※この作品はR-18です。

座敷サキュバス始めました   作:tanu3

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今回ちょっとギスギスしそうになりますが二人は幸せなキスをして終了なのでご安心を……?


あと逆レイプ成分ないです。今回だけやで……


8月③ ゲリラ豪雨と手こね寿司

草木も眠る丑三つ時、俺は自転車を家に向かって走らせていた。先ほどまでの大雨のせいで、路面のあちこちに水たまりができており、通り抜けるたびに水が跳ねる。一雨来た後だというのに、気温は高いままで湿気が身体に纏わりついてペダルを漕ぐたびに汗が噴き出す。

 

(ミュナ、寝てっかな……?)

 

コンビニと自販機以外はほぼ全てが眠りに就いている街の中を駆け抜ける。左手から下げている折詰を極力揺らさないように、段差に細心の注意を払いながら街灯の灯りも少ない道を行く。すっかり慣れた道のりながら、ここまで遅い時間に通るのは初めてのことで、ほんの少し心細い。

 

こんな遅くなってしまったのには理由がある。今日はバイトだったのだが、閉店間際に猛烈な雨が降ってきたのだ。いわゆるゲリラ豪雨というやつで、スマホの天気予報ではすぐに過ぎるだろうということだったのだが、他のバイトは全員家が近いというのもあり忘れ物の傘を借りてどうにか雨の中を突破して先に帰ってしまった。

しかも悪いことに俺の分の傘は残っていなかった。自転車を置いて歩いて帰るとか自転車を押しながら帰るという選択肢すらなくなった俺を見かねたバイト先の大将が店の上の住居に上げてくれた。なんなら泊まって行っていいとも言ってくれたが、流石にお世話になりすぎるのも悪いので固辞して、雨が止んだ時点で雨雲レーダーを確認していけそうだったので帰ることにした。

なんと大将は雨宿りさせてくれただけでなく、売れ残りの刺身を漬けにした手こね寿司を折詰にして持たせてくれた。何から何まで世話になってしまって感謝に堪えない。何かで恩返しできればいいのだが。

 

信号に引っかかり、自転車を止める。車もさして走っていないので、無視して突っ切っても良かったのだが折角なのでスマホの確認に待ち時間を使うことにした。メッセージソフトを起動して確認するもミュナとのトーク画面は昨日今日と一切更新されていない。そもそも大学が休みでほぼ毎日ずっと一緒に居るのだから当たり前と言えば当たり前である。俺の方から遅くなるとメッセージを入れるべきか悩んだが、寝ているところを起こすことになっては心苦しかったので、別にいいかとスルーしてしまっていた。

そうこうしているうちに信号が青になったので、纏わりつくような湿気を振り払うように俺は自転車を発進させて家へと急いだ。

 

家に帰りついた俺は寝ているであろうミュナを起こさないように階段をいつもより静かに上がる。エアコンの冷気が下りてきて心地いい。家を出る時にはエアコンを止めるのだが、ミュナに俺が帰る時間帯を見計らって早めにつけておくように頼んでいるので今日もちゃんとしてくれていたようだ。

部屋を覗くと二人分の布団が並んでいた。布団もきっちり敷いてくれていたことに感謝しつつ折詰を野菜室に入れて汗だくの身体をリフレッシュすべく俺は風呂に急ぐ。流石に今からお湯を張って湯船に浸かる気力が残っていなかったので、手早くシャワーで汗を流した俺はそのまま身体を乾かしてミュナを起こさないように静かに布団に入る。バイトで疲れていたせいか、布団に入ってからはすぐに寝入ってしまった。

 

目を覚ますと、日は高く昇っている時刻だった。ミュナが片付けたのか、俺の布団しか部屋には敷かれていなかった。自分の布団を片付けて部屋を見回すが、ミュナの姿はなかった。

 

「おーい。ミュナー?」

 

