※この作品はR-18です。

インテグラル・ノア サイドストーリーユリ物語   作:やす、

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雪遊びをします

朝か…

 

 

少し昨日の疲れが残る身体で起き上がり脱がされた浴衣を着直す、となりで眠るアスカロンの満足そうな寝顔を見ながら窓際へ、少しだけ窓を開けて煙草に火をつける

 

 

フゥーーーー

 

 

夜の事を思い出しながら煙を吐き出してゆく、アスカロンはどこであんなテクニックを覚えてきたのだろうか?敏感な所を優しくなぞる指先、ねっとりとした舌使い・・・・・思い出して下腹部が熱くなるのを振り払う様に煙を吸い込み吐き出す、そのまま揉み消してアスカロンが眠る布団に潜り込む事に。体温を感じながらいつかやり返してやろう、そんな事を考えながら至福の二度寝へ

 

 

………………………………………………………………………

 

 

朝ですよっ、起きてくださいっ

 

んっ、、、おはよアスカロン

 

おはようございますっ♪早く朝ごはんを食べて遊びに行きましょうよ

 

そうね、もうすぐ朝食か運ばれて来るはずよ

 

 

腕時計を見ると後10分程で朝食の時間だった、今のうちに着替えて荷物をまとめておこう、浴衣を脱いで下着を着ていつもの服に着替える、寒さ対策は…遊んでいれば温かくなるから良いだろう

 

 

おはようございます、朝食をお持ちしました

 

ありがと

 

 

運ばれてきた朝食を食べて宿を出る事に、その前にスキー場の場所を教えてもらう、宿を出て左に進んで行けばリフトがあるようだ、お礼を言い宿を出て行く

 

 

さ、さ、さ、さ、寒いですねっ

 

そ、そ、そ、そ、そうね…

 

 

あまりの寒さに歯をカタカタと鳴らしながら道を進んでゆく、吐く息は白く辺りの気温はガリガリと私達の体温を奪ってゆく、やはりいつもの服は失敗だったようだ、二人で凍えながらなんとかリフトのふもとにある小屋に辿り着いた、そのまま中に入って行き受付をする。

 

 

お嬢さん達寒くないのかい?

 

この格好を見て暖かそうだと思えるのかしら?

 

いや、思えないけど…

 

それより私達スキーとスノボーがしたいんだけど

 

ならウエアと道具がレンタルできるよ

 

分かったわ

 

 

受付に聞くとどうやらレンタルがあるようだ、二人分それを頼み部屋に置いてあるストーブに手をかざしていると少しずつ体温が戻ってきた

 

 

もし借りれ無かったらどうするつもりだったのですか?

 

アスカロンに氷で作ってもらうつもりだったわ

 

あははははは……

 

 

しばらく待っていると店員に呼ばれてウエアとボードを借りる事ができた、スキーのセットもレンタルしているのだけどまずはスノボーをしてみる事に、モコモコしたウエアに着替えてゴーグルをはめれば完成だ

 

 

似合ってますかっ?

 

 

ニット帽をかぶりゴーグルをかけたアスカロンに聞かれたが顔がほとんど隠れている為コメントに困る、一応似合っているとは伝えたけど。

 

 

上機嫌なアスカロンとボードを担ぎ店を出てリフトに乗る事に、止まる事なく動き続けるリフトに少し戸惑ったけどなんとか乗る事ができた、少し高さがあるためちょっと怖かったけど景色を見渡し誤魔化しながらなんとか山の頂上までたどり着く事ができた

 

 

ここから滑って良いのですかね?

 

そうじゃないかしら?

 

 

見渡す限りに続く白銀の坂、初心者がこんなところから滑っても良いものなのだろうか?少し考えたけどほかにお客はいないようなので滑ってみる事に、ボードと靴をしっかりと繋ぎ、いざ。

 

 

せーので行きましょうよ♪

 

そうね、せーの

 

 

体制を低くして私達は滑り出した、なんとかバランスをとりながら徐々にスピードが上がっていく、そして一つの問題に気がついた、これはどうしたら止まるのか?と。考えても止まる方法が思いつかず背筋に寒気を感じた、同じスピードで滑るアスカロンを見てもその表情はゴーグルとニットで見えず感情が分からなかった、なんとかなるだろう

 

 

