【シャニマス】中年プロデューサーの華麗なる暗躍 作:黒胡椒サラミ
「デパートでのイベントがあるので、明日はその打ち合わせ。明後日は午前中に雑誌の取材、午後にラジオ。ネットラジオです」
「え、え? えっと、えっと」
「金曜にイルミネのミニライブがあるんですが、そっちにもゲストで出演してもらいます。ローカルですが、来週は料理番組の収録。あ、それから月岡さんは、ゲームの仕事に興味はありますか? スマホ用のソーシャルゲームで、アイドルに声を演って欲しいという話があります。上手くすれば、曲ももらえるかもしれません」
「ちょ、ちょっと、ちょっと待って。そんな一気に言われても、うち――」
覚えきれんばいと、恋鐘は困惑している。A4用紙にまとめた今月中のスケジュールを差し出すと、恋鐘は慌てて可愛らしいデザインのスケジュール帳を開き、いそいそとメモを取り始めた。
恋鐘のプロデュースを開始して、さしあたり陰平は、彼女のスケジュール帳を仕事で一杯にすることから始めた。レッスンばかりしていたり、失敗するかもという恐れで足踏みをしたりするよりは、とりあえず目の前の仕事に追いまくられたほうが良い。今の恋鐘については、それが最適だと考えたのだ。恋鐘には、もともと豊富なバイタリティがある。そうするうちに、思考もポジティブに向かっていくだろうと。
「じゃあ、行きましょうか月岡さん」
恋鐘のメモが終わるか終わらないうち、陰平は立ち上がった。今日は今日で仕事がある。
「ど、どこに――」
「テレビドラマの収録です」
「ええっ!?」
と言っても、深夜番組のエキストラのような端役である。元の役者が急病だか何だかで出られなくなったと聞きつけて、無理やりに恋鐘をねじ込んだ。
陰平が運転する事務所のバンで、現場近くまで移動する。車から降り、肥満体には似合わない速度ですたすたと陰平が歩くと、恋鐘は小走りになって、頭の大きなリボンを揺らし、スカートを翻して彼に付いて行く。
「こ、こげなとこ、うち、今まで入ったことなか」
二人はお台場までやってきて、誰もが見た事のあるテレビ局の建物の前に立った。恋鐘はそれを見上げて生唾を飲み込み、目を白黒させていた。それを置いて、陰平は自動ドアの中に吸い込まれていく。
「ま、待って、えと、陰平さん!」
慌てた恋鐘は、危うくつんのめりそうになっていた。
「はぁ~~」
陰平が受付嬢に話しかけている間、恋鐘は口をあんぐりと開けて、感嘆の声を漏らしながらロビーの天井を眺めていた。スーツ姿の見るからに優秀そうな女性が颯爽と歩き、ラフな格好をしたいかにも業界人っぽい男たちが、談笑しながら通りすぎる。それを避けようとして翻弄される恋鐘は、端から見れば完全に挙動不審だ。
「今日はこの建物内で撮影するそうです」
「きょ、今日は?」
「一応、数回出番があるので」
伊庭から引き継いだ資料によると、恋鐘がテレビに出演した経験はこれまでに一度だけ。アンティーカ全員で地方ケーブルテレビのCMに出たことがある程度。テレビ慣れしておらず役者経験も無い恋鐘を、いきなりドラマに突っ込むのは無謀かとも思ったが、まずはこういう場の雰囲気を味わわせ、お前は一般人とは違う特別な「アイドル」なのだと恋鐘に再確認させたかった。
だから陰平は、本人の承諾も得ずに、恋鐘をここに連れてきた。そうやって、染み付いた負け癖とネガティブな思考を振り払わせたかったのだ。
もちろん、これは恋鐘のアイドル活動のためでもあるが、同時に陰平が彼女の信頼を勝ち取り、相手を油断させるための策でもある。
「ありがとうございますディレクター、今回は私どものプロダクションのアイドルを使って頂きまして。社長の天井も大変感謝しており――」
「うん」
建物の中にあるスタジオで、陰平は腰を直角以上に折り曲げていた。横柄な態度でパイプ椅子に座るディレクターが、気の無い返事をする。
