ミュナと出会ってから一週間、いよいよ大学が始まった。自分でどの講義を受講するか取捨選択してスケジューリングするというのは今までとは違って新鮮な体験だった。
サークルにも加入した。オカルト同好会とかいう怪しげな部名ではあるが、別に禁足地に入ったり怪しい物品をちょろまかしたりするようなことは一切なく単にオカルト方面が好きなメンバーが集まって作品を紹介したり駄弁ったりするだけのまったりしたものである。別に、ミュナのようなよくわからん同居人がいるからその正体をどうこう……という気は毛頭なかった。それよりも縦の繋がりがあれば取りやすい講義がわかったり教科書を安く譲って貰ったりがあるかなという下心の方が大きかった。元からオカルト方面は嫌いじゃなかったというのもあった。
あと、バイトも決めた。大学の近くのコンビニで募集していたので渡りに船と応募したらあっさり通ってしまった。交通費がかからないのが魅力だった。明日から早速入る予定だ。
バイトが決まって収入源が出来たということで、記念というわけでもないが帰りにスーパーで多めにお菓子やジュースを買い出して帰宅する。部屋に入るとどこからともなくミュナが現れた。
「お兄ちゃん、おかえりなさい~」
「おう、ただいま」
相変わらず一糸まとわぬ姿で、幼い肢体とは言え目のやり場に困る。しかも童貞をこの少女に奪われているのでなおさらである。
「わ、いっぱいお買い物してきたんだ。どしたの?」
「あー、バイト決まったからな。前祝いだ」
「おおー、おめでとー!」
普段は全裸なのと羽根や尻尾が生えているのを除けば無邪気な少女なのだが、だからこそあの淫靡な体験が脳裏にフラッシュバックする。そんな俺の思いを知ってか知らずかミュナはお菓子のラインナップに目を輝かせている。
「わらびもち食べて良い?」
「ああ、二つ買ってきたから俺とミュナで一個ずつな」
「わかった!いただきまーす!」
ミュナは早速わらび餅のパックを開けて食べ始める。俺は自分用にカップ麺のお湯を沸かす。ミュナと違って俺は食事が必要なのだ。
「んー、美味しいー!こう、ぷるっとして、きな粉が甘くて……」
「ミュナ、ちょいこっち向いて」
「ほへ?」
お湯が沸く間が手持ち無沙汰だったのでふと思い立ってスマホのカメラをミュナに向けてシャッターを切ってみる。きな粉を口の周りにつけたままミュナは首をかしげる。だが、スマホの画面にはミュナが写っていなかった。
「ごめん、もっかいこっち向いて」
「良いけど?」
次は片手間ではなくしっかりカメラを構える。画面をしっかり見てピントをミュナに合わせようとしたところで異変に気付いた。ミュナが画面の中のどこにもいないのだ。ミュナは目の前にいるにもかかわらず、スマホを通して見るとそこには何もない。手を伸ばしてミュナに触れてみると確かに実体はある。ついでにティッシュを取って口元を拭ってみる。やはり感触はある。ミュナの口元を拭いながらシャッターを切ってみる。
「なんじゃこりゃ」
「お兄ちゃんさっきから何してるの?」
画面に写っていたのは卓上に零れたきな粉を拭いている俺の腕だった。明らかにミュナの口元とは角度が違う。
「悪いミュナ。食べながらで良いからもうちょい付き合ってくれ」
「良いよー?」
改めてミュナに向き直って様々なアングルから写真を撮ってみる。
まず、黒文字にわらび餅を刺して口元に運んでいるミュナ。これは、単に黒文字に刺さったわらび餅だけが写っていた。
次に、ミュナに座布団を持ち上げてもらっているところ。これも床に座布団が何事もなく転がっている写真になった。
最後に、カメラを自撮りモードに変えてミュナと並んで自撮りに挑戦する。
「わ、すごい。お兄ちゃんが写ってる!」
ミュナはカメラに興味津々だが、それでもやっぱり俺しか写らない。ミュナの肩に手を回してみても画面の中の俺が一人で変なポーズを取っているようにしかならない。
「へー、ミュナは写らないんだねぇ。不思議ー」
「うーむむ、どういう原理だ……」
「お兄ちゃん、もう良い?」
「お、おう」
ミュナの肩を抱いたままその柔らかい感触を堪能してしまっていたのを自覚して慌てて手を離す。ミュナはまたわらび餅を堪能する。
「あ、そうだお兄ちゃん。お湯、大丈夫?」
「あー!!!」
ミュナの謎にかまけているうちに電気ポットのお湯はぬるくなってしまっていて再加熱する羽目になってしまった。
「……ふう」
改めてお湯を沸かしてカップ麺を食べ終え、食後にわらび餅をつつきながらカメラに起きた怪現象について思いを馳せる。
どうあってもミュナはカメラに写らない。しかも、ミュナを含む何かを写したらミュナが存在しないかのように写って代わりに他の何かが辻褄を合わせるかのように写る。
「考えられるのは二つ……だよな」
一つは、座敷サキュバスなる超常の存在がカメラに写らない、ということ。そして、もう一つは俺の頭がおかしくなっている、ということだ。
