「ねえお兄ちゃん」
つんつん、と腕をつつかれる。
「もしもーし、お兄ちゃーん」
更につんつん。
「聞こえてますかー?お兄ちゃーん?」
「ふひゃあ!?」
三度目は指だけではなく尻尾まで交えてのダブルでつんつんつんつん。尻尾の感触が妙に官能的で変な声が出てしまった。
「ミュナ、お前声真似似てないぞ」
「えー、そうかなー?」
無事レポートを提出した次の日、講義とサークル活動を終えて家でくつろいでいたらミュナが絡んできた。
「そんなわけで、レポートが終わったんならアップデートされたミュナの尻尾を試してみようよお兄ちゃん」
「明日大学だから遠慮したいんだが」
ミュナは尻尾の口を開いて見せつけてくる。絶対にヤバい気がするので目を逸らして拒否するもミュナはそれでは折れなかった。
「お兄ちゃん、それで本当に大丈夫なの?大学で『ああ、ミュナの尻尾の感触どんなんだろう』って思い出しておっきくして動けなくなったりしない?」
「うぐ……」
まるで見て来たような物言いに言葉が詰まる。ミュナの言う通り、レポートを提出した直後にレポートの執筆環境を思い出して困ったことになったのだった。
「ね?だったら実際に体験した方が良いって。絶対。そうしよう、ね?」
「いや、その理屈はおかしい」
まあそもそもミュナとのあれやこれやを思い出したらやはり困ったことになるので尻尾の体験の有無は関係ない。
「いいじゃない、ぜーったい気持ちいいって。自分で指入れても気持ちよかったからね」
「やめろ、やめろって」
また尻尾と指でつんつんとちょっかいをかけてくる。正直なところを言うとあの尻尾は怖かった。ミュナはサキュバスを自称するだけあって確かに口も手も性器もどれもこれもが気持ちいいのだが、尻尾は普通の人間にはない上に後から脱皮して姿を変えたもので、間違いなく搾り取るためだけに存在するのが直感的にわかっているからだ。実際、つんつんされるだけでも感触に声が出てしまうのだ。
「大丈夫大丈夫。男は度胸。南無阿弥陀仏!」
「字が違う……んふっ!」
執拗に尻尾でつつかれてまたも声が漏れる。ぷにぷに、ともぷるぷる、とも言い難いなんとも不思議な感触で、肌に触れるたびに甘い刺激が走る。
「……わかった、でも」
「明日も大学があるから、ほどほどに、だよね?」
恐怖と自制心は好奇心と目先の快感に上塗りされてしまった。期待と緊張に震える手でズボンを下ろしてミュナの前に露出する。
「えへへ、それじゃ、行くよー。はい、つんつーん」
「ぬおっ……」
さっきまで腕をつついていた尻尾がターゲットを股間に改める。竿に、玉に、先端に尻尾の面妖な感触が連打され、びくりと腰が跳ねてしまう。
「あはっ、面白ーい!もっと行くよー。それ、ミュナミュナミュナミュナミュナミュナー♪」
「なんだそりゃ……んぅ……うおぉ……」
どこかで聞いたような掛け声とともにラッシュが放たれ隆起し始めていた肉棒をつつきまくる。縦横無尽に振り回されてそれとともに快感が襲って来るので立っていられずへたり込んでしまう。
「さーて、ここからが本番だよ。ほら、聞こえる?」
ミュナは尻尾を俺の目の前に伸ばした。中からはじゅぶりじゅぶりと水音が響いてくる。今からこれに食べられるのか。
「ほーら、あーん」
「うっわ……」
ミュナの尻尾が口を開く。内部は肉色の襞がひしめいていて、その表面は粘液で覆われている。ごくりと生唾を飲む音がどこか他人事のように感じられた。
「じゃあ、食べちゃうね……?」
ゆっくりと尻尾が近づいてくる、焦らすようにじわりじわりと。痛いほど勃起している俺のモノの前で一際大きく口を開き―――
「はい、ぱっくん」
「うおおおおおおおおっ!?」
最初の一瞬は、温かい風呂に浸かっているかのような感触だった。ミュナの口や膣と違い、一気に先端から根元までに感触が走るのは特異すぎた。徐々に入っていくという過程をすっ飛ばして全体が温かい尻尾の中に呑み込まれている。沼に沈んでいくような感覚に背筋がぞわりとなる。
そして、次にぞろりと全域を肉の粒でなぞられる感触。中で渦を巻いて睾丸から中身を搾りだそうとする搾精のためだけの器官。
びゅるびゅるびゅるびゅるびゅるっっっ!!
