※この作品はR-18です。

パペットプリンセス   作:伊駒辰葉

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修正してません!!><
毎度のことですのでそろそろ断りを入れるのをやめようかと……
すみません(泣)


パパは好き、ママは嫌い

 パパは好き。ママは嫌い。

 

 絵美佳は気難しい子供だった。絵美佳の記憶にも残っていない遠い昔、赤ん坊の頃から難しい子供だと言われていた。母である由梨佳にどうしても懐かなかったのだ。ミルクを与えられれば吐き出し、あやされれば泣き喚く。だがそんな絵美佳も父、総一郎の手にかかればいつも大人しくなった。

 

 幼稚園の時、参観日にきてくれた人の絵をかきましょうと言われた。周囲の園児が楽しそうにカラフルな絵を描く中、絵美佳は黒いクレヨン一本で緻密なラインを画用紙に描いた。出来上がった絵美佳の絵を見た時、園児たちは不思議そうに首を傾げ、若い先生は困惑した顔をした。そして由梨佳は泣きそうな顔をした。

 

 画用紙いっぱいに描かれていたのは、由梨佳の性器を分解した図だった。それ以来、絵美佳の参観日に由梨佳は来なくなった。だが絵美佳には幸運以外の何物でもなかった。それ以来、総一郎が来てくれるようになったからだ。

 

 パパは大好き。ママなんて大嫌い。

 

 絵美佳の感情は由梨佳と総一郎に対して、全く逆の方向へと育っていく。小学生の時、絵美佳は由梨佳に腹を立てて思い切り噛み付いた。手加減なしで噛み付かれた由梨佳は悲鳴を上げた。その声に驚いた総一郎が駆けつけた時、絵美佳は由梨佳の腕の肉を噛み千切っていた。それ以来、由梨佳は絵美佳に触れる時、必ず白衣を身に着けるようになった。

 

 絵美佳は総一郎に近づきたかった。科学について必死で学ぶ絵美佳を総一郎はとても喜んでくれた。それが絵美佳には心強かった。そして同時に、由梨佳に負けたくないという気持ちになった。

 

 だが由梨佳は絵美佳の目から見ても十分に優秀だった。それが余計に腹立たしかった。絵美佳は由梨佳にさらに反発する。由梨佳も絵美佳を扱いかねたのか、次第に二人はあまり話をしなくなった。

 

 絵美佳には一人の弟がいた。それが優一郎だ。絵美佳は総一郎によく似た優一郎をとても好いた。母親の由梨佳が泣いている優一郎をあやそうと手を出すと、横からその手を叩き払って自分があやす。それくらい、絵美佳は優一郎が気に入っていた。そしてそれは今も変わりない。

 

 パパは大好き。優一郎も大好き。ママなんていなければいいのに。

 

 ある日、絵美佳は由梨佳を陥れるために、彼女の身体の中にあるシステムに侵入した。システムを弄り、由梨佳が情欲に身体を持て余す情けない姿を撮影しようとしたのだ。

 

 それはある意味で成功した。由梨佳は優一郎に情けない姿を見られ、朦朧としながら総一郎のことを呼んでいた。驚く優一郎に陰部を開き、愛液を流して男を欲した。そんな由梨佳の姿に狼狽した優一郎は、姉である絵美佳に助けを求めた。

 

 どうせなら徹底的に墜ちてもらおう。決定的な心の傷を負わせてやる。絵美佳は二人から離れた場所で様子を観察しながらそう思った。息子である優一郎に性器を弄られれば由梨佳のプライドはがたがたになる。

 

 絵美佳はヒューマノイドについて全く知識のなかった優一郎にあらゆることを告げた。結局、優一郎は絵美佳に言われるままに由梨佳を愛撫し始める。

 

 誤算だったのは絵美佳が思っている以上に、優一郎が由梨佳を好いていたことだった。優一郎が機械の身体に欲情なんてするわけない。そうたかをくくっていた絵美佳の考えは見事に引っくり返されたのだ。

 

 画面の中で優一郎が身体を仰け反らせる。優一郎の顔は今より少し幼い。絵美佳はばりん、とせんべいを齧りながら無言でテレビ画面を眺めていた。高校の地下室にはもう誰もいない。絵美佳は不機嫌な顔で画面の中の由梨佳を睨みつけていた。

 

 卑猥な姿勢で横たわる由梨佳の陰部を舐めていた優一郎は、服の中に射精してしまったのだ。高質画像を見ながら絵美佳は舌打ちをした。優一郎の股間が色濃く染まっている。

 

