あと3ヶ月分……
「もーいーくつねーるーとー……否ッ!あと一つッ!」
向こうの部屋からミュナの妙な歌が聞こえてくる。わざわざツッコむのも面倒だったのでスルーして俺は鴨居の雑巾がけを続けた。
そう、今日は大晦日。新たな年を迎えるに当たって折角だから大掃除でも……と思い立ってはみたものの、この家は無駄に広すぎた。掃除機ぐらいならなんとかなったものの雑巾がけやベランダの掃き掃除、水回りにトイレ掃除とやっていくにつれて心がどんどん萎えてきそうだった。一人だとめげてしまっていたかもしれない。
「ミュナ、そっちはどうだー?」
「床の間拭き終わったよー」
なんやかんやでミュナも真面目に掃除をやってくれている。嫌な思い出もあるとは言え俺よりも長く住んでいるわけだし汚いままにしておくのも憚られるのだろう。
「んー、まあ、まだ微妙なとこもあるけどキリがねえや。終わりにして夕飯にしよう」
「やったぁ。待ってましたぁ!」
朝から夕方まで掃除に明け暮れたのだ。これぐらいで歳神様も勘弁してくださるだろう。それに、掃除が終わってもまだやることは残っているのだ。
「えーっと、鶏ミンチに紫蘇とマヨネーズと、醤油と塩少々……これぐらいで良いか」
「じゃあミュナが混ぜるねー。おいしくなーれ、おいしくなーれ。もえもえきゅん♪」
「そのフレーズ好きだよなー」
今日の夕飯は餃子だ。それも前に大家さんから教わった鶏むね肉を使ったあっさり系のレシピを試す。とりあえず最初に作りきってしまって後は少しずつ借りっぱなしのホットプレートで焼きながらミュナとまったり年末を過ごそうという計画だ。年末ぎりぎりまで営業している店があちこちにあったので材料は昨日のうちに揃えられた。都会だというのを実感させられる。
「こんなもんで良いかな。じゃあ手ぇ洗ってきて包もうか」
「その必要はないよー」
ミュナの姿がすっと薄れてすぐに元に戻る。
「これでもうぴっかぴかだもん。ほら、指舐めてもいいよ?」
「良いから手ぇ洗って来なさい」
「ふぁーい」
ミュナがシンクに手を洗いに行っている間に皿を並べて上にラップを敷いて餃子の皮を用意する。
「ただいまー」
「よし、そんじゃ始めっか」
「はーい」
スプーンでタネを掬って皮に乗せてふちを水で湿らせぎゅっと押し付けて閉じる。前回のミュナはタネが多すぎてはみ出ることが多かったが果たして───
「お兄ちゃん、みてみてー」
「お、綺麗じゃん」
「えっへへー。でしょでしょ。もっと褒めてくれてもいいよー」
「その調子でどんどん作ってってくれ」
ミュナの二度目の挑戦は予想以上に綺麗な仕上がりを見せた。力み過ぎたのか少しふちが波打っているが、タネを多すぎて焼売と見紛うような代物を作っていた前回と比べれば躍進していると言える。
「……あれ、少なすぎたかな」
「良いって良いって。あふれたら修正効かないんだから少ないかな?ぐらいでやってみたら良いんだよ」
「じゃあ今度はもう少し多めに……あちゃ、パンパンだー」
「まあ、頑張れ」
試行錯誤を繰り返しているミュナを微笑ましく見守りながらこちらもサクサク包んでいく。昼食抜きだったので早めに完成させて食べたいのだ。
「ほぁー、お兄ちゃんはやーい」
「ある程度適量を覚えてるからな。こればっかりは慣れだ、慣れ」
「はやーい」
何やら含みのある言い方だった。
「あ、でも早いとすぐ食べれるもんね。良いことずくめだね」
「何か言いたいことがあるのか?」
「なんでもないでーす」
割と悪意がある言い方だった。早いかどうかはミュナ以外の比較対象がないので何とも言えない。
「終わったよー!」
「よっしゃ、早速焼いてくかー」
