※この作品はR-18です。

インテグラル・ノア サイドストーリーユリ物語   作:やす、

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ラグナロク機関に向かって

方向感覚が狂いそうな空間を泳いで行くと何かに吸い寄せられる様な感覚。三人共それに流されて行くとユグドラシルから吐き出された。

 

 

いたたたたっ…みんな、大丈夫ですか?

 

私は大丈夫よ

 

私もよ、お尻をぶつけたけどね

 

 

痛むお尻を摩っていると目の前にハンマーを担いだ大男が居た。

 

 

!!

 

瞬時に体制を立て直し双剣を構える。

 

 

新手か、、良いぜ相手になってやる

 

アルマス!アスカロン!来るわ!

 

 

三人が剣を構え対峙する。

 

 

なんだかヤバそうな奴ね

 

目付きが怖いですっ

 

あんなゴリラみたいな奴、私の双剣で切り刻んでやるわ!

 

んだとコラ!

 

ほら、やっぱり野生的ね

 

落ち着けよミョルミル、お前が出張ると話がややこしくなりそうだ、こんにちわ、天上世界のキル姫さん

 

 

金髪の眼鏡の男がミョルミルの背後から顔を出した。

 

 

なによこいつ

 

胡散臭そうな臭いがするわね

 

まぁまぁ、僕の名前はアクスレピオス、キラーメイルで通じるかな?

 

 

キラーメイル?

 

アスカロン知ってる?

 

いえ、知りませんよ?

 

そうか、ならもう一つ質問を良いかな?、君達はコマンドキラーズ、もしくはその仲間?

 

それは違うわ、私達はラグナロク機関って所に行くためにここに来たのよ、それにコマンドキラーズとは敵対しているわ

 

なら僕達は戦う必要は無さそうだ、僕達もコマンドキラーズと戦っててね

 

そうなんだ、えっと地上世界に降りたら誰を探せって言ってたっけ?

 

えっと…?

 

ヴァングですよ

 

そうよ!ヴァングって奏官を知らないかしら?

 

俺がどうしたって?

 

 

ひょっこりと顔を出す特徴的な頭の男、頭の半分はピンク色でもう半分は青色だ、それによく分からない服装をしていた。

 

 

…………………………ヴァングを見て固まる三人。

 

 

なんか凄い頭の奴が来たわね…

 

ねぇ、地上世界って変な奴しか居ないの?

 

ユリ!失礼ですよっ

 

それでお前らは何しにここに来たんだ?

 

話すと長くなるわ、情報を交換しましょう、お互いにその方が良いわよね?

 

そうだな、俺達も天上世界で何が起きているか知りたいところだったし

 

 

そんな事よりオレと筋トレしようぜ!困った時は筋肉に相談だ!

 

 

そう言いながら現れた金髪の男。良い筋肉をしている。

 

 

筋トレなら負けないんだからね!

 

おっし!どっちが懸垂できるか勝負だ!

 

望むところよ!

 

あはははは…

 

 

ユリが金髪の男と懸垂をしている間に情報を交換する事に。

 

 

なにっ!?カミトが天上世界に居るだと!?おい、早く俺を天上世界に連れて行け!

 

ヴァング、落ち着け、気持ちは分かるがあまり天上世界に行き来するのはよした方が良い

 

 

ヴァングを宥める黒髪の男

 

なんでだよ!?

 

どこからコマンドキラーズが見ているか分からないからな

 

 

キョロキョロと辺りを見渡しながらそう言っていた。

 

 

くっ!それもそうだな

 

とりあえず天上世界にも異変が起きている事が分かった、インテグラルキラーズにコマンドキラーズか…

 

二つは敵対しているんだろ?上手くぶつければ…ふふふ

 

 

邪悪な笑みを浮かべるアクスレピオス。

 

 

お前こう言う話になるとイキイキするな

 

こっちの事は任せるわ、私達をラグナロク機関に案内してよ

 

私が案内してあげても良いわよ

 

 

どこからか顔を出す銀髪の少女、名はグリモワールと言うらしい。

 

 

少し寄り道しても良いならね

 

なら二手に分かれよう、僕達は他のキラーメイルを抑えておきたいんだ

 

なら俺はヴァング達に着くよ、アルテミスに言っておいてくれ

 

分かった、アポロン

 

少し待っててくれ!あと少しで200回なんだ!

