「ただいまー」
「おっそーい!」
開口一番、ミュナは不機嫌そうな声を上げた。まあ、ミュナが怒っているのも無理からぬことなのだが。
「おっきいお風呂はさぞ気持ちよかったんでしょーね!」
「それは、まあ。はい」
今日は冬至。冬至と言えば柚子湯だ。銭湯の前で柚子湯の貼り紙を見ていたら大家さんに出くわして銭湯の回数券をいただいたので行くほかなかったのだ。折悪しく、ミュナにも冬至だから柚子湯にしようと言っていたのでブッキングしてしまった形になった。
「ほら、お兄ちゃん、約束通りミュナとも柚子湯に入るんだかんね!」
「わかってるって」
ミュナを後回しにしたのは申し訳なくはあったが、わざわざ家の風呂に入ってから外に行くよりはマシだと思ってのことだ。ただ、久々の銭湯で手足をふんだんに伸ばして入れる気持ち良さを味わってしまってついつい長湯になってしまった。後回しにされた上に待たされたミュナとしては不機嫌になるのも仕方がないだろう。
「後はお湯入れるだけにしといたんだから」
「ありがとうな」
よしよし、と頭を撫でるとミュナはへにゃりと表情を緩ませてくれた。ちょろい。
「それで、お兄ちゃんがゴシューシンの銭湯って一体何があるの?」
「まず湯船がでかいだろ。手足伸ばしても余裕で余るぐらい。それがいくつもある」
ちょろいと思ったのも束の間、お湯を入れている最中にミュナが話を蒸し返してきた。
「お兄ちゃん身体おっきいもんね」
「それにジェットバスもあるしな」
「ジェットって……飛ぶの!?」
「なわきゃねえだろ。壁から空気がぼこぼこーって出てくるんだよ。空気を肩とか腰に当てると気持ち良いんだ」
「ふーんだ、ミュナの方が気持ち良くできるもんねー」
ミュナはわざとらしく頬を膨らませてそっぽを向く。
「気持ちいいったって方向性が違うから張り合わんでも。後はサウナとか電気風呂とかもあるけど……俺はあんまり得意じゃない」
「そっかー。で、今日は柚子湯だったんでしょ?」
「ああ、あちこちにネットに入った柚子をお湯に浸けてたぞ。良い香りだった」
「良いもん良いもん。ミュナだってお兄ちゃんと柚子湯入るんだもんね。ほら、柚子出して」
「あいよ」
昼休みの間に買っておいた柚子の香りの発泡入浴剤を鞄から取り出す。バラ売りだと割高ではあるもののこんな時ぐらいしか使わないので出費は少ないに越したことはない。だが、ミュナの期待には沿っていなかったようで取り出した瞬間に露骨にため息をつかれてしまった。
「えー、本物じゃないのー?」
「柚子高いんだよ。ネットも別に買わなきゃだしどうせ買っても来年まで使わないんだぞ。だったら安く上げて浮いた分でデザートでも買った方がいいだろ?」
「んー……そうかな?……そうかも?」
釈然としない顔をしながらもミュナはなんとか納得してくれたようだった。
「じゃ、もうお湯入れながら入っちまうか」
「はーい。柚子湯、柚子湯♪」
ミュナは足取り軽く風呂場に向かっていった。
「じゃあ、入れるぞ」
「はい、どーぞ♡」
湯船に手をついて尻を向けるミュナをスルーして入浴剤を放り込むと勢いよくお湯の中に泡が噴き出すとともに柚子の芳香が風呂場内に広がった。
「ちぇー、お兄ちゃんノリ悪ーい」
「うっせ、寒いんだからとっとと入るぞ」
本当は発泡入浴剤は泡が消えてから入るものだと聞いてはいるが、タイルづくりの風呂場の冬の冷え込みはとても厳しいのでそうも言っていられない。早々に泡立つ湯船に身体を沈めた。
「あはー、あったかいねー。これが柚子の香りかー」
「なあ、もうちょい温度上げていいか?」
「やー」
銭湯に比べるとミュナの設定した水温はややぬるく、この冬場だとそのうち冷えてしまいそうなものだった。
