「ほ、本当に、するのか……?」
「よろしくおねがいします」
ひっ捕らえたダクネスを引き連れ、浴場へ。弱みを握れたのをいいことに、いつぞやの続きだ。
「私が言えたことではないのだが、その、一応私にも立場というものがあって……」
「よろしくおねがいします」
「うぅ……なんでそんなに堂々とできるんだ……」
「だってもう色々みられちゃったし。ほら、はよう!」
バニルの店で買っておいたマットプレイ用のマットに似た何かに寝そべって、もじもじと身体を左右にゆする。ダクネスは身体に巻いたバスタオルをぎゅっと握りしめ、ぷいと顔をそらす。
「そ、それを揺らすな! だ、だいたい、さっきアクアにしてもらったから、もういいのでは……」
「それはそれ、これはこれ」
もう息子も臨戦態勢だ。正直に言えば、見た目だけならダクネスは超どストライクで好み。何度と言わずサキュバスのお姉さんのお店でもお世話になりました。
そんなダクネスにいろいろと奉仕してもらえる口実が出来たのだ。日頃迷惑をかけられっぱなしな分、思いっきり楽しんでやる。
「それにダクネス、お前だってこういうの期待してたんだろ? いつも風呂上がりに薄着でウロウロしてさ。あまつさえ俺の部屋に忍び込んでオナニーとか」
「なっ!? き、期待なんてしてるわけ……!」
「どうでもいいけどさぁ。なぁ、早くしてくれよ風邪引いちまうよ」
「ううううう!」
顔を真赤にさせて唸るダクネス。どうしたんだ、あのデュラハンに絡んでたときみたいにもっとノリノリで来るかと思ったのに。
「あ、そうか。仕方ねえなあ」
「な、何を……」
要するに、屈辱的なことを強制されることにこいつは興奮するわけだ。だったら付き合ってやるのも吝かではない。
「おい、ダクネス」
できる限りの威圧感を声に乗せる。
「ひゃ、ひゃいっ」
マットに寝そべる俺を見下ろしながら、その視線を顔と股間で往復させつつダクネスは身体を抱きしめ上ずった声で答える。
「街中にお前が男の部屋に忍び込んでオナってましたって言いふらされたくなかったら、早くやれよ」
「くふぅっ……! カ、カズマ、お前と言うやつは……!」
足りないのか?
「この淫乱クルセイダーが。お前のその駄肉は何のためについてるんだ? 俺に奉仕するためだろうが!」
「んぅっ……!」
そこまで言ってやると、ダクネスがいつもの駄目な感じになる。
「はぁ……はぁ……そ、そうだな……今回は私が悪い……だから仕方がない……そう、仕方がないんだ……」
まるでセリフとは裏腹に、嬉しそうにだらしなくニヤついた顔。ぶつぶつと呟きながら、ダクネスはタオルをはらりと落とす。
(おおお……)
サキュバスのお姉さんのお店では、結局の所想像したダクネスの裸が再現されていたに過ぎない。今目の前に広がるそれは俺の想像を遥かに超えていた。
つつと汗が首筋から乳房へとつたい、谷間に落ちていく。
引き締まっているものの、想像していたほどシックスパックというわけではない腹部から、うっすらと腰骨が浮かぶ下腹部が。そこには小綺麗に手入れされた陰毛に隠れた、まさに夢魔に頼んで夢にまでみたダクネスのあそこが……。
「ど、どうすればいい……?」
視姦を堪能する俺に、ダクネスはおずおずと尋ねる。
「そこにあるソープを塗りたくってどうぞ」
「う、うう……わかった……」
どろりと手のひらに垂らしたソープを、身体に広げ始めるダクネス。手の動きにあわせ、だぷんぶるんと両の乳房が跳ね回る。
「んっ……あぁ……っ」
一通り全身をぬるぬるに光らせたダクネスは、俺をじっと見つめながらその指を二つだけのだらしない膨らみに沈めこんだ。
「んくぅっ……! で、出来たぞ……次はどうすればいい……」
無意識なのだろうか、まるでオナニーをするみたいに両の乳首を指先で転がしながら、頬を赤らめて俺を見つめるダクネス。
やばい。思ってた以上に興奮する。
「お、おう。全身を使って俺の身体を洗うんだ。不器用だからって滑って頭打つとかそういうのはいらないからな」
「わかった……」
思わず茶化さないとこっちまでどうにかしてしまいそうだった。
そんな俺の気も知らず、ダクネスは熱にうなされた表情で素直にうなずいて、跪く。
「じゃあ、始める、からな……っ」
ダクネスはじっと俺の目を見つめたまま、ソープにまみれた乳を俺の息子の上に下ろした。
「うおっ……」
思っていたよりひんやりとした、もちもちぬるぬるの肉。それが裏筋をみっちりと包んで圧迫してくる。
こいつ、いろいろポンコツなくせに肌は貴族らしくすべすべだ。
まさしく絹のような、と言うべきなそれがゆっくりと上に上ってくる。
「んっ……はぁ、はぁ……カズマ……っ」
こりっとした二つの乳首を押し付けたまま、胸板まで転がってきた。ただひたすら柔らかかったおっぱいを通り抜けたちんぽは、程よい弾力に包まれてから、もさりとした何かに磨かれる。
ソープに濡れたダクネスの陰毛は、くすぐったいような気持ちよさだった。
「う、あ……」
じっと見つめられたまま、顔がよってくる。まともに女子と触れ合ったことのない俺には刺激が強すぎる!