あれこれ言われつつもなんとかタネがあるだけ餃子を作りきれた。少し皮が余ったが別にそっちは使い道が多いのでタネが余るよりもよっぽど良い。
「油跳ねるかもだからあんまり顔近づけんなよー」
「はぁい」
熱したホットプレートにサラダ油をひいて第一陣を並べる。ぱちぱちと油の爆ぜる音と共に早速皮の焦げる香ばしいにおいが部屋中に広がってきた。裏側に焦げ目がついているのを確認して水を注いで蓋をする。
「折角だからテレビでもつけっか。ミュナ、何観たい?」
「んー、じゃあ歌合戦でー」
「渋いな……漫才とかもやってるけど良いのか?」
「良いよ。だって、漫才だと画面に集中しなきゃじゃん。お兄ちゃんとまったり年越しなんだからそっち優先で」
少し面映ゆいが、確かにテレビに集中しすぎて借り物のホットプレートで餃子を焦がしたりするのもなんだしミュナの言う通りに歌合戦にチャンネルを合わせる。
「お兄ちゃんは格闘番組とか観ないの?」
「兄貴達が好きでよく観てっけど俺はそういうのは全然興味ないわ」
「そっかー」
ミュナと取り留めもない会話をしつつホットプレートに視線を戻す。蓋越しに少しずつ水が減ってくるのが見て取れた。
「そろそろいけそう?」
「もうちょいかなー」
ぱちぱちと水の爆ぜる音とともに芳香が外に漏れだしてきて否が応でも期待させられる。朝から適当なものしか食べていなかったのだ。何もかも自分で作らなくてはならない大晦日というのは初めてで大変だったがミュナが居るからこそ真面目に頑張ったのだろう。そもそもミュナが居なかったらたぶん帰省していた気がする。
「と、そろそろ蓋取るか。焼けるまでの間にスープ作るから温度下げといてくれ」
「はいはーい」
蓋を開けると先ほどよりも強い香りが立ち上り、空腹を煽ってくる。キッチンへと急いでケトルに水を入れて二人分の即席スープを準備する。折角の大晦日だし実家から送ってきたフリーズドライの少し良いやつを開けることにした。
「仕上げにちょっとごま油を回しかけて……っと」
「おぉー。なんかプロみたーい」
「だから油跳ねたら危ないから顔寄せんなって」
立ち昇るごま油の香りに惹かれる気持ちはわかるが流石に気が気ではない。ミュナの関心を逸らすようにお椀にお湯を注いで寄せてやる。
「ん、もういけるな。取っていいぞ」
「はーい。メリー大晦日ー!」
「なんだそりゃ」
軽く乾杯をして早速餃子に箸を伸ばす。水を入れて蒸したので割としっとりとした感触だがごま油の掛かったところはパリッとしていてそのギャップが面白い。
「あつ、あつっ……でも美味しー!」
「ん。いけるな」
具が紫蘇とミンチの二種類だけで野菜が少なくて大丈夫かと少し心配だったがさにあらず、肉の旨みと紫蘇の香気がはっきりとわかってシンプルながら後を引く。ミンチはむね肉を使ったが、マヨネーズがコクを補完しつつパサつきも適度に抑えられていて丁度良い塩梅だ。
「あは、お兄ちゃんと初めて二人で作った餃子、おいしーね」
「そうだな。前は大家さんもいたもんな」
「おばあちゃんが居たら駄目とかそういうんじゃないけど、ほら、お兄ちゃんとの年越しだしミズイラズで行きたいなーって。そんでもって料理も成功したんだからさいこー!」
ミュナも餃子をがっついているので今回のチョイスは正解だったようだ。やっぱりいっぱい食べて貰えるのは嬉しい。毎食やられると流石に食費がきついが大晦日だし今日はノーカンである。
「そういやお兄ちゃん、今日はご飯炊いてないね」
「今回は餃子を主食にするために薄味にしたからな。あと、年越しそばも食うぞ」
「おおー、本格的じゃーん」
「カップ麺だけどな」
