人気のない夜の街を歩く巨大な二足歩行ロボットと女性型アンドロイドがいた。
女性型アンドロイドは一見、胸が膨らみ、腰から尻へのラインからしてシルエットだけならスタイルのいい人間を思わせるが、その見た目は人外の物である。
服のようなものは一切身に纏ってはおらず、乳房も性器も口すらも存在しない。
その肌は硬質な黒いカーボン複合材と、可動部にはゴムのような伸縮性をもった紫色の素材を複雑に組み合わせて出来ていて、唯一、人間らしい瞳もよく見ればレンズで出来た人工のものだ。
巨大なロボットから無線で女性型アンドロイドへと回線がつなげられる。
どうやらこの巨大な二足歩行ロボットは有人であるらしい。
「ケイト、3階だ。追い立てろ」
「イエス、マスター」
巨大な二足歩行ロボットの中にいるマスターと呼ばれた男の指示を聞くと、ケイトと呼ばれたアンドロイドは目の前のビルへと走り出した。
ケイトの足は地面と接触しておらず、地面を文字通り滑りながら移動している。
一見華奢な女性のシルエットをしているが、その歩幅は恐ろしく長く、走るというより跳躍と言った方が正しいかもしれない。
ビルへと真っすぐに疾走する彼女は、彼女の歩幅でいうとビルまであと1歩のところまで接近した時、その跳躍の方向を2次元から3次元へと移す。
地面を蹴って重力の鎖を無視したその体は、勢いを衰え刺すことなく7mはある3階の窓へと到達した。
ケイトは迫りくるガラスを一切気に留めずに、そのまま顔面から窓を破壊し部屋へと侵入を果たすと、あまり天上が高いとは言えないごく普通のビルのそのフロアには窮屈そうに体を押し込んだ化物がいた。
その化物は皮膚を持たない。
巨体を動かすための筋繊維は剥き出しで、首を折り曲げ、頬が天井にくっついている。
人の胴くらいある大きさの目がギョロギョロ動き、剥き出しになった歯の隙間からは荒い呼吸が吐き出されて、そのたびに埃が宙を舞う。
化物の周りには人の骨が散乱しており、化物の歯の間には肉が挟まっている。
どうやらこの化物は人を喰うらしい。
「接敵。追い出します」
化物は赤く太い手を振り回すと、吹き飛ばされた重い事務机が天上を削ってケイトへと向かってくる。
ケイトは足を前へ進めながら体を伏せ、飛来する机を避けようとするが、それでは足りない。
ケイトは更に体を伏せ、足を大きく開脚させることで地面すれすれまで体を低くする。
左右に大きく開かれた股が地面とすれすれになりながら、ケイトは慣性のまま回転しながら地面を滑って前へ進む。
ケイトは机を投げる為に差し出された腕の下を、空中へ体を捻りながら潜り抜け、背中にマウントされた巨大な刀に手をかけて、回転の勢いそのままに化物の腕へと刀を振るった。
化物の懐で着地したケイトは、水平ににした峰の部分を自らの背中にあて、背中で刀を押すように体を回転させて、腕を伸ばせないほどの距離で化物の腹を斬りつける。
この化物の腹へと接触した刀は、全く砥がれてはおらず、なまくらもいいところだ。
だがケイトから電力を供給された刀は、バチバチと音を立てながら光を帯びて、化物の腹がバックリと裂け、ケイトの黒と紫の全身を赤く汚す。
それどころか、床もバックリ割れていて、ケイトの身の丈ほどもある刀は、床ごと化物の腕を切り裂いたようだ。
腹をばっくりと割られた化物は、ビルのガラスを割れる程の苦悶の叫びをあげながら巨大な腕で薙ぎ払ってケイトを吹き飛ばそうとするが、既にケイトは後ろへ飛んで退避していた。
重い事務机がまたケイトへと飛んでくるが、ケイトは事務机をハイヒール型の足で蹴り上げ、弾き飛ばす。
それを見た化物は、頭を地面にこすりながら、ケイトに背を向けると、窓の方へと一目散に這いながら動き出す。この狭い空間は化物にとって居心地のいい空間ではあるが、戦うには不利だと判断したようだ。