「まあ、正直誰でも良かったんだけどね。おたくのタイミングが良かったからね。それよりもう撮影だから、部外者は出てって?」
「はいっ! 失礼しますっ!」
そしてディレクターの機嫌を損ねないように、命令通りに引き上げる。その際に陰平はすかさず、持参したこのディレクターの好物を、彼のアシスタントに預けた。
恋鐘は撮影に入った。ガチガチに緊張していたが、別に台詞があるわけでもない。一人で十分やり切れるだろう。その間、陰平は自分の名刺や恋鐘のプロフィールを、建物内に居る人間に配りまくった。少しでも名前を憶えてもらえば、それが新しい仕事につながるかもしれない。
「283プロさん? 知らないなぁ。ええ、分かりました。機会があれば」
そう言った、陰平よりもずっと若い業界人が、陰平の名刺を目の前でくずかごに捨てる。それでも陰平は笑みを崩さず、よろしくお願いしますと言って辞去した。
これは卑屈というのだろうか。確かにそうだ。だが卑屈でも、知名度の無い地下アイドルのような恋鐘のスケジュールを一杯にするには、こういう事も必要なのだ。伊庭ならば、他人にこういう扱いを受けてへこんだり落ちこんだりするかもしれないが、陰平は違う。なぜなら陰平には、自分に対するプライドなど存在しない。学生時代から、彼はずっと見下されて生きてきた。だから、土下座しろと言われればするし、靴を舐めろと言われれば舐めるだろう。例えクソを食えと言われてもやって見せる。
そう、それがアイドルたちの輝きにつながるのであれば。
「ふうん」
そのスーツ姿の男は興味が無さそうに返事をしたが、陰平の名刺を、デスクの見えやすい位置に置いた。これでいい。これが千に一つの確率で、次の仕事になるかもしれない。即ち、これを千回繰り返せば、必ず次の仕事が得られる。
実に簡単な作業である。だから陰平は、これを辛いとは思わない。それで言うなら、アイドルが輝かないほうが、彼にとってよっぽど大問題なのだ。
「ふい~、緊張したぁ~」
「お疲れ様です、月岡さん。スタジオはどうでしたか?」
撮影を終えた恋鐘が戻ってきた時、陰平は、ずっとそこに居たような格好でスタジオの入口で待っていた。いかに何でも、恋鐘にああいう姿を見られるわけにはいかない。ただでさえ伊庭とは外見で差がついているのだ。これ以上幻滅されれば、恋鐘を篭絡する作業に支障が生まれるだろう。
それに、ああいうシーンをアイドルが見ても、何の益もない。
「凄かったぁ……。テレビでしか見んよーな人が、い~っぱいおって」
興奮状態の恋鐘は、陰平の質問にも素直に答え、スタジオで見たものをあれこれ語った。その顔は、陰平が代理プロデューサーになったと聞いた時に比べれば、大分明るくなっていた。
仕事は上手くいったようだ。主人公の行動に驚く通行人的な役割で、台詞もなかったようだが、表情が良いと褒められたという。
「それにね、ヒロイン役で、アイドルの○○ちゃんもおったばい。すっごい、すっっごいキラキラしてた。……うちもいつか、あんなふうになれるとやろうか?」
恋鐘は、近頃有名になってきた中堅どころのアイドルの名前を出した。しかしあんなものに比べれば、恋鐘のほうが100倍の潜在的魅力を持っている。今は彼女にとって雲の上のアイドルでも、やがては。そのためにも、まずは目の前の仕事だ。
「次の現場まで移動しましょう」
陰平は言った。
――――――――――――――――
仕事が終われば家に帰る。現在の陰平の場合、この家とは283プロのアイドル寮の事である。この寮の寮監室に暮らし始めて、既に一週間。荷解きも終わり、陰平の姿は大分この寮になじんで来た。夜、陰平が洗濯室の乾燥機から洗い物を取り出していると。彼に声を掛ける人間がいた。
「よお忠治のオッサン。お帰り」
