若干だけエロシーン入ってます。
ドレスの中の斎姫の足はストッキングに包まれている。淡い紫色の下着も一式揃えて送られてきたものだ。ストッキングを留めるガーターベルトもお揃いの色をしている。優一郎はじりじりとドレスを持ち上げ、斎姫の下着を晒した。
「下着ずらして、性器の状態を確認していいかい?」
静かに訊ねると斎姫は赤くなりながらも黙って頷いた。優一郎は頷き返して指でそっと下着をずらした。案の定、クリトリスは勃起している。その下に点灯しているランプを読み取り、優一郎は困ったように笑った。
「不安感が強いよ。何か、悩んでる?」
斎姫の陰部にあるランプは、斎姫自身よりもはるかに正直だ。優一郎が問い掛けると斎姫は困惑した表情になった。
「こんなふうに四六時中性器を僕に晒して、機械として管理、制御されて、ほんとに嫌じゃないの?」
返事のない斎姫にさらに問い掛ける。斎姫はかっと頬を染め、黙って顔を逸らした。だがランプは如実に斎姫の感じているものを示す。今の斎姫が羞恥に晒され、それが快感になっていることをランプは表示していた。
優一郎はおもむろに上着のポケットの中を探った。しまっておいた小さな箱を取り出す。それは指輪を入れるケースだった。驚きに目を見開いた斎姫の目の前で、優一郎は箱の蓋を開いた。中に収まっていたのは小さなカプセルだった。それが二つほど箱の中に並んでいる。
床に落ちてしまっていたドレスを再び持ち上げる。斎姫は焦ったように身をよじった。だが優一郎は目線だけで斎姫の動きを制した。静かに、と呟いて斎姫の陰部に手を伸ばす。優一郎の指にはカプセルがつままれている。斎姫に息を飲む間も与えず、優一郎はカプセルを斎姫の膣に差し込んだ。濡れていた膣内に深く押し込んでいく。
指輪ケースは斎姫のドレスと共に優一郎の許へと送られてきたものだった。カプセルは斎姫の愛液によって溶け、中で凝縮されたストッパーを展開させる仕組みだ。愛液を零してドレスを汚してしまうことのないように、という立城の気遣いらしい。優一郎は小さく喘ぐ斎姫の下着を元に戻した。
「……吉良くん。ありがとう」
それがストッパーだと理解したらしい。斎姫は目を潤ませながらそう告げた。優一郎は愛液のついた手をタオルでふき取り、微笑みながら頷いた。斎姫はストッパーが及ぼす快楽に小さく吐息をついている。
優一郎は斎姫の肩に薄い上着をかけた。袖を通した斎姫が震えながらすがりついてくる。
「わたし、嫌じゃないから。ほんとに感謝してるから。だから」
だから離れないで。斎姫が小さく呟いた言葉に優一郎は思わず目を見張った。斎姫は潤んだ目で優一郎を見上げている。真っ直ぐな眼差しに優一郎は黙って頷いた。
回ってきた車に乗り込み、二人は指定されたレストランに到着した。恭しく頭を下げた運転手がドアを開く。優一郎は斎姫の手を引いてレストランのドアをくぐった。入り口で礼をされる。
「ようこそいらっしゃいませ。吉良瀬様がお待ちでございます」
深々と頭を下げた男性に会釈を返す。優一郎の腕にもたれかかっていた斎姫も慌てて頭を下げた。行儀のよい男性は微笑みを浮かべて二人を店内に案内する。だが不思議なことに並んでいるテーブルには客の姿はない。優一郎はそんな周囲を見回した。すると先を行く男性が振り返る。
「本日は吉良瀬様の貸切でございます。どうぞごゆっくりとおくつろぎくださいませ」
そう告げて男性は静かに店の奥へと進んでいく。優一郎は感心しながらちらりと斎姫を見下ろした。与えられている快感に時折顔を歪めているが、斎姫はかなり緊張しているようだ。確かに今まで顔も見たことのないおじさまに会うのだから仕方のない話だ。優一郎はそっと斎姫の肩を抱き、男性の後ろをついて歩いた。
あたたかい明かりの灯されたその席に、あの日出会った青年が座っている。
「やあ。二人ともよく来てくれたね」
立城が穏やかな笑みを浮かべている。腕の中で斎姫が緊張に強張るのを感じながら、優一郎は軽く会釈をした。
「いえ、こちらこそ。ご招待ありがとうございました」
男性が静かに椅子を引いてくれる。腰掛けながら優一郎は立城に微笑みを向けた。斎姫も焦りながら椅子に腰を下ろしている。立城はそんな優一郎と斎姫を交互に見やり、にっこりと笑った。
「優一郎くんも斎姫さんもその服がよく似合っているよ。良かった。適当に選んだので少し心配していたんだよ」
立城はグラスを軽く掲げてそう告げた。途端に斎姫が真っ赤になって俯いてしまう。優一郎は苦笑しながらありがとうございます、と告げた。
豊かな香りのするワインを傾けつつ、三人は穏やかに会話を楽しんだ。時折、斎姫が微かに顔を歪める。その度に立城が不思議そうな顔をする。だが優一郎はにっこりと笑って斎姫に頷く。すると立城がああ、と納得顔になるのだ。
