※この作品はR-18です。

【シャニマス】中年プロデューサーの華麗なる暗躍   作:黒胡椒サラミ

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17.放課後の大学病院寮

 幽谷霧子は、少し気が弱いところもあるが、誰にでも分け隔てなく接する心優しい少女だ。17才の高校2年生で、献血という変わった趣味がある。実家は青森だが、東京の大学病院の寮で一人暮らしをしており、高校や283プロにはそこから通っている。

 霧子は癒される笑顔と、抜けるような白い肌を持った美少女だ。だが、彼女がオーディションを受けてアイドルになった時は、周囲の皆が驚いた。霧子は口数の少ない、大人しい娘だったからだ。

 

「きりちゃんがアイドルだなんて、意外だよね。すっごく可愛いけど、そんな性格じゃないから」

 

 霧子の学友はそんな事を言い合った。霧子と接した事のある病院関係者や入院患者も、ほぼ同じような反応を示した。しかし、そこに嫌味は無く、彼らは本当に純粋な意味で意外だと言ったのだ。そして、意外とは思えど、霧子のアイドルとしての成功を願わなかった者は、恐らくいない。心の優しい霧子は、皆に好かれていたからだ。

 

 だが、そんな霧子が寮の部屋に男を連れ込んで、激しい性交に耽っていると知ったら、彼らはどう思うだろうか。

 

「――んっ、んっ、あっ、んっ」

 

 控え目な喘ぎに混じって、ぱちゅんぱちゅんと、水音と肌がぶつかり合う音がする。

 放課後の時間帯、窓から差し込む夕日だけに照らされた部屋で、皆の癒しである心優しい霧子は、肥満気味の中年男の上に全裸で跨って、自ら腰を振っていた。

 

「――あっ、やっ、んっ、んっ」

 

 霧子の腰の上下運動に合わせ、銀色に似た薄い色の髪が動き、桜色の乳首を尖らせた胸が、ぷるぷると柔らかそうに揺れる。この運動を既に数十分は続けているせいで、彼女の白い肌には、しっとりと汗が浮いていた。

 優しい霧子お姉ちゃんを慕う入院中の少年や、ついつい守ってあげたくなる気弱で心配性のきりちゃんしか知らないクラスメイトたちは、彼女がこんな淫らな腰の動きをして、甘ったるい喘ぎ声を出すと知ったら、一体どう思うだろうか。

 

「――プロデューサー……さんっ、プロデューサーさんのおちんちんさん、とっても……硬い……ですっ。わたしの、奥まで、コンコン……って――――あっ」

 

 霧子は男と、性器同士で一つに結合している。男は霧子のベッドに仰向けになり、霧子はその上で、男のモノに秘部を深く貫かれたまま、自分で腰を動かしているのだ。

 

「わたしの中、プロデューサーさんで埋まってますっ、あったかくって、ずりずりって擦れて、ジンジンして……フワフワしますっ」

 

 羞恥に頬を染めながら、中年男の太い肉棒を飲み込んだ感想を並べる霧子。そうするように、男に命令されたからだ。霧子が恥ずかしがる度に、彼女の膣はきゅうっと切なげに引き締まり、男の肉棒は更に太くなる。彼女の慎ましい割れ目は裂けそうな程に拡がって、ようやく男を受け入れていた。

 

「ん、ふぅっ、あっ、んん――っ!」

 

 しかし確実に、霧子はこの行為から快楽を得ているのだ。粘膜が擦れる度に音量を増す淫靡な水音が、それを如実に証明している。

 時に天使か天女――この世のものではないと思わせるような神秘的な空気をまとった少女に、我が肉棒でメスの声を上げさせていると思うと、睾丸内のザーメン製造が止まらない。

 

「ぐうううっ!?」

 

 男――陰平は顔を歪め、霧子の膣内に精を解き放つ。通常の射精というよりは、まるで睾丸と尿道に収まりきらなかった精液が、ひとりでに溢れ出てしまったような感じである。

 

(お、おおおおっ!? す、吸われるっ!?)