「ああ、ただいま、樹里」
寮の中で陰平と最も気さくに接しているのは、この西城樹里であろう。
一見ヤンキー風な見た目の彼女だが、放課後クライマックスガールズの中では常識人のバランサーだ。面倒見がよく、恋鐘の様子がおかしかったことをいち早く見抜き、誰よりも心配していた。
「今日は晩飯の時、恋鐘も笑ってたよ」
樹里は穏やかな声でそう言うと、自身も安心したように笑った。以前に宣言したごとく、陰平が恋鐘に仕事を与え、恋鐘の表情が元に戻ってきたのを見て、彼女は陰平に一定の信用を置くようになっていた。
「アンタ、結構凄かったんだな」
ただのオッサンだと思ってたけど。
Tシャツとホットパンツに、室内用のサンダルというラフな格好をしている樹里は、手に洗濯籠を抱えている。その籠を洗濯機の一つの上に置いて、彼女は壁に寄り掛かった。
「……でも、恋鐘はさ、それでも『アイツ』の事が好きなんだよな」
わざわざ話しかけてきて、何か用かと思えば、樹里は前に陰平の部屋で話したことの続きを話したかったようだ。
アイツとは、もちろん伊庭のことであろう。伊庭は樹里のプロデューサーでもある。
「アイツに見捨てられたと思って、恋鐘はきっと、凄く傷ついたんだ。だからまだ、本当には立ち直れてないと思う」
陰平は黙って聞いているが、その視線は、Tシャツ姿の樹里の胸のあたりや、ホットパンツから露出した太もものあたりをさ迷っている。
「なあ、アンタはどう思う?」
「え?」
「何だよ、聞いてなかったのか?」
「いや、聞いてたよ。……そうだな、月岡さんが本当に立ち直るには、何かきっかけが必要だと思うな」
「きっかけ?」
「ああ」
それは例えば、あのむしゃぶりつきたくなるようなスタイルの身体をハメ犯してイキ狂わせ、完全に支配してくれるご主人様の登場とかだ。多分、樹里は陰平とは違うことを考えているのだろうが、腕を組み、「きっかけか……」と納得したようにつぶやいた。そうすると、Tシャツの下の膨らみが強調される。樹里のバストは75㎝で、恋鐘と比べれば当然小さいが、おっぱいに貴賤は無いと過去の偉人は言っている。
それに多分、樹里は風呂上りなのだろう。湿り気を帯びた金髪が艶やかに光っていて、肌には火照りが残っている。そこから発散されるのは、暴力的なまでのメスのフェロモンだ。この場で衝動に任せてこの少女をレイプし、内側に眠るメスを目覚めさせてやりたいと、陰平のチンポがズボンの下でイラついている。
しかし、陰平はそんな思考をおくびにも出さずに樹里と会話した。
「そう言う樹里も、もしかして伊庭君の事が好きなのか?」
「なっ! 何言ってんだよ、アンタ!」
樹里は飛び上がって驚き否定した。だが、その態度で明白である。少なくとも、彼女も伊庭の事が気になってはいるようだ。
「すまないすまない。駄目だな、すぐにこういう事を言うのは、オッサンの悪い癖だな。俺は若い子の恋愛とか分からないから、ついな」
「そうだよ! アタシはアイツの事なんて知らねーから! ……次は怒るぜ?」
「気を付けるよ」
陰平に釘を刺した樹里の顔は、風呂上りとは別の原因で少し赤くなっている。彼女は話題を逸らすように言った。
「そう言えばさ、めぐるが来てるんだって?」
「ああ」
「もちろん泊まってくんだよな」
「イルミネの仕事で遅くなったからな。明日は土曜で朝からレッスンだし、一々家に帰るより、こっちのほうが近い」
「そっか……、前は灯織が来てたし、イルミネも大変だな」
そう言うと、樹里は洗濯籠から洗い物を取り出し、素早く洗濯機に突っ込み始めた。洗い物の中に、ちらりと青や黄色の下着が見えた。蓋がバタンと閉じられ、洗濯機が回り始める。
陰平はその場を立ち去ろうとした。
「寝るのか? だったらお休み」
「いや、その前に仕事だ」
「え、こんな時間に?」