逃走を開始した化物をケイトは追いかけることなく、静かに主人へと通信をつなげる。
「追い出しました」
「よくやった」
窓を破壊してビルから宙を舞った化物は、アスファルトを破壊しながら地上へと着地を果たした。
立ち上がったその化物の体長はおよそ6m、人型ではあるが全体的にずんぐりむっくりで胴長短足、手足は途轍もなく太く、皮膚がないことを退けばぬいぐるみのような体系だ。
既に腕の切断面も腹の割れ目も傷口は塞がっているほどの再生力。
化物の名は災人。
人を喰らい、正体不明で意思疎通不可の種族である。
災人は瞼のない目をぐるりと回して辺りを確認すると、少し離れた位置にいる自分と同程度の大きさの人を見つけた。
全長6m、化物と同じく二足でアスファルトに立つ人型で、足や腰に油圧シリンダーが取り付けられている。
その人型の表面は黒くペイントされた金属に覆われていて、体のあらゆる部分が直線で構成されたその中身は、人工筋肉と油圧シリンダーによる柔軟な動きと、大パワーを両立した有人二足歩行ロボットだ。
人のように長い手足は、強靭な肉体を持つ化物に対して格闘戦を可能にし、狭い建物内に潜む事の多い化物の奇襲にも対応できるよう設計されている。
左肩には長方形の先に穴が開いた簡素なデザインの銃器、使用弾薬は7.62x39mm弾、生身の人間が扱うアサルトライフル弾だ。
巨大な機体に対して十分に軽いアサルトライフルは、火力の少ない分マウントされている延ばされたアームにより全方向への射撃を可能にし、小型の災人に対して高い効果を発揮する。
そしてメイン武器である右肩に取り付けられた7つの砲身を円形に束ねられたガトリング砲、使用弾薬は、30×173mm、毎分4000発の連射速度で放つ戦車をも貫く破壊力を持った砲弾は、化物の分厚く強靭な筋繊維を難なく破壊することができる。
そのガトリング砲は既に回転を始めており、マズルフラッシュと共に砲弾が発射された。
遅れる爆音と共に、化物の傷が塞がったばかりの胴体から内臓が弾き飛び、残った腕が引きちぎられ、鉄をもかみ砕く歯が粉々に砕け散った。
人では扱う事などできない巨大な砲弾による高速射撃は、化物が持つ高い再生能力を優に凌駕し、その弾丸の雨をかいくぐって化物が近寄ってきたとしても、その自由度の高い手足による格闘戦で制圧する対化物用の戦闘兵器。
八重樫重工製 対災人用人型歩行戦車 迅雷。
そして先程の日の光を嫌い、狭所を好む性質を持つ化物を、迅雷が行動できる外へ追い立てたのは戦闘用アンドロイド。
八重樫重工製 機人シリーズ 月花 マスターから付けられた愛称はケイト。
迅雷と同様の人工筋肉を用いた体は人をはるかに超えた怪力を有し、頭部に搭載された生体コンピューターの高い演算能力は学習により人と変わらぬ思考を可能にする最新鋭戦闘用アンドロイドだ。
人を喰う化物、災人が人間社会に潜むこの世界、それに対抗するのは歩行戦車に乗った人間と戦闘用アンドロイドのコンビ、これが化物に対抗するために編み出した必要最低限の最適解である。
ある日、マスターが私の知らないアンドロイドの上に覆いかぶさって必死に腰をアンドロイドの臀部に押し付けている。
そのアンドロイドは私とは違って、柔らかい皮膚を持ち、人間のような色をしていて、恐らく人間には見た目は見分けがつかない。
戦闘には全く適さず、作業用にしても非効率的な姿、あらゆるスペックで私はそのアンドロイドを凌駕しているはずだ。
だが、そのアンドロイドには穴があった。
口の部分に、お尻の部分に、そして股の部分に。
そのアンドロイドは完全に人間を模倣した姿をしていて私にはない穴がある。
マスターの腰の動きが速くなった。
息が荒れ、心拍数が上昇している。
ぱん!ぱん!ぱん!ぱん!ぱん!ぱん!
