………!………っ!……りっ!目を開けてくださいよぉ、、、、、
アスカロンが私を呼ぶ声が聞こえる。なんだろうこの感覚,私は眠りから覚めるように目を開けて起き上がった。
ゆりぃぃっ!!!!
起き上がると顔を鼻水と涙でぐちゃぐちゃにしたアスカロンが私に抱きついてきた。
よしよし、ってこれは夢?走馬灯?
夢でも走馬灯でもないわ
じゃあこれは?私は死んだはずよ?
そうね、人としてのユリは死んだかも知れないけどキル姫としてのユリは生きているわ
どう言うことよ?いまいち理解ができないわ
ユリは自分のキラーズに自分のバイブスを共鳴させたんだよね?
そうね
ティルフィングの呪い、つまり持ち主であるバイブスがその呪いを受けて死んだのよ
それなら私はキル姫になったって事?
そうなるわね、もうユリからはバイブスを感じないわ
それよりこの世界は?崩壊の危機は避けられたの?
ユリ、あれを見て
ラグナが指差す方を見ると青葉を生い茂らせたユグドラシルの大樹があった。
ありがとう、ユリのおかげでこの世界は守られたわ
ラグナが頭を撫でてくれた。
へへっアルマス!私の勝ちよ!!
私の負けよ、、、流石だわ
アルマスも私に抱きついてきた。
ユリくん!本当にありがとう!
モニカ、ちゃんと私との約束守るのよ!
うん!私の愛にかけてユリくんとの約束を守るよ!
モニカも抱きついてきてくれた。
ユリ、ありがとうございました
そんなに畏まらなくても良いわよ、ティルフィング、それよりユウは?生き返ったんでしょ?
ユウは私と共鳴する為に私の身体に入ったので…でも私の中では生きています
そうなんだ、、、まぁいいわ
私に抱き付いている三人の頭を撫でる。
ラグナ、これから何をするの?新しい目標が欲しいわ
そうね、天上世界と地上世界の復興をしましょう
楽しそうね、私も力を貸してあげるわ、ほら三人共!
はいっ!
うん!
そうね
さっさと復旧を終わらせてみんなでご飯食べに行きましょうよ!もちろんアルマスの奢りだかんね!
良いわよ、この世界を救って貰ったお礼よ、なんでも好きな物を奢ってあげるわよ!
あんた達も手伝うのよ!
俺達は地上世界の復興をしてくるよ、目処がついたらまた会おうぜ
それもそうね、待っているわよ
おう!
その前にヒーローの胴上げといこうぜ
それもそうだな
マサオとミョルニルがニヤニヤしながら私を見ていた。
胴上げ?何よそれ
逃がさないぜ嬢ちゃんよ
ミョルニルにお姫様抱っこをされすぐにキラーメイル達に取り囲まれていた。
せーーーのっ!!
うわぁぁぁ!!
私は高く跳ね上げられ落下するとまた跳ね上げられていた。その隣ではエンシェント達に私と同じように胴上げされているラグナがいた。
…………………………………………………………………………
それから数年の月日が流れた、天上世界も地上世界も前の姿を取り戻し人々も私達もいつもの生活を取り戻していた。
はぁ…退屈ねアスカロン
そうですね…でも依頼が無いのは良い事ですよ?
そうだけどさ
私達はラグナロク教会の側で何でも屋を営んでいた。庭の草むしりから異族の討伐までなんでもやるのだが依頼は一ヶ月に数件ほどしか無く退屈な日々を送っていた。
机に足を乗せて煙草に火をつける。
ユリ、お行儀が悪いですよ
良いのよ、誰も来ないんだから
それより今夜はみんなとのご飯会ですよ?
忘れていたわ…みんな元気かしら?
どうでしょうか?
ラグナ達も来るのかな?
きっときてくれますよ
世界の終焉が避けられたと言っても次の脅威がいつ迫るか分からないと言ってラグナ達はこの世界を駆け回っていた。
それにティルフィング達も見ていないわね
何をしているのでしょうか?