 

 物理的な吸引という意味でもそうだが、魂が霧子に吸われるような感覚だ。このまま吸われ続ければ、ミイラのように干からびて死ぬかもしれない。そんな恐怖を伴っているのに、それでも逃れられないほどの天上の快楽。

 

「――びくびく、びくびくって……、お腹の中で、おちんちんさん、動いてます。わたし――わたしも――――んんんっ!!」

 

 甲高い声で鳴いた霧子の肩が震え、膣がさらに引き締まる。腰の動きを止め、二人はしばらく、絶頂の感覚だけに身を任せた。

 ぎゅうぎゅう、どくどく、びくびく、ぎゅうぎゅう、どくどく、どくどく、ぶるぶる、びくびく。薄暗い室内で、そんな擬音だけが聞こえてきそうだ。

 

「――あ」

 

 絶頂の波が引いていくと、霧子はふっと力が抜けたように倒れこんで、陰平の胸に顔を埋めた。そして、その姿勢で荒い息が収まるのを待つ。

 

「はぁ……はぁ……ん……プロデューサーさん、わたし、上手にできましたか?」

 

 そんなことを尋ねてくるので、返事代わりに頭と背中を撫でると、霧子は微笑んだ。

 霧子の処女を奪い、陰平が彼女の調教を始めてから、これが数度目の交わりだ。その数度の間、霧子は陰平が驚くほど従順に、彼の行為を受け入れてきた。

 

「とく、とく……とく、とく…………ふふっ♪」

「何が面白いんだ? 霧子」

「プロデューサーさんの心臓さんが……元気だから」

 

 霧子は陰平の胸に耳を当て、心音を聴いている。この不細工な中年男とハメあったまま、霧子は何ら不快な様子を見せずにピロートークをしている。その理由は、彼女がふしだらな淫売だからだろうか。――いや、違う。むしろその逆だ。

 

「プロデューサーさん、わたしは……あなたの、お水になれていますか?」

 

 霧子の言葉は、耳に入るというよりも、陰平の胸を通って身体に染み込んでくる。

 「水」という表現を、彼女はよく使った。霧子の中で、どのような心境の変化が有ったのだろうか。彼女は最初、陰平を得体の知れないものとして警戒していたはずなのに、この男の心の渇きに触れた今は、陰平の事を、癒すべき対象として認識したようだ。

 それが憐みという感情なのかは分からない。事実としてあるのは、心優しい霧子は、この下衆な中年男の渇きを潤すために、己の純潔すらも彼に捧げてしまったという事だけだ。それは、清らかな天使が、自らの羽をもぎ取って、飢えた亡者の前に己を差し出すがごとき行為である。そこには溢れんばかりの慈悲があるが、同時にあまりにも冒涜的で背徳的であった。

 しかも質が悪い事に、それで陰平が満足するかと言えばそうではない。彼は自分を癒そうとする健気な天使から肉棒を引き抜くと、ベッドの上に仁王立ちになって、厳しい声で命令した。

 

「舐めろ」

 

 上体を起こした霧子の眼の前には、いきり立った肉竿が突き付けられている。それには霧子自身の蜜液と、陰平がしぼり出した汚らわしいザーメンの残りが付着している。

 

「――はい、失礼します」

 

 そんな事をされてもなお、霧子は従順に男を受け入れる。霧子は脈打つペニスに軽く手を添えると、ぺろぺろと、その小さな舌を這わせる。まだたどたどしい動きだが、処女を喪失してから数日しか経っていないのに、彼女は既にそんな事まで陰平に仕込まれてしまった。

 

「次は咥えろ。絶対に歯を立てるなよ」

「はい。あ――――む……」

「うっ…………いいぞ、いい子だ、霧子」

「ふぁい」

 

 小さな口には大きすぎるモノを頬張って、霧子は返事をする。かと思うと、霧子は目をつぶって、陰平のカリ首を舌で愛撫し始めた。これもやはり拙い技だが、他ならぬ霧子という穢れない美少女アイドルに、こんな卑猥な奉仕をさせているという事実だけで、いくらでも射精できる。

 

