百合はいつかガンに効くようになる!オルタナティブ! 作:伊土 讃阿
/Stage III progression - 進行 -
/part 4 ひとりえっち講座
部屋に戻ると、隣室からどったんばったんぎゃんぎゃんやる音が響いてきました。
「オイ音波、なにすねてんだよ」
「は? すねてない」
「ふてくされてんじゃねえか」
「はあ? ふてくされてない」
「もしかして妬いてんのか?」
「はああ……!? この……!」
「っでえ!? オイ本気で蹴んなよ! また脚折れちまったじゃねえか百貫女!」
「二十六貫よ!」
「んぁっ、ちょっ、てっめ、動けないからって……! またかよっ、つけてないのにっ、勝手にいれんんんっ!」
「んっ……はっ、きらいなの、あれ。臭くてずるずるで窮屈で、きもちわるいのよ……、っん」
「ばかおまえっ、んんっ、んなのてめえの都合んっだろが! できちまったらどうすっんっあっ! これっ、そういう機能っ、あるって、がす子のやつが、言ってただろっ!?」
「は? 知らないわよ……ぅっ。できるできないこそ、あんたの都合っ、でしょ」
「ふざけっ、んっやっあっんっ!♡ てめ、またふぇろもんっ……♡ つかいやがっ♡ あっんっんぁあっ♡ おねがっ♡ んっ出すのはそとにぁっんっ!♡ しろぉっ……!♡」
「ブラックホールでっ、ちうぜつすれば、いいじゃないっ……うっ、しめっ、すぎっ」
「むちゃくちゃっ 、いっ、言ってんじゃねえっドアホぉっ……!♡ あっあっあっんぅっ、さすがに、しぬってのぉっ、んああっ……♡ うごきながらっ、吸うなぁ……♡」
「んっ……♡ ちぅ……♡」
やれやれ、音波さんと深淵さん、また喧嘩してるのかしらね。つけるとかだすとかって……ゲームの話かしら。
水で薄めたレズド雨を飲んだマチが、天井からぶらさがってるカエル電球を引っ張って、照明を暗くしました。
どっ……、どっ……、どっ……、どっ……、どっ……。
止まっていた緊張が一挙に押し寄せてきます。きし、とわたしが腰を下ろしていたベッドが、かるくたわみました。
「じゃあ、リナ先輩、リップ、塗ったげます、ね……」
「ぁ、うん……」
マチがわたしのあごに手を添え、リップをぬりぬり、雨抜きの準備をしてくれます。そのあとになにが起こるのか、すっかり知り尽くしたわたしの唇は、それだけでじんじん、ぽわぽわ、火照って、リップを溶かします。
ぅぁ……あつ……。
早くなった鼓動に合わせてお腹の芯がずきずきして、ぼーっと、してきて……。
「できまし、た。……くす♡」
ふっと甘い息を漏らすマチ。
「先輩、最近……リップ塗ると、すぐ、そゆ顔、します、ね……♡」
「っ~~……♡ ど、どういう、顔……?」
「ん。と。……ひみつ、です♡ じゃ、しましょう、か。リナ先輩……」
薄闇でも、ぼうっと浮かび上がってる、満月みたいな黄色い眼。甘い、ぬるい息が、鼻にかかりました。わたしは――ぱっと上体を反らして、切り出しました。
「あ! あのねっ、マチ。提案が、あるの」
「……? なんでしょ、か」
「わたし、その……雨抜き、ひとりでできるようになりたいの」
「……え」
満月に雲がかかったみたいに、すっと暗く。
「あ、あたし……なにか、だめでした、か……? へたっぴ、でした、か……? 痛く、しちゃってました、か……?」
ずんずん声を沈ませていくマチに、慌てて言い訳します。
「あ! ち、ちがくて! マチがしてくれるのは、すごく気持ちいいのよ! あ!? じゃなくて! いや、じゃなくはないんだけど! あれ!? と、とにかくね! 考えたんだけど! すう、はあ……ふう。その、マチ、図書委員でものすごーく忙しいでしょ。わたしの雨抜きが負担になってるんじゃないかな、って思って。だから、雨抜きを、自分でもできるようになりたいの」
言い訳です。でも、うそじゃありません。わたしが負担になってるのは、たとえマチがそう思ってなくても、たぶん、ぜったい、事実だから。
マチの眼の色には、まだ不安の暈がかかっています。
「負担なんて、とんでもない、です、よ。リナ先輩のほうが、ぜったい、たいへんなんです、から……」
