百合はいつかガンに効くようになる!オルタナティブ! 作:伊土 讃阿
/Stage IV End-of-world care - 世界終末医療 -
/part 5 百合はいつかガンに効くようになる
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STERRA最深部に入る前に、その上層、JKプラントに立ち寄りました。コントロールルームでは、マロンさん、こころさん、がす子さんの三大かしこいJKがSTERRAの最終調整に励んでくれていました。
「おはよう、みんな。差し入れ、持ってきたわよ」
「助かったですよー。おねえさん、もうお腹ぺこぺこで自分の尻尾食べようかと思ってたとこですから……ふゎー、これはいい匂いですねー」
マチが持ってきたバスケットをさっそく覗きこんだこころさんの毛並みは、もわもわになっちゃってます。
「三人でぜんぶ、召しあがって、ください、ね。深淵先輩、たくさんつくってくれました、ので……茹でガエルサンド」
「う゛ぁ。カエルはまだちょっとおねえさんのトラウマ気味ですけどー……お腹と背中がくっついちゃいそうなのでやむを得ないのヤムヤムです。いただきますですよー」
さすがというか、元軍人のがす子さんは長時間労働に慣れているのでしょう、いつもどおり平然としています。が――。
「このあたりですこし休憩しましょうか、チャーチさん」
「……わたくしにかまわず、ガラスミスさんはおさきに休憩なさってください。わたくしもあと胚盤胞形成の挙動を再確認すれば終了いたしますから――」
「その挙動が肝心かなめなんです。確実を期すためにも、いったん頭をすっきりさせてから、作業しましょう。それぐらいの時間的猶予はあるはずですので」
「……はい、そうですね。……ふぁ」
マロンさんは小さく欠伸交じりに眼鏡をはずし、深いくまができた眼をこすりました。周囲には濃い青色に光る水晶がぷかぷか浮かんでいます。
R.U.R.& L.U.L.計画もいよいよ大詰め。三人とも、昨日は徹夜で作業していたようです。
「三人とも、本当におつかれさま。悪いわね、R.U.R.& L.U.L.計画のほう、ぜんぶまかせっきりで。なにか調整中だったのね。もしかしてまだ時間が必要だったりする? すこし先延ばしにするぐらいならかまわないから、遠慮なく言ってね?」
地下であの決戦が繰り広げられてから、丸三日が経ちました。
がす子さんたちは、このとおり佐波さんの計画継続に尽力してくれています。
わたしやマチ、音波さん(!)、図書委員の子たちは真のJK独立国家としてのJ.K.設立に向けて事後処理や、あれこれ考えてる最中。
独立すればきっとホモ・ラブリュスたちとひと悶着あるでしょうから、えるふさんにはJK自衛軍をつくってもらっています。
深淵さんたち暮らす委員は、保護したJKたちも含めた当座の生活運営にてんやわんや。
百合性新生物、JKが長生きできないという事実はJKみんなに多大な衝撃を与えはしたものの、今はだれもかれも忙しすぎて不安がってる余裕がありません。いちおう、今日明日あたりにR.U.R.& L.U.L.計画を始動する予定だとは発表していました。でも、一週間ニ週間ぐらい遅れたって、失敗するよりかは断然いいはずです。
エナジーミルクティーを上品にちゅるると吸いあげたマロンさんは、さっきよりもちょっとしゃっきりしました。水晶はオレンジ色に。
「いえ、R.U.R.& L.U.L.計画の進捗は問題ございません。昨日ご連絡差し上げたおり、最終チェックもオールクリア、いつでも実行可能な状態にあります。ただ――」
がす子さんがマロンさんに視線を送り、あとを継ぎました。
「ここからはがす子が説明しましょう。実はリーナーにひとつ、相談がありまして」
「なあに?」
「正直なところ、まだ理論上の話でうまくいくかはわからないんですがね。予岐氏も、JKとして蘇生させるのはどうかなと」
「あれ? でも佐波さんって……たしか、百合作家の脳を食べないと生きていけないはずよね?」
「面白愉快にねじ曲がった解釈になってますが、まあ以前はそんな感じでしたね。STERRAによって魂を蘇らせるには、螺旋ガンに罹患して脳細胞を並列接続する必要がありました。実は結晶化された予岐氏の脳細胞を調べていたところ、螺旋ガンの兆候を発見したのです。氏は死の寸前で螺旋ガンになりかけていたんですね。R.U.R.やリーナーの活躍を見てエモが高まったのかもしれません。
