※この作品はR-18です。

インテグラル・ノア サイドストーリーユリ物語   作:やす、

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何でも屋の憂鬱

教会の加盟店になってから私達の生活は多忙を極めていた。いつもなら二人一組で動くのだが一人で任務をこなしたり夜勤と言われるものをしたりと確かにお金は貯まってゆくが二人で過ごす時間は少なくなってきた。

 

今日もいつもの時間に起きてコーヒーを飲みながら煙草に火をつけて送られてきた任務内容に目を通している。

 

 

ふむ、今日は保育園の手伝いと教会の近くのドブさらいだ、アスカロンに保育園の方に行ってもらうとしよう、後一時間程で集合時間だ、そろそろ起こしてあげよう。

 

 

アスカロン、起きなさいよ。いつも通りに身体をゆさゆさと揺さぶり起こしてあげると少ししてうぅーんと声の後に起き上がった。

 

 

おはよ

 

おはようございます

 

コーヒー淹れてあげるわね

 

ありがとうございます♪

 

 

私も二杯目のコーヒーを淹れてアスカロンが作ってくれたサンドイッチと共に頂く。いつもと変わらない朝だ、食べ終わり残りのコーヒーを飲みながら二本目の煙草に火をつける、これを吸い終わったら準備をしよう。

 

 

今日の任務保育園の手伝いとドブさらいだけどどっちが良い?

 

えぇっと……

 

私がドブさらいに行くわよ、アスカロンは保育園をお願い

 

良いんですか?

 

アスカロンの方が子供の相手が上手よ、適材適所ね

 

ならお言葉に甘えさせて貰いますね?

 

終わる時間は変わらなさそうだからたまには外食に行きましょうよ、教会の近くのレストランに行きましょうよ

 

分かりました♪そろそろ準備しましょうか

 

そうね

 

 

着替えて戸締りをして家を出る、両方とも集合場所は教会なので一緒に歩いて行く。いつもと変わらない通勤ルートを歩く私達を冬の太陽が照らしてくれていた。教会に付いて受付を済ませてアスカロンと別行動に。

 

 

教会の喫茶店で待ち合わせにしよっか

 

分かりました、気をつけて下さいね

 

分かってるわよ、アスカロンも気をつけるのよ

 

 

教会で借りた長靴とスコップを持って職員に掃除する場所に案内してもらうと「このドブを向こうまで掃除して下さい、夕方までかかっても大丈夫ですよ」との事。指を指された方を見ると目印の旗が立っていた。

 

 

これどれぐらいの距離があるのよ?

 

大体1キロ程です、泥はそのまま上に上げてもらってゴミはこの袋に入れて下さい

 

 

大きなゴミ袋を五枚程受け取ったら職員は何処かに行ってしまった。ため息を一つついてドブ川に入って行く、なんとも言えない臭いが鼻をつくがまぁ良いだろう。

 

 

しまった、腰のマントを外すのを忘れていた、慌てて岸に登るも少しだけ濡れている、帰ったら洗濯しよう、マントを外してその辺の木にかけて再びドブの中へ。

 

 

 

…………………………………………………………

 

 

 

私は職員さんに案内してもらい教会の近くの保育園に来ていた。まだ子供達は来ていないようで校舎の中を二人の先生と思われる人が慌ただしく走り回っている姿が窓越しに見えている。

 

 

話はしてありますので詳しい事は中で聞いてもらって下さい

 

分かりました、ありがとうございます

 

私はこれで失礼します

 

 

去って行く職員さんを見送り門を少しだけ開けて中へと入ってゆき校舎の入り口にあるインターホンを押して待っていると一人の先生が来てくれた。長い金髪をポニーテールにして白いワンピースの制服に茶色のニーソックスの女性、保育園の先生だけあって優しそうな顔をしていた。

 

 

あのっ、

 

待ってました、もうすぐ子供達が来ます、準備をしてください

 

はいっ!