「んぐ、じゅる、ちゅる、じゅる、ん」

 

 そして、誰かに対する献身と奉仕こそ、霧子という少女の本質であった。その対象に陰平という男が選ばれた事は悲劇以外の何物でもないが、彼女は懸命に舌と頭を動かして、陰平が心地よくなれる動きを探し出そうとしている。それによって漏れ出る下品な水音が、さらに陰平の嗜虐心を誘う。

 この、まだあどけなさの残る無垢な顔を、自分の黄ばんだオス汁で汚し尽くしてやりたい。そんな欲求がむくむくと持ち上がった。

 

「――っ! 霧子、口を離して、手でしごけ」

「――こう、ですか……?」

「そうだ。もっと強くしごいていいぞ」

「はい、プロデューサーさん」

 

 片手では収まらないクラスの太さの肉棒を前に、霧子は両手を使い、優しく懸命に手コキする。彼女の指は少しひんやりとしていて、熱い膣内とはまた違った感覚を陰平にもたらした。

 自分は上手にできているのだろうか。霧子はそれが不安らしく、少し眉を寄せて、上目遣いに陰平を見る。その表情が、射精衝動に止めを刺した。

 

「出すぞ。――顔に掛けるからな」

 

 言うが早いか、熱い奔流が尿道を駆け抜けて行く。どぶりと重たい射精音がし、吹き出たマグマが霧子の白い顔に降りかかる。

 あまりの勢いに、さすがに霧子は怯えたようにきゅっと目をつぶるが、それでもザーメンを避けようとはしない。それどころか、手で竿をしごき続けて陰平の心地よい射精を丁寧に介助した。

 

「ぐっ――うう……」

 

 腰が引け、膝頭が震えるほどの射精感に、陰平は呻く。

 高校生アイドルへの顔射。中出し種付けとは違った形の興奮が、そこにはある。これで自分は、霧子という少女の胎内も表面も自身の精液で汚してやったのだ。肉体の快楽以外に、達成感や優越感――そして少しの罪悪感がトリガーとなって、陰平の脳内にはドーパミンやエンドルフィンがドバドバとあふれでていた。

 

「はぁっ……、はぁっ……」

 

 射精を終えると、陰平は息も絶え絶えになった。

 霧子はシーツが汚れないように、顔の下に両手を持ってきて、ザーメンの受け皿にしている。彼女の手にたまったザーメンは、所々ダマになって、ほかほかと湯気をあげていた。

 

「――ん」

 

 飲め。

 陰平がそう命令する前に、霧子は手のひらに溜めた精液の沼に唇を寄せ、一部分をちゅるりと吸った。まるで、そうするのが当然だとでも言うように。

 

「ん……」

 

 一瞬だけ苦そうな表情をしたものの、霧子はコクコクとザーメンを飲み干していく。時おり口をもぐもぐと動かすのは、ダマの部分を噛みきるためだろうか。

 陰平はその様子を、瞬きもせずに凝視していた。射精したばかりなのに、チンポは反り返って、彼の鳩尾に届かんばかりになっている。

 

「ごちそうさま、でした。――あっ」

 

 精液を飲み干したところで、霧子は陰平に押し倒された。

 処女の時と変わらぬ狭い秘所に、正常位で奥までずっぷりとチンポをハメこむ。どれだけ貪っても食い足りない、極上のメス穴。ここにもう一度種を付ける。陰平が考えているのはそれだけで、脳内からは既に理性など消え失せていた。

 

「んっんっんっんっ――あっ――んぅっ」

 

 細い腰をがっちりと掴み逃げられないようにして、ガツガツと乱暴にピストンする。突く度に霧子が漏らすメス声があまりにも耳に心地よく、陰平の脳をさらにとろかす。

 

「プロデューサーさん、そんなところ、嗅がないで下さい……!」

 

 陰平は霧子の腋に鼻を埋め、犬のようにふんふんと鼻をならしている。霧子は抗議するが、この少女の身体からは不快な匂いなど一切しない。清潔な包帯と消毒液の匂いに混じって、ほんのりと漂う花の香り。汗の匂いすらも甘く感じる。陰平はベロリと彼女の腋を舐めた。