「お兄ちゃん、どしたの?」
「おわっ!」
いつの間にやらミュナが俺の膝に座って俺を見上げていた。柔らかい感触に一瞬どきりとしたが、それよりも今は懸念の方が大きかった。
「いやな、ミュナがさっきカメラに写らなかったろ」
「そうだね、やっぱりミュナが座敷サキュバスだからかな?」
「あー、いや、そうじゃなくて、もしミュナが存在しなくて全部俺の妄想だったらどうしようって思ってな……」
「そんなことないよ。ミュナ、ここにいるよ?ほら」
ミュナはまるで懐いた猫のように俺の腕に身体を擦り付ける。ぷにぷにとした感触に加えて甘い香りまでもが俺の五感にミュナの存在を主張しようとしてくる。
「サークルで聞いたことがあるんだ。人間の脳は自分で自分を誤魔化して変なものを生み出したりするって。だから、俺がミュナがいるかのように振舞って―――」
次の瞬間俺の口は柔らかいものに塞がれた。ミュナにキスされた……そう理解する前に舌が口内に入り込んで歯列をなぞる。ほのかにきな粉の甘い味と香りがした。
「ぷはっ!どう、お兄ちゃん」
「ど、どうっていきなり何すんだよ」
「ミュナがキスしたから口周り、きな粉でべったべたになったでしょ?これでもミュナが居ないって言うの?」
「でも……」
「えいっ!」
ミュナは俺の手を取って自身の胸へと誘った。柔らかい感触が手のひら全体に広がる。
「ほら、ドキドキしてるでしょ?あったかいでしょ?ミュナはここにいるんだよ」
「お、おう……」
「まだ、信じられないなら……信じられるようになるまで……しよ?」
上目遣いで囁くミュナに俺の理性は容易く陥落した。熱に浮かされたように服を脱ぎ、ミュナと同じく生まれたままの姿になる。そんな俺にミュナは抱きついてくる。触れたところからミュナの体温が伝わってきて、それだけで股間がむくむくと屹立し始める。
ミュナは俺の顔に口を寄せ、先ほどのキスで口周りについたきな粉を舐め取る。
「あは、甘ーい」
じゅるじゅると音を立てながら舌が蠢ききな粉を舐め尽くす。そのまま舌は俺の口に侵入し、お互いの舌が絡み合う。先ほどの一瞬のキスとは違う、サキュバスによる吸精のためのキス。サキュバスの舌は人間よりも長いのか、俺の舌がミュナの舌に巻き取られて中身ごと啜り上げられるような感触にびくんびくんと腰が跳ねそうになる。そのままミュナは硬くなり始めた乳首を俺の胸に擦りつけて……
びゅるびゅるびゅるっ!!
「あ」
「あ」
ミュナの乳首の感触だけで無様にも暴発してしまう。お互いの身体だけでなく床にまで白濁液が飛び散って悲惨なことになってしまった。
「お兄ちゃん、そんなに気持ちよかったんだ。えへへ」
ミュナは能天気に淫靡な笑みを浮かべているが、俺にとってはそれどころではない。
「ミュナ、シャワー浴びてろ。俺は床掃除してから行くから」
「大丈夫だよ、見ててね」
慌てて起き上がろうとした俺の腕をミュナはそっと押さえた。振りほどこうと思えば振りほどけたのだろうが、何やらミュナ自信ありげな表情をしていたので任せることにした。
「えへへ、お兄ちゃんの白いのに、こうして……えい」
「ど、どうなってんだ」
ミュナが俺の飛び散らせた精液の上に手のひらを乗せて数秒、裏返して俺に手のひらを見せる。そこには出されたはずの液体は一滴も残っていなかった。
「ミュナはサキュバスだもん。全身どこでも吸えちゃうんだよ」
「お、おう」
見れば腹に出したはずの白濁もいつの間にかきれいさっぱり消えていた。本当に皮膚からでも吸収できるのだろう。
「でーもー、吸わないこともできるんだよ。こんな風に」
ミュナは俺の身体に飛び散った精液を指で掬い、そのまま見せつけるように舌で舐め取る。
「ん……れろ……おいし……」
「うっ……」
一度出したにもかかわらず、俺の肉棒はせっかちにももう一度硬さを取り戻し始める。それを見てミュナはぺろりと舌なめずりをする。
「あら、お兄ちゃん、やっぱり一回じゃまだ足りてないのかな?」
じゅるじゅると音を立ててミュナは己の指を舌でねぶり俺に淫靡な流し目をくれる。指に舌を絡ませ舐めしゃぶったかと思えば指を口に入れて往復させ、上気した表情を浮かべる。まるでフェラをしているかのような淫靡さに俺のモノは期待に先端から雫が漏れ始めた。
「あは、お兄ちゃんもこうして欲しいのかな?でも、だーめ。ミュナも気持ちよくなりたいもん」
「な、何を……うっ!?」
ミュナは俺のモノの上に腰を動かす。まだ触れる前からミュナの割れ目から熱い雫が垂れて俺のモノに降りかかる。そのままミュナは腰を下ろしぬるぬるの割れ目が俺のモノの上に乗っかる。挿入しているのとはまた違う感覚が広がる。
「ごーし、ごーし……あは、これ気持ちいいね」
「ん……んん……っ」
「お兄ちゃんも気持ちいい?聞かなくても大丈夫みたいだね……っ」