この脳細胞だけを増殖させ、STERRAに組みこめば、佐波さんの魂をJKとして復元できる見込みがあります。もっとも、増殖させた細胞にはいかなる記憶もインプットされていませんので、われわれが会話していたあの予岐氏と同一人物を再生することはできませんけどね。R.U.R.& L.U.L.計画の片手間にでしたが、そのシミュレーションをしていたのですよ」
「意外に面白い課題だったのでー。おねえさんたちちょっと盛りあがりすぎて、夜を徹して片手間しちゃいましたけどねー」
「そうだったの。佐波さんも、JKのためにがんばってくれたものね。わかった。蘇らせてあげて。オリジナルのわたし……サリンジャーさんはきっと、佐波さんの再生を望む気がするから」
「
「あ、そういえば気になったんだけど、マロンさんとこころさんはどうして生き返れたの? 死んじゃってた、のよね?」
「語弊がないように訂正させていただくと、脳を破壊され心停止状態にあった、でしょう」
マロンさんが緑色の水晶を宙でくるくる回転させました。
「"
「ふむん。興味深いですね。しかし人格、記憶の連続性は途絶えてしまんじゃないですかね」
「その点に関しては常時、周囲の結晶にバックアップを取っておりますので問題ございません」
「なるほどですね。射鶴木さんのも、同様に? 二人分となるとがす子的暗算によると大変な負荷になりそうなものですが」
「通常の人間であれば、ガラスミスさんのおっしゃるとおりでしよう。しかしながらわたくしの人格はもとより結晶コンビュータで補強していたため情報量は少なく、また幸いなことに、こころのDNAは一部ウィルス群と遺伝子配列が酷似しておりますので、格納、短縮が容易であるのです」
「ぶふぅ! ばい菌といっしょにしないでくださいー!?」
こころさんがミルクティーを噴き出し、マチがハンカチを差し出しました。
「よくわからなかったけど……ふたりとも不死身ってことかしら?」
「一片の塵も残さず灰にされる、あるいは周囲に有機物がなければ再生は不可能です。ですが――他の生物と比較すればきわめて不死に近い、そう考えて頂いて問題ないでしょう。
本来であればもっと早期にこの機能を利用して、わたくしどももJKPに対抗すべきであったのです。
「でも催眠のせいで、できなかったんですよねー。おかげで吸った揉んだ挿れた舐めたのあげく、すけべえな
「わたくしどもはこの再生システムによる有害な汎洗脳解除プロセスを、Noxious pan-brainwash demolishable process by imperishable systemと呼称しておりますが――今回の件で重大な欠陥があることを認識させられました。ホモ・ラブリュスとの関係が緊張化する前に、可及的に速やかに対策を講じる所存です」
「マロンさんったら、ホントにまじめね……。すでに十分すごいんだから、すこし苦手なことがあったって、ほかの子がフォローしてくれるわよ?」
「滅相もありません。
うーん、頑固ね……。R.U.R.& L.U.L.計画が始動したら、むりにでもちょっと休暇を取らせてあげなくちゃいけないかしら。
「ふむん。しかし、長い名称ですね。そうですね……略して、ノーパンシャブシャブと呼んでも?」
「記憶しやすいよい略称かと存じます」
「げへぇっ!? よくないですよー!? ぇほっ、げほっ!」
こころさん、今度はミルクティーを気管に入れちゃったみたいで、かなり苦しそうです。わたしは背中をとんとん叩いてあげました。
「ああ、わたくしとしたことが、これは大変な失礼を。あたかも自らの功績のごとく語ってしまいました。付言させていただくと、ノーパンシャブシャブを考案したのは、こころです」
「いーやー! やめてくださーい!」
「……くっ、やられました」
がす子さんが険しい顔で眉間を押さえました。
「初見からそんな気がしていましたが……」
「え、どうしたの、がす子さん?」
がす子さんはJ.K.最大の危機を報せるかのように告げました。
「――天然クールかぶりです。しかも顔がよくて実家が太くてぱそこんに強いとか、これもう勝ち目がありません。今からキャラ変、間に合いますかね?」
「んぇ……がす子先輩、これが、おはなしなら、たぶん、もう終わるところ、です、よ……?」
「というか、あなたは天然じゃないでしょ……」
うーん、最後までやっぱり真面目じゃなかったのね、この子。