「ああ、ちょっとめぐると『打ち合わせ』があるからな」
そう言うと、陰平は洗った衣服を寮監室に戻して、ジャージ姿のままで二階への階段を上った。
―――――――――――
この寮の二階より上は、アイドルたちの居住空間である。食堂や洗濯室もそうであることに違いないのだが、二階に上がると、より濃厚な少女たちの香りで空気が満ちている気がする。廊下は薄暗い。陰平は深呼吸すると、目的の部屋を目指した。
彼の目的地は、一番端の部屋である。そこは本来ならば空き室なのだが、寮暮らし以外のアイドルがこの建物に宿泊する時、大抵はその部屋が使われる。そのためベッドやタンスなどの家具類は、一通りそろっている。ちなみに、その「客室」の隣は恋鐘の部屋だ。
そして今日はその客室に、イルミネーションスターズの八宮めぐるが泊まる予定になっている。
「めぐる、入るぞ」
ノックもせずに、陰平は扉を開けた。そうするのは、彼がめぐるの「ご主人様」だからだ。めぐるが仕事のためにこの寮に泊まるというのは半ば方便で、実際には、めぐるは陰平の性処理係としてここに来ていた。三日前に来た灯織も同様である。しかしそれから三日間、オナニーすらしていないので、玉袋の中でザーメンは溜まりに溜まっていた。階段を上っている最中からチンポが痛いくらい勃起し、イライラのあまり、廊下で服を脱いでしまいそうになった。
この衝動は、すぐにめぐるをブチ犯し、種付けしなければおさまらない。目をギラつかせて入室した陰平だったが、そこに居た人物に、彼は意表を突かれた。
「こ、つ、月岡……さん」
調教師モードから、社会人モードに切り替わる。何とその部屋にはめぐるだけでなく、恋鐘も居たのだ。
「ぷ、プロデューサー、こんばんは!」
ガーリーなパジャマ姿のめぐるが立ち上がって、陰平の前に立つ。これはファインプレーであった。なぜならば、陰平の勃起した怒張は、一目でわかるほどにジャージの股間部を張りつめさせており、危うく亀頭が顔をのぞかせそうになっていたからだ。めぐるは自分の身体で、それを恋鐘の目から隠した。
「な、何だ、月岡さんもいたのか」
珍しく陰平は焦った。不審に思われないうちに、早くこのいきり立ったモノを鎮めなければならない。
「か、陰平さん……?」
恋鐘は恋鐘で戸惑っている。彼女がめぐるの部屋にいるのは、単にめぐると女子同士でお喋りするためだった。そこにノックもなくジャージ姿の中年男が乱入してくるとは思わないではないか。
「恋鐘ちゃんにプロデューサーの事を聞かれたから、お話ししてたの!」
この場で一番冷静だったのは、あるいはめぐるだったかも知れない。彼女はプロデューサーの勃起チンポを恋鐘の目から覆い隠しながら、敢えて元気な声で喋った。
赤面した、これもパジャマ姿の恋鐘が、めぐるを押しとどめようとする。
「め、めぐるちゃん、そいは、誰にも言わんでって――」
「だから、プロデューサーは頼りになるから大丈夫だよって。わたしもプロデューサーのお陰で、アイドルが前よりもすっごく楽しくなったって教えてあげたの」
「うう~」
恋鐘は奇妙な呻きを漏らし、ますます赤面する。恋鐘のパジャマはピンク色の、胸の大きさが目立たないデザインのものだ。しかし、ただの巨乳ならそれで誤魔化せても、恋鐘の爆乳は誤魔化せない。大質量のたわわな果実が、獣欲にかられた陰平の目を引いた。
しかし、それは胸にコンプレックスがある恋鐘にとってタブーである。陰平はバレない内に、何とか恋鐘から視線を切った。
「プロデューサーなら、恋鐘ちゃんの悩みも絶対に解決してくれるよね。ね、そうだよね、プロデューサー」
「あ、ああ、そうだな、めぐる。そうできるように頑張るよ」
