※この作品はR-18です。

インテグラル・ノア サイドストーリーユリ物語   作:やす、

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カウントダウン・4

私達はモニカとカミトを探してこの地上世界を彷徨っていた、どこに居るかなんて検討も無かったし、でも進まないと、伝えないと

 

 

ねぇ、まだ探すの…?

 

見つかるまで探すわよ

 

私そろそろお昼寝の時間なんだけど

 

それなら竜の尻尾の方で寝てなさいよ

 

ん、そうする

 

 

進む度に揺れる尻尾の方で器用に寝転ぶレーヴァテイン、落ちても知らないんだからね。

 

 

気づいたら私達は中心街から少し離れた街に流れ着いていた。

 

 

アスカロン、エルキュール、少しこの街で情報を集めようか

 

はいっ!

分かりました!

 

 

馬と竜から飛び降りて街に入ってゆく、レーヴァテインは…大丈夫でしょ

 

 

この街は人の気配がありませんね

 

コマンドキラーズにやられてしまったのでしょうか?

 

そうかも知れないわね、モニカ達は大丈夫かしら

 

 

建物を見渡すと争った時にできたのか大きな損傷が多く見られた、私は空を見上げて匂いを嗅いでみる事に。

 

 

ん、この街に居るわね

 

なぜ分かるのですか?

 

勘よ勘、私の予想は当たるんだからね

 

 

そのまましばらく歩いてあると見覚えのある金髪の女が居た。

 

 

ルーン、久しぶり

 

あん?なんだユリか

 

元気そうね、モニカとカミトはどこに居るの?

 

マスターとあいつらはあの建物の中に居るよ

 

ありがと、ルーンはどこに行くつもりなの?

 

私は散歩だよ、部屋に閉じこもってんのは性に合わなくてね

 

気をつけてね

 

 

ルーンを見送ってモニカ達の居る建物に入ってゆく。

 

 

モニカ、カミト、いるんでしょ

 

 

扉を開けて中に入ってゆくと居た、何やらテーブルに頭をつけて悩んでいるみたいだ。

 

 

あのっ、どうしたのですか?

 

やぁ、久しぶり

 

お久しぶりですっ

 

何を悩んでいるのですか?

 

君は?

 

私、エルキュールって言います

 

うん、よろしくね

 

よろしく、エルキュールくん

 

それで何を悩んでいるのよ?

 

キラーメイルを探しているんだけど後一人が見つからなくて…

 

その後一人は誰なのよ?

 

ゼロって言うんだ、全然居場所に見当がつかなくて

 

 

ゼロ、レーヴァテインがその人の名前を言っていた気がする、どういう関係なんだろ?

 

 

それなら一緒に探してあげるわよ、でも後一日だけだからね

 

助かるよ、その後何かあるの?

 

ヴァングの家に集まる事になっているのよ、もちろんあんた達も来るのよ

 

ユリくん、何か情報があったの?

 

そんなところよ、この街にもコマンドキラーズが攻めてきたの?

 

この街はコマンドキラーズから逃げてきた人達が住んでいたんだよ

 

うんうん

 

そしたら他の街の人達もこの街に逃げてきてね、この街の人達と衝突したんだ

 

さっき見た建物の傷はその時できたのね

 

そうだと思う、この街は大きな街じゃ無いからすぐ食べ物も住む場所もなくなっちゃってそれを奪い合って争いが起きたんだ

 

生きる為なら仕方ない事よね

 

そうなんだけど…

 

私達には関係の無い話じゃ無いかしら?早くゼロを探しに行くわよ

 

だけどこの街の町長さんに頼まれているんだよ、今夜他のギルドがこの街に攻めてくるから手伝ってくれって

 

分かったわよ、手伝ってあげるわ、その町長ってのはどこに居るのよ?少し話がしたいわ

 

うん、助かるよ、今は見回りをしているんじゃ無いかな?

 

仕事熱心な人なのね、煙草を吸ってくるわ

 

 

みんなを残し家の外へ、周りを見渡しながら煙を吐き出す、確かに良く観察するとチラホラと人の気配がする。

 

 

煙草を揉み消して家に戻ろうとした時だった、背後から気配を感じ振り返ると少し見覚えのある金髪の女性が立っていた。

 

 

君はその家に居る人達と知り合いなのかね?

 

そうね、私の友達と仲間よ

 

ならば歓迎しよう、私はダーインスレイヴ、この街の町長をしているよ

 

ありがと、私はユリよ、よろしく

 

立ち話もなんだ入りたまえ

 

ん

 

ダーイン、おかえり、どうだった?

 

見回ったが姿は見えなかったよ、ただ少し気になる事があってね

 

どうしたの?

 

ここから少しユグドラシルの方に向かった方に強大な力を持った男が居てね、この街に近寄る気配は無かったから放っておいたが

 

それってもしかしたらキラーメイルかも知れない!グリモワール、行こう!