呼びかけながら部屋を一つ一つ探して回る。折角だから昨日大将に持たされた手こね寿司をミュナと一緒に食べたかったのだ。だが、どの部屋を探しても見当たらない。昨日の雨が嘘のように晴れて、日光が窓から

入ってくる中俺の声だけが響く。

 

「トイレも……いねえな」

 

総当たりで家中を探して回る。トイレの次は押し入れを探すがここも空振り、まさかと思って天袋も開けてみたがそこも徒労に終わってしまった。

 

「……となると、風呂か?」

 

前にミュナが居なかった時もそう言えば風呂場にいたのを思い出しながら向かう。その時にしたことを思い出すと少し下半身に血が集中してしまうが。

 

「……ありゃ?」

 

だが、今日は風呂にもミュナは居なかった。念のためにと湯船の蓋を開けて中を確認したがそこにも居ない。

 

「ほんと、どこ行ったんだあいつ」

 

愚痴りながら蓋を戻そうとして違和感に気づいた。昨日、バイトに行く前に風呂を掃除したのだった。にもかかわらず湯船はぬるま湯で満たされている。それも、お湯が全然汚れていない。昨夜はシャワーを浴びることにだけ意識が向いていてしまって全く気付いていなかった。

 

「……お?」

 

首を捻りながら風呂場を出てキッチンに戻った俺の視界の隅、冷蔵庫の横に見慣れた羽根がぴょこんと揺れた。体育座りをしたミュナの背中だ。

 

「なんだ、そんなとこに居たのか。探したぞー」

 

声をかけるがミュナは振り向かない。いつもと違う雰囲気に少し戸惑ってしまう。ミュナの表情が窺えず不安になる。

 

「お、おい、ミュナ、どうしたんだ?」

「……お兄ちゃんの馬鹿」

「はぁ!?」

 

嗚咽混じりの絞りだすような声一つ残してミュナはすっと消えてしまった。いきなりの面罵に面食らった俺はぽかんと見ていることしかできなかった。

まずもって馬鹿と言われる理由がさっぱりわからない。怒りや悲しみよりも困惑が先に立つ。

 

「おいミュナー、何で俺が馬鹿なんだー……」

 

姿を消したミュナがどこにいるかさっぱりわからないが、四方に呼びかけ続ける。

 

「おーい、マジで何が何だかわからんから説明してくれー」

 

かたり、押し入れの中から音がした。慌てて押し入れに駆け寄って取っ手に手をかける。

 

「駄目っ、開けないで!」

 

中から泣き声が響いて慌てて取っ手から手を引っ込めた。

 

「ミュナ、どういうことなんだ?」

「今、あたし酷い顔してるから……お兄ちゃんに見られたくないの」

「えーと、結局どういうことなんだ?順序だてて説明してくれよ」

 

今のところミュナが姿を消していた理由も俺に馬鹿と言い放った理由もさっぱりわかっていない。押し入れの中からはくすんくすんと嗚咽が暫く続いた。

 

「お兄ちゃん、ゆうべ何時ぐらいに帰ってきたの?」

「あー……3時ぐらいかな。雨が止むまでバイト先に居させて貰ったんだ」

 

またくすんくすんと嗚咽が挟まる。

 

「……お風呂」

「ん?」

 

脳裏にお湯を抜いたはずだったのに満たされていた湯船が浮かぶ。

 

「お兄ちゃんが、びしょびしょになって帰ってくるかもって、お風呂、用意した、のに」

「あっ」

 

何故湯船が満たされていたかという謎が解けた。ミュナが俺のためにと風呂を入れておいてくれたのか。今までミュナが風呂の用意をしたことはなかったが、風呂を洗ったりしている俺のことをじっと観察していたのは何回かあった。いつか俺を驚かせようと準備していたのだろう。それが見事に空回ってしまったということか。

 

「そ、それは遅かったしミュナからも連絡なかったから寝てると思って何も言わなかったんだ」

 

ミュナの返事はなく押し入れの中からはすんすんと洟をすする音が聞こえてくる。

 