生麵を買うのも考えたが洗い物を増やしたくなかったので安定の大手メーカーのカップに決めた。とは言えこっちに越してきてから俺が買っていたカップ麺はラーメン五割焼きそば四割うどん一割ぐらいで和蕎麦はもしかしたら初めてかもしれない。
「えっへへー。年越し楽しいね、お兄ちゃん」
「そうだな。残った分も全部焼いちゃうから今ある分、上げちゃってくれ」
「はいはーい」
テレビから聞いたことがあるようなないような曲が流れてきているのを聞き流しながらホットプレートを軽くキッチンペーパーで拭いて油を引きなおす。確かにミュナの言う通りに真剣に聞かなくてもいい番組にしたのは大正解だったようだ。ミュナが適当にテレビの曲に重ねて歌う声と油が跳ねる音が重なり、大晦日の夜は更けていった。
「知らない曲多いなー」
「そうだねー」
ホットプレートや食器を片付けて、風呂にも入って俺たちは座椅子で二人まったりとしていた。流石のミュナも掃除で疲れたのか風呂でも大人しくしていたのでこのまま年が変わる瞬間を迎えられそうだ。
「てかミュナ暑いからあんまりくっつくんじゃねえ」
「えー、だったらエアコン弱めなよ。電気代も節約できて一石二鳥じゃーん」
自分の座椅子もあるというのにミュナは俺の膝から動かない。まあ、膝に乗っているだけで悪戯はしてこずただ単に口が減らないだけだった。
「ミュナ、そろそろ年越しそば食べるか?」
「あ、良いね。食べる食べるー」
膝の上のミュナをどかしてキッチンで電気ケトルに水を汲む。部屋に戻るまでの間にミュナがかやくや粉末スープをセットしてくれていた。
「よーし、三分計るぞー」
「はぁーい」
スマホのタイマーをセットして座椅子に座るとまたミュナが膝の上に乗ってきた。
「今年も終わりかぁー。色々あったねー。それに色々やったねー」
「……そうだなぁ」
色々、の言葉にミュナにされたあれやこれやを思い出して股間が反応しそうになるのをぐっとこらえる。
「お兄ちゃんにお仕事のアドバイスしたり、泡のお風呂入ったり、誕生日をお祝いして貰ったり……ミュナの世界が一気に変わって、めっちゃ楽しい一年になったねー」
「俺も楽しい一年だったよ」
色々、のニュアンスが思っていたのと違っていた。ただ、確かにミュナの言う通り楽しい一年だったのは間違いない。たまにミュナが居なかったらそれはそれで暇人のたまり場になったりしたかもと想像はするが、その場合はバイト選びを躓いた時にどうしていたかというのもあるわけで。下手をしたら心を病んでいたかもしれないし。
「あとはー、いーっぱいえっちもしたねー。来年も楽しくいっぱいえっちしよーね」
前言撤回。やっぱりミュナとの思い出にはこっちの話題も間違いなくついて回るのはどうしようもなかった。
「ほら、三分経ったぞ。危ないから向こうの座椅子に座って食べなさい」
「はーい。あ、除夜の鐘」
スマホのタイマーの通知音に重なってごーん、ごーんと鐘の音が響き渡る。近くに寺がいくつかあるのでその中のどこかだろう。
「ん……あつっ……でも美味しい」
「蕎麦あんまり食べないけどしみじみ旨いな」
「なんか、夜中に食べるのっていけないことしてるみたいじゃない?」
「お、わかってくれるかミュナ。バイト明けに冷凍チャーハン炒めて食べるのはそういうことなんだよ。いけないことだけどうまいんだ」
「アレはにんにく臭いからやーですー」
共感が得られるかと思ったら一刀両断されてしまった。除夜の鐘が響く中、テレビの音は鐘の音と麺をすする音にかき消されて何の曲がかかっているのかもわからない。
「ぷはー、ご馳走様ー」
「おう、カップ捨ててくるからちっと待っててな」
