八月に入って一週間。ようやっと前期の試験全てが終了した。
結果が出るのは来月末なので不安は多少あるが、手ごたえはあったので大丈夫だとは思いたい。そんなわけで明日からは夏休みだ。
「お疲れー。二次会、徹カラ行くけどどうする?」
「あ、すんません。明日バイトなんでここで失礼します」
「真面目だねえ。頑張れよ、勤労青年。また宅飲みしようぜ。料理いくつか実演するわ」
「うっす。じゃあまた」
先輩と別れて自転車置き場で自転車を拾う。明日がバイトなのは事実ではあるが、実は夕方からなのでカラオケに参加してもなんとかなる。バイトは方便で、このまま帰るのはひとえにミュナが待っているからだ。
試験終了日を何度も聞かれて、その日に今まで出来ていなかったあれやこれやをやろうと強引に約束を取り付けられたのだ。俺としても試験前から禁欲生活が続いているのでしたくないと言ったら嘘になってしまう。ただまあ学生生活との兼ね合いで、飲み会だけは出ざるをえなかった。今後も講義の情報や教科書の払い下げという恩恵は享受したいところではあるし。
「宅飲み……かあ」
自転車を漕ぎながら独り言ちる。ミュナが居る前でミュナをほっぽって盛り上がるのも心苦しいものがあるし、俺以外にミュナは認識できないので説明しようにも無理がある。何か断る口実を考えないといけないと思いつつ家に向かって漕ぎ進める。赤信号に差し掛かり自転車を止めてスマホでミュナに連絡する。
『お待たせ、今から帰るわ』
『おっそーい!もうミュナ準備万端だよー?』
メッセージを送ったらすぐさま返信が来た。俺からのメッセージを待ってずっとタブレットに張り付いていたのだろうか。
『ほらほら見て見て、ミュナのココ、もうこんなになってる♡』
送られてきた写真には家の襖が写っていた。ミュナは電子機器には認識されない。無料通話アプリを使ってみてもノイズしか聞こえなかったのだ。タブレットでの文字のやり取りだけが家から離れた場所で俺とミュナを繋ぐ唯一のツールになっている。
『全然見えねー』
『心眼で見て♡』
『ミュナは見えるのか?』
『見えないけどお兄ちゃんが帰ってきたらナマで見れるよ。やったね』
取り留めのないやり取りをしているうちに信号が変わったのでスマホをしまって自転車を走らせる。もう十分もしないうちに家についてミュナを見て触れられる。
(ミュナ、どんな写真撮ったんだろ……)
妄想が頭を過ぎり、運転中にもかかわらず股間がむくむくと主張し始めて、危険なことになってくる。ここで職質でも受けたら最後なので、ぶんぶんと頭を振って幻影を振り払い、念仏を唱えながら家に向かったのだった。
「ただいまー」
家に帰って扉を開けると階段の上からひんやりとした空気が下りてきてほっとする。八月ともなると夜でも蒸し暑い。その中を自転車で帰ってきたところにエアコンが効いているというのはとてもありがたいものだ。階段を一段上るごとに冷気が強まってきて火照った身体に心地いい。
「ありゃ、ミュナ?」
階段を上がりきって部屋を見渡すもそこはもぬけの殻だった。
「ミュナ?おーい?」
全ての部屋を見てみるもミュナはどこにもいなかった。押し入れの中も見てみたがそこにもいない。
「ミュナー?寝てんのかー?」
呼びかけてみると風呂場からがさごそと音がした。そう言えばそっちは覗いていなかった。慌てて風呂場に向かうと……
「いらっしゃーい、お兄ちゃん!」
「何してんだ、ミュナ」
ミュナは電気もつけずに風呂場にいた。しかも一糸纏わぬ姿である。
「今日はいっぱい楽しんで行ってね!!」
「もっかい聞くけど、何してんだミュナ」
