長かった夏休みもいつの間にやら残りわずかとなってしまった。一ヶ月半以上の休みを思い返してみると、ミュナに水着を買ったりミュナと喧嘩して仲直りしたりミュナと夏みかんを延々剥いたりミュナと一日中ごろごろしたりとだいたいミュナが絡んでくる。盆には怪現象に見舞われもしたが、あれは一度忘れるべきだろうか。
ともあれ、今日は大学に出向いてサークルで軽く会議をして、帰りに学生部で前期の成績表と後期のレジュメを貰う日だ。人がいるところで成績表を見るのは気が引けたので人気のない場所に移動して成績表を封筒から恐る恐る取り出す。
「……っし!」
流石に全て優とは行かなかったが、受けた講義は全て単位認定されていた。何よりも、ミュナにレポートを助けてもらった講義が優判定だったのが嬉しかった。早速スマホを取り出してミュナにメッセージを送る。
『ミュナにレポート手伝ってもらった講義、優だったわ。サンキュ?』
『えーと、どういうこと?』
専門用語を出したせいでミュナの返事にはクエスチョンマークのスタンプが押されていた。苦笑しながら文面を考えて返信する。
『要するに花丸もらったってことだ。お礼に何か食べたいものあるなら買って帰るけど何かリクエストあるか?』
既読がついてから暫し時間が経つ。画面の向こうでミュナが悩んでいる姿が目に浮かぶようだ。
『おすし!おすしたべたい!』
『握り寿司とちらし寿司どっちが良い?』
『握り寿司!』
と、いうことで今日の夕飯は握り寿司メインと相成った。前に買ったのはスーパーだったので今度はもう少し本格的なところはないかとスマホで検索して、割と近場にあった水産会社の持ち帰り専門店に当たりをつける。チラシを見る限りかなり期待できそうで、新規開拓の期待に胸を膨らませながら俺は自転車に跨った。
「ただいまー」
「おかえりなさーい。わ、大荷物」
両手に提げたビニール袋にミュナが目を丸くする。寿司以外にもあれこれメニューが豊富だったので飲み物だけ別で買ったら夕飯の準備が終わってしまった。大学からは近いが家から逆方向だったのでノータッチだったのが惜しいぐらいの店だった。ひょっとしたら生しらすの取り扱いもあるかも知れないので暫く通うことになりそうだ。
「お風呂どーする?」
「寿司買ってきたし後でいいや。茶碗蒸し買ってきたけどまあ食べながら温めたらいいか」
「え、虫!?」
「違う。そっか、ミュナは食べたことないか」
「んー、初めてだと思うー」
レトルトの茶碗蒸しを袋から出してみせたがミュナは首をかしげるばかりだった。
「まあじゃあ百聞は一見に如かずってことで、できてるやつから食うか
「はーい」
メインの握りずしに、天ぷらやう巻き、おひたしがテーブルに並ぶ。一応野菜が欲しいなと思っていたところにおひたしがあったのでついつい手に取ってしまった。折角の寿司なのでフリーズドライの赤だしも用意して、ケトルでお湯を沸かしつつコンロで茶碗蒸し用のお湯も沸かしておく。
「いただきまーす。んー、美味しい!」
ミュナは早速サーモンをつまんで口に入れ、顔を綻ばせる。最近はミュナも食卓を共にすることが多くなってきて、手早く済ませようとした時も一口ねだってくる。家計が圧迫されるほどではないので好きにさせてはいるものの、ついでにあれこれ性的なちょっかいをかけてくるのは若干困っている。
「天ぷらもおいしーね!」
「お、ほんとだ。当たりの店開拓したなこりゃ」
言っているうちにお湯が沸いてきたので茶碗蒸しを二つ鍋に放り込んで弱火にする。
「これでしばらくしたらできるからな」
「たのしみー。わくわく」
キッチンタイマーを設定して後はコンロに任せるだけだ。キッチンタイマーをセットして夕飯に向き直る。天ぷらをはじめとした総菜もコスパ良好で、講義が早く終わる日の夕飯の選択肢に上がってきそうだ。
