※この作品はR-18です。

インテグラル・ノア サイドストーリーユリ物語   作:やす、

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神令との遭遇

朝か…

 

 

いつもと同じ太陽が登る頃に目を覚ましていた。

 

 

いてててて…

 

 

久々に床で寝たせいかお尻に痛みを感じる。

 

 

はぁ

 

 

軽くストレッチをして煙草を吸いに家の外へ、ぼんやりと煙を見詰めていると一人の男に気が付いた。

 

 

ねぇ、何してんの?

 

あぁ、ユリか、見ての通り素振りだよ

 

努力家なのね

 

戦いを終わらせる為には強くならないと、だからな

 

それもそうね

 

 

素振りをするマサムネを見ながら煙草を蒸す。

 

 

ねぇ、キラーメイルってなんなの?

 

人間の身体に魔獣の血肉を埋め込みキラーズを適合させた男の事だ

 

へぇ、なんでそんな事したの?

 

遙か昔にこの地上世界は悪魔と魔獣に支配されていた、それに対抗する為だよ

 

そこまでしてこの世界を守りたかったの?

 

その時は必死でそんな事考える暇なんて無かったよ

 

そうなんだ

 

ならお前は何で戦うんだ?

 

私?

 

そうだ

 

私の戦う理由………

 

答えられないのか?

 

 

そんな事無いわよ。ラグナ達とまた笑い合う為に、楽しかった日々を取り戻す為よ

 

 

火の消えてしまった煙草を投げ捨て新しい煙草に火をつける。

 

 

良い理由じゃないか

 

世界を守る為にその身を投げ出せる人に言われてもね

 

バカ、理由なんてそれぞれで良いんだよ

 

そうね、ありがと、そろそろ部屋に戻るわ

 

あぁ

 

 

煙草を踏み消してアスカロン達がいる部屋へ、仲良く同じ布団で眠る二人、その隙間に割り込んで二人の体温を感じながら至福の二度寝へ。

 

 

 

 

…………………………………………………

 

 

 

 

おい、お前ら起きろ

 

 

ヴァングに声をかけられ起こされた。

 

 

ん、おはよ

 

飯できてんぞ

 

ありがと、アスカロン、アルマス、起きなさいよ

 

 

二人の身体をゆさゆさと揺らす。

 

 

ん…

 

うぅん…

 

早く起きなさいよ

 

 

被っている布団をめくりバタバタと扇いでいた。

 

 

寒っ

 

私のお布団が…

 

ご飯できてるって

 

はーい

 

 

準備をしてから私達はご飯の並ぶ机に着席していた。

 

 

 

いただきまーす

 

 

みんなが食べるのを見てから私も一口、中々の味ね。

 

 

今日中にラグナロク機関に行くぞ、ジーペン、案内しろよ

 

本当にラグナロク機関に行くつもりなのか!?僕は嫌だぞ!

 

馬鹿!敗者は勝者の言う事を聞くんだよ!

 

なんて惨めなんだ…

 

よし、飯食って準備したら行くぞ

 

はーーい

 

ねぇヴァング

 

なんだ?

 

コーヒーってある?

 

インスタントなら合ったはずだ、飲みたいなら自分でやれよ

 

ん、ありがと、ご馳走様

 

 

お湯を沸かしコップに粉を入れてお湯を注ぐ、ふんわりと良い匂いが部屋に広がってゆく。

 

 

ユリ、私にも淹れてよ

 

仕方ないわね

 

ありがと

 

 

アルマスの分もコーヒーを淹れてからコップ片手に外へ、食後の煙草を楽しんでいた。

 

 

よし、気合入った

 

 

煙草を揉み消しコーヒーを飲み干してコップを返しに行く。

 

 

お前ら行くぞ

 

分かったわ、案内はよろしくね

 

おう!

 

 

ヴァング達について行き中心街を抜けて荒野を歩く。

 

 

ようやく近づいてきたな、あの遺跡群の中にラグナロク機関の建物がある

 

 

マサムネが指差す方に建物が小さく見える。そうは言ってもまだ距離がありそうだ。

 

 

ここに来るのに何日かかったのよ

 

えっと一週間とちょっとです

 

アスカロン、正確な時間が知りたいんじゃないのよ

 

この辺りにネオラグナロクの本拠地があるのよ、気を抜くんじゃないわよ

 

そうだな、特にヴァングとジーペンは気を付けろよ

 

奏官狩りをしてる奴らだろ?返り討ちにしてやるぜ

 

うがぁぁぁ!ますたーをきずつけるやつはシユウがゆるさないぞ!

 

あたしが偉大なる力で蹂躙するだけよね

 

 

ガヤガヤと喋りながら進んでいると空気が変わった。

 

 

止まって!

 

どうしたんですか、ユリ?

 

くるわ!

 

 

双剣を構え雨の様に降り注ぐ矢を弾き飛ばしてゆく。

 

 

ちっ!弓使いか

 

へぇ、なかなかやるなあんた!

