苦手な方は避けてください。
エロシーンが若干ありますが、前述の通りなので駄目な方はマジで避けてくださいねー。
危ないのでBLタグ入れておきました。
別に絵美佳が特別に思えた訳じゃない。だがどうしても争い事に巻き込みたくなかったのだ。多輝は必死の面持ちで水輝に手を伸ばした。だがその手を強く叩き落とされてしまう。
「くそがきの分際でそんなに女が気になるか? それとも一人前の男にでもなったつもりか? どっちにしろ、おれに歯向かおうなんざ、十年早え」
そう言いながら、水輝は再度向かってきた多輝の肩をフェンスに押さえつけた。その体勢のまま、多輝の傍に絵美佳をゆっくりと座らせる。多輝はもがいて何とか水輝の手から逃れようとした。だが、水輝の手は今度はびくとも動かない。
絵美佳は眠ったように動かない。だがその目はしっかり開いていた。焦点の合わない眼差しで前を見つめている。多輝は懸命に絵美佳に呼びかけた。なのに絵美佳は全く反応しない。
「無駄だってば。絵美佳ちゃん、おれたちのことを見てはいるけどな。でも、身体は動かせなくしたからさ」
嗤いながら水輝が絵美佳に目をやる。その隙に多輝は自由になる腕を振った。だがこぶしが顔面に届く前に、水輝が軽く首を傾げる。多輝のこぶしは頬を掠めて通り過ぎた。
「いいじゃん、そんな怒んなくても。絵美佳ちゃんは憎い人形になって、お前は恐れている人間外になる。楽しいと思わないか?」
そう言ったかと思うと、水輝は多輝を押さえていた手に力を込めた。思わず声を上げる。多輝の肩の骨は音を立てて砕けた。
「見えない幸せ、見える幸せ。感じられない悲しみと、感じられる絶望」
歌うように囁きながら、水輝は多輝の左胸に指を触れさせた。多輝は痛みに呻きながら薄く目を開いた。そして水輝の指がシャツの中に溶け込むのを見た。声にならない悲鳴を上げる多輝を嘲笑いながら、水輝が続ける。
「この間よりさらに念入りに封印してあるな。……だが」
水輝の冷たい指がシャツを通り抜けて左胸に直に触れる。多輝は恐怖に顔を引きつらせた。肩の痛みも感じなくなるほどの恐怖が襲ってくる。
「お前にはとっておきを味わってもらう。なに、気にするな。貸しにしておいてやるさ」
瞬間、水輝の周囲を取り巻いていた空気が甲高く鳴った。多輝は思わず衝撃に目を閉じた。空気の震えが肌を刺す。恐る恐る目を開けると、水輝の姿が変化していた。髪と瞳が綺麗な青に染まっている。
多輝がそれを確認した時を狙ったように、水輝の指が動いた。多輝に触れていた指先が何かを探るように肌の中に潜りこんでいく。水輝は嗤いながら指の第二関節までを多輝の胸の中に埋めた。
熱い何かが身体の中にねじ込まれてくる。拒絶できない。多輝は呻きながら顔を伏せた。自然と水輝の手が目に入る。
「修行が足らねえな。このくらいで感じてるんじゃねえよ」
嗤いながら水輝は無造作に多輝の股間に手を伸ばした。触れられた瞬間、多輝はびくりと身体を震わせた。身体の中には絶えず何かが入ってくる感覚がある。多輝のペニスは知らない内にそそり立っていた。
「あーあ。ほんとに純粋培養だなあ……。どうやったらこんなに真っ直ぐ育つんだか」
そう言いながら水輝は勃起したペニスから手を離した。多輝は呻きながらその場に座り込んでしまう。その間にも水輝はゆっくりと多輝の胸に手を潜らせていた。身体の奥底が疼いてくる。多輝の呼吸は自然と荒くなっていた。
熱い何かが強制的に身体の中にねじ込まれている。それは陵辱以外の何物でもない。多輝は呻きながら水輝を睨みつけた。身体のどこももう押さえられていないのに、動くことすら出来ない。水輝はのんびりと煙草を吸い始めているのに、だ。
「汚れるの、やだろ? 丁度いいじゃん。咥えてもらえよ」
多輝は思わず息を飲んだ。熱に煽られながら懸命に手を伸ばそうとする。だが、水輝は嗤いながら多輝の震える手を避けた。そして絵美佳の方を向く。多輝は声にならない悲鳴を上げた。
水輝の指が鳴る。すると絵美佳がゆらりと動いた。感情のない眼差しで多輝に擦り寄ってくる。絵美佳は無言のまま多輝の股間に取り付き、勃起したペニスを引っ張り出した。
「へえ。そんなに気持ちいいのか。汁垂らすほど、感じてるんだ? くそがきの分際で」
水輝は多輝の濡れたペニスを見下ろしてそう嗤った。絵美佳は多輝と水輝の間に身体を滑り込ませ、勃起したペニスを撫でている。多輝はやめろ、と声にならない声で告げた。だが水輝の指はどんどん身体の奥へと入ってくる。それと共に多輝のペニスは固く張り詰めた。
絵美佳が唇を舌で湿らせる。そしておもむろに多輝の股間に顔を埋めた。
「っ!」
唐突に与えられた刺激に多輝は身体を仰け反らせた。精液が勢いよく迸る。絵美佳は喉を鳴らして多輝の精液を飲み下した。熱い息を吐いてペニスを舌でなぞる。多輝は必死で手を伸ばした。本能的に絵美佳の頭を抱え込む。
「ほお。もういっちまったか。案外と根性なしだな、くそがき」
嗤いながら水輝はずぶり、と手を多輝の胸に突っ込んだ。それと同時に激しい快楽に襲われる。多輝は快感に喘ぎながら仰け反った。水輝は多輝の身体の中を嗤いながら弄っている。多輝の感じる快楽は、ストレートに下半身に集まり、ペニスはあっという間に活力を取り戻した。
「痛みを快楽に替えてやってるおれに、ちったあ感謝しろ。ほら、もう一発」
「あああっ!」
多輝は声を上げて身体を震わせた。水輝の手が無造作に何かを探ったのだ。その瞬間に射精してしまう。待ち構えていた絵美佳が、美味そうに多輝の精液を飲み込んだ。水輝は煙草をくゆらせながらそんな絵美佳の頭を撫ぜる。
「くそがきの精液がそんなに美味いか? もっと飲みたいよな?」
そう言いながら水輝は少し身体を乗り出した。唇の端に咥えた煙草が揺れる。水輝は激しい快楽に涙を浮かべている多輝の胸に、深く手を埋めた。肘までが多輝の胸に飲み込まれる。
その手が何かをつかむ。
「へえ。一人前にちゃんと揃ってるんだな。ぜんっぜん、磨かれてない原石だけど」
水輝は無造作に手を捻った。多輝は急激に襲ってきた熱い感覚に声を上げて射精した。身体中の全ての感覚が水輝に犯されていく。そして多輝の股間では絵美佳が目を潤ませて精液を啜っていた。
「感覚を開け。目の前にかかる、分厚いカーテンを開けろ。全身でおれを感じてみな。激しい快楽の果てにある、絶望を知れ」
呪文のように水輝の囁きが耳に入ってくる。間近にいるのは判っているのに、その存在すら遠く感じられる。言いようのない熱が身体の中に生まれ、水輝の注ぐ何かに絡まっていく。
三人のシーンになるんなら視点者ずらせば良かったのですが、多輝スタートにしてしまったのがまずかったですな……。