と、そこで陰平は気付いた。めぐるは陰平のチンポが鎮まるまで、恋鐘の目からそれを覆い隠す手伝いをしてくれているのだと思っていたが、どうも様子が違う。めぐるの息は段々と荒くなり、徐々にその身体が陰平に近づいてくる。その巨乳の先端は、既に陰平の胸に押し当てられていた。
勃起チンポから発散されるオスの匂いに、メスであるめぐるは発情を抑えきれないのだ。めぐるの唇は艶めかしく光り、ハートマークの浮かんだ目は、物欲しそうに陰平の唇を見ている。その両手は恋鐘に隠れて、陰平のチンポをまさぐろうとしていた。
(待て、おあずけだ、めぐる)
(でも、でも、プロデューサー……)
(我慢しろ)
(我慢できないよぉ。プロデューサーだって我慢できないよね? すっごい匂い……)
(待て、もうちょっと待て)
至近距離から小声でやりとりし、陰平はとりあえず、恋鐘にこの部屋を出て行ってもらわなければと考えた。
「月岡さん、実はこれから、俺たちはイルミネの活動について打ち合わせしなきゃならないんだ」
「そ、そうなん?」
「ああ、大事な話だから、できれば人に聞かれたくな……うっ!」
「か、陰平さん? どげんしたと?」
ついに我慢の限界に達しためぐるが、陰平のジャージのズボンに手を入れて、その亀頭をやわやわと愛撫し始めた。
「な、何でもない。だ、だから、今はちょっと出ててくれないか?」
「う、うん……」
恋鐘には、その言葉に逆らうつもりは無かった。そもそも、もうかなり遅い時刻だし、お暇する頃合いだろうと思っていたのだ。しかし、こんな遅くからでも打ち合わせとは、売れっ子は違うと恋鐘は思った。それに、めぐるは陰平にほとんど密着していて、とても親密そうだ。売れるためには、プロデューサーとアイドルはこれほどまでに信頼し合わなければならないのだろうか。
「じゃあ、お邪魔しました」
恋鐘が立ち上がると、陰平とめぐるは壁際をくっついたまま移動した。
「めぐる、相談に乗ってくれて、ありがとうね」
恋鐘は礼を言ったが、めぐるから返事はなかった。少し不審に思った恋鐘だったが、彼女はそのまま、扉を開けて隣の部屋に帰った。
「めぐる――!」
危うく全てが台無しになるところだった。恋鐘が居なくなると、陰平は目を怒らせた。何としても、この堪え性の無いメス奴隷に仕置きをしなければならない。だが、めぐるはご主人様の怒りにも関わらず、ひるまずに彼に抱き着いてきた。
「プロデューサー! プロデューサー! プロデューサー! プロデューサー!」
発情期のメス猫のように、自分が何をどうしたいのかも分からない様子で、金髪ハーフの美少女は、男の胸板に頬や額を擦り付けたり、双乳を押し付けてくる。そしていつもと違い、陰平のほうがめぐるに押し倒された。
「おい、めぐる――」
「早くっ早くっ早くっ!」
めぐるは性急に、仰向けになった陰平のズボンと下着を下ろし、その上に跨った。いつの間にか、ガーリーなパジャマの下が脱ぎ捨てられている。めぐるの割れ目からは、白濁した液体がとめどなく溢れていた。
陰平の亀頭を自分の割れ目にあてがうと、めぐるはためらうことなく、全体重をそこにかけた。
――ズチュンッ!!
「ううううううんっっ♡♡♡♡♡♡!!!!!!!!」
めぐるは、例によって挿入だけでイってしまった。しかし焦らされた分、そのイキかたはいつもより深いようだ。しかもあまりに勢いよく挿れたせいで、陰平のチンポはめぐるの子宮口を突破して、神聖な子袋の内部にまでお邪魔していた。涙と涎をまき散らし、全身をわななかせ、めぐるは有り得ないほどの絶頂の快感に浸っている。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ♡」
だが、今日のめぐるはそれでは収まらなかった。どうにか痙攣が弱まると、彼女は陰平の胸に手を置いて、犬のごとく舌を垂らしながら、激しい腰の上下運動を始めた。
――ジュポッ、ジュポッ、ジュポッ、ジュポッ、ジュポッ!!