 

分かったわよ!

 

私達もついて行くわ、行くわよ!

 

ねぇ、私も行くから

 

あんたいつのまに来てたのよ

 

さっき来たのよ

 

ダーイン、すぐ戻るよ!

 

 

ドタバタと家を飛び出してダーインスレイヴが言っていた方へ向かって行く

 

 

キラーメイルってなんなのですか?

 

見たら分かるわよ、ヴァングの家にマサムネが居たのを覚えてる?

 

覚えていますけど

 

あんな感じよ

 

みんな気をつけて!あそこに居るよ!

 

 

カミトが指差す方に居た、銀髪の短髪でしっかりとした体格の男、赤く目を光らせながら歩いている。

 

 

兄さん…

 

レーヴァテイン?

 

なんでもない

 

それでアイツをどうすれば良いのよ?

 

僕のこの左手を当てる事ができれば暴走状態を解く事ができるんだ

 

つまり死なない程度にシバけばいいのね、アスカロン!

 

はいっ!嫉妬の氷で凍てつかせます!

 

 

アスカロンが剣先に冷気を集め放つも素早い動きで避けられてしまった

。

 

ウグゥゥゥ、、ガァァァァ!!

 

来るわよみんな!

 

 

雄叫びをあげてこっちに向かって来た

 

 

みんな!殺さないように頼むよ!

 

 

頑張りますっ!

 

 

そう言って駆け出して行ったエルキュール、思いっきり大鎌で斬りつけていた

 

 

明らかに殺意があるわね

 

そうですね…

 

兄さん目を覚まして!

 

 

レーヴァテインがエルキュールに続く、上段を斬り払い怯んだところに右ハイキックでたたみかけていた、そして

 

 

はぁっ!

 

 

股間を蹴り上げていた、何故かその瞬間にカミトも身を硬らせていたけどなんでなんだろ?

 

 

ねぇ、これぐらいでいい?

 

うん、助かったよ

 

 

カミトが左手を当てると光り輝きその男が力無く倒れた。

 

 

さて、帰りましょうか

 

そうですね、この人はどうするのですか?

 

私の馬に乗せて行きましょう

 

頼んだわエルキュール

 

はい!

 

 

馬の背にゼロを乗せてさっきの街まで帰って行く、気になっていた事をレーヴァテインに聞いてみることに。

 

 

ねぇ、この人と何か関係があるの?

 

その人は私の家族なの、遥か昔、良く思い出せないけど

 

そうなんだ、再開できて良かったわね

 

ん

 

 

ゼロを眺めるレーヴァテインは少しだけ柔かな目をしていた気がする、空を見上げるともう夕暮れ時のようだ。

 

 

帰ってダーインスレイヴの手伝いね

 

うん、ユリ達が手伝ってくれるなら心強いよ

 

任せといてよ

 

 

日が暮れる前に家にたどり着く事ができた、まだ目を覚ましていないのでエルキュールとレーヴァテインが部屋へと運んでいる。

 

 

ふぅ、重たいですね

 

男の人だしね

 

 

2人がかりでなんとかソファーに寝かせてあげていた。

 

 

ごめん、私この人を見ていたいから夜の戦闘はパス

 

分かったわよ、そのかわりちゃんと見ててよね

 

ん、任せて

 

 

レーヴァテインにゼロを任せて私達はダーインスレイヴと待ち合わせていた城門へ。

 

 

諸君、集まってくれてありがとう、本来ならこの街の事は町長である私が出張らないといけないのだが

 

硬い話は抜きよ、それより敵の数は?

 

キル姫が4人と奏官が4人だ、武器を構えた者もチラホラといるみたいだが

 

分かったわ、みんな行けるわよね?

 

 

オォーーと武器を掲げるみんな気合は十分ね。

 

 

開くぞ

 

 

ダーインスレイヴがゆっくりと城門を開いて行く、その隙に煙草に火をつける。

 

 

 

城門が開いたぞ!!奪え!壊せ!皆殺しだ!!

 

 

武器を構えた男達がなだれ込んできた、聞いてたより数が多いな

 

 

この街の民に手を出すのはこの私が止めてみせよう

 

 

単身で斬り込んで行くダーインスレイヴ。

 

 

アスカロン!エルキュール!私達も行くわよ!

 

はいっ!

任せて下さい!

 

 

なるべく殺さないように双剣ではなく拳を叩き込んでゆく。

 

 

死ねぇ!

 

そんな太刀筋で私を斬ろうなんて百年早いわよ!

 

 

男の一閃を躱し思いっきり顔面を殴りつける、そのまま飛んでいって岩にぶつかったけど大丈夫だよね?

 

 

次!根性のある奴からかかってきなさいよ!

 

この野郎!!

 

 

正確かつ大胆に男共を殴り飛ばして行く、しばらくすると徐々に撤退を始めたようだ。

 

 

アスカロン、エルキュール、そっちはどう?