また神々に操られていたりね
縁起でも無い事言わないでくださいよ…
冗談よ冗談
煙草を揉み消して受付の扉が開くのを待つも閉店まで扉が開く事は無かった。
そろそろ行くわよ
そうですね
扉に閉店の札をかけ準備をしてユグドラシルの近くにあるレストランに向かう。その前に
寄り道をするわ
はいっ!
近くのお花屋さんで花を買って教会の近くにあるお墓へ。
結局ユウさんに会えなかったです…
あの時少しだけ会えたじゃ無いの
そうですけど…沢山喋りたい事もあったのに…
今度ユグドラシルの中に行きましょうよ、そしたら会えるかも知れないわよ
そうですね
二本煙草に火をつけて一本はお墓に、一本は私が咥える、その横にアスカロンが花束を供え二人で手を合わせ目を瞑る。
…………………………………………
さ、行くわよ
はいっ!
お墓に背を向け歩き出そうとした時だった、キンッとオイルライターを開ける音が響いた。二人揃って振り返るも誰も居なかった。
変なの
そのまま近くのレストランまで歩いてゆく。ラグナに開業祝いで貰った腕時計で時間を見ると少し早いみたいだ、レストランの前で待つ事に。
ユリはキル姫になったんですよね?
そうね、私に適合する奏官っているのかしら?
居たとしても従いませんよね?
私より強かったら考えてあげても良いわよ
それならユウさんぐらいじゃ無いですか?
なら私にマスターができる事はないわね
うぅーんと背伸びをしていると誰かがこっちに向かってきた。
久しぶりねアルマス
そうね、アスカロンも久しぶり
お久しぶりですっ!
ちゃんと私との約束は守ってくれているかしら?
当たり前よ、今日は喧嘩の仲裁で大変だったんだから
やれやれと首を振るアルマス。
そんな日もあるわよ、私達なんて全く仕事が来なくて明日から生活に困りそうよ
そろそろ禁煙ね
それは嫌よ、アスカロンの髪飾りを売ってでも煙草代を作るわ
ユリ…やめて下さいよ…
ジョークよジョーク
ユグドラシルの方を見ると地上世界組がこっちに向かって来ていた。
みんな!久しぶり!
ヴァングにカミト、キラーメイル達にコマンド、エンクウ達もいた。
おぉ、元気だったか?
当たり前よ、相変わらずの頭ね
イカしてるだろ?
イカれてるの間違いよ
それには同感ね
次は全部青にしようと思ってるんだぜ?
それ絶・私と被るからやめてよね
ユリくん、みんな!久しぶり!
モニカ、久しぶりね、調子はどう?
うん!みんなが笑い合える世界を作れそうだよ!
もうすぐルーンにとっては地獄みたいな世界が来るわね
あたいは退屈すぎて死にそうだよ
ルーンくんには罪を犯してしまった人に罰を与えて貰っているんだよ
それって大丈夫なの?
たまに手が滑るけどな!
ダメそうね
そうですね…
コマンド達は何してんのよ?
私のライブの手伝いをしてもらってる感じよ
あのあの、オルフェウスちゃんは人使いが荒いのです…
音楽って奴は超・爆燃え上がれるな!
私の歌でテンションガチ上げっしょ!
楽しそうで何よりよ
お待たせしました、まだラグナロク達は来てないのですね
あっティルフィングってなんか日に焼けてるわね
はい、みんなでラグーナ島でバイトしているんですよ
後ろに居た1stキラーズ達も日焼けをしていた。
すごく違和感のある光景ね
元々そこでバイトしていたのですよ?
聞きたくない情報だったわね
煙草に火をつけようとした時だった。強い風が吹き現れた八人。
お待たせ、少し手間取っちゃって
何してたのよラグナ?
運命に導かれていたのよ
ラグナロク、素直に遅刻したと言って下さい
えぇ…どう言う事よ?
ラグナロクはきょうのことをわすれていてとおくへいきすぎたんだ!
ミネルヴァちゃんが思い出してくれたんだよね〜
ラグナロクが忘れているなんて…
そんな日もありますよ!
スイハは覚えていたよね?
