土煙を上げながら荒野を駆けてゆく黒い馬、その手綱を引き操っているエルキュール。その背後にアルテミスがしがみついていた。
エルキュール!もう少しスピードを落として下さい!
何を言っているのですか!私達の助けを待っている人々が居るのですよ!
言っている事は最もなのだが慣れない乗馬、それに駆ける度に襲いかかる振動に頭が揺られ少し吐き気を感じていた。
エルキュールーーー!向こうの方から気配を感じるよー!
上空から辺りを見渡していたダモクレスの声が聞こえた、それに返事をすると先導する様に大空を羽ばたいてゆく。
追いつきます!しっかり掴まっていて下さい!
エルキュールが鞭を打つとさらにスピードを上げた、アルテミスは振り落とされない様にしっかりとしがみついた。押し寄せる吐き気に耐えながら。
……………………………………………………………
2人共おそいよー♪
街の入り口でダモクレスが大きく手を振っていた、その真横に馬を急停車させると馬が前足を上げて大きく跳ねた、それに振り落とされてしまったアルテミス。痛みと気分の悪さでそのまま起き上がれずにいた。
大丈夫ですか?
癒やしてあげるからね!
そんなアルテミスにダモクレスの持つ杖から発せられる光を浴びると痛みが引いてゆき吐気も治っていった、ため息をついて土を払いながら立ち上がった。
助かりました、パラシュは何処に?
パラシュならあそこにいるよー?
ダモクレスが指差す方を見ると木にもたれかかりぐったりとしているパラシュが居た。そこに歩み寄って行く。
大丈夫ですか?
竜に酔っちゃってね、しばらくしたら治ると思うから待っていて欲しい
話を聞くと気配を探る為に急な上昇、下降を繰り返していた様だ。またため息をついて無邪気に笑うダモクレスの元へ。
ダモクレス、急いでいるのは分かりますけど無茶な運転はしないで下さい
大丈夫、大丈夫!愛さえあれば問題無い!そう言ってケラケラと笑うダモクレスに頭を悩ませていた。
パラシュも起きて下さい
エルキュールがそう言っても右手を挙げただけで動こうとはしなかった。それに気が付いたダモクレスが杖を使い癒やしてゆく。
ありがとう、あまりお礼は言いたく無いけどね
何でー?クレスの力気に入らなかったのかな?
首を傾げるダモクレス、それにパラシュも言いたい事を言う気を失いやり場の無い怒りが心に蓄積された。
まぁ良いや、とにかく目的を達成しよう
そうですね、作戦を練りましょう、こっちに集まって下さい
アルテミスがそう言うと2人が来てくれた、4人で話し合い作戦を練る事に。
街に入り悪魔を探し出しましょう、必ずこの街に居ます、散らばって探せば直ぐに見つかるはずです
敵が何なのか分からないのに無闇に動くべきでは無いと思うよ、僕はまとまって動くべきだと思う
私はパラシュの意見に賛成です、それにまだ街の規模も把握していません
それもそうですね、ダモクレスはどうしたいですか?
クレスは何でも良いよー?何かあったらすぐに癒やしてあげるからね!
そう言って笑顔で杖を振っていた、作戦が伝わったか不安だが大丈夫だろう。
では行きましょう
辺りを警戒しながら街に入ってゆく、街に人の気配は無く何処かから禍々しい気配がこの街を漂っていた。
誰も居ませんね
みんなお昼寝でもしてるのかな?
その時間にはまだ早いです、悪魔の仕業と考えるべきでしょう
店に行ってみないかい?誰か居れば話が聞けるはずだ
パラシュの提案に乗り近くに合ったご飯屋さんへ、開店中の札がかけてあったのでそのまま中へ入ってゆく。
だーれも居ないね
その様ですね
店内を見渡しても人の姿は見えなかった、4人で店内を捜索してゆく。スペースを開けて置かれている座席には水の入ったコップが置かれていた。それに料理が置かれていないという事は料理を待っているお客が居たはずだ。
さっきまで人が居たみたいですね
トイレなのかなー?