 

私達も片がつきました!

 

ん、ありがと

 

 

再び煙草に火をつけて辺りを見渡すとたった1人で向かって来る男が居た。

 

 

なかなか根性のある奴がいるじゃない

 

どうします?

 

そうね…ダーインスレイヴ、アイツはどうする?

 

彼には相応しい罰を与えよう

 

了解よ

 

ウォォォォォォオ!!!!

 

雄叫びをあげながら私に向かって斧を振り下ろす、その斧は私に当たる事なく空を切った。

 

 

その根性は認めてあげるわ!

 

 

思いっきり股間を蹴り上げるとその男は呻き声をあげてその場に蹲った。

 

 

ユリくん、こいつは殺さないの?

 

それは構わないわ、だけど少し話を聞いてみましょうよ

 

なんで待つ必要があるのかな?こんな盗賊この世界には必要ないよ、死んでもいい奴なんだ

 

マスター、あたいが血の雨を降らせてやろうか?

 

ルーンくん、お願い

 

 

ルーンが槍を振り上げる

 

 

お前の血は何色だろうね!

 

 

ルーンの槍がその男に当たる瞬間に私は槍を弾いていた

 

 

何すんだよユリ!

 

そうだよユリくん、止めないでよ

 

私はこの男を殺す事に反対はしないわ、だけど殺すならモニカがやりなさいよ

 

私が?

 

そうよ、私の骸斬を貸してあげるわ

 

 

モニカの手に骸斬を握らせる

 

 

その剣はね、血を求めてくるのよ、それに切れ味は保証するわ

 

 

……………………………………

 

 

骸斬を持つモニカが小さく震える

 

 

どうしてこんな事を言うの?

 

モニカの覚悟を見てみたいのよ、ここに居るのはモニカが言う死んでいい奴だ、なら躊躇いもなく斬れるはずよ、だけど、この男を殺すと言う事はモニカも殺される覚悟があるって事よ

 

そうだけど…

 

それに私の友達は仲間の手だけを汚させる奴じゃないわ

 

分かったよ、私の覚悟見せてあげる

 

 

モニカが骸斬を振り上げた。

 

 

やぁぁぁ!!

 

 

キンッと音を立ててその剣は跳ね飛ばされた

 

 

ダーイン!なんで止めるのよ!

 

この男を殺せば必ず報復に来るだろう、そうなればまたこの街が襲われる事になる

 

…………………

 

確かにこの男には罰を与える必要があるがこれ以上罪を増やすわけにはいかんのだ

 

 

カランと骸斬を落とし崩れ落ちるモニカ。

 

 

さぁ帰るわよ、ダーインスレイヴ、もう良いでしょ?

 

あぁ、助かったよ、感謝する

 

 

背を向けるダーインスレイヴに駆け寄り耳打ちをする、(ありがと、私の友達も罪を背負うところだったわ)って

 

(私が止めると思っていたな?)

 

(さぁ?)

 

みんなは先に帰っててよ!少し煙草を吸ってから帰るわ!

 

気をつけて帰ってきて下さいね?

 

分かってるわよ!

 

 

みんなが帰って行ったのを見届けてからモニカの横に寝転がった。

 

 

顔あげてよモニカ

 

うん、なんでユリくんはあんな事を言ったの?

 

さっき言った通りだよ、人を殺すなら殺される覚悟があるのか?ってね

 

そんな覚悟とっくにできてるよ

 

それなら躊躇わなかったはずよ、それに骸斬の衝動にも耐えていたはず

 

…………………………

 

私はモニカの言っていた愛のある世界を作って欲しいの、でもそれは生きる価値の無い者を殺せばできるって訳じゃないと思うの、あの人にも他人を思いやる気持ちが有ればここに攻めに来る事は無かったはずよ

 

 

うん、私がどれだけ難しい事を言っているかなんて分かっているわ、だけどモニカ、私の友達にそんな世界を作って貰う事を頼むわよ

 

 

火の消えてしまった煙草を投げ捨て二本目に火をつけ立ち上がる

 

 

ユリくん、私にそんな事できるかな?

 

やってもらうわよ、モニカの愛にかけてね

 

あはは、そうやって言われたら断れないよ

 

 

モニカも立ち上がった

 

 

ユリくん、私やってみるよ、誰もが笑い合える世界を作る、作ってみせるよ!

 

楽しみにしてるわよ、帰ろっか

 

うん、だけど私を試した罰だよ!

 

何よモニカ?

 

家まで私を背負って行ってね♪

 

 

私の背中に飛び乗るモニカ

 

 

うわっいきなり乗らないでよ!

 

いいからいいから♪しゅっぱーーつ!

 

しょうがないわね、走って帰るから振り落とされないでよね!

 

 

背中にモニカの温もりを感じながら走る、あっ後4日ぐらいで世界が崩壊する事を伝えて忘れたわ

 

 

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