カノン side
「んっ♡ ふっ♡ んんっ♡」
ダンジョン名、異空間の聖域における最奥にあるダンジョンマスターの部屋はワタルのプライベートルームであり、ダンジョンの関係者は勿論だが国のトップであるクッパ姫あっても、本人の認証がなければ立ち入る事ができない様に設定している。
これは、暗殺者対策の一環としてクッパ姫から許可を得て行なった措置なので基本的な応対は山で隠蔽した地上の建物で行われるが、例外としてワタルの副官兼眷属であるカノンとロベルタは自由に出入りができる。
その理由らカノンは主人であるワタルとのやり取りを円滑にする為であり、ロベルタは兵器開発における話し合いの場として許可が下りる程の信頼を勝ち得たのだ。
その反面、ワタルがいない時に如何わしい事もできる事からカノンが彼のベッドでオナニーをする程、彼に対する好感度がこの数ヶ月で上がっていた。
何しろ、他の男達に比べて女を毛嫌いしない上に傲慢な態度を取らないので顔色を伺う必要がないし、仕事上でもかなりの範囲を頼られているのでやる気はかなり上がっていた。
その上、彼自身が女性に対しての警戒心が薄いからかなりのボディタッチをしても怒らない事から、彼と出会ってから異性として気になり始めた気持ちがムクムクと湧き上がってきて、今ではいけない事だと分かっていても彼の部屋でオナニーをするまで気分が高揚している。
「んんっ♡ マスター♡ 来てっ♡ 私を塗り潰してぇ♡ はんんんんん♡」
そして、快楽が最高潮に達して大きな波が来るのと同時に体を硬直させ、過ぎ去った後は弛緩させて息が絶え絶えになっているとすぐ近くから憧れの声がした。
「全く、ウチの眷属がここまでエロくなっているとはな。互いの合意は必要ないかな?」
「はぇ? な、なんで 」
「そりゃあ、会議が終わったからに決まってるじゃん。んで、こっちのダンジョンに戻ってきたら君の出迎えが来ないから、部下に聞いてみたらここにいるって言われたもんで」
「っ!」
それまで、妄想に耽っていた彼がいる事で混乱したものの事情を知った瞬間に興奮していた体の血の気が、自分でもわかるぐらいに引いた。
何しろ、自分のマスターであるワタルの出迎えを怠ってオナニーをしていたのだから、かなりの
このまま、クビかなと思いながら涙目になりつつも乱れた服を直そうとして彼に止められた。
「ふぇ?」
「淫らな君を見てたらムラッと来たんでね。ヤらせてくれないか?」
「で、でも。こんな私を見てお嫌いになったのでは?」
「そのぐらいで気にする程、器は小さくないつもりだ。それに、前々から君とヤりたいと思ってたんだ。ヤらせてくれるよな?」
「………っ、はい。はいっ!」
そう言いながら、私の肩に手を乗せられたので今までは身分差でヤる事すら烏滸がましいという黒い思いなんかが、水をかけられて流れていく泥の様に落ちていく感覚を覚え、泣きながら彼に抱き着いてしまった。
しかし、そんな実例を咎める事なく、私を抱き締めてくれたので満足するまで抱きしめ合っていた。
ワタル side
「落ち着いたかい?」
「はい。大変失礼しました」
「ならよかった。んじゃ、そのお面を外してくれるかい?」
「ふぇ!?」
部屋に戻ると、カノンがベッドでオナニーをしていたので達するまで様子を見て達した後に話しかけるとかなり動揺して、サーっと血の気が引くのと同時に涙目になったので彼女が考えている事がすぐに分かった。
何しろ、今いる世界において男の貞操なんてガチガチに固くて酷いのだと日常生活で肌を露出させているだけでも拒絶反応を示す程、女性の淫らな姿は見たくないのが本音だとの事らしい。
俺自身、身持ちは硬い方だが普通にAVを見て抜く時はあるし、衣装だってコスプレだとわかっていればアマゾネスと呼ばれる女性の戦闘集団の格好を見ても、どの娘が即オチ2コマなキャラかなと思えるぐらいには寛容だと思っていれる。
その為、眷属であるカノンが俺を呼びながらオナニーに耽るともなればヤりたくなるのも当然の結果だと思うが、問題なのはヘイホー特有の穴が3つ空いた仮面を付けているせいで素顔がまるでわからないという点だ。
数ヶ月、一緒に暮らして素顔を見てないのかよと突っ込まれるかもしれないが、カノンを始めとするヘイホー達の正装と聞いていたので深い理由までは追求しなかった。
それが、こちらなりの配慮だったのだが改めて素顔を見ようと聞いてみると「あうぅぅ………」と言って、モジモジしていたので根気強く待っていると5分ぐらいしてからようやく仮面を取ってくれた。
「私達は基本的に、肉親などの親しい間柄じゃないと素顔を見せないんです。たから責任、取ってくださいね?」
「勿論だとも。俺は親しくなった奴は逃したくない性分だから覚悟しろよ?」
「っ、はい!」
そんな事を言いつつ、露わになった素顔は童顔でありながら金髪碧眼という言葉が1番しっくりくる表現だと思う程に美しかった。
そんな彼女と、ヤっていいのかと一抹の不安を感じるもののここまで来て引き返すのは彼女のプライドに泥を塗る行為だと認識しているので、ベッドに座っている彼女を押し倒して服を脱がしていく。
そして、カノンを素っ裸にすると初対面の時から思っていた様にボンキュッボンなスタイルであり、150センチ前後の身長も相まって俺の性癖に刺さる体だったので理性が吹き飛びそうになった。
「………最初だからゆっくりとヤろうか?」
「は、はい。お願いします」
「おう。任せておけ」
しかし、仰向けに寝ているカノンの表情が不安げだったので提案してみると乗っかってきたので最初は慎重に扱い、徐々に激しくしていこうと冷静さを保つ事にギリギリだったが成功した。
その為、それから数時間は彼女とイチャラブな行為が続く事になった。
翌朝
「………俺だ」
『朝早くから申し訳ありません』
「用件は?」
『先程、クッパ様が全ての軍団長及び大臣と次官への緊急招集をかけました』
散々、ヤり合ってクタクタになって寝ていた所にダンジョン内を網羅している内線にて叩き起こされた俺はやや不機嫌ながら、電話に出るとクッパ姫からの呼び出しだった。
「それで? 呼び出しの内容とかは聞いているのか?」
『詳細に関しては聞かされていませんが、対外的な事で重大な事が発生したとの事です』
「………わかった。すぐに向かう」
『では、お車を』
「いや、時間が惜しい。自分で向かうからカロンにも伝えておいてくれ」
『わかりました』
クッパ姫が軍団長だけではなく、官僚機構の最高位に当たる次官レベルにまで緊急招集を掛ける程の重大な事が発生した、ともなれば国家存亡に関わるレベルの事が発生したと言っても過言ではない。
少なくとも、周辺国においてクッパ帝国を脅かす程の事となればキノコ王国を筆頭とした連合が何かしらの言い掛かりでも吹っかけてきたのか、と思いながらいそいそと着替えているとカノンが起きてきた。
「あの、どうかなされましたか?」
「クッパ姫からの緊急招集だ。カノンもすぐに着替えて転移陣の所に行ってくれ」
「わ、わかりました」
そんな彼女に、真剣な面持ちでそう言うと要領を得ない様子だったがいつもの雰囲気じゃない事を察した様で、慌ただしく服を着て部屋を出ていった。
「………全面戦争になるかもな」
そして、誰もいない空間でそう呟いた。