「ちゃわんむしそろそろー?」
「まだもう少しだなー。弱火でじっくり温めた方がうまいってパッケージに書いてたんだよ」
席を立って鍋まで茶碗蒸しをわざわざ見に行くミュナを苦笑交じりに引き留める。見てみればいつの間にやら握り寿司は完食していた。小食なミュナにしては珍しい。前にも寿司を食べていたので気に入ったのかもしれない。来月ということにしたミュナの誕生日にも買ってみようとこっそりと決定しておく。
「ミュナ、茶碗蒸しできるまで手持ち無沙汰ならこっちも食うか?」
俺の分の握り寿司のパックをつまんでミュナに差し出す。
「良いって、お兄ちゃんのはお兄ちゃんが食べて」
そう言って首を振りつつもミュナの視線はパックの上のサーモンに注がれている。
「気にすんなって。要る分だけ食えばいいからさ。俺は天ぷら食ってるし」
「じ、じゃあちょっとだけ……」
おずおずとサーモンに手を伸ばして口に入れた途端破顔するミュナを見るとなんとなく子供を持つ親の気持ちとはこんなものかと思ってしまう。勿論子供は誘惑してきたり吸精してきたりはしないのだが。
とりあえず今度サーモンだけの寿司パックを買ってみよう。どんなリアクションを見せるのか楽しみだ。
そんなことを考えていると、おもむろにキッチンタイマーが鳴りだした。
「あ、できたできたー!」
「準備するからちょっと待ってろよ。熱いからな」
鍋のお湯を捨てて小皿に茶碗蒸しを乗せて用心しながらパックを開く。ちょうどいいスプーンが家にないのでカレー用のでかいスプーンを用意して自分とミュナの前に置いた。
「お待たせ。熱いかもしれないから最初は気を付けてな」
「はーい」
用心しながらスプーンで茶碗蒸しを一口分掬って息を吹きかけて冷ましてから軽く唇に当てる。冷ましすぎたようでいささかぬるいそれを仕方なく口に入れる。出汁の香りとゆるい卵の食感が口の中に広がって妙に落ち着く。もう一口、今度は冷ますのは控えめに。少し熱いがこれぞ茶碗蒸しといった味わいだ。
「あちち、でも美味しい……」
「火傷には気をつけろよー」
ミュナもふうふう吹きながら初めての茶碗蒸しをおっかなびっくり楽しんでいる。
「なんだろ、やらかいプリンみたいだね。味はしょっぱいけど」
「卵使ってるのは一緒だな。プリンよりは水分多いからゆるいんだよ」
「そうなんだ。熱っ!」
「だ、大丈夫か!?」
雑談に興じながらで冷ますのが疎かになったのか、ミュナは小さい悲鳴を上げる。
「うう、びっくりしたぁ……」
「火傷とかしてないか?」
「どうかなー……」
んべ、とミュナは舌をこちらに出してみせる。舌先が少しだけ赤くなっている。普段は伸縮自在で俺のあれやそれを容赦なく絡みついて舐めしゃぶる器官を目の当たりにしてごくり、と生唾を飲む。
「お兄ちゃんのすけべ」
「う、うるせ。水で冷やしとけ」
ミュナに見透かされ、慌てて誤魔化した。ミュナは俺の差し出した水の入ったコップに舌を浸けて冷やす。
「あうー、ひりひりする……ねえ、お兄ちゃん、ふーふーしてあーんってして?」
「お、おう」
ミュナからスプーンを受け取りミュナの茶碗蒸しをひと匙の半分ほど掬って息を吹きかける。ミュナの口元に持っていくとミュナは舌をコップから上げてこわごわと茶碗蒸しに舌で触れた。
「大丈夫か?」
「ん。大丈夫だよ……ちゅる……美味し♪」
ミュナは茶碗蒸しを嚥下するとまたぺろりと舌を出して水に浸ける。感づかれたらまた揶揄われるのは火を見るよりも明らかだがついつい目が行ってしまう。
「お兄ちゃん、次ちょーだい、次」
「あいよ」
