※この作品はR-18です。

インテグラル・ノア サイドストーリーユリ物語   作:やす、

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何でも屋の連休

暇ね……

 

そうですね…

 

 

閑古鳥が鳴く私とアスカロンのお店。閑古鳥とはなんなのか、後で図鑑で調べるとしよう。

 

 

はい

 

ありがとうございますっ

 

 

朝から三杯目となるコーヒーをアスカロンに渡し私も一息つく、時刻は朝の10時、まだ今日は長い。

 

 

看板を取り付けませんか?

 

そうね、これを吸いおわったらやるわよ

 

 

以前作った看板を取り付けるのを忘れていた、乾燥を待っている時にウィルの家に行ったんだっけ?

 

 

思い出しながら煙を吐き出す、早く飾ってやろう、灰皿に煙草を押し付け私は立ち上がった。

 

 

アスカロン、反対側をお願い

 

任せて下さい

 

 

二人で看板を外へ運び出し玄関の前に氷で足場を作ってもらう、ついでに氷で仮止めをしてもらう。

 

 

アスカロン、もう少し右よ

 

こうですか?

 

いい感じよ

 

 

水平を目測で測り釘を打ち込んで固定して行く。左右上下、こんなものか。

 

 

やっと飾れましたね♪

 

そうね、これでお客が来れば良いけど

 

 

玄関の上に看板を飾る事ができた。これでお店の場所は一目瞭然だ、二人で看板を眺めて家に戻ろうとした時だった。

 

 

郵便でーす、えっと何でも屋のユリさん?

 

私よ、ありがと

 

 

手渡された封筒。

 

 

確かに渡しました、では

 

誰からの郵便ですか?

 

何も書いてないわね、家で開封するわよ

 

はいっ

 

 

家に戻り中身の位置を確認してハサミで開封すると中には手紙と何かのチケットが入っていた、まずは手紙から読む事にしよう。

 

 

[ユリ、アスカロン、開業おめでとうございます、私達からささやかな開業祝いを送らせて貰います]

 

 

ふむ

 

 

誰からですか?

 

ユウとティルフィングからみたいね

 

そのチケットが開業祝いなんですね?何のチケットですか?

 

えっと?ラグーナ島3泊4日の招待券?

 

ラグーナ島ですか?

 

アスカロン知ってる?

 

確かリゾート地だったような気はします、詳しい事は分かりませんけど…

 

私もよく知らないわね

 

 

困った事に二人共ラグーナ島の事を知らなかった、このままだとこのチケットはただの紙切れになってしまうだろう。

 

 

封筒の中にはもう何も入っていないのですか?

 

ちょっと待ってね

 

 

封筒を灯りに透かして見てみるとまだ何かが入っているようだ、取り出して見てみる事に。

 

 

この紙に詳しい事が書いてあるわね、読むわよ

 

はいっ

 

 

ラグーナ島へは教会にある転送装置を使えば行く事ができます、後ラグーナ島は水着着用じゃないと入れません。だって、どうする?

 

ユリはラグーナ島に行きたいですか?

 

私は…

 

 

お店の事もある、でもお客はあまり来ない、いっその事こと開き直って遊びに行くのも良いかも知れない。

 

 

アスカロン、ラグーナ島に行くわよ!閉店したら準備をしに行くわよ!

 

はいっ!

 

 

それから二人共閉店の時間を心待ちにしていた、しかし待ち遠しい物ほど遠い物だ。

 

 

お昼ご飯を食べながら。

 

 

まだですかね?

 

まだお昼よ

 

 

おやつを食べながら。

 

 

まだかしら?

 

あと少しですよ?

 

 

夕焼けを見ながら。

 

 

後少しですね

 

今のうちから片付けをするわよ

 

 

お客が来る事は無かったがまぁ良いだろう、4日ほど休むという札を作りいつでも玄関にかけれるようにしておく。

 

 

えっと水着と?後は何がいるのかしら?

 

後は財布と武器とお着替えですかね?