思わず呻いた俺に、ダクネスはふっと眉を緩め、優しく微笑んだ。
あれ……? おかしいな……なんだろう、この胸のときめきは。
ダクネスはそのまま何も言わず、ゆっくりと離れていき、もう一度ちんぽを胸で挟んで。
「ど、どうだろう、カズマ……その……もっと、気持ちいいこと、してみないか……?」
どこか不安そうな表情で、左右の乳を交互に揺らし、ゆるい快感を与えてくるダクネス。
(も、もっと気持ちいいこと……? いや、もうイキそうなんだけど)
なんだろう、気持ちよさはアクアのフェラチオのほうが圧倒的に上なんだけど、さっきからときめき止まらない。
そのせいかどうかはわからないが、情けなくももう出しちゃいそう。
でもダクネスの言うもっと気持ちいいことも気になる。
だから俺は黙ってうなずいた。
「っ……! そ、そうか……じゃあ、その……任せてくれ!」
ぱぁっと顔を花咲かせたダクネスは、しっかりとしつつ細い指で俺のちんぽを掴んで、股間に誘導し……。
「っておいおいおいちょっとまった! 流石にそれはまずいんじゃ……!」
挿入れてみたくないといえば嘘になる。このままなし崩し的に童貞捨てちゃうのも吝かではない。
だけど流石に貴族令嬢を傷物にしたとなると、このろくでもない世界のことだ、ものすごく面倒くさいことになりそう。
「だ、大丈夫だ、カズマ……今晩もするつもりで、ちゃんとキレイにしてあるから……!」
はぁはぁと息を荒げたダクネスは、ちんぽの先端をにゅるりとおまんこにこすりつけ、通り過ぎ。
通り過ぎ!?
「んんんっ!」
「ふぁああ!?」
その後ろにあった穴にずぽっと挿れた。
「なっ、ちょっ、おま!」
「ああ……これが、おちんちん……っ! 熱くて、硬くて……! バナナなんかとはぜんぜん違う……!」
きついゴムみたいな輪っかがぐりぐりっとちんぽをしごきおろしていく。きつかったのは最初だけで、そこを通り抜けた亀頭はみっちりとした粘膜の壁に包まれていた。
「お、お、おま、なんてことを……!」
「ど、どうだろうか、カズマ……! 気持ちいいか……? 私は気持ちいいぞ……!」
気持ちいいか気持ちよくないかで言えば気持ちいいです!
だけどそうじゃないだろ!
「ふざけんなよお前! 俺の童貞をケツ穴なんかであっさり奪いやがって! くそっ! どうしてくれるんだこの淫乱クソビッチがぁ!」
「んうぅっ……!」
悶えてやがるこいつ!
「ちょ、いいからお前抜けよ! まだセーフだから! イッてないからセーフだから!」
「ああっ、わ、わかった、わかったから乱暴にしないでくれ……んひぃっ!」
上半身を起こし、ダクネスをどけようとぬるつくおっぱいを握りしめて押す。
早く抜かないとまずい……! もう我慢出来ない!
「あっ」
間抜けな悲鳴とともに足を滑らせたダクネスは。
「んほぉおおおっ」
半分ほど抜けかかっていたちんぽを一息で飲み込んで。
「ぐっ……! バカ、ダクネス、どけ、ううっ!」
俺に抱きつくようにしがみついていた。そして抵抗虚しく俺はダクネスのアナルで射精した。
「う、ああ……熱いのが……出てる……!」
「あ、あ、ああああああ……!」
止まらない。それどころではない。何だこの多幸感は。
俺は淫乱クルセイダーに逆レイプされて何幸せになっちまってるんだ!?
「か、カズマぁ……」
「!?」
まさしく対面座位でつながっているダクネスが、そのまま俺の後頭部に腕を回し、顔を寄せ。
(ファーストキス!)
ケツ穴で童貞を奪われ、無様にもワンピストンもしないまま射精し、あまつさえ唇までも奪われた。
もう泣きそう。
ダクネスにされるがまま、何分たっただろう。石鹸の匂いに混ざるダクネスの甘い香りが鼻の奥にこびりついて離れなくなった頃。
「ぷあ……カズマ、まだ、できるだろう……? できるよな……?」
は? できるわけ無いだろ。え、出来ないですよね。なんでちんぽは勃ったままなんですかね。記憶によればこいつはドMで俺は巷でクズマだのカスマだの言われる程度に鬼畜だったと思うんですが。立場が逆転してないですか?
いや、そういえば確か昔何かで、本当のドMはドSを兼ね備えるとかなんとか読んだ気が……。
「あっ、ちょ、ま、まってダクネス」
「もう我慢ならん」
「い、いやぁーッ!」
数時間後。
俺はシーツにくるまって丸くなって泣いていた。
「しくしく……もうお嫁さんにいけない……」
「なんだろう、この気持ち……な、なあ、カズマ、私はおかしくなってしまったんだろうか……」
「お前はもともとおかしいわ! なっちょ、ま、待て! 本当にもう勃たないから! 無理だから! いやぁーッ!」
続かないかも。