朝、いつもの時間に目を覚ました。起き上がり時計を見ると午前5時。うん、いつもの時間だ。
まだ寝ているアスカロンを起こさないようにゆっくりと布団を抜け出し一階にある仕事場でコーヒーを淹れていた。
お湯を沸かしその間に豆を挽きそれをフィルターの上に乗せれば準備完了。コンロを見るとまだお湯は沸いていなかったのでその間にヘソクリを数える事に。机を退けてその下にある秘密のスペースに置いてある箱を取り出し蓋を開け中身をとりだしていた。
うぅーん、、、やっぱり足りないわね…
どう数えても50万ゼニー程しか無かった、大きいお金は借金の返済に充てるとしてこのヘソクリが生活の要となるだろう。それにしては少し心許ないけど。
食費に電気、ガス代の光熱費、それに税金の事を考えるとラグーナ島で使えるお金はそんなに無いだろう。おっと、リアルな事を考えるのはやめよう。そんなんだからこの小説が人気無いんだ。そうだ、そうだからだ。無理矢理考えをまとめお湯を注ぎ淹れたてのコーヒー片手に外へ。煙草に火をつけのんびりと朝の時間を楽しんでいた。
さて、ラグーナ島で何をしようか?目標は泳げるようになる事、それとみんなで楽しく遊びたい、あれだけの人数が居るんだ、きっと楽しい事ができるはずだ。
嫌な事を振り払うように楽しい事だけを考えていた、そうだ、前向きに生きよう。
煙草を弾き灰を落とすとコーヒーの中へ入ってしまった。害は無いだろうけど幸先が不安になってしまった。次から離れた所にコップをおこう。そう思いながら家へと入ってゆく。
さて、今のうちに準備をしておこう、水着と着替えと後は…?煙草とお金ぐらいかな?引き出しを探りそれらをカバンへと詰め込んでゆく。こないだ買った水中眼鏡とシュノーケルは…持っていこう。
ファントムがーー♪見せたパラディーゾーーー♪♪
だんだんと楽しみが心を染めてゆき気づけば私は鼻歌混じりに準備を進めていた。こんな姿は例えアスカロンにも見せたくはな、、、
ご機嫌ですね♪
忘れなさい、今すぐによ
気配を感じて振り返ると扉の影からアスカロンがニヤニヤしながら私を見ていた。恥ずかしくて顔から火が出そうだ。
もう私の心にしっかりと刻んであるのでそれはできません♪
むぅぅぅ、アスカロンも準備を手伝いなさいよ!集合時間まで後1時間も無いわよ!!
はーいっ♪
二人で荷物をまとめ玄関に置いておく、まだ少し時間が残っていたのでその間にアスカロンが朝食を作ってくれていた。それに合わせて私もコーヒーを二杯淹れてテーブルへと運んで行った。
いただきます
いただきますっ
二人で手を合わせそれを頂く事に。それでものんびりする時間は無い。もっと味わって食べたかったけどサンドイッチを口へ詰め込みコーヒーで流し込んでゆく。
食器は私が洗っておくので煙草でも吸って来て下さい
私も手伝うわ、二人でやれば早く終わるでしょ?
じゃあお願いしますね♪
アスカロンが洗ってくれた食器を私が拭いて棚に戻してゆく、それと流し台のゴミの回収も忘れずに。帰ってきたら小蝿が湧いているのは流石に辛いものがある。
後は…これぐらいかしら?
そうですね、そろそろ行きますか?
そうね、行きましょう
最後に戸締りを確認して家を出る事に。腕時計を見ると歩いて行っても余裕がありそうだった。
アスカロンはラグーナ島でやりたい事はある?
そうですね、またホバージェットやりたいです♪
そういう乗り物得意よね、私は苦手かもしれないわ
竜を操っているから乗り慣れているのかも知れませんね、ほら、ユリもバイクに乗り慣れれば乗りこなせるかも知れませんよ?
そうね、また競争しましょうよ、負けた方が私の借金を払うってルールでさ
なら私はやりません
プイッと顔を背けたアスカロンに慌てて弁解を始めていた。
ジョークよ、流石に誰かに押し付けたりはしないわよ
そう言う悪い事を言う口はお仕置きですっ♪
うぃぃぃぃつっっっいいぃ!
両頬を指で挟まれ引っ張られ私は情けない声を出していた。痛い、だけどまた平凡な日常に戻れたのだと思うと少し涙が出そうになる。
そんなささやかな時間を過ごしながら歩いていると教会が見えてきた。それに門の前に人集りができているのが見える。もうみんな集まっているようだ。
あそこまで競走よ!
あっ!いきなり始めないで下さいっ!
そこに向かって駆け出して行くと誰かが私達に気が付いたのだろう、こちらに向かって手を振ってくれた。
お待たせ!みんな早いわね
はぁっっ、、遅刻してませんよね?
うん、時間ぴったりね、二人ともおはよ
良かった、おはよラグナ、みんな、それよりラグナ
どうしたの?
もう水着着てるなんて気が早すぎよ
海が呼んでる気がするの、早く行きましょう
みんな私服なのに一人だけ既に水着を着ているラグナ、気合の入り方が違う。
私も服の下に水着を着てきました!誰よりも早く海に飛び込みたいんです!
ここにも気合の入った人が一人。そういうのはエルキュールなのだがその発想に少し感動している自分がいた。
じゃあ行くわよ!この剣先に続けぇ!