考えるのをやめてただスピードを楽しむ事に、だけど「この先崖」と書かれた看板が目に入りなんとかして止まろうと策を考える、そうだ、このまま後ろに倒れれば止まる事ができるだろう、体制を立て直し背中から雪に倒れるとかなり滑ってしまったけどなんとか止まる事ができた

 

 

冷たっ!もぉぉぅっ…

 

 

雪が上着から背中に入ってしまっていた、それを立ち上がり叩いて落とすのだが体温で雪が溶けシャツを濡らしていた、寒い、ただそれだけだった。震えながらアスカロンの方を見るといつのにかボードを乗りこなしていた、身体を左右に揺らしながらバランスを取りくるりと旋回して私の方へと来てくれた。

 

 

楽しいですね♪ハマっちゃいそうですっ♪

 

私は全くダメよ、さっき転んでシャツまで濡れちゃったわ

 

一回小屋に戻りますか?

 

そうね、私はそこでゆっくりしてるから滑ってきて良いわよ

 

ならお言葉に甘えさせてもらいますね♪

 

 

ボードを外し小屋まで歩いて行く、そのまま私は小屋に入ってゆきアスカロンはリフトに乗って再び山頂を目指していた

 

 

あーー寒っ

 

 

小屋のストーブに手をかざし暖をとっていた、そこへこの小屋の亭主らしき人が近づいてきた

 

 

お嬢さんはキル姫かい?

 

そうよ、ダメだったかしら?

 

いや、そんな事は無いよ、それより一つお願いがあるんだけど

 

何よ?聞くだけ聞いてあげるわ

 

最近この近くに化け物が出るんだ、お陰で観光客も減ってしまってね

 

 

困った顔をしながら私をチラチラと見てくる亭主、待っていても暇だし受けてあげようか

 

 

分かったわ、その化け物はどこに居るのよ?

 

ここから少し東に進んだ方に居るはずだよ、討伐できたら報酬をあげるからさ

 

楽しみにしているわ

 

 

ウエアを脱いでいつもの服に、ウエアを着ていた方が暖かいのだが剣を携える場所が無いので仕方ない。一応ニット帽はかぶるとしよう

 

 

その化け物の特徴を教えてもらうわよ

 

えっとね、蒼い身体で身長は3メートルぐらいかな?氷の魔弾を放つみたい

 

分かったわ、私の友達が帰ってきたら討伐に行ったと伝えてね

 

分かったよ、健闘を祈る

 

ん

 

 

ドアを開けて雪景色の中を進んで行く、私はレジャーよりもこうやって異族とか化け物と戦っている方が楽しいかもしれない、少しだけ胸を躍らせながら雪道を進んで行く。雪山の化け物、どんな奴なのだろうか?

 

 

しばらく進んでいると「グォォォォォォォ」と低い唸り声の様なものが聞こえてきた、その化け物が近くにいるのだろう、木々に身を隠しながらその声の主の方へ近づいて行く。

 

 

「おぉーー!」その姿が見えた時思わず心の中で歓声をあげた。蒼い巨体にツノが生えた顔と鬼の顔の様な模様のお腹、両肩にはツノと同じぐらい立派なトゲが一本ずつ生えている。私が見たこともない強そうな敵。煙草に火をつけたいのを抑え双剣に手をかける。

 

 

グルルルルルッ

 

 

獲物を探す様に辺りを見渡している、その様子を見ていると一匹の熊が現れた。この時期なら冬眠しているはずなのだがあの化け物の威圧を感じとり起きてきたのだろうか?ノソノソと外敵を追い払うべく熊がソレと対峙した。その様子を見ている事に

 

 

ガァァァァァァ!!

 

 

熊が先に仕掛けた、あの巨体で俊敏に雪道を駆け一気に距離を詰めて大きな爪の生えた手で一撃を喰らわせていた。流石にあの化け物も無傷では済まないだろう。だがその化け物は熊の一撃を軽々と受け止めその右手から冷気の光線を放った。それを受けた熊が氷に包まれてゆく、そして化け物が氷ごと熊を叩き割った。

 

 

「はぁっ…」その様子を見て思わずため息をつく、見た目だけじゃない、あの化け物は強い、対象が熊だから少し分かりずらいけど。

 

 

次は私が相手よ、楽しませてもらうわ

 

 

熊の死骸を貪り食うその化け物に宣戦布告をして双剣を構える。私に気が付いたのか口の回りについた血を拭い冷気を纏い私を睨む、戦いの始まりだ。

 

 

新雪を踏み締め一気に加速してその化け物の懐に飛び込む、化け物もそれを予想して左手を大きく振り回した。それを雪の上をスライディングして躱し化け物の懐へ。

 

 

「せやぁっ!!!」掛け声と共に剣舞を叩き込みながら大きく飛び上がり化け物の頭を踏み台にくるりと向きを変えて背中を斬りつけながら落下してゆく。そのまま後方へ飛び跳ね木々に身を隠す。

 

 

 

ガァァァァァァっ!!

