※この作品はR-18です。

スカサハ達との日常   作:ジャーマンポテトin納豆

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スカディ 2

 

 

 

 

 

実家に帰省してから早くも一週間。

やっぱり実家って言うのは、落ち着くもので毎日毎日カルデアよりも遥かにリラックスして過ごしてる。

しかも、隣には我が愛しのスカサハとスカディが必ずどちらかが居るものだから余計に安心して、ゆっくりのんびりしてる。

 

 

 

 

 

「ほら、マスター。朝だぞ。起きる時間だぞ」

 

「ん"ぇ"……?」

 

肩を揺らされる感覚を覚えて変な声が出る。

何事か、と思うが何かに顔どころか頭そのものを包まれている?抱えられてる?そんな感じだ。

 

微睡ながらふわふわと包まれて柔らかくて温かい。しかもとても落ち着く。

そんな温もりを前にして、争い難い幸せな睡魔に襲われているのだから、休みと言う事で気が緩んでいる俺が勝てるわけもなく。さぁもう一度この温もりに包まれながら寝よう、と抱き締めている何かをぎゅっと抱きしめ直しすと。

 

「あ、こら。起きろ」

 

ペシペシ、と頭を叩かれながらまた声を掛けられた。

それから逃げるように、顔を覆っている物体に潜り込もうと奥へ奥へ顔を進める。

 

「んっ、仕方の無い甘えん坊マスターめ」

 

何やらまた声が聞こえる。

やっぱり優しい声音で、頭を撫でてくれる。

すると、首筋にひんやりと冷たい冷気が流れ込んできた。

明らかに、エアコンから吐き出される冷たい風じゃない。

それよりもずっと冷たい。

だけど、凍り付いたりしない程度に加減されているらしい。

 

「うひぃっ!?」

 

冷たさのあまり、目を覚ます。

頭を跳ね上げて逃げようとするも、先程から俺の頭を抱えている何かに邪魔をされて逃げられ無かった。

それどころかより強く、ぎゅぅっ、と抱えられた。

 

なんだろう、俺の安眠を妨げる不届き者は、と不満に思いつつ窓から入る朝日を眩しく、億劫に思いながら目を開くと。

 

「やっと起きたな?」

 

「……おはよう、スカディ」

 

「うん、おはようマスター」

 

我が愛しのスカディだ。

優しく、少しだけ悪戯が成功して喜ぶ子供のように微笑んでいるスカディが俺の顔を覗き込んで俺を見つめていた。

 

「んー……」

 

「こらっ、もう起きる時間だぞ」

 

やっぱり眠い。

もぞもぞ動いて、さっきと同じ様に顔をスカディの胸に埋めて寝ようとすると叱られた。

 

「でも休みだし……、スカディとこのままこうしてたいし……」

 

「むぅ、そう言われると弱るな……。だが私は良き妻だからな、夫の健康管理も仕事だ。二度寝は駄目だぞ。一度怠けてしまうとそのままズルズル怠け続けてしまうぞ。私の夫としてそれは許さん」

 

「えー……」

 

優しく諭されてる。

どうやら二度寝して、更にぐーたらする事は許されないらしい。

甘やかし癖があるのに、きっちりするところはしないと叱ってくるのがスカディ。

わりかしスカサハの方が際限無く甘やかしてくる。

 

確かに、今更だけど二人には出来れば格好良いところを見ていて欲しい。

そうじゃ無いところも、丸々愛してくれてるけどそれでも少しばかりの意地と言うか何というか。

 

「んんっ」

 

離れるのが惜しくて、スカディをぎゅうっ、と回していた腕に力を込めて強く抱き締める。

嬉しそうに声を漏らしたスカディは、応えるように俺の頭を胸に強く抱き寄せる。

俺の固い髪質の髪に指を通して、梳きながら撫でてくる。

 

その撫で方は、優しくて温かくて、幼子にする様なそれはもう愛情沢山の撫で方。

とても心地が良い。

 

「ほら、起きるぞ」

 

「……分かった」

 

少しすると頭にキスをされて、顔を上げさせられると、顔に冷気を当てて目を覚まさせてくれた。

 

「ん“ん“ん”ー“ー”ー“ー”っ!!」

 

ベッドを降りて身体をぐぐーっ、と伸ばし凝りを解し、ぐりぐり身体を動かすと関節が音を立てる。

 

