スイハと花頭を蹴散らしながら進んでいくとアスカロン達と合流する事ができた
アスカロン、上手くやったのね
私もやる時はやるんですよ?
当たり前よ!じゃなかったらとっくに私が共鳴を解除しているわよ!
あははは…
それよりネスも姿を変えたのですね
はい、ってスイハもですか
自分の理想を願ったら頭にラグナロクの声が聞こえてきて
私もです、これがイミテイト…
ハリーが言っていたイミテイトシステム、これはエンシェントキラーズだけに力を与える物なのだろうか?今はそんな事を考えている余裕は無さそうだ
おしゃべりはここまでよ、やっぱり彼女達はユグドラシルを諦めてないみたいね
先頭を走っていたユリが足を止める、その目線の先にはユグドラシルを守るラグナロク達とそれに襲いかかる擬彩異族とインテグラルキラーズの姿があった
片方の剣を納め煙草を咥える
みんなはラグナ達をお願い、私はエルキュールの所に行ってくるわ
無茶しないで下さいね?
いつも通りに動くだけよ、頼んだんだからね!
そう言って私はエルキュールの方へ駆け出して行った
ネス、アスカロン、私達も行きましょう
はいっ!
はい!
……………………………………………………………………
私がエルキュールの所にたどり着いた時、レーヴァテインの一撃を受けてエルキュールが吹き飛んできた
エルキュール!!
それをしっかり踏ん張って抱き止める
ユリ、、、来てくれたんですね
当たり前よ!まだ戦えるわよね?
はい!何度でも立ち上がります!
腕を回し斧を構え直すエルキュール
…一人でも二人でも変わらないんだから、かかってきなよ
手招きをするレーヴァテイン、その表情は余裕を感じさせるものだった
その言葉、後悔させてあげるわ
エルキュールに目配せをしてレーヴァテインに斬りかかるがあっさりと躱されてしまった
そんな太刀筋で私とやり合おうっての?
当たり前よ!私はいつでも大真面目よ!
接近し双剣で乱舞を繰り出すも掠りもしなかった
もっと骨のあるやつだと思ってたけど、めんどうだからこのまま死んで
声と同時に剣撃が飛んでくる
それをしっかりと防ぎニヤリと笑う
やぁぁっ!
チッ!
背後からのエルキュールの一撃がレーヴァテインを掠めた
惜しかったわねエルキュール
仕留めたと思ったのですけど
舐めた真似してくれんじゃない
傷口を確かめて手についた血を握りレーヴァテインがギロリと私達を睨む
騙される方が悪いのよ、そう言い放ち煙草を咥え火をつける
言ってくれるわね!
瞬時に斬りかかるレーヴァテインと唾迫り合う
全力で行かせてもらうわ!
それを押し除けて斬り払うが後退し避けられてしまった
かかってきなさいよ!
レーヴァテインに手招きをする
へぇ、力を隠していたんだ
なんとかは爪を隠すって言うでしょ!
レーヴァテインと何度も剣をぶつけ合わせる、お互いの動き、力、剣技は互角か、それなら
せやぁっ!
はぁぁっ!
打ち合いながら虎視眈々と隙を狙う、向こうも同じ事を考えているのだろう、隙をみせればやられる
………………………………………………………
私にはユリとレーヴァテインの戦いを見ている事しかできなかった、ただでさえ相性が悪い武器なのに二人の戦いが激しすぎる
…………私が斧じゃ無くて剣ならばあの戦いに入り込みユリと共に戦えるのに、私がユリの希望となってあげる事ができるのに、ネガティブな思いが頭を駆け巡る
エルキュール、理想の姿を強くイメージして!
ラグナロクの声が聞こえる…そうだ、私はあの姿に、あの御旗を掲げる姿に憧れたんだ
悠久の時より紡がれし願いと望みの象徴よ、我が前に在るべき姿を示せ、深淵より希う、無敵の希望に輝ける大鎌を、エルキュール!
はい!私はこの力でみんなの、いや、世界の希望となるのです!
私の身体が光り輝き構えていた斧がその姿を変える
この身に解き放たれし力は苦難を断ち切る輝きの刃、エルキュール・擬装・セイバー、発進です!
グッと大地を踏み締め一歩踏み出す
ユリ、私があなたの希望となります!
私はユリの元へ駆け出した
………………………………………………………
ちっ、流石に強いわね…
早く眠っちゃいなよ、私はまだやる事があるのよ
私はジワジワと押されていた、実力は同じぐらいだがレーヴァテインの方が戦闘経験が多い、僅かな隙でも斬り込んでくる
ほらっ!
くぅぅっ
捌ききれない剣撃が私の身体に傷をつけてゆく、だがこっちだって負けるつもりは無い
ギュッと剣を握り直した時だった
ユリ!
私の後ろから声が聞こえた
遅いわよ、エルキュール、その新しい力で私に希望を見せてよ
気づいていたのですか?
当たり前よ、変身する時の光が剣に反射して見えてたのよ
エルキュールと並びレーヴァテインと対峙する
武器を変えたって一緒だから
先程と変わらずに余裕そうなレーヴァテイン
簡単に私達を倒せると思ったら大間違いなんだからね!
この力、希望を見せてあげます!
