※この作品はR-18です。

インテグラル・ノア サイドストーリーユリ物語   作:やす、

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温泉に行きます

私が淹れたコーヒーを飲みながら温泉に行きましょうよ、アスカロンにそう提案された。まだ休業しているつもりだったしお金も十分にある、たまには羽を伸ばすも良いかもしれない。

 

 

そうね、行くなら良い所に行きましょうよ

 

なら教会にパンフレットを貰いに行きませんか?

 

そんな事もしてるの?あの教会

 

みたいですよ?デュカキスさん達もそこでパンフレットを貰って温泉を探したと言っていたので

 

なら早速行くわよ

 

はいっ♪

 

 

いつもの服に着替えて家の戸締りをして教会へ、この温泉旅行から帰って来たら働こう、そんな事を話しながら教会へ歩いて行く。自宅の近所にあるのですぐに辿り着き門を開けて教会の中へ入って行く

 

 

えっと、何処にいけばもらえるのかしら?

 

案内を見てみますね

 

 

アスカロンが教会の案内図へと歩いて行った、私もそれに着いて行き一緒に眺める

 

 

生活課、市民課、会計課、娯楽課、福祉課、様々な課がある様だ、因みにいつも私達が任務を貰っているのは生活課である

 

 

娯楽課に行けば良さそうね

 

そうですね

 

 

案内の看板を辿りながら教会を歩いて行く、ここかな?それらしき部署を見つけドアをノックして中へ入って行く

 

 

こんにちわ、本日はどの様なご用件で?

 

私達温泉のパンフレットを貰いに来たんだけど

 

それならそちらに置いてありますよ

 

ありがと

 

 

本棚に詰め込まれたパンフレットを何枚か持ってテーブルに並べる、それを一枚ずつ拝見してゆくが、どの温泉もパッとしない

 

 

うーん、どれも同じみたいですね

 

そうね、行くなら普段味わえない様な所が良いわね

 

 

一通り目を通したパンフレットをしまい新しいパンフレットをテーブルに広げて見てゆく

 

 

あっ、これなんてどうです?

 

どれよ?

 

 

アスカロンが嬉しそうに持っているパンフレットはユグドラシル大陸の北部にあるキタカタの温泉旅館だった

 

 

へぇ、なかなか良さそうじゃない

 

温泉も良さそうなのですがここを見てみてください

 

 

アスカロンがパンフレットを開くとウインタースポーツを楽しめると書いてあった、スキーにスノーボード、スケートといったレジャーから雪遊びもできるみたいだ。ラグーナ島と真逆の遊びを想像して心が躍る

 

 

そうね、ここに行きましょう!

 

はいっ♪

 

 

娯楽課の職員にここに行きたいという事を伝えると宿の予約をしてくれてチケットを貰うことができた、もう予約はできているからいつでも行けるとの事。そうと決まれば行動は早い、すぐさま家に帰り準備をしてアスカロンに竜を召喚してもらいその頭に飛び乗る

 

 

さぁ、行くわよ!ポチお願い!

 

ぎゃぁっ

 

 

楽しそうな主人に対してやる気を感じられない返事をしてノソノソと北へ進み始めた

 

 

そろそろポチにお礼をあげないとね

 

そうですね、毎回使っちゃってますもんね

 

ポチ、何か欲しいものはあるのかしら?

 

ギャ、ギャギャッ!

 

アスカロン、なんて言っているか分かる?

 

いえ、全く分かりません

 

 

残念ながら二人共竜の言葉が分からなかった、しかし何としてもお礼を言いたい

 

 

ポチ、あんた字は書けるかしら?

 

ギャ!

 

 

そう言うと立ち止まり地面に向かい光線を吐き文字を作った、この文字は?

 

 

牛ね、牛が食べたいのね?

 

ギャッ!