 

その剣は更衣室のロッカーに入れて置いて下さい、後その髪飾りも危ないので取ってもらいます

 

分かりましたっ

 

 

更衣室に案内してもらい剣と髪飾りをロッカーへ。剣を手放す事に不安を覚えたがこんな所に敵など現れないだろうと自分に言い聞かせロッカーの中へ、振り返ると二人の先生が扉の前に居た。

 

 

おぉ、誰かと思えばあの時のアスカロンではないか

 

あぁっ、プダハさんだったんですねっお久しぶりですっ♪

 

プダハ知り合いなの?私はメギドよ、今日一日宜しくね

 

はいっ!私アスカロンって言います!不慣れな事ばかりですが一生懸命頑張りますっ!

 

もうすぐ我が子達の登校時間、気を引き締めようか

 

分かりました

 

私は何をすれば良いですか?

 

三人で子供達を迎えに行こうか、今日必要な物はもう揃えてある

 

はいっ!

 

子供達には名札が付いていて名前も書いてあるからそれを見ながら呼んであげてね

 

はいっ!

 

 

三人で門の所で待っていると一人、また一人と保護者の方に連れられて子供達がやってきた、みんな無邪気で楽しそうな笑顔でプダハさんとメギドさんの元へと走って行く。

 

 

プダハママおはよ♪

 

メギドおねえさんおはよ!

 

うむ、我が子達よ、今日も元気で何より

 

今日も沢山遊ぼうね♪

 

ねぇねぇこの人だーれ?

 

知らないひとー

 

アスカロンさんはみんなが揃ったら紹介してあげるからね?

 

はーーい!

 

 

プダハさんが相手をしている間にメギドさんが出席を取って行く。生徒の数は20人程だけどみんな走り回ったり遊具で遊んだりと好きな事をしていた。プダハさんが出席を取り終わったようだ、メギドさんと何やら話をしている。

 

 

はーーーーい、今日はみんなに新しい先生を紹介するからみんな集まってねーーー

 

 

メギドさんがそう言うと子供達が集まって来てきた、珍しい物を見るような目で私を見つめている、横を見るとメギドさんが目で合図を送っていた。

 

 

おはようございます♪今日一日みんなの先生になるアスカロンって言います♪短い時間だけどみんなと楽しく過ごそうねっ♪

 

 

そう言うと子供達が私を取り囲んで話かけてきてくれた。

 

 

アスカロンせんせー遊ぼー

 

私ともあそぼー

 

僕ともだよ!

 

あわわわっ

 

 

子供達に服を引っ張られて砂場に連れて来られた。二人の方を見ると校舎に取り付けられている時計を指差してジェスチャーをしていた、後20分は遊んでて良いみたいだ。

 

 

じゃあ私と砂のお山を作ろうね♪みんなで大きなお山を作りましょう♪

 

はーーーい♪

 

 

手袋をポケットにしまって手で砂を集めてお山を作って行く、なるべく私が作らないように少しずつ、みんなも楽しそうに砂の山を作ってくれていた、しばらくして私の膝ぐらいはある砂の山を作る事ができた。

 

 

みんな上手ですね♪

 

とんねるほろーよー

 

ほろほろ!

 

えぇっと……

 

 

時計を見ると後10分程時間があったのでトンネルを掘ってもらう事に、子供達と目線を合わせる為にしゃがんでその様子を見守っていた。

 

 

あすかろんせんせーのぱんつみえたーー

 

えっ?きゃぁ!

 

 

男の子にそう言われて慌てて服を抑えるも手遅れだった。ぱんつーぱんつーと言いながら嬉しそうに校庭を走り回っていた、一様タイツを履いているから大丈夫だとは思うけど少し恥ずかしさを感じていた。

 

 

あとでわたしがメギドせんせーにいいつけてあげるからね!

 

そんな事しなくても大丈夫ですよ、ありがとね、そろそろ教室に入ろっかっ

 

うん!

 

まだ砂場で遊んでいる子や遊具や校庭で遊んでいる子供達に声をかけて教室へ入るように促すも上手くいかなかった。

 

 

教室へ戻って下さいっ

 

まだあそぶー

 

あすかろんせんせーもー

 

えぇっと……

 

 

私が戸惑っていると手を2回叩く音が聞こえてメギドさんが声を張り上げていた。

 

 

はーーい、みんな教室にはいるよーー

 

 

はーーい

 

 

私の時とは違いみんな素直に教室へと入っていった、不思議そうな顔をしているとメギドさんに(慣れよ)と言われた、今から朝の授業が始まるようだ。

 

 

はーーい、みんな席に座ってねー、お歌の練習をするよー

 

我のピアノに合わせてお歌を歌うのじゃ

 

アスカロンさんも一緒に歌ってね

 

分かりました!