最後に首を軽く回して完全に身体を目覚めさせた。

あとは顔を洗って目を覚まさせれば完全覚醒。

 

 

「そういえば、スカサハは?」

 

「もう起きて朝食の支度を手伝っておるぞ。もうそろそろ呼びに来るのではないか?」

 

何時もならスカディと一緒に俺を挟んで寝ているスカサハの姿が見えなくて、どこに行ったのか聞いてみるとどうやら母さんのところへ朝食の準備を手伝いに行ったそうだ。

 

どうやらスカサハは、この休みの間で俺の母親の味を習得しよう、と言う事らしい。

初日から張り切って母さんと一緒に台所に立ってたもんなぁ。

 

スカディもだけど、スカサハも料理上手いんだ。

練習するとすぐに覚えちゃって、しかもそれを俺の為にって言ってるんだから嬉しいよね。

 

「二人とも、起きているか?」

 

部屋のドアを開けてスカサハが入ってきた。

普段着の縦セタにジーパン、そこにエプロンを身に付けていて、これぞ正に理想の奥様って感じだ。

なんだか尊過ぎて輝いて見える。なんとなく拝みたくなるなぁ、なるほどこれが生まれ付きの女王様って事?

 

あのスカサハが俺の為に料理かぁ……。

出会った当初じゃ考えられないな。

 

「むっ、何か失礼な事を考えたか?」

 

「え?いや、何も。今日もスカサハは綺麗だなって」

 

「!まぁ、なんだ、とにかく早く降りてこい。朝食が冷めてしまうぞ」

 

誤魔化す、ってのもあるけど本当に思っているから口に出たそのセリフは、カルデアに初めて来た時の高校卒業したての俺からは考えられないぐらい歯が浮くようなセリフだ。

だけど、こうして直接言葉にして伝えないと伝わらないんだ、愛している、って気持ちは。

そりゃぁ、態度とかでも十分に伝わるだろうけどやっぱり言葉にして伝えてくれた方が絶対に伝わるし、嬉しいからね。

俺はそうしてくれた方が嬉しい。

 

スカサハは、ニンマリと嬉しそうに笑い、キスをしてくる。

褒められたのが嬉しかったからか少し頬を赤くして咳払いをすると一階に降りて行った。

 

「……マスター」

 

「うん?おわっ、どうしたの?」

 

「私には愛していると言っていないぞ?今の今まで抱き締めて頭を撫でて、甘やかして寝かせておいてやったのに」

 

後ろから強めに抱き締められて、何事か、と思ったらどうやらスカディも愛していると言ってほしいらしい。

 

「ごめんってば」

 

「なら、言うことがあるであろう?」

 

「スカディ」

 

「ん」

 

「愛してるよ」

 

「うむ」

 

愛している、と言うとそれはもう嬉しそうに、満足げに満面の笑みで更に抱き付いてくる。

前に回ると、胸の辺りに額をスリスリと擦り寄ってくる。

あぁもう、可愛いなぁ。

 

これで、北欧神話の女神様なんだよ?

しかも俺の未来の奥さんなんだよ?

 

はぁ、幸せ過ぎる……。

幸せ過ぎて死んじゃう……。

 

 

 

 

 

 

 

こうしてスカディのぬくもりを堪能していたいけど、スカサハと母さんが作ってくれたご飯が冷めちゃったら嫌だし。

 

「下に降りようか」

 

「うん」

 

手を繋いで、下に降りると母さん父さんだけじゃない、皆が勢揃いしていた。

テーブルだけじゃ足りないからと大っきい机を引っ張り出してきてリビングのど真ん中に置いて好きな場所で各々朝ご飯を食べている。

 

 

テーブルには父さん母さんが座っていて、スカサハもそこに。

姉さんは仕事なのかな、もう出掛けたらしい。

 

ロビン達はニュース番組を見ながら食べてる。

箸を使ってご飯を頬張りながらニュース番組を見るって、随分と染まったなぁ。違和感無い。

カルデアでも大体そんな感じだけど。

 

「遅いぞ」

 

「ごめん」

 

「ほら座れ。そして食え」

 

「うん。頂きます」

 

「頂きます」

 

手を合わせて、食べ始めた。

 

 

 

「そう言えば立香」

 

「なに?」

 

「夜、随分と静かね?」

 

「え?」

 

「夜になったら三人でイチャイチャしてるんでしょ?その割には随分と静かだから、もしかして遠慮してる?」

 

「お義母様、それに関しては皆の安眠を妨げぬように、魔術で音を遮断しているからです。ですので昨晩も沢山愛し合いましたとも。幾ら私達とは言え、情事を聞かれるのは恥ずかしいものですから」

 

母さん、何でそんなこと聞くの……?

