「この我輩が呼んだのだからキッチリと死ぬまで働いてもらうぞ!」
「は、はぁ………」
ありきたりな事故でくたばった俺は、気が付いたら石でできた部屋にいて長い金髪を後ろに纏めて頭から2本の角が生え、棘付き甲羅を腰にぶら下げた巨乳の女性からそう宣言された。
あまりの展開に、ポカンとした表情を浮かべていると脇に控えていた丸い眼鏡をかけた魔女風の女性がフォローに入ってくれた。
「クッパ様。もう少し、事情を説明しないと訳がわからないかと」
「む? そうであったか! ワシはダンジョンを作りたくなってな! そこで適任者を探すべく、幅広く探したのだが中々おらぬので召喚術を使って召喚したのがお主なのだ!」
「あー………つまり、俺にダンジョンを作れとおっしゃる?」
「うむ! 理解が早くて助かるぞ!」
どうやら突拍子もなく、無茶振りをふっかけられた様なので実感が湧かずに断ろうかと思って言ってみた。
「とは言え、なんの特徴もない一般人ですよ? スコップ1本で穴でも掘れって言うんですかねぇ」
「そうとは言っておらぬ! 召喚する際にスキルの条件を指定したからスキル無しではないと思うぞ! カメック、証拠を提示してやれ」
「はっ、ではこの水晶に手をかざしてください。そうすれば、己のスキルがわかると思いますので」
俺の言葉に、クッパという女性が返答をした後にカメックが近くにあった水晶を持ってきてくれた。
その為、俺は素直に手をかざすと次の様な文字が浮かび上がってきた。
名前:ワタル・タケナカ
職業:ダンジョンマスター
レベル:1 状態:瀕死
HP:5/50 MP:5,000/5,000
物攻:10 物防:5
魔攻:4,000 魔防:30
速度:8 運 :60
賢者の加護、絶倫、巨根、魅力
N/A
耐性スキル
打撃耐性 Lv2、物理耐性 Lv1
称号
異世界人
とまぁ、こんな感じに出てきたのでカメックという女性は軽く吹き出してから頬を赤らめつつ、その情報を本に写してから礼を言ってきた。
その為、俺も返事をしたのだがカメックの変化を見逃さなかったクッパが水晶を覗き込むと豪快に笑い始めた。
「ハハハ! カメックよ、単なるダンマスかと思ったら変わった副産物まで付いてきたのぉ!」
「はい、これならクッパ様の婿問題に関しても解決するかと思います」
「そうじゃのぉ! まぁ、あくまで成果を出したらの話だがな!」
その言葉と共に、俺にこう言ってきた。
「詳しい話はカメックに聞け。我輩は忙しいからちゃんと構ってやれんからな」
「わかりました。ありがとうございます」
「うむ、その礼は成果次第で受け取ってやろう!」
そう言いつつ、部屋を出ていたので残された俺はカメックという女性を見ると彼女はこう言ってきた。
「まずは着替えに行きましょう。ワタル様のお召し物が悲惨な有り様なので」
「そうですね。いくらなんでも血糊が付いた服をいつまでも着たくはありませんから」
そう。俺は事故死した筈なのだ。
なのに、気が付いたらこの部屋にいてダンジョンマスターをやれと言われてしまったのだから、今の服装は血が大量に染み込んで体に張り付くので気持ち悪くて仕方がない。
その為、服を着替えた後にこの世界や彼女達について聞いていこうと考えたのでカメックの後について行った。
何故なら、途中で気が付いたけどこの世界ってマリオシリーズの世界みたいだし。