「お風呂の温度は三十九℃、カレーは甘口、布団はお兄ちゃん、がミュナの好みなんだから」
「あのなあ……」
「それに……こうぴったりくっついてたらあったかくない?」
「ぐっ……」
どこかで聞いたような聞き捨てならない発言にツッコむ間もなくミュナはすりすりと俺にすり寄って肌の感触を押し付けてくる。勿論尻で股間を刺激するのも忘れない。
「や、やっぱ寒いわ」
「えー」
身体中色々熱くなりつつあったが、全身を包む湯の温度の物足りなさに現実に引き戻される。
「やっぱり温度上げさせてくれ。ミュナが無理ってなったらすぐ止めるから」
「しょうがないにゃあ」
流石に懇願を重ねるとミュナは折れてくれた。これ幸いと温度設定をやや熱めに変更する。
「あ、じーんわりあったかくなって来たかも」
「そりゃ良かった。俺も助かる」
ふにゃりと蕩けた表情でミュナは俺に身体を預ける。ミュナの体重と柔らかな感触が伝わってきて少し心臓の鼓動が早まった。
「やっぱり冬場はこれぐらいは熱い風呂じゃないとなー」
「そんなもんなのー?ミュナもうゆだっちゃいそうだけど。銭湯もやっぱり熱いの?」
「ぬるめのから少し熱めのまであってある程度は選べるようになってるけど一番ぬるいのでこれぐらいだ」
「むう、厳しいなー」
「あと、広いしお湯が出続けてるからぬるくならないのはでかいな」
「ふーんだ。どうせ外に出れないミュナには関係ないもんねーだ」
拗ねた口調でミュナはお湯を止めて再び俺にもたれかかった。
「まあまあ、フルーツ牛乳買ってきてるから風呂上がりに飲もうや。デザートも買ってきたし」
「ねえねえお兄ちゃん」
拗ねたミュナにフォローの言葉をかけようとしたら、ミュナがくるりと俺に向き直ってきた。ほんのり紅潮した素肌におもわずごくりと生唾を飲んでしまう。
「ミュナはお兄ちゃんを待ったし、お兄ちゃんの言う通りにお湯もちょっと熱くしたからさぁ……ミュナのお願いも聞いてほしいな?」
「お、俺にできることなら」
一応予防線は張っておく。今日で今年の講義が終わりだとは言え明日もバイトはあるのだ。そんな俺の反応を楽しむようにミュナはぺろりと舌なめずりをして、俺を見上げた。
「ミュナの身体、洗ってほしいな♡」
壁や床のタイル地に熱いシャワーをかけることしばし、湯気が風呂場に漂い始めてようやっと外に出る気になった。
「ほらほら、お兄ちゃん。まずは髪からね」
ミュナに急かされて洗面器を使ってミュナの髪にゆっくりとお湯をかけていく。
「熱くないか?」
「ちょっと熱いけどこれぐらいならへーき」
おっかなびっくりシャンプーをてのひらに出して少しだけ泡立て、ミュナの髪にそっと触れる。つやつやした手触りに一瞬手が止まってしまった。
「ほらほらー、髪で止まってちゃ駄目だよー」
「うっせ、他人の髪洗うんなんて初めてなんだよ」
「何事も経験だよ」
とりあえずは頭をわしゃわしゃと洗い派手に泡を立てる。ミュナの頭を撫でたことは幾度もあったが髪を洗うとなると力加減がわからず腰が引けてしまう。
「ミュナ、痛かったりしないか?」
「んーん。きもちーよ」
頭を一通り洗い終えて髪に移る。俺はここまで髪を伸ばしたことがないので長い黒髪に圧倒されてしまう。恐る恐る髪の一端を掴んで浮かせて逆の手でシャンプーを馴染ませていく。一度では泡が行き渡りきらないので二度、三度。
「えへへー、なんかすっごい丁寧だねー」
ミュナの軽口に返事をする余裕もあまりなく、手で髪を撫でつけていく。ふと、小指に少し引っかかるような感触があった。
(げ、やっべ)
ミュナの黒髪の一本がちぎれて俺の小指に巻き付いてしまっていた。どうしたものかと手を止めずに悩んでいるうちに髪は空気に溶けるように消えてしまった。