 

分かったわ、帰りに牧場に寄ってあげるわ

 

 

そう言うと嬉しそうに雄叫びをあげ北へと進んでくれた

 

 

だんだん寒くなってきましたね…

 

そ、そうね…もっと厚着をしてこれば良かったわ…

 

 

キタカタに向かうに連れて寒さが厳しくなってきた、それにチラホラと雪が降ってきた、流石大陸の北部だ、ポチの進む速さで私達に降り注ぐ雪が目に入らないように手で覆いながらキタカタを目指して行く

 

 

 

少し止まって、地図を見るわ

 

ポチ、止まって下さい

 

グゥ

 

 

ポチに路肩に寄ってもらい地図を広げてついでに煙草に火をつける、この道で間違いない、後少し進めば目的地にたどり着く事ができるだろう

 

 

フゥーーー

 

 

私の真似をしてか煙草を吸う様な仕草で息を吐き出すアスカロンに、煙草を差し出すといらないと言われた

 

 

 

少しの休憩を終えて私達はキタカタの温泉旅館へと辿り着く事ができた

 

 

一面雪景色ね♪

 

白銀の世界ですね♪

 

 

見慣れない雪景色に心を躍らせながら雪道を歩いて行く、たまに転びそうになるけどそれすら楽しかった

 

 

いらっしゃいませ

 

予約したユリとアスカロンよ

 

はい、こちらで荷物をお預かりさせて頂きます

 

ありがと

 

 

受付を終えて店員にスノボーをしたいと言う事を伝えると今日はもう営業していないと言われた、代わりに宿の近くの広場で遊んでも良いと言ってもらえた

 

 

どうします?

 

雪で遊びましょうよ

 

そうですね♪

 

 

アスカロンと宿の外へ、宿の近くの広場まで歩いて行くのだが

 

 

うわっ!!

 

大丈夫ですか!?

 

なんとかね…

 

 

降り積もった雪のせいで地形が分からずドブに落ちてしまった、なんとか這い上がり足を見ると少し擦りむいてしまっていた

 

 

血が滲んでますよ?

 

こんな傷ツバつけとけば治るわよ

 

 

気を取り直しなんとか広場にやってくる事ができた、まだ誰も足を踏み入れたことの無い雪の大地が見渡す限りに広がっている

 

 

どうします?

 

せーので行くわよ

 

はいっ!せーーーのっ

 

 

サクッと心地良い音を立て二人同時にこの広場に足跡を残すとなんとも言えない達成感に包まれた、まるで少年に戻った様な気持ちになる、私女だけど

 

 

雪合戦しましょうよ♪

 

そうね、合戦と言われれば負ける訳にはいかないわよ!

 

勝負ですっ!

 

 

広場の真ん中に線を引きアスカロンと対峙する、たかが雪合戦、されど雪合戦だ、やるからには負けたくはない

 

 

先に顔面に当てた方の勝ちよ

 

分かりましたっ!勝利は譲りませんっ!!

 

 

線の上でアスカロンと拳をぶつけ好きな所に移動する、この戦いに合図などは無い、少しの静寂の後に同時に動き出した

 

 

はぁっ!!

 

せやっ!!

 

 

銀世界を駆け抜けながら雪を拾い、握り、そして投げる、お互いに足元にハンデがある、それならウサギを狩るために石を投げる練習をしていた私に勝機がある!!

 

 

これで終わりブハッ!!

 

 

雪を握り固め体制を低くして低めの弾道の雪玉を投げようとした瞬間だった、アスカロンが放った雪玉が私の顔面を捉えた

 

 

はいっ♪私の勝ちですよ♪

 

流石アスカロンね

 

 

良くよく考えれば戦闘で常に氷を操る彼女の方が分があるじゃないか、それに自分の事を過信しない事、それを学べた良い雪合戦だった

 

 

次は雪だるま作りましょうよ♪

 

そうね、一回やってみたかったのよ

 

 

小さな雪玉を転がして行くとしだいに大きな雪玉になってくれた

 

 

土台はこんなもので良いかしら?

 

そうですね♪次は頭を作りましょう♪

 

 

再び雪玉を転がして頭の部分を作ることに、土台より少し小さめに作りそれを二人で持ち上げて土台に乗せれば

 

 

完成です♪

 

でもこのままだと味気ないわね、剣を刺してみましょうよ

 

それなら私が氷で眼帯を作りますね

 

 

雪だるまに骸斬と七元を刺して氷の眼帯をつければ戦う雪だるまの完成だ

 

 

なんか双剣はしっくりこないわね

 

それならこうしてみませんか?

 

 

雪だるまに腕を作りその先にアスカロンの剣を持たせる、ふむ

 

 

どうですか?

 

これなら剣より氷で剣を作った方が良くないかな?