「お風呂屋さんごっこ!!」
全裸のまま控えめな胸を張るミュナ。つんと上を向いた乳首につい視線が行ってしまう。
「服とかタブレットが見当たらないけどどこにやったんだよ……」
「服は布団の中に隠して、タブレットは洗面台の下に入れたよ。お兄ちゃんが帰ってくるまではずっと予習してたし」
「……さよか」
「まあまあ、とりあえず服脱いでシャワー浴びよ、ね?」
言われてみれば一瞬だけエアコンの冷気を浴びたとはいえ汗はまだまだ引いていない。何をするにもシャワーでさっぱりしてからと言うのは理にかなっている。一度洗面所に取って返して服を脱いで風呂場に再び入る。
「じゃ、えーと、とりあえず、座って……椅子ないの?」
「ねえよ」
そもそもシャワー中心の生活を送る予定なので風呂場に椅子を用意する選択肢がなかった。
「じゃあ……洗面器ひっくり返して……」
「危ないからやめろ」
最初からグダグダだった。
「床に座ったらだめなのか」
「大丈夫だと思う……たぶん。じゃあ、お湯かけますねー」
適温のお湯が汗を流して心地いい。ミュナは俺の全身にお湯がかかるようにシャワーをあちらこちらに動かす。
「よいしょ、ちょーっと待ってくださいねー」
「その口調はなんなんだ」
「今日のミュナはお風呂屋さんだからねー」
ミュナはシャワーヘッドを固定してスポンジにボディソープをふんだんに出してわしゃわしゃと泡立てる。泡だらけのスポンジを洗面器に入れたまま、泡の塊を手に取ったミュナは俺に手を伸ばす。
「じゃ、洗うねー?」
「うおっ!?」
わしゃわしゃわしゃわしゃ、泡だらけのミュナの手が俺の胸を優しくなぞる。泡のぬるぬるとミュナの指の感触に思わず変な声が出てしまった。
「はい、わしゃわしゃー。みぎてー、ひだりてー、みぎあしー、ひだりあしー。気持ちいいですかー?」
「お、おう」
ミュナは時折泡を補充しながら俺の手足も泡で拭う。じわじわともどかしい快感がこみ上げてくる。
「えいっ、不意打ちっ」
「んっ!?」
急にミュナの指が俺のモノを弾くように撫でる。おもむろに与えられる不意打ち気味の快感に腰が跳ねた。
「あはっ、また後でねー?」
「後……?」
浮かんだ疑問はすぐさま次のミュナの行動で塗りつぶされた。ミュナは掬い取った泡を自身の胸へと塗りたくる。
「はーい、お兄ちゃん、狭いからちょっと前に寄ってくださーい」
「はいよ、これで良いか?」
ミュナが何をしてくるか、大方予想がついてしまった。ミュナは俺の後ろに回り込んで泡塗れの胸を俺の背中に当てた。
「えへへー、ごーし、ごーし」
「うおっ……!」
背中にミュナの体温と体重を感じ、それがぬるぬるの泡を纏って俺の背中で踊る。にゅるにゅるごしごしと往復するミュナの柔らかな胸の感触の中にほんの少し硬いものが混ざる。
「ん……どうかな、お兄ちゃん……っ!」
「うひゃぁ……!」
おもむろに耳元でミュナに囁かれ、間の抜けた声が出てしまう。ミュナはごしごしと背中を擦りながら囁きかける。
「はい、ごーし、ごーし。おっきくなってきたね、お兄ちゃん」
「うう……」
ミュナのもたらす快感に俺のモノはむくむくと隆起していた。ミュナの手がまた不意打ち気味に亀頭を擦り腰が跳ねる。
「はむ……じゃ、また戻りまーす」
「お、おう」
耳をかぷりと甘噛みされて、そのままミュナが俺の正面に戻る。俺は言われるまま後ずさってミュナの動くスペースを確保した。
「次はー……どうするか、わかる、お兄ちゃん」
ミュナは泡塗れで嫣然と微笑む。俺は呆けたように首を振るしかできなかった。
「えへへー、答えは、こう……っ!」