「その、ミュナも俺をびっくりさせようと思って連絡しなかったからお互い掛け違ったんだろ。そこまで深刻に考えないでも良いんじゃないか?実際エアコン入れてくれてたり布団敷いてくれてたりはすげー助かったしさ。だから―――」

「違うのッ!」

 

襖が揺れたかと思うほどのいきなりの大声に面食らって言葉が詰まった。押し入れの中からミュナはべそをかきながら続ける。

 

「あたしね、お兄ちゃんが帰ってこなくてね、とっても心配したの。雨のせいで、事故に遭ったりしてたらどうしようかって、でもね、そのうち寝ちゃったの。それで、起きたらお兄ちゃんがね、寝てたんだけど、だけど、あたしね、お兄ちゃんが無事に帰ってきてよかったのにね、お風呂入れてたのに気づいてもらえなかったからって……どんどん嫌なことを考えちゃって……っ、お兄ちゃんはあたしのことなんてどうでもいいんだとか……思っちゃって……馬鹿なんて言っちゃって……あたし、汚い子だよね……」

 

思ったよりも深刻な話になってしまっている。ミュナは能天気そうに見えて割と抱え込む節があるのはこれまでの付き合いでわかってはいたが、ここまで負のスパイラルに陥ったのは初めてだった。どう声をかけたものかと考えを巡らせる。

 

「あー、なんだ。俺は全然気にしてないからミュナも気にしすぎなくて良いって。俺のこと心配してくれてたんだし頑張って風呂入れてくれたんだろ。そんなに自虐するなよ」

「だって、あたしね、お風呂入れたのだってね、お兄ちゃんのためなんかじゃなくて、あたしがお兄ちゃんを驚かせて褒められたかっただけなんだよ」

「だけってことはないだろ。濡れて帰ってくる俺のこと考えてくれてたからこそ風呂の準備したんだからさ。あんまり深刻に考えなくてもいいさ。次からはお互い連絡しあって、サプライズはなし。それでいいじゃないか」

「ねえ、お兄ちゃん。お兄ちゃんにとってあたしって、何?」

「おう?」

 

いきなりの質問にこの間のミュナとの水遊びの後のやり取りが脳裏に浮かんだ。あの時はミュナに恋という単語を出されてミュナとの関係が何か悩んだことを思い出す。

 

「もうあたしね、わかんなくなってきちゃったんだ。なんでお兄ちゃんがこんなあたしに優しくしてくれて、あれこれ買ってくれて、そんな価値があたしにあるのかなって。あたしが座敷サキュバスでお兄ちゃんを気持ちよくしてるからお兄ちゃんが必要経費だと―――」

「違う」

 

反射的に否定の言葉が出る。

 

「前に俺がバイトで悩んでた時にミュナが励ましてくれたろ。ミュナがいなかったら俺、参ってたかも知れないしミュナが背中を押してくれたからすぐ辞めれた。……そりゃまあ、ミュナとするのは気持ちいいのは否定しないけどな。会って半年も経ってないけど俺の生活にはもうミュナが基準の一つとして居るんだよ。

だから、俺にとってミュナは……家族、だな」

 

思ったことを素直に口に出すと押し入れの中の嗚咽がぴたりと止まる。次の瞬間、襖が勢いよく開いてミュナが転がり出て来た。

 

「ほんとに、ほんとのほんとにミュナのこと家族だと思ってるの?」

「ほんとだって。そりゃまあ、家族同士でエッチしまくってるのは……アレだけど、それはミュナが座敷サキュバスだからノーカンってことで……駄目か?」

「うわああああん!お兄ちゃあああああああん!」

「よしよし」

 

ミュナは俺の胸に縋りついて泣きじゃくる。させるがままにしつつ頭を撫でてミュナが落ち着くのを待った。

 

 

「ミュナ、落ち着いたか?」

「うん……」

 

洗面所で顔を洗って戻ってきたミュナをぎゅっと抱き締める。

 