「お兄ちゃん、どったの?」
「や、な、なんでもない」
俺の動揺を悟ったかのように声をかけてくるミュナをどうにか流す。なんやかんやでミュナとの付き合いも長いがまだまだ知らないことがあるようで、少し心がざわついた。
「泡流すぞー」
「はいはーい」
ひとまずざわつきや興奮を押し殺し、髪を洗い終えてミュナにお湯をかけてやる。
「えへへ、それじゃあ次は身体、よろしく♡」
「わ、わかった」
腹をくくりボディソープをスポンジに出して泡立てる。そのままスポンジを持とうとしたところで俺の手にミュナの手が覆いかぶさってきた。
「ちーがーうーでーしょー?」
「何がだよ」
「スポンジなんて使わなくていいじゃない。ほら、お兄ちゃんの手で洗ってよ」
ミュナは振り向きながら蠱惑的にぺろりと舌なめずりをした。
「ほーら、はやくー」
「おう……」
両手に泡を持ったまま固まっている俺をミュナが急かす。他人を洗ったこともないというのにスポンジを使わず素手で洗うというのはどうやったものか見当もつかない。ミュナにやられたことだけはあるのだが。
「痛いとかあったらすぐ言えよ」
「はいはーい」
意を決してミュナの華奢な腕に泡をそっと当て、泡を優しく塗り広げていく。ミュナの肌の柔らかさが泡越しにもはっきりと感じられる。肩口から肘へ、肘から掌へ。ミュナの細い指が俺の指に絡みついてきた。
「おい、洗いにくいからやめろって」
「ぶー、いいじゃん別にー」
抗議するミュナを振り払って手を引き戻す。掌から肘へ、肘から肩口へ。手の端がミュナの腋に当たり、彼女はびくりと身体を震わせた。
「んんぅっ、不意打ちずるいよぉ」
「す、すまん。わざとじゃないぞ」
「えへへぇ、いーよぉ。こういうのは大歓迎♡」
少し上気した口調にどきりとしたのを押し殺して逆の腕にもそっと手をやり泡を塗りたくる。今度はミュナを刺激しないように慎重に。
「お兄ちゃん、いたずらしないの?」
「しません」
「いじわるー」
不服そうなミュナをあしらいながら両腕を終わらせる。
「次、背中洗うぞ。髪どうにかできるか?」
「はいはーい」
ミュナは器用に頭を振って髪を胸側へと移動させる。その過程で俺の身体に髪が当たり妙な快感がぞわりと走った。
「そんじゃ背中行くぞー」
「はぁい」
泡を補充してミュナの背中に手をやる。小さな肩から始めて肩甲骨の窪み、背筋から腰と両手を使って丹念に泡を塗り広げていく。
「丁寧だねー。もっと雑でも良いんだよ」
「そう言われてもなあ」
「ミュナが前にやったみたいに身体で洗ったりとか?洗濯板みたいに……って誰が洗濯板だって」
「何も言うとりゃせんがな」
一気に雰囲気が弛緩したことにほっとしつつミュナの背中を掌で擦っていく。腰から更に下、尾てい骨にまで差し掛かり───そこから生える尻尾。
「……なぁ、ミュナ。尻尾はどう洗ったら良いんだ?」
「ふつーでいいよ。ミュナも気にしたことなーい」
「普通っつってもなぁ」
恐る恐る泡を追加して尻尾に手を回す。人肌とはまた違った感触で、手にしっとりと吸い付いてくるようだ。こればかりは力加減がさっぱりわからないのであまり力を籠めずにゆっくりと丹念に擦ることにした。
「痛いとかないか?」
「全然問題なーし。もっと強くごしごしってしてもいいよ。お兄ちゃんがするように、ほら、しーこしーこ」
ミュナは淫靡な表情で舌を突き出して指で輪を作って上下させる。
「痛くないならこのまま続けるぞ」
「スルーしないでよー」
少し力を強めてミュナの尻尾を根元から先端へと扱き上げる。確かに自分で扱いている時と似た手つきになってしまって少し悔しい。
「えへへ……隙ありっ☆」
「おわ、動くな、あぶねっ!?」