ミュナはスポンジを再び泡立て、手に取った泡を自身の股間に塗りたくる。
「はーい、お兄ちゃん。右手出してー?」
ミュナの意図がわかった俺は魅了されたようになすがままで右腕を差し出す。
「ぬーりゅ、ぬーりゅ……」
ミュナの無毛の股間が俺の右腕を擦り上げる。肩口から手首まで、泡に加えてぬるつく熱い感触が感じられて声が漏れる。
「はーい、左手ー」
次は左腕。丹念に塗り込めるようにミュナの腰が移動する。触れられていないにも関わらずその熱が俺のモノをいきり立たせてしまう。それを見ながらミュナは焦らすようにゆっくり、ゆっくりと腰を動かす。
「じゃ、次は右足だよー?伸ばしてー?」
今まで胡坐をかいていたのを、両足をぴんと伸ばさせられる。風呂場は狭いのでこれでいっぱいいっぱいだが、ミュナは器用に俺の太腿の上に跨った。洗面器は湯船の蓋の上に避難させて、泡をふんだんに補充する。
「はーい、ぬるぬるー」
「ううっ……」
そのままミュナは股間で俺の右足を洗う。滑り落ちないように俺に抱きついた体勢で太腿から膝、脛へとぬるぬるを纏った熱い秘裂がなぞり上げる。
「んん……っ、ごーし、ごーし、はい、ラストは……ひだりー……」
ミュナは残った泡を全て俺の左足に塗りたくり、その上に跨る。ミュナの上気した顔が俺の顔に近づき、伸びた舌が俺の唇を舐める。
「えへへ、行くよぉ……っ」
ぬるり、ぬるりとミュナの腰が下へと向かう。ぬるぬるの感触で俺のモノは痛いほどいきり立っているがミュナは目もくれず、膝へ、脛へ、足首へと腰を動かし続ける。そして―――
「はーい、サービス……っ!」
「うあああっ……!」
左足の親指が熱い感触に包まれる。ミュナの膣内に呑み込まれたと理解した瞬間また腰が跳ねた。そこに、泡をふんだんに纏ったミュナの手が近づき―――
「えへへ、しこしこしこー……きゃ!!」
びゅるびゅるびゅるびゅるっっっっ!!
限界まで張りつめていた俺のモノは一瞬で敗北を宣言し、その証をミュナの顔へと放ってしまった。ミュナの可愛らしい顔が俺の出した白濁でべったりと汚れる。
「あは、我慢してたから一杯出たねぇー。シャワーしよ、シャワー。立って立って」
全く頓着せずミュナはシャワーを操作してお互いの泡を落とす。
「はーい。一回全部出しきろっか。しこしこー」
ミュナの手が竿を往復し、尿道に残った精を搾り出す。その間にもミュナの人外の舌が伸び顔に付着した白濁を舐め取っている。
「ミュナ……もう出ない……っ」
「そっかー。じゃ、お風呂出ておふとんいこっか♡」
長い夜になりそうだった。
「お兄ちゃん、タオルどーぞ」
「お、サンキュ」
ミュナにバスタオルをふわりとかけられる。身体の水分を拭き取りながらバスタオルをもう一枚出してミュナの身体を拭こうとしたらミュナにバスタオルを奪われた。
「今日は、お兄ちゃんがお客さんなんだからミュナは自分で拭くのー!」
「さっきから妙な口調になったりなんなんだよ一体」
「だからー、今日はお風呂屋さんなの!」
ぷりぷりと頬を膨らませながら風呂場を出るミュナに続く。エアコンの風が心地いいを通り越して寒いぐらいだ。
「えっと、エアコン弱めないとお兄ちゃん寒いよね、あ、でもおふとん用意しなきゃ……あー!」
わちゃわちゃとあちこち裸で走り回るミュナを見て、手を貸そうと思ったもののさっきのように怒りそうだったので仕方なくタオル一枚でミュナの挙動を見守る。ミュナは大慌てで布団を用意してエアコンのリモコンを探して一人で悪戦苦闘している。
「あ、そうだ、お兄ちゃん、何飲む?」
「何飲むったってそんな入ってないだろ……」
