※この作品はR-18です。

インテグラル・ノア サイドストーリーユリ物語   作:やす、

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カウントダウン・3

誰かの足音で目を覚ます、この足音は……

 

 

目を閉じたまま考えていると玄関を開けて外へと出たようだ、私も起き上がり煙草を吸いに外へ出る事に、まだ夜が明けてない街を見渡すとマサムネが素振りをしていた。

 

 

おはよマサムネ

 

ユリか…朝が早いのだな

 

あんたの足音で起きたのよ、朝から鍛錬とは流石ね

 

武士である者質実剛健であらねばならぬからな

 

マサムネらしいわね、それなら付き合うわよ

 

 

双剣を構えた。

 

 

良かろう、以前より強くなったか見させて貰おうか

 

 

刀に手を置くマサムネ。

 

 

朝から何してんだ?

 

むっマサオか

 

おはよマサオ

 

だからマサオって、、、まぁ良い、お前達も素振りか?

 

そんな所よ

 

姉上、おはようございます!皆様もおはようございます!

 

 

玄関が開きムラマサも出てきた。

 

 

おはよムラマサ

 

 

ユリ殿おはようございます!

 

殿って、ユリで良いわよ、ムラマサも素振り?

 

はい!拙者は毎朝の鍛錬を欠かしません!

 

 

流石島国組である。気づけばマサムネ、マサオ、ムラマサが並び素振りをしていた、私は気が抜けてしまったのでそれを見ながら煙草を蒸していた。

 

 

さて、戻ってみんなの朝食を作るよ

 

 

流れる汗を拭いながらマサオが家に戻って行った、マサムネ達はまだ素振りをしているようだ。

 

 

先戻ってるわね、そう告げて家に戻るともうみんなが一階に集まっていた。

 

 

ほら、飯だ

 

 

マサオがテーブルに白米が盛られた茶碗を並べてゆく。

 

 

…作って貰っておいていうのもあれだけどこれだけ?

 

もう材料が無いんだ、買い出しに行こうにもどこの店も品切れで、この状況じゃどこも生産ができないみたいでな

 

そういうことね、ありがたくいただくわ

 

 

この街はまだコマンドキラーズに襲われていないから気付かなかった、そういえばダーインスレイヴのいた街に来てた盗賊も食料を求めていたっけ。

 

 

漬物をおかずに白米を食べていく、これはこれで美味しいわね。

 

 

そういえばゼロとレーヴァテインは?

 

あいつらならまだ寝てんじゃねーか?

 

きっと愛を深めているんだよ!

 

クレス、言っている意味がよく分からないわ

 

ユリは子供だね

 

それで構わないわよ、それに相手もいないしね

 

 

その時欠伸をしながら2人が2階から降りてきた、当然注がれる冷ややかな目線

 

 

お二人さん熱い夜だったかい?

 

 

アポロンがそういうと皆が笑い声をあげる

 

 

ちっ、そんなんじゃねーよ、おい、俺の飯はまだあるのか?

 

白米ならあるぞ

 

頂こうか

 

 

どっしりと椅子に座りご飯をかき込んで行くゼロ、その横でレーヴァテインもご飯を食べていた、よく見るとレーヴァテインも服装が変わっている、いつのまにか共鳴したのだろう。

 

 

お前らさっさと飯食って天上世界に行くぞ、もう時間も残り少ないからな

 

そうだな、おいアマネさっさと食え

 

分かってるってうっさいなぁ

 

アマネ?

 

こいつの名前だよ、って言っても遥か昔の名前だけどな

 

そうなんだ

 

 

みんなご飯を食べ終わり片付けをしてユグドラシルを目指す事に、ゾロゾロとヴァングの家から人が出てゆく。

 

 

さて、どうやって行こうか

 

 

これだけの人数だと竜や馬に乗れる人が限られてくる。

 

 

ユリ!俺達は走ろうぜ!

 

そうね、ユグドラシルまで競走よ!

 

 

アポロンと2人でストレッチをする。

 

 

行くぜ!

 

負けないんだからね!

 

 

待ってくださいっ!

 

 

2人で竜よりも早く中心街を抜けて荒野を走る、小石を蹴飛ばし小川を飛び越え駆け抜けてゆく。

 

 

いい脚力してんな!気に入ったぜ!

 

そういうアポロンも良い脚力ね!

 

褒めても何も出ないぜ!

 

 

そのままユグドラシルへ向かって駆け抜けてゆく、ユグドラシルまであと少しって時だった。

 

 

アポロン!止まって!

 

奴らか!

