後期が始まっての一週間はあっという間に過ぎていった。
必修の講義以外の空いたコマにある講義の中から興味のあるものや取りやすそうなものをピックアップして実際に出てみて履修登録するかどうかを考え、講義が終わったら終わったでサークルに顔を出したりバイトに行ったりで連日帰りが遅くなってしまい、ミュナを構うどころではなくなっていた。
勿論朝に大学に行くまでに話したりはするのだが、一ヶ月余りの昼間に何もない期間にすっかり鈍った身体では帰ってからミュナといちゃつくのも億劫になっていてせいぜい同じ布団で寝るぐらいが関の山だった。ミュナが誘惑してこなかったのが意外だったがそれ以上にありがたくもあった。
そんな忙しい日々だったが、ようやっと講義とバイトを終わらせれば次の日は丸々休みになる週末に辿り着いた。明日ぐらいはミュナとのんびりしても良いだろう。……その時はそう思っていた。
「……ただいまー」
「おかえりなさーい」
ふらつく身体に鞭打ってどうにか階段をのぼりきる。ミュナが出迎えてくれたのが嬉しかった。
「お兄ちゃん、お疲れ?」
「おう、大忙しだったわ……」
講義が再開しての週末だからか、やたらと客入りが良く今日のバイトは大忙しだった。しかも夕方から暦に似つかわしくない寒さが急に訪れ、シャツ一枚で過ごしていた俺は帰り道で身体がすっかり冷え切ってしまっていた。
「大丈夫?お風呂まだ満タン入ってないけど」
「いいよ、お湯足しながら入るわ。助かった」
確かに水位は心もとないながらも熱々の風呂にすぐ飛び込めるというのはありがたい限りで、ミュナがいてくれたことをしみじみ感謝する。上半身が少し寒いので蛇口ではなくシャワーでお湯を入れることにした。まだ冷えが抜けきっていない上半身にもお湯が降り注ぎ、心地よさにため息が出てしまう。
ミュナと二人で入ると窮屈な湯船も一人ならなんとか手足が伸ばせるのでミュナには悪いが一人で入れたのはありがたい。とは言え明日は休みだと伝えていたにもかかわらずミュナがちょっかいをかけにこないのは少し意外ではあった。
(ミュナ、来ないな……)
怪訝に思いながらもいつ飛び込んできてもいいように警戒しながらゆっくり身体を湯船に委ねる。
結局のところ全ては空振りに終わり、俺が風呂を上がって夜食のカップ麺を食べ終わるまでミュナは何もしてこなかった。
「ミュナー、寝てんの?」
「起きてるよ―」
カップ麺を片付けながら和室に控えめに声をかけてみると意外や意外、元気そうな声が布団の中から返ってきた。よく見れば布団の中で光が明滅している。
「なんだ、ゲームしてたのか」
「んーん、ゲームはついで。おふとんあっためてた」
「そうだったのか、悪いな」
「お兄ちゃん、お外寒かったんでしょ?あったかくしなきゃ」
ミュナの手が布団からにゅっと出てきてこちらに手招きをする。ちょっかいをかけにくるだろうと勝手に思い込んでいた自分を恥ずかしく思いつつ布団まで移動してミュナの招くままするりと布団に入り込んだ瞬間――――――
「ぐっ……!?」
「えへへー、いらっしゃーい」
布団そのものと布団の中の空気、その両方がたっぷりとミュナの甘い香りを内包しており、完全に不意を衝かれた俺は完全に無抵抗で吸い込んでしまっていた。たちまちパンツの中で俺のモノは痛いぐらいにそそり立つ。
「あは、効果てきめーん♪」
ミュナは俺の背後にぴったりくっつき背中に指を這わせた。それだけで身体が跳ねて先走りが漏れるほどの快感が走る。
「ふーっ♡」
「や、やめ……」
背後から耳に息が吹きかけられるとまた身体が跳ねる。これだけ全身が敏感になってしまっていてはいつ暴発してもおかしくない。そんな中で俺のパンツの中ににゅるりと何かが侵入してきた。
「大丈夫だよ、お兄ちゃん。尻尾があーんってしてるから、心配せずにいっぱいびゅーびゅーしてね」
「ミュナ、待……」
どぷどぷどぷどぷっ!!
