でもこの人らはそれ分かったうえでやってます。
それがどういう意味を指し示しているのか?
「その……改めてじっくり見てみると、綺麗だな」
「……ありがとう、ございます……」
22時を少し回った頃。
クラヴィスは、衣服を脱ぎ下着姿になったリズに感嘆の息を漏らしていた。
環境的には当然と言えるのだが、彼は異性のあられもない姿を目の当たりにするのはこれが初めて。今の今までずっと戦いに身を投じてきたばかりに、誰か他のオペレーターとそういう展開になったこともない。
だからこそ、彼はただ息を呑むしかなかったのだ。
「……先ほどから、胸の動悸が止まらない……君から目も離せやしない。どうだ、何か新しい見地などはあるか?」
「……先ほどから、羞恥と思しき感情が……奥の方から、湧いてきている感覚です……っ」
冷静さを完全には失っていない彼の声に対し、リズの声はひどく震えている。
無理もない、彼女は現在、得体の知れない“何か”に踊らされているのだから。
知識がないためにその“何か”の正体に見当もつかない状態でいる彼女は、自身の心を緩く熱く締め付けているソレに翻弄されている。もう彼女の顔も随分と火照っているようだ。
「……それに……」
「……それに?」
「……変なのです……下腹部に、軽い違和感が……」
「違和感……?」
リズは拙い手つきで自身のへそ周りを押さえる。
「……ふむ。これは……丁度子宮の辺りではないか?」
「……言われて、みれば………ぁっ……」
つられて、クラヴィスも触れる。源石が分布していようが、人から人への鉱石病の感染の危険性は低いとされている。仮令もしそれを孕んでいたとしても、彼には左程問題ではない。
さす……さす……とさすっていくクラヴィス。
「……ん、ぅ……クラヴィス、さん……それ、少し……」
「……どうした……っ?」
リズがゆったりとした動作で自身のおぼつかない手を彼のそれに重ね合わせる。
「……知らない、感覚が……もどかしいような……あるいは、切な、い……?」
「……!それは、もしかしたら“来てる”んじゃないか……?確か、子宮の辺りが疼けば結構いいところまで来ているとかなんとか……」
昨日調べ上げた多くの新知識の中から、女性の快楽の目安について思い出すクラヴィス。何もかもがよく分かっていない彼らはなるべく詳細に至るまで調べ上げ、性感のフェイズや予兆なども一通り頭に入れていたのだ。
「……私たちのような初心者でも、出来るかもしれないぞ……!」
「……はい、クラヴィスさん……」
期待が持てる感覚……光明を感じ取ったことに、顔が綻ぶ2人。
しかしこの後、その光明の一切を覆い隠す暗雲が待ち受けているとは、この時の2人は知る由もなかった。
*************
「……じゃあ、上……脱がすぞ」
「……は、い」
____とうとう、その薄布の神秘を露わにしようと動き出したクラヴィス。
リズが現在身に着けているのは、いわゆる「ベアトップ」と呼ばれる肩に紐をかけず胸囲の辺りだけに留まっているタイプのブラジャーで、黒というセクシーなカラーでフリルが付いており妙に可愛げのあるものとなっている。彼女の普段の戦闘服を鑑みれば至極当然の形式だ。
しかしベアトップと言えど、背中側のフックで留めていることには変わりない。
変わりないのだが……。
「……少し手が当たってしまうかもしれないが、我慢してくれ」
「……あの、私は、後ろに向いた方が良いのでは……」
そう。この男、よりによって正面からリズの背中に手を回し、彼女の赤面と対峙したまま上を脱がそうとしているのだ。これには流石の彼女でも軽く驚愕している………それでも為すがままに身を任せてしまっているが。
抵抗らしい抵抗もしないリズを凝視しつつ、クラヴィスはそっと腕を伸ばす。
「………こう、か」
「…………」
ややあって、パチリ、とフックの外れる音だけが殺風景な空間に響いた。1秒1秒が引き延ばされたような緊張感が場を支配する中、ついにその薄布が最後の砦としての役割をはく奪される。
「あ」
「……え」
そのときだった。緩慢な動作で薄布を外そうとしていたクラヴィスの手から、急激に力が抜けたのである。
当然、力が抜けたということはブラを支えていた力もなくなったわけで。
2人にとって、予想外だったわけで。
「____っ」
「____」
リズの胸……俗世的な呼び方で言うところの「おっぱい」が、見事にクラヴィスの眼前に晒されたのであった。
瞬間、バッ!という音が聞こえそうな勢いで、
「あ、れ……どうして、私は……」
「……どうした、リズ?」
「……ち、違うのです、クラヴィスさん……私は、別に貴方に見られることが、不快というわけでは………」
当の本人でさえ、自分が今何をしたか把握できていない状況だ。己の顔を赤面させたまま目を見開いている。
口ではそう言いながらも、彼女は胸の前で交差させた手を解く素振りは見せないまま。その様子に、さしものクラヴィスも困惑しているよう。
「……先ほどと同様に、羞恥の感情が溢れ出てきているのでしょうか……このままでは、立ち行かないので……もし問題がなければ…貴方自らの手で、私の手を剥いでくださいませんか……?」
「……良いのか?そっちの方がかなり恥ずかしいと思うが……」
当然のこと。自分から見せる方がまだ心持ちが楽だろうが、このリズという女性はそうはいかなかった。
「……手が、動きません………」
「……それなら、仕方ないな……私が直々に、目視しようか……」
クラヴィスの声には、先ほどまでとは違う変な震えが乗せられていた。
______
___
_
「……行くぞ」
「……………」
____私は……もしかして、選択を誤ったのでしょうか……っ。
……クラヴィスさんにお願いして、私のこの両腕を取っていただくことになりましたが……これは、ひどく大変です……。