トイレも見たけど誰も居なかったよ
厨房は見ました?
そこは僕は見てないよ、ダモクレスとアルテミスは見たかな?
見ていません
クレスも見てないよー
なら見に行こうか
4人で厨房へ、まな板に置かれた食材、それに火にかけられた鍋があるのに人の姿は無かった。
クレス達が来なかったら火事になるところだったね
コンロの火を止めておく、料理はダメになるかも知れないけど火事になるよりは良いだろう。冷蔵庫、ゴミ捨て場を見るも人の姿は無かった。
それなら次の店に行こうよ善は急げってね♪
そう言って店を抜け出し向かいに合った武器屋へ入ってゆくダモクレス、その後を3人が追いかけて行く。
身勝手な行動は謹んで下さい
クレスは早く街の人達を救いたいんだよ、死んじゃってたら悲しいよ
気持ちは分かるけどまとまって動くって決めたじゃないか
そーだっけ?
そう言いながら武器屋の扉を開けて中へと入っていった。その後ろ姿をため息を吐きながら見送った。
クレスはああいう性格なんです、天真爛漫って言えば良いですかね?
それで良く君達の部隊が成り立ってきたね、感心するよ
ラグナロクがみんなをまとめてくれていましたから
ラグナロクも苦労していたのですね
そうなのですかね?
2人の嫌味も聞こえなかった様だ、ふと2人は昔居た部隊の事を思い出した、大罪の力を取り込まされ命令のままに繰り返した破壊と殺戮、破る事を許されない規律、自分の感情を捨てただ任務に明け暮れる毎日。それに比べて彼女達は自由そのものだ、私達には分からない苦労もあるのかも知れないが。
気を取り直し武器屋へと入って行った、昔の事を考えるのはやめよう。
この店にも誰も居ないね
そうですね
店を見渡しても所狭しと武器は並べられているのだが肝心の亭主の姿が無かった。何処かに出掛けて居るのだろうか?
これって買い物の途中だよね?
ダモクレスが見つけたのはレジに置かれていた弓と矢だった、トレーにはその金額が置かれている。
お金を払う途中みたいですね
この状態で何処かに行くなんて考えられないよ
見たところ狩猟用の弓矢の様です
狩人の方がこの街には居るのですね
それなら悪魔に襲われたのなら抵抗するはずだ、それにこの矢はまだ束ねられているよ
この弓矢は素人が扱える物ではありませんね、熟練の方が買おうとしていたと思います
アルテミスが弓矢を手に取り眺めていた、3人はアルテミスの説明を聞いていた。
なら熟練の狩人もその悪魔にやられちゃったって事?
そのようです、それも抵抗されずに
……ここに居てもしょうがない、他を探しに行こう
パラシュがそう言って店を出た、それに2人が続く
あれ?エルキュールは?
さっきまで隣に居たのですが
クレスも知らないよー?
見渡してもエルキュールの姿が見えなかった、まだ武器屋に居るのだろうか?
まだ武器屋に居るのかな、呼んでくるよ
パラシュが武器屋に戻るとエルキュールが居た、何か見つめている様だ。
探し物かい?手伝うよ
表品が陳列されている棚を見ている様だ、その肩を叩くとゆっくりと振り返った。
…………………
その顔からは生気が感じられなかった、人一倍希望になりたいと願う彼女からは考えられない表現に思わずたじろいだ。すぐに気を取り直してエルキュールの顔を見直す、その瞳は虚ろで焦点が合っていなかった。
しっかりするんだ、何があったんだい?
エルキュールの肩を掴み揺さぶる、だけどその表情は変わらなかった。
私なんて誰の希望にもなれやしません、いっその事死んでしまいたい
そんなセリフ君には似合わないよ、少し休もう、そうすれば心も落ち着くさ
私、行かなきゃ
そう呟くとパラシュを押しのけ店の扉を開けて走り出した。
待つんだ!エルキュール!!
走り出したエルキュールに飛び付き腰を掴む事ができた、それを引きずりながらエルキュールは歩み続けた。
くそっ!止まれ、止まれぇ!!