「こっちには音波さんも、がす子さんも、えるふさんもいるから、わたしの出番なんてぜんぜんないぐらいよ。狩りのときなんか、ほとんど見てるだけなの。だからその、ね、せめて自分のことぐらいは自分でできたらなって思うの」
「……の」
「え?」
「ほか……の、ひとに、雨抜きしてもらう、よになるとか、じゃ、ないんです、ね……?」
「まさか! ありえないわ!」
ほかのひとだなんて! マチにしてもらってるのでさえ恥ずかしくて頭がどうにかなりそうなのに、ほかのひとなんて想像もつかないわ! たぶん死ぬわね、ぜったい。
マチは、こく、とかすかに首を震わせました。
「……わかり、ました……。先輩が、そゆ、なら……。んぁ……、でも、遺伝子は、必要ですよ、ね」
「うん、だからね、その、マチに、きっ」
き。く。
「くちうつし、だけは、してもらいながら、自分ですっきりできればな、って」
「え……、なんか、それって、すごく、えっ――」
「え?」
「ん。ゃ。なんでも、ない、です、よ……」
「それでね、その、お願いがあって。自分で言っておいてなんだけど、わたし、ひとりで……そういうこと、するの、よくわからないから、マチにやり方を教えてほしいの。マチなら、本とかで知ってるかもだし、いつも、その、してもらってるから、わかるんじゃないかなって思って」
暗がりでもわかるぐらい、マチは耳まで赤らめました。もわっとした熱気で仔鷲羽が毛羽立ちます。
「んぇぇ……、そ、れって。あ、あたし、の。してる、の。を。みたい、ってことです、か」
熱がうつったみたいに、わたしのほっべたがぶわぁってぽかぽかしてきました。
「えっ! あっ!? そ、うよね、そういうことになっちゃうわよね!?」
「それ、以外、ないです、よ……」
「うぃ、じゃ、じゃあ、どうしたら……、もうわっかんないわ……」
頭を抱えていると、マチがおずおずと申し出ました。
「それ、じゃ、こゆのは、ど、でしょ。先輩ができる、よになるまで、やり方、レクチャーしながら、あたしが、先輩にする、てゆのは」
「それなら、いつもとあんまり変わらない――わよね? うん、そうね……、じゃあひとまずは、それでお願いできるかしら」
「はい。では、それで……。しましょう、か」
「あ……うん……。あ、ね、もひとつお願いがあって――、あんまり気持ちよくならないようにしてほしいの。すっきりさえできれば、それでいいから……」
熱気が、じわっと、甘い匂いを帯びました。
「っ……、ぜ、善処は、します、ね」
「ちゅ……♡ ちゅ……♡ 最初、は……♡ ぁむ……♡ んふぅーっ……♡ こ、やって……♡ はぷっ……♡ 表面、さすって……♡ ぇむ……♡ あっためてくん、です……♡」
「ちゅぅっ♡ んっ♡ んむっ♡ あっ……♡ あうぅ……♡ はんっ♡ あっ……♡ あっ……♡ んっ……♡」
くちうつしの合間に、とろとろと粘液を垂らすように、声が注がれます。
マチが指先だけを使って表面を撫でる、そこは……もうすっかり、ねとねと。とろとろ。
「それで……、おつゆ……♡ を、たっぷり、すくって……、んっ、ちゅ……♡ このうえの……、こりこり……♡ したとこ、を……、そっと、そおっと、ぎりぎり、触るぐらいの、感覚で……♡ いじくるん、です……♡ はむっ……♡」
「ぅっふぅうんっ……♡ んっ……♡ ん♡ ん♡ んぁっ……♡ はぁぁあっ……♡ っ~~……♡♡」
いつもされてること、なのに……。解説されながらだと、一億倍ぐらい恥ずかしくって、どうにか、なりそう……。
あたかも、マチにすっかり知り尽くされた自分のからだの恥ずかしいところを、あけすけにされてく、ような――。
とんとん、こりこり、すりすり、ちゅくちゅく……、マチの人差し指と中指が交互に踊って、わたしは背中をのけぞらせました。
「うっぐぅっ……♡ ひぐっ♡ はっ♡ はっ♡ はっ♡ それっ……♡ ふわぁあっ♡ ひっ♡ んいぃっ♡♡♡」
際限なく、どんどんあそこがぬるついて、心臓はもう、痛いぐらいに、ばっくんばっくん。ぞくぞくは、いつもより鋭く、わたしの理性を、切り刻んでいきます。
うぅ……、きもちいいっ……! きもち、よすぎるぅっ……!
