆け抜けて行く。
背後は任せて貰うよ
ダーインスレイヴが後ろから追いかけてくる
きしゃゃゃゃゃゃ!!!
いぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!
くっ!キリが無いわね!
かなりの数を倒したはずなのにまだ異族の数が減った気がしなかった
もう弱音吐いてんの?
アルマスが軽口を飛ばす
ちっ!私の双剣術見せてあげるわ!
グッと双剣を握り直し異族の群れに斬り込んで行く。
ハリー!あと少しだよ!
うん!
白き意思は誰にも砕けはしない!
希望は消えません!
後ろから現れたラグナとエルキュールが一振りで異族を殲滅させてゆく
流石ラグナとエルキュールね
ハリー!早く!
うわぁぁぁぁぁ!!
ユグドラシルへ向かって駆け抜けて行くハリー
残念ですがそこまでです
あと少しでハリーが届くという所で空から舞い降りてきた桃色の髪の女。
!!!!
驚いたハリーが歩みを止めてしまった。
ちっ!止まるんじゃ無いわよ!
ティルフィングとハリーの間に割り込み双剣をティルフィングに向けた。
あんたは私が相手をしてやるわ!
分かりました、抵抗をすると言うのなら容赦はしません
剣を構え凄まじい闘気を放つティルフィング、ここで怯む訳にはいかない。
ハリー!ここは私に任せて!!!
自分を奮い立たせる為に大声を張り上げた。
でもっ!
うっさいわね!早く行けって言ってんのよ!!
うっうん!
再び駆け出したハリー
させません!
ティルフィングが斬りかかる
キンッ
あんたの相手は私だって言ってんのよ!
それを防ぎ反撃の一閃。
ふっ、私だけだと思っていたのですか?
樹の方を見ると他のインテグラルキラーズが集まっていた。
ダーインスレイヴ!ハリーを戻して!
ハリーならもう回収済みだ
いつのまにかダーインスレイヴに抱っこされているハリー
まだ沸き続ける異族にインテグラルキラーズが揃っている、状況は最悪だ。
ここは一旦引きましょう!!皆さんの無事が最優先です!!
ミネルヴァが大声で叫ぶ
引くと言うのなら手出しはしません、最後の刻まで大人しくしていて下さい
みんな!早く!
ちっ!覚えてなさいよ!!
私達は撤退を余儀なくされた
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ユグドラシルから少し離れた森まで逃げてきた。
私の読みが甘かったわ、みんなごめん
異族が多すぎるわね、もっと火力があれば……
であるか
デュカキス大奏官!来てくれたのね!
大陸の一大事であるからな
私達もいるよ♪
やほにょーん♪
ケラノウスにアポロン!
二人だけじゃ無いよ♪
ほら!早く傷口見せる!
酒は百薬の長だから飲んで飲んで
これなら戦力は大丈夫そうね
私達も居るよ、ユリくん!
モニカ!
ユリくん♪
モニカと抱き合っていた。
来てくれたのね!
デュカキスくんに誘われてさ、それに友達のピンチを見過ごせないよ!
ありがとモニカ!これでしばらくは血に飢えなさそうね、ルーン
あたいにぴったりな戦場だよ!たっぷりと血の匂いを嗅がせて貰うよ♪
マスターは私が
いや、私が!
二人共、争わないで下さい
ラグナ、私の友達のモニカよ
そう、ユリのお友達になってくれてありがとね
そんなお礼を言われるような事じゃ無いよ♪
助けに来てくれてありがと、モニカ
友達を助けるのにお礼なんていらないよ、だけど今度ご飯でも連れてって貰おっかな♪
ニカッと笑うモニカ
ラグナロク
そうね、これだけの力があればきっと
アタシ等抜きで楽しそうな事するのは無しにしようや
そうそう、派手にやっちゃう系よ〜♪
ヴァジュラにブラフマーストラ!
ユリ、プタハに聞いたよ、借りは返させて貰うよ
あの異族はみんな導いてあげるよ〜
みんなありがと!デュカキス!この戦いが終わったらみんなでパーティでもしましょうよ!
構わんぞユリ君
さぁ!反撃の狼煙をあげましょう!
おぉーーーー!!
私達の最終決戦が始まった。