「わぷっ!?」
おもむろにミュナの尻尾が伸びて俺の股間をまさぐろうとしたのだが、折悪しく減ってきた泡を補充しようとした俺の手がそれを遮る形になってしまった。尻尾はそれでも止まらず口を開き―――
「みゃー!!なにこれー!」
「俺が言いたいわ」
泡塗れの俺の指に食いついた尻尾はすぐに離れたものの、泡をごっそり呑み込んでしまったようでミュナは目を白黒させている。
「ううー、酷い目に遭った……」
「尻尾、蟹みたいに泡吐いてんぞ」
「うぇーん!」
洗面器に水を注いでミュナの尻尾に近づけるとじゅるじゅると水をすすいでくちゅくちゅとうがいをするかのように内部を濯ぎ始めた。まるで口内のように自在に動くのを見ると普段アレに啜られているというのが嫌でも自覚させられぞわりと背筋が粟立った。
「お兄ちゃんもぐちゅぐちゅして欲しいの?」
「い、良いから泡さっさと出しきっちまえ」
「ちぇー」
なんとか追及を誤魔化す。ミュナの尻尾はぴゅっと水を吐き出した。
「ほれ、もう変なことすんなよ。大人しく洗われとけ」
「はぁーい」
気を取り直して途中だった尻尾洗いを再開する。流石にミュナも懲りたのか大人しい。どこまで洗ったものかよくわからなかったがとりあえず尻尾も全域泡を擦りつけておいた。
「じゃ、流すぞ」
「ん。よろしくー」
ゆっくりとお湯をかけてミュナの背中や尻尾の泡を流す。ミュナは気持ちよさそうに大きく息を吐いた。
「そろそろ髪戻していーい?」
「おう。大丈夫だぞ」
ミュナの艶やかな髪が目の前に戻ってくる。水分を含んだ髪の質感がなまめかしくてまた少し鼓動が早くなった。
「じゃ、前は自分で―――」
「前も、お兄ちゃんがするんだよ?」
俺の言葉を遮るようにミュナはきっぱりと言い切った。
「いや、流石に、それは……」
「今更じゃーん。お兄ちゃんはミュナの恥ずかしいとこもういーっぱい見ちゃってるんだし」
「……恥ずかしいの意味が違くないか?」
「そーもーそーもー、お兄ちゃんがミュナのお願い聞いてくれるって言ったっしょー。ミュナを洗うぐらい何の問題もないじゃーん。それとも……もう我慢できなくなっちゃった、とか?」
「そ、そんなわけないだろ」
「じゃあよろしくね♪ 後ろからでも前からでも好きにどうぞ♡」
あっさりミュナのペースに嵌められてしまった。ただ洗うだけで終わるはずもなく、絶対にちょっかいをかけてくるというのはわかってはいるものの、やはり待たせた負い目があって強く出られなかった。
「じゃあミュナ、こっち向いてくれ」
「はーい♪」
しばし悩んだが、正面からにした。後ろから洗うとなるとミュナに密着することになってしまうからだ。正面からだとミュナの胸やアソコが見えてしまうのはあるが、ミュナの感触を全身で感じるよりはまだ耐えられるだろうという判断だ。
「胸から洗うぞ」
「どーぞ♪」
自分に言い聞かせるように告げて泡に塗れた手をミュナの胸に伸ばす。
ふにゅり
「あはぁ♡」
ささやかな膨らみに触れた途端に甘い感触が指に走る。ミュナの嬌声も劣情を煽るのに一役買っていて、平静を装うのも一苦労だ。
「触っただけで声出すんじゃねえよ」
「えへへ、でもドキッとしたでしょ?」
「良いから洗うぞ」
見透かしたようなミュナの言葉を切って泡を塗り広げていく。ミュナの胸は慎ましやかなサイズだが確かな柔らかさがあり、指を動かすだけでも鼓動が早まっていく。意識するなするなと自分に言い聞かせながら泡を広げるが、時折指先につんと触れる感触は無視できない。
「ほれ、腹と腰も洗うぞ」
「えー、もっとミュナのおっぱい洗ってていいんだよ?」
「さっさと終わらせんと冷えるからな」