酷く耳障りな音が規則正しく続く。
そしてバチンと一際大きな音が部屋に響くと、アンドロイドの臀部に腰を押し付けたまま動かなくなった。いや、正確に言えば震えながらグッと押し続けているようだ。
私は無性にその行為が気になり、センサーを光学式から電波式へと切り替える。
するとマスターの体が透け、アンドロイドの骨格が見えるようになった。
マスターのちんちんはアンドロイドの中へ深く潜りこんで先端から何かを出しているようだ。
その何かの正体はわからない。
だが、私の動力部に火が入り、全身の人工筋肉が呼び覚まされて待機モードから戦闘モードへと移行する。
これはエラーだ。戦闘モードへの切り替えなど命令されていないのに発電量の増加に歯止めが効かない。
あのアンドロイドはいったい何者か? 何をしていたのか? 私は聞かなければならない。
私はある映像を見ながら自問自答する。
問、なぜ私はマスターの望みを叶えられないのだろうか。
答え、私の手も体も顔もマスターの皮膚の硬度をはるかに上回っているから
問、なぜ私の手はこんなにも硬いのか
答え、私は戦闘用アンドロイドだから
題、私はどうするべきか。
答え、何もしない。私の役目は戦う事
私は何度も何度も答えの出た問いを繰り返し続ける。
何度も同じ答えなのに、なぜか問いをやめることはできない。
その時、映像に私の目は釘付けになった。
男性の股に生えた棒から白い濁った粘液が噴き出し、開いた女性の口の中へ注ぎ込まれているのだ。
女性はそれを全て口の中で受け止め、舌でかき回している。女性はそのまま口を閉じると喉から音が鳴り、もう一度口を開けた時には白濁の粘液は存在していなかった。
衝撃だった。
女性は男性の粘液を体内に取り込んだのだ。
なぜそんなことをするのか? 私に与えられた知識では全くわからない。
でもきっとあのアンドロイドの中へ注ぎ込まれていたのと同じものなのだろう。
私には人間やあのアンドロイドのような穴もない。
ならば私はどうすればいいのだろうか。
何もしないべきなのに……どうすればいいのだろうか。
数か月後、ケイトはマスターに付き添われ、八重樫重工直営のアンドロイドショップに来ていた。
ある日、ケイトは突然マスターに給料が欲しいとおねだりし、マスターはそれを了承した。
ケイトはそのお金を一切使うことなく貯め続け、マスターから怪しまれていたが、この日ようやくケイトがお金を使うことになった。
ケイトの顔には今、口がある。
戦闘用のケイトとは全く設計思想の違う、人を作り出すというコンセプトで作られた、人と変わらない感覚を持っているというアンドロイドに使われている部品である。
唇があり、歯があり、舌がある。
食べ物を消化する器官は、ケイトの体に取り付けすることができないため、飲み込むことは出来ないが、物を咀嚼して味を感じることができる。
もちろんその改造には所有者であるマスターの同意が必要なため、マスターが付き添っていた。
「何か食べたいものはあんのか?」
「はい、食すものは決まっています」
「祝いだ、言ってみろ俺がおごってやる」
「マスター、お気遣いありがとうございます。ですがもう自宅に用意しているので必要ありません」
「? 家にはなにもないぞ?」
「私の部屋に保管してありますので」
疑問だらけのマスターをのらりくらりとかわしながら、マスターに与えられている自室に戻ったケイトは冷蔵庫に保管していたものを取り出した。
近年のアンドロイドの思考能力の進歩は生体コンピューターの搭載によりとどまることを知らない。
人工筋肉を搭載した体を与えられれば、勝手に神経接続を行って訓練次第ではあるが人間以上の滑らかな動きを可能にするし、自己学習により意思が芽生える個体すら存在する。
そのため、ある程度の人権がアンドロイドに認められるようになりつつあり、マスターがケイトに自室を与えたり、給料が欲しいとの求めを承諾したのも、その関係である。
この冷蔵庫も、最近マスターが買い替えた冷蔵庫を欲しいと言ってもらったものだ。
「頂きます」
ケイトはまだ取り付けられたばかりで神経接続が未熟な舌を、手の中に向けて震えながら突き出す。
その手の中あるのはしわしわになったティッシュと、その中に包まれていた黄ばんだ精液だった。
ケイトはマスターが捨てた精液を吐き出したティッシュをあらかじめゴミ箱から拾って保管していたのだ。
精液へと向けて震える舌は、ゆっくりと近づいていき、精液の中へ舌が差し込まれた瞬間、ケイトに未知の情報の爆発が襲い掛かった。
「?!」
通常、人にとって生臭くてとてもおいしい物とは言えない精液だが、彼女にとって初めて受けた味である。
