えっと....それ買っちゃったんだ....
大学生になって同棲を始めた玲さんと、月に一回の対戦の時間。
とはいえ、どうあっても自分の勝利が確定しているゲームなので茶番ではあるのだが。
そう、「クソゲー発掘ゲーム」
ルールは簡単。
自分が気に入りそうなクソゲーを玲さんが買ってきて。
自分の好みにあればいうことを一つ聞く。というだけの。
なお購入費用は折半だ。
以前は、トレーニング系ゲームでなかなかの当たりを引いたり。
ボードゲームのVR化系でなかなかのお糞ゲーを引いたりと、玲さんの嗅覚というか、審美眼が侮れなくなってきている(人生ゲームVRは酷かった)
なお、事前情報を仕入れるのはレギュレーション違反なので、玲氏の嗅覚はマジもんだ。
こう、高嶺の花を自分が汚してしまったかのような罪悪感を感じなくもない。
「ヤっちゃったんだねぇ」と脳内のディプスロが囁いたような気がしたが、それは気のせいだ。
さて、その玲氏が買ってきたゲームに話題を移そう。
"VR四畳半"
残念ながら知る人ぞ知る曲者だ。
今のところ、玲氏は当然その真価を知らないのだろう。
きっと、なかなかクソな虚無ゲーの系統だとあたりをつけて見つけてきたに違いない。
そう、このVR四畳半。ただ、ひたすらにリアルなだけの4畳半空間があるだけというそれだけのゲームである。
表向きは。
ちょっとコアなところまで掘っているゲーム通に言わせればVRラブホである。
ただひたすらに単純に現実を再現しただけと言われているVR空間は、ローカルネットワークを条件に、マルチ接続が可能になっている。
しかも何がやばいと言えば、その手の知識人曰く、ベースになっているのがシャンフロシステム疑惑があるというぐらいだ。
どうも、物理演算をリアルベースに寄せつつも、気持ちよさの誇張の仕方がどうも似ているということらしい。
とまぁその真偽が明らかになることはないので置いておくとして。
なぜそこまでリソースを用意したかわからない膨大な演算リソースが、ただこの4畳半一間の、多くとも2人のプレイヤーに集中しているというこの無駄の無い無駄な努力によってもたらされる、現実よりも殊更にリアルな空間での、自由な体験スペース。
そう、結構な数の人間が、この空間で性行為に溺れているらしい。
あるいは、他のゲームをこのゲーム内のエミュレーターで起動することによって、アバターなんかもインポートが可能らしい。
そういえば武田氏が、「エロへの興味こそが技術進歩に欠かせないのでござる」なんて熱弁してたっけ。
16bitカラーも最初は女性の肌の質感の再現がどうのとか。
最初に普及したPCソフトはアダルトなグラフィックとテキストノベルのそれだったとか。
winとMacのOS普及も、より肌色が綺麗な方が覇権をとったとか。
3Dグラフィックの普及はヌードモデルの質感追求が寄与したとか。
流石に界隈ジョークだと思って流しているけれど。
ジョークだよな??
余談はさておき。
明かされる衝撃の事実が玲さんに伝わって。
そんな意図はなかったんです!!!!とあわあわ赤面しながら恥ずかしさで暴走を始めた彼女を茶化しながら。
グダグダとあれこれ巡りめぐって。
気がつけば布団の敷かれた和風の四畳半一間で。
ちゃんとクソゲーを買ってきたからお願い聞いてください。という彼女の鶴の一声で。
とりあえず昼下がりから今日の夕食までは。
しっぽりゆったり。
電子空間でのデートをすることになった。