どうしたのですか!?
何かあったのー?
早くエルキュールを止めるのを手伝ってくれ!様子がおかしいんだ!
ダモクレス!
うん!
パラシュの言葉とエルキュールの様子に察した様だ、2人が正面からエルキュールを押さえ付ける。
退いて下さい、私は死なないといけない
何て力っ!
抑えきれないよぉ!
3人がかりで押さえつけてもそれすら引きずり歩みを続けるエルキュール、何かを思い付いたアルテミスが叫んだ。
ダモクレス、エルキュールに回復魔法を!
でもクレスが手を離したら何処かに行っちゃうよ!
僕達で食い止める!早くするんだ!
分かったよぉ!ええぃ!!
ダモクレスが杖から放たれる光を浴びせるとエルキュールはパタリと倒れた。脈を計ると心臓は動いている、気を失ったようだ。
一体どうしまったって言うんだ
少し休みましょう、ここに居ては危険です
そうだね、一度街を出よう
パラシュがエルキュールを担ぎ上げた、それを心配そうに見つめるダモクレス。街を出て草原に優しくエルキュールを寝かせ話をまとめる事に。
クレス達があの店を出てすぐだよね?
そうですね、あれだけの短時間でエルキュールを操った、そう考えるべきでしょう
それならなぜ僕達も操らなかったんだろう?1人だけ操る理由が見当たらない
もしかして1人だけ操れば充分だったのかもよ?
かも知れません、1人操ればそれを止める為に私達が追いかけて来る事を想定しているのならば
そう言われてみればそうだね、もし僕達が追いかけなくても操られたエルキュールを処理する事は簡単そうだし
ダモクレスがエルキュールの頭を撫でていた、その時、街の外れの森から爆発音が聞こえた。その方を見ると煙が上がっている。
アルテミス
はい、ダモクレスはエルキュールをお願いします、私達で偵察に行きます
分かったよ!何かあったらすぐクレスを呼んでね!
頼りにしてるよ、行こうか
煙が上がる方へと駆け出して行く、嫌な予感しかしないけど何が起きたのかを把握しなければ。
……………………
これは、、、余りにも酷い……
辿り着いた場所は辺りが焼け焦げ火薬の匂いと焦げた様な匂いが漂っていた、それに爆発で飛び散ったであろう肉片が落ちていた。
うぇ、何回嗅いでも慣れるものじゃ無いね
そうですね、生存者の捜索と状況の把握をしましょう、この辺りに悪魔が居るかも知れません、警戒を怠らない様に
了解
鼻を押さえながら辺りを歩いて行く、ただの集団自殺にしてはやる事が派手だ、まだ人の形が無いだけ良いかも知れないけど。
アルテミスと隣同士に並び辺りを散策して行く、その時茂みの中で何かが動いた。顔を見合わせ頷きそこへ歩いて行く。
誰か居るのかい?
居るのなら返事をして下さい
2人がそう言うとガサガサと茂みが揺れ手が向けられた、助けを求めているのだと思いそこに近づくとその手に光が集まっていった。
「避けて!」「危ない!」2人が同時に叫び飛び退くと2人が居た場所に光の球が飛んでいった、その球は木を薙ぎ倒し街の方へと飛んでいった。かなりの威力を秘めている様だ。
どうやら悪魔のお出ましだね
射抜きます!
アルテミスが矢を放ちその後にパラシュが斧を振り上げ茂みに振り下ろした、だが、そこには何も居なかった。
くっ、何処に消えたんだ!?
あそこです!
アルテミスが指差す方に青い長髪が見える、すぐ様矢を放つが姿を消した。木の影に隠れながら移動している様だ。
それなら木ごと潰すだけさ
斧を振り回し木を薙ぎ倒してゆく、それが移動する瞬間に矢を射るもそれを予測しているかの様な動きで躱されていた。
ちょこまかと鬱陶しい!