「ぐ、うあああああああっ!」
事前に尻尾でつつかれまくっていたとは言え、あまりにもあっさりと尻尾の中に放出してしまう。
「あはっ、秒殺だったね。そんなに気持ちよかった?」
「お、おう……」
俺のモノを咥えた部分から先が少し膨らんでそれが少しずつミュナの身体の方へと移動していく。出した精が飲まれて行くのが克明に見て取れて一度出したはずなのにまたむくむくと俺のモノが勃起し始める。精を飲まれて興奮する辺り俺ももう割と駄目かも知れない。
「じゃ、明日もあるしこれで終わりにしといたげるね?」
口角を上げてミュナは言い放つ。そのくせ尻尾は離さないままにやにやしている。
「これで終わりなら離してくれよ」
「えー、良いじゃんこのままで。このまま一緒にお風呂入って一緒に寝てもミュナは一向に構わないよ?」
ミュナの狙いが見て取れたが、こちらもやられっぱなしなのは癪だったのでたまには反撃を試みてみる。
「そうか、じゃあそうするか。ところで俺、トイレ行きたいんだけど」
「ん-……頑張る!覚悟は良い?ミュナは覚悟完了したよ……!」
「嘘だって。色々混ぜんな」
言いつつ涙目になってぷるぷる震えるミュナに苦笑する。流石にそっちは駄目らしい。
「ほら、わかったら離してくれ」
「引っ張ったらすぐ外れるよ?」
「トイレ行きたい」
「嘘なんでしょ?」
流石に二回目は通じなかった。どうあっても俺の手で離せと言いたいらしい。仕方なく俺のモノに食いついたままの尻尾に手をやる。手触りだけでも心地いい。
尻尾の手触りをこらえつつ引き抜こうと力を籠めると中の肉粒が俺のモノを刺激する。軽く引っ張るとぞろりと肉粒の感触が走って声が漏れてしまう。
「うぐ……」
「ほーら、頑張れ頑張れ」
いつの間にかミュナが俺の背後に回り込んで耳元で囁きかけてくる。
「ほら、もっと引っ張らないと外れないよ?」
「くっそ……!」
力ずくで一気に引っ張ると刺激が強すぎるのでゆっくりゆっくり引き抜くことにしたが、それでも肉粒や襞が逃すまいと縋りついてくる。
「うんとこしょ、どっこいしょ、それでも尻尾は抜けません」
「やかましい……」
ミュナの茶々を流しながら少しずつ少しずつ俺のモノを魔の尻尾から解放する。勢いをつけすぎないようにじわじわと尻尾は離れ、後は亀頭を残すのみとなった。
「頑張ったねぇお兄ちゃん」
「ったく、手間かけさせやがって」
「でもお兄ちゃん本当に抜いちゃっていいのかな?」
ミュナは俺の背中にぴったりくっついて耳に息を吹きかけながら囁く。
「このまま根元までずちゅっと戻したらぜーったいきもちーよ」
それはまさに悪魔の囁きで
「それでまた抜いて戻して抜いて戻して、尻尾でじゅっぽじゅっぽして、限界が来たら美味しいのぴゅっぴゅ、しよ?お兄ちゃんは気持ちいいしミュナも美味しいしみーんな幸せ、ね?」
「うっ……」
「ほらほら、そのまま押し込も。ずちゅっと」
「駄目だ、このまま引っこ抜いて風呂入って寝るから……っ!?」
言葉では拒否しつつも手が無意識に尻尾を押し込んで根元まで俺のモノは再び呑み込まれてしまう。
「あはっ、おかえりなさーい」
「いや、違、もう抜く……」
これは気の迷いだ、一度だけだ。頭を振って雑念を振り払う。もう刺激に構わず強引に引き抜く。そう思った筈なのに
「やっぱりきもちーもんね。ほら、もっとじゅっぽじゅっぽして良いよ?」
「うぐぐ……」
やはり引き抜けずにただ尻尾を往復させてしまう。
「良いじゃない。ここまで来たんならもうもっかい出しちゃえ。きもちーから幸せ、ね、ね」
ミュナの囁きに操られるように尻尾を掴んで一心不乱に肉棒をしごき上げる。オナホというのはこんな感じなのだろうかと益体もない感想が脳裏に浮かぶ。勿論こんなに温かく絡みついてくるということはないのだろうが。
どんどん往復の速度が上がる。下腹部からぐつぐつとこみ上げてくる感触。
「お兄ちゃん、キスしよ。キスしながら出すとめちゃくちゃきもちーよ」
「~~~~~~~~っっっ!!」
びゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるっっっっっ!!