「麦茶とコーラとめんつゆと白だしかな?」
「後ろ二つを選択肢に入れるんじゃねえ。コーラで」
「はーい」
コーラを受け取り一息でペットボトルの三分の一ほどを空けてしまう。炭酸の刺激が喉を通るのが心地いい。
「ミュナにもちょーだい」
「ん」
「ありがとー」
「で、結局お風呂屋さんって何なんだ」
「えー、知らないのー?お風呂屋さんで、お兄ちゃんとミュナがばったり会うじゃん。で、フォーリンラブしちゃってそのままおっ始めちゃうってわけよ。でも、ジユウレンアイだから合法!的な」
「ああそういう……よくそんなの知ってたな」
ちなみに俺は全然知らない。そういう店があるというのは知ってはいたが特に興味もなかった。ミュナが居るからというのもあるかも知れないが。
「お兄ちゃんが試験勉強頑張ってる間にミュナも頑張って色々勉強したんだよ!」
「あんまり十八禁のサイトとか行くんじゃないぞ」
「ふふーん、ずっと昔からこの部屋にいるミュナはひょっとしたら十八歳以上かもしれないから問題ありませーん。年齢がわかんないからセーフ!シュレーディンガーのミュナだもん」
「また適当なことを……」
とは言えミュナの過去は本当に謎が多い。以前からあれこれ引っかかってはいるのだが、こちらとしても突っ込んで聞くのも憚られて、放置してしまっている。いつかはわかる日が来るのだろうか。
「えへへ、じゃあ、そろそろ続き、しよっか?」
コーラを飲み終えてミュナはこちらに向かってぺろりと舌なめずりをした。その表情に期待しつつもどれだけ搾られるのかという恐怖が過ぎった。
「はい、お兄ちゃん。おふとんにごろってして?」
ミュナに促されるままに裸で布団に寝転がる。もう既に期待からか俺のモノは上を向き始めていた。
「じゃあ、次はお口でしたげるね。お兄ちゃん、さっきからミュナのお口に釘付けだったもんね」
指摘にどきりと心臓が脈打つ。白濁を舐め取る舌に、コーラを喉を鳴らして飲む姿に、俺に向かっての舌なめずりに視線が絡め取られていたのは、ミュナにはお見通しだったようだ。
「いただきまーす」
ミュナが俺に覆い被さり、おもむろに唇が奪われる。長い舌が口の中で縦横無尽に暴れまわり、俺の舌に絡みつく。歯列や歯茎までもが舌に蹂躙され、それだけで俺のモノはむくむくと隆起していた。
「ぷぁっ!おっきくなったね。次はお兄ちゃんからキスして?」
「ん……」
おずおずとミュナに顔を近づけて唇を寄せる。舌を少し入れるやいなや、待ってましたとばかりにミュナの舌が絡みついてきて、逃がすまいと奥へと引き込む。ミュナの舌はぴちゃぴちゃといやらしい音を上げて舌同士が絡んでいるのが否応なく理解させられる。思わず、ミュナを抱きしめていた。ミュナの体温が、柔らかい感触が、肌に触れている少し硬い尖端が、そのどれもが俺の興奮を高めていく。
「あは、お兄ちゃんもやる気満々だね。でも流石にここでキスしとかないと後でするのは嫌でしょ?」
「……まあな」
ミュナの言わんとしていることはわかる。そりゃ確かに気持ちのいいものではない。ミュナは焦らすように身体を少しずつ下へ下へとずらしていく。俺のモノは期待にびくりびくりと大きく揺れる。
「えへへ、期待してくれてるんだね。じゃ、応えなきゃ……ね」
じゅるるるるるっ!
「うああああっ!」
舌が俺のモノに絡みつく。一度搾られていなければこの時点で暴発していたかもしれない。それほどまでに暴力的な快感が竿全域にもたらされる。人外の舌が竿にぐるりと巻き付き上下に往復して竿をしごいてくる。
「うぐっ……!」
じゅぽっ、じゅぽっ!
