「一先ず、生産ラインに入ったみたいだな」
「クッパ様から頂いた各種素材のおかげで、DPの消費を大幅に減らせたのも大きいですね」
「あぁ、彼女のおかげでDPの消費量を5分の1に減らせたのが大きい」
ダンジョンコアを介して、ダンジョン内で作っている農作物の生産ラインをカノンと名付けたヘイホーと確認しながら話し合っていた。
クッパの配慮によって、農作物を作付けしてから実った物を収穫して製品にする工程を自動化したのだが、その際に必要な機械を作る各種の精錬された金属を手配してくれたのだ。
その結果、生産機械に必要なDPが大幅に減ったので機械を当初の想定より、数倍も多く設置する事ができた。
その為、カノンを眷属にしてから1週間もすれば作付けした農作物の収穫を途切れなくする為、それぞれの成長度合いを見ながら作付けする日数をズラして生産している。
分かりやすく言うなら、作付けから4日で収穫できる様に調整したAからDまでの農地に農作物を植えようとする。
4つの農地に、いっぺんに植えれば4日後に一気に収穫できるのだが次の収穫は4日後なので、3日間は収穫出来なくなってしまう。
それを防ぐ為、1日目はAという農地に作付けして2日目にBという農地に作付けという感じにして、順番に生産すればまとめて収穫できないものの緩慢なく生産できる。
また、収穫した後は貯蔵庫に入れないと必要な時にカビが発生して食べれなくなる、といった事も考えられるので一気に収穫するのも考えものである。
例えば、1万人分の貯蔵庫しかないのに4万人分の食料が運び込まれても3万人分が屋外に積み上げられるので、仮設の屋根や壁を設けないと雨の時は湿気によってガビが生え、袋に入れてもネズミなどによって食い荒らされてしまう。
そういった状態を防ぐ為には、クッパには食料の貯蔵庫を増やして貰う様に進言して、各種の農作物に対応した貯蔵庫を各地に建造してもらっている。
何しろ、クッパ帝国の人口が300万人と想定の10倍とかだったのでその分の貯蔵庫も必要になるし、ダンジョン内の生産ラインが安定的に拡大していけば今の貯蔵庫だけでは圧倒的に足りない。
今までは、法外なレートで入ってきた食料は国民を満足させるだけの量がなかった為、そこまで必要ではなかったがこれからは満足できる程の量が市場に出回って行くからだ。
そうなれば、食料を保管する場所は今まで以上に必要になるので頼んでみたら、普通に許可が出て近いうちに帝国の各地に貯蔵庫がいくつも建築されるだろう。
とは言え、今は食料を大量に生産しないといけないからダンジョンを拡大中なのだが、それとは別に嬉しい事もあった。
それは、眷属であるカノンの詳細なステータスが確認できる様になったのと、彼女のおかげで効率的なダンジョン運営ができる様になった事だ。
まずは、俺とカノンのステータスを示す。
名前:ワタル・タケナカ 種族:人間
性別:男 職業:ダンジョンマスター
レベル:38 状態:普通
HP:410/410 MP:300,000/300,000
物攻:45 物防:41
魔攻:42,000 魔防:16,000
速度:435 運 :70
・エクストラスキル
虚数空間
・
賢者の加護、絶倫:Lv5、巨根:Lv5、魅力:Lv5、ダンジョンクリエイト:Lv8、眷属化:Lv2、MP自動回復:Lv3
・
存在希釈:Lv5、空間魔法:Lv8、空間支配:Lv6、火魔法:Lv2、水魔法:Lv2
・耐性スキル
物理攻撃無効、魔法攻撃無効
・称号
異世界人、ダンジョンマスター、境界を超える者
・装備
短剣、Tシャツ、ズボン、サンダル
・眷属
カノン(ヘイホー)
名前:カノン 種族:ヘイホー
性別:女 職業:トリックスター
レベル:12 状態:普通
HP:150/150 MP:2,000/2,000
物攻:89 物防:95
魔攻:1,250 魔防:1,200
速度:80 運 :85
・エキストラスキル
N/A
・
言語理解:Lv2、MP自動回復:Lv1
・
計算:Lv10、暗算:Lv9、確率論:Lv6、暗記:Lv6、解錠:Lv3、害意察知:Lv5、危機察知:Lv4、罠探知:Lv2、物証隠蔽:Lv5、察知妨害:Lv3、探知妨害:Lv4、光魔法:Lv2
・耐性スキル
物理攻撃耐性:Lv3
・称号
境界を超える者の使徒
・装備
仮面、赤い頭巾、赤い上着、青のズボン
・従属
ワタル・タケナカ
とまぁ、こんな感じでステータス面では俺の影響で魔力と魔攻の数値がかなり上がっていて、耐性スキルや称号も眷属にした事で貰えたと推測できる。
とは言え、気になったのはダンジョンクリエイトのスキルが彼女に与えられていないのだが、ダンジョンコアの情報では基本的にダンマスである俺以外の操作ではダンジョン内の構造を弄れないらしい。
その代わり、ダンジョン内の物や自我がないモンスターであれば動かしたり、操る事ができるので作付けから収穫までの機械の操作ぐらいならできるとの事だった。
更にカノン自身、トリックスターとして計算から身を隠す為の能力を有しているので機械などを操作すれば効率的に動かし、身の危険を感じたら逃げ隠れる事が可能、という力がないなりに努力と工夫次第では優秀な人材になり得る。
その事から、彼女には暫くの間はここで働いて貰う事にした。