 

はーーい

 

 

ピアノの伴奏が聞こえてきた、それに合わせて歌詞の書かれた本を広げてメギドさんの隣で歌う事に。

 

 

もーいーくつねーるとーおしょうがつー

 

 

本を見ながら覗くと楽しそうに歌う子供達の姿が見える、その姿になんだか癒されるのを感じていた。が、まだ幼い子供にお歌は退屈なようだ、よそ見をしたり隣の子供にちょっかいをかける子も居た。

 

 

(ああいう子供に注意をしてきて下さい

 

(分かりました

 

 

ゆっくりと近づいていき注意をすると素直に聞いてくれるのだがすぐに元に戻ってしまう、それを見て注意をするもイタチごっこのようだ。

 

 

困っているとメギドさんが来てくれた、その子の前にしゃがんで優しく注意をすると再び歌を歌い出した。

 

 

(流石ですっ

 

(優しく言うのも大事だけどもう少しキツく言っても大丈夫よ

 

(分かりました!

 

皆いい子にお歌は歌えたか?次は校庭で遊ぶ時間だぞ

 

 

わーーーーい!!

 

みんな待って下さいっ!

 

 

元気よく子供達が校庭へと飛び出して行く、その後を慌てて追いかけて行くがみんながバラバラに走って行くので追いかけようが無かった。

 

 

もぉぉぉぅ………

 

 

アスカロンさん慌てないで、こういう時はこの笛を吹きます

 

えっ?

 

 

ピィィィィィーーーとメギドさんが笛を吹くと子供達が集まって来た

 

 

我が子らよ、今日は先生達と追いかけっこをしようか、怪我のないように遊ぶのだぞ

 

はーーーい♪

 

 

アスカロンさん、子供達の相手をしてもらってもいいかな?

 

良いですよ?

 

無理のないように追いかけてあげてね

 

分かりました!じゃあみんな私と遊びましょう♪

 

けーどろやろーよ!

 

けーどろですか?

 

うん!せんせーがつかまえた人をこのえんのなかにいれるんだよ!

 

 

ゆみちゃんって子が足で地面に円を書いていた、鬼ごっこみたいな感じで私が捕まえた子をここに連れてこれば良いみたいだ。

 

 

みんな、けーどろをするから集まってくださいっ!

 

わーーい!

 

 

私の呼びかけに答えてくれた子達が集まって来てくれた、周りを見渡してもはぐれている子は居なかった、時間は沢山ある、楽しませてあげなくちゃ。

 

 

私が追いかけるのでみんなは逃げてくださいねっ♪

 

せんせーうしろむいて10かぞえてねー

 

はーい、

 

 

いーち、にー、さーん、しー、ごー、ろーく、ひーち、はーち、くー、じゅっ、追いかけますからねっ!

 

 

私が振り返ると子供達の姿は見なかった、何処かに隠れてしまったようだ、少し気合を入れて子供達を探す事に。

 

 

みんなすぐ捕まえてこの円に入れてやるわよ!

 

 

………ユリの真似をしてしまった、今頃ユリ何してるかな…?

 

 

 

………………………………………………………………

 

 

 

へくちっ!うぅ…風邪かしら?

 

 

唇の上に冷たい物を感じる、だけどこの泥だらけの手で顔を触りたくは無い、私は諦めてそのままドブさらいを続ける事にした。

 

 

 

………………………………………………………………

 

 

 

あきちゃん見つけました!

 

見つかっちゃった…

 

大人しくこの円の中に入っててくださいねっ

 

はーい

 

 

私は順調に子供を見つけていた、残るは後五人だ。時計を見るともう少しでこの授業が終わってしまう,少し大人気ないけど本気を出して探そう、気配を探りながら辺りを歩いて行くと少しだけ空気の流れが変わった。

 

 

はい、ゆあちゃん見つけました

 

あぁーあー

 

とも君もそこに居ますね?