 

「ひゃん……!? ――ん、あんっ、ちゅうちゅう、吸って――はぁっ――んっ」

 

 陰平の口は霧子の腋から、その形の良い美乳へと移動している。手で左右の胸を挟むように寄せて、両乳首を同時に舌で味わう。もちろん、その間もピストンは緩めない。

 

「んぅっ――! あ――そんなの――ダメ――!」

 

 チンポに一突きされるごとに、霧子の中で新しい性感の扉が開いていく。腰が痺れ、脊髄に電流が走り、網膜で白い光が明滅する。既に沢山の精液を詰め込まれてしまった腹部から、じんわりと暖かな幸せが広がってしまう。そしてその度に、彼女は思ってしまうのだ。――この人の疲れを癒してあげたい。この人の餓えを満たしてあげたい、この人の渇きを潤してあげたいと。

 

「霧子! 霧子……! 俺は……、俺は……!」

「――きゃっ! おちんちんさん、また大きくなって――んっ! ――ふふっ♪ 出したくなったら、いつでも――ああっ!」

 

 自分に覆い被さり乱暴に腰を振る中年男に、霧子はどこまでも許しを与える。飢餓を抑え込んで苦しむ必要などないと、柔らかな微笑みで伝える。

 なぜなら、それが彼のアイドルとしての務めだからだ。身を削って自分を輝かせてくれる人への、せめてもの恩の返しかただからだ。

 ――ほんの少し前なら、霧子もこの論理を異常だと考えたはずだ。だが、男の餓えと献身に触れ、実際に肌を交わらせたことで、霧子はこれを異常だと思えなくなってしまった。むしろ、当然の事だと考えるようになったのだ。

 

「霧子……! 霧子ぉっ……!」

「はい、プロデューサーさん」

 

 切迫した声で自分を呼ぶ陰平に向けて、霧子はまた微笑んだ。精液の残滓が付着し、性交による汗に濡れているというのに、その微笑みは聖母そのものであった。

 

「もっと――んっ、もっと、乱暴でも大丈夫です。我慢しないで、もっと、プロデューサーさんがしたいことをしてください。もっと――んぅっ!」

 

 霧子の顔が苦痛に歪み、悲鳴に近い声が漏れる。陰平の肥満体が覆い被さって、彼女を力の限り抱き締めたからだ。

 手加減など一切無い、荒々しい抱擁。ピストンにもより一層の力が加わり、腰が一往復するごとにゴチュゴチュと子宮口が殴り付けられる。

 

「ありがとう――あっ! ありがとう、ございます、プロデューサーさん。――んぅぅぅっ!」

 

 男のどうしようもない渇望を受け止めることができて、痛くて苦しいはずなのに、霧子は満足だった。だから、痛みすらも快楽と愛おしさに変わる。霧子の脳で白い電光がバチバチと弾け、膣がひとりでに収縮運動を行う。

 

 下腹部が切ない。子宮が満たされていない事がたまらなく寂しい。

 

「――くださいっ……! お腹に、プロデューサーさんのっ、精液……!」

 

 その要求は、霧子の無意識から発せられた、霧子自身の欲望だった。いつの間にか、霧子の腕は陰平の背中を抱き締めて、滑らかな脚も男の腰をがっちりと固定している。

 

「霧子――!!」

 

 陰平もまた、霧子の願いに応えた。長大な肉棒が秘裂から抜ける寸前まで腰を引くと、止めを刺すように、一気に腰を突きおろす。ドッチュン――と何かを押し潰すような、突き破るような音がして、霧子は喉をのけぞらせた。

 

「――――――――!!!!????」

 

 理性も常識もまっさらに吹き飛ばしてしまうような衝撃が、霧子を襲う。生まれた不安から、彼女はさらに強く陰平の背中を抱く。追い討ちを掛けるように、膨らんだ亀頭からほとばしる白い粘体。その確かな熱と重さが、大いなる官能を霧子にもたらすと共に、彼女の魂を、陰平の色に染めていく。

 

「あ……や――」

 