と思いきや、がす子さん、意外に真剣にいじけて鱗をむしりはじめちゃいました。
「LESSちからもとくになく、最後にしたのもカエルを提供しただけ……。がす子なんて、ただの電池ですよ。むしろカエル以下の存在ですね。ふふ」
「そんなこと、ないです、よ。あの土壇場で、悪魔を止める方法、とか、いろいろ、考えてくれました、し」
「伊井さんのおっしゃるとおりでございます。あの場はガラスミスさんの独創的な発想があればこそ乗り越えられたと断言できましょう。こころにもよく指摘されておりますが――、わたくしにはいわゆる創造性が致命的なまでに欠如しています。解放されたわたくしのちからにしても、なにかを傷つけ、破壊することばかりに特化した忌まわしき
マロンさんが指折り数えていくたびに、ずんずん肩を落としていくがす子さん。
「マロンさんもういいわ! がす子さんのAIが壊れちゃう!」
天然っておそろしいわね……。
こころさんが紙ナブキンでおくちについてたソースを拭きとりました。
「ふう。ごちそうさまでしたよー。ではー、そろそろR.U.R.& L.U.L.計画、おっぱじめちゃいましょうかねー、リナちゃん、時須ちゃん?」
「あ、うん、そうね。もうできるんなら、さっさと済ませちゃいましょ。そのほうが、みんな安心できると思うし」
「そです、ね。先輩がた、よろしくお願い、します、ね」
最深部へと続くエレべーターに乗りこむわたしたちを、がす子さんがかすかな微笑を浮かべて見送りがてら、茶化してきました。
「いってらっしゃい。ふうふ入場ですね」
エレべーターを降りて台座に向かいながら、わたしは笑みをこぼしました。
「ふうふだって。なんか、へんなの。思えばわたしたち、カップルでさえなかったのにね」
マチが、じぃ、と上目遣いでわたしの顔をうかがいました。
「……リナ先輩、は。……カップル、とか、でいたかったです、か?」
「うーん。どうかしら。まだそういうの、よくわからないけど……」
もし、J.K.がまだ平和なJ.K.だったころ、マチとJ結合していたら、と想像してみようとしましたけど――。
「いまいちぴんと来ないわね。カップルだろうとなんだろうと、今と、あんまり変わらないような気もするわ。マチはどう思う?」
「あたしも、そです、ね。R.U.Rでは、バディとか、つくりました、けど。……ほんとうは、決まりなんて、ないほがいいと、思ってます」
マチはユリガンに視線を落としました。
「一度、制度で、縛りつけられると……それまで、互いの想い、で、尊重して、自由に、与えあってた、いろんなものが、制度のなかの、一部と化して――、与えられて、当然、て、思いこんでしまうこと、あると思うんです。ふたりで、社会に決められた、なにか、になったとしても、結局、公的な地位とか、権利以上のものは、得られず……、人格も高まらず……、義務のなかに、ふたりの関係性が、押しこめられて、しまうだけなんじゃ、ないのかな、て。
ふうふなんかが、まさにそうです、ね。夫は、こうあるべき。妻、はこうあるべき。そゆ、ステレオタイプ。が、社会にあるから、それに、ふたりが合わせて、しまったり……、合わせることを、強いてしまっていたり、します、から」
「……それは、わかる気がするわ。
「でも……気持ちだけは、ずっと、ホンモノ、でした。それ以外も、これからは、ホンモノに、なってくんです。あたしたちが、ホンモノに、してくんです。
「そのために、JKは
「人類が、
「そうして痛みを伴って、進化して、成長していくのね」
「なにかに別れを、告げなければ――なにかに、近づくことは、できない。百合の、第二法則、です、ね」
台座にあった玉座は、取り除かれていました。代わりに設置されているのはクイーンサイズのベッド。ふかふかのマットレスに、いい匂いのするシーツ。腰を下ろしながら、わたしは思い出していました。
「……あ。成長するといえば。――マチ、誕生日おめでとう」
「ぁ……はい、ありがと、ございます。あたし……完全に、忘れちゃって、ました」
「忙しかったものね。それで、言い訳じゃないんだけど、ばたばたしてて、なんにもなくて。ごめんね。わたしは、リップもらっちゃったのに。……もうなくなりかけてるけど」
はじめる前に、と連日の睡眠不足でちょっとかさついた唇に塗ったリップは、先月贈られたものとは思えないぐらい、かなりちびってきちゃってました。
「結構、使っちゃいました、もんね……雨抜き、で」