いつもの、何倍も、ずっと。今まででいちばんすごかったはずの、昨日より、ずっと。
いきなり、もう……でちゃいそ、な、ぐらい――。
だめな、ことなのに……。きもちいいとか、思っちゃだめなのに……。自分じゃ、どうしようもなくて……。
「まっ、まちっ、まちぃっ……♡」
「んっ……♡ んふぅ……♡ ちゅ……♡ なん、です、か……?」
「きっ……、う、ぅう……♡ きっ、きもちっ、いいのぉっ……♡ きもちよく、なっちゃってるっ、のぉっ……♡」
「っ……♡♡ ちゅっ、ちゅっ……♡ きもちいの……、だめ、です、か……?♡」
「んむっ、ぅぁっ……♡ だはっ♡ あ♡ だっ♡ め……♡ きもち、の、だ、めぇぇ……♡♡ きもちっよくっ、しないでぇ……♡♡♡」
「っ~~……♡ んっ♡ ぅ♡ ぁ♡ ん♡ ごっ、ごめ……ごめん、なさい……♡ あたし、へたっぴ、で……♡ きもちよく、させちゃって……♡ ごめん、なさい……♡ んっ♡ ちゅっ♡ ん……♡ あの……♡ せん、ぱい……♡ んっ♡ ちゅっ♡」
マチが、ごきゅって唾を飲んで、鼻にかかったような声で、吐息混じりになにか、言いかけて……やっぱり、たまらなくなった感じで、もう一度くちうつし、して、それから、指を休めて――。
「ちょと、しんどい、かも……、しれないです、けど……。きもちよさ、を、抑えるやり方、あります、よ……」
「ふぇ……? どうする、の……?」
「先輩、の。からだの……なか。に。ゆび、入れて、いいです、か……?」
それを想像して、ネコちゃんといい勝負なぐらいぐにゃぐにゃに液状化していたわたしの全身の筋肉が硬直しました。
「かっ、からだ、に……!? そっ、そんなの、ぜったい痛いわ……!?」
「でも、気持ちよくは、なりたくない、んですよ、ね……?」
「う、そ、そだけ、どぉ……」
からだのなかよ!? 死ぬわ! ぜったい!
「ど、どれぐらい、いたい、の……?」
「ぁ、へいきです、よ。ちゃんと、リラックス、してれば。ただ、その、……いやらしい、ひとは、逆に、きもちよくなっちゃう、らし、です、けど」
「わっ、わたし、いやらしくなんか、ないわ……!」
「じゃあ、きっとへいきです、ね」
「ん……、はっ、はぁ……、わ、わかったわ、お願い……。ぁ、で、でも、その、ホントに、いたく、しすぎないで、ね……?」
「っ……♡ まかせて、ください……。やさしく、します、ので……」
ちゅくっと入口に触れるマチの右手の中指を、押しつけられた刃物かのように見つめます。
う……、こわすぎるわ……。いくら細くて柔らかいマチの指とはいえ、体内に入れるだなんて……。
脚がぶるぶる、震えてきます。
マチがぺたっと左手をわたしの頬に添えました。
「へいき、です。安心、して……んっ♡」
「ぇむ……♡」
そして、唇を、重ねてきて。舌を差し入れて、わたしのを、からめとってきて。わたしがマチの寝間着の裾をきゅっと握ったのと同時。
生温かすぎる指が、粘液を、粘膜を、ゆっくりわけ入ってきて……、すべりおちるようにして、ぬ゛るんって、飲みこまれました。
「ぁうっ」
とてつもない、存在感。
「あ、あ、あ」
異物感。
ぬり、ぬり、ぬり。ぬり。どんどん、入ってくる、の。
「っ……、っ……、っ……」
あそこのお肉が、きゅーって、勝手にしめちゃう。
異物を、追い出そうって、きゅ、きゅ、きゅーって。
「せんぱい、息してください、ね」
ぁ、呼吸、止まっちゃってた――。
「ふはっ、はっ……、はっ……、はっ……、はぁぁ……」
息して、お肉、ちょっとゆるんで――、お腹がえづく感じがなくなったのを。見計らってたかのように。
「あと、ちょっとです、から」
ちゅぷぷ……、って入ってきて。
「くっふううぅうっ……!」
肺の奥まで、甘くねばつくような、マチの熱っぽい嘆息。