 怖い。けど嬉しい。痛い。だけど気持ちいい。

 自分という存在が、男のために作り替えられていく。いや、自分という存在は、初めからこの人のために生まれてきたのだ。

 彼の渇きを、自分が癒している。自分の切なさを、彼が満たしてくれている。

 

 怖い。でも気持ちいい。――嬉しい。幸せ。愛おしい。守りたい。彼のためになりたい。気持ちいい。全部捧げたい。もっと癒したい。気持ち良くなって欲しい。喜んで欲しい。――もっと、もっと、もっと、もっと――――。

 

「プロデューサーさん……! 大好きです――!」

 

 あふれでる感情をまとめきれず、ただその言葉だけを発して、霧子の意識は快楽の沼に堕ちていった。

 

――――――

 

「――い、嫌っ。ダメです……っ」

 

 時刻はもう夜になっている。貪るようにセックスしたあとは、様々な体液でどろどろになった身体を清めなければならない。そんなわけで霧子はシャワーを浴びていたのだが、そこに陰平が乱入してきた。

 

「だ、ダメですプロデューサーさん。見ないでください……っ」

 

 霧子は極度に恥じらい、身体を隠した。あんなに全てをさらけ出した後なのに、霧子がこんな風になってしまうのは、彼女がシャワーを浴びるために、自分の腕と脚に巻いていた包帯を解いたからだ。

 腕で隠しきれない霧子のヘソ周りや乳房には、石鹸の泡が付着している。それが劣情を誘い、すぐに陰平は我慢できなくなった。

 

「俺のチンポで、お前の中まで洗ってやる……!」

 

 そんなベタな事を言いながら、陰平は霧子に襲いかかった。

 

「霧子……挿れるぞ……!」

「ダメですっ、プロデューサーさん。ちゃんと身体を洗わないと……」

「嫌だ……! お前の中に入りたい……!」

「あっ」

 

 子どものような駄々をこね、陰平は霧子の身体の向きを変えさせる。ユニットバスの湯船の中で、陰平は霧子に壁に手を突かせ、バックから挿入するために、ギンギンのマラを彼女の尻にあてがった。

 シャワー以上に熱くなった肉棒の感覚に、霧子の股からどろりと白濁した蜜が湧き出る。自分の浅ましさを思い知らされているようで、羞恥のあまり、霧子は目尻に涙を浮かべた。

 

「――んっ! あああ…………」

 

 ずぬぬとペニスが侵入してくると、霧子の身体はさらに明確な反応を示す。喜びに沸き立つように、膣内が勝手に蠕動する。これが自分のご主人様のカタチだと、彼女の肉体はとっくに覚えてしまっているのだ。

 

「霧子……熱くて締まって、お前のマンコは最高だぞ……!」

 

 褒められて、身体と同時に心が嬉しくなる。その時にはもう、抵抗しようとしたことなどすっかり忘れて、霧子は陰平の腰の動きに合わせ、自分でも腰をくねらせ始めた。

 

 ――パンッ、パンッ、パンッ、パンッ。

 

 シャワーの音に混じり、肉と肉のぶつかり合う音が反響する。ビニールのカーテンに仕切られた向こう側からは、肥満した男にバックからハメられる少女の、淫靡なシルエットが見える。

 ぷるぷると揺れ動く霧子の胸の先では、尖りきった乳首が男にいじってほしそうに震えていた。

 

 ――パンッ、パンッ、パンッ、パンッ。

 

「――あっ、あっ、あっ、んっ。ダメッ、あっ、この格好だと、奥まで入りすぎちゃうっ」

 

 ――パンッ、パンッ、パンッ、パンッ。

 

「いじめちゃダメだよっ。いじめないでっ、おちんちんさん……! そこ、ゾリゾリしないで……! ――くぅんっ」

 

 ――パンッ、パンッ、パンッ、パンッ。

 

「大丈夫だから。いつでも入ってきていいから、いつでも出していいから、そんなに焦らないでいいんだよっ?」

 