 

 

私を目掛けて放たれる光線を木から木へ移りながら避けてゆく。スピードは大した事無いのだがなかなかの威力だ、光線が通った所は凍りつき光線が当たった木々は砕け散り破片が冷気を放っている。攻撃方法は光線とあの2本の腕を使うだけか、、、もっと良く観察しよう。

 

 

再び化け物目掛けて駆けてゆく。放たれる光線を左右に飛び跳ね躱し接近してゆく。腕の射程範囲に入ると大きな腕を振り回し攻撃してくる。もちろん反撃は予想済みだ、当たる瞬間に身を翻し華麗に回避、そろそろ倒そうか、お腹も空いてきた。

 

 

大罪のオーラを身に纏い双剣を握る手に力を込める。そのまま一気に距離を詰めてその巨体に乱舞を叩き込んで行く。硬い外皮が剣撃を拒むが同じ剣筋を何度も何度も正確に斬り付けてゆくと鮮血が舞い始めた、このまま斬り刻んでやる

 

 

グォォォォォォォッッ!!!!

 

 

化け物も簡単にやられるつもりはない様だ、咆哮を響かせ腕を乱暴に振り回し抵抗いている。私が距離を取ると雪に潜りその姿を隠した。

 

 

ちっ

 

 

 

舌打ちをして意識を研ぎ澄ませてゆく。背後から何かの気配を察して横に飛び退くと私のいた所を光線が通って行った、振り返るとまた雪に潜り姿を隠していた。このままジワジワと追い詰める作戦なのだろう。その作戦は私が砕く。骸斬と七元を鞘に納め七元の柄に手をかけて腰を落とす。そして目を瞑り感覚を研ぎ澄ませてゆく。感じる、私の背後、距離は5メートルほどか。

 

 

グァォォォォォォッ!!!

 

 

背後から迫る光線を高く飛び上がり回避。そして着地と同時に大地を踏み締め一気に接近する。そして

 

 

一紅閃っ!!!

 

 

先程の剣撃で傷をつけた場所に寸分の狂いも無く一閃を叩き込むとその化け物は文字通り一刀両断となった。鮮血を流しながら身体が痙攣しているがじきに動かなくなった。それを見ながら煙草に火をつけ勝利の一服。

 

 

 

さて、帰ろうか。亭主に化け物を倒した証拠になる様に肩のトゲをへし折り持って帰る事に。

 

 

ただいま、討伐してきたわよ

 

おぉ!早かったね

 

はい、証拠のあの化け物のトゲよ

 

確かに受け取ったよ。報酬は何が良いかな?

 

そうね…なんでも良いのかしら?

 

そうだね、あの化け物が居なくなればまたお客も戻ってくるから気にせず言ってくれ

 

なら牛が欲しいわ

 

牛?

 

牛よ

 

 

目を丸くする亭主。それもそうだろう、私も牛って言われたら目を丸くするに決まっている

 

 

あー、うん、ちょっと待てよ、、、

 

 

そう言ってどこかに電話をかける亭主、しばらく待っていると戻ってきた

 

 

ここの牧場でならあげることができるよ、丸々一頭だろ?

 

そうよ、助かるわ

 

 

亭主にその牧場の地図をもらいアスカロンが帰ってくるのをストーブにあたりながら待つ事に

 

 

ほらよ

 

ありがと

 

 

亭主が淹れてくれたコーヒーを飲みながら煙草に火をつける、少し苦味が強いコーヒーだが煙草に合う。

 

 

しばらく待っているとアスカロンが帰って来た、ゴーグルを外したその顔は満足そうだった。

 

 

どうだった?

 

とっても楽しかったです♪

 

なら良かったわ、また来ましょうよ

 

はいっ♪今度はユリも一緒に滑りましょうね♪

 

そうね…アスカロンに教えて貰うわ

 

私が優しく教えてあげますね♪

 

んっ

 

 

アスカロンが着替えるのを煙草を吸いながら待つ事に、しばらくするといつもの格好のアスカロンが出てきた。

 

 

行くわよ

 

どこに行くんですか?