マチはくすり、と吐息のような笑みをこぼしました。
「あたしは……いいん、です。ちょと前に、世界でいちばん。いいの。もらいました、ので」
「なに? それ」
「先輩、です」
「……もう。でも、そういうわけにはいかないわよ。それならわたしだってそうだし、わたしが納得いかないもの。なにかほしいものとか、ない?」
「……ん。と。じゃあ……」
ベッドに突いていたわたしの手を捕らえて、マチが、わたしの小指を親指ですりすりこすってきました。
「……リナ先輩が、もっと欲しい、です、ね」
「……もう。マチって……、結構、ほしがりね」
「ん、はい。そうなん、です。あたし、結構、ほしがりなんです、よ」
「しかたないわね。いいわ。わたしのぜんぶ、マチにあげちゃう。だから……マチのも、もっとちょうだい」
恥ずかしいからって言って、ふたりでせーので裸になったとこまではよかったんですけど、かえって目のやり場に困っちゃったりして。見られたくなさと、見ているところを見られたくなさでどうしようもなくなっちゃったので、照れ隠し気味にくちづけだけを交わします。
「ん……ちゅ、すき……マチ……♡」
「先輩……♡ んむ……♡ んー……♡ すき、れす……♡」
でも、そうやって、気持ちを伝えあってるあいだに、いつのまにか恥ずかしさとかどうでもよくなって――ただ、もっともっと、マチに触れたくて、マチを全身で感じたくて、肌をすりあわせて……、ひったり、密着して……、押し倒して。のしかかるように。
「ん……♡ ふぁ……♡」
「ん、おもく、ない……?」
「へいき、れふ……♡ ので、もっと、ぎゅうってして、ほし、です……♡」
「ん、ちゅむ……♡ ちぅ……♡」
「んん……♡♡」
ぴと……。ぺと……。肌が汗ばみはじめて、しっとり、吸い付きあうようです。
ふにゅ、ぽにょん、つぶれて、逃げそうになる、胸、とか。
とこ、とく、とく、かすかに鼓動する、濡れ大福みたいにもっちりしたお腹。
マチのつま先が、わたしのくるぶしの外側をなぞっていって、ひんやりした膝同士がぶつかって。
まだそこには、ふれてもないのに、レズド雨を飲んですらないのに、はさみあった太ももは、ぺちゃぺちゃしちゃってました。お互いに、そっと押し付けあうようにしてましたから。
からだがもつれ、もつれて、ごろんってふたりで横になったとき、ふわっと仔鷲羽とか、すべすべの背中を撫であげると。
「んっ……♡ んぅ……♡ はぅ♡ んちゅっ♡ ちうぅぅ……♡♡」
マチが熱い息を漏らして、かじりつくようにして腕を首に巻きつけて、唇を求めてきます。腰と背中のあいだをさすさす行ったり来たり、迷っていたわたしは、ずっとうずうず秘めていた欲望をくちにしました。
「ね……、マチ……おしり、さわっていい?」
「ん……♡ はい……♡ ど、ぞ……♡ 先輩の、すきにして、ください……♡」
わたしは両手でむんずと、その……、お雑煮に入ったおもちみたいな、もちもち、ふわふわ、とろとろの、ぽんじりを鷲掴みにしました。
う、わ、すっご……。もっちもちだわこれ、もっちもち……。
鼻息荒く、そのもちもちのおもちをもちもちこねまわしていると、マチがぶるるっと肩を震わせました。
「んぅん……♡ せんぱ、さわりかた……♡ えっち、です、よ……♡」
「わたしじゃなくて、マチのおしりが、えっちなのよ……」
「んぇぇ……♡ もしかして、ずっと……こうしたかった、です、か……?♡」
「うん……実は♡」
「先輩、は、おっきなおしり、が、好きなのかと、思って、ました……。ん♡」
「ちっこくて、まるっとしたのも好きよ。だって……うらやましいもの」
「先輩のは、先輩ので、いいと思います、けど……♡ んはぁ……♡」
マチが甘い吐息で、わたしの脇腹に手を添えました。
「あたし、も、先輩のお胸……触ります、ね」
もにゅ……って、持ちあげるように、下から。むにゅ、ふにゅ、やわやわ、感触をたしかめるみたいに。
細い指が胸肉をもみほぐしてくる、くすぐったいような、お腹のうえのほうがしくしくするような感覚。
「ん……♡ んっ……♡ そんなにおっきくもないし、おもしろくないでしょ……?」
ふゅんっ、さわ……って。マチ、水風船で遊んでる、こどもみたい。とか、思ってたのに。
指が先っぽを、すり……ってかすめた瞬間。
「くぅんっ……♡」
ちくっと刺すような痺れが走りました。そのまま、先端の、輪郭に沿うように、すりすり、すり……。
「んっ……♡ う……♡ くふ……♡ っ……♡」