「はぁぁ……♡ すご、い、です……♡ 先輩の、なか、あつあつで……♡ やわらかくて……♡ ぬるぬるで……♡」
マチ、なにか言ってる――。
わたしの膝が、マチの脚に挟まれて、ねちゃってして――。
いつもより熱く湿ってる、マチの、そこ――。
でもそれどころじゃなくて。
おなかが、いっぱいいっぱいに、なっちゃってる――、マチので。
マチが、わたしのなかに、いる。
からだのなかに、はいって、くっついて、つながって。
指の表面が、どくどく、動いてるのも、ぜんぶ、わかって。
じくじく、じわじわ、じんじん、どきどき……、いろんなものが流れこんでいって、流れこんでくる……。
「痛くないです、か?」
「はっ……、はっ……、はっ……、ん……、だ、だいじょぶ、みたい……」
「ど、です、か……?」
「んっ……、すごい、……すごい……、どきどき、する、これ、なんだか……」
なんだか。
「こう、なんだか……。んっ……」
なんだか。
ことばが、みつからない。ほかに、たとえようがない。
「……うごかします、ね」
「え……、うごかすって、なにを……ひゃ」
ふいに、ぐにゅって、なかに入って指が、曲がりました。からだのなかに入れてるのに。そんなこと、するだなんて。
「ひっ」
ぐ、ぐ、ってなかをおしのけて。
「あ、あ――」
押しつぶして、ずるってすべって、肉を、えぐって。
「っ――!」
……すごい。ほんとに、わたしのなかで、マチが動いてる。
「んっ、ぐ、ぅ……!」
ゆっくりゆっくり、ぐね、ぐね、何度も、こんなことして、わたしの内臓? とか? 壊れちゃわないのかしら……。
「ぅはっ、あっぅ、はっ……!」
ううん、ぜったいおかしくなってるわ……。だってすごく、あついんだもの。おなかの底のほうが、きゅぅぅううって、ねじれちゃったみたいになってびっくりしてるのがわかります。
「はっ……、はっ……、はっ……!」
「先輩、へいきです、か? いたくしてないです、か?」
「うん……、うんっ……、へいきっ……、はっ……、んっ……! ああっ! でもっ……、でもぉ……!」
「でも……?」
「わかるっ、わかるのっ……! まちが、すごい、はい、ちゃ、て、うごい、ちゃてる、のっ……!」
「……!♡♡♡ せんぱいっ、せんぱいっ♡ ちゅっ♡♡」
「んぁっちぅ……♡」
唇を吸われながら、指が曲がったり、伸ばしたり、されて。
「んっ!♡ んっ!♡ んーっ!♡」
これっ……、やばっ……。
上も下も、なにもかも、くちゃくちゃになって、わたしのなかぜんぶが、ぐちゃぐちゃにかきまわされちゃってる……。
なにも考えられない……。ただ、もう、されるがままに、なってるしか。
もちゃもちゃ、なかを、もみほぐされ。うずうぞ、肉のなかで、うごめいて。
いつもの、あそこの先っぽをいじられたり、なめられたりするのとは比べものにならないぐらい、あそこから、ねとねとねとねと、おしるがこぼれてる――おしりまで、濡れちゃって。
マチのふとももが、ぎゅぎゅぎゅってわたしの膝を締めつけてきます。むわわってすごい甘い匂いが、何度も。
「はっ、はっ、はっ♡ はっ……♡ まちっ、まちっ、まちっ……♡ ん、ん、ん、まちっ……♡」
もうそれしかわからなくて、それしかことばにできなくなって、何度もマチの名前を連呼しながら、ぎゅっとしがみつきます。
「せんぱい、せんばい、せんぱいっ♡ せんぱい♡♡♡ すっ、んっ、きぃ……♡ せんばいっ♡♡」
どんどんぬるぬるして、動きも大胆になってきて、ぞくぞくが膨らんできて――。
限界。
「も、げんかいっ♡ あ、も、あっ♡ あ、げんかい、げんかいっ♡ あ、まち、あっ♡ "あれ"、きちゃっ♡ あ、あ、あれがっ♡ すごいっ、あ、あーっ♡ まちっ、まちっ♡ "でちゃう"っ♡」
ぎゅうぎゅうぎゅうぎゅう、おなかの先に、それが、詰まって。