「ん……美味し……」
ミュナの指が裏筋を軽くなぞっただけで俺のモノはだらしなく白濁を吐き散らしてしまった。待ってましたとばかりに尻尾が吸い付いてきて一滴たりとも零すことなく俺の出した精を飲み下していく。
「もっともっとー」
「こら、やめろって……」
ミュナの尻尾は俺の亀頭だけに食いついて、ちゅうちゅうとおかわりを要求するかのように吸い上げる。加えてミュナの指が背中越しに竿を扱いて中身を搾り出しにかかる。びくり、びくりと俺のモノは弱弱しく震えて中身を尻尾に啜られる。
「はぁ……はぁ……」
「お兄ちゃん、気持ち良かった?」
俺の背中にぎゅっとしがみつきながらミュナは悪戯っぽく囁く。
「なんで……こんな不意打ち……はうっ!」
まだ俺のモノに食いついている尻尾が亀頭を甘噛みしてまた喘ぎ声が出てしまった。
「ごめんね、お兄ちゃん。ミュナね、知らないうちにすっごい欲張りさんになっちゃってたみたい」
ミュナは申し訳なさそうな語調だったが、それでも尻尾の動きは止まらない。
「お兄ちゃんと会うまでは、誰にも見つからない、一人でもそういうものだって思ってたんだけど、お兄ちゃんと会って一緒にご飯食べて、お風呂入って、エッチしたらもうそれが当たり前になっちゃってて……お兄ちゃんが夏休みになってお昼も一緒にいてくれてたら、またそれが当たり前だって勘違いしちゃって……だから、お兄ちゃんが大学始まっちゃって、お昼いなくて夜も疲れててってのが物足りなくなっちゃって……明日は大丈夫だって聞いたから、その、ごめんね……」
嗚咽混じりの言葉に俺はごろんと寝返りをしてミュナと正面から相対してそのままぎゅっと抱きしめた。
「お兄ちゃん……」
「ごめんな、忙しくてミュナまで手が回ってなかったな」
ミュナの体温が全身に感じられ、温かい。俺の腕の中のミュナがいつになく小さく思えた。
「ミュナがいてくれてほんとにありがたいと思ってるよ。今日もお風呂準備してくれたしな。それだけじゃなくて、そりゃ毎日楽しいしその……エッチなことも嬉しいは嬉しい……ぞ」
「あは、そうみたいだね」
真剣な話をしている最中だったがミュナの尻尾にびゅるりと二度目の精が漏れてしまい、ミュナはぺろりと舌なめずりをして笑った。
「ただ……この一週間はホントに忙しくてミュナのことないがしろにしてたとは思うし、来月の学祭までは忙しいのが断続的に続くと思うから……その、朝とかになるべくミュナとの時間は取るようにするからそれで……勘弁してくれないか?」
「お兄ちゃんが謝ることじゃないって。ミュナが欲張りなのが」
「や、家族だし二人の問題だろ」
俺の言葉にミュナは目尻に涙を浮かべたままにっこりと笑った。
「えへへー。そっか」
「明日みたいに休みの日があったらちゃんと前に予告するし、不測の事態が起きたら連絡するようにする。スマホが壊れたとかだったら無理かもだけどな。だから、甘えれる時は甘えてくれて良いんだぞ」
「じゃあ、ちゅーして」
ミュナは俺に顔を近づけてきてせがむ。かわいらしい唇に軽くキスをするとその表情がへにゃりと緩み軽く吐息が漏れた。
「えへへ、じゃあ次は舌も入れてー」
「はいはい」
せがまれるままに唇を寄せてミュナの口内に舌を入れるとミュナの舌が俺の舌に絡みついてくる。舌が這い回る度に連動するように未だ俺のモノに食いついた尻尾がもぐもぐと敏感な部分を咀嚼してきて更なる射精をせがんでくる。
「な、なあミュナ、明日は一日空いてるからよ、今日はもう終わりにして……」
「やー!一週間分やるのー!」
「む、無理……」
ミュナの尻尾がじゅるじゅると俺のモノを根元まで咥え込み粘液を分泌し始める。ミュナの手が尻尾を包み、ぎゅぽぎゅぽと尻尾を扱いて俺のモノから搾り出しにかかる。
「今夜はもう尻尾放さないもんねー」
「や、やめ……」
どぷり、どぷりと尻尾の中に三度目の精が漏れる。ミュナの体温と尻尾の感触を感じたまま、俺は意識を手放した。
次の日、目を覚ましたのはすっかり日が高くなってからで、一晩中尻尾に食いつかれていた俺のモノはその日一日ぴくりとも動かず、俺自身もすっかり疲労していて布団から出られたのは昼下がりになってからだった。流石にミュナは反省したようでもうしないと言ったので不問にしたが、結局休んだ気はほとんどしなかった。
なんか短いと思ったら今回飯作ってないですね。次回はもうちょっと飯の話したいです。
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