 

それもそうですね

 

それともう少し細身にしてみましょうよ

 

はいっ♪

 

 

試行錯誤を得て氷の剣を持った雪の人形が出来上がった、ただ残念な事にその出来栄えは

 

 

いまいちね

 

そうですね…

 

 

お互いの似顔絵すら描けない私達に芸術は早すぎたようだ、気を取り直し次は鎌倉をつくる事に、なんとなくその姿は想像できるのだが雪に縁がない私達、とりあえず作ってみる事に

 

 

これぐらいですかね?

 

そうよね?

 

 

大きな雪玉を作り何個もくっつけてゆくと巨大な一つの雪の塊となった、次はそれに人が二人入れるような穴を掘ってゆく

 

 

完成です♪

 

この中に入れるのよね?

 

そうですよね?

 

 

完成したかまくらの中に入ってみる事に、少し狭いけど自分達で作ったと思えば悪くはない気分だ

 

 

なんだか不思議な感じがしますね

 

そうね、何か落ち着くわね

 

 

かまくらを堪能していたら体が冷えてきた、そろそろ宿に帰ろうか

 

 

帰るわよ、流石に冷えてきたわ

 

そうですね、えいっ♪

 

やったわね!

 

 

雪玉を投げ合いながら宿へと帰ってゆく、雪玉をぶつけて怯んだ瞬間にアスカロンの背中に雪を入れてやった、冷たさに悶えるアスカロンが可愛かった

 

 

はい

 

ご案内します

 

 

店員にチケットを見せて部屋へと案内してもらう事に、歩くと軋む廊下を抜けて襖を開くと和の作りのお部屋だった、店員に夕ご飯の時間を指定して先に温泉に入る事に

 

 

たまにはこういう所もいいですね♪

 

そうね、洋風より和風の方が落ち着くわ

 

 

もう少しのんびりしたかったけど汗と雪で濡れた体が冷えてきた、早めに温泉に行きのんびりしよう、そうと決まればすぐ行動だ、アスカロンに温泉に行こうと伝えると「行きましょう♪」と言ってくれた

 

 

廊下を案内通りに進んでゆくと大浴場が見えてきた、ガラガラと扉を開き脱衣所へ、服を脱ぎカゴに入れて誰か居るかも知れないのでタオルで隠しながら温泉へ続く扉を開ける

 

 

誰か居るのかしら?

 

いなさそうですよね?

 

 

二人で温泉を見渡すも誰も居なかった、って事は?

 

 

貸切ですねっ♪

 

そうね♪

 

 

なかなかの広さの温泉を二人占めだ、凍える寒さを耐えながら湯船へと歩いてゆきつま先をお湯につける、うん、良い湯加減だ、そのままゆっくりと湯船に浸かってゆく

 

 

はぁ…

 

ふぅ…

 

 

冷たくなった体がジンワリと温かくなってゆく

 

 

気持ちいいですね♪

 

そうね、たまには温泉も良いわね

 

 

のんびりと温泉に浸かり景色と温泉を満喫する、日々の疲れがお湯に溶けてゆくような気がする

 

 

他にも湯があるみたいですよ?

 

ほんと?

 

行ってみましょう♪

 

 

アスカロンに連れられて次は壺の形の温泉に浸かる、この温泉は一人用みたいだ、アスカロンと隣同士の壺に浸かる事に

 

 

こういう温泉も良いわね

 

まだ種類があるみたいですよ?

 

まだ時間もあるし全部入りましょうよ

 

そうですね♪

 

 

次にやってきたのは打たせ湯というもの、少し深くなった湯船を進んでゆくとボタンが一つ壁に付いていた

 

 

これを押せば良いのかしら?

 

そうですよね?

 

 

ポチっとボタンを押すと上から滝のようにお湯が流れてきた、最初は痛かったけど慣れてくると良いものだ

 

 

気持ちいいわね…

 

そうですね…

 

 

滝は一つしか流れないのでアスカロンと背中合わせになり打たせ湯を楽しんでいた、次はどこに行こうか?そんな事を考えながら辺りを見渡していた

 

 

次はあそこに行きましょうよ

 

 

ユリが指差すのは電気風呂と書かれた湯船だった

 

電気風呂です?