「先輩、これ、きもちいです、か……?」
「ん……♡ か、も……♡ ぅはっ♡ んんん♡ そのっ、左右っ、かわりばんこにするのっ♡ うぅっ♡ びりびり、くるぅっ……♡」
「ん、ぇへ……♡ だんだん、かたくなって、きました、ね……♡ しゅり、しゅり……♡ くり、くり……♡」
「ひっぅうんっ♡ あっ♡ ん♡ ううんっ♡ ひくっ♡ くう……♡」
胸の先からぞくぞくが、ずんずん、お腹の下まで、降りてくるのがわかります。腰。震えちゃってる……。
のに。マチは、おもむろに、胸に顔を寄せてくると、そのぷるぷるした唇でわたしのをぱくっとくちに含みました。やわらかで温かなおくちに包まれた、敏感なそれが、にゅりにゅる、舌で、つぶれて。
「ひぁうっ♡ んっ♡ んーっ♡ んうぅ……♡ そん、なっ♡ おっぱい……よ、それぇ……♡ 舐めちゃう、なんてっ……♡ マチっ……、あかちゃんみたいっ……♡」
そんな歳にもなって(マチはJKの一年生だから一歳にも満たないといえば満たないんですけど)、おっぱい舐めるだなんて……。おかしくって、ちょっと笑っちゃいそうになりましたけど、それ以上に……ぞくぞく、気持ちよくて。
「んふっ……♡ ぇむ……♡ しょうが、ないです、よ……♡ あかちゃん、ですもん……♡ ちゅー……♡」
「うんっ♡ んはぁぁ……♡」
ぁ、これ、だめ、だぁ……。
そんな、甘えた顔で、そんな敏感なところ、吸われちゃったら……。すごく。お腹に、きゅんきゅん、来ちゃいます……。
いっぱい、甘えさせたくなっちゃう……。なんでも、してあげたく、なっちゃう……。
わたしはマチの太ももをぎゅぎゅっと膝で挟みこんでました。もどかしくって、たまらなくて。
触らなくたって、わかります。わたしのそこはもう、あつあつの、ふわふわの、くちゃくちゃになっちゃってるって。マチと仲良くしたくて……、マチに、気持ちよくされたくて……むずむず、してる。
「ぷぁ……、くす♡ リナ先輩……えっち、です、ね♡」
わたしの状態を悟ったマチが、いじわるに笑いました。
「もう……マチが、こんなふうにしたのよ……」
「じゃあ、……責任。とらなきゃ、です、ね」
マチがわたしの右手首を撫でて、マチのそこに、いざなってきました。
「あたしも、してほし、ので……ふたりで、しましょ……♡」
「んぁ……♡」
ちゅく……って、わたしの指が、熱い湿り気に触れて。くちゃ……って、マチの指が、冷たい空気を導きこんできて。
「おんなしように、して、ください、ね……♡」
「くはぁっ、う、んん……♡」
ちゅぷ……にゅぷぷ……。ゆっくり、ねっとり、かきわけてきました。
先っぽだけなのに、どうしてだか、かつてないぐらいわかる、マチの指の……かたち。すごい、ぞくぞく。汗が、背中から吹き出ちゃってます。
「せん、ぱい……♡」
ぽしょぽしょ、耳の内側を濡らす声。
「先輩も、して……♡」
「ぅん……♡」
ぬる、にゅる……しとどにおつゆがあふれてくるそこに、わたしに入ってるのとおんなしだけ、中指の第一関節までを、押しこみました。
「んふっ……♡ ん♡ はふ……♡」
半開きになった唇。とろんと潤んで零れ落ちそうな満月。
やばい……これ、やば……。
こんな……すごくて……すごいのに、目の前でそんな、かわいい、顔、されちゃったら……。
発作的に、マチの唇を奪いました。
「ん♡ ふうっ♡ んん♡ ちゅっ♡ しぇんぱい……♡ ぇむ……♡ ぇう……♡」
「あっ♡ ん♡ ん♡ まちっ♡ んん♡ っうぅ♡ あぅっ♡ ひぅ♡ すきぃ……♡」
舌を舌で撫ぜあって……、吐息と唾液を混ぜあわせて……、相手のいちばん、やわらかくて、熱くて、隠されてた、ところを、にち、にちゅ、にゅち、にゅちゅにゅち、ちゅく、ちゅく、指先の動きだけで、いじくり、あって。
「はっ♡ はあっ♡ んっ♡ すきっ♡ せんぱいっ♡ すきっ♡ すき♡ ん♡」
「んぁんっ♡ まっ♡ まちっ♡ そこっ♡ おなかっ♡ がわのとこっ♡ んぃっ♡ だ、めえ……♡ じんじん、きちゃうっ♡ んんんーっ♡♡」
「せんぱいっ♡ ここ、きもちいです、か?♡ んぇ♡ おんなし、です、ね……♡ あたしもっ♡ ここっ♡ いいっ♡ ですっ♡ せんぱいの感じるとこっ♡ すきぃ……♡ ちぅ……♡」
やばい……これ、やばいぃ……。
ぐらぐら。ぞくぞく。ずきずき。どきどき。
マチの気持ちいのが、わたしの気持ちいので。わたしの気持ちいのが、マチの気持ちいので。こころも、からだも、熱いのと、ぞくぞくで、いっぱいいっぱい。