ミュナは俺の状況をわかって挑発してくる。俺のモノは既にミュナのもたらす甘い感触に隆起を始めていた。
「そういうことにしといたげるよ」
ミュナはぺろりと舌なめずりをしながら笑った。泡を補充してミュナの腰に手を添える。ほんの少しの膨らみがある胸に対してミュナの腰と腹はそこまで女らしい体つきというわけではない。だが、だからこそ触れているといけないことをしている気がしてならなくなる。
「ん……っ、ほら、こっちも……」
ミュナがすっと手を引いて自らの股間へと俺の手を導く。ぬるり、と泡とは違うぬめりが指先に広がった。
「ね……洗って……」
身体を寄せながらミュナは熱っぽく囁く。甘い囁きが耳朶を侵し、指に広がるぬるつきが触覚を侵す。
「……ほら、足出せ足」
「ちぇー、ヘタレお兄ちゃん」
なんとか理性を保ってスポンジにボディソープを追加して泡立てながらミュナの愛液を洗い流す。一歩引いてミュナの伸ばした足を取り、足の裏から上へ上へと丹念に泡を塗り広げる。幼女の足をじっくりと洗っているのが傍から見たら倒錯的にも程がある光景だろう。
「ん、逆の足もやるぞ」
「はぁい」
ほっそりとした太腿の付け根まで洗い終えて、ミュナの足を下ろして逆の足を持ち上げた。今度は太腿から始めて足先へ。少しずつ泡が広がっていくところに、俺のモノにおもむろにぬるりとした刺激が走った。
「おいこら、何してんだ」
「えっへへー」
石鹸塗れのミュナの足が俺のモノを器用に弄っている。つつき、なぞり、泡を擦り付け───ひとつひとつは軽い刺激だが、これまでのミュナの挑発で既に頭をもたげかけていた俺のモノにはそれで十分効果があった。
「おにーちゃんどったの?手、止まってるよ?」
「このっ……!」
挑発するミュナを振り払うわけにもいかず、ミュナを洗う手を少し早めてどうにか早く終わらせようとするも───
「ほら、ぐーり、ぐぅーり♪」
「ぐうっ……」
ミュナの足は巧みにあちらこちらから俺のモノを刺激し続ける。身を捩って避けようとしてもぬるりと避けてはまた別の方向から泡を擦り付けてきてどんどん刺激が蓄積していってしまう。
「ぐっ……これで、おしまい……っ」
刺激に耐えながらミュナの足先まで洗い終えて肩で息をする。
「んー?おしまいじゃないよ。まだ残ってるでしょー?」
ミュナは指を己の股間に持っていき、くぱりと秘所を開いてみせた。愛液に塗れた淫裂が食虫花を思わせる。
「ほーら、こ・こ♡」
両足でぐりぐりと俺のモノを苛みながらミュナは舌を垂らした淫靡な表情で誘う。
「ちょうど良いのがあるじゃない。泡がたーっぷりで奥まで洗えるおっきいブラシが……」
「ぐっ……うう……」
ミュナの足の動きがどんどん激しくなる。
「ね、お兄ちゃん」
ごしごしと足コキを続けながらミュナはいやらしい笑みを浮かべた。
「このまま足でイかされちゃうのと、ミュナのここに挿入れるの……どっちが良い?」
最初からミュナの掌の上だったのを悟り、俺は諦めて誘いに乗ることにした。
ぱちゅん、ぱちゅん。風呂場に湿った水音が響く。
「あはぁ、お兄ちゃん、美味しいぃ~」
胡坐をかいた俺の上でミュナが腰をぱんぱんと打ち付ける。俺はというとさっきの足コキで割と余裕がなくなってきていたので耐えるだけで精一杯だった。
「ほぉーら、ごーし、ごーし、もっと洗ってぇ……っ」
ぎりぎりまで引き抜いて一気に奥まで呑み込む。その繰り返しに加えて最奥まで呑み込んだところでミュナは腰の捻りを加えて俺のモノにまた違った刺激をもたらしてくる。最初から余裕がなかったところにこんな追撃までされてはひとたまりもない。
「ミュナ……もう、限界……」
「いーよぉ。いつでも、頂戴ぃ……」
どぷどぷどぷどぷどぷどぷどぷっ……!!!!