「んんっ、せんぱっ♡ す、あっあっ♡ きっ、いぃ、すっ、っ、きっあっ♡ せんぱいっ♡ ちゅっ、ちゅっうぅぅう♡♡♡」
はじけて。
「っ――!♡ っ――!♡ っ――!♡」
いつもの最後のあれよりも、激しすぎないんだけど、ずっとずっと、ゆっくり、高く、きもちのいいうえのほうまで、ぐうぅぅって押しあげられる感じ。ずっと終わらない感じ。胸のなかに、じわじわ熱いのが広がって……、あそこからも、じゅくじゅく、ねばねば、どろっどろっ……、すごい勢いで溢れだしてるのが、わかりました。
「出はじめました、ね、レズドれいん……♡ じゃあ、雨抜き、はじめます、ね……♡」
「ぅんっ、うんっ、んあっ、あっ、ひっ、っくぅ……!♡♡」
もう、ホントに、いっぱいいっぱいで。体力も限界近いのに。
やっと、スタート地点。今からやっとはじまる、雨抜き。
雨が出だして、すごいことになってるそこを、内側から、ぐりぐり、こねこね、ぬちぬち……。
「あーっ……!♡ ひゃうぅんっ♡♡ でてっ♡ 出ちゃうっ♡ んぁあっ♡ あっ♡ あっ♡ あっ♡ あっあっあっすっごっ♡ すごいっ♡ すごいぃぃ……♡」
さらにお肉をほじられて、かきだされて、なかの、天井のほう、こりゅこりゅ、押しつぶされて……。
「はうぅぅんっ♡♡ っくぁぁあんっ♡♡ またっ♡ まっ♡ たっ♡ あーっ♡ っ――♡♡♡ でっ♡ て♡ るっ……♡ あーっ♡ あ♡ あ♡ あ♡ ん……!♡♡」
何度も。何度も。立てつづけに。雨を、導きだされていきます。
「んっ♡ はぅ……♡ へいき、です、よ……♡ たくさん、たくさん、しーしー、しましょ、ね……♡ よし、よし……♡ こね、こね……♡ してあげます、から、ねー……♡♡♡ ぁぁ……♡」
一回出ちゃっただけでも、頭のなか、もう、とっくに真っ白で、なにもわかんないのに……マチが、出せば出すほどいいんだって教えてくれたし――、一回出したら、引っこむ前に連続で出したほうが効率的とも、説明されたし――、処理してくれてるのはマチだから、わたしは、ただひたすら、耐えるしかないんです。
「あーっ!♡ でるでるっ♡ またでちゃうっ♡♡ んっはあぁああんっ……!♡♡ あっ……♡ ぅ……♡ ……♡♡ でちゃっ……♡ たぁ……♡ はっ♡ あっ♡ は♡ あ♡ あっ♡ あっあっぅっ♡ やっ♡ やぁんっ♡ おっ♡ ぅ♡ おかしくっ♡ なっちゃ♡ ああ♡ も♡ これ♡ や♡ まっ、た♡ またっ♡ で♡ ちゃっ♡ でちゃうっ♡ でっ……♡ んんんんっ♡♡♡ っ――♡♡ っ――♡♡ っ――♡♡」
そのおおきな波が来るたびに、ぷしゅっぷしゅっとあそこから雨がしぶいて、マチの手を、ベッドを、どろどろに汚していきます。
「はっ♡ はっ♡ はぁ……♡ んん♡ なっ♡ なかっ、から……♡ するほう、が♡ たくさんっ……♡ 出ます、ね……♡ ぁっ♡ っ――♡♡ っ――♡♡ ぅ……♡ ぁー……♡♡」
いつものやり方は外から刺激して、じわじわ滲ませてる感じですけど、これはなかから強引に押し出されてる感じ。
そうやって何度も、何度も、何度も……雨とともに、体力と気力まで、根こそぎ絞り出されました。
「はーっ……♡ はーっ……♡ はーっ……♡」
どれだけ呼吸しても、息が整いません。指の先まで重くて、けだるくて、密着してるマチのからだの温かさとか重さが、頬ずりしたくなるぐらいすごくここちよくて、いつまでも無言のまま動けないでいました。
からだのなかが温かいので満たされて、なのに空っぽにもなっちゃったような気もします。お腹が空いたかのように、飢えたかのように……。マチの温かさを、もっとほしいって、思ってしまって、すがるように抱き着きました。
マチのほうも、わたしのことを慰めるみたいに、よしよしって背中を撫でてくれて。それが――どうしてだか、涙があふれそうなほど、こころには、きもちよくて。はずかしくて。