更に、全体がミュナの口に含まれる。ミュナの頭が前後して舌だけでなく唇でもしごかれる。舌もただ巻き付くだけではなく鈴口をちろちろと舐めたり上から下まで一気になぞったりと不規則な動きで俺を翻弄し続ける。ミュナが頭を動かす度にミュナの髪が俺の腹や足を軽くくすぐり、じれったい刺激をもたらす。
じゅぽじゅぽじゅぽじゅぽじゅぽっ!!
「ううっ……ミュナ……それ、強すぎ……っ!」
いつしかミュナの口内は唾液で満たされ俺のモノは溺れるかのように翻弄され続けている。少しずつ搾り出されるかのように睾丸から何かがこみ上げてくる。ミュナはそれを悟っているのかやわやわと手で睾丸を揉みほぐして追い打ちをかける。
「駄目だ……出るっ……!」
二度目の限界が訪れそうになった瞬間、ミュナは一気に俺のモノを根元まで呑み込んだ。
どぷどぷどぷどぷどぷっ!
「うあぁぁぁ……」
びくりびくりと痙攣しながら俺の精が根元から吸い上げられていく。射精直後の敏感な先端の部分からミュナの喉の感触が伝わってくる。ミュナは喉まで俺のモノを迎えたまま、こくこくと白濁を飲み下していく。
「ぐっ……もう、吸うの、止め……」
俺の弱弱しい制止はあっさりと無視され、ミュナは口を窄めて舌で尿道から搾り出すように俺の精を啜り上げる。もっと出せとばかりに裏筋を舌が往復し、その度に俺の身体は跳ねる。
「こく、こく……ぷはぁ!あー、美味しかった!」
ずるり、と一気に俺のモノがミュナの口から解放されて力なく垂れる。ミュナは陶酔しきった表情で精飲の余韻に浸っている。
「喉まで使ったの初めてだけど、気持ち良かった?」
「やばかった……」
「あはは、語彙消失してるね。でも、お口の中で出して見てもらうのも捨てがたいから次はそっちだね」
「いや、もう次は無理だぞ……」
肩で息をしながら限界を告げる。このまま抜かれてしまってはいくら夕方からと言っても明日のバイトに障りかねない。
「ああ、大丈夫だよ、お兄ちゃん。次って言っても後日だから」
ミュナの言葉に一安心してため息をつく。
「だって、今日はまだ尻尾もアソコも残ってるんだから♡」
前言撤回。全く安心できなくなった。
「大丈夫だよ。インターバルはちゃんとあげるから。それまでお兄ちゃん、ぎゅっとするね」
ミュナは俺ににじり寄ってぎゅっと抱きついてくる。ミュナの暖かい抱擁とは裏腹に、俺の背筋はひやりとしていた。
「ぎゅー、すーりすーり。お兄ちゃん、どう?元気になった?」
「いや、無理だって」
ミュナの柔らかさと温かさを間近でめいっぱい感じてはいるものの、二度の射精で俺のモノは萎えてしまっていて流石に即座に復活しそうにはない。二度目でかなり丹念に吸い尽くされたのが効いている。ミュナはやりすぎたのだ。
「しょうがないにゃあ。じゃあミュナがちょっと手伝ってあげるね」
「もうやめるって選択肢はないのか……」
「だってー、二週間以上おあずけだったんだよー?お兄ちゃんだって楽しみじゃなかったの?」
「ん……まあな」
確かに飲み会から帰る最中はミュナに何度も搾られるのを覚悟しつつ期待すらしていた。ただ、実際にやってみると二度搾られて限界が来てしまっている。俺自身にやる気はまだ残っているが下半身はしこたま啜り取られてそうではないというか。
「ほらほら見て見てお兄ちゃん。ミュナの尻尾だよー」
眼前に尻尾が伸びてくる。脱皮して口を備えた魔性の器官はミュナの意のままにぱくぱくとひくつき肉粒がびっしりと備わった内部を見せつける。内部では粘液がてらてらと輝いていた。その淫靡な様相に思わずごくりと生唾を飲む。
