男の娘がネットの友人とゲームの世界に行ってtsして仲良くするって話 作:鮹屋
転生してから数ヶ月
皆、この世界に慣れてきた頃
今日も優は二人を養うため狩りという仕事をしていた
「.............ふぅ......」
「今日はこれくらいでいっか........」
「そろそろ勇さん達も起きてるだろうし帰ろっかな.......」
最近は勇さん達、食べる量も多くなってきたし買うものも多くなってきたからもう少し稼ぎたいけど....勇さん達ともいたいし....今日はいっか.....
優は早々に帰宅する
『始まりの村』
宿に着き勇の部屋へと向かう
コンコン
「おはようございます、優です、起きてますか?」
返事が無い
「ふふっ♡まだ寝てるのかな?」
ギィ.....
ゆっくりとドアを開ける
「お邪魔しまーす♡」
扉を開けた瞬間ムワッとした生臭い匂いと二人の寝顔がうつる
「汗でもかいたのかな?窓開けますよー♡」
反応は無い
「もう♡こんなぐっすり寝ちゃって......♡.....可愛い.....♡」
二人の寝顔に庇護欲をそそられ二人の頭を撫でる
「少しくらいなら......いいよね♡」
二人の顔に自分の顔を近づける
チュッ♡
妖艶な、それでいて可愛らしいリップ音が鳴る
「勇さん.......蓮さん.......♡」
しばらく静寂が続いたのち二人が動きだす
『..........んぁ』
「..........はぁ♡可愛い♡」
我慢できずにもう一度ほっぺにキスをする
「.........ん、そろそろ起こさないと......♡」
少し名残惜しくなりながらも二人を起こす
「勇さ〜ん♡蓮さ〜ん♡朝ですよ〜♡起きてください♡」
二人の体を揺らしながら声をかける
『んー、........もう朝か.......』 『.......くぁ〜.....』
眠たそうにしながらも二人は目を開ける
『『おはよう.....』』
「おはようございます♡」
「ご飯、食べましょうか♡」
『おう....』
食堂に向かい、三人で食事をとりながら雑談をする
「あ、そうだ.......はい、これ今日の稼ぎです」
そういってお金を入れた布袋を渡す
『ん、ありがとう』
勇はそう言いながら袋の中身を見る
『なあ......』
「はい?」
『........最近稼ぎ悪くないか?』
先程までの甘ったるい空気が凍る
瞬間、体中に焦りが巡る
「ご、ごめんなさい!!!」
『.......いや、別にいいっちゃあいいんだが.....』
「本当にごめんなさい......最近、近くに稼げるようなモンスターが少なくなって来ていて......ごめんなさい....言い訳ですよね.......」
『いや、次からもっと稼いでくれればいいから.......』
「はい......」
罪悪感でいっぱいになる......
勇さん達を守るって.....もっと稼いで養うって決めたのに.......ダメダメだな.....僕......
「ごめんなさい......午後も狩りに行ってきますね.......」
『おう.....』
あまり身体に力が入らず、気を落としたまま狩りに出かける優であった
数日後.........