やがてメインディッシュが運ばれてくる。
「子牛のキュルノンスキー風リードヴォーのリヨーとフォアグラ添えでございます」
白い皿に綺麗に盛られたメインディッシュを見て、優一郎は思わず感嘆の声を上げた。斎姫も嬉しそうな顔をしている。立城が追加のワインを注文し、食事は静かに進んでいく。
「そういえば斎姫さんと会うのは初めてだね。僕の印象はどうかな」
からかい混じりの笑いを浮かべ、立城がそう訊ねる。すると斎姫は慌てた様子でフォークとナイフを置いた。ええと、と口の中で呟いてから顔を上げる。
「あの……思ったよりもずっと若い方だったので、驚きました」
どきまぎしながら応えた斎姫に立城が明るい笑い声を上げた。優一郎は不思議な気分でそんな立城を見やった。口許を押さえて立城は肩を揺らしている。相当、おかしいらしい。
「ああ、ごめんね。そうだよね。確かに驚くかな。今の僕は君たちと大差ない年に見えるものね」
まだ笑いの余韻に息をつきながら立城がそう告げた。優一郎は怪訝に思いながら首を傾げた。肉を切っていた手が自然と止まる。
「それより僕が驚いたのは」
立城はようやく笑いを納めて優一郎に視線を移した。優一郎は黙って首を傾ける。何ですか、と目で問うと立城は静かに笑った。
「斎姫さんは君のことを吉良くんと呼んでいるんだね。どうして?」
優一郎の手に握られていたナイフが皿と触れ合う。かちりと音を立てた刃先を慌てて止める。いつの間にか優一郎の手は震えていたのだ。優一郎は息をついて苦笑した。ナイフとフォークを皿に置く。
「僕は、どっちでもいいんですけど。ちょっと他人行儀かなって思うこともありますね」
本当は斎姫が自分から名を呼んでくれることを期待していたのかも知れない。そんな風に思いながら優一郎は苦笑していた。どうなのかな、と呟きながら斎姫を見やる。斎姫は真っ赤になって目に涙を浮かべていた。
「あの、ごめんなさい」
斎姫はそう言いながら俯いてしまった。立城が肩を竦めて切り分けた肉を口に運ぶ。口の中のものを綺麗に飲み込んでから、立城はにっこりと笑った。
「近くにいるだけでそんなに気持ちいいのに? 斎姫さん。もしかしてわざと他人行儀にしているの?」
さらりと告げた立城を優一郎は慌てて見た。斎姫も焦ったように顔を上げる。一人、立城だけが優雅に食事を続けている。
「そこまで踏み込めない関係と位置付けることで、さらなる快感を得る。ということかな。いけないのだと思うことで増す快楽もあるだろうからね」
すると斎姫が頬を膨らませた。赤い顔のままでそっぽを向く。
「そういうおじさまだって、さん付けになってます」
「あ、そうか。前は斎姫ちゃんって呼んでいたんだったね」
立城は小さく笑いながら最後の肉を口に運んだ。斎姫が拗ねた顔で頷いている。優一郎は思わず吹き出した。斎姫の拗ねた顔など初めて見た。彼女の新しい一面を見れたことを嬉しく思いながら、優一郎は口許を押さえて声を殺した。
デザートが運ばれてくる頃になると、三人はすっかり打ち解けていた。斎姫も時折、快感に震えはするが理性は保てているらしい。しばらく話した後、立城は笑いながら告げた。
「おじさまという呼び名は返上することにしようかな。さすがにこの年恰好では似合わない気がするからね」
「おじさまはおじさまで充分です!」
斎姫はまだ拗ねているらしい。ぷっ、と頬を膨らませて横を向いてしまう。立城がやれやれと肩を竦める一方で、斎姫は優一郎に目を向けた。
「えっと、あの吉良くんは呼び方変えたほうがいい? どう、呼べばいい?」
「……僕の呼び名は変えてくれないのに」
立城が小さく呟いてため息をつく。そんな立城と斎姫を交互に見やり、優一郎は苦笑した。
「優くんとでも呼んでくれれば」
優くん。由梨佳の優しい呼び声を思いながら優一郎は小さくそう告げた。斎姫がそう呼んでくれることを考えただけで、胸が痛くなる。斎姫は真っ赤になって頷いた。
「あの、優くん……。慣れないから、呼び間違うかもしれないけど、間違ったら指摘してね」
斎姫がたどたどしくそう告げる。優一郎は満面に笑みを浮かべて頷いた。その端で立城が何やら呟きながらケーキをフォークで突き刺している。優一郎は訝りながらあの、と立城に声をかけた。
「優一郎くんだけ、ずるいなあ」
立城は拗ねた顔で斎姫を見やった。どうせ僕はおじさまなんだよね、とまだ呟いている。優一郎は斎姫と顔を見合わせて吹き出した。
キャラもブレブレ……(泣)
この頃も頑張ってたつもりなのですが、全然駄目駄目で泣きたくなります。
直せればいいんだけど……無理ですね。すみませんです。
摂食機能がないと食べられないんだよー!
説明していないよー!!!(過去の自分に向けて