「うぁぁぁぁぁぁっ……」
「えっへへー。出た出た♡」
ミュナはぎゅっと俺にしがみつき、腰に足を絡める。腰から下がミュナと溶け合っているような感覚にすら陥ってしまう。
「ちゅ……んん……」
更にねっとりとしたキスまで追加され、終わりかけていた射精が再開させられる。一滴たりとも残さないというミュナの意志を感じながら俺もミュナを抱きしめ返した。
「えへへ、気持ち良かった?今度はお返しにミュナがお兄ちゃんを洗ったげるよ♪」
「いや、とりあえずいっぺん湯船に戻ろう。寒いわ……」
射精が終わり意識が現実に引き戻されたからか、精をミュナに奪われたからか。一気に身体が寒さを訴えてきた俺は軽くシャワーを浴びて早々に湯船に戻りお湯を足したのだった。
「冬至ってかぼちゃを食べるの?」
「かぼちゃだけじゃなくて『ん』のつくものが運を呼ぶって言われてるんだよ。かぼちゃもなんきんって言うからな」
風呂から這う這うの体で上がって、夕飯の準備をする。メインにはかぼちゃと蓮根と人参と銀杏のかき揚げが乗った天丼、サイドメニューにはかぼちゃのコロッケと煮つけ、スープもインスタントのパンプキンポタージュというかぼちゃだらけの夕食だ。
「にしても多すぎない?」
「煮つけは大家さんがくれたんだ」
すっかり冷えてしまった天丼をレンジで軽く温めてその間に取り皿の準備をする。さっきまでは好き放題していたミュナもいそいそと手伝ってくれている。
「いただきまーす」
早速天丼に取り掛かる。まずはやはり縁起物のかぼちゃ……と思わせておいて真ん中にどんと鎮座するかき揚げから。スーパーの出来合いでなおかつ時間が経ったのを温め直したので少しべしゃっとしてはいるが、これはこれで味がある。甘いタレとの相性も良くご飯が進む。
コロッケもやはりしんなりとしてはいるものの中のかぼちゃはねっとりとしてウスターソースとの相性が良い。ご飯には合うとは言い難いが。
煮つけは出汁の味がしっかりとしみてほっこりとする味でスープはとろりと甘く温かい。同じかぼちゃでも調理方法次第でまったく違う印象になるのが面白い。
「どれも美味しいけど……基本的に味付けが濃いめだね」
「俺は好きだけどな。代わりにデザートはあっさり系だから」
金柑のゼリーと柚子のゼリーを冷蔵庫から出してミュナの前に並べる。本当は寒天が良かったのだが流石になかったので雰囲気だけということでゼリーにした。
「ねえお兄ちゃん、冬至ってそもそもなんなの?」
ゼリーを頬張りながらミュナが聞いてくる。さっきまであんなに淫靡なことをしていたとは思えないぐらいに無邪気な表情だ。
「秋から冬になってどんどん日の入りが早くなってきたろ?冬至はそれがいちばん早くなる日なんだよ。これからまだまだ寒くなってくるけどちょっとずつ日は長くなってくるからな」
「そっかー。じゃ、今日は一年でいちばん夜が長いってこと?」
「そうなるな」
「夜が長いならいーっぱいエッチできるね♡」
「ぶっ」
いきなり言い放つミュナに思わずパンプキンスープを噴き出してしまった。
「おま、さっきしただろ」
「だってミュナ、イってないんだもん。大学、今日で終わりなんでしょ?夜が長いから明日はちょっとお寝坊したって大丈夫だよ」
「待て、明日はクリスマスイブだから昼からバイトが……」
「大丈夫、それまでには終わるから!」
全然大丈夫ではない。ミュナはいそいそと自分の分の食器をシンクに置いて布団の準備を始める。結局、この夜はミュナがイってからも搾られ続け、起きた時には昼からのバイトすらぎりぎりという有様となってしまった。
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いちゃいちゃ
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逆レイプ
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日常
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料理