※この作品はR-18です。

鳥籠と博士は無知である   作:織部よよ

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すみません完全に忘れてました(五体投地)




この作品のコンセプト②
「足」


たぶん比較的取り上げると思います。せっかく動くんですからしっかりと有効活用(意味深)しなきゃね。







調査②

 

 

 

 

 

 

 

 

「前戯……とはなんだ?……ふむ、性行為の一部で、性交の前に行うお互いの興奮を高め合う行為のこと……?少しイメージが付かないな……」

 

「『エッチな会話で雰囲気づくり』……クラヴィスさん、エッチな、とはどういう意味でしょう?」

 

「シャワーを浴びる……まあ、確かに体は綺麗な方がいいな。確かリズの使っている秘書用の部屋に内設されていた気がする……」

 

「バードキス……小鳥が啄むようにするソフト…な……キス………っ」

 

「落ち着くんだリズ。今日3回もしたろう」

 

「……大丈夫です、今はもう……いえ、後で、もう一度だけお願いします……」

 

 

私たちが一番初めに見た「これで分かる!基本的なセックスの流れ完全版」というサイト。玉石混交の情報の海の中で開いた最初の宝の地図には、なんとも私たちには理解しづらい文面がずらりと並べられていた。

 

「……リズ、これは調べ甲斐がありそうだ。私たちの知らないことがどんどん溢れてくるぞ。それらをしっかりと理解し分析すれば、私たちでも手間取ることなく出来るかもしれない」

 

「……貴方と共に、こうして“人”へと近づいていくという感覚……とても高揚します」

 

それから私たちは、どんどんとそのサイトを解読するべく調べ物の足を伸ばしていく。

 

 

 

 

 

「______とりあえず、ここまでに調べ挙げた内容を整理しよう。あまりにも情報量が多い……」

 

「……そうですね……」

 

 

・基本的な流れは、スキンシップ→キス→衣服を脱ぐ→胸の愛撫→手マン→フェラチオ、挿入

 

・手マンとは手で膣を愛撫すること、フェラチオとは口で陰茎に快感を与えること →俗世での生殖器の呼称が関係?

 

・体の洗浄は必須、局部は特に→性感染症予防。鉱石病はヒトヒト感染はないだろう

 

・ムーディな雰囲気を作るのもよし

 

・性急に行うのではなく、精神的快楽を重視してゆったりとやるとなおよし

 

 

 

 

 

「……こうしてみると、意識しなくてはいけないことが沢山あって困るな」

 

「……本当に、ここまで徹底することが重要でしょうか?」

 

「わからない。だがこの精神的快楽云々はあながち間違いではないのでは?実際、安心感などがあれば体から無駄な力も抜けるだろう」

 

「……おっしゃる通りです。ならば、事前にリラックス出来るような環境を整えることが大事でしょう。ですが……」

 

「……問題は、相手の性器に直接触れる行為だな。私たちには快楽のイメージがつかないから、更に調査を進める。実際に経験をした人の声が聞ければいいのだが……おっと、案の定存在していたな」

 

「……これは?」

 

「どうやら匿名で様々に発言するような場所らしい。これは実際の経験者が口々に己の体験を語っているようだ……見る限り、女性用のサイトらしいが。これは君が見るべきだろう」

 

「そのようです……」

 

 

 

 

実際に得た知見を自分たちなりに解釈し、難易度を見て、今後の作戦を練っていく。時には更に踏み込んだ知識を入手するために手を広げ、時には生の声を探していく。

 

 

そうしてある程度のプランを立て終えたのは、既に時計が22時にさしかかろうかと言うころだった。

 

「………ふぅ、もうこんな時間か。やはり未知の世界は骨が折れるな」

 

肩をゴリゴリと回しつつ、伸びをしつつ、執務時間外まで及んだ画面とのにらめっこを終わらせる。流石にこれほど真剣に眺めていると疲れてくるな。

 

「………」

 

すると、ちょうど伸びで体の力が抜けたタイミングで横から制服を引っ張られる。

 

「うぉっ……」

 

「……クラヴィスさん」

 

当然抗う術はなく、私の頭はあっという間に横に倒れゆく。ソファの柔らかな感触に沈み込むかと思いきや、別ベクトルの柔らかさと心地よい暖かさに迎え入れられていた。

 

 

 

 

 

_________

______

___

 

 

 

 

 

「……本日もお疲れ様です」

 

「………いつもありがとう、リズ。しかしこれでは君が休まらないだろう」

 

「いいえ。貴方の身が無事であることこそ、私の本望ですから……」

 

数千年続いた伝統を語るかのように、一縷の疑いなくリズは言い放つ。

 

「………」

 

そんな彼女の言葉に、クラヴィスは何も言い返さなかった……否、何も言い返せなかった。彼もまた、リズの抱える傷を知っているからだ。

むしろ自分のせいで彼女の精神が追い詰められてしまったことを未だに悔いてすらいる(後からシャイニングに聞いたそうだ)。彼女のヒーリングアーツを正しく信用して静観しておけば……そもそも彼女を戦場に出さなければ……と。

 

「……そういえば、この体勢では君の足に直に私の頭が触れてしまっているな。大丈夫か?」

 

「……はい。少しくすぐったいですが、左程問題にはなりません」

 

「……そうか。今度からこれを枕にして就寝したいくらいだ、はは」

 

「……貴方がそれで安らぐのなら、いつでも」

 

「バカ言え、それでは君への負担が凄まじい……私も、君と同じくらい君を気にかけているんだ。君にばかりさせるわけにはいかない……よっと」

 

言った拍子に、クラヴィスが存外に機敏な動作で膝枕の呪縛(天国)から上体を起こす。普段ならあのままリズの腿の上で溶けていただろうが、それでは彼女が報われない、自分も彼女に安寧を与えたいと決意したのだ。