 

誰よ

 

 

声がする方を睨む。

 

 

みんなの先頭に立ってあたしの攻撃を防ぎ切るなんて、気に入ったよ!

 

 

岩陰から姿を現した黒髪のショートカットの女、巨大な弓を構えていた。

 

 

共鳴無き世界に誘うは紅蓮の灯、ヒョウハ・神令・テュール、ここに見参!

 

 

ユリ!

 

ユリっ!

 

 

私の左右にアスカロンとアルマスが並ぶ。既に剣を構え戦闘態勢だ。

 

 

ちょっと退屈してたけど超爆・気合い入ってそうな奴が何人も…最高だな!

 

 

また変なキャラの奴が出てきたわね

 

地上世界ってやっぱり変な奴しか居ないんだわ

 

あはははは……

 

 

ヒョウハ様!不届き者を見つけて下さったんですね!

 

あの男達、奏官に違いない!皆殺しだ!!

 

 

ヒョウハの背後にずらりと並ぶ人達。そこに向かって歩いてゆく。

 

 

ちっ!ネオラグナロクの連中まで!

 

ねぇ

 

なんだよ君

 

あんたに話しかけてなんて無いわよ、後ろの連中よ

 

なんだお前、キル姫様にしては変だな!

 

うっさいわね!あんた達!もちろん人を殺す気でいるのなら殺される覚悟は持っているわよね?

 

 

双剣を構え睨み付けた。

 

 

ひぃっ!ヒョウハ様!やっちゃって下さい!

 

はいはい、あたし一人でなんとかするからあんたらは下がってな、巻き込まれても良いなら構わないよ

 

は…はいぃぃぃぃぃ……

 

 

ヒョウハから遠ざかる人達。

 

 

根性の無い奴らね

 

行くよ!

 

 

矢を放つヒョウハ。

 

 

こんなの当たらないわよ!

 

 

ジグザグに移動しながら徐々に接近してゆく。

 

 

おっ!やっぱり気合い入ってるね!燃え上がって行くよ!!

 

 

舐めるんじゃ無いわよ!

 

 

先程よりスピードと連射が速くなったけどまだ対応できない速さでは無い。躱し、弾き、接近してゆく。

 

 

ユリ、すごく強くなってますっ!

 

アスカロン!下がるわよ!巻き込まれたらたまったもんじゃ無いわ!

 

はいっ!

 

こっちにも流れ弾が飛んでくるぞ!

 

 

マサムネが矢を弾く

 

 

私に任せて下さい!やぁぁぁっ!!

 

 

冷気を操り氷の壁を作り出した。

 

 

やるじゃない、アスカロン!

 

これでしばらくは持ち堪えられますっ!

 

 

……………………………………………

 

 

ヒョウハ!!

 

やるね君!あたしの目に狂いは無かったよ!

 

 

ゴォォォォォォォォ!!

 

 

ヒョウハに双剣術を叩き込む、その瞬間になんか変な奴が地面から湧き出しだ。舌打ちをして距離を取る。いつのまにかもう一人女が増えている、あれも神令なのか?

 

 

あのあの…手伝いに来ました

 

おう、ロジェ、連絡役はもう良いのか?

 

それは…えっとえっと…イチイバルさんが大丈夫だって

 

イチイバルの指示かーっあいつまた鬼みたいな事考えてないだろうな?

 

あのあの…イチイバルさんはちゃんと皆の事を考えてくれてるので…

 

分かったよ!あたしはコイツと決着をつけるからロジェは向こうの奴らを頼んだ!

 

はいっ!頑張ります!

 

ちっ、私の相手してんのにお喋りとは随分と余裕ね

 

 

ゴォォォォォォォォ!!

 

おっと!

 

 

よく分からない奴の攻撃を躱す、力は強そうだがスピードは無さそうだ。

 

 

こんなもんすぐに斬り刻んでやるわよ!

 

 

瞬時に距離を詰めて乱舞を叩き込む、が。

 

 

くっ!硬い!

 

 

少し表面は削れたけど大したダメージでは無さそうだ。

 

 

そこだっ!

 

当たらないわよ!

 

 

変な奴を壁にしてヒョウハが矢を撃ち込んでくる。

 

 

おぉぉぉぉぉぉ!!

 

もう!厄介ね!

 

 

隙を見せれば変な奴が攻撃してくる、細かい攻撃が効かないのなら。骸斬を鞘に納め七元も納め、腰を落とした。

 

 

黒式、、、、

 

 

柄に手をかけ一瞬の隙を探る。

 

 

ゴォォォォォォォォ!!

 

 

変な奴が手を振り上げた、今だ!

 

 

一紅閃っっ!!!

 

 

ゴォォォォォォォォ…………

 

 

崩れ去る変な奴、技の勢いでヒョウハに向かって走り出す。

 

 

やるねぇ!超爆・燃え上がってきた!!

 

 

すぐに私の双剣で斬り刻んであげるわ!!

