HDDが壊れたのはマジです
大風呂敷広げすぎた前作をまとめられなくなったとかありえません、いいね?
気が向いたら書くかもしれませんがそれまではこちらで我慢してください
新作なので初投稿
俺が異世界に転生するうえで神様に望んだことは四つある。一つ「ISの世界に転生させるが原作小説の記憶は持っていないこと」、二つ「俺がみんなに強くお願いした事は疑いなく従うこと」、三つ「肉体をジャガーノートと同等まで強化、性豪、ISパイロットとしての素質」、四つ「俺は魅力的な男性であること」、以上の四つの条件をもって俺はISの世界へ生まれ落ちた。
転生した俺の生活は転生前と大差なかった。親も地元も友達もみんな変わらない。ただ技術的な進歩が元居た世界よりも進んでいた。これはISを開発した篠ノ之博士の功績だと授業で習った。
二度目の人生はとても退屈だと思っていたがそうではなかった。そりゃあ幼稚園や小学校は分かりきっている事の繰り返しだったので退屈だった。でももう一度、失った家族と生活できる幸せは何物にも代えがたいものだった。
そうして俺は幸せな第二の人生を、中学校を卒業するまで家族と過ごした。
卒業して高校への入学準備を進めていた、そんな折に織斑一夏がISを動かして世界中を大騒ぎさせた。他にも男がISを動かせるのではと全世界一斉に調査が始まり俺もその調査をこれから受ける。
県営の大型体育館に県内の男子生徒のほとんどが集められていた。みんな友達と一緒に順番待ちしているのか少し騒がしい。運が良ければ女子ばかりの楽園に入れるのだからみんなテンションが高い。
しばらくすると職員の人に声をかけられて体育館の中に移動するように促された。中にはグランピング用の大型テントのような幕がたくさんあってその中で検査していた。
そのうちの一つに入ると白衣を着た研究員らしい人とスーツを着た女性の二人が待ち構えていた。
「では検査を始めるので服を脱いで下着姿になってください」
白衣の女性に言われるままパンツを残して全部脱ぐ。
「ではこちらの吸盤を額と胸につけてください。脳波と体内の循環系の波長を測定するものです。ISの起動に成功したらISを利用してIS適性を測ることができます」
アルコールの消毒液がついているのか吸盤は冷たい。
「つけたようですね。こちらでISの起動準備をいたしますので少々お待ちください」
スーツの女性がISに触れると前部の装甲が展開して乗り込めるようになった。しかしまだ不十分らしく白衣の彼女がISに展開しているモニターを操作している。何の操作か分からないので深くは考えない。
「よし、これで準備完了。ちょっと高いですが乗り込んでください」
確かに自分の身長と同じくらいの場所にコクピットがあるので高い。装甲の出っ張りに手と足をかけて一息に乗り込む。素肌の手足には少し冷たくて気持ちが良い。
「腕部装甲の中にいくつかボタンがあるのを確認できますか?」
小手の中を探ると掌の部分にボタンを見つけた。しかし指が届かない。
「ありましたけど指が届かなくて」
「では掌を二度素早く閉じてください」
言うとおりにすると小手がスライドしてボタンに指を伸ばしたまま押せるようになった。
「では右手の人差し指付近にあるボタンを押してください」
押すとぶかぶかだった隙間がよく分からない力で固定された。これでボタンも押しやすくなる。
「現在、体にISを固定しました。予備電力で動いている状態なのでそのままでは完全に起動しません。起動手順を説明します。まずは「音声認識」と言ってください」
「音声認識」
『音声認識、起動』
「次に「予備電力の停止、および主電源の起動」と」
「予備電力の停止、および主電源の起動」
『予備電源の停止、主電源の起動確認…………』
「ダメみたいね。起動しないわ」
ISに繋いであるケーブルを外そうとした瞬間に目の前にモニターが表示されISが起動した。
『主電源を起動、パイロットの生体データ確認、認証しました。この認証はあなたが当機を降りるまで継続します』
「まさか…」
『初期設定を行います。詳細設定を行いますか?………返答がありませんので簡易設定のみ行います。あなたの身長体重、筋量から最適な設定を行います』
「起動するなんて…」
「えっと…俺は何をすれば?」
「とりあえず適正テストを。今は音声入力できるはずだから」
「は、はい。適正テスト」
『適正テストを開始します。しばらくお待ちください…………訂正ランク測定不能、測定値が上限に到達しました。当ISでは測定不能。詳細測定用の装備を装着の上、もう一度試してください』