「お兄ちゃん……」

「前もやったろ。ミュナが不安になってたらいつでもぎゅっとしてやるさ」

「ありがと……」

 

ミュナは目を細めて俺の胸にまるで猫のようにすりすりと顔を擦りつける。その様子が愛おしくてこちらもつい背中を撫でてしまう。手が羽根に当たってミュナがくすぐったそうに身体をくねらせた。

 

「ねえお兄ちゃん。ミュナのこと家族だって思ってるなら……一つだけ、証明して欲しいな?」

「証明?」

 

妙な展開にオウム返しになってしまう。ミュナは甘えたような口調で続ける。

 

「いつもはさ、ミュナが誘惑したり押し倒したりしてお兄ちゃんとしてるじゃない。今日はお兄ちゃんからして欲しいな……?」

「お、おう」

 

実のところ、毎度やられっぱなしというのはいくら俺が人間童貞だとしても男の沽券に関わるからいつかミュナをリードしようとは思っていた。だが、どうにも勇気が出ずにこっちから手を出すのができずにいた。よもや今日のような深刻な日にその時が来るとは思ってもみなかった。

 

「じゃあ布団準備するからな」

「はーい♡」

 

布団を敷いてその上にタオルケットをかけるだけで汗が出て心臓は早鐘を打ち始める。プレッシャーが半端ない。

 

「ミュナ、こっち来て」

「はいはーい♡」

 

布団の上に座ってミュナを呼ぶ。とてとてとやってきたミュナを抱き寄せた。小柄なミュナの肢体が今日はいつにもまして繊細な壊れ物のように思えて手が震えてしまう。どくん、どくん。自分の鼓動が耳の中で響く。

 

「お兄ちゃん、ドキドキしてる?」

「お、おう」

「ミュナもしてるよ。一緒だね、えへへ」

 

はにかむように笑うミュナの言葉にはっとする。俺の腕の中のミュナからも確かにどくんどくんと鼓動が伝わってくる。ミュナの方も緊張しているのだろう。思い切ってミュナの顎を引いてそっと口付けた。

 

「んっ……」

 

ミュナの柔らかい唇が俺に触れてそれだけで身体がびくりと跳ねるが必死で耐えて舌を居れる。ミュナの人外の舌が伸びて俺の口内を蹂躙する普段のキスとは違い、今日のミュナの舌は大人しくされるがままになっている。時折歓迎するように俺の舌にミュナの舌が絡みつくが、あくまでミュナは受け身に徹している。普段されているようにミュナの歯列を舌でなぞってみる。サイズが違うせいで思いきれずおっかなびっくりという様相だが、舌が動く度にミュナの身体が小さく震える。

 

「……ぷぁっ」

 

唇を離すとお互いの唇の間に唾液の橋がかかる。きらきらと光るそれにまた胸がざわつく。

 

「脱がせて……?」

「わかった」

 

ミュナが甘えるように身体を擦り付けてくる。今日に限ってミュナは俺のシャツではなくキャミソールワンピを着ていて脱がせにくい。引っかけたり破いたりしないように震える手でゆっくりと引っ張り上げて脱がせると、ミュナの綺麗な裸身が露になる。今日ほどミュナがパンツを履かないのをありがたく思ったことはなかった。

 

「お兄ちゃんも脱がせたげるね」

「おう、頼む」

 

ミュナは俺のシャツに手をかけて裏返しに捲り上げるようにして手早く剥ぎ取る。剥ぎ取ったシャツをちゃんと表返して畳むのは俺を焦らす意図なのだろうか。まあ、放置されるよりはありがたいが。

 

「じゃ、次は下ね」

「お、おう」

 

ミュナの手がズボンにかかってそのまま下げられる。続いてパンツも。はち切れそうになっていた俺のモノがぶるんと上を向いてまろび出る。

 

「……なんか、こうして改めて服脱がされると気恥ずかしいな」

「あはは、脱がせ合いっこは初めてかも」

 