 霧子は陰平の利かん坊のチンポに話しかけ、優しく諭そうとしている。だが、それは逆効果だ。霧子が優しければ優しいほど、陰平は付け上がり、チンポはさらに暴れん坊になっていく。

 

「――あうっ、ん~~っ! あっ、あっ、あっ――はぁんっ!」

 

 陰平は、カリ首で霧子の弱点を執拗に責めた。そうやって、霧子の口から淫らなメス声が出るのを楽しんだ。霧子は焦らなくてもいいと言うが、こんな最高のメスに触れることができる時間を、一瞬たりとも無駄にしたくない。

 

「んぅっ――! プロデューサーさんが、いっぱいっ、わたしと繋がって、わたしの中にもいっぱい。わたしの心の中にも、プロデューサーさんが」

 

 陰平の思考も、既に霧子でいっぱいだった。霧子で果てたい。霧子と果てたい。射精衝動が込み上げてきて、陰平は無我夢中で腰を振った。

 

「プロデューサーさん、プロデューサーさんっ」

 

 壁に突いていた霧子の右手が後方に突き出され、誰かを探すように空中をさ迷う。陰平は躊躇わずにその手首を掴んだ。同じように、左手首も男に預け、霧子は身体のバランス全てを男に委ねることになった。

 

「イクぞ霧子! お前もイケ!」

「は、はいっ! プロデューサーさんと一緒に、一緒に……! あっ……んんん~~~~っ!!!!」

「ぐっ、おおおおお――!!」

 

 天使のような少女と、汚らわしい中年男は、全く同じタイミングで果てた。

 イキまくって激しく収縮する膣に搾られ、ごぶりごぶりと吐き出された精液が、霧子の子宮には収まりきらず、逆流して浴槽内にボタボタと落ちる。それでも陰平は、もっと多くのザーメンを霧子に詰め込もうと、彼女の腕を引っ張り、自分の腰を突き出して、鈴口を膣の最奥に押し付ける。

 安全日とは言え、こんな濃い精液を、これほど大量に中出しされてしまったら、妊娠してもおかしくない。こんな不細工な中年の赤子を孕むなど、多くの婦女子にとっては、悪夢以外の何物でもない話である。

 

(……プロデューサーさんの、赤ちゃん…………)

 

 しかし、口から舌を突き出して絶頂し、快感で朦朧とする霧子の脳裏には、大きくなったお腹を愛おしそうに撫でさすり、子守唄を歌う自身の姿が浮かんでいた。

 

――――――

 

「それじゃあ、恋鐘ちゃんは、まだ怒ってるんですか……?」

「うっ……」

 

 霧子に痛いところを突かれ、陰平は返事に困った。

 互いの身体を洗いながらの数度のセックスを終えた二人は、今は服を着て、ベッドではなくカーペットの上に座っている。

 人が戻ってきた大学病院の寮から、誰にも気付かれずに出ていくためには、もう少しタイミングを見計らう必要があると霧子が言ったので、何気ない会話をしながら時間を潰していたのだ。恋鐘が怒っているというのは、その中で出てきた話題である。

 実は、今ここに陰平が居ることと、恋鐘が怒っていることは無関係ではなかった。

 

 恋鐘の怒りの原因は明白だ。それは言わずもがな、陰平が過労で倒れて入院したことである。自分が歌に込めた「癒し」というメッセージを届けたい相手が、自分のライブのために無理をして倒れてしまったのだから、彼女の怒りの対象は、陰平が半分、自分自身が半分のはずだった。

 しかし、陰平の退院から数日経って、様子が変わってきた。

 

(恋鐘が怒るのも無理はない……。もう少しで、ライブを台無しにするところだったからな……)

 

 他ならぬ陰平が、恋鐘の怒りの理由をそのように解釈していたからだ。

 伊庭から無理やり引き離した恋鐘が、今のところ陰平に従っているように見えるのは、陰平のプロデュースの腕を信用しているからだ。――そうでなければ、こんな醜く取り柄のない自分に、彼女が付いてくるはずはない。陰平は、心のどこかでそう思っていた。

 

 だから彼は、入院中にこっそりとタブレットを持ち込んで仕事をした。恋鐘が以前にエキストラ出演した深夜ドラマが好評で、その縁で、同じ局のバラエティ番組に恋鐘の席をもらえそうになっていた。そのチャンスを逃したくもなかった。

 交渉は九割がた実った。陰平は退院して283プロの寮に戻った時、恋鐘にそれを伝えた。

 

 ――あんぽんたん!