スカサハも答えなくて良いでしょ……。

 

赤面する俺を他所に、母さんとスカサハはそんな話を繰り広げる。

終いには孫がどうとか話し始めて。

 

朝から、こんな会話が繰り広げられた我が家の食卓でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝ご飯を食べ終えて、後片付けを終えた後。

 

「そういえば、夏祭りって何時?」

 

近くの神社で毎年やってる夏祭りに、皆を連れて行きたい。

多分、時期的にはもうそろそろの筈なんだけど。

 

「今日からよ。何?行くの?」

 

「うん、皆を連れて行きたいなぁ、って思ってる」

 

「なら行ってらっしゃい。母さんの昔の浴衣で良ければ貸すわ」

 

「良いのですか?」

 

「えぇ、どうせ私はもう着ないわ。なんなら貰っちゃって」

 

「では、有り難く」

 

「そしたら、軽くサイズを合わせておきましょ。胸の辺りとか明らかにサイズが違うものね」

 

玉藻達も加えて女性陣はきゃいきゃいと楽しそうにはしゃいでいる。

……二人の浴衣かぁ。

 

「マスター、エロいこと考えてる?」

 

「えっ!?いやいやそんな事無いって」

 

「いーや、その顔は考えてたな。でも俺らも付いていって良いんすかい?」

 

「もちろん。俺の故郷を、皆には見て欲しいからさ」

 

「そうですかい……。そしたら、お言葉に甘えましょうかね。あ、御三方の邪魔はしないんで心配しなくていいぜ」

 

ロビン達には、俺の故郷を知ってほしい。

大切な友人だから、見て欲しいんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

それから、夕方になった。

女性陣は浴衣に着替えて、準備万端と言った様子。

スカサハは濃い目の紫色の生地に白の線が入っていて、薄い青のアジサイが描かれた浴衣で、髪の毛を普段は頼んでもしてくれないポニーテールで纏めてる。

 

何時も拝んでいる頸が丸見えで、しかもポニーテールでふりふり揺れる隙間とかからしか見えないもどかしさがいい。

 

 

スカディは薄い紅色の浴衣で、シャラの花があしらわれている。

髪の毛はアップで纏めていて、スカサハとは違い頸が丸見えで、こちらはこちらで色香を振り撒いている。

 

しかも薄化粧までしていて、ただでさえ人ならざる美貌が余計に際立ってる。肌は暑さ故に汗ばんでいて艶かしい。

 

 

 

 

 

「どうだ?似合っているか?」

 

「二人とも凄い似合ってる。綺麗だよ」

 

「であろう?しかし……、本当にこの国は暑いな……」

 

自慢げに、その場でくるりと一回転したはいいけど、どうやらスカディは早々に暑さが嫌になっているらしい。

まぁ、日本の夏って高温多湿だからね……。

砂漠みたいにカラッとした暑さじゃないから、暑さに慣れている外人さんでも結構キツイらしいし。

 

「でもほら、夏祭りに行ったらかき氷とか食べられるよ」

 

「むっ、それは行かなくては」

 

「でしょ?」

 

「まぁ、マスターと共に行くのだ、かき氷が無くとも行くに決まっている。ほら」

 

「それじゃぁ、エスコートさせて頂きます」

 

二人から差し出された手を取って、いざ夏祭りへ。

 

 

 

 

 

 

 

「ほぅ、色々あるな。あの並んでいる小屋みたいなものはなんだ?」

 

「マスター、かき氷はどこだ?」

 

「出店って言ってね。かき氷以外にもいろんな食べ物とか、玩具とか売ってるよ」

 

二人とも目を輝かせて、出店や提灯、盆踊りの櫓を見ている。

出店が並んでる参道に入ったばかりなのに、スカディが離れて行ったと思ったら、食べ物を買ってきてる。

たこ焼きと綿飴を持って、なんなら綿飴を頬張って御満悦。

スカサハも既にいくつかの食べ物やおもちゃを持っているあたり、相当浮かれているらしい。

 