ミュナはそのまま愛液を塗りこめるかのように前後に往復する。ミュナの割れ目に横向きに咥えられているような感触。ぬるぬるの発生源、一際熱いところからの熱がほのかに俺のモノに感じられ、なんとももどかしい。
「ね、お兄ちゃん。ミュナを感じてるよね?」
「お、おう」
「いっぱい、いっぱい感じてるよね……っ?」
ごしごしと往復しながらミュナも感じているのだろう。頬を紅潮させ舌を垂らしている。
「もっと、もっと、感じたいよね?」
「ん……」
「じゃあ……行くよ……んん……っ」
「あああああああっ!?」
いきなり肉棒が熱くぬめる感触に包まれる。ミュナのナカはぐつぐつと煮えたぎるかのように熱く、俺のモノを頬張るかのようにぎゅっと締め付ける。
「あは、今回は……挿れた瞬間に出さなかったね。割と狙ってみたんだけど……っ」
「流石に……さっき出したから……な……」
「じゃ、頑張ってミュナがイくまで耐えてね……っ」
「……ちょ、それは……うあああっ!?」
瞬殺だけはどうにか免れたものの、人外の蜜壺に呑み込まれて容赦なく往復されてはそう耐えられようはずもない。部屋に響く水音がどんどん大きく早くなっていき……。
「駄目だ、ミュナ、出る……っ」
「んん……良いよ……ミュナももうちょっとだから……」
びゅるるるるるるるるっ!!!
ミュナが一際深く腰を打ち付け、俺はあっさりと決壊し二度目の精をミュナの一番奥に放つ。ミュナは腰を落としたまま軽く痙攣する。俺の先端が柔らかいものに触れ、そこから精が搾られていく。
「あはぁ……このまま……残さず飲んであげるねぇ……」
「ぐっ……うう……」
ごくごくとまるで本当に口で飲むのと同じように吸い上げられ、搾り出される。皮膚からですら精を吸い取れるのだから、子宮が精を飲み干すことも容易なのだろう。人外の膣がわなないて尿道に残った精すらも汲み上げようと締め付けてくる。ミュナは息を弾ませながら繋がったまま俺に倒れ込んだ。
「ね、もう大丈夫だよね?ミュナがここにいるってわかったよね?」
「ん……」
ミュナの吐息が、温もりが、鼓動が間近に感じられ、俺のモノには熱さと快感が未だに残り続けていて、理屈よりも何より鮮烈にミュナという少女の存在を主張している。だが、それでもやはり好奇心だけは残っていた。
俺はミュナごと起き上がり、繋がったままスマホのカメラを起動する。ミュナをぎゅっと抱きしめて自撮り。そこには、一人でペニスを握りしめる俺が写っていた。
「まだ疑ってるの?もっかいする?」
「いや、流石に無理。単にどうなるか確かめたかっただけだから。風呂入って寝るわ」
ミュナをどかして写真のデータを消去する。風呂でもミュナが誘惑してきたが、流石に明日が辛いので退けた。ミュナは案外素直に引き下がってくれた。
「じゃ、行ってくるわ。今日はバイトだから遅くなる」
「気をつけてねー。お菓子、食べてて良い?」
「良いけどどれも全部は食べないでくれよ。俺まだ一個も食ってないから」
「はいはーい。そうそう、お兄ちゃん、ミュナ良いこと思いついたんだけど」
朝、家を出ようとした俺をミュナが上目遣いで見上げてくる。
「良いこと?」
「お兄ちゃん、ミュナが実在するかまだ疑ってそうだから、代わりにお兄ちゃんのやってるゲームのトロフィーを取っといてあげるよ。家に居ない時にトロフィーが更新されてたら絶対に信じるでしょ?」
「ミュナがやりたいだけだろ」
「ちがうもーん、『うぃんうぃん』だもーん」
口を尖らせて反論するミュナに思わず笑みが零れる。
「良いよ。好きにやっててくれ。ただ、音量は絞ってな。下と揉めたくないから」
「やった!帰ったらお兄ちゃんびっくりするからね!」
いそいそとゲーム機に向かうミュナを置いて俺は家を後にした。
結論から言うと、俺が家を空けている間にゲームのトロフィーは更新されていた。プレイを重ねていれば取れるものがほとんどだったが。それを指摘すると、「お兄ちゃんがやってるの見てただけだもん!」と拗ねられた。今後のためにルールの簡単な子供向けのゲームでも買おう。
体調不良やら古戦場やらでかなり日が空いてしまいました
執筆中に思いついて一話予定の話を二話にして、この話を挿入したのも一因です。
後半の固定のネタだけは先にできているので、後は頑張って間を埋めて行きたいです
この小説に求めるものは何ですか?
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いちゃいちゃ
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逆レイプ
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日常
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料理