はい
言わないと伝わらないわよ
それよりもう時間を過ぎている、入ろうぜ
そうね
ゾロゾロとレストランの中へ入ってゆく。広い部屋には料理が並べられている、なんでもビュッフェって形式の食べ方らしい。
こちらを
ありがと
ウエイトレスさん達が乾杯のお酒を持って来てくれた。
ラグナロク殿、乾杯の音頭を取るのである
そうね
グラスを片手にステージの上に上がってゆくラグナ。
皆の力で天上世界、地上世界の終焉の危機を防ぐ事ができたわ。本当にありがとう、最初は敵対していたけどそれはもう過去の話、今日よりも明日、明日より明後日がより良い日になる様にまた皆の力を貸して貰うわ、さぁ、グラスを掲げて
全員がグラスを掲げる。
今は全てを忘れてこの時間を楽しみましょ、この世界に祝福を!!
かんぱーーーーーい!!!
それからは皆飲めや歌えやの大騒ぎであった。
焼酎をラッパ飲みするティルフィングに負けじとエルキュールがリンゴ酒をラッパで飲んでいる。
ウガァァァァ!!全部シユウが平らげる!
それなら僕も負けやしないよ
あたしもまぜてもらおうか!
テーブルに並べられた料理を片っ端から食べてゆくパラシュとシユウとグラーシーザ、その姿を料理を食べたそうにスイハが眺めていた。
あのあの、フライクーゲルさん、カクテルを作って下さい
任せて!今夜にピッタリなリキュールを用意するよ!
はぁぁ…シェイクするフライクーゲルさん、素敵…
なぜかフライクーゲルがバーテンをしている、後で聞いた話しだがバーでバイトをしているらしい。
とりま私の歌でテンションガチ上げっしょ♪
部屋に備えてあったカラオケを見つけてからマイクを離さないオルフェウス、今歌っている曲はファントムオブラブというらしい。
意外とキラーメイル達が大人しかった、が、最初だけであった。
今夜は飲むぜ、お前ら付き合えよ
良いだろう、付き合ってやるよ
ゼロとミョルミルが浴びる様にお酒を飲んでいた、それを見ながらマサオがチビチビと飲んでいる。
アルテミスとアルテミスは大人しく食事を楽しんでいた、紛らわしいからアクスレピオスにあだ名を考えてもらおう、そういうアクスレピオスはアクスレピオスと医療の話で盛り上がっていた、こっちも紛らわしいわね。
いしししし♪誰か一人お持ち帰りするよ!
ケラウノスが狙いを定めていた、一体誰がお持ち帰りされてしまうのか?
犬っころ、お酒を注いでくれないか
誰が犬だ!まぁ今日は注いであげるよ
ふむ、さんきゅー
イチイバルのグラスにウォッカがストレートで注がれてゆく、大丈夫なのだろうか?
ほらほら、盃が空いてるよ
もーのめましぇん…
僕、もーむりだよぉ…
ネスとアポロンのグラスにお酒を注ぐテュルソス、もう二人の顔は真っ赤だ。
わーーーい♪
酔っ払ったクレスが部屋を駆け回っている、よく見ると服がめくれ上がっている、気にしないでおこう。
ジーペンとスラーンドは小さなテーブルで料理を食べている、たまにみんなと会話したりと楽しそうだ。
あっヴァナルガンドちゃんハグだよハグ〜♪
わお〜ん♪
愛と美を感じますわ♪
私も混ぜてもらおっかな
同じテーブルだった巨乳組がハグをしている、あまり気にはしていなかったけど劣等感を感じていた。私のはまだ大きくなるのだろうか?
それを見ながらエンクウとクレイ達がお酒を飲んでいた、お坊さんスタイルのエンクウが骨のついた肉にかぶり付く姿はこの世界には神も仏も居ないのだと痛感させられる。
……………………………
ツカサって人はフードを脱いでバーカウンターで一杯やっていた、意外とその姿が似合っている、これは無言だから似合うのだろう。
ヴァングとカミトはフォルカス、グリモワールとテーブルを囲み楽しそうにしていた、カミトがフォルカスの手を握るとオドオドしたフォルカスが可愛かった。
ルーンがレバ刺しを持ってこいと店員に凄んでいたがキッパリと断られていた、私もレバ刺し食べたい。
カステラよカステラ
ミョルグレスはデザートコーナーにあったカステラを美味しそうに食べている、いつも背伸びをしているがこういう子供っぽい姿の方が私は好きだ。その近くでマサムネとムラマサが日本酒をガバガバと飲んでいる、私も一杯欲しいわね、
おぇぇぇぇぇぇ………………
ラグナは乾杯のお酒にやられて残念な事になっていた、それをロンギヌスとデュカキスが介抱をしている、その姿を見ながらミネルヴァが頭を悩ませていた。
それを見ながら私達も盛り上がっていた。
アルマス、モニカ、今夜は飲むわよ!