そう言ってアルマスが教会の中へと入って行った、それを我先にと追いかけて行く。
みんな子供ね、海は逃げないわよ
そう言うグリモワールも昨日楽しそうに準備してたよね?
ーーーーー!!そう言う事は人前で言うんじゃ無いわよ!!
ご、ごめん…
カミトとグリモワールも楽しそうでなによりね、そんな二人を見ながらのんびりと歩いていた。
おーい、早く早く♪
今行くわよ!行こっ
はいっ♪
先に転送室に行ったモニカが私達に向かって手を振っていた、それに応えるようにアスカロンの手を引き駆け出して行く。
皆様入りましたか?
そうね、お願いするわ
係員にそう聞かれラグナが人数を数えていた。全員揃っているのでそのまま装置を動かしてくれた。
視界が暗転し次に目を開けたらそこは海底トンネルの中だった。
うふふ、美しいですねマスター
そうだね、何度見ても飽きないよ、家に作ろうかな
そんなお金がどこにあるというのですか、それよりも都をもっと活性化させるのが優先です
分かってるよシェキナー
うがぁぁぁ!あのさかなたちはたべていいのか?
やめとけシユウ腹壊すぞ
あの魚は何ですか?
あれは、、、カクレクマノミですね、オレンジ色の体に白のラインがとっても可愛いです
みんなしゃべりながら海底トンネルを歩いて行く。そんな中私は視界に入る魚達の調理方法を考えていた、塩焼き?刺身?煮付け?って何考えてんだろ。
それからしばらく進むと係員に止められた、これより先は水着着用でないと入れません、それに私達が来る事は聞いているので着替えたら勝手に行ってくれ、との事。そのまま更衣室へと足を進めてゆく。当然だが更衣室は男女別となっており男性陣とは別部屋である。
主君……
ムラマサよ、少し側に居れぬだけではないか
直ぐに、直ぐに会えますよね…?
安心すると良い。拙僧は何処にも行かぬ
どうやら姉離れはできても父離れはできないムラマサ、こんなキャラでは無いのだがなんとなく思い付きである。
私達も更衣室に入り着替えているのだが先程からアスカロンが何かに震えていた。聞くと嫉妬を通り越して劣等感がするとの事。そしてその視線の先にはフライシュッツ、グラーシーザ、アフロディーテ、ヴァナルガンド、シェキナーが着替えていた。言いたい事は分からなくもないけど人と比べる物では無いと思う。
私も着替えようと服を脱ぎカバンを漁っていたのだが持ってきたはずの水着が見当たらない。少し荷物を出して探したのだが見つからずカバンの中身を床に全て出して見ても無い。その事実に焦りを隠せないでいた。
ほらユリ、何してるのよ、さっさと着替えて海に行くわよ
そ、そうね、、、
アルマスに急かされさらに焦りが増した、誰かに借りる?いや、予備の水着なんて持っている人なんて居ないだろう。こうなったら、、、あの手を使うしかない。
待ってなさいよ!今着替えるからね!
先程着ていた下着を付け直し水中メガネを頭にかけシュノーケルを咥えその場の勢いで誤魔化す事に。下着と水着なんてそんなに変わらないわ。
ユリくん可愛い水着だね♪
ありがと、モニカも可愛いわよ
昨日買ってきたんだ♪
そう言ってクルリと回るモニカ、いうのであれば海上カリスの様な水着だ。因みにツカサは海上ダーウィンスレイヴのような水着だ。他のみんなも海上編の水着を着用している。
さぁ、楽しもうではないか
そうね、誰が一番先に海に飛び込むか勝負よ!
私が一番よ
私も負けないよ♪
僕が一番先だよ!
なら競走ね、負けないわよ!
5人が他の人達の間を駆け抜け出口を目指そうとした時だった。
ユリっ!水着を着忘れてますよっ!
更衣室にアスカロンの声が響いた。その声でみんなが一斉に視線を私へと向けた。
へぇ♪結構可愛い下着してるんだ♪
こ、こここここれはみ、水着よ!!そうよ!水着なのよ!
こんな恥ずかしい事をみんなに知られる訳にはいかない、私は全力で否定をしていた。
ユリの水着が私のカバンに紛れていましたよ?ほら
ーーーーーーーーーーーーーっ!!!!
私の水着を手に持ちそれを見せつけるように高く上げるアスカロン、悪気は無いって分かっているけど、けど、、、みんなの笑い声を聞きながら私は顔を真っ赤にしてその場にへたり込んでしまった。このまま床になりたい。穴を掘ってでも入りたかった。だけど
ありがとアスカロン、なんか変だと思ってたのよね、うん、やっぱり下着だったわ
そんな事でへこたれる私じゃない。謎の開き直りを見せて華麗に下着から水着へと着替えていた。
さぁ行くわよ!!
私の立ち直りの早さに戸惑うみんなを残し更衣室を飛び出し地上へと続く階段を駆け登って行く。一段飛ばし、二段飛ばし、歩幅を広げながら加速して一気に太陽煌めく砂浜に足を踏み入れた。
うーーーーーみーーーーーー!!
砂浜に立ち大きく手を広げ叫んでいた。その視界の先には大海原をクロールとバタフライで泳ぐラグナとエルキュールの姿が見える。それならば私も泳ごう。いや、待て、私は泳げない。でも泳ぎたい!寄せては返す波打ち際で私は地団駄を踏んでいた。
お先に!