 

やめるならやめても良いんだからね!その代わり私の勝ちよ!

 

 

瓦礫にぶら下がり懸垂をしている2人。汗を流しながら懸命に懸垂をしていた。

 

 

………………………

 

あはは…………

 

あいつらには緊張感って物は無いのかよ

 

 

しばらく待っていると満足そうな2人が戻ってきた。

 

 

アポロン!あんた良い筋肉してるわね!

 

ユリも良い筋肉だぜ!またやろうな!

 

望むところよ!

 

 

熱い握手を交わす2人。

 

 

暑苦しいのが増えちまったな

 

アポロン、行くよ

 

あぁ!またな!

 

 

去ってゆく2人。

 

 

とりあえずラグナロク機関に行くわ、案内して!

 

そうね、付いて来なさい

 

 

……………………………………………

 

 

あれから三日程歩き続け中心街までたどり着いた

 

 

ねぇ、ヴァング

 

なんだ

 

あの建物はなんなのよ

 

あぁ、あれはビルって言うんだ

 

へぇ、凄い建物ね

 

 

立ち並ぶビルを興味深そうに眺めるユリ。

 

 

シユウは腹が減ったぞ………

 

シユウ、あと少しで飯を食わせてやるから我慢しろ

 

うがぁぁ…

 

 

もう何日も歩き詰めだからな、無理もない

 

どんだけ広いのよ、この地上世界は

 

 

そんな事より誰かが襲われて居るわ!

 

 

何処かに駆け出して行くユリ。その勢いで骸骨みたいな魔物を斬り裂いていた。

 

 

何よ、手応えがないわね

 

危ない所を助けて頂きありがとうございます、キル姫様!

 

別に、ただなんとなくよ、それに私はキル姫じゃないわ

 

キル姫様って大袈裟ね、地上はこんな感じなの?

 

こいつが勝手に敬ってるだけだろ

 

キル姫と一緒にいるって事はあんた奏官か!?うわぁぁぁ!!

 

 

走り去る街の人。

 

 

なによ、気分悪いわね

 

すまない、あいつに悪気は無いんだ、この辺りの奏官はみんな物凄く強いキル姫様にやられてしまって、おまけに、ネオラグナロク、って変な奴らまで…

 

…あいつらこんな所にまで出張ってきてるなんて

 

グリモワール、何か知っているのですか?

 

話は歩きながらしてあげる、先を急ぐわよ

 

そうだな、もう少しで俺の家だ

 

ヴァングの家に何があるのよ?

 

私の書があるわ、少し調べたい事があるのよ

 

グリモワールは頭が良いのですね、あぁ羨ましい

 

ただ情報を得るだけよ

 

マスター!下がってろ!

 

 

シユウが吠えヴァングを突き飛ばした。

 

 

なんだ!?

 

偉大なる強さ、その身で味わえ!

 

おろかものが!

 

 

シユウともう1人のキル姫が戦いを始めていた。

 

 

何がどうなってるのよ!?

 

ネオラグナロクなの!?

 

待ちくたびれたぞ!この万年遅刻パン咥え小僧め!

 

…何よあいつ

 

 

緑色の頭のスカした男が現れた。

 

 

あの男とヴァングは犬猿の中なんだ

 

そうなんだ

 

ジーペンか、今はお前の相手している程暇じゃねーんだよ

 

僕に恐れをなして逃げ回っているみたいじゃないか

 

私達急いでいるから、あんた達の因縁とかは知らないけど通してくれない?

 

と、言う訳だ、またお前とは決着をつけてやるよ

 

ふざけるな!

 

あぁ?

 

脳味噌蟹味噌野郎だとは思っていたがついに甲殻類より落ちぶれた様だな、良いか!お前を倒すのはこの僕だ!お前が僕の知らない所で誰かに殺されるのは不愉快なんだよ!

 

そうだな、少し時間を貰うぜ、シユウ!

 

 

うがぁぁぁ!!