おぉーー!!
俺も混ぜてくれよ!
良いわよ!ラグナみたいになってもしらないんだからね!
アポロンも混ざり四人でビールをひたすら飲んでいた、そのモニカを心配そうにエクスカリバー、ロンゴミアント、アロンダイトが見守っている。
ーーー♪
アスカロンはデザートコーナーにあったヨーグルトにオレンジを入れて美味しそう食べていた。
まだまだ私達の宴は続く。グラスを合わせる音、誰かの笑い声、楽しそうに喋る声、たまに聞こえる嘔吐する音、愉快という言葉がこの会場を支配している。
そんなみんなを見ているとこの世界が守れて良かったって心から思えた、まだまだこの世界を楽しんでやろう。
何考えてんのよ
感傷に浸っていたのよ
らしく無いじゃん、もう飲めないの?
まだまだ飲み足りないわよ!アルマスこそもう限界なんじゃないかしら?
絶・余裕なんだから!モニカはもうダメそうね
私だってまだまだ飲めるよ♪
そう言って上着を椅子にかけるモニカ。
あんたズボンのボタン外れているわよ
わざとだよユリくん♪
何がわざとなのかよく分からなかった。
それー花鳥風月〜〜
ティルフィングが両手に持った扇子から水を出して宴会芸をしている、キャラ崩壊もいいところだ。
俺達もアレをやるぞ
あぁ!
よく分からないがキラーメイル達が組体操のピラミッドをやり始めた、もうなんでもありね。
…………スヤァ
ラグナはソファーで寝てしまっている、いつもしっかりしている人のこういう姿を見るのは心にくる物があるわね、その横のソファーでレーヴァテインも眠っていた。
あのあの…ケラウノスさん、女の子同士でこういう事するのは…
良いじゃん、良いじゃん♪一晩だけ♪
ケラウノスがロジェスティラに壁ドンをしていた、ロジェスティラはお持ち帰りされてしまうのだろうか?
ユリも飲みましょう!
そうですよ!遠慮はいりませんよ
エルキュールとティルフィングに何かが注がれたジョッキを渡された。
それ!一気!一気!一気!
しょうがないわね
乗せられて一気に飲み干す。すごく不味い。
んっ、何よこれ…
焼酎とりんご酒を混ぜた物です!
そんなもん混ぜるんじゃないわよ……
流石に私も酔いが回ってきたようだ、意識がボンヤリとしてきた。後から聞いたのだが手当たり次第に抱きついてキスをしていたらしい、一生の不覚だわ。
さぁ!アルマスもモニカも飲んで下さい!
もちろんアスカロンもですよ?
エクスカリバー達もです!
笑顔で同じ物を勧める二人、楽しそうで何よりだわ。
この宴は朝を迎えるまで続いた。みんな死にそうな顔をしながら各家に帰っていったみたいだ、また集まろうと約束を残して。
私達もいつのまにか家に帰ってきていた。
おやすみアスカロン……
お店は良いのですか?
今日はもう無理よ……………明日から頑張りましょ
はいっ!一生懸命頑張りますっ!
これにて擬彩されし不可逆世界完結です。なんとなく思いつきで書き始めたのですがただ原作を追っているだけだなーとか色々思いながらもここまで書いてこれました!また読み直して書き足したり書き直したりすると思います。この後は後日談だったりなんでも屋をしているユリの話しをダラダラと書いてゆく予定です、汚い文、読みづらい文ですが書いてて楽しかったです!読んでくれた人とファントムオブキルに感謝