気づかなかったのか、敢えてスルーしたのか、ミュナがせがんでくる。言われるままに次のひと匙を少し冷ましてからミュナの口に入れる。
「えへへ、美味しいね」
「そんなら良かった」
合間に自分の分の茶碗蒸しを掬って食べる。少し時間が経ってきたからか、そこまで熱くはなくなってきていた。
「ミュナ、もう大丈夫そうだぞ」
「えー」
「えーじゃなくて」
「じゃあミュナもお兄ちゃんにあーんしたげるから」
ミュナは譲らず俺のスプーンを奪い取って茶碗蒸しを掬い、軽く息を吹きかけて俺に突き出した。こうなってはもう仕方ないので諦めて気恥ずかしいのを堪えて差し出された茶碗蒸しを口に入れる。思った通り生ぬるくなっていた。
「美味しい?美味しい?」
「ん、うまいよ」
にこにことミュナが聞いてくるので素直に認めておく。
「じゃ、今度はミュナにもちょーだい。あーん♪」
「舌はもう大丈夫なのか?」
「うん、冷やしたから痛いのなくなっちゃった。ありがと」
それならお互い食べさせあう必要はないだろうと思いながらも指摘しきれず互いの口に茶碗蒸しを運び続ける。吹いて冷ます必要がなくなったため、減るのも早くなってくる。半分以上は食べたであろう頃、
「ねえねえお兄ちゃん」
「ん?」
ミュナがおもむろに俺に手招きをする。誘われるがままにミュナに顔を近づけた瞬間、唇を奪われた。
「~~~~~!?」
「ん……ちゅ……れろ……」
ミュナの舌が口内を暴れ回る。ほんのりと出汁の香りがした。ミュナの舌に押し入れられるように口内にねちゃりとした感触が入り込む。
「ん……ぷぁっ!」
「……んだよ、これ……」
「好きじゃないからあげるー」
状況がよくわからないままミュナは唇を離した。ねちゃりとしたものを噛んでみると、その正体が判明した。銀杏だ。
「ミュナ銀杏は駄目だったか」
「ぎんなん?なにそれ?」
「イチョウの……実みたいなもんだな」
「いちょう?」
「要するに木の実の一種だ」
説明すると長くなりそうだったし俺も正確には覚えていなかったので端折る。
「えへへ、お兄ちゃん、おっきくしてる」
「おい、やめろ……」
ミュナがさわさわとズボン越しに俺のモノを撫でてくる。
「あは、びくってした。早く食べちゃって、おふとん、いこ?」
無言でうなずく俺の脳裏に、銀杏はスタミナがつくと紹介していたテレビ番組がふと浮かんだ。
「じゃあ、今日はお兄ちゃんをどう食べたげよっかな~」
布団の上で一糸纏わぬ姿になったミュナが妖しく笑ってぺろりと舌なめずりをする。
「うん、とりあえずキスしよっか。ほら、お兄ちゃん、こっち来て」
「お、おう」
舌なめずりに目が行ったのを見透かされ、誘われるままふらふらとミュナの下へ近づいていく。ミュナが俺の両肩に手を回す。ミュナの温もりを感じたその次の刹那、唇に柔らかい感触が走る。そのまま舌が口内に割り込んできて俺の舌を絡め取る。やはりミュナの舌からはさっきの茶碗蒸しの香りがした。
ミュナの伸びる舌が俺の舌を、歯茎を、歯列をなぞり暴れまわる。キスだけで既に俺のモノはパンツの中で痛いほど隆起してしまっていた。
「えへへ、お兄ちゃん、茶碗蒸しのおだしの香りがするね」
「まあ、そりゃな」
ミュナが唇を放して目を細めて笑う。服を脱ごうとした俺をミュナが手で制した。
「ねね、今度はお兄ちゃんからキスして」
「ん……わかった」
ミュナのキスで収まりがつかなくなってきつつあるところに待ったをかけられる。ミュナにされたように両肩に手を回すと腕の中のミュナが一際細く小さく壊れ物のように感じられて少し怖くなる。恐る恐るミュナに顔を近づけ、そっと唇を触れ合わせる。ぴちゃりと湿った感触とともに、出汁の香りがほのかにした。
「ん……っ」