「はーい、ぱっくん」
「うっ……」
尻尾が素早く蠢き俺のモノに喰らいつく。ぞるりと肉粒が萎えたモノをなぞり、声が上がるがそれでもまだ元気にはなってくれない。
「とりあえずー、このままもぎゅもぎゅしといてあげるね」
「お、おう」
尻尾が俺のモノを咀嚼する。外からでもほのかに輪郭がわかるのが淫靡でつい目が行ってしまう。
「さ、お兄ちゃん、こっち見て」
ミュナは尻尾はそのままに身体を上げて俺の上に跨る。そして、自身の秘所を片手の指二本で開いて見せつける。もう片方の手は虚空へと伸ばした状態だ。
「えへへ、これ、何かわかる?」
「……いや、何だ?エロいポーズしてるのはわかるけどなんで右手伸ばして……あっ」
ピンと来た。掌が内側を向いている。これは自撮りのポーズだろう。
「もしかして、さっき送ってきた写真か?何も写ってなかった」
「せいかーい!ぱちぱちぱちー。当てたお兄ちゃんは景品にきもちよーくしたげるね!」
「……もし外してたら?」
「勿論ペナルティで搾ってたよ?」
「結果は同じじゃねえか」
軽いやり取りの最中でもミュナの尻尾は止まらず萎えた俺のモノをもぎゅもぎゅと愛撫しているも未だ復活には至らない。
「まあまあ、それじゃあ、お風呂場の続き、しよっか」
「うおっ……」
ミュナが腰を引くとぬちゅりと肌に湿った暖かい感触が広がる。ミュナのそこは既に蜜に溢れており、ミュナが身体を動かす助けになる。
「ん、んんっ……」
ミュナの声に艶が混じる。俺の肌に秘部をなすりつけながら、敏感なところが当たるように腰を微妙に上下させている。
「あは、お兄ちゃ、おっぱい、さわってぇ」
「こ、こうか?」
「んっ!」
ミュナは身体を傾けて控えめな胸を突き出して乞う。胸に触るとびくりとミュナの身体が震えて俺の腹にぬるりとした感触が広がる。
「もっと、もっとしてぇ」
「むぐ……っ」
ミュナは俺ににじり寄って俺の口元に胸を押し付ける。柔らかい胸が顔を圧迫して唇に小ぶりな乳首が割って入る。ミュナの尻尾は変わらず俺のモノを責め続けており腰はマーキングするかのように激しく往復して俺の身体に愛液をなすりつける。流されるままに口内に侵入した乳首を舌先でつんとつつくとミュナはびくびくと激しく痙攣した。
「ぎゃくも、逆もぉ……っ!」
逆側の乳首がねじ込まれる。言われるままに舌でつつくとミュナの身体が再び震えて尻尾の締め付けが一際きつくなった。そして―――
「あは、お兄ちゃん、復活ッ、だねぇ……」
「お、おう」
尻尾の中で俺のモノは固さを取り戻していた。むくむくと隆起しながら肉粒をなぞったせいで復活してすぐかなりの快感に晒されている。
「だいじょーぶ、リスキルはしないよ。最初はゆっくり……」
「うおぉ……」
上体を起こしてミュナと抱き合った状態で尻尾が上下にじゅぽじゅぽといやらしい音を立てて蠢く。激しく上下したかと思えば今度は焦らすようにゆっくりと動いたり緩急をつけた動きで俺のモノを責め苛む。
「お兄ちゃん、ぎゅってして、ぎゅー」
ミュナと抱き合い柔らかさと温かさを存分に堪能する。ミュナの秘部が俺の腹に当たっていて、そこは身体よりも更に暖かく尻尾の中はそれよりも更に熱い。ミュナの尻尾はゆっくりと上がっていき俺のモノは亀頭だけ残して解放された。
「はーい、じゅるじゅるー」
「うう……っ!」
だが、それは終わりではなく新たな責めの始まりだった。ミュナの尻尾がやわやわと尖端だけを咀嚼して竿とは違う刺激を与えてくる。刺激自体は強いものの射精感はこみ上げてこないのがもどかしい。
「じゃあ……トドメ……っ!」
ずぷぷぷぷぷっ!