あっ!
ユリくんも早く♪
ちょっと!
行くぜシユウ!
うがぁぁっ!いっくぞぉぉ!
そんな私の横を次々と走り抜けみんなが海へ飛び込んでゆく。そんな時誰かに肩を掴まれた。驚き振り返った時には足を掴まれ肩と足、両方を持たれ私はブランコの様に揺られていた。
せーーーのっ!
きゃっ!
勢いをつけられて私は海へと放り込まれていた。一瞬のだけ見えたその姿はグラーシーザとフライシュッツだった気がした。
つぎはグリモワールの番だな
早くこっちにおいでよー♪
楽しそうな二人の声が聞こえる。だけど私は必死に水をかいていた。水面に顔を出しその姿はまるで……
いつの間に泳げるようになったのですか?
泳げてないわよ!もがいてるのよ!早く助けて!
それは犬かきという泳ぎ方ですよ、とても上手です
良いから早く助けてよ!!
私の悲鳴を聞いたアクスレピオスとテュルソスに助けてもらう事ができた。二人に肩を掴まれ砂浜へと運び出してくれた。
あぁ、、、助かったわ
ユリちゃん泳げないのね
泳ぐ機会なんて無かったからね
それなら一緒に飲んだ飲んだ♪海を見ながらのお酒は格別だよ♪
ダメよ、お酒を飲んでもし海に入ったら命は無いわ
お酒は夜に飲むから大丈夫よ、それより誰か泳ぎ方を教えてくれる人は居ないかしら?
周りを見渡しても泳げる人達は沖の方まで泳いで行っていた。因みにアスカロンはホバージェットを借りて海面を駆け回っている。
ねぇ、アクスレピオスは泳げないの?
泳げるわよ?教えてあげよっか?これでも教えるのは上手い方なんだからね
うん、お願いするわ
そう言ってアクスレピオスが取り出したのはビート板と呼ばれる物だった。それを掴みながらまずはバタ足と息継ぎの練習を始める事に。
はいはい、しっかり水を蹴る、魚じゃ無いんだからちゃんと呼吸する!
身体全体を真っ直ぐに、はい、膝を曲げないの!そうそう、まだ足首が曲がってる、ちゃんと真っ直ぐにね
はい
そんな訳で私はビート板を使えばバタ足で泳ぐ事ができるようになった。沖にいるみんなの所に行こうとしたけど「それはあまりにも無謀だからやめておきなさい」と言われてしまった。残念ね。
何をしようか悩んだ結果とりあえず煙草を吸う事に。海とみんなを見ながら煙草に火をつけ煙を吐き出していた。
そんな私の所に一つのボールが転がってきた。それを拾い転がって来た方を見るとエルキュールがこっちに走ってきていた、聞くと今からビーチバレーをやるからやらないか?との事。もちろん二つ返事で参加する事に。
砂浜から少し離れた所にそのコートは作られていた。そうは言ってもヤシの木にロープを貼り砂に線を書いただけの簡易な物だけどみんなでやれるだけで楽しくなってくる。相手チームはエクスカリバー、アロンダイト、ロンゴミアント、ルーンの四人で私達はエルキュール、ミネルヴァ、アポロンだ。
負けたらアタイ達にあそこの海鮮奢ってね♪
ですがルーン、、、
良いんだよ、こういう勝負は賭けがあった方が燃えるんだよ!
ルーンが指差す方には「焼き立ての海鮮」と書かれたお店が合った。
分かりました!そのかわり私達が勝ったらその海鮮を奢って頂きます!
その指差したお店を指差すエルキュール。あの海鮮はパラシュがやっているお店なのだが普通に買うとまぁ良い値段が取られるのだ。その代わり味は絶品なのだけど、、、
絶対に負けられないわ!みんな、勝つわよ!!
おぉーー!!
ユリ、これは個人戦では無くチーム戦ですからね?
分かってるわよ、ちゃんとみんなと連携して戦う、それぐらい私も分かっているわよ
なら良いのですが、、アポロンは大丈夫ですか?
うん!任せといてよ♪
余がレフェリーをするのである
お願いします!!
そんな感じで試合が始まった。ルールは先に三点取った方のチームの勝ち。ネット前方には私とエルキュール。その後ろ、エルキュールの後ろにミネルヴァ、私の後ろにはアポロン。
相手チームは前方がルーン、エクスカリバー。ルーンの後方にアロンダイト、そしてロンゴミアントだ。
試合、開始である!
マスター!ボクの活躍ちゃんと見ててよね!いっくよーー!!そこだね!
アポロンが助走を付けてサーブを敵陣へと撃ち放った。それは綺麗な曲線を描き飛んでゆく。
それを追いかけてアロンダイトが砂浜を走り綺麗にネット付近に打ち返した。
エクスカリバー!
任せて下さい、ルーン!
おっらぁぁぁ!
パスを繋ぎエクスカリバーが上空へと打ち上げた。それをルーンが飛び上がりこちらへと叩き込んでゆく。
ユリ!
任せてよ!
私達も簡単にはやられるつもりなど無い。両手を上げてジャンプしてそれを防ごうとしていた。のだが。
あっ
あっ
足りてないんだよざーこ
二人の身長が全く足りておらずボールはそのままコートへと向かう。
繋いで下さい!
地面に叩きつけられると思われたボールはミネルヴァにより再び宙へ。それに反応したアポロンがエルキュールへと繋げてゆく。
せいやぁぁっ!!