台所に立って帰ってくると、ミュナはすぐに座椅子から立って俺の膝の上に戻ってきた。
「だから暑いって。汁もの食った後だぞ」
「いーじゃん。大晦日なんだし」
ミュナの発言は全く理屈にはなっていなかったが、膝の上の重みと温もりを無理に放り出す気にもなれずそのまま好きなようにさせてしまう。
「あぁー、鐘の音で煩悩が浄化されるんじゃぁー……」
「ホントかよ」
「煩悩が浄化されてお兄ちゃんと清いお付き合いになったらどうしよー」
「別にだからつって何が変わるわけでもないだろ。家族なんだし」
ちゅ、と頬に湿った感触が触れる。
「うぇへへー。お兄ちゃん、大好きだよー」
一瞬遅れてミュナにキスされたと理解する。ミュナは緩んだ顔を晒して幸せそうに俺に身体を擦り寄せてきた。
「ね、お兄ちゃん。来年もよろしくね」
「おう」
除夜の鐘が響く中、俺はミュナの頭をわしゃわしゃと撫でてやった。いつの間にやら歌合戦は終わって全国の神社仏閣の除夜の鐘が映し出されている。外からと画面からの二方向からの鐘の音が微妙に鬱陶しい不協和音を奏でる。
「そろそろかなー」
「だなー」
テレビ画面には有名な神社にひしめき合う人々が映っていた。神域何するものぞと言いたげに隣と肩を組んだりテレビカメラに向かって手を振ったりとやりたい放題である。そうこうしているうちにカウントダウンが始まった。
「ごー、よーん、さーん、にー、いーち、ゼロ……ゼロ……ゼロ……!」
「言い方」
ミュナのボケとともに一年が切り替わり、その数瞬後にスマホから物好き連中のメッセージが届いたようで通知音が連続して響いた。
「えへへ、お兄ちゃん。あけましておめでと」
「おう、おめでとう。今年もよろしくな」
「さ、新年ってことで姫始めだねっ♪」
「俺、朝イチで初詣なんだわ」
年が替わるまでは抑えていたのはこれがしたかったのか。いそいそと服を脱ごうとするミュナを手で制した。
「えー、いーじゃーん。どうせ休みなんだし一回ぐらいしたって罰当たんないよー」
「寝過ごしたりしたら皆に迷惑がかかんだよ。おら、寝るぞ」
初詣の話は本当だ。サークルの地元組と実家に帰らない組で電車で数駅ほど行ったところにあるそこそこ大きい神社に行こうということになっていた。
そこはテレビに出ていたところとは違い夜は閉めているので明日の朝一番にお参りして屋台でも冷やかして
……という段取りで、集合時間がかなり早かった。ぶっちゃけ今から寝てもゆっくり眠れるとは言い難い時間だ。
「むぅ、お兄ちゃんのいけずー。帰ってきたら通常の三倍搾ってあげるんだから」
「お土産買って帰るからいつもぐらいで勘弁してください」
「しょうがないにゃあ」
明日に備えるべくパジャマに着替えて布団に潜りこむ。ミュナも着替えて当然のようにぴったりと身体を寄せてきた。高めの体温が温かくて心地いい。ミュナの体温が移った布団の温もりに包まれながら意識はだんだん眠りへと落ち───
「ミュナ、指搦めてくんな。寝にくい」
「いいじゃん、これぐらい」
寝ながら恋人繋ぎをされるとどうしてもミュナの細い指の感触を意識しすぎてしまって寝るに寝られない。しかもミュナの指が時折てのひらや指の腹をさすってきて微弱な快感を与えてくる。意識が落ちそうになってもその間際で引き戻されているような感覚。だがそれも何度か繰り返されれば自然と慣れてしまって睡魔がだんだんと優勢になってきて───
「ん……んぅ……はぁん……」
おもむろに手が引っ張られ指先に湿った感触と熱さと締め付けを感じ、一気に眠気が吹き飛ぶ。慌てて身をよじろうとするも指先の感触が気になって無理に動かすのが憚られてしまった。