『GAAAAAA!!!!』
雄叫びとともに自分に向かってくる巨大な竜の攻撃を避けすぐさま避け、反撃を仕掛ける
「スキル“極速の一閃”」
標準が合わず胸に向けたはずの攻撃が腕の方にあたる
『GUGAAAAAA!!!!!』
腕を斬られた、という事実に怒り狂い、反撃しまいと優に向かい鋭い爪を向けてくる
「........っ!!!?やばっ.......」
飛躍しながら避けようとするが反応が遅れ、腕にかする
「........っ......」
腕に痛みが走る
「スキル“瞬歩”」
「スキル“神速の居合”」
竜の首へと駆け上がり、一太刀
竜の首が体から離れ、絶命する
「.........っ.....はぁ.....はぁ......」
優はすぐさま傷口に薬草を塗り、ポーションをかける
「最近、ポーションと薬草の使用数が増えてきている.......」
ここ数日、優は調子が悪く、一撃で倒せるようなモンスターでも手間取ってしまうし、回復アイテムの使用頻度も増えてきている
理由は数日前のある会話
『.......最近稼ぎ悪くないか?......』
「.........はぁ.......」
勇の口からポロッと出てきてしまった“不満”
勇さん達に充実した生活をさせることができていないのだと
あの時のことを考えてしまい、余計に落ち込んでしまう
「勇さんに嫌われちゃったかな.......」
遂にはそんな優にとっては“最悪”なことを考えてしまう
どんどん、どんどん悪い方向へと考えを広げてしまう
『.......お前......もういいよ.....最近稼ぎ悪いし.......正直言って......要らない、お前.......』
そんな考えが浮かびゾッとする
身体が小刻みに震えてくる
勇さん達に捨てられるかもしれないという“恐怖”によって
「.........休んでる場合じゃない.....もっと狩らないと.......」
恐怖にかきたてられ、急いで狩りを再開するのだった
『GUGAAAAAA!!!!!』
大きな腕を使った素早い攻撃が襲ってくる
「っ、はぁ!」
攻撃をギリギリでかわし、腕に乗り獣の頭まで迫る
「......ハァア!!」
鋭い剣捌きで獣の頭を刈り取る
獣は膝を地面に叩きつけたかと思えばそのまま力尽き、倒れる
「.......っはぁ....はぁ.....」
疲労感により息遣いが荒くなる
「........はぁ......はぁ......、結構稼いだかな......」
手元のお金の量を見る
途端に勇が発した言葉が脳裏をよぎる
「いや、駄目駄目........勇さんに呆れられないようもっと頑張らないと.......」
傷だらけになりながらも次の狩場に向かう
移動中、突如としてメッセージがくる
「.......誰だろう......」
急に来たメッセージに少し戸惑いつつも差出人を確認する
「............クラマス?」
転生してから何も接点のない、強いて言えば転生初日に転生しているかどうかのメッセージが来たぐらい(返信はしていない)クラマスからのメッセージだった
メッセージの内容はこのようなものだった
『ユウへ
ユウ、久しぶり、初日のメッセージに返答がなかったからいなかったと思っていたが風の噂で君の噂が飛び交ってきてね、正直驚いたよ。
無返答の件についてもなんらかの理由があったのだと分かっているよ。
さて、ここからが本題なんだけど、君以外の転生しているクランのメンバーは幹部含め“終点の村”で活動している
そこでは、金稼ぎ、今後の方針会議、村の統括?まぁ、リーダー的なことをしているよ
でさ、できれば実力者である君にも“終点の村”に来て欲しいんだよ。
なぜ、始まりの村で留まっているのか、君にも思うところはあると思うがぜひ来て欲しい。
こんな状況だ、人を引っ張れる存在が必要なんだよ。
それじゃ、前向きな返答、期待しているよ。』
優は近くにあった岩を粉々に砕く
「こんなくだらない内容のために貴重な時間を........勇さん達に渡すお金が.....この読む時間だけで稼げたお金がもったいない........」
「リーダー的な存在?人を引っ張れる存在?僕が必要?心底どうでもいい......僕には勇さん達がいればそれでいい.......」
「あぁ......勇さん達に呆れられないよう、もっと稼がないと.......」
移動中、また手紙の内容を振り返る
ふとあることに気づく
「ん?そういえば“終点の村”って言ってたよなぁ.....」
「あそこって最終地点の村ってだけあって、設備とか防衛面とかかなり優秀だったはず......」
「周りのモンスターもここより全然強いから、一匹一匹の報酬も多い.....」
「あれ、もしかして始まりの村よりも良物件なんじゃないか?」
「勇さん達にはより安全に快適に過ごせてもらえるし....僕はもっと稼げる......」
「そして今よりも稼げるってことはより勇さん達が僕を必要としてくれる.....」
優は自分に頼り、甘える勇達の姿を想像する
「........♡......こうしちゃいられない!!勇さん達に相談しよう!!」
仕事を中断しすぐさま始まりの村へと移動する
“眠りの宿”
急ぎながら帰宅した優は宿の中にいるはずの勇達を探す、すると
眠たそうに目を擦りながら廊下を移動している勇達を発見する
「勇さーん!蓮さーん!少し相談がー!」
優は想像する、“終点の村”へと引っ越し、勇達が安全に快適に過ごしている姿を