精液の味を処理しきれず、一時的に暴走した音声スピーカーから声があがってしまう程の衝撃。
ケイトにとって精液は不味いという感覚はなく、これが美味しい味だとインプットされてしまった。
これがあのセクサロイドが食していた精液か、これが美味だという事か、なんて好ましい感覚なんだ。
精液の味がもたらした刺激はケイトの電脳内で今まで考えもしなかった、人でいう欲望というべき感情を学習した。
ケイトは一心不乱に舌でティッシュの中の精液を掬い取って口内に含めると、よりその味を味わおうと口の中で精液を噛んで舌でかき回す。
それから何時間もの間、精液を咀嚼する粘着質な音が続く。
学ぶことに貪欲な生体コンピューターは、そうなるとさらに精液を求めるようになるが、ゴミ箱にはもう精液のついたティッシュは存在しない。
そうなればケイトが精液をマスターから直接貰うという答えに行きつくのは当然だった。
「マスターに要望があります」
「ん? なんだ?」
翌日、ケイトはマスターにさっそく精液のおねだりをすることにした。
「はい、どうしても欲しいものがあります」
「欲しい物……まあ言ってみろ」
給料が欲しいと言ったのが彼女にとっての初めてのおねだりであり、それ以外では冷蔵庫と口の改造の同意くらいで、こうしてマスターに何かを欲しがるのはまだまだ珍しい事だった。
そのため、マスターは少し驚いたようだが、自分のパートナーが意志を芽生え始め、順調に育っている証かと純粋に喜ぶことにした。
ただの戦いの道具としてはそういう感情を持つことは好ましくはないのだが、マスターは長い間、戦いを共にした事で、ケイトの事を戦友のように思う気持ちが芽生えていたのだ。
「精液が欲しいです」
「……いや…聞き間違いだよな……すまん、もう一度言ってくれ」
当然、マスターは面食らうことになる。
「あなたの精液が欲しいのです。私は今、味を感じることができます」
「ああ、そうだな」
「マスターのゴミ箱にあったティッシュから採取した精液の味が、どうやら私は好きなようなのです」
そもそもセクサロイドの娼婦を利用するマスターにはアンドロイドと性交することに忌避感はない。
今までケイトに性処理を命じなかったのは、ケイトはあくまで戦闘用アンドロイドであり、そういう機能が存在しなかったからだ。
だが、いまケイトの口には肌色は相変わらず黒い人間離れした色ではあるが、唇と歯と舌が存在する。それは色以外は人間のものそのもので、口を開けて舌を動かすケイトの仕草は確かな性的魅力が存在した。
「いや……うーん……」
だからこそマスターは悩んだ。戦友である彼女をそういう目で見ていい物なのかと。
もしそういう目で見れば戦いにおいて冷静な判断ができなくなるかもしれない。
大事なパートナーと思ってはいるが、それはあくまで戦いにおいての事、命と性欲を天秤にかけたマスターの答えがそうなるのは必然であった。
「すまん……」
戦闘用アンドロイドであるケイトは、音もたてずに部屋へ忍び込む静穏性、寝ている男のズボンを起こさないように少しづつ脱がす精密性を備えている。
その性能を十全に発揮したケイトは、マスターも深い眠りについた深夜、露出したペニスをじっと観察していた。
部屋にはズボンをケイトにおろされ、ペニスを露出したままぐっすり眠っているマスターと、ベッドの横に膝立ちになってペニスを観察するケイトの二人のみ。
機械ゆえその目には感情は一切存在写さないはず。だが新しくケイトに与えられた器官である口は制御がまだ上手くいかないのか、ポカンとだらしなく開いたままで、その目にも好奇心という感情が宿っているようにも見える。
「これがマスターのちんちんなのですね……いただきます」
どこで学んだのか、使用済みティッシュを食べた時と同様に、それが礼儀だといわんばかりに食事の合図でマスターのペニスへと舌を延ばす。
ケイトの性知識はマスターが持っていたAVから学習したものである。
そして運の悪いことに、その中には逆レイプ物も存在した。
そのため、ケイトにとってはペニスは咥えるのが常識であり、関係を拒んだ男の玉袋を掴んで男をものにするのもまた常識になっていた。
(美味です)
ベッドの横から垂れ下がったペニスを舌で持ち上げると、期待していた通りケイトにまた未知の感覚が襲った。
汗、垢、恥垢、それらが入り混じった強烈な味は、先ずケイトにとって美味だとインプットされる。
当然忌避感などなく、舌を何度もペニスの上で往復させ、ペニスの表面についた物質をすべて舐めとろうとするケイト。
亀頭にべったりとつけられた舌が根元の方まで這うと、すぐにまた亀頭の方に戻してねっとりと這わせると、マスターのペニスはケイトの口から分泌される粘液でびちゃびちゃになり、雫となってベッドを濡らす。