「うああああっ!」
一気に根元まで尻尾に咥え込まれる。ぶしゅりと空気が抜ける音がして、尻尾の内部が俺のモノにぴっちりと密着する。
「ラストの、ぐにゅぐにゅー!」
ぐにゅにゅにゅにゅにゅにゅっ!!
「ぐっ……」
尻尾の内部が渦を巻くように蠕動して上下左右に俺のモノから三度目の精を搾り出そうとする。緻密かつ無慈悲な刺激にあっさりと睾丸から刺激がこみ上げ……
びゅるびゅるびゅるびゅるびゅるるるるっっっっ!!
「ミュナ、出てる、出てるから止め……っ!」
放尿と錯覚するほどの放出感と射精の快感が同時にもたらされて悲鳴じみた懇願を上げるもミュナは上気した表情で尻尾での責めを続ける。どぷり、どぷりとポンプで水を汲み上げるように精が吐き出されミュナの尻尾へ消えていく。尻尾の膨らみが断続的にミュナの身体へと消えていくのが見て取れ、どれほど搾られているのかぞっとする。
「あはぁ、お兄ちゃん、もっとぉ……」
限界が来て布団に身を預ける俺の身体の上をミュナがにじり寄ってくる。尻尾はそのままに秘部から漏らした蜜が俺の腹から胸へとてらてらと軌跡を形作る。そのまま、ミュナは俺の顔に跨り—――
「んぅぅ、お兄ちゃん、ミュナのえっちなお汁飲んでぇ……!」
一瞬何が起こったか理解が遅れた。とろとろの蜜に塗れた秘所が俺の顔面に押し付けられている。ミュナは腰を動かしぐりぐりと俺の鼻と口に淫裂をなすりつける。驚きや戸惑い、怒りよりも鮮烈に感じられるのは顔中に広がる甘い甘い淫靡な香り。何も考えずに溢れる蜜とその出所に口をつけてじゅるじゅると音を立てて啜る。
「んあぁっ!お兄ちゃん、上手いぃっ!もっと吸ってぇっ!」
ミュナが放つ甘い香りを凝縮されたかのような蜜を舐め取り嚥下する度に睾丸が熱くなり、精子が猛烈な速度で作られているのを感じる。それでも魔性の搾精器官による搾取に追いつくかは定かではない。もはや射精しているのかしていないのかもわからない。壊れて垂れ流しになっているのではないかとすら思ってしまう。
「あっ、んんっ、お兄ちゃん、駄目、ミュナ、イっちゃうぅ!」
舌を内部に入れて甘い甘い原液を舐め取るとミュナの内部がきゅっと窄まり舌にまで快感が走る。ミュナの身体と尻尾の内部が連動しているかのようにびくびくと痙攣し、更なる快感が迸る。
どぷどぷどぷどぷどぷどぷどぷどぷっ!
「うあああああ……」
尻尾に啜り上げられる。永遠かと思われた射精の勢いは尻尾の蠕動とともに弱まっていき、遂にはちゅぽんと尻尾が音を立てて離れた。
「えへへ、美味しかったー」
「はあ……はあ……ミュナ……これ……どうなってんだ……」
尻尾が離れてミュナもまた俺に押し付けていた秘所を離した。まだ口や鼻や喉に甘い香りが残っているものの、新鮮な空気を取り入れて少し理性が戻ってくる。だが、それは俺に起こっている異常を自覚させるだけであった。
「あはっ、お兄ちゃん、すっごい元気だねっ。じゃあ……ラストは……わかるよね?」
「やめろぉ……」
俺の身体は指一本動かすのすら億劫だったが、それに反して俺のモノは天に向かってそそり立っていた。ミュナに飲まされた蜜の作用だろうか。頭ははっきりと回っていないが、股間の感覚だけがやけにクリアにかんじられる。どくんどくんと心臓の鼓動が耳の中で鳴り響くが、それすらも股間が脈動しているように思ってしまう。
「いっただっきまーす」
ずぷぷぷぷっ!