 

今できる準備はしておきましょう

 

そうですね

 

 

鞄に着替えと煙草を入れていく、腕時計を見ると後5分で閉店の時間だ、少しぐらい早めに閉めても良いだろう。

 

 

行くわよ

 

もう行くのですか?

 

たまには良いのよ

 

 

戸締りをして玄関に閉店の札と長期休暇の札をかけて雑貨屋へと二人で走って行く。

 

 

おじさん、水着って売ってるかしら?

 

あぁ、種類は少ないけど売ってはいるよ

 

見せてもらうわよ

 

構わないよ、川にでも遊びに行くのかな?

 

ラグーナ島に行くのよ

 

 

アスカロンと二人で水着を選ぶ、ラグーナ島、初めて行く場所に色んな想像を膨らませてついニヤけてしまう。

 

 

私、これにします♪

 

 

アスカロンが選んだのはアスカロンの髪色ぐらいの茶色さのチェック柄のビギニだった、それに白いシャツ?みたいな物とビーチサンダル。

 

 

ユリはどれにしますか?

 

私は……

 

 

アスカロンと同じ物にする事にした、チェックの柄は同じたのだが私は黒色にする事に、同じくビーチサンダルも買う事にした、後水中眼鏡とシュノーケルも二つ買う事に。

 

 

もう欲しいものはないかしら?

 

そうですね、帰りましょうか

 

おじさん、お会計お願い

 

まいどー

 

 

水着を袋に入れて貰い二人共ご機嫌で家に帰って行く。

 

 

ラグーナ島楽しみですね♪

 

そうね、たまには遊ぶわよ!

 

おぉーー♪

 

 

普段はクールな私も胸を熱くさせていた、でもふと考えれば閑古鳥が鳴いているお店の事が頭をよぎるのだ。

 

 

リゾート地って何があるんですかねっ?

 

チケットを見る限り海と砂浜とヤシの木ね

 

 

イラストが書かれたチケットをしげしげと眺める

 

 

この海は大陸にある海とは違うのね

 

そう見たいですね、海に砂浜に…あぁ、楽しみですっ!

 

 

 

机に足を乗せて煙草に火をつける、後で教会の営業時間を調べておかなければ。

 

 

ユウとティルフィングからって書いてあるけどあの二人は一体何をしているのかしら?

 

ユウさんってティルフィングさんの中に入ったままですよね?

 

そうね、どういう事なのかしら?

 

どうなんですかね?

 

 

考えても答えは見つからなかった、まぁ良いだろう。

 

 

長い事店を開けるから今のうちに前作ってくれた料理を食べ切るわよ

 

そうですね、傷んじゃうと勿体ないです

 

 

二人で夕飯の準備をしていつもより少し遅めの晩御飯、温め直した料理達が湯気を立てている。

 

 

いただきまーす

 

 

のんびりと晩御飯を食べて片付けをする、それが終わってから煙草をふかしながら教会のパンフレットを読んでみる事に。

 

 

朝は7時からやっているようだ、この店からなら教会まで歩いて10分程だから6時に起きるとしよう、アスカロンに出発時間を伝えて買ってきた水着を鞄に入れて準備は完了。

 

 

お風呂に入って寝るわよ

 

はーい

 

 

楽しみですねっラグーナ島♪

 

そうね、私は初めて海というものを見るわ

 

私もですよ?きっととても綺麗なものだと思いますっ♪

 

 

湯船に浸かりながらご機嫌なアスカロン、顔が緩みっぱなしである、そういう私も………うん、鏡を見るのはやめておこう。

 

 

そろそろ出るわよ

 

はーい♪

 

 

身体を拭いて髪の毛を乾かしパジャマに着替えてお布団へ。

 

 

うーみ、うーみ、うみー♪

 

随分と大きな独り言ね

 

楽しみすぎてつい♪

 

早く寝ないと明日起きれないわよ

 

はーいっ♪

 

 

アスカロンに腕枕をしてもらい目を閉じる、なかなか寝付けなかったがいつの間にか眠っていた。

 

 

 

 

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