お互い生まれたままの姿になったところでミュナはそっと目を閉じて俺にもたれかかってきた。

 

「それじゃ、お兄ちゃん……よろしくね」

「わ、わかった。……触るぞ」

「んんっ!」

 

この間お風呂でミュナの胸を触った時の動きを頭の中で必死で思い出しながらゆっくりと胸に触れる。最初は直接乳首には触れず、周囲を優しくなぞってやる。ミュナは時折声を漏らして身体を震わせる。

 

「乳首、触って大丈夫か?」

「ん……良いよぉ。優しくねぇ……っ」

 

円を描くような指での愛撫を少しずつ内側へ内側へと近づけていく。何かのバトル漫画でそんなシチュエーションがあったな、と益体もない感想が脳裏にちらりと浮かんだ。少しずつ少しずつ指が内側に近づいていき―――

 

「やぁんっ!」

 

乳首に触れた途端にミュナの身体がびくりと大きく震える。反射的にかミュナの尻尾がおもむろに俺のモノに近づいてきてギリギリのところで止まった。

 

「……どうするミュナ?いつも通りにしたいようにしても良いんだぞ」

「今日はお兄ちゃんにしてもらうって決めたから、ショシカンテツ、だよ。ほら、もっと触ってぇ……」

「わかった……」

 

ミュナに言われるままに乳首とその周りを優しく愛撫する。ミュナの両の乳首は硬くつんとそそり立っていた。時に触れるか触れないかの位置をゆっくりと擦り、時に大胆に乳首を指の腹で挟んで刺激を与える。その度にミュナの身体がびくびくと痙攣する。

 

「おにいちゃ、下も触ってぇ……」

「お、おう」

 

ミュナが身体をくねらせる。恐る恐る右手をミュナの股間へとやるとそこは既にとろとろと蜜が溢れていた。

 

「じゃあ、触るぞ……」

「ひゃうぅん!」

 

蜜を指で掬うとミュナは一際大きく身体を震わせた。蜜でぬめった指を乳首に倣って外側から焦らすように

ゆっくりと擦る。

 

「んん……ふぁぁ……んっ……」

「ミュナ、大丈夫か、強すぎないか?」

「だい……じょう……ぶぅ……んんっ!」

 

ミュナの吐息はどんどん熱っぽくなり、秘所からは後から後から止め処なく蜜が溢れてきている。ふと思いついて溢れた蜜を左手に取って塗り広げるようにミュナの胸を愛撫する。

 

「やぁ、にゅるにゅる……しない、でぇ……」

 

潤滑が加わった刺激にミュナは身体をよじる。その反応をいいことに蜜を掬っては胸だけではなくお腹や臍周りにもぬるぬるを塗り広げていく。

 

「んああああっ!」

 

不意にミュナが身体をのたうたせる。

 

「だ、大丈夫か……?」

「あぅ……お兄ちゃん、そこは敏感だから、もっと、優しく……」

「ご、ごめん!」

 

目に涙を浮かべてミュナは俺の左手を押しとどめる。調子に乗って左手で広範囲を愛撫しているうちにミュナの秘芯を強く刺激してしまったようだ。

 

「ゆっくり、ゆっくりで良いからね……」

「すまん、気をつける……」

 

気を取り直して愛撫を再開する。ゆっくり、ゆっくり慎重に。壊れ物を扱うように優しく丁寧に初心を思い出しながら。

 

「ミュナ、今度は大丈夫か……?」

「良いよぉ……っ、おっぱいと同じように、周りから、ゆっくり……ねえっ」

 

言われるままにミュナの秘所をゆっくりとなぞりながら指を少しずつ秘芯へと近づけていく。左手は間違いが起きないようにミュナのささやかな胸を優しく揉むだけに留めながら、少しずつ少しずつ。遂に触れるか触れないかという位置まで指を移動させ、ほんの少しだけ優しく指の腹で秘芯を撫でる。

 

「んああああっ!!!」

 