 

 

禍々しい気配を感じて立ち止まりすぐさま物陰に身を隠し辺りを伺う、気配は感じるのだが姿が見当たらない。

 

 

アポロン、戻って後ろのみんなに警戒するよう伝えて来て

 

それは構わないが一人で大丈夫なのか?

 

時間稼ぎぐらいならできるわよ、早く行って!

 

分かった、すぐに戻る!

 

 

アポロンが駆けてゆくのを見届けてから煙草に火をつけて双剣を構える、気づくと金髪で帽子を被った女の姿が見えた。

 

 

一人で立ち向かう、その勇気だけは認めてあげるわ

 

 

剣を構えながらこちらに近づいてくる。ミョルグレスだっけな?

 

 

うっさいわね、チビ

 

前みたいには行かないからね

 

 

チビを睨みながら辺りを見渡すと丘の上にヒョウハとイチイバルの姿が見える。

 

 

おぉぉぉぉぉぁ!!

 

 

それにゴーレムが何体も私を囲むように召喚されている、ロジェスティラも居るのか。

 

 

ユグドラシルに還される前に私のビートでとりまテンションガチ上げっしょ?

 

 

ギターみたいなのを振り回すなんだか喧しい奴もいる、それならフォルカスもいるのだろう、借りを返すチャンスね。

 

 

私を殺すつもりならもちろん殺される覚悟はできてるわよね?

 

 

火の消えかけた煙草を吐き捨て神経を集中させる。

 

 

私の力、見せてあげるわ!大罪、解放!!!

 

 

漆黒のオーラを身に纏い双剣を構え直す。

 

 

ミョルにそんな事通じないんだけど

 

なら首を跳ねて零頭身にしてやるわ、邪魔よ!

 

 

ゴーレムを切り崩しながらミョルグレスに接近する。

 

 

死の剣の発揮っ!!

 

喧しいわよ!

 

 

放たれる矢を躱しながらミョルグレスと剣をぶつけ合ってゆく。

 

 

くっ、、、このっ!

 

どうしたの?このままだと八つ裂きよ八つ裂き

 

ミョルのセリフをとるな!

 

 

剣を払い除けようとするがそれを力で押さえつけジワジワと剣をミョルグレスに近づけてゆく。

 

 

避けないでね

 

ちっ

 

 

声と共に振り抜かれた棍棒を回避して後方へ。

 

 

ミョルグレスちゃん大丈夫?

 

平気よ、あいつはミョルの獲物だよ!

 

一人じゃ無理そうだったよ?

 

良いのよ!今から本領を発揮するところなの!

 

何をごちゃごちゃ言ってんのよ!まとめて相手してやるわ!

 

 

私がそう言った後にどこか冷たい声が聞こえた。

 

 

仲間には手出しさせません、大人しくこの槍に貫かれて下さい

 

 

この声は、、、やっとフォルカスのお出ましね

 

 

背後からの槍の突きを躱しフォルカスと対峙する。

 

 

またあなたですか、私達には時間がありません早く死んでください

 

それはこっちのセリフよ、あん時の痛み倍にして返してやるわ!

 

 

ユリ!堪えて下さい!

 

 

フォルカスと睨み合った時だった、ティルフィングの声が聞こえた、チラッと見るとティルフィングがこっちに向かって走って来ていた。

 

 

フォルカス、今は争いをしている場合ではありません

 

はぁ、盗人が心を入れ替えたのですか?エンシェントやキラーメイルも居るようですが

 

 

フォルカスの目線の先にはみんながこちらに走ってきている。

 

 

それを説明します、槍を下ろしては貰えませんか?

 

断ります、何人で来ようが全員ユグドラシルの元へと還します

 

神々の黄昏計画は無意味なのです、私達の擬彩されし不可逆世界も、話を聞いて下さい!

 

出鱈目を言わないで下さい、盗人の話など聞くだけ時間の無駄です

 

フォルカス、話を聞いてみたらどうかな?

 

イチイバル!貴女まで!

 

敵同士が手を組んでいるんだ、それなりの訳があるはずだ、それに奴らを還すのは話を聞いてからでも遅くはないだろ?ドヤー☆

 

………分かりました、聞くだけ聞いてあげましょう、その代わり武器を捨てて下さい

 

 

分かりました、皆さん、宜しいですか?

 

分かったわ、従ってあげる

 

 

フォルカスの側に剣を二本地面に突き刺す。

 

 

これでどう?もう私に敵意は無いわ

 

一人だけでは信用できません、他の人も武器を捨てて下さい

 

アスカロン

 

はいっ!

