男の娘がネットの友人とゲームの世界に行ってtsして仲良くするって話 作:鮹屋
皆はMHOでの、あることを知ってるだろうか。
その“あること”とは超激レアダンジョンでもなく強力な装備のドロップについての情報などでもない。
“あること”とはとあるプレイヤー達のことを指している
そのプレイヤー達は唯一、日本のクランの中で世界ランクTOP10の座に座しているクランに所属しており
クランの中でも頭一つ飛び抜けている戦闘能力を持ち
あまりの壮絶な戦いぶりにある二つ名をつけられている
その二つ名を持っている者達を、皆は尊敬の意をこめて
Those who push forward ”突き進む者“ と呼んでいる。
「......ふぅ.......」
「今日はこれくらいでいっか.......」
優は呟く
「......今日も出なかった.....」
優は今イベントクエスト限定で出現する、あるモンスターの超絶レアドロップで手に入れられるウォリアー専用装備を狙っていた。
「........勇さんの誕生日に間に合うかな.......?」
優は勇の誕生日プレゼントとしてレア装備をプレゼントしようとしていたのだ
「......はぁ......もう狩り始めてから一週間経ってるし......本当にでるのかなぁ......」
納得のいかない成果を残して帰路を進む
「勇さんの誕生日まで後一週間......こうしちゃいられない!.......宿屋で回復したらもう一度周回しよう!」
そう決意して歩む速さを上げ宿屋へと急ぐ
”終点の村“
「看板が見えて来た......急がないと!」
門へと急ぐ
『君!冒険者カードを見せなさい!』
僕の行くてを男が阻害する
「..........イラつくなぁ.......」
僕は門番を鋭い眼光で睨む
『!?こ、これは失礼しました!神速様!顔をお隠しになられていたので気づきませんでした!どうぞお通りください!』
「.......そう......」
怒りを抑え、村の中へと入る
「........”神速“.......ねぇ.......」
先程門番が言っていたことを思い浮かべる
”神速“
僕は少々MHOで有名になってしまったらしい
“神速のプレイヤー ユウ”
サムライとシーフを職業とした古参プレイヤー
きめ細かいキャラメイクから実際の見た目なのでは、と噂され
その絶対的な美貌と他人に対して興味を示さず、鋭い眼光で睨んでくることから
数多くのプレイヤー達を虜にし、MHOでファンクラブが設置されている
もちろん強さも折り紙付きで神速という二つ名にふさわしい圧倒的なスピードで敵を葬る
また暗殺術などのスキルを習得しており、圧倒的なスピードと暗殺術を巧みに扱ったpvpも有名で
戦闘能力値合計数 世界15位
PvP kill数 世界4位
といった実績も兼ね備えた、実力者である
僕は村の宿へ向かう途中小休憩がてらショップへと向かう
なにを買おうかと迷っていると
向こうにいる男達が目についた
こっちを見てる.......?
すると声が聞こえて来る
『あの人.......神速じゃね?』
『うぉ!!マジじゃん!初めて生で見た......』
『めっちゃ美人だよな.....俺、ああいう人とヤリてぇなぁ』
『だよな!どちゃくそに犯しまくって墜したいよなw』
『おい!それ神速の前で言うなよw殺されるぞw』
『わかってるよwあの人、大の男嫌いでも有名だからなw』
「.......聞こえてるよ......」
近くでヒソヒソと話し合ってるプレイヤー達の会話を聞いてしまい虫唾が走る
怒りのあまりあの男達を殺してしまいたい衝動へと駆られる
落ち着け.....こういう時は勇さん達の顔を思い浮かべるんだ.......
『.....ユウ』
勇さんが僕を呼ぶ
『ユウ!』
蓮さんが僕を呼ぶ
「.......はぁ♡」
なんてカッコいいんだろう......
勇さん達に呼ばれた、そんな妄想をして脳はとろっとろっになっていた。
思わずにやけてしまう。
だからだろう僕のにやけている所を見て機嫌がいいと勘違いしたらしく、男が僕に近づいてくる。
『あ、あの......』
「......なに....?」
顔をしかめる
『え、えと.....ユウさんのこと初めて見た時から好きでした!もしよろしければお付き合い願えませんか?』
まただ.......
僕は有名人になった時からちょくちょく男から告白されるようになった。
どうやら皆から女だと思われてるらしかった。
まぁ勇さん達も僕を女だと思ってたっていうのに気づいた時は、“女の子扱いしてくれているんだ♡”と狂喜乱舞したが
今目の前に立っているのは見知らぬ人、しかも男だ、嬉しい訳がない
だから僕は蓮さんが教えてくれた方法で断る
「......どうして僕を好きになったの......?」
『え、えと最初可愛い人だなっt「そう」
『え?』
「僕、人を見た目で決める人、嫌いなの」
男が崩れ落ちる
これが蓮さんが教えてくれた方法。
『好きになった理由を聞いてそれを否定する、そしたら諦めるだろ』
僕はこの方法を聞いてから本当に助かっている、事実その通り、諦めてくれるから
ほかにも
『周りに冷たくあたれ、そしたら自分を強くもてるし、相手もあまり近寄ってこない』
というアドバイスを受けた、そのおかげであまり男が怖くなくなった、まぁ気持ち悪い等とは思ってしまうが。
だからだろう、目の前で泣いている男が、ゴミ虫のように見えるのは
ゴミ虫を素通りして歩く
僕の特別はあの二人だけでいいんだ、
そう思いながら結果なにも買わず宿へと向かうのだった
数日後......