そうして元の居住まいに戻ったクラヴィスは、今度は自身の腿を指さす。

 

 

 

______おいで。

 

 

 

「………っ……」

 

たった3文字の言葉は、今までの彼からは考えられないほど慈愛と情愛に満ち溢れていた。

 

その事実が、彼女の生まれたての心を焚きつける。そのままに、リズは彼の膝上へと頭を下ろした。

 

「……どうだ?角の納まりが少々良くなさそうだが」

 

彼女がサルカズ族であることを指し示している一対の角は、ロドスにいる他の同族らのそれと比較してもかなり大きい。そんな禍々しい(と一部の人は揶揄するだろう)物を付けたままクラヴィスの膝枕に頭を預けるのは、少しばかり手こずるようなものだった。

 

「……ん、しょ…これで、大丈夫そうです……」

 

しかしそれも束の間、すぐにいいポジションを探し当てリズが体の力を抜く。

 

「……成程……これは、とても安心感が満ちるのですね……」

 

「ああ。この表現しがたい充足感、癖になるだろう?」

 

「はい……」

 

 

女性の体というのは、男性のそれよりも皮下脂肪が厚く柔らかい感触を持っている。逆に言えば、男性の体は少しばかり固いと言ってもいい。膝枕をする上でも、その差は如実に現れるもの。

しかしリズの表情からはその固さへの不快感や居心地の悪さは窺えず、まるでふかふかの布団に入り込んだような安心感さえ醸し出している。

 

彼女は、自身の真上にあるクラヴィスの顔を見て顔を綻ばせていた。

 

「……まあ、なんにせよやらねば掴めないこともある。明日から早速これらのことをやってみようじゃないか」

 

しばらくクラヴィスが彼女の頭を撫でやっていたりリズが甘えるように彼に触れたりする時間が経過した後、おもむろに呟く彼。

 

「……そうですね」

 

それにリズも同調する。

 

 

 

 

 

その弛緩した2人だけの空気は、スペクターが闖入してくるまで緩やかに続いた。

 

 

 

 

 

*************

 

 

 

 

 

翌日。

 

 

 

 

 

「……さて」

 

場所は執務室______に併設されている仮眠室。その中にあるシングルベッド。そこに、一組の男女が並んで腰をかけていた。

 

「準備は良いか」

 

「はい………しっかりと、身も清めてきましたから」

 

当然、クラヴィスとリズだ。

時刻にして21時。既に執務室の扉には「取り込み中」の看板をかけてある。すなわち、準備は整ったということ。

昨日の今日で彼らは早速、俗世の性行為を実際にしてみようと決めていたのだった。

 

 

「……それじゃあ、この端末を見ながら少しづつやっていこう………まずは、リズ」

 

「……はい……」

 

 

手馴れた手つきでナースキャップを外していくクラヴィス。そうして露わになった彼女の眩しく滑らかな金髪の上に己の手のひらを乗せ、ふわりと優しく撫でつけていく。さながら乳児を大切に扱う母親のような手つき。

 

「………とても、気持ちいいです……」

 

うっとりと目を細めるリズ。この短期間で加速度的に増えた頻度にもう慣れつつあるが、それでも実際に自身の頭に触れられ大事にされる感覚には慣れてはいない。故に、現在も彼女の頬にはうっすらと赤みが差していた。

 

「……クラヴィスさん……」

 

「お……」

 

クラヴィスとのスキンシップをするようになったのは、おおよそ4か月前。最初期こそただ触れ合うだけだったものの、しばらく経つと彼女はスキンシップ時に少しづつ甘えるようになっていった。

自分と同じ境遇だからか、はたまた単に触れ合いが心地よかったのか。様々に理由はあるだろうが______

 

「……すみません、このように体を寄せてしまって」

 

「……いつものことだろう?今更気にすることでもないさ」

 

______彼への全幅の信頼があるからこそ、このように互いの距離を縮めて近づいたり、自身の華奢な手を彼の腿に乗せてしまったりするのだろう。

 

 

互いの呼吸音、果ては鼓動の音さえ聞こえてきそうな空気。やっていることは限りなく弛緩した物なのに、変な緊張が場を支配している。

その緊張の出どころを知らない彼らは、いつものように……いや、いつもより踏み込んだ触れ合いを展開していく。

 

「……リズの肌は、白くすべすべしているな。私は好きだ」

 

「……ありがとう、ございます……んにゅ……」

 

彼女の顔を触りながら呟く。

 

怜悧ながら何(・)故(・)か(・)熱(・)の(・)あ(・)る(・)目、整った鼻筋、汚れを知らないような唇。彼女の顔を形成するあらゆるパーツを見まわしつつ、彼女の新雪のような……というより若干血の通っていない柔肌を両の手で撫でまわしていくクラヴィス。彼女はなすがままだ。

 

 

______とても接吻をしたい衝動に駆られている……が、今は我慢だ我慢。

 

 

今すぐにその唇に吸い付きたい欲を抑えて、彼はリズの顔から更に下を触っていく。

続いてその不健康さの際立つ両手が着地したのは。

 

「ふ、っん……あの、少し、くすぐったいです……」

 

「そ、そうか……すまない、あんまりにも可愛らしいものだから」

 

「……い、いえ。構いません……ひゃっ」

 

 

 

 

 

彼女の華奢な肩回りだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 









彼らにはいろいろと知ってもらわなければならないのに、ずっと純粋でいてほしいジレンマがあります。


参考サイトはタイミングを見て記載します。


ハード(見ていられない系)はありませんがマニアックなものはいずれあるかもしれません(マニアックの基準が麻痺してますが)

直感でお選びください

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