そんなに頑張っても疲れるだけ、早く楽になりなよ
そう言うと木の影から悪魔が姿を見せた、青い長髪に黒紫色のビギニを着てその頭には羊の様な角が生えていた。
君がこの街を襲った悪魔だね、ここの人達をどうしたんだ
街の人なら私がみーんな救ってあげたよ、命と言う名の牢獄からね
そう言うと妖しく目を光らせた、気怠そうな表情とは違いその眼光は鋭く獲物を狙う様だった。
命ある限り面倒事は避けられない、だから私が救ってあげたの
そんな身勝手な理由であの街の人々を殺したのですか!?
殺してなんていないよ、私が救ってあげたの、君達も救ってあげるよ
そう言うと両手に光を集め始めた、そして見下す様に笑うと2人に向かい魔弾を放った。
パラシュ!
分かってる!援護は任せたよ!
魔弾をひらりと躱しパラシュが突き進む、相手の一瞬の隙も逃さずにアルテミスが矢を放ってゆく。
はぁ、大人しくしててよ
木と木の間をすり抜けながら魔弾を放ってゆく、それを斧で弾きながら猛進して行く。その様子を見ながらニヤリと笑みを浮かべ立ち止まった。
逃げ切れないと悟った様だね、僕が楽にしてあげるよ
そうみたいだね、一思いにやってもらおうかな
ケタケタと笑いながら木に手を当てた。
一応名前を聞いておいてあげるよ、せめてもの情けだ
怠惰のベルフェゴール、じゃあ楽にしてあげるね
「何を言っているんだい?」そう言いかけた瞬間に木から光る紐の様な物がパラシュにくっついた。するとパラシュがガタガタと震え出した。
あっ、、、あぁぁぁ、、、、
ふらつく身体を斧を支えになんとか立っていたが崩れ落ちてしまった。
アーーハッハハハ♪簡単に引っかかってくれて助かったよ、次は君の番だね
ギロリとアルテミスを睨み手を動かしていた、それに応えるように辺りの木からうねうねと紐がアルテミスへ伸びて行く。
ちっ
舌打ちをして森から飛び出した、その動きを見越していたように魔弾が襲いかかる。それをなんとか躱し弓を引き絞る。
パラシュに何をしたのですか!
生きる理由を吸いとったんだよ、そこにあるのはただの抜け殻だね
早く元に戻しなさい、さもなくば
私を殺せば、元に戻るかもね、でもそれより先に死んじゃうかもね
ケタケタと笑いながら倒れているパラシュを蹴飛ばした、それにアルテミスの怒りが頂点に達した。
このっ!!
そんなに怒っても無駄だよ、弓では私に勝てないから大人しく死んでね
指先に光を集めそれを放った、威力は無さそうだがあのうねうねと同じ様に生きる理由を吸いとられるかも知れない。なら、当たる訳にはいかない。
ほらほら、早く私を殺さないと仲間が死んじゃうよ、その前に君が死んじゃいそうだけどね
矢を構える暇がない程に放たれる魔弾を躱す事しかできなかった、林に逃げ込めばあのうねうねの餌食になる、しかしここに居れば魔弾の餌食となるだろう。
ほら、早く私を殺さないと、もうすぐ動き出しちゃうよ
その言葉を聞き横目でパラシュを見ると身体が痙攣しているのが見えた、もうすぐエルキュールの様になってしまうのだろう、その焦りと怒りが判断力を削いでゆく。その一瞬の隙を突かれ魔弾がアルテミスを捕らえた。
あぐっ
やっと当たったね、そのついでに私が直々に死なせてあげるよ
足を撃たれ動けないアルテミスに手を向けて光を集めてゆく、それを睨みながら弓を構えた。
私が死んだとしてもこの矢で貴女を射止めます、覚悟して下さい
ふーん、バイバイ
魔弾が放たれたと同時に矢を放つもその矢を弾き魔弾は一直線にアルテミスへ迫った。
(ここまでか…)敗北を悟り目を瞑ったアルテミスの耳に蹄の音が聞こえた。
せいやぁぁっ!!!