ミュナは身体を仰け反らせてびくびくと痙攣した。慌ててミュナを抱きとめる。ミュナは俺の腕の中ではあはあと呼吸を落ち着かせている。

 

「大丈夫か?」

「あは、イっちゃったぁ。気持ち良かったよ、お兄ちゃん♡」

 

口をだらしなく開けて紅潮した表情で歌うようにミュナは囁く。口元から垂れた涎を舐め取って軽く口付けするとミュナは俺に身体を委ねてされるがままになる。

 

「……じゃ、次は本番、だね。来て、お兄ちゃん」

「おう。休まなくて良いのか?」

「良いよぉ……。むしろもう待ちきれないの」

 

布団にごろりと転がってミュナは俺を招く。ミュナを愛撫している時から既にはち切れそうになっていた俺のモノは既に期待するように先走りを滲ませていた。ミュナの足を開いて狙いを定める。

 

「あんっ」

「んうっ」

 

濡れそぼった性器同士がぬちゃりと触れあうだけで快感が走りお互いの身体が震える。

 

「挿入れるぞ……ミュナ」

「うん。来てぇ……っ」

 

ずぷぷぷぷっ

 

「うあっ……!」

「ああんっ!」

 

腰を落としてミュナの最奥まで一気に突き入れる。二人の声が重なった。そのまま動こうとしたがミュナが俺の腰を足でがっちりホールドしてしまう。ミュナは軽く起き上がって俺の肩に腕を回す。

 

「ごめん、お兄ちゃん……ちょっとだけこのままぎゅっとさせて……っ」

「おう、いくらでもして良いぞ」

 

俺もミュナを抱き返す。ミュナの体温が、ほの甘い香りが、下半身に感じる熱と締め付けが、全てが愛おしい。どれぐらい二人で抱き合っていたのだろうか。

 

「ん、良いよ。続き、しよ?」

「わかった。動くぞ……うぐっ」

「はぁんっ!」

 

ミュナが俺の拘束を緩めたので腰を引いて一気に打ち付ける。ミュナの膣内は相変わらずの熱さと絡みつく肉襞の感触で俺のモノを迎え撃つ。気を抜けばあっさり暴発しかねないが、丹田に気合を入れて必死で耐えながら引いては打ち付けを繰り返す。

 

「んぅぅ、あはぁっ、イイよぉっ!」

 

一突きごとにミュナは嬌声を上げる。普段の挿入しながらも完全にミュナの掌中という印象は全くない。完全に俺の動きに身を委ねているようだ。とは言え俺も余裕があるわけではない。限界が来る前に少しずつストロークを早めていく。

 

「はぁ、あん、んうっ、駄目っ、もう……」

「ぐっ、俺もそろそろやばい……」

 

ミュナの締め付けがきつくなってくる。間に合えとばかりに一際大きく腰を引いて一気に突き入れた。

 

「やぁ、イっちゃうぅぅぅぅぅっ!」

「うおおおおおおおおっ!」

 

びゅるびゅるびゅるびゅるびゅるびゅるっ!!

 

ミュナの身体が痙攣すると同時にぎゅっと膣内が収縮する。限界が来た俺はそのままミュナの一番奥にありったけ放出する。ミュナの膣内に引っ張り出されるかのように長い長い射精。

 

「はあ、はあ、はあ……」

「お兄ちゃん、ぎゅーっとして。今、すっごいふわふわしてるから繋ぎ止めて欲しいのぉ」

 

胡乱な目でミュナが俺に懇願する。俺も限界が来ていたのでミュナの上に繋がったまま倒れ込んでそのままミュナを強く抱き締めた。

 

「あは、重いよぅ……でも、お兄ちゃんがすっごい感じられるからもっとぎゅっとしてぇ……」

「大丈夫だ。俺はここにいるからな」

 

ミュナの小さく柔らかく温かい感触を全身で満喫する。二度、三度俺のモノが痙攣して尿道に残った精がミュナに吸い上げられる。

 

「お兄ちゃん、大好きだよ」

「おう、俺もだ」

 