 それまで優一郎は女性の身体を愛撫したことはなかったらしい。興奮した目で由梨佳を弄っている。由梨佳は快感に喘ぎながら総一郎の名を呼んだ。それが余計に腹が立つ。絵美佳は画面を睨みながらせんべいをばりん、と噛んだ。

 

 女を知らなかった筈の優一郎が由梨佳に口づけをしている。この時の優一郎はまだ中学一年生だった。笑顔で絵美佳に懐いていたころだ。だが、興奮した優一郎の表情にその面影はない。夢中で由梨佳を弄りたおしている。絵美佳はそれを見ながら無言で白衣をめくりあげた。口の中のせんべいを噛み砕きながらスカートをめくる。

 

 由梨佳が優一郎の男性器を服越しに撫でる。それを見ながら絵美佳は無造作に下着に触った。明らかに由梨佳の陰部は作り物だ。それに対して自分の性器は生身だ。絵美佳は傍に転がっていたせんべいの袋に手を突っ込み、新しいせんべいを取った。口に入れて噛み砕く。

 

 由梨佳にペニスを咥えられた優一郎は泣きそうな顔になっている。だがやがて優一郎の顔には残忍な笑みが浮かんだ。絵美佳はせんべいを齧りながら片手でスカートの中の下着を弄った。感情のない絵美佳の視線は画面に注がれている。

 

 パパは大好き。優一郎も大好き。ママなんて壊れちゃえ。

 

 絵美佳はせんべいを食べながら指に力を込めて下着を弄った。陰唇から愛液が滲んでくる。下着に水分が染み込んだのを知り、絵美佳は無造作に下着を取り去った。せんべいを口に咥えたまま、陰唇を割り開く。

 

 画面の中の由梨佳は今と全く変わらない姿をしている。違うのは欲情して優一郎を誘っていることだけだ。元々、由梨佳の身体は年を取らない。異常なほど若々しい母親があられもない格好で息子を誘っているのだ。絵美佳はそれを見つめて鼻で笑った。

 

 濡れた陰唇の間に指を入れる。絵美佳は目を細めて自慰をした。どうすれば快楽を覚えられるかなんて知り尽くしている。絵美佳は手際よくクリトリスを愛撫した。画面の中では優一郎が嗤い始めている。それを見ながら絵美佳はばりばりとせんべいを噛み砕いた。

 

 誤算だったのは優一郎が本当に由梨佳に挿入してしまったことだ。絵美佳は荒い息をついてその様子を見つめていた。新しいせんべいを齧る。片手でクリトリスをこねながら、絵美佳は軽く眉を寄せた。優一郎が高い笑い声を発しながら由梨佳に腰を打ちつけている。それを眺めていた絵美佳のクリトリスも固さを増した。漏れてきた愛液をクリトリスになすりつけ、絵美佳は無言で自慰を続けた。

 

 優一郎が笑っている。それを見ながら絵美佳は軽く身体を震わせた。熱い息をつく。射精した優一郎を見ながら絵美佳も達してしまったのだ。絵美佳はふう、と息を吐き出してさっさと立ち上がった。ビデオを止め、リモコンを床に放る。

 

 由梨佳は絵美佳の望み通りに壊れることはなかった。心の傷になる筈だった優一郎とのことに関しての記憶を、絵美佳自身が全部封じてしまったからだ。絵美佳の企みは由梨佳にではなく、優一郎に大きな傷を残してしまったのだ。

 

 絵美佳は優一郎の心の傷を何とかしようとした。幸運にも優一郎の記憶は曖昧になっていた。そのことを利用し、絵美佳は全てのことを夢だったのだと優一郎に思い込ませることに成功した。それ故、由梨佳の記憶も封じる必要があったのだ。

 

 そしてあの事件以来、絵美佳は大人しくなった。由梨佳に対してもそれまでのように険悪に接することはなくなったのだ。それは由梨佳のためなどではない。下手にショックを与えて由梨佳にあのことを思い出されると、優一郎が辛いだろうと思うからだ。絵美佳は暗い廊下で手を洗いながら深々とため息をついた。

 

 パパは好き。ママは嫌い。

 

 それは今でも変わらない。絵美佳はそう思いながらふと顔を上げた。優一郎のことを思い出す。最近の優一郎は少し変な気がする。絵美佳に対してどことなくそっけないのだ。絵美佳は俯いて唇を噛んだ。優一郎、と囁き声で呼んでみる。

 

 だが、その声に答える者はない。




登場キャラは初期はブレブレです。
この辺りはまだ固まってなかった感じで……
でもまあ、絵美佳が由梨佳を嫌いなのは変わりませんw
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