 

いないし

 

 

後三人、キョロキョロと辺りを見渡しながら探すと滑り台の影からお尻が見えていた。

 

 

はいっ見つけました

 

じょうずにかくれてたんだけどね

 

 

後二人、そんなに広くない校庭でここまで上手く隠れるなんて……保育園児に嫉妬しそうなのを堪えて探しているとメギドさんの声が聞こえた。

 

 

はーーい、みんな沢山遊べたかなー?お昼ご飯の時間だよー

 

やったーーー

 

 

パタパタと駆け出して行く子供達、見守っていると木の上から降りて来た子供が二人、そんな所に隠れていたなんて。

 

 

ぼくときりちゃんのかちだよー

 

負けちゃいましたっ二人共上手だね♪

 

えへへ♪

 

 

二人の頭を撫でてあげて教室に行くと、テーブルに美味しそうな給食が並べられていた、子供達はお行儀よく席に座り先生の挨拶を待っていた。

 

 

我が子らよ、残さず食べるのだぞ

 

 

いただきまーーーす

 

 

子供達が美味しそうに給食を食べている姿を見ていると私もお腹が空いてきた、だけど見渡しても先生達のご飯は用意されてなかった、聞くと後でお昼寝の時間があるからその時に順番で食べるようだ、今は子供達が遊んだりご飯を残したりしないように見て回るとの事。

 

 

しょう君、ちゃんと人参さんも食べてくださいねっ

 

にんじんまずいからや!

 

人参さんも美味しいですよ?はい、あーーん

 

いーーーやーー!

 

もぉぅ…わがまま言っちゃダメですよ?あーーーん

 

やーーー!!

 

しょう君、お残しはメッだよ?

 

はーーい

 

 

メギドさんが言うと嫌そうに人参を食べるしょう君。優しく叱ってあげるのも大事みたいだ、しょう君をメギドさんが見てくれるので私は他の子を見に行く事に。

 

 

他の子は大人しくご飯を食べていてくれるみたいだ、気づけばみんな食べ終わっていて私達三人で机を片付けてお布団を引いてあげる。

 

 

お昼寝の時間ですよっ、みんなお布団に入ってくださいっ

 

はーい

 

 

目を擦ったり欠伸をしている子供達にお布団をかけてあげる、寝付けない子供は横に寝転んでポンポンとお腹を叩いてあげると次第に寝息を立てていった。

 

 

今のうちにご飯にするわ、アスカロンさん先に食べてきて

 

分かりました、お先に頂きますっ

 

ここに置いてあるからな

 

ありがとうございますっ

 

 

プダハさんが先生用の机にご飯を置いてくれていた、頂きますと手を合わせて食べて行く。すごく美味しいのだが二人を待たせていると考えるとのんびり食べる訳にはいかない、なるべく早く食べてメギドさんと変わる事に。

 

 

私変わります

 

ありがと、もうみんな寝ているからゆっくりしててね

 

はいっ

 

お昼寝が終わり次の授業が最後だ、後少しだぞ

 

あっという間の一日でしたっ

 

 

子供の横に寝転んでいると眠気を感じ始めた、だけど寝る訳にはいかない、勝手に閉じてゆく瞼を開けながらお昼寝の時間が終わるのを待っていたらプダハさんが立ち上がりカーテンを開けてゆく。

 

 

我が子らよ起きるのだ、最後の遊戯をしよう

 

はーーい、みんな起きようね

 

 

メギドさんが手を叩くと眠たそうに子供が起き上がってくれた、起きた子供をプダハさんが集めてその間にメギドさんとお布団を片付けてゆく、最後のお布団を片付けて、机は戻さずにこのまま何かをする様だ。

 

 

はーい、じゃあみんなでプダハ先生のピアノに合わせて踊ろうね♪

 

はーーーーい!