ぐちゃぐちゃ、にちゃにちゃ、お互いの気持ちいとこを見つけあって。教えあって。くっつけあって。交わりあって。もう、どっちがどっちか……わからなく。気持ちいのと、興奮が、際限なく増しっぱなし。
わたしはすぐに、音を上げちゃいました。
「んんん~~っ♡ まちっ、も、だ、め、なのっ♡ でちゃ、う、のぉ……♡」
「んっ♡ まって、先輩♡ あたしも、もうすぐ、ですので……♡ んっ♡ ん♡ あ♡ がまん♡ がまんして♡ ください♡」
「ひうぅんっ♡ むっ♡ むりぃっ♡ むりよぉっ♡ ゆ♡ び♡ とめ、てえぇ……♡」
「あんっ♡ んふっ♡ だって♡ とめちゃったら♡ おんなしじゃ、なくなっちゃいます、ので♡ だめ、です、よ♡ とめない、です、よ♡ がまん、です♡」
「んんぁぁぁっ♡ いじっ、わるぅ……♡ んにっ♡ んにゅっ♡ あ♡ あ♡ あ♡ ご、めっ♡ やっぱっ♡ む、りっ♡ むりぃ……♡ ぇあ!?♡ あ♡ だめ♡ だめ♡ そんな♡ 奥♡ あ♡ ん♡ っ♡ っ――♡ っ――♡ っ――♡」
腰、かくかく、震えて……ぎゅーって、マチの手を太ももで挟み潰しちゃいました。のに、マチの指は、ぜんぜん、休んでくれなくて。
「んぁー……♡ まっ、ちぃ♡ も、とめっ♡」
「ん♡ んん♡ だめ、です♡ あたし、まだ、ですので♡ 先輩、指、止まっちゃって、ます、よ♡ して、ください♡ あたしが、でちゃうまで♡ さわって♡ つづけて♡」
「うぇえ……♡ ひうぅぅっ♡ そんな、こと、いわれたってえ……♡ も♡ きつ♡ きゅうけい、させてっ♡ まってぇ……♡」
「や、です♡ またない、です♡ も、たくさん、まちました、から……♡」
「ううぅ……♡ まち、ほんとに、いじ、わるぅ……♡ ひくっ♡ んあぁうっ♡」
頭のなか、もうぐっちゃぐちゃで……内臓、燃えあがって、ねじくれちゃってるみたい。でも、がんばって、マチのなか、奥のほう、かきまわして……ほじくりだす、みたいに。マチの指が、わたしのなかで、そうしてたから。
わたしの弱いところと、マチの弱いところ……順番に、ぜんぶ、たどって、繋いで、いっしょにして。
「あんっ♡ あ♡ ん♡ うんっ♡ そ、ですっ♡ そこ♡ そこ♡ じょうず♡ あ♡ も、ちょと、です、よ♡ せんぱい♡ がんば、って♡ あ♡ あっ♡ いい、です♡ そのっ♡ こりこりって♡ するの♡ んうっ♡ んはあっ♡ あっ♡ あーっ♡ っく♡ い♡ っく♡ い、くぅ……♡ んんんっ♡♡ っ……♡ っ……♡ っ……♡」
わたしが立てつづけに、たぶん、三回ぐらい限界に達してから、ようやくマチがそのときを迎えました。仔鷲羽がぴんって突っ張って、甘い飴の匂いがもわわって広がります。
にぢ……にゅぢゅ……ねぢ……って、どろどろになりながらも、わたしの指に絡みついてくる、マチのからだのなか。
わたしの胸のうちは、ものすごくぽかぽかする充実感で満たされてましたけど、もう、くたくたで……スタミナをすっかり使い果たしちゃってました――。
のに。マチはむっくり起きあがると、ぐったりしてるわたしの股間をまたぐようにして、わたしのそこに……マチのそこを、押しつけてきました。
見るのも見られるのも、触れるのも触れられるのも恥ずかしいとこ同士が、ぺちゃっと、くっつきます。
「はぇ……? マチ……? なに、して――あうぅんっ!?♡」
マチがお尻を揺すって、べちゃ、ぐちゃ、粘液で吸い付きあったそこが、こすれあいます。
やわらかくて熱いそこが触れ合っているのもそうだし、どきどきが直に伝わってくるのも、とんでもないことなんですけど、それよりも、してる行為そのものに、わたしは脳が沸騰しちゃいそうになってました。
「んぃっ♡ あ♡ ぅあっ♡ まちっ、こんなっ♡ こんなことって!♡」
「はっ♡ はあっ♡ はーっ♡ んっ♡ あ♡ はあ♡ せんぱいの、あっつい……♡」
「あっ♡ あぁぁんっ♡ やっ♡ やだぁっ♡ はずかしっ……♡」
「せんぱっ♡ せんぱいっ♡ きもち、よくないです、か?♡ これっ♡ だめです、かっ?♡」
「だめとかじゃ、なくってぇ……♡ やぁぁ……♡」
だって、こんなの……えっちすぎるわ!?
マチったら、なんてことしちゃってるんでしょう。そんなところ同士を、こすりあわせるだなんて! たぶんこれって、ぜったい、世界でいちばんえっちなことしてるわ……。だって、これ以上えっちなことなんて、この世にないわよ!?