聞き覚えのある声と共に何かが魔弾を弾いた、それはクルクルと宙を舞い持ち主の元へと帰っていった。
遅くなりました!希望は最後まで消えません!
今癒やしてあげるからね!
馬から飛び降りた2人、エルキュールが駆け出しベルフェゴールと対峙しその隙にダモクレスがアルテミスを癒やしてゆく。
助かりました、パラシュにも早く!
うん!クレスに任せて!
杖を振るい光の球をパラシュへと飛ばした、これでパラシュも大丈夫だろう。
貴女が悪魔ですね、私が成敗します!
鎌の様な剣を構え高らかに宣言するエルキュール、その横にアルテミス、ダモクレスが並んだ。
何人相手でも一緒だよ、探す手間が省けて良かったよ
ギロリと目を光らせて手を動かしうねうねを操ってゆく。
あのうねうねに触れると先程と同じ様になってしまいます!
こんな物、私が断ち切ります!
クレスの力も見せてあげるよ!
エルキュールが駆け出し木ごとうねうねを叩き切った、切られても向かって来るうねうねをダモクレスが魔弾を放ち焼き尽くしてゆく。
めんどくさいのはやめてよね
手のひらを向けて光を集めてゆく、その手をアルテミスが射抜いた。
ふーーん、分かった
そう言うと気怠そうな表情のまま突き刺さっている矢を引き抜いた。
みんなまとめて殺してあげる、もう許さないよ
そう言うと森に逃げ込み木の影からこっちに向かって魔弾を放ってきた、ジワジワと消耗させてゆくつもりなのだろう。
私が炙り出します、その隙をお願いします
そう言うと弓を構え弦を引き絞り風を纏わせた矢を放った。その矢は木々を貫きながら飛んでゆく。
弓使いは嫌いだよ、先に死なせてあげる
アルテミスに向かって放たれた魔弾をエルキュールが弾き返した、その隙にダモクレスが魔弾を放ってゆく。
本当にめんどくさい、でも良い思いついたよ
そう呟くと魔弾を地面に放ち土を舞いあげた、土煙が辺りに漂い視界を遮る。
私の刃で振り払います!
エルキュールが剣を振るいその風圧で土煙を吹き飛ばした、視界が開けてくると倒れているパラシュの真横に立つベルフェゴールが居た。その姿に3人の動きが止まった。
私の言う事を聞かないと死んじゃうよ、早速だけど一列に並んでね
人質を取られている以上従うしかなかった、隙を伺いながら言われた通りに並んでゆく。
痛い事されたからそこの弓使いから死なせてあげるね
アルテミスに向かい手を向けた、そして魔力を込めてゆく。
今度こそバイバー
魔弾を放とうとした瞬間にベルフェゴールが突き飛ばされ放たれた魔弾はアルテミスを掠めて飛んでいった
もう許さないよ、って言っても元から許す気は無いけどね
立ち上がろうとしたベルフェゴールを斧が切り裂いた。
このっ!!
7つの光は御旗と共に、行きますっ!!
パラシュに気を取られたその瞬間にエルキュールの刃が振り下ろされた。
くそ!いい加減に…
覚悟はできていますよね?
振り返った瞬間にアルテミスの放った矢が貫いた。
7つの光は御旗と共に、いっくよぉ!!
ハートの形をした魔弾がベルフェゴールを焼き尽くしてゆく、何かを叫びながらその身体は灰となり燃え尽きていった。
僕達の勝利だね
やりました!
クレスの愛の力のおかげだね!
ふふ、その様ですね
疲れたのかみんな地面に寝転がっていた。
少し休んだら次に行きましょうか
そうですね
次はゆっくり運転してくれよ、もう酔うのは嫌だよ
えぇー?なんでー?早い方が楽しいじゃんか?
はぁ、でもそう言う方が君らしいよ
そう言って笑うパラシュにダモクレスも笑った
うんうん、これこそクレスの愛だね♪
違うと思います
あはははは…
アルテミスの突っ込みに乾いた笑いのエルキュール、あと少し休んだら次に行こう。