汗も冷えそうかというぐらいになって、ようやくマチがささやきました。
「……先輩、痛くなかった、です、か?」
「ん……、いたくは、なかったかしら……」
「……きもち、よかったです、か?」
「そ、れは……なんか、よく、わかんなかった、かも……」
ホントのとこ――ついさっきの出来事だったのに、どんなだったか、あんまり記憶に残っていませんでした。
「そです、か……。でもこのやり方じゃないと、もっと気持ちよく、なっちゃうので、これでしたほうがいい、かも、です、ね」
「そ、そうなの……」
「ひとりで、できそ、です、か?」
「うぅ……まだ、ちょっと、むりかも――」
ああ、もう、わたしったら――。
せっかくマチが教えてくれてたのに、どれだけ思い返そうとしても、後半からマチがなに言ってたのかすらも耳に入ってなくて、記憶もやっぱりありませんでした。
「わるいんだけど、次もまた、教えてもらえる……?」
「ぁ、はいっ、もちろん、です、よ。いっしょに憶えて、いきましょ。リナ先輩、覚えるまで、何度でもしてあげます、ので」
はあ、これじゃあ負担増やしてるだけだわ……。次は、もっとしっかり覚えないと。
「マチは……、ホントにいい子ね……」
マチは、心臓をえぐりだされたみたいな顔をしました。
「……そんなことない、です、よ……。あたし、は……わるい、わるい、後輩、です――」
体力がついに底を尽きたのでしょう、自分でもそれとわかるぐらい、暗闇のなかにするすると意識が落ちていきました。
「ぁ、ごめ、なさい、あたし、お手洗い行く、ので……。先に寝てて、ください、ね」
マチにそう言われるまでもなく、引きずりこまれるように。とろとろと、まどろみはじめ。
「――ごめん、なさい」
唇になにかが触れ。それが、くちづけになる前に、砂糖のように甘く溶け去って。沈みました。
3019/7/17
早朝。がす子さんに叩き起こされたわたしは、寝間着のうえにジャージを羽織ってラブリュスを担ぎ、部屋を飛び出しました。
「なになに!? なにが起こったの!?」
地下通路を走り抜けながら、紅いチャイナドレス姿のがす子さんに状況確認。
「ここから五ブロック先に、超大型じーじが出現したのを、ハッキングしたザ・ウォッチャーが捕捉したのです」
「な……!? 攻めてきたってこと!? 昨日ので刺激しすぎちゃったのかしら!」
寝ぼけまなこだったえるふさんがしゃっきりしました。
「ぜんめん戦争、ついにきたりし。えるふ、ことしいち、あつもり。はっしゅたぐ――」
「まだ投稿しないでくださいね、えるふさん。速報レベルなので。実は攻めてきたにしては、少々妙なところがありまして」
「どういうこと?」
「超大型じーじは、一匹だけなのです。それに、どうもだれかが超大型じーじの前方で走っているらしいんですよね。追われている、と言えなくもないかな、と」
「じゃあ助けなきゃ! ……音波さんは?」
「起こす努力はしましたが、むりでしたね。黒暗淵さんも、急ぎならあきらめろ、と」
「まあ、そうよね……。防衛要員ということにしときましょ」
「超大型じーじが囮、ということもありますからね」
地上はかなりじめっとしていました。ほんのりかすみでけぶっていて、J.K.中が人工朝日のやわらかなミルクティー色にきらめいています。ザ・ウォッチャーのライブ映像をYuritchでたしかめ、くだんの超大型じーじのもとへ直行します。
……いました。たしかに、JKがひとり追われています。
そのJKは行列のできるぽよ麺屋跡の角で曲がり、植物園の方に逃げこみました。超大型じーじは、入園口を吹き飛ばし、木々をなぎ倒してJKを追いたてています。
「がす子さん、なるはやでコアをむき出しにして! えるふさんは周囲の安全確保してからコアを! ザ・ウォッチャーとあの子はわたしに任せて!」
「