 

お風呂と電気の組み合わせ方が気になるわ、行きましょうよ

 

はいっ

 

 

電気風呂、名前だけ聞くと電池が沈んでいるとかコイルが浴槽に付いているとか考えていたのだけどいざ湯船を見てみるとなんらへんてつもない湯船だった

 

 

何よ、拍子抜けね

 

そうですね

 

 

何も考えず湯船へと進んでいった時だった、突然足に激痛が走る、誰かの魔法攻撃なのか!?

 

 

何よこれ!!

 

大丈夫ですかっ!?

 

私達の旅行を邪魔する奴はぶん殴ってやるわよ!

 

 

敵の出現かと思い瞬時に湯船にしゃがみ込み身を隠し辺りを見回そうとした時だった、さらに強い痛みが私を襲う、足の筋を抉られるような痛み

 

 

アスカロンっ!!気を付けて!見えない敵が居るわよ!

 

はいっ!

 

 

旅行気分から一瞬で戦闘モードに切り替え冷気を纏うアスカロン、私も痛みに耐えながら大罪のオーラを見に纏っていた

 

 

敵はどこよ!?

 

ってそういう温泉なんじゃないですか?

 

えっ?

 

えっ?

 

 

ここにそう書いてありますよ?電気によるマッサージで疲れを癒してくださいって

 

………

 

 

恥ずかしさのあまり痛みを忘れて湯船へと沈んでゆく、勘違いで大罪のオーラまで纏った私が馬鹿みたいだ

 

 

つ次はサウナに行きましょうよっ

 

そ、そうね

 

 

気分を切り替えてサウナに行く事に、適当な所に座り暑さを楽しんでいた

 

 

なかなか熱いわね

 

そうですね

 

 

最初は良かったのだがだんだんと汗が滴り落ちてゆく。最近寒かったから久しぶりにかく汗が心地よい

 

 

サウナから出たら身体を洗ってご飯にしましょ

 

そうですねっ、そろそろお腹空いちゃいました

 

 

適度にサウナを楽しみ身体を洗い脱衣所へ、用意されていた浴衣に袖を通す

 

 

これ飲みませんか?

 

そうね

 

 

アスカロンが指差すのは牛乳が売っている自動販売機だった、私はコーヒー牛乳を、アスカロンはフルーツ牛乳を購入する事に

 

 

風呂上がりに牛乳を飲むときはポーズがあるみたいよ?

 

そうなんですね

 

ここにそう書いてあるわ

 

 

ポスターに書いてある通りに左手を腰に当て右手に瓶を持ちそのまま一気に飲み干してゆく

 

 

これってポーズ関係あるのですかね?

 

気分的なものよ、きっと

 

 

部屋に戻りしばらくのんびりとしているとご飯が運ばれてきた、キタカタ牛のステーキとご飯にお味噌汁、それとサラダだ

 

 

いただきまーす

 

 

鉄板の上でジュウジュウと音を立てるお肉をフォークとナイフを使って切り分けて口に運んでゆく、うん、美味しい

 

 

いつもと違うご飯を食べていると旅行に来たって気がしますね♪

 

そうね、お酒も頼みましょうよ

 

そうですね♪

 

 

内線を繋ぎお酒を注文して少しすると運んできてもらえた、熱々のステーキをビールで流し込む、最高ね

 

 

お肉料理なら赤ワインも良いですよ♪

 

私ワインの味は分からないのよ

 

飲んでみます?

 

少しもらうわ

 

 

アスカロンにワインをグラスに注いでもらいお肉を一口、その後にワインを飲んでみる

 

 

ん、なかなか合うわね

 

お肉をさっぱりと食べれますよね♪

 

 

美味しいご飯に美味しいお酒、優雅な晩御飯を食べ終わりお布団を引いてもらう

 

 

はぁーー飲みすぎたわね…

 

いつもより少ないですよね?

 

ワインは私に合わないようね、世界が回って見えるわ

 

 

引いてもらったお布団に寝転がり身体の熱を冷ます為にパタパタと浴衣をあおいでいると舌舐めずりが聞こえた

 

 

誘ってますよねっ?

 

えっ?

 

えへへへへ

 

ちょっと、アスカロン?

 

食後の運動ですよ♪

 

 

そのまま私はアスカロンに食べられてしまった、大事な所が無いって?このSSにGLを追加するつもりはないから語られる事はないだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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