「おっ、おっ、おっ、おっ、おっ、おっ、おおっ♡♡♡♡!!」
――ドチュン! ドチュン! ドチュン! ドチュン!
「はおおおお♡♡♡♡!? んぃいいいいいいっ♡♡♡♡!!!! ああああああああっ♡♡♡♡♡♡♡!!!!」
いつもよりもずっと下品なアクメ声を出して、いつもよりもずっと下品に腰を振りたくる。とにかく早く中出しザーメンが欲しくてしょうがないという動きだった。
「ぐぅうおおおおっ!?」
そして、めぐるの膣肉のあまりにも激しい種請いっぷりに、陰平の限界もすぐに訪れた。
――ブブッ、ブビュルルルルルルルル!!!!
三日の間に溜め込まれた特濃の精子たちが、メスの子宮目掛けて吐き出される。射精感が強すぎて、陰平の両膝は勝手にガクビクと震えた。
「ん―――――――っ♡♡♡♡♡♡♡♡!!!!!!!!」
チンポを子宮内部まで挿入され、下腹部をぽっこりと膨らませためぐるは、両目をぎゅっと閉じて、愛しいご主人様に恵んでもらったザーメンの熱さだけに集中していた。
「お、おおおおおっ!!」
――ドビュルルルルルルル!! ブバッ、ビュルルルル!!
射精は果てしなく続く。それが終わった時、陰平は客室のカーペットの上で大の字になって、凄まじい解放感を味わっていた。
「ふ~っ。まさか、こんなに溜まってるとはな……。ん? めぐる?」
「はっ、はっ、はっ、はっ♡!!」
めぐるは再び腰を振っている。陰平は、メスの浅ましさに呆れた。
「おいおい、まだ足りないのか?」
「まだっ! まだだよぉっ! もっと、もっとちょうだい! ん、んぅううううっ♡♡!! プロデューサーのオチンチン、おチンポ気持ちイイ!! キモチよくて訳わかんないよぉっ♡♡♡♡!!!! おっおっおっおっおっおっ♡♡!! はううううううううんっ♡♡♡♡♡♡!!!!!!」
「恋鐘が隣に居るんだから、ちょっとは声を抑えろよ」
「できない、できないよぉっ♡♡!! プロデューサー♡!! 好き!! 大好きッ♡!!」
「やれやれ……うっ!!」
「来たぁっ♡♡♡♡!! またおチンポ汁来たぁっ♡♡♡♡!!!! もっと、もっとぉっ♡♡!!」
陰平もザーメンを溜め込んでいたが、しばらく抱かれていなかっためぐるは、それ以上に欲求不満だったようだ。三日前に来た灯織も、形は違うがこんな感じだった。灯織の場合はバックからハメてやったのだが、プロデューサーの所有物である証が欲しいと、執拗にスパンキングをねだってきた。望み通りにしてやると、今のめぐると同じようにみっともなく泣き叫びながらイキまくっていた。しかし、あの時も隣の恋鐘にはバレなかったから、今回も多分大丈夫だろう。
――ジュッジュッジュッジュッジュッ!!