大きく手を振りかぶり渾身の一撃!と思っていたらそのままコロリとボールがネットの真下へと落とされた。それに誰も反応しきれずボールは砂の上へ。
エルキュールチーム、1ポイントである
皆さん!やりました!
流石です、エルキュール
これが皆を勝利へと導く希望となるのです!
嬉しそうなエルキュール、だけど私とアポロンは何とも言えない顔をしていた。言いたい事は分かる。点は入ったけど何かモヤモヤするのだ、作戦勝ちなのだけども。
なら私達も勝ちに行くしかありませんね
今の私達にマスターの心配はありません、全力を尽くしましょう
おっしゃぁぁ!行くぞお前ら
燃え上がる3人、なぜ3人なのかって?ロンゴミアントだけはモニカが居る方をチラチラと見ているのだ。
ロンゴミアント、サーブをお願いします
は、はい、任せて下さい
どこか返事が上の空のロンゴミアント。その心はサーブにも現れ放ったサーブは私達のコートの外へと飛んでいってしまった。
エルキュールチーム、2ポイントである
おい、このポンコツ!
あまり攻めないで下さい、ロンゴミアントはマスターを思う気持ちが私達よりも強いのです
ちっ、次はちゃんとやれよ、おい
そう言って少しだけ陣形を変えていた。アロンダイトを後方へ下げロンゴミアントをコートの中心へと置いた。
ロンゴミアントのフォローをするつもりだと思います
それならあそこを攻めれば良いんだね?
そうだと思いますけど、、、
話している余裕などありませんよ、行きます
アロンダイトがサーブを放った。それをアポロンがすくい上げ私が真っ直ぐ上空へと浮き上げた。
海鮮アタックっ!!
バシンと心地良い音と共に放たれたボールはロンゴミアントの元へ。それを着地ギリギリですくい上げエクスカリバーへとパスを回した。それを浮かび上がらせルーンがボールを叩き込む。
させないわ!
それを飛び上がり阻止しようとしたがそのボールは私の手を掠め場外へと飛んでいった。
エクスカリバーチーム、1ポイントである
ドンマイですユリ
気にせず行きましょう!
また余裕があるから大丈夫大丈夫!
うん、ありがと、やっぱり身長差が辛いわね
向こうが身長ならこちらは機動力を活かしましょう!後1ポイントでこちらの勝ちです!
私達が会議中に向こうも何かを話しているようだ、考えが決まったのかアロンダイトがサーブを始めようとしていた。
アロンダイト、参る!
その掛け声と共に放たれたサーブは弧を描きミネルヴァの元へ、それを打ち返すために手を伸ばしていた。
あっ!
そのボールは風に煽られミネルヴァの横へと落ちていった。
エクスカリバーチーム2ポイントである
よっし!やるじゃねーか!
いえ、今のは偶然です
良いんだよ点さえ取れればな!次行くぞ次!
再びサーブ権はアロンダイトに。先程と同じ様に弧を描きながらこちらへと飛んできた。それをアポロンが合わせミネルヴァへと、それを打ち上げエルキュールがアタック。相手チームも負けてはいない、アロンダイトが打ち返しエクスカリバーが打ち上げルーンがアタック。
お互いのアタッカーが隙を狙い打ち込むのだがそれを上手く返し激しいラリーが続いてゆく。残念な事に私は身長が足りずボールをアタックする事はできないけどそれでも楽しんでいた。
おらぁっ!!
ルーンがボールをこちらに打ち込んだ。それに反応し上を向くと汗が目に入り込み一瞬反応が遅れた。その瞬間にバシンッと音が響きそのボールは私の顔面に直撃した。
いったぁっ!
エルキュールチーム3ポイント、この試合エルキュールチームの勝利である!
デュカキスのジャッチが聞こえた。私は顔をやられて見えなかったけど私の顔面に当たったボールは相手コートに飛んでゆきそれに誰も反応できずに地面に落ちたらしい。
流石ユリです!最後に決めてくれましたね♪
あえて顔面で打ち返し相手の意表を突いたのですね?
いや、違うと思うよ…
いたたたたっ、ねぇ、鼻血とか出てない?
鼻血はでていませんが顔にボールの跡がついてしまっていますよ
それぐらいなら良いわ、さぁ!あそこの海鮮を奢りなさいよ!
ちっ、しゃーねーな、ついてこいよ
そんな訳で私達は海鮮を食べる事に、ルーン達についてそのお店の前までやってきたのだが。
今日はお休みみたいね
お店のコンロには「本日臨時休業」の張り紙が貼られていた。あのパラシュが仕事を休むなんて考えられなかった。
休業なら仕方ありませんね
そうですね、この埋め合わせはいずれまた
それは良いのですが、、、
お腹空いたにょーん
朝から遊んでいた私達のお腹はもうペコペコだった。他のお店を探しに行こうと話しが決まった時だった。
皆さーん♪楽しんでますかーー?お昼の用意ができましたよーーー♪
砂浜にティルフィングが歩いて来て声を張り上げながら手を振っていた。その後ろには他の人の姿もあった。それに気が付いたみんながそこに集まってゆく。
みんなお待たせ、早く声をかけに行きたかったけど準備に手間取っててさ
手に塩かけて作ったからもちろん全部平らげてくれよ?