「おいこら、何してんだミュナ」
「えっへへー……ナニ……してるんでしょー……ね……んんっ」
俺の手をぎゅっと抑えつけてミュナは切なげに声を漏らす。ぐちゅりぐちゅりと湿った音がミュナの布団から漏れてきてその度にミュナは嬌声を上げる。
「ちょっと……借りてるだけだから……っ」
「やめろっての……!」
強引に指を引っ張って抜こうと力を籠める。だが、指を引いても纏わりつく感触はどこまでもついてきた。
「あ、あれ?」
「えっへへー。何だと思ったの?ミュナの尻尾でしたー♪」
空いている方の手で確かめてみると、なるほど指先に食いついていたのはミュナの尻尾だった。バレたのを良いことに尻尾はもぐもぐと俺の指を咀嚼して存在を主張する。
「あのなあ……寝かせてくれよ……」
「えー、ほんとにこのまま寝ちゃっていいのかなー?」
くすくすと笑いながらミュナは俺の布団の膨らみを上から軽く撫でる。指先に纏わりつく温度と感触に引っ張られ、俺のモノは既にパンツの中でいきり立ってしまっていたのだ。
「それはミュナのせいだろ……っ!」
「一回出して、すっきりしてから寝たら良いじゃん。朝はミュナが起こしたげるよ」
「いや、でも……」
「バッキバキにしたままじゃ寝るどころじゃない、でしょ?」
マッチポンプにも程があったが、ミュナの誘惑に俺は諦めて頷いてしまった。
「えへへ、じゃあプレ姫始めだね。でーもー……」
きゅぽん、と指が尻尾から抜かれた。
「こんなに何度もえっちしてるのに、尻尾とおまんこの違いもわからないお兄ちゃんは教育しなきゃねぇ」
「ぐっ……!」
再び布団に寝転がった俺のズボンの中にミュナの尻尾が入り込む。そのままパンツの中でいきり立っているモノが一気に根元まで咥え込まれた。
「はーい、指はこっちですよー」
そのまま手が引かれ指先ににちゃりと熱く粘つく感触が触れ、そのまま一気にぬぷりと沈み込んだ。
「んんっ……ほら、どう、かな……っ」
ミュナの膣内がうねり、俺の指をぎゅうぎゅうと締め付ける。確かに先ほどの尻尾よりも熱を感じる気がするが、そんなものいきなり言われてもわかるわけがない。そもそもミュナが騙そうとしてきている時点でどうしようもない。しかも尻尾は尻尾で俺のモノを根元まで呑み込んだままぐちゅりぐちゅりと音を立てて咀嚼を続け射精を促してくる。
「これなら……おふとんの中でも……できるよね……っ」
「うぅ……」
指先に纏わりつくミュナの淫肉の熱と締め付けと、俺のモノを咥え込む尻尾の粘液を帯びた感触。その両方が克明に感じられ、すぐに射精感がこみ上げてきてしまう。
「ほーら、じゃあ、こっちも……っ」
「あふぅ……」
ミュナの手が胸に伸びてきてパジャマの上から乳首をかりかりと愛撫する。どんどん奥から搾り出されるように快感が昇ってくる。
「あは、じゃ、出しちゃお。今年最初の精液、尻尾にびゅーって、ね♡」
「あぁぁぁぁぁ……」
どぷ、どぷ、どぷ、どぷ……
身体を震わせて尻尾の中に精を放つ。ミュナの蜜壺がきゅっと窄まりまるで指先からも射精しているような感覚に陥ってしまう。尻尾がちゅうちゅうと竿全体を締め上げて残った精を搾り出そうと蠢き―――
「えへへ、おやすみ、お兄ちゃん」
ミュナの囁きを最後に俺は意識を手放した。
結局朝にミュナは起こしてくれたものの全然寝た気がせず、行き帰りの電車の中で盛大に寝落ちてサークルの皆に心配されてしまった。一年の計は元旦にありとは言ったものの、今年もミュナの誘惑には抗えそうにない。
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