がす子さんは武装展開しつつ一直線に超大型じーじに突撃、えるふさんは透明化してヤシの木に登り毒矢の雨を降らせていきます。わたしは全力でホイッスルを吹き敵性のザ・ウォッチャーを停止させながら先回りして、逃げてきたJKに接触しました。
「そこの子! こっち来て! わたしのそばから離れないで!」
「はひーっ! たっ、助かりましたよぉーっ! チオっ、もっ、はしれなっ……!」
ぜいぜいと肩で息をするそのJKは、わたしの腕にしなだれかかるようにしてすがりついてきました。しっとりすべすべした肌が、吸いつくみたいです。体温ですごいむわっとふくらんでる、バニラのコロン。
「ええ、ちょっと……だいじょうぶ?」
ゆるガーリー系なのにところどころ色彩豊かというか、サブカルとのあいだで迷子になってる感じ……でも全体としてはまとまってて、かなりおしゃんな子でした。
フートン女子学園の白いブラウスのうえから、でたらめ英文をあしらった紺色だぼパーカを重ね着してるので、やんちゃっぽさを醸し出すと同時にかなり細身に見えます。首からさげてる一眼レフのごつさも、首や手足の細さを際立たせて、あざとさアップ。
萌え袖からちらっと覗いた指には、色とりどりの大麻の葉っぱ模様のマニキュア。スニーカーはシンプルなデザインの黒ですけど、そこから見せびらかすようなゆる派手ソックスは、左がキウイの断面柄、右がドラゴンフルーツの断面柄。
JKが顔を上げました。グリーンアップルのおめめを飾るコンタクトの星々。地の顔のよさが引き立てられるナチュラルメイクで、いかにもスクールカースト上位のカワイイ系人気者。
あ――、それに――、わたしとおなじ、リップ。
「はぁ、はぁ、はーっ……、やっと会えたーっ。先輩、R.U.R.のリナちゃん先輩ですよね?」
「え、そう、だけど――」
「わーっ、生先輩だーっ!
わたしは警戒しました。わたしのほうには見覚えがないのに、その子がわたしのことをなぜか知っていたからっていうのもありますけど――。その子は、ちっちゃな黒い羽と、おなじく黒の細長い尻尾を備えていたからです。夢魔のそれに、そっくりな羽と尻尾を。科藻さんタマさんとはちがうのは、ショートヘアの明るい茶髪からちょこんとかわいらしい角が生えてるとこだけで、雰囲気とか、ホントに良く似てたんです。
「あなた、どうしてわたしのこと知ってるの?」
JKはわたしの両手を握ってぶんぶん上下に振りました。
「チオ、昨日、先輩たちがあのバリデカじーじ倒すとこ見ちゃったんですよー! ホントびっくりしちゃって、すんごいリスペクトしちゃいました! それで、チオの
「そ、そうなの。ひょっとしてあの超大型じーじ、わたしに会うために連れて来たの?」
「そですよ? 先輩なら助けてくれるかなーって」
「なんて無謀なことを……。でもね」
わたしはJKのびっくりするほどすべすべした手をやんわりと引きはがしました。
「わるいけど、あなたがJKP陣営じゃないって信じられないと仲間には入れられないの。こっちは本気で、JKPに抵抗するために集まってる集団だから」
腕を組んで、何度もうなずき。
「ふんふんふむふむにゃるほどにゃるほど、それもそですねー。先輩の言わんとするところは、チオにもわっかりますよー。じゃあじゃあこうしましょ! 連絡塔のなか、案内したげるんで、そしたら仲間にしてもらえますー?」
「っ……!?」
どうして、R.U.R.の目標まで知ってるの!?
わたしはますます警戒感を強めました。
「……あなた、いったいなにもの?」
ぽんっ、と手をたたくJK。
「おーっとっと、申し遅れましてですね。チオはフートン一年の子で、小悪魔JKで、新聞部の期待の星で、いわゆる隠れサブカル系女子で、全世界全時空全次元の諸悪の根源で、
ぶいぶいとピースを決め、魔零さんは屈託なく笑顔をはじけさせました。