「ぁぁ……ぁぁぁぁっ……!」
「んはぁっ!やっぱり……これが一番好きいっ……!」
一気に根元までミュナの肉壺に呑み込まれる。ミュナはぱちゅんぱちゅんと音を立てて俺の上でピストンを続ける。人外の膣内に囚われて慌てて睾丸が精を作り始めているような感覚。
「んんっ!良いよぉっ……いつでも、いくらでも、出してねぇ……っ!」
ミュナの腰使いはシンプルかつ乱暴な往復だが、それでも、いや、それこそがシンプルに俺のモノから精を搾り出そうとうねり、締め付け続ける。もはやミュナと繋がっている部分だけの感覚しか感じられない。全身がミュナの膣内に囚われて丸呑みにされていると思ってしまうほどに他の感覚は鈍ってしまっていた。そして、新たに作り出された精が導かれるように尿道を通り上へ上へと殺到して―――
「ああああああああっ!」
全身が溶けだしてミュナの中へと全て収まってしまうような感覚。もはや何もわからない。上も下も右も左もなく、ミュナに食べられ、どろどろに溶かされてそのまま一つになってしまうような、圧倒的な多幸感。朦朧とする意識の中で、微かにミュナの声が聞こえてきた。
「ご馳走様。お兄ちゃん、大好きだよ」
目を覚ますと日は高く昇っていた。普段よりもだいぶ寝坊していたようだ。ミュナにべたべたにされたと思った身体は全くもって綺麗なもので、昨夜のあれは夢かと思ったが起きるのが億劫なぐらい消耗していたのであれは夢ではなかったのだと思い知らされる。
「あ、お兄ちゃん、おはよっ」
俺が起きる音が聞こえたのかぱたぱたとミュナが駆け寄ってくる。
「やりすぎちゃった?バイト大丈夫?」
「まだ時間あるし大丈夫だ……と思う」
「朝ごはんどうする?お昼近いけど」
「グラノーラ買ってたろ。あれ食うわ」
よろよろと布団から出た俺の手首をミュナが掴んだ。その手にはルーズリーフとペンが握られている。
「お兄ちゃん、後でこれ書いてね?」
「……なんだこりゃ」
書かれていたのはどこかで見たような枠と線。
「ミュナの手とお口と尻尾とアソコ、それぞれ十点満点でよろしく」
「あのなあ……」
ミュナのお風呂屋さんごっこがどこから来たのかわかった俺はため息をついて服を着てからのろのろと遅い朝食の準備にかかった。
お兄ちゃん♡
おてて:手でも普通に気持ちいい。ただ、手から直接吸われるとなんか不安になるのと暴発させられたら汚れる 8
おくち:文句なしに気持ちいい。色んなやり方で搾られる。ただ、ミュナにさせっぱなしなのが心苦しい 9
しっぽ:たぶん一番気持ちいい。何かのついでで尻尾が食いついてきて一発搾ってきたりするのはどうかと思うが 9
アソコ:二人で気持ちよくなれるのは良いけどミュナのテンションが上がると酷いことになる。なった。 10
ミュナ♡
おてて:ミュナは「てくにしゃん」だからね。お兄ちゃんの反応を見ながらするのが楽しいよ 10
おくち:美味しいって一番感じるのはお口かな(どこでもある程度わかるけど)。今度はお兄ちゃんにも舐めて貰おうかな? 10(返信:あれはしばらくやめてくれ。マジで怖い)
しっぽ:一番自由な責めができるから好きだよ。お手軽だしね 10
アソコ:お兄ちゃんと一緒に気持ちよくなれる。大好きだよ、お兄ちゃん 10
軽く書くつもりががっつりフルコースになって時間がめちゃくちゃかかってしまって震えています。日程が現実に追いつかれないようにスピードを上げていかなきゃ……
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