二度目にもかかわらず長い射精が尻尾の中に迸る。尻尾がやわやわと蠢いて尿道から精液を一滴も残すまいと搾り出す。その感触をどこか他人事のように感じながら俺はミュナと舌を絡め続けていた。
「はーい、おしまーい」
尻尾が口を開いてさっきまで食いついていたのが嘘のように俺のモノが解放される。
「二発目はお口で飲んじゃうね。いただきまーす」
高く掲げた尻尾の先端から俺が出した敗北の証が垂れてミュナの口へと消えていく。ミュナはまるで牛乳でも飲むかのようにこくこくと粘つくそれを飲み下す。俺はそれをぼうっと放心したように眺めていた。
今日も■■と××××が遊んでいる
わたしたちはふたりぼっち
でも、いつもと違うところがひとつ
お部屋の扉が少しだけずれていた
■■と××××は何をして遊んでいるんだろう
隣の誰かと顔を見合わせる
思い切って二人で扉のスキマを覗いたその先は
気が付けば目覚まし時計がけたたましく朝を告げていた。ミュナに搾られてそのままどうにか布団に潜り込んだようだ。怠い身体に活を入れて起き上がろうとしたら俺の腹の上にミュナの尻尾が乗っかっていた。変な夢を見たような気がするのはそのせいか。相変わらずミュナは寝相が悪い。
「あぎゃーーーー!?」
尻尾を掴んで退かそうとするとミュナがけたたましい悲鳴を上げた。
「うわ、なんだ、どうした」
「やめ、お兄ちゃん、触らないで、尻尾がすごい痛い……」
こちらに尻を向けた状態で締まらない恰好ではあったがミュナの声は真剣そのものだった。
「おい、大丈夫か?」
「だいじょばない……触られたり動かそうとしたら尻尾がずきずきする……」
症状を聞くに筋肉痛っぽいようだった。
「ったく、お前なあ。なんで常識が通用しない存在の癖にそーゆーとこだけ……」
「お兄ちゃん、助けてー……」
助けてと言われても尻尾がない俺にはどうしていいかよくわからない。薬箱を漁ってみると筋肉痛用の塗り薬が一本出て来た。万一のためにと親が荷物に入れてくれていた薬箱だがまさかこんなことに使うことになるとは思ってもみなかった。
「ほれ、効くか知らんが薬塗るから」
「はうぅ、冷たいよぉ……」
塗り薬の感触か、触れられた痛みか、塗る度にミュナの身体がびくびくと跳ねる。流石に痛ましくてからかう気にもなれなかった。
「あうぅ、やっぱりミュナミュナのラッシュが駄目だったのかなぁ……」
「尻尾がない俺にわかるはずないだろ。ともかく今日は寝てろ。大人しくしてたらそのうち治るから」
「はーい」
ミュナを布団に寝かしつけて何か朝食になるものはないかと台所へ向かう。
「あっ、あづい!尻尾が熱いよぉ!なにこれぇ!」
塗り薬が効いてきたミュナが叫んでいるのを尻目に俺はパンにマーガリンを塗ったのだった。
結局本当に筋肉痛だったらしく二日ほどで治った。
珍しくほぼエロ
ほぼ?
でも相変わらず怪しい夢は見ます。
この小説に求めるものは何ですか?
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料理