 

牧場よ、ここの亭主に教えてもらったのよ

 

良いですね♪行きましょう♪

 

 

亭主に挨拶をして牧場の場所が書かれた地図を貰い小屋を後にする。今度来る時はもっと雪山を楽しんでやろう。一人心に誓いを立てながらアスカロンにポチを召喚して貰いその頭に飛び乗る。目指すは牧場だ。ポチの頭のなるべく平な所で地図を広げ方向を指示する。この距離ならしばらく進めば辿り着くだろう

 

 

そういえばユリはずっとあの小屋に居たのですか?

 

亭主に化け物の討伐を頼まれて外に出てたわよ

 

えっ、言って下さいよっ

 

そんな強い相手じゃ無かったから大丈夫よ、それに報酬も手に入ったわ

 

もぉぅ…すぐ無茶なことするんだからっ…

 

引き際は弁えてるつもりよ、もうすぐ着くわね

 

話を変えないで下さいっ

 

後で聞くわよ

 

 

不満げなアスカロンをなだめて牧場へと入ってゆくと柵に囲まれた広場で牛達がのんびりと過ごしていた。それを見ながら牧場の受付へと入ってゆくと店員が一人立っていた。スキー場の亭主の話をすると牛を一匹連れて来てくれた。それを二人で外へと連れて行きポチを召喚して貰う事に

 

 

ほら、お礼の牛よ

 

どうやって食べるんですかね?

 

 

牛をしげしげと眺めてポチが大きく口を開いた。そのまま牛を丸呑みにしていた。なかなか見応えのある光景だった。

 

 

一口でいきましたね…

 

そうね、でも噛みちぎったりされるよりはマシじゃない?

 

それもそうですね…

 

 

ゲップをして満足そうなポチが魔法陣の中へ帰って行った。それを見届けて私達も牧場でご飯を食べる事に。先程の受付に戻り何か食べれそうな物を探す。

 

 

バーベキューセットなんてどうですか?

 

そうね、頼むわよ?

 

はいっ♪

 

 

今日のお昼ご飯、と言ってもそんな時間でもないのだけど店員にバーベキューセットを頼む事に。木炭に火をつけて貰いその火が燃え移るのを待っていた。

 

 

お待たせしましたー

 

 

店員がお肉と野菜の乗ったお皿を運んできてくれた。木炭もいい感じに熱を持ちその熱を鉄網に伝えていた。そろそろ焼こうか。トングで野菜とお肉を鉄網へと移してゆく

 

 

良い匂いですね♪

 

そうね、でもちゃんと焼いてから食べるわよ

 

はいっ♪

 

 

過去の生活からかレアとかの焼き方が許せない私、しっかりと分厚いお肉に火を通し美味しそうな焼き目をつけてゆく。

 

 

はい

 

ありがとうございます♪

 

 

程よく焼けたお肉をアスカロンのお皿へ、私も一つ自分のお皿へ。

 

 

いただきまーす

 

 

少しタレをつけて大きく口を開けてお肉を口へ運ぶ、噛む度に肉の味がしっかりと口の中に滲み出てくる。

 

 

良いお肉ね

 

そうですねっ♪次私が焼きますよ?

 

私が焼くわよ、アスカロンは食べてなさいよ

 

えーっと、ならお言葉に甘えますね♪

 

 

次から次へとお肉と野菜を焼いて行きそれを焼けたやつから頬張ってゆく、途中ご飯も頼みそれも全て私達のお腹に収まった。

 

 

満足、満足

 

お腹いっぱいですね♪

 

後は少し牧場を見てから帰りましょ。もう良い時間よ

 

 

腕時計が指す時間は午後4時、少し牧場をフラフラしてから帰ることに。

 

 

あっ、私これをしたいです

 

どれどれ?

 

 

アスカロンが指差すのは手作りヨーグルトの看板だった、ヨーグルト作りが好きな事を思い出し二人でそのコーナーへ。牧場でとれたての牛肉を大きな瓶に入れてそこにヨーグルトの菌?を入れて後は置いておくだけでできる様だ。終始笑顔のアスカロンを見ていると来て良かったと思えた。そろそろ帰ろうか。アスカロンに竜を召喚して貰い帰路につくのであった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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