 

 

子供達が四列に並んで伴奏が始まるのを待っている

 

 

ーーーーー♪

 

 

プダハさんの伴奏に合わせて手足を懸命に動かしてダンスをしているのを見守っていた。

 

 

(かっ…可愛い…)

 

 

少しニヤけてしまっていたかもしれないけど最後まで見守る事ができた。

 

 

伴奏が終わりみんなが私の方を見ている、すると1番前の子がせーのって言った、その後に

 

 

あすかろんせんせーいちにちありがとうございました

 

 

子供達が私に向かってお礼を言ってくれた。

 

 

私こそ今日一日ありがとうございました、また遊びましょうね♪

 

 

はーーーーーい♪

 

 

じゃあみんなまた明日も元気に遊ぼうね、メギドおねえさんとプダハママとの約束だからね

 

せんせーさようなら

 

 

もう閉園の時間みたいだ、みんな準備をして外へ出てゆくと保護者さん達が迎えに来ていた。それを手を振りながら見送ってゆく、今まで教会から来た仕事で1番楽しい経験をする事ができた満足な一日だった。

 

 

アスカロンさん、後は教室を片付けて終わりよ

 

はいっ!

 

 

三人で掃除をして机を元に戻す、その後に校庭を掃除して今日の任務は終わった。

 

 

ありがとう、助かったわ

 

我が子らも喜んでいた、また来て欲しい

 

はいっ!私も楽しかったです♪また呼んで下さいねっ

 

 

ロッカーに荷物を取りに行き門の前で二人に挨拶をして帰路に着く、今日の夕飯はレストランだ今から何を食べるか考えておこう、そう思うと自然と歩みが少しだけ早くなる。

 

 

 

………………………………………………………………

 

 

 

 

これぐらいでどう?

 

はい、お疲れ様でした、またお願いします

 

 

職員のチェックも終わり私も任務を終えていた。聞くと教会にあるシャワーを使って良いと言われたので待ち合わせ場所に行く前にさっと浴びよう、少し疲れた身体で教会へ、案内された通りに進みシャワー室へ、服を脱ぎ捨て熱いシャワーを浴びる。

 

 

ふぅ

 

 

聞いた話だと服は魔力で洗えるとの事なので汚れた服を手に取りキラーズを意識すると綺麗になってくれた、便利だわ。

 

 

サッパリした姿で待ち合わせ場所の喫茶店へ。まだアスカロンは来ていなかったのでコーヒーを頼み待っている事に。時計を見ると午後5時、そのうち来るだろう、煙草に火をつけボンヤリしていた。

 

 

 

 

 

……………………遅い、気がつけばもう7時だ、吸い殻の山が出来上がってしまった灰皿を変えて貰い予備で持っていた箱を開封してまた火をつける。

 

 

お客様、そろそろ閉店のお時間なので…

 

分かったわ

 

 

何かがおかしい、職員に聞くとアスカロンが行っていた保育園の場所を教えてくれた、そこに行ってみる事に、もう星が輝く街を歩いて行く。

 

 

ここね

 

 

門を開けて中へ入って行く、もう電気は消えていて誰も居ないみたいだ。もしかしたらすれ違ったかもしれない、教会へ戻ろう、来た道を戻り教会へ、喫茶店はやって居ないから入り口で待つ事に。

 

 

お腹空いたわね…

 

 

こんな事なら軽い物を頼んでおけば良かった。お腹の虫が食べ物をよこせと鳴いている、それを誤魔化すようにため息を一つついて煙草に火をつけた。前みたいにバイブスとキラーズで繋がっていればすぐに居場所が分かるのだけど今は違う、いったいどこに行ってしまったのか?

 

 

少しだけ希望を持って教会の前に行くも人影は見えなかった,時刻は午後11時,0時まで待って来なかったら帰ろう。

 

 

寒っ

 

 

身体を擦り合わせて震えているともう0時を超えてしまった、そろそろ帰ろうか、もしかしたら家に戻っているのかもしれない、急いで家に帰ろう。

 

 

ただいま、アスカロンいるの?

 

 

玄関を開けて大声で叫ぶも返事が無い、それに電気も消えたままだ。

 

 

アスカロン…

 

 

部屋を一つずつ見て回っても何処にもいない、もし見つけたら抱きしめた後にビンタしてやろう、そんな事を考えながら店にある椅子に座り煙草に火をつけた。

 

 

 

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