ミュナと幾度目かのキスをする。そのまましばらくの間俺たちは繋がっていた。

 

 

「あは、気持ち良かったぁ。お兄ちゃんはどうだった?」

「気持ち良かったぞ。ちょっと勢い余ってミュナには悪いことしちゃったけど」

「その辺りはおいおい、ね」

 

布団の上で寝転がりながら感想戦に移行する。布団を一人分しか用意していなかったのでミュナが転がり落ちないように抱き寄せる形になってしまっている。

 

「でもなんだ。いつもみたいに搾ってくるとかなかったな。ミュナ、手加減してくれてた?」

「んー、そうだけどそうじゃないと言うか。ミュナが今日はお兄ちゃんめっちゃ搾っちゃうぞーって思ったら勝手に搾っちゃうんだけど、今日はお兄ちゃんにお任せって思ったらそうでもないの。尻尾がちょっと暴れたけど」

「そーゆーもんか。よくわからん」

「ミュナもはっきりはわかってないもん」

 

つやつやした尻尾を撫でながら取り留めない話をしていると、ふと自分が汗だくだったことに気づいた。

 

「汗かいたな。風呂入るか」

「え?温めなおさないと寒いよ……」

「今日は暑いし大丈夫だろ。ぬるかったらお湯足すさ。ミュナも入るだろ?」

「……うん!」

 

ミュナは輝くような笑顔で頷いた。

 

 

風呂を上がって、着替えた俺は野菜室に仕舞っていた手こね寿司を取り出してテーブルに置く。取り皿代わりにお茶碗を二人分用意してしゃもじ代わりにスプーンを用意してミュナを呼ぶ。

 

「わ、すごーい。これお兄ちゃんが作ったの?」

「俺は厨房立たないわ。この道ウン十年の大将だ。まあ食え食え」

「いただきまーす!わ、美味しい!」

「だろ?」

 

酢飯に昨日の残りや端っこの刺身の漬けと紫蘇と胡麻とネギが混じっただけのシンプルなものだが、海鮮を売りにしている店なので刺身だけでも普通にうまい。マグロにカツオ、サーモンに鯛まで無節操に入っているが、味が喧嘩するなんてこともなく酢飯ともマッチしていていくらでも食べられそうだ。

 

「お兄ちゃんはそれじゃ何してるの?」

「俺はホールだな。注文取って料理とか飲み物出してレジ打ってお客さんが帰ったらテーブル片付けて、後は掃除とか開店と閉店の準備だな」

「ふむふむ、お兄ちゃん、お店の話、もっとして?」

「おう」

 

ミュナに請われるままにバイト仲間の話や常連客の話や大将と奥さんの話やメニューの話なんかを次々とする。ミュナはその全部を興味深そうに聞いていて箸が止まってしまっていたので俺も話に専念する。

 

「……ま、こんなもんか。こんな美味しい寿司にありつけたのも全部ミュナのおかげだな。ありがとうな」

「美味しい、ホントに美味しいねえ。でも……ちょっと、このお寿司、しょっぱい……かな……」

 

ミュナを見るとまた涙をぽろぽろと零していた。さっきまでの涙とは違うようだったので何も言わずにミュナの頭をわしゃわしゃと撫でてやる。

 

「えへへ……お兄ちゃん、これからもよろしくね!」

 

ミュナは雨上がりの夏空のような笑顔を浮かべた。今日も暑くなりそうだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それはそれとして食べ終わってから「やっぱりミュナからもする」としこたま搾られた。




普通のエロシーン苦手なんでめちゃくちゃ時間がかかりました。

他人からしたら凄いどうでも良いことでも深刻に捉えて悩んでしまうというのは自分も時折ありますが、こういうのは開き直りや居直りが肝心です。自分で考えると特に自分が嫌いだとどんどん悪い方向に行ってしまいますので。

もう少しミュナの闇エピソードは続きますがお付き合いいただければ幸いです。

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