ちなみに分泌液を出す機能が付いた口はセクサロイド用のパーツをケイトが選らんだからだ。
マスターはケイトの口選びを本人の意思に任せる事にしていたのでその事を知らない。
それはともかく、相変わらずそういう機能がないためケイトの表情は無表情のままだが、その姿はまさに一心不乱という言葉がぴったりだった。
舐めれば舐める程マスターのペニスは大きくなっていき、一往復で舌を這わせることのできる範囲が広がっていく。
この勃起という現象が、男が喜んでいる証だという事を予習済みのケイトは、更にペニスへ押し付ける舌に力がこもる。
大きくなったペニスは小さい時と比べて、その輪郭をより強調した姿となり、舌で感じる場所による弾力の違いがケイトの好奇心を刺激したようだ。
(この段差の所が特に味が濃くて美味です)
いよいよ大口を開けてその口内にペニスを迎え入れようとしたその時、マスターが身じろぎを始めた。
「んん……?」
マスターがうめき声と共にゆっくりと目を開いた。ぐっすり眠っていても流石にペニスに刺激があれば目を覚ますのは当然の事だ。
だが、痛みではなく心地よさを与えられ、目はうっすらと開いているが、まだ夢うつつのままである。
ぼんやりとした頭で自らの下腹部へ視線を合わせると、ケイトがペニスを口の中に入れてその唇を閉じたところだった。
「うお!」
「
ケイトは初フェラにもかかわらず、激しいバキュームフェラでマスターを快楽の渦に突き落とす。
ケイトに口が取り付けられた訳だが、その声は口から出ているわけではなく、内蔵されたスピーカーによるものだ。そのため、どれだけ激しいフェラをしたとしても話すのに支障をきたすことはない。
「うあ……ケイト……なっ! にやってんだ……」
「
「く……それは断っただろ……」
「
「うぐ……出る……」
「
AVを見て鍛えたケイトのフェラチオの前に、あっさりマスターは射精の声を上げる。
ケイトはその声を聞くと完全にペニス奥まで咥え込み、舌の動きのみでとどめを刺すことにした。
それは自分の大好物を一滴もこぼしたくないというケイトの意思の表れだった。
「
そして待ちに待った精液がケイトの口内へ注がれる。
ティッシュに包まれ、冷蔵庫で保存されていた古い精液とは違う新鮮な精液だ。
生暖かい精液が放つ生臭さは、冷やされていた精液の比ではない。
そのため、ただでさえ信じられない程の衝撃を受けた前回の精飲だが、今回の直接の精飲でケイトはバグった。
「
「ちょ!……待て!……イッてるから!」
どんな状況下でも戦闘用アンドロイドである彼女は、マスターの声が聞こえないなどありえない。
そのように設計されている。
だが今はマスターの静止の声も聞かず、マスターのペニスを口に咥えたまま、舌を動かして精液の味を味わい続けた。
ケイトの口内では射精直後の敏感になったペニスが、ケイトの舌によりミキサーにかけられたように嬲られ続ける。
「
「うああああああ!」
限界以上の快楽を与えられ続け、マスターは潮を吹いてしまう。
当然、この世で3番目に味わった潮の味はケイトの大好物となった。
「
加減を知らないアンドロイドの口淫は朝まで続いた。
その快楽地獄に廃人になることを覚悟したマスターだが、残念ながらそんなことはなく、正気のまま耐える事しかできなかった。
「このアンドロイドに見覚えはないでしょうか?」
「こいつは……」
ある日の事、マスターの部屋を訪ねる男がいた。
その男は警察手帳を見せ、自分の身分を明かしながら一人の女性の写った画像を見せる。
「見覚えが?」
「ああ、デリバリーセクサロイドだろ? 以前に相手してもらった事がある」
その写真に写った女はマスターが以前に呼んだ娼婦セクサロイドだった。
マスターは警察が自分と関わった相手について聞いてくる事に面倒な事になったと感じたが、物騒な仕事ではあるが一応まっとうな仕事をしているため、警察に立てつく気など更々ないマスターは正直に答えることにした。
「どれくらい彼女を利用されましたか?」
「一回だけだが」
「そうですか。では彼女が貴方のパートナーであるアンドロイドと話しているところを目撃されています。心当たりは?」
「ケイトが? いや……俺は知らないが……」
マスターに許可なく出歩いたことなど、マスターの記憶には存在しない。
あまりのイレギュラーにマスターの背中に冷や汗が流れる。
「彼女が路地裏でバラバラに破壊されているのが発見されました」
「はあ?」
「特に頭はかなりの力で入念に破壊されていて、修理も不可能です」
「それってつまり……」
「死んだという事です」
続きはプロットはあるけど書くかは不明。