 

 

ふん、やっと目を覚ましたようだな、スラーンド!

 

偉大なる強さ、その身で味わえ!!

 

 

シユウとスラーンドが戦いを始めた

 

 

ねぇ、マサムネ、地上の奴らってこんなのばかりなの?

 

いや、そんな事は無いが…

 

おい!ジーペン、お前の高すぎる鼻をへし折ってやるよ!

 

ふっ、キル姫はキル姫同士、奏官は奏官同士やり合おうってか

 

 

突然殴り合うを始めた二人。

 

 

ねぇマサムネ、やっぱりそうなんじゃ無いの?

 

……これはレアケースだ

 

ぐっっ!

うがぁぁっっ

 

 

ヴァングとシユウが押され始めた様だ

 

 

まずい!助けに入らないと!

 

私の氷でっ!

 

待て!これはあいつらの勝負だ、無粋な事をするな!

 

でもっ!

 

 

それでも手出しは無用だ

 

強い者だけが生き残る、仕方のない事だわ

 

おい!シユウ!まだくたばるには早いぜ!

 

うがぁぁぁ!シユウはまだやれるぞ!

 

一発お見舞いしてやれ!

 

うがぁぁぁぁぁぁっ!!

 

地面に向かって斧を振り下ろすシユウ

 

 

どこ狙ってるんだよ!この胃袋マーラーカオ娘!

 

ちょっとジーペン!土煙が!

 

くっ!これが狙いだったのか!

 

 

シユウの一撃で周りに土煙が舞い上がる

 

 

行くぜシユウ!

 

任せろ!

 

 

………………………………

 

 

一体どうなったのよ

 

 

土煙が晴れてきたわ

 

 

地面に倒れるジーペンとスラーンドが見えた

 

 

ふぅ、上手くいって良かったよ、ありがとなシユウ

 

マスター!褒めるならマーラーカオを食わせろ!

 

後でな

 

 

おい!ヴァング!どうして僕を殺さないんだ!

 

 

あぁ?お前が一番嫌がりそうな事をしてるんだよ、今からお前は俺の家来だ

 

くそっ!なんて惨めなんだ!

 

 

あの2人って本当は仲が良いんじゃ無いですかね?

 

 

そういえば私とアルマスも昔あんな感じだったわよね?

 

…あいつらと一緒は嫌よ

 

やられたふりをしてこっちの隙を狙うとはなんて卑怯な奴らなんだ!

 

あぁ?服の下に鉄板仕込んでるお前に言われなく無いぜ、それも取れよ

 

 

おい!やめろ!

 

 

ヴァングがジーペンの上着を脱がすと機械化された身体が現れた

 

 

身体の一部を機械化している様だな、昔事故にでも遭ったのか?

 

 

通りでいつも暑苦しい服装をしていると思ったぜ

 

 

…お前にだけは服装の事は言われたくない!

 

 

それは同感ね

 

 

まぁ良いさ、思ったより時間を喰っちまった、今日は俺の家で休もうぜ

 

 

そうだな

 

 

ヴァングに案内されて家に入ってゆく

 

 

待て!僕も入らないとダメなのか!?

 

 

敗者は勝者の言う事を聞くんだよ、早く入れ

 

 

くっ!何という屈辱!

 

 

みんなが入ったのを見てから私も家に入ってゆく、ヴァングの見た目に似合わず綺麗に整頓された家だった

 

 

詳しい話は明日にしよう、流石に疲れたぜ

 

そうね、明日からまた行動しましょう

 

…………………

 

ユリ、どうしたのですか?

 

見た目に似合わず綺麗好きなんだなって

 

人を見た目で判断してはいけませんよ?

 

分かってるわよ

 

ほら、飯だ

 

 

しばらく待っているとマサムネが料理を作ってくれた。野菜炒めとご飯、いかにも男の料理だ。

 

 

いただきます

 

 

みんなが一口食べるのを見てから私も一口、うん美味しい。

 

 

ヴァング、ここからラグナロク機関まではどれぐらいかかるのよ?

 

 

ここからなら半日も歩けばたどり着くぞ

 

 

…お前らラグナロク機関に何をしに行くつもりだ

 

 

おい、ジーペンなんか知ってんのか?