さっき頭が真っ白になっちゃって、そのせいで引きかけていたのが、また激しく燃えあがりはじめました。
「あっ♡ んあっ♡ あぅんっ♡ あっ♡ あ♡ あー♡ ああっ♡」
だめ……もう……、これ……ことばにも、ならない……。ひたすら、へんな声、出すことしか、できない……。
頭のなか、ぐっちゃぐちゃの、ぐつぐつ……茹って、煮立って、脳みそが溶けて、耳とか鼻から、でろでろ出ちゃいそうなぐらいに。心臓は、破裂寸前。膨らみすぎて、肋骨のあいだからこぼれんばかり。
「はっ♡ あ♡ せんぱいっ♡ はぁ♡ すごい♡ えっち♡ かわい♡ はっ♡ はぁっ♡ んんん♡♡」
ぬっちぬっちゃ、ぐちゅくちゅ、押しあいへしあい、摩擦しあって……ふたりの、あそこの、敏感すぎる突起の部分が、こり、ってぶつかって。
「んうぅぅぅ!?♡ あーだめっ♡ それっ♡ だめだめ♡」
ぷり、ぐり、つぶれあって、ころ、こりゅ、互いにはじかれあって、粘液でくっついたり、離れたり。
そんなのに、わたしが耐えられるわけがありません。
「ぅ、あっ♡ く♡ っ――♡ っ――♡ っ――♡」
身構えるまもなく、一気にまたいちばんいいところまで押しあげられちゃいました。
「んっ!♡ ぁ♡ これ♡ 先輩、いってるの、わかって――♡ ぁ――♡ っ――♡♡ っ――♡♡♡」
マチが、あそこをぐいぐい押しつけて圧迫してきます。そのやわらかなお肉の内側で、うぞうぞ、筋肉がうごめいてるのまで伝わってきます。
そして緩んで、ほころんで花開いた粘膜同士が、うねってみっちりべっちゃり張りつきあって――さらなる最高の瞬間が、呼びこまれました。
「――♡ ――♡ ――♡」
「――♡ ――♡ ――♡」
ふたりしていっしょに、長い、長ぁい、しあわせな時間。ぐしょぐしょになったふたりのぬかるみは、空気も入らないぐらい、濃厚に絡みあって……そこでも、くちづけしてるみたいになっちゃってます。
「んぁ……♡ しぇんぱい……♡ ぁむ……♡ ちゅ……♡ すき……♡♡♡」
「んっ……♡ んぅ……♡ まち……♡ すきぃ……♡♡♡」
それを、おくちのほうでもしちゃったりなんかしたら、もう。なにもかもが溶けあって、混ざっちゃったような、一体感。
声を、気持ちを、飲みこんで、肺をいっぱいにして、血のなかに流しこんで、胸の奥底で、心臓がすきすきって鳴いちゃってるのがわかります。
これ、すごい……。こんなの知ったら、もどれなく、なっちゃうわ……。一生、離れられなくなっちゃう……。
ぼーってして……マチで気持ちいいのだけになって、もう、なにも、わからなく……。
熱病にかかったみたいに胸からうえを桃色に紅潮させたマチが、今にも泣きだしそうな甘えた声で、ささやきました。
「ん……♡ 先輩、も……♡ もっと、あたしのこと、ほしい、て、言いました、よね……♡」
「んぇー……?♡♡」
「うけとって、ください、ね……♡ あたしの、ほんとの……ぜんぶ♡」
「え……ん!?♡ ん♡ ん!♡」
ぐり……くちゃ……。わたしのそこを押しこんでくる、生温かくて、つるつる硬い、なにか。が。ぬちゅ、ぬち、濡れた入口を、押し開いて、どんどん――。異物感。入って。きてます。
「んわっ♡ あ♡ ちょっ♡ マチ!? な、なんかっ♡ マチのっ、なかからっ♡ かたいのっ♡ はいって、きてるん、だけど!?♡」
なにが起こっているのか、たしかめようとして、腰を引きかけますけど、脚をはしっと捕まれてて、逃げられません。それは、わたしのなかに着実に、ぬる、ぬる、忍びこんできています。
マチが、とろんとした眼で、とろんとした唾液をこぼれさせました。
「それ……卵♡ です……♡」
「え、え、え、た、たま、ご、て、なんの、たまご……?」
「……♡♡ あたしの♡ です……♡ うみたて、の……♡♡♡」
「まち、の、って、あ、う、そ、でしょ、そんな、の、て――」
ごろん。って、完全に、それが、わたしのなかに。収ま。った――。
「……っ――♡ っ――♡♡ っ――♡♡♡」
もう。
なにもかも。
わかんなくなって。
ただただ、またあの白い大波に、もみくちゃにされるわたし。
ぎゅ、ぎゅ、ぎゅーって、それ……卵、お腹のなかで、締めつけちゃって、拒んでたわけじゃないのに……押し出しちゃって、ぬるんって……、からだの外に追い出しちゃって、卵は、また、マチのなかに、戻っていきます。
「え♡ あ♡ うそっ♡ せんぱいのっ♡♡ が♡ あ♡ っ♡ っ――♡♡」
マチは眼を見開いて、がくがくがくって太ももを痙攣させました。
そのせいで、卵は、またわたしのなかに。
「んにっ!?♡ ゅっ~~♡♡ ぅ……♡」
その刺激で、わたしも、すぐにまた。卵も。
「んぁぁあっ♡ す♡ ご♡ また、いっちゃ――♡ ひぅ……♡」