かすかに漏れたミュナの吐息を塞ぐかのように舌をそっと入れると、ミュナの舌が歓迎するかのように絡みついてくる。先刻よりも更に濃い出汁の香りが広がった。
ぴちゃり、ぴちゃりと互いの舌を絡め合う音が部屋に広がる。いつ唇を離したものかわからないままミュナの口内で舌を啜り歯列をなぞる。いつまで続いただろうか。
「……ぷはぁっ!!はぁ……はぁ……」
「あは、ミュナもおだしの香り、した?」
肩で息をしながらこくこくと頷く。ミュナとのキスに息継ぎを忘れるほどに耽溺してしまっていた。お互いの口の間に唾液の橋が架かっている。
「じゃ……お兄ちゃん、しよ?」
ミュナは俺のズボンに手をかけて引きずり下ろす。先端が擦れるだけで腰が跳ねそうなほどに俺の物は張りつめきっていた。
「ちょ、すぐ脱ぐから待てって」
「待てなーい」
パンツからまろび出た俺のモノにミュナは手を添えて上に跨った。
「だって、お兄ちゃんのながーいキスでこんなんなってんだもん……」
にちゃり、と先端が熱い液体に触れる。ミュナは蜜が溢れてらてらと光る秘部を俺に見せつけるようにしながら徐々に腰を下ろし―――
ずにゅにゅにゅにゅにゅにゅっ!
「「あああああああああっ!!」」
声が重なる。一気に最奥まで迎え入れられ、蜜壺がきゅっと窄まる。限界まで張りつめていた俺のモノだったが、痛いほどの締め付けを受けて射精のタイミングを逃してしまい、辛うじて漏らさずに済んでいる。
「あは、耐えたんだ。えらいえらい。そのまま服、脱いじゃう?」
「ん……」
ミュナに見下ろされながら、上から服を脱いでいく。袖から腕を抜き、首を引っこ抜く。ただそれだけのことが、下半身をがっちりと魔壺に咥え込まれながらだととてももどかしく思える。上を脱ぎ終わったら次はズボンとパンツだ。下半身に力を入れてミュナごと腰を浮かせて、膝までズボンをパンツごとずり下ろす。
「ん……あとはミュナが……」
ミュナが手を伸ばしてズボンを膝まで下ろすが、流石にそれ以上は手が届かない。
「一度下ろすから……っ!」
「やぁん♪」
一度腰を下ろして繋がったまま起き上がり、そのままズボンを足首から引き抜こう、そう思ったものの、腰を落としたところでミュナの膣内が跳ねるように蠕動した。
どぷ、どぷ、どぷ、どぷ……
「あぁぁぁぁぁ……っ」
「えへへ、出ちゃったねぇ」
ズボンを脱ぎきれないまま、情けない恰好でミュナの中に精が漏れだす。ミュナは蕩けた表情で舌を垂らして出された俺の精を味わっている。ひくひくと膣壁がわななき俺の精を貪欲に搾り出そうとする。俺はミュナの下でなすがままにされる他ない。
「どうする?大学が始まっちゃったら忙しくなるしもっかいする?」
「……とりあえず、ズボンをどうにかさせてくれ」
ズボンを履くにしろ脱ぐにしろ、ミュナと繋がったままでは動きづらい。一度抜こうとミュナの腰に手をやるが、ミュナは体重をかけてきて動くまいと妨害してきた。ぐいぐいとお互いの動きが拮抗し、内部に囚われている俺のモノは容赦なくその煽りを受け残り汁を漏らす。
「おい……何してんだ……」
「そのままでもズボンぐらいどうにかできるでしょー?」
「わかった、わかったよ」
もう一回しないという選択肢はミュナにはなさそうだった。確かにミュナの言う通り、後期が始まってしまえばミュナを構う頻度は減るのは確実なので、その分ミュナを甘やかしても良いように思える。幸い明日は休みなので多少搾られてもなんとかなるし。
繋がったまま身体を起こすとミュナと上半身も密着する体勢になる。そのままミュナがぎゅっと抱きついてきた。身体を動かしやすくなったのは良いが、肌の感触と温もりが直に当たって一度搾られた俺のモノが早くも熱が集まりつつある。こりこりとした感触が俺の肌の上を滑る。