 

 しかし恋鐘は笑顔を見せず、逆に激しく怒り出して、平手を振り上げた。驚く陰平の頬にその平手を振り下ろす直前、恋鐘は思いとどまった。だが、そこで再燃した怒りは、数日たった今も恋鐘の中に渦巻いていたのだ。

 

 ――結局オッサンも、アイツと同じで鈍いんだな。

 

 窮した陰平は、手近なところで樹里に相談した。すると、彼女からはそんな風に言われた。

 次の日、陰平が事務所に行くと、はづきの手によって、彼のスケジュールに幾つかの変更が加えられていた。通常の休日以外に、勝手に有休が組み込まれていたのだ。

 

 ――消化してもらわないと、色々うるさい世の中ですから~。

 

 はづきはそう言っていたが、そこには何かの陰謀が働いている気がした。

 そして、そうやって得た最初の有給休暇の日、陰平がどうなったかと言うと、不安になったのだ。

 社長とはづきは休めと言った。めぐるたちも休めと言った。ついでに伊庭にすら休めと言われた。陰平はそう言われるたび、「お前はプロデューサー失格だ」と言われた気がして、酷く不安になった。

 アイドルのプロデュースを取り上げられれば、彼には休みにしたいと思う趣味もなく、会いたいと思う友人もいない。めぐるたちにも休めと言われたし、恋鐘は怒っている。なら――と思い付いたのが霧子だった。

 突然寮にやって来た陰平を、霧子は優しく受け入れた。

 

 ここに至るまでの経緯を大雑把に語れば、そんなところである。

 

「……プロデューサーさんは、恋鐘ちゃんとも、わたしみたいに…………」

「え?」

 

 どうやったら恋鐘の機嫌を取ることができるのか。それに悩んでいた陰平は、霧子の問いかけを聞き逃した。

 霧子は何でもないと、静かに首を振る。

 

「プロデューサーさん、たまにお休みは必要だと……わたしも思います。そうじゃないと、わたしも、恋鐘ちゃんも、心配になりますから」

「……ああ」

 

 霧子にも言われ、陰平は少ししょげたようにうつむいた。しかし、それではいけない。自分は彼女たちにとって、頼もしい、揺るがないプロデューサーでなければならないのだ。そうでなければ、淀んだ泥、陰のような自分など、彼女たちの視界にも入らない。

 自信に満ちて、時に傲慢で、支配者のように振る舞うようでなければ――

 

「――プロデューサーさん、どうぞ」

「……え?」

 

 顔を上げた陰平の目に、霧子の膝が飛び込んできた。カーペットに正座する霧子は、自分の膝をぽんぽんと叩き、陰平に何かを促している。

 

「休んでください。時間が来たら、起こしますから」

 

 陰平は、霧子の意図を理解した。彼女は自分の膝に、陰平の頭を導こうとしているのだ。そうして、しばらくのあいだ眠れと言っている。

 今しがた、彼女たちに弱みを見せてはいけないと思ったばかりだ。しかし霧子の膝は柔らかく暖かそうで、どうしても引き込まれてしまう。

 

「――よし、よし」

 

 霧子の手が陰平の髪を撫でる。気が付けば、陰平はいつの間にか横たわり、霧子の膝を枕にしていた。

 

「いい子、いい子」

 

 優しい。あまりにも優しい声。

 

「ちゃんと、見ています。時間になったら、起こしますから」

 

 不安な心が消えていく。

 たまらなくまぶたが重い。

 心地よい眠気に抗えない。

 

「~♪ ~~♪」

 

 霧子が子守唄を口ずさむ。

 陰平は眠りの中に落ちていき、霧子の赤ん坊になり、彼女の腕の中であやされる夢を見た。

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