パラシュがそう言い指差す方には巨大なテーブルが置いてありその上には沢山のご飯が置かれていた。
あれぜんぶたべていいのか!?
うん、そのかわりちゃんとお行儀よく食べるんだよ?
うがぁぁぁ!シユウははらぺこだゾ!
我先にテーブルへ座り手当たり次第にご飯を食べていた。その姿はまるで吸い込むように、、、
あらあら、噂には聞いていましたけど凄い食べっぷりですね、ミトゥムちゃんより食べるんじゃありませんか?
流石のミトゥム様もあの食べ方は真似できないぜ、、、
おい、シユウ、あんまり散らかして食べるんじゃねーぞ、って聞こえてないか
私達も食べましょ、午後に備えて食べておかないと
そう言って席に座ったラグナ、手を合わせテーブルに置かれた料理に手を伸ばしていた。
沢山食べてね、ほら、みんなも早く食べなよ
はーーい♪
次々と席に座りご飯を食べてゆく。ちなみにテーブル置かれている料理は焼きそばである。その姿は文字通り山の様だ。
これ何玉ぐらい使ったのよ?
麺が三箱、豚肉が13キロ、もやしが四箱、それと青のりとソースが、、、
分かったわよアルテミス、何よその箱って、初めて聞いたわよ
梱包の状態の事です、人数が多いため箱換算になっていますなんなら全てキロ数の方が良かったですか?
いや、良いわよ…
一緒に食べよお姉ちゃん♪
良いですよ、それと食べ終わってから少し時間があります、たまには遊びましょうか
やった♪それでねお姉ちゃん♪
はい、聞きますよ
楽しそうに喋る姉妹。それを見て私はアスカロンの隣に行く事に。
アスカロンはお昼もホバーに乗る?
はいっ♪ユリもどうですか?
私も乗りたいわ、競走しましょうよ
良いですよ♪
喋りながら焼きそばを食べてゆく、ただの焼きそばのはずなのにいつもより美味しく感じる。
いっぱい動いたからですよ♪午前中は何をしていたのですか?
アクスレピオスに泳ぎ方を教えてもらってそれからビーチバレーをしていたわよ
良いなぁ、泳げるようになりましたか?
バタあしでなら泳げるようになったわ
ビート板が無いと泳げないけどね
そのうち泳げるようになるわよ!そういうアルマスはどうなのよ
私は泳げるわ、さっきも沖のブイまで行って来たんだから
そう言って海を指さした、確かに沖に何かが浮いているのが見える。それから視線をアルマスに戻すとドヤ顔をしていた。腹立つ顔ね。
凄いじゃない、誰に教えてもらったのよ?
私だよ♪昨日お風呂で練習したもんね♪
ちょっと、言わないでよ
やっぱりアルマスも泳げなかったんじゃない
良いのよ、今は泳げるから!
ユリくんにも教えてあげよっか?
そうね、後でお願いするわ
ならお二人もホバージェット乗りませんか?すっごく楽しいんですよ♪
やるやる♪
じゃあご飯を早く食べないとね!
負けないわよ!
アルマスと競い合いながら焼きそばを口に詰め込んでゆく。そして二人同時に喉に詰まらせてしまった。
ヴっ
ヴっ
大変っ!早くお水を下さい!
二人共大丈夫!?
モニカにバシバシと背中を叩かれアスカロンが持ってきてくれた水を飲み干し何とか呼吸ができるようになった。
あぁ、、、死ぬかと思ったわ…
焼きそば詰まらせて死ぬなんて絶・嫌よ…
何してんの2人共
そんなに急がなくても焼きそばは逃げませんよ?
そうなんだけどさ
ご馳走様、ユリ先に行くわ
あっ!ご馳走様!待ちなさいよ!
走り出したアルマスを追いかけ走って行った。
アスカロンはあの2人に6時にはここに戻って来るように伝えといてくれないかな?
はいっ、任せてください♪
それとモニカちゃんだっけ?
うん、そうだよ♪
あの2人が変な事してたら止めてあげてね
了解だよ♪
ありがとね、じゃあ楽しんできなよ
はーい♪
先に駆け出した2人を追いかけてゆく。するとすでにホバーで遊んでいる2人が居た。
さっさと沈みなさいよ!
沈むのはそっちよ!
お互いがホバーを操り風圧で波を起こし沈めようとしていた。浮いている為波は全く届いていないのだが。
こうなったら食らいなさい!
アルマスが旋回しクイックターンを決めると煽られた波がユリへと飛んでゆく。
しょっぱっ!もぅ!やったわね!
ユリもやられっぱなしって訳では無いようだ。手頃な波に乗り飛び上がりアルマスに水飛沫をかけている。
へへーん、どうよ私のホバー捌きは!
やるわね!こうなったら力尽くで落としてあげるわ!
望むところよ!
お互いがホバーを幅寄せし腕を伸ばし落とそうとしていた。
むぅぅぅぅぅぅ!!
このっ!!!
争う2人を見ているとそのまま沖へと向かって行った。その進行方向にはテトラポットが見える。
あの2人大丈夫ですかね?
大丈夫じゃないかな?2人共そんなに馬鹿じゃないはずだよ♪
そう言った瞬間に2人はテトラポットに激突し悲鳴を上げながらテトラポットを飛び越えていった、
大変っ!
早く助けに行くよ!
沖で溺れている2人を担ぎ上げ何とか砂浜に連れて来ることができた。
2人共大丈夫?