 

 

私の剣の横に同じように突き刺す。

 

 

なら私も、友達がそうするなら従ってあげるわ

 

アルマス、ありがと

 

 

皆も武器を同じ様に突き刺してゆく。

 

 

皆さん感謝します、フォルカスこれなら話を聞いてくれますよね?

 

分かりました、そこまでして敵である私達と話をする理由はなんでしょうか?

 

はい、ほかのコマンドキラーズの方達も聞いてください

 

 

ティルフィングが説明をしてゆく、ユグドラシルの寿命の事、二つの計画は無意味な事、インテグラルキラーズ、コマンドキラーズは神に利用されているだけって事、アルマスがユグドラシルを復活させる方法を知ってるって事。

 

 

信用できませんね

 

それなら話を聞かず私を槍で貫いていましたよね?フォルカスも何処かでこの計画に違和感を感じていたはずです

 

…………

 

私達もそうでした罪の無い人々を殺め剪定し反転世界へ連れて行きキル姫は皆殺しにする。何度も折れそうな心をこの世界の為と言い聞かせ奮い立たせてきました、だけど全ては神々の手のひらで踊らされているに過ぎなかったのです

 

 

それがどうしたと言うのですか!私はもう戻れません、仲間を裏切りマスターをこの手にかけた裏切り者の私にはこの道しかありません!

 

 

大粒の涙を流しながら訴えるフォルカス。

 

 

これで顔を拭いてよフォルカス

 

 

そんなフォルカスにカミトが近づいてゆく。

 

 

マス…カミト、情けは無用です

 

それなら僕が顔を拭いてあげるよ

 

 

ポケットから取り出したハンカチでフォルカスの涙を拭いてゆく。

 

 

やめて下さい、また貫きますよ

 

それでも構わない、でも何度だって君の事を信じるよ

 

貴方みたいなお人好しを世間は馬鹿というのですよ

 

なら僕は馬鹿で構わない、仲間を信じれないのならそれはもっと馬鹿だよ!

 

 

カミトがフォルカスの手を握った時だった、カミトの左腕の義手が光を放った。

 

 

うわっ!

 

これは…?

 

 

光が収まりフォルカスを見ると姿が変わっていた。

 

 

やっぱりフォルカスだったんだね!

 

カミト、みんなが見てます、やめて下さい

 

 

カミトがフォルカスに抱きついていた、感動的な光景なのだが私の怒りはどこに向けたら良いのだろうか?

 

 

ほかの人もこの手を当てたら神令が解けるのかな?

 

それは分かりません、私はカミトと元々バイブスで繋がっていたので

 

なら他の人もバイブスで繋がれば神令が解除できるんだね?

 

恐らく

 

そもそもどうしてフォルカスは神令されたのよ?

 

分かりません、以前毎日のように悪夢を見るようになって気づけば神令をされていました

 

フォルカスだけなのが分からないわね、セブンスキラーズが神令されるなら分かるけど

 

 

グリモワールが頭を悩ませていた。

 

 

あのあの、フォルカスちゃんはどうなってしまったのですか?

 

神令が解けたようだね、もし敵に回る様なら情けは要らないよ

 

安心して下さい、敵になどなりません

 

じゃあ何になるの?

 

 

心配そうな顔をするカミト。

 

 

そうですね、神を穿ちます、みんなも力を貸して下さい

 

神を穿つなんて超爆燃え上がれそうだな!

 

 

むぅぅっと不機嫌そうな顔をしているミョルグレスを見つけた。

 

 

ミョルグレス

 

何よ

 

少し手伝ってもらうわよ

 

私はいつ裏切るか分からないよ

 

それは構わないわよ、神を倒した後ならね

 

 

真っ直ぐにミョルグレスを見つめる。

 

 

……………冗談よ冗談

 

 

皆さん、力を貸していただけますか?

 

 

他のコマンドキラーズをフォルカスが見るとみんな頷いていた。

 

 

分かりました、ですが目的を果たすまでです

 

じゃあ決まりね

 

 

突き刺した二本の剣を鞘に収め煙草に火をつける。

 

 

その神とやらをぶっ飛ばしてやるわよ!

 

 

おぉーーーーー!!!

 

 

みんなでユグドラシルを登り天上世界を目指す事に、これだけの人数が居るんだ、相手が神であったとしても負ける気がしない。

 

 

ユリ、置いてくわよ!

 

あっ!待ちなさいよ!

 

 

アルマスと競う様にユグドラシルへと飛び込んで行く、きっと上手くいくよね。

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