顔の熱はこれまでで最も高まっていて、原理不明の緊張が体と心を支配していて……こんな…今すぐにでも、クラヴィスさんのその唇に飛びついてしまいたい、なんて……っ。
……先ほどから、心臓が痛いほど激しく鼓動しているのが分かります……ですが、決して発作の類ではない……初めて故、到底耐えきれるようなものではありません……。
「……クラ、ヴィス…さん。早く……早く、取ってください……この羞恥が加速して、貴方に覆いかぶさってしまう前に……」
「……あ、ああ。わかった……」
「…………あっ……」
……クラヴィスさんが、少し骨の浮いた大きな手で私の手首をつかみました……当然、私は抵抗する意志もありませんが……肩に力が入っていて、却って時間がかかり焦らされているようで……っ。
……思わず、少しだけ手に力が入りましたが、私とクラヴィスさんでは膂力の差は歴然……何の意味もなさず、徐々に自分の前から強制的に手がどかされていって……。
「……ぁ…や、ぁ……っ」
「……これが、ありのままのリズ……」
……上体に何も着けていない、生まれたままの姿を、クラヴィスさんに晒してしまいました……。
「……ぅ…ダメ、です……あまり、凝視されては……」
「……すまない、だが何故か目が離せなくて……」
……両の手首を掴まれ、隠すことの出来ないように体の横へと持っていかれていて……まるで、そうあれと命令されているような………クラヴィスさんの視線が、私の胸を刺してくるようです……っ。
「あ……あぁっ……や……」
……だから、でしょうか。こんなにも、自分の…膨らみの先が、このように変に鋭敏になっているような気がするのは……。
「……あっ、あの……やん!」
「……すまない、リズ……これは、逆らえない……」
「ふぁ……んんっ………」
……そう思っていると、唐突にクラヴィスさんが私の胸へと触れてきました……準備も出来ておらず、甲高い声が漏れてしまいます……。
「はっ、ああ……ひんっ……」
……左右の乳頭には手を付けられず、両の手でただその外周をゆるりと撫でつけられているだけなのに……こんなにもどかしくて、くすぐったいなんて……声が、漏れ出てしまいます…………しかも、先ほどのお腹や下着越しよりも、遥かに……っ。
「……このような…はんっ……感覚は、ふ、っん……宜しく……ありません…やんっ……!」
「……そうか……いったん、止めるか……?」
……こちらを見やるクラヴィスさんの眼は、私にさえ心配の色が見て取れます……。そのような様子を見れば…早急に手を止めて差し上げたいと、思うのに……。
「………んっ」
「んむっ……?」
「はむ……ちゅる、れろぉ…じゅるっ……ちゅぷ…んふぅ……は、ゃ……」
「んんっ……ちゅるっ…」
……そのことが、どうしようもなく私の心を刺激して…意に反して、私の口はクラヴィスさんを求め、この両手は彼の大きなそれを押さえ、自身の乳房を刺激するように自ら動かしていました……。
……やわやわと、揉みこむように蠢いている手は……ひどく、じれったいもので……っ。
「……ちゅぱっ……はっ……ふ……続けてくださって、はぁっ、構いません……いいえ…続けて、ください……っ」
……この変な感覚を沸き上がらせ続ければ、一体どのようになってしまうのか……わずかな興味が、クラヴィスさんに手を緩めないように促しました……。
______
___
_
「____続けて、ください………っ」
「………っ!」
ここまでで最もひどく熱くて切ない声音を聞いたとき、またしても得体の知れないものが背筋を駆け抜けるのを感じた……今でこそどうにかして理性で抑えつけているが、そうでもしなければとっくの昔に彼女を押し倒していただろう。
けれどその理性の防波堤も、もうそろそろ限界を迎えつつあるようだ……。
「____リズ!」
「え、きゃっ……」
「リズ……リズ………すまない……!」
「ふぁぁっ…やん……ぁっ……ひ、ぅ…い、いいえ…良い、っ、のです……」
……弾かれたように両の掌が動き始め、先ほどよりも速いペースで、彼女の慎ましくもしっかりと柔らかさを感じられる胸を揉みしだいていた。
決して痛がらないように徹底的に制御し、それでも尚余すところなく指を行き渡らせようと大胆に蠢かせていく。
「はぁん……ふっ、んん……ぁ、はうっ……」
普段の落ち着いた表情や時折見せる可憐な笑みは完全になりを潜め____頬を紅潮させ、自分の手を私のものに重ね、抑えようとしても抑えられていない嬌声を発していた。
必死に堪えている顔はもう眼前にあり、平時よりも幾分ハイトーンな喘ぎや熱を持った吐息がすぐ近くで感じられる。
……けれど。
確かに私が自らの欲でリズの胸を刺激しているのに、目の前のリズは、まるで自らそうされに行っているように見えて。
それがどうしようもなく、
「……リズ……リズ……ちゅ…じゅるっ……はむ、リズ……!」
「ちゅむっ、れるぅぅ…んふぅ…くら…じゅっ、うぃす、さん……んむっ……!」
そして、息つく暇もなくもう一度激しい接吻を交わした。
自身の下腹部が痛いほど張り詰めていることには、もうとっくに気が付いていた。
えっち(直球)
そういえば、顔とか肩とかお腹は触りはしたけどそれ以外には接触すらしてないんですよね……妙だな。
リズの反応や感度については割かしやりたい放題やってます。最初はもっと……いえ。
直感でお選びください
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A
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M
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T
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上記以外