「うそでしょ、Aランク以上だというの。それなら…ちょっと待って」
白衣の彼女が手足の装甲をスライドさせてケーブルを挿してもう一度測定するように促した。
「適正テスト開始」
『適正テストを開始します。しばらくお待ちください……測定完了。あなたの適正ランクはS+です』
「S+なんて国家代表でもそうはいないわよ…とりあえずあなたはもう帰っていいわ。数日以内にIS学園への入学手続きの書類があなたの元に郵送されるからそれを期日以内に記入して郵送するように。それから悪いけれどIS学園への入学は強制だから既に入学する予定だった学校へは入学の取り消し申請をするように」
「は、はぁ…」
他にもたくさん連絡事項はあったがその後のことはよく覚えていない。服を着て家に帰って両親に今日の出来事とこれからの方針、というか決定事項を伝えて眠ったことしか覚えていない。どうやって家に帰ったかも、何を食べたかも覚えていない。とにかく、それだけ今日の出来事は衝撃的だった。
………
……
…
地球温暖化の影響で春というには暑すぎる4月。IS学園の制服に身を包み俺は肩で風切り正門をくぐった。正門といってもX線や金属探知機によるスキャンの後にボディチェックを受けてようやく学校の敷居を跨ぐことができた。
受付で検査済みの荷物を受け取って広場に出ると一人の女性が俺を待っていた。
「こんにちは俊葵さん。私は山田真耶といいます。この学校で教師をしています。今日は俊葵さんの案内役なので分からないことがあったら何でも訊いてくださいね」
若草色の奇麗な髪を風になびかせ俺を待っていたのは超絶爆乳の美人だった。このおっぱいで教師は無理でしょ。
「はい、よろしくお願いします」
「それではまず荷物を置きに行きましょうか。最初に断っておきたいのですが俊葵さんは一人部屋ではなく相部屋になります」
「え?それって教員とか用務員の人と同じ部屋ってことですか?」
「いえ、職員はみんな一人部屋ですのでそれはあり得ません。俊葵さんは生徒と相部屋です」
「それ大丈夫なんですか?自分で言うのもあれですけど俺もちゃんと男ですよ」
「それに関しては問題ありません。俊葵さんと同じ部屋になりたい女子を選定しましたから。それでも不順異性交遊はいけないことですよ」
『めっですよ』と人差し指で鼻先をつつかれた。ぶっちゃけあんたの身体が不順異性交遊だよ(意味浅
まず真耶さんは俺を学生寮に連れて行った。大きなマンションのような学生寮はとても豪華で、高級ホテルのような印象を受けた。今まで住んでいた安いアパートとは大違いだ。
廊下の照明も装飾が施されているし床はピカピカの大理石。扉の感覚から部屋の広さもうかがえる。
「ここが俊葵君の部屋です」
俺はカギを受け取ると早速、部屋へ入った。既にこの部屋に住んでいる生徒の服や下着が散乱している。あと良い香りがする。
「もう、俊葵君が来るから掃除をしておいてと連絡を入れておいたのに…」
キッチンや冷蔵庫周りは散らかっていないので料理は苦手な子らしい。ゴミ箱に捨てられたカップ麺やコンビニ弁当の容器がそれを物語っている。
「随分と不健康な食生活してんなぁ。お菓子とかインスタント食品ばっか食ってるんだな」
「だいじょーぶ、だいじょーぶ。わたし太らない体質だからぁ~」
間延びした声が聞こえたほうを向くと黄色い着ぐるみを着た同居人が立っていた。髪が濡れているし、良い匂いがするのでお風呂上りだろう。しかしまぁ…なんだ、摩耶さんと同じかそれ以上の爆乳だな。
「彼女は布仏本音さん、俊葵君の同居人です。仲良くしてくださいね」
「マッチーよぉろぉしぃくぅ~」
まさにのほほんとはこの事だと言わんばかりに間延びしている。そのうえ爆乳でふわふわで良い香りとか最高だろ。そりゃあもう仲良くしますよ。
「おう、よろしく」
「部屋の設備については後で本音さんから聞いてください。他にも食堂やトイレなど必要な設備の説明をします」
「また後でねぇ~」
「ん、また後で」
……
…
「ここが更衣室です。第一更衣室、第二更衣室は女子専用なので俊葵君と織斑君には教員用の更衣室を使用してもらうことになります。少し狭いですが現状では教員と二人しか使用しないので十分な広さですよ」
「中を見ても良いですか?」
「はい、ではカギを開けますね」
さすがはIS学園、更衣室にもちゃんと鍵があるのか。俺が通っていた中学なんて鍵のついた更衣室はなかったぞ。
中に入ると人間二人が余裕で入りそうなロッカーが両サイドに5つずつ並んでいた。
「でけぇ…ほんとにこれを使っていいんですか?」