死ぬかと思ったわ…
絶・最悪よ…
すぐ争うからですよ、ホバー壊れちゃってますね
本当ね、謝りに行かないと…
アスカロンが拾ってきたホバーを見ると真っ二つに割れてしまっていた。それを持ってレンタルした店に謝りに行く事に。
一台30万ゼニーね、それと身分が証明できる物出して
はい、ごめんなさい
はい、すいませんでした
それとね、うちのホバーでそんな危ない事しないでくれるかな、何かあってからじゃ遅いんだよ!それと!
……………………………………………………
お金を支払いこってりと怒られてしまった。少し泣きそうになりながらお店を出てゆく。
もう大人しくしていましょ、、、
そうね、絶・反省、、、
怒られた事、またお金を使ってしまった事にショックを受けていた。アルマスと2人で木陰に座り込み火照った身体を冷ます事に。
そんな私達の視界にネス達が何かをしているのが見えた。棒を構えて目隠しをしてクルクルと回った後何かを目指して歩いている、、、
ねぇ
そうね、行ってみましょう
反省中なんて事はすっかり忘れて楽しそうな所へと走ってゆく。
ねぇ、何をしているの?
スイカ割りをしているんだよ、一緒にどう?
そう答えてくれたのはツカサだった、ネスとスイハ、ダモクレスとさっきからしているのだが誰もあのスイカを割れていないようだ。
なら私が叩き割ってやるわよ!
そう簡単に言いますけどしっかり規則を守ってやらなければいけませんよ
そのルールを教えなさいよ
じゃあアルマス、一回やってみなよ
私に任せて、一発で割ってあげるわ
気合を入れたアルマスが線の上に立った。それにネスが目隠しをつけてスイハとツカサがクルクルと回していた。
そしたら僕達が誘導するからそのように動いてスイカを叩いてくれ
わ、わ、かったわ、、よ
ねぇ、回しすぎじゃない?
そんな事はないと思うけど、、、
2人に回されてアルマスがフラフラになりながら砂浜を進んでいた、その姿は酔っ払いのようだ。
そのまま真っ直ぐです!
後3歩前です
そのままオーライ
そんなアルマスを誘導しているのだが目が回っている本人は真っ直ぐ進んでいるつもりでも別の方へと歩いてゆく。
ここね!
そっちじゃないわよ!
私がそう叫んでももう遅かった、アルマスが振り下ろした棒は砂浜でお昼寝をしていたクレイの頭を叩いた。
いたっ、一体何事だい!?
マスターさんになんて事するのですか!!
私は絶・知らないわ!
言い訳無用です!ええぇい!!
そのまま怒ったヴァナルガンドに氷漬けにされてしまっていた。この遊びは人気の無い場所でやるべきでは無いのだろうか?
次はユリの番ですよ
分かったわ、アルマスとの違いを見せてやるわよ!
棒を構えネスに目隠しをしてもらいスイハとツカサにクルクルと回されればゲームスタートだ。3人の誘導の通りに進んでゆく。
そのまま前進です!
右にずれています
行き過ぎだよ
本人は真っ直ぐ進んでいるつもりなのだが回されたおかげで足取りがおぼつかず砂に足を取られ変な方向へと進んでゆく。
きゃあっ!
残念な事に私はそのまま海へと進んで行き濡れた砂に足を取られ海へと倒れて行った。もがいても方向感覚が掴めずに、焦れば焦る程深みにはまってゆく。
大事ないか
うん、助かったわ……
誰かに抱き抱えられ目隠しを外されるとエンクウが居た。どうやら私はエンクウに助けてもらったようだ。
ありがと、感謝するわ
礼には及ばぬ、拙僧はただ当然の事をしたまで
そう言って去ってゆくエンクウ。これが吊り橋効果なのだろうか?危うく惚れてしまう所だった。
みんなダメだったし普通に割ろうか
そうですね
私にやらせて下さい
はい
スイハが棒でスイカを叩き割っていた。それをみんなで食べる事に。包丁で切らずに叩き割られている為形はバラバラなのだが。
んっ!なかなか美味しいわね
苦労した甲斐がありましたね
種は飲み込まず吐き出して下さい
どうしてよ?
お腹の中で芽を出しておへそからスイカが生えてしまうからです!
えぇ、、、
その姿を想像して身震いしてしまった、しかし種を取り除こうにも無数にある種を取るのは不可能な気がする。
………
その話を聞いてから先程まで笑顔でスイカを食べていたスイハの手が止まりなんとも言えない顔で手に持つスイカを見ていた。
ネス、嘘を教えるのはダメだよ、それが本当だとしたらネスはスイカをおへそから生やしている人を見た事があるのかい?
それはありませんが、、、私もそう聞いたのです!
誰から聞いたのよ?
プタハからですよ
プタハなら種を取り除いたスイカを渡してくれそうな気がするのだが
確かに、、、そう言われてみればそうですね
スイカを奪い合う子供達にそう言ったんじゃない?ほら、子供ってそういう迷信を信じるから
私は子供なんかじゃありません!この棒で叩きますよ!
怒りながらスイカを割る棒を振り回していた。
図星ね
図星のようですね
はぁ、、やっと動けるようになったわ…
そういえば忘れてたわね
そうですね
それは良いんだけど私の分のスイカは残ってるよね?