レーヴァテインに向かって駆け出そうとした時だった
レーヴァテイン!作戦を変更します、直ちにユグドラシルの元へ!
聞き覚えのある声が響き渡る
分かったわよ
ユグドラシルの方へ走るレーヴァテイン
させないんだから!
追いましょう!
あんた達に構ってる暇なんてないから
$÷+→×○÷+÷^€+・=!!
花頭を出現させながら走るレーヴァテイン
もぉ!鬱陶しいわね!
大量の花頭に足止めをされてしまった
ユリ、私に任せて下さい!
何をするつもりよ?
こうするのです!
腰を捻り勢いをつけて大鎌を投げ飛ばすエルキュール、大鎌がクルクルと回りながら花頭を斬り裂いてゆく
やるじゃない!でも拾いにいかないといけないわね
安心して下さい!戻ってきますから!
少しすると大鎌が戻ってきた、それを見事に掴むエルキュール
さぁ!道は開かれました!
急ぐわよ!
レーヴァテインを追ってユグドラシルへと駆けてゆく
…………………………………………………………………………………
で、アルテミスどうするってのよ
六人で一気にユグドラシルまでの道を切り開きます、もう遠慮はいりませんよ
分かったわ
そう言って何かを取り出すレーヴァテイン
レーヴァテイン!まだ神器を使う時ではありません!
どうせそのうち使う事になるんでしょ、先に使わせてもらうよ
バチバチと稲妻を纏う剣を構えるレーヴァテイン
もう、止まれないから
神器レーヴァテインを持ってレーヴァテインが走る
ラグナロク!あの強大な力は!
異変を感じたミネルヴァが叫ぶ
あれは…神器レーヴァテイン!みんな逃げて!!
私達が逃げたらユグドラシルはどうするのですか!
今はユグドラシルよりも皆の無事を優先するわ!早く!
皆さん!こちらへ!早く!
ラグナロクとミネルヴァが叫ぶ
死にたい人は私が殺してあげる
ものすごい勢いでユグドラシルへ向かうレーヴァテイン、その後ろに二つの影が迫る
行くわよ!エルキュール!!
はい!必ずレーヴァテインを止めてみせます!はぁぁぁっ!!
エルキュールが投げた大鎌がレーヴァテインの背中に直撃する
くっ、、、あいつら…
残念だったわね、ここで終わりよ!
一瞬怯んだ隙に接近し思いっきり剣を持っている手を蹴り上げる
私の神器っ!!
クルクルと空高く飛んでいった神器レーヴァテイン
返して!
それを取ろうと飛び上がるレーヴァテイン
ラグナロク!
あっ
レーヴァテインの手が届く瞬間に大鎌によって弾き飛ばされた、そのままラグナロクの元へ飛んでゆく神器
確かに受け取ったわ
神器レーヴァテインを構えるラグナロク
返して、私の神器!
レーヴァテインがラグナロクと対峙する
これを使わせる訳にはいかないの
なら力尽くで取り返すんだけど
レーヴァテインの剣撃をラグナロクが受け止める
なんで、なんで私の神器が使えるのよ!
分からない、だけど手に馴染む、まるで私の神器のよう…
私のなんだから!
鍔迫り合う二人
シューティン!
そこに魔弾が放たれる
しまった!
思わず神器を離してしまったラグナロク、それをレーヴァテインが拾い上げる
返してもらったから
レーヴァテインが神器を拾い後方へ飛び退く
くっ…
ラグナ、奪われたのなら奪い返せば良いのよ!
いや、それよりこのままインテグラルキラーズを追い払うわよ
分かったわよ!アスカロン!
はいっ!
アスカロンと並び剣を構える
残念だけど君達の負けだ、準備は整った
パラシュの声が聞こえる
皆さん、お待たせしました、これよりユグドラシルを切断します
巨大な剣を構えたティルフィングの声が静かに響く
あの力、ティルフィングも神器を持っていたというの!?
はい、このまま理想郷を切り離します
舞い上がりユグドラシルへ向かうティルフィング
させません!みんなで一斉攻撃です!
ティルフィングの邪魔はさせないよ!
それを止めるインテグラルキラーズ達
さよならユグドラシル
ティルフィングが大剣を振りかぶる
大量の花頭とインテグラルキラーズに妨害をされて誰もティルフィングに近づく事ができないでいた
ラグナロク!このままだとユグドラシルが!
何か良い手はないの…!
ギャァァァァァァ!!!
竜の咆哮が聞こえた方を見ると竜の頭に乗った双剣使いの少女が一人
いっけぇぇぇぇえ!!!!
竜が首をのけぞらせ勢いをつけて少女を弾き飛ばす
ティルフィングの神器がユグドラシルに当たる直前にその少女はティルフィングを蹴飛ばした
っっっ!!!
そのままユグドラシルに叩きつけられるティルフィング
しかしそのままティルフィングはユグドラシルの中へ入って行った
そして蹴飛ばした勢いで少女もユグドラシルに叩きつけられそのまま中に吸い込まれてゆく
……………目的は達成しました、撤退です
姿を消すインテグラルキラーズ達
相変わらずの行動力ね
あぁ、羨ましい…
羨ましいと思うものではないと思いますよ?
(ユリの心配をした方が良いのかな?)