マチ、も。三回目。
ごろん。
にゅるん。
ごろん。
にゅるん。
ごろん。
にゅるん。
って。
卵、行ったり、来たり――。
へばりついたわたしたちの皮膚のあいだ、わたしたちのからだのなかを。
……死んじゃう。こんなの。すごすぎて。
……えっちすぎて。
「はーっ♡ はひっ♡ ひぃ……♡ まっ♡ まちぃ……♡ もっ♡ たまごっ……♡ うみつけ、ないれっ……♡ ひゃぁあんっ♡♡♡」
息も絶え絶え。今までの、雨抜きだってすごかったはずなのに……。お遊びだったみたいな、めくるめく、快感。
「はっ♡ はふっ♡ んはっ♡ あ♡ あ♡ ん♡ せんぱ♡ ごめんなさっ♡ またっ♡ もういっこっ♡ もいっこっ♡ うみますっ♡ 産んじゃいますっ♡ ねっ♡」
「んひぃぃぃっ!?♡ んああぁあっ♡♡ しょんなっ♡ ひ!?♡ おっ♡ お♡ おな、かっ♡ ごろごろっ♡ してりぅ……♡♡」
マチったら……うそつき。
もう一個どころじゃなく、二個も、三個も……わたしのなかに、いっぱい。
奥まで完全に埋めつくされて……もうこれ以上入らないってぐらい。たくさん。
ぜんぶ、終わったときには――(わたしのなかから、卵がすっかりなくなるまでって意味です……)、シーツのうえ、呆れちゃうぐらいに卵まみれになっちゃってました。
割っちゃわないように気をつけながらそれをベッドの隅っこに集めて、わたしとマチはぐったりと横になりました。
「もう、マチ……♡ 産みすぎよぉ……♡」
「はっ……♡ はーっ……♡ はー……♡ は……♡ すみ、ませ……♡ えっちな気持ちに、なると……♡ とまんなく、て……♡」
きっと卵産むので体力を消耗したのね、マチはとても疲れちゃった具合でした。
汗ばんで鮮やかに色づいた素肌を眺めます。最初は恥ずかしいとしか思わなくて、その次は、触れたいと感じて、今となっては、その皮膚の下……、そのなかにまで潜りこんで、血も肉も、なにもかもいっしょなってしまいたい衝動が、むずむず。
――だめだめ、さすがにちょっと、休憩しましょ。
……つづきは、それから。
わたしは卵をひとつ、シーツのうえでころころと指で弄びました。
「……ひょっとしてなんだけど、前にわたしが食べてた卵ってこれかしら?」
「ぁ……はい、実は、そです……。ごめん、なさい、言うの、忘れて、ました……」
「こんな……」
こんな。
「……えっち、なの、食べさせてたんだ、マチ。そりゃ、えっちにもなるわね、わたし……」
「……きもちわるく、ないです、か……?」
「うーん、そりゃ、ほかのひとのならね。でももう、じーじとかカエルとかさんざん食べてきたし、今さらじゃない? それにあのときは、食べてなかったらきっと空腹で倒れててもおかしくなかったもの。マチのおかげよ、なにもかも。わたし、ほんとうにずっとずっと、マチに助けられっぱなしだったのね」
「そんな、あたし、は……。たいしたこと、してない、です。ずっと、先輩のそばに、いたかった、だけです、ので……」
「それがいちばん、助かってたのよ。――あ、そういえば……その、聞きそびれてたっていうか、こういうこと質問するのって、めんどくさいって思っちゃうかもだけど……」
ちょっと気恥ずかしくなりながらも、わたしはたずねました。
「マチは、どうしてわたしのこと、好きで、いてくれたの?」
「……。……。……。ん。と。……。それ、は……。……」
「あ、なんかごめんね、へんなこと訊いちゃって」
「いえ。……先輩、は、初めて会ったときのこと、憶えてます、か」
「たしか、放課後の図書室だったわよね。マチ、お昼寝してて――」
「怒られ、ちゃいました。"はやく帰りなさい。もう下校時間過ぎてるわよ"、て。それで、あたしの名札見て、言ったんです。"
当時のわたしったら。背中がむずがゆくてしかたありませんでした。
「よく憶えてるわね……。冷静に考えて、JKに言う台詞じゃなかったわね」
「く、ふふ。でも――、そのときの先輩、かわいくて魅かれたのは、たしか、ですから――」
「もう。おしまい、この話はおしまいよ。訊くんじゃなかったわ……」
「く、くふ」
ふたりでくすくす、笑いあって、じぃっと瞳を覗きあって。
マチの手のひらがふわっとわたしの手に重ねられ、卵を温めます。
「……これで、オリジナルのわたしが……サリンジャーさんが、再生されるのね。ガンから、蘇って」
「ぁ……これ、って。ある意味、で……、百合で、ガンを打ち倒した、ようなもの、です、ね」
「当たり前よ」
わたしはマチの額に唇を押しつけました。
「なにせ、百合はガンに効くんだから」
>complated R.U.R. & L.U.L. program.
>thank you.