ほらアルマス
ん、ありがと
美味しそうにスイカを頬張るアルマス。種の話はしないでおこう。私も種を吐かずに食べたし。
そのまま少し離れた所に行き煙草に火をつけていた。遊び疲れた身体に煙草が染みる。そのまま腕時計を見るともうすぐ6時だった。この島は日が落ちるのが遅いのかまだ太陽が登っておりこうやって時計を見ないと時間が分からなくなる。
煙草を吸い終わり再び遊びに行こうと思ったら声をかけられてた。
ユリが一番ですね♪
一番?何の事よ?
聞いてないのですか?アスカロンに6時にはここに来る様にとユウが伝えていたはずですが?
聞いてないわよ?その前に遊びに行ってたし
楽しんでいるのなら良いですよ♪そろそろ夕ご飯にするのでみんなを呼んで下さいね?
分かったわ
ティルフィングに頼まれたのでまだ遊んでいるみんなに声をかけて回る事に。まだ泳いでいる人には手を振ってジェスチャーをすると伝わったようだ。
しばらくすると伝えた場所に人集りができていた。
みんなお待たせ、今からご飯なんだけど二つだけ伝える事がある、一つは今夜は当ホテルの最上階の部屋を用意してあるよ、それと今回の旅は二泊三日でお願いね、それ以上はちょっと予定がつけれなくてさ
そう言われても誰も文句は言わなかった。いや、文句を言う奴がいたら袋叩きにされるだろう。
それでは当ホテルの最上階へご案内しますね♪
ティルフィングが旗を上げながら進んでゆきその後をついて行く。ホテルの受付を超えてガラス張りのエレベーターに乗って私達は最上階の部屋へ。そのまま部屋に入って行くのだが。
綺麗な夕焼け♪
ティルフィングがドアを開けると全面がガラス張りの部屋が。その部屋を海へと沈んでゆく夕焼けが照らしてくれていた。全員が窓際に行きその光景に釘付けとなっていた。
沈み切るまで時間があるから少し楽しんでてね、ティル
はい♪ではディナーの時間までしばらくお楽しみ下さい♪
そう言って2人は窓を開けてベランダへと姿を消した。その言葉に気が付かずただ夕焼けを見ていた。
沈んでしまいましたね…
そうね
気づけば太陽は完全に沈んでしまい空が赤紫に染まっていた。それを見続けていると完全に暗くなり空には星が浮かび輝き始めていた。
感傷に浸っていると何処からともなくお肉の焼ける良い匂いが漂ってきた。キョロキョロしているとマサムネがベランダに繋がる窓から顔を出し「飯だ」そう言った。
めしだぁぁぁぁっっ!!
そう言ってシユウがベランダへと出て行った。それに続きみんなでベランダへ。
ヘェーイ!イッツディナーターイム!
マジかよこれ…
凄い、凄いよこれ!!
ベランダには畳一畳程のバーベキューコンロが置かれておりその網の上にはすでにお肉、海鮮、野菜などが焼かれていた。それを忙しそうにお世話をするユウとパラシュ。その後ろにあるテーブルへとシタとミトゥムがビールの入ったジョッキを運んでおりマサムネが海鮮やお肉を捌いてた。
リキュールはこっちだよ!
フライクーゲルが声を張り上げるのは簡易のバーカウンター。その後ろにはずらりとお酒が並んでいる。
お酒お酒ーー♪
ここに来てテュルソスのテンションがぶち上がった。真っ先にカウンターに並びフライクーゲルにお酒を注文していた。
ビールはテーブルに置いてあるからね、後は好きなようにしてよ
全員が席につきジョッキを掲げた。まだジョッキに霜が付いており持つ手が冷たくなってくる。
せーーーのっ、かんぱーーーーーーい!!!
誰かの掛け声と共に宴会が始まった。手に持ったビールを一気に飲み干し各自好きな様に楽しんでいた。
肉ぅう!!!
あっち!!
何やってんのよ!?
フライクーゲルさん!リンゴ酒を下さいっ!
タイムプリーズー
それは私のお肉です!
早い者勝ちだよ♪早く食べないとそれも食べちゃうよ♪
うがぁぁぁぁぁ!!!
みんなの分も残しておけよ
ラグナロク起きてください!まだご飯を食べていませんよね?
ごめん、もう無理……
はやっ!!
ビールおかわりである
はいはい、今行きますね
こっちもおかわり!
うっしゃぁ!!今行くぜ!
お肉のおかわりはー?
今斬っておる、しばし待たれ
姉上、拙者もお手伝い致す!
ランララーン♪
あれ?ケラウノスどこ行ってたの?
ふふーん♪もちろん他の観光客をナンパしてたんだよー♪
何してんのよあんた…
見た見ていっぱいつけて貰ったんだー♪
首にかけていた髪を払うと首元に赤いマークが何個もつけられていた。
はぁ、、火遊びは程々にしときなさいよ
はーい♪
うん!良い酒仕入れてるね!
今夜のために特別に仕入れてきたんだよ♪後で私と飲み比べしちゃう?
やるやる!あんた良い人だね!気に入ったよ!
イェーイ!リピートアフターミー、ヘァピィ!
イェーイ!ヘァピィ!
私も混ぜて下さい!
おねーさんもだよ♪
うむ!いい肉だな!かめばかむほど旨みが出てくるぞ!
サフランの方から今朝仕入れた物です、グラーシーザが食べている物は赤身の様ですがサシの入った物も絶品ですよ
うむ!これはちょうじょう!!
それとアポロン
なーに?お姉ちゃん?