「んっんっんっんっんっんっ♡♡!!」
めぐるは自分の両膝に手を置いて、エロ蹲踞で腰を振り続けている。もはや彼女はザーメンを自動的に搾り取るマシーンか、サキュバスの生まれ変わりだ。陰平は大の字で寝たまま、自分は指一本動かさずに、メスに請われるままに種付けしてやることに決めた。
「出すぞ、めぐる。良く味わえ」
一時間後、陰平がそう言うと八発目のザーメンが放たれた。
「はぉおおおおおんっ♡♡♡♡!!!!」
いかにスポーツやダンスで脚や体幹を鍛えていても、めぐるの腰振りは流石に弱々しくなっていた。そしてその絶頂を最後に、めぐるは糸が切れたようにプロデューサーの上で倒れ込んだ。
―――――――
「落ち着いたか? めぐる」
「うん、プロデューサー……」
陰平が頭を撫でてやると、めぐるは嬉しそうに目を細め、喉を鳴らす。その顔に、さっきまでの欲求不満に突き動かされるような性急さは残っていない。獣のような交尾を終えた彼らは、チンポをマンコにハメて抱き合ったまま、その余韻を味わっていた。
「ごめんね、プロデューサー」
「ん? 何が」
「恋鐘ちゃんの前で、あんな事して……」
「ああ」
めぐるに殊勝な顔で詫びられて、陰平はようやく自分が怒っていたことを思い出した。
「いいさ、バレなかったんだしな。結果オーライだ。……それより、お前は恋鐘に何を相談されてたんだ?」
「さっき言った通りだよ。プロデューサーがどんな人か聞かれたから、答えてたの」
「それが相談か? ただの質問だろ?」
「そう言えば……そうだよね」
さらに詳しく聞くと、めぐると話したいと言って部屋を訪ねてきたのは、恋鐘のほうであったことが分かった。恋鐘は陰平の人柄を尋ねるだけでなく、陰平とイルミネの三人の、プロデューサーとアイドルの関係がどんなものかを知りたがったという。
(なるほど……)
恋鐘の思考が覗けるわけではないが、陰平は恋鐘の知りたかったことを何となく理解した気になった。少なくとも、恋鐘の陰平に対する警戒は、大分薄まったのは事実のようだ。
「プロデューサーは、わたしたちのために必死に働いてくれてるから、わたしたちもプロデューサーのために頑張らなきゃいけないの」
「は?」
「アイドルと、プロデューサーの関係」
そう言うと、めぐるは陰平にキスをしてきた。それは性交時の貪るようなキスではなく、愛情のこもった優しいキスだった。
それからしばらく、めぐるはイルミネーションスターズの仕事の話をした。今は恋鐘の面倒を見ているからと言って、陰平には、めぐるたちを手放す気も毛頭なかった。だからイルミネにはイルミネの仕事を見つけてある。その仕事は順調だと、めぐるは言った。だが、プロデューサーが同伴しないことが多くなったのは寂しいとも付け加えた。
「明後日は、真乃が来るからね。……あっ、そうだ! わたしたちもこの寮に住んじゃ、ダメ?」
とてもいいことを思いついたと、めぐるは目を輝かせた。
「都内に実家があるだろう? お前たちは未成年だから、契約に親の同意が必要だしな」
「そうだけど……、じゃあ、パパとママがいいよって言ってくれたら、住んでいい?」
「いいって言う訳が無いだろうが」
めぐるは不満そうに頬を膨らませる。だが、否定的な事を言いながらも、その発想はアリだなと陰平は思っていた。この寮にはまだ空き室も多い。
その後はなんていう事のない、取り留めのない世間話をする。部屋にゆるゆるとした空気が流れた。めぐるは時たま陰平の鎖骨のあたりや胸に唇を当て、キスマークを付けて遊んでいた。
「……そろそろ寝るか」
「うん、そうだねプロデューサー」
「じゃあ降りろ、めぐる」
「やだ」
めぐるはそう言うと、陰平の胸にしがみ付いた。
「このまま寝るの」
「本気か?」
「うん。プロデューサーと一つになったまま」
「……? シャワーくらい……」
「明日早起きして、一緒に浴びるの」
めぐるの声の振動が、胸板越しに伝わってくる。めぐるはめぐるで、陰平の胸に耳を当て、その心臓の音に耳を澄ませているようだ。まるで貝のように貼り付いている今のめぐるを、力づくで引っぺがすのは難しそうだった。
「……はぁ。せめて、布団はかけて寝るぞ」
「はぁい」
既にめぐるはまどろみ始めていた。
陰平は何とか手を伸ばしてリモコンを掴み電灯を消すと、ベッドから掛布団を引きずり降ろして自分とめぐるの上にかけた。そして、よしよしとあやすように、めぐるの背中をさすってやる。
「ふふっ」
真っ暗闇の中だったが、陰平には、めぐるが幸せそうに微笑んだのがはっきりと見えた。