「はい、左の一番奥が開いていましたので俊葵君専用にしました。ネームプレートもちゃんとありますよ。それから奥の扉を出るとアリーナや校庭につながる通路です。授業に行く際に利用してください」
「はーい」
扉を一瞥してロッカーを見ると『Toshiki Matsusaki』とお洒落なスタイルで書かれていた。おそらく外国人の先生や生徒がいるからの表記なんだろう。
「これがカギですなくさないように気を付けてくださいね。新しくカギを作るのにも時間が掛かりますから」
受け取ったカギを使い早速、自分のロッカーを開けた。新しく使われる際には何も入っていないのが普通のロッカーだが一通の手紙が入っていた。
「どうかしましたか?」
俺は何となく手紙を忍ばせて隠した。誰からのものか分からないけどバレたらいけないような気がした。
「いえ、結構広いなぁって」
「職員用ですからね。普通はこれの三分の一のサイズです」
「ちょっとした贅沢ですね」
その後は特に注意して聞くような説明はなく更衣室を後にした。
……
…
部屋に戻る頃には日は傾いて周りは薄暗くなっていた。夕飯というには少し早いので荷解きをしようと思っていたら本音さんが手伝ってくれるというのでお願いした。
「布仏さんはどうして俺と同室でも良いって言ってくれたの?普通は男と一緒なんて嫌じゃない?」
「う~んとね、なんとなくビビッと来たの。この人のこと好きだなぁ~って。一目惚れぇ~えへへ。」
紅く染めたほほをポリポリと搔きながら照れくさそうに教えてくれた。
「先生から写真を見せてもらった時になんとなくね。どんな人かも分からないし不安もあったけど…それでも同じ部屋が良いなぁって」
「俺が酷い奴だったらとか考えなかったの?」
「恋は盲目って言うから仕方ないよぉ」
盲目にも程度ってもんがあるだろう。俺もこんなに可愛くてスタイルの良い女の子に迫られたら盲目になるかもしれないけど問題なんて起こせないし今は我慢するしかない。
「俺も布仏さんみたいな可愛い女の子に好きって言われて嬉しいけどさ…でも俺って世界に二人だけの男性パイロットじゃん?だから問題は起こせないんだよね。あ、だからって嫌いなわけじゃないよ」
「分かってる。マッチー有名人だもんね。それから私のことは本音って名前で呼んで。そのほうが嬉しい。」
「そう、それなら本音これからよろしくね」
「うん…よろしく。」
挨拶もほどほどに荷解きに勤しんで夕飯前には終わらせることができた。少し疲れたのでベッドに横になる。実家から持ってきた布団の匂いが安心感を与えてくれる。抱き枕がないと眠れない俺はタオルケットで布団を巻いて抱き枕を作った。
「抱き枕が必要なら私を使うと良いよぉ~。抱き心地最高って友達によく言われるのぉ~」
「いやぁそれはさすがにまずいんじゃないかな」
「えぇ~監視されてる訳でもないし私がほかの人に話さなければ良いだけの話だよ?それに話したってこの学校の半分はマッチーファンクラブだから怒られないよ」
「ファンクラブなんてもんができてたのか…でそのマッチーって何?」
「松崎俊葵だからマッチー。嫌?」
「う~ん、マッチーよりは俊くんとかそういった方が良いかな」
「でも俊君だとなんだか彼氏みたい。」
「いや、友達でも君付けで呼ぶじゃん」
本音さんの判断基準がいまいち分からない。あだ名で呼ぶほうが親密な間柄だと思うけど違うのかな。
「いいのいいの、ここでは私がルールなのだぁ~」
随分とゆるゆるなルールだこと。
「本音が良いならそれでも良いけど…」
口では本音さんに勝つことができないので諦めてロッカーで見つけた手紙を読むことにした。目ざとい本音は俺の隣に寝転んで読もうとする。
「見るなって。これ俺のだぞ」
「えぇ~」
本音に隠すように中身を確認する。
『お前を殺す』
「怖ッ!!」
「なになにぃ~~、おぉ~~~殺害予告だ」
「マジかよ」
「これ悪戯じゃない?だって男性パイロットが嫌いな生徒もいるし軽いイジメかなんかだよ」
「いじめってレベルか?俺と職員しか持ってないロッカーのカギを他の生徒が持っていることになるぞ」
「後で先生に鍵を変えてもらったらどうかな。俊君はVIPだし先生に頼んだらすぐにやってくれるよ~」
「まぁ…悪戯なら良いんだけど…」
結局その日はそのまま夕飯を食べ、シャワーを浴びたら眠りについた。引っ越しの疲れもあってすぐに深い眠りにつくことができた。
最後まで読んでいただいてありがとうございます
今後どうするか全く考えていませんが執筆は続けるつもりです
気が向いたときに書くので皆さんも気が向いたときに読んでください
(次回予告は)ないです(迫真