 

 

………………………………………………

 

 

 

 

またゴーレムかよ!シユウ!

 

 

うがぁぁぁぁ!!

 

 

シユウの一撃で崩れ去るゴーレム

 

 

アスカロン、そっちはどう!?

 

凍らせて切ればなんとかですっ!

 

この魔術…ロジェスティラって奴の仕業ね…!負けるもんですか!魔術に置いては私が最強だって事見せてあげるわぁ!

 

 

灼熱の魔弾を叩き込むグリモワール

 

 

ゴォォォォォォォォ!!

 

 

何事も無かったかのようにゴーレムがグリモワールに迫る。

 

 

なんですって!

 

 

グリモワールさん!危ないっ!!

 

 

アスカロンが氷の壁を作りゴーレムの動きを止めた。

 

 

助かったわアスカロン!

 

いえ、速く私の後ろに!

 

大罪さえ解放できれば……!!

 

大罪ですか?

 

私とアスカロン、それにシユウ、まだ他にも居るんだけど私達は昔セブンスキラーズって呼ばれていたのよ、その七人には特殊な力が付与されているのよ

 

私もですかっ!?

 

そうよ、その力を解放する鍵となるのが七つの大罪なのよ!

 

おい!喋ってる余裕は無いぞ!

 

 

ゴォォォォォォォォ!!

ゴォォォォォォォォ!!

ゴォォォォォォォォ!!

 

 

囲まれてるっ!!

 

 

うがぁぁぁ!シユウは腹が減ったぞ…

 

おい!こんな時に腹ペコかよ!朝飯しっかりと食ってたじゃねーか!

 

ゴォォォォォォォォ!!

 

 

シユウ!危ない!

 

 

座り込むシユウにゴーレムが迫る。

 

 

うがぁっ!!

 

 

ちっ!

 

 

ますたー!!

 

 

シユウの身代わりになるヴァング。

 

 

ゴハッ…シユウ、大丈夫か?

 

 

うがぁぁぁぁぁぁ!!!シユウのますたーにてをだしたなぁ!!!ゆるさないぞ!!

 

 

シユウの身体が光輝きその姿を変えた。

 

 

うがぁぁぁぁ!!なにかくわせろ!!!

 

 

走り回り斧を振るい次々とゴーレムを粉砕するシユウ。

 

 

こうていのおとおりだ!みちをあけろぉ!!

 

はやくはやく…ゴーレムを出さなきゃ!

 

うがぁ!おまえがおやだまだな!!

 

きゃぁ!シユウちゃん!

 

 

雄叫びをあげるシユウが斧を構えた。

 

 

もんどうむようだ!やっつける!

 

あうあうっ…誰かっ!ヒョウハさん、イチイバルさんっ!

 

うがっ?

 

 

シユウの服が矢で地面に張り付けられる。

 

 

待たせたねロジェ、天才美少女戦姫、イチイバルさんの登場だよ、ドヤっ⭐︎

 

 

イチイバルさんっ本当に来てくれるなんて…素敵…

 

なんだおまえ!シユウのじゃまをするな!

 

 

ふむふむ…自己紹介をしておこうか共鳴無き世界に誘うは栄光の智彗

、世界を支えし大いなる世界樹の神徒、イチイバル・神令・オーディンだよ

 

うがぁぁぁ!!このやをぬけぇ!!

 

あまり君達に時間はかけられないからね、今日の所は引かせてもらうよ、おいで犬っころ

 

あたしは犬じゃない!

 

やぁ犬っころ、自覚はあったんだね

 

だから違うって言ってんだろ!

 

逃さないわよ!

 

なんだあの女は

 

あたしはあいつと白黒つけるんだよ!

 

 

なら僕って達だけで引き上げようかロジェ

 

分かったよ!おい!勝負はお預けだからな!

 

待ちなさいよ!!

 

 

姿を消してしまった三人。

 

 

ちっ!

 

うがぁぁ!ユリ!このやをぬいてくれ!

 

分かったわよ!

 

 

シユウの服に刺さった矢を引っこ抜く。

 

 

たすかったぞ!

 

 

礼には及ばないわ、ってその姿どうしたのよ?

 

シユウにもわからないぞ!

 

私が説明してあげるわよ

 

 

ん

 

 

グリモワールの説明を聞くことに。

 

 

これがグリモワールさんが言っていた大罪の解放…あぁ羨ましい

 

アスカロン、羨ましいがってばっかりじゃダメよ

 

あんな奴…私が大罪を解放さえすれば…!

 

おい、一度休むぞ、流石に疲れた

 

そうだな、ここで休憩を取ろう

 

くそ!なんで僕がこんな目に!!

 

 

ユリ、いつのまにそんなに強くなったのよ?

 

師匠に鍛えて貰ったのよ!

 

師匠?誰の事よ?

 

内緒よ、師匠との約束だからね

 

私も絶・負けないんだからね!

 

 

 

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