 

 

…………………

 

 

おい、負けた腹いせにだんまりかよ

 

 

ちっ、思い出したくもない記憶だ

 

 

ジーペンが語り出す

 

 

僕は昔、親に売られた、この世界なら珍しくもない話だ、お金の為に僕はラグナロク機関に売られたんだ、実験体としてな

 

 

実験?キラーメイルの?

 

 

キラーメイル?いや、僕が受けた実験はコード’ディスラプト、そう呼ばれていた

 

 

条理再構築だと!?

 

 

どうしたのよマサムネ

 

 

カミトがキラーメイルを暴走状態から元に戻す為の力もそんな名前だったな

 

 

 

あの泣き虫腰巾着がその力を!?嘘だ!それは僕達実験体にしか使えないはずだ!

 

 

 

私もその力を使う所を見たわよ

 

 

なぜだ!…まぁ良い、僕はその研究機関で実験を繰り返された、身体中を機械化されて、あいつらはこれで人間を超えられると喜んでいたな、そんな時だった

 

 

ねぇ、ラグナロク機関って危ない実験しかしてないんじゃ無いの?

 

 

そうかも知れんがそのおかげで俺達キラーメイルは救われたんだ

 

 

おい、そこの小娘、僕の話を遮るんじゃない

 

 

ちっ悪かったわね

 

 

(ユリが堪えた…)

 

 

話を戻すぞ、その時僕の他にも実験体は沢山いたんだ、だがまた1人、また1人と実験室から帰って来なくなったんだ、僕は悟ったよ、実験は失敗なんだ、僕はここで死ぬんだってな

 

 

それでどうなったんだ?

 

 

ちょうどその頃1人まだ幼い男の子が入ってきたんだ、僕はいつ死ぬか分からなかったからそいつと仲良く接する事も無かったからあまり記憶に残っていないのだが、まぁいい、ある日僕が部屋で待っていると研究員に言われたんだ、研究は完成した、もうここには戻って来るなと、僕はそのままこの世界に一人で放り出されたよ

 

 

何よその研究所は、許せないわね

 

 

その実験のおかげかは分からないけどバイブスを僕は宿していてね、おかげでスラーンドと出会えたから生きていく事は不自由しなかったけど

 

 

マスターたら荒野を一人で歩いて居たんだよ

 

 

その時、研究所から誰かを担いで走ってゆくフォルカスを見たな、もしかしたらそれがカミトだったかも知れない

 

 

ねぇ、カミトとフォルカスはどういう関係なの?

 

 

カミトは私とフォルカスのマスターなのよ

 

 

 

じゃあ、あのコマンドキラーズのフォルカスももしかしたらカミトのフォルカスかも知れないの?

 

 

そうなるかも知れないわね

 

 

そういえばユリとアルマスは何者なんだ?二人共ただの奏官って訳じゃなさそうだ

 

私は半姫半人よ、だからキラーズもバイブスも持っているわ

 

私は…記憶を失って居るのよ

 

おいおい、二人共いいキャラしてんな

 

ヴァングには言われたくないわ

 

あんたには言われたくないわよ

 

あは、あははは…

 

それとヴァング、一つ気になる事があるわ

 

なんだ、ユリ

 

あんたの髪って地毛なの?

 

あぁ?染めてるに決まってんだろ

 

そう……

 

まぁそろそろ寝ようぜ、明日も長旅になりそうだしよ

 

そうね

 

 

一人ずつお風呂に入りヴァングに部屋を貸してもらう事ができた。

 

 

やっとゆっくりできますね

 

そうね、何か疲れたわ

 

私、煙草吸って来るわ

 

 

部屋に二人を残し外に出る

 

 

ふぅーーー

 

 

空を見上げると星も月も見えないただの暗闇が広がっていた。

 

 

味気ないわね

 

 

煙草を揉み消して部屋に戻ると二人共眠って居た

 

 

子供ね

 

 

寝相が悪く布団からはみ出しているアルマスに布団をかけ直してあげて扉の近くの壁に座り背を預ける

 

 

おやすみなさい

 

 

 

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