「よっこら……せっと……っ」
「んん……っ!」
我ながらオッサンくさい掛け声と思いつつもズボンを片足ずつ脱いでいく。繋がったまま足を曲げ伸ばししていると内部にまで振動が伝わって刺激が走る。ミュナも同じようで、俺が動く度に吐息を漏らしている。
「ふぅ……」
足に引っかかっているズボンを取って安堵のため息が漏れる。ミュナは俺の背中に手を回したまま俺に身体を擦りつけている。
「うぇっへへー……お兄ちゃん、ぎゅーってして?」
「ほいほい」
ミュナの細く小さい肢体をぎゅっと抱き締めると体格差もあって包み込むような感じになってしまう。ミュナがほう、と吐息を漏らすとともに中がきゅっと締まり俺のモノがびくりと跳ねる。
「もっかいキスしよ。ん……」
ミュナが俺を見上げて舌を出す。今度は唇は触れあわずに、舌同士で絡み合うキス。ぴちゃぴちゃと響く水音が先刻よりも大きく感じられる。お互いの舌が外に出ているからだろうか。
「あは……完全復活、したね?」
舌を離したミュナが俺を見上げて淫靡に笑う。そのままミュナはゆっくりと腰を上げ……一気に下ろした。いきなりの強い刺激に思わず暴発しそうになるのをすんでのところで堪える。
「んっ……じゃ、もっかい、行くよ……っ!」
「くうっ……」
再び上げて、叩きつけるように一気に奥まで貫かされる。竿から亀頭までが湯気が出そうなほどに熱い膣壁に擦られ、二度目の精を催促される。
「あはぁ、おにいちゃ、もっと、もっとぎゅーってして、キスもぉ……」
たん、たん、たん、たん。ミュナは腰を落とすペースを上げながら舌をだらしなく突き出してせがむ。俺も限界が近い中、もう何も考えられず請われるままに舌を出してミュナと絡み合う。
たん、たん、ぴちゃ、ぺちゃ、たん、たん、ぺちゃ、ぴちゃ。二か所からの水音が不規則に響き渡り、どんどん何かがせり上がってくる。
「んあっ、駄目、ミュナ、もう、イっちゃ、おにいちゃ、ぎゅって、ぎゅってして……っ!」
「大丈夫……離さないから……っ」
ミュナの華奢な身体をぎゅっと抱き締める。腕の中でミュナは一際大きく痙攣した。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「うぁぁぁぁぁっ……」
どぷどぷどぷどぷどぷっ!!
ミュナの中が大きく収縮し、それに搾り出されるかのように二度目と思えない量の精が迸る。絶頂したミュナがくたりと俺の胸にもたれかかってきて、俺も限界が来てミュナに押し倒されるように仰向けになって布団に倒れ込んだ。
「ん……お兄ちゃんの、美味しいよ……」
余韻に浸りながらミュナは俺に軽く口付ける。すっかり出汁の香りは薄れてしまっていた。
「えへへ、気持ち良かったねー」
「……そうだな」
シャワーを浴びて改めて布団で寝転がりながらミュナは俺に抱きついて甘える。ミュナの長い髪を手櫛で梳きながら、ミュナの体温を感じていると二度搾られた疲労からか少しずつ瞼が重くなってくる。
「お兄ちゃん、三回目、する?」
「いや……無理……」
「ざんねーん。大学、始まってもしたい時はいつでも言ってね」
「おう……おやすみ……」
「おやすみ、お兄ちゃん」
頬にちゅっと柔らかい感触が触れる。それに反応するよりも先に睡魔が一気に纏わりついてきて、ミュナの体温を感じたまま俺の意識はまどろみの中に落ちていった。
なんとか年内に半期終わらせられました。2022年で完結させたいですが他に書きたいテーマもあったりして……
あと、話の整合性のために恐らくそのうちどこかに1話挟みます
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