今私は業務中です、少し離れては貰えませんか?
はーーい、お仕事終わったらまたくっ付いていい?
はい、構いませんよ
やほにょーん♪
どうしたの2人共
マスター、この輝く星を眺めていました
うふふ、夜空を彩るこの星々の輝き、はぁぁっ、ため息が出てしまいますわ
うん、話は後で聞くからご飯食べよ
ムラマサ、、ムラマサが居らぬ…
ムラマサちゃんならさっきからマサムネと共に調理場に立っていますよ
おぉ、ムラマサよ…
がぅがぅ♪
もう全キャラ出た?出てない?もー知らない!私達もこの熱に浮かされ大いに盛り上がっていた。
そーれー!一気!一気!!
潰れるんじゃないわよアルマス!
それは私のセリフよ!ゲロ吐いても知らないからね!
お互いが同時にジョッキに口をつけ一気に飲み干していた。
((まだまだ足りないわよ!))
次はアロンダイトくんとロンゴミアントくん、エクスカリバーくんの番だよ♪
私達は…
マスターを守る義務があるので遠慮しておきます
代わりに烏龍茶ならいくらでも
ザコ共は黙って飲んでりゃ良いんだよ!
ふらりと現れたルーンにお酒を流し込まれていた。
アハハハハハッ♪ルーンくんナイスだよ♪
アタイもその酒飲みに参加しようかねぇ!おい!
はいはい、おかわりですね
テーブルにジョッキが六つ置かれそれを次々にルーンが飲み干していった。そして指を立てそれを挑発する様に曲げていた。
負けてられないわよ!
そうね!こっちもおかわり!
今行くぜ!
ドシンと置かれたジョッキを飲み干してゆく。そして2人してルーンに指を立て曲げてゆく。
あんまり飲みすぎたらダメですって、、、
ほらアスカロンくんも♪
私はあの、ほら!ユリ達のお世話があるので、、、
細けぇ事は良いんだよ!おらぁ!
わぷぷっ!美味しっ!
アハハハハハッ♪
みんなが一通りお酒とご飯を食べて行き騒ぎも一段落した時。
はい、今日の業務終わり、後は各自でお願いします
みんな、飲みましょう!
今までみんなのお世話をしていた彼等も混ざり宴会はさらに盛り上がってゆく。
武士である物酒の一つも飲めんとは何事だ
お姉ちゃんっっ、、、もうムラマサは限界ですぅ、、、
せーので行くよ!せーーの!!
樽の様なジョッキでフライクーゲル、テュルソス、エルキュールがお酒を飲み干しすぐに注ぎ直しまた飲み干していた。
お姉ちゃんは座っててよ!ボクが焼いてあげる♪
ならお言葉に甘えて
これぐらいボクにも楽勝だよ♪
ふぅっ
パラシュ殿はもう食べたのであるか?
いや、今からだよ
ならば余が焼くのである
助かるよ
私も手伝うよ、振る舞われてばっかりじゃ申し訳ない
拙僧も手を貸そう
ふふ、ならお手並み拝見させてもらうよ
ロンギヌスくんもこっちおいでよ♪飲も飲も♪
良いのですか…?
当たり前じゃん♪
じゃあ、、お願いします
そんな畏まらないでよ♪昔の事なんて誰も気にして無いよ♪
は、、はい!
モニカに渡されたビールを美味しそうに飲んでいた。
お疲れ様
ユウもお疲れ様でした♪
キンッとジョッキを合わせ乾杯をしていた。
もー疲れたよ
まだ片付けが残ってますよ?
うーん、、、明日で
ちゃんと起きて下さいよ?
大丈夫だって、シタとミトゥムも休んでなよ
でも、、、まだ片付けもお客様の相手も…
もう今日は良いよ、みんな勝手にやるでしょ
ゆっくりして下さいね?
なら私達も、ね、ミトゥムちゃん?
おっしゃぁぁ!食うぜ食うぜ!肉だ肉だー!
はぁっ、なんでラグナロクがこんなと所で寝てんのよ
あ、レーヴァテインさん、乾杯のお酒にやられたみたいです
これに乗せて、ベッドに運んであげるから
ありがとうございます
台車に乗せられラグナロクがベッドへと運ばれていった。その姿にエンシェントのリーダーとしての面影は無かった。
夜も深まってゆき遊び疲れたのとお酒の力で1人、また1人とベッドへと入っていった。しばらくするとベランダには誰も居らず皆寝床に着いたようだ。そんな中私はまだ眠れずにいた。小さい子供が遊び疲れているのに寝れないように。
ベッドの壁に背中を預け窓から見える星空を眺めていた、でも何かが足りない、寝ている人を起こさないようにベランダに出て空を見上げても何か違う。そうだ。煙草とライターだけを持ちそっと部屋を抜け出しエントランスを出て夜の砂浜へ、流れ着いた流木に腰掛け煙草に火を付け波の音を聞きながら夜空を見上げていた。
煌めく星空、寄せては返す波の音。真っ暗で全てを飲み込みそうな海。それを見ながらの一服。
あっ
そう気が付いた時にはもう星は流れ消えていた。ふと流れ星が見えている間に願いを3回言うと叶うという迷信を思い出した。そしてまた星が流れた。
金、金、金!
言えた、これで明日には私はお金持ちになっているのだろう。馬鹿みたいな願いを込めた自分を笑い部屋に戻る事に。