今日は勇さんの誕生日だ......どうにか周回を回してお目当ての装備を手に入れた僕はすぐにMHOにinして勇さんにどうプレゼントを渡そうか悩んでいた
「シンプルに渡すべきなんだろうか......それともサプライズで渡したほうがいいのか.....」
じっくりと考察をしているとある通知が来る。
“brave”がログインしました。
体全体で焦りを感じる
やばい!思ったより来るのが早い!
仕方ない!シンプルにプレゼントしよう!
そう考えながら勇さんのいるところを目指す
すぐに勇さんを見つけ勇さんの方へと向かう
「勇さーん!」
『おぁ勇、どうしt『ビビビビビビビビビビビビ!!!!!!!!!!!』
!?
急に警告音が鳴り響く
なんだ!?何かのイベントか!?
少しパニックになっているとある通知が来る
『これから緊急任務、始まりの終わり 終焉の起源を始めます』
緊急任務!?そんなもの初めてだ!!
急に辺りが暗くなりプレイヤーしか見えなくなっていた
そしてまたメッセージが来る
『やぁ諸君、私は、そうだね......君らが神とほざいているものと同類のものだと思っていいよ』
神だと.....?
『うんうん、なぜこのようなことになったか疑問に思ってるようだね、実は君たちにお願いっていうか命令があるんだよね』
命令だと.....?
『実はさ、僕今かなり退屈していてさ、面白いものを見て暇しないようにしたくてさ、だからさ君達を異世界に連れて行こうと思うんだよね』
そして、あることを考える
あぁ、これがイベントクエストの内容か、と
現実的に考えてこんなことありえない、恐らくイベントシーンのようなものかなんかだろうと、思っていた、のに
ある男が声を上げる
『ふざけるな!勝手に俺らを巻き込むんじゃねぇ!!』
そんな声が上がる
すると
バン!!
男の体が弾け飛び内臓が露わになる
そしてあることに気づく
おかしい!!MHOは内臓が飛び出る表現なんてないはずだ!?
するとまた声が聞こえる
『お、おい!!ログアウトができねぇぞ!!』
嘘だろ!?
急いで確認する。
そしてログアウト“できない”という現実を思い知る
『いやだあああ!!』
隣から男が声を上げている
そして
『うるさいなぁ』
男が爆破する。血が飛び散り、僕の顔にかかる
臭い.....
またあることに気づく
!?臭いだと!?MHOは嗅覚なんか搭載されてないんだぞ!!!
こうして僕はこれが現実だと知った
『お、もうわかって来ている人たちもいるね、もの分かりがよくて助かるよ』
『んじゃ、そろそろ転移させちゃおうかな、あ、そうだ今回は僕のわがままだからね、特別に皆が楽しんでいたMHOの世界に転移させてあげるよ、もちろんステータスは引き継いだままね、転移先も始まりの草原にしといたから、僕優しいでしょ?』
『あっでも、顔は現実のものを引き継ぐようにしているからね』
!!!ステータスを引き継いでくれるのか......となるとなんとかできそうだな.....
『じゃ1分後には転移するよう設定しといたから、それまでは皆で仲良く話でもしててよ、それじゃあね』
そういって神は消えた
そして景色は先程の村へと戻る
『60秒後に転移を開始します』
はっ!?早く勇さん達と合流しないと!!!
勇さんがいた方向へと走る
「勇さん!!!」
『.....ユウ!』
『ユウ!』
蓮さんも合流していた
『転移まで30秒』
やばい時間が!!僕は急いで提案する
「勇さん!蓮さん!とりあえず転移したら合流しましょう!」
『でもどうやって!?顔が変わるんだぞ!!』
蓮さんが意見してくる
『転移まで15秒』
「大丈夫です!僕、顔現実から引き継いでいるので、転移してからでも姿は変わらないです!」
『だが俺たちは!?』
『転移まで10秒』
「合言葉を作りましょう!合言葉はCalmlyです!」
提案を伝え終わる
これでなんとか合流してできるはず!
『転移を開始します』
目の前が真っ暗になる、いよいよ僕は第二の人生を送ることになる
あるメッセージが流れる
『プレイヤーネーム ユウのステータスが“神”のスキル [神の気まぐれ]により書き換えられました』
............え?