そんな食べ物を頬張る二人を見ていると、思う。

 

……やっぱり、二人とも凄い美人だ。

 

普段着もだけど、外人美女が浴衣を着ている、と聞くとやっぱり似合うんだろう、とか思うけど二人に関しては確かに似合っているけど次元が違う。

 

お陰で周りの視線を惹きつけて止まない。

男は勿論、女ですら見惚れている人が何人もいるんだから。

 

そして、そんな二人に挟まれて腕を組んでいる俺は嫉妬やら好奇やらの沢山の感情が篭った視線で見られてる。

 

やっぱりこうやって見られるの、慣れないなぁ。

二人は元々スカサハは女王で影の国で沢山の弟子を鍛え上げたりで、スカディは女神様だから見られる、と言う事に慣れてるからなんのその、だ。

 

手を握り、指を絡めて恋人繋ぎで歩く。

 

「暑い……。仕方がない、少し細工をしてやろう」

 

暑さに堪え兼ねたスカディが何やら、小さく空いている手を動かした。

 

「おぉ、涼しい……」

 

「であろう?ルーンで少し空気を冷やす事にした。湿気もちゃんと必要以上は除湿するようにな」

 

「流石スカディ」

 

「ふふん」

 

「私も出来るがな。今回は譲ってやろう」

 

誇らしげにするスカディ。

スカサハはなんとも子供っぽい事を言ってる。

そこが可愛いんだ、スカサハは。

 

 

 

 

 

周囲が日本特有の高温多湿で汗を掻きながら祭りを楽しんでいる中、俺達はスカディによって快適な温度を保ったまま汗一つ掻かないで楽しく祭りを回っている。

 

「〜♪」

 

スカディは、かき氷片手に先程買った妙ちくりんなお面がお気に召したらしく鼻歌交じりでご機嫌だ。

 

おつかいを頼まれて、戻ること何やらスカサハと話してる。

話してる事自体は不思議じゃ無いんだけど、なんて言うか、いつもと違う。

 

何してるんだろ?

 

「マスター、提案があるのだが」

 

「うん?」

 

「これから、一時間ずつ交代で二人きりで祭りを回らないか?」

 

「別に良いけど、二人は良いの?」

 

「うむ。なに、少しだけ独占しても問題あるまい。その間、何をしようとも文句は無しだ。ナニをしようともな」

 

どうやら、二人はどっちが先に俺と二人きりになるか話し合っていたらしい。

 

「二人きりは良いけど、もう一人はどうしてるの?」

 

「皆に合流して、楽しむさ」

 

「そっか、分かった。そうしたら、どっちが先なのかな」

 

「私だぞ」

 

嬉しそうに手を挙げたのはスカディ。

 

「そうしたら、一時間後、また此処に集合だ」

 

「分かった」

 

そう言うとスカディは俺を引っ張ってく。

スカサハは笑って見送ってくれてるけど目が明らかに後でな?って語ってる。

 

アレは多分、自分から提案したけどスカディにジャンケンで負けたやつかな。意外とそう言う事が多いし。

 

苦笑いしてスカサハにまた後でね、と答えながらスカディに引っ張られていく。

 

 

 

二人で夏祭りを回る。

相変わらず、スカディの左手にはアイスやらかき氷を始めとした食べ物類が握られていたりビニール袋に入れられてぶら下がっていたりする。あれだけ食べて太らないのかなぁ。

右手は俺と手を繋いでる。

 

「失礼なことを考えたな?」

 

「いやいや、そんな事はないよ」

 

「ならばよい」

 

二人で並んで歩いていると。

 

「藤丸か?」

 

「ん?」

 

「藤丸じゃん!久しぶりだなぁ!」

 

声を掛けられた。

誰だろうと振り向いてみると、高校の時の同級生が。

 

「おー、久しぶり」

 

「いつこっちに帰って来たんだよ」

 

「一週間前かな。久々に長期休暇が取れたから」

 

余り遊んだり、って事は無かったけど文化祭とか体育祭とかで一緒になってはしゃいだ。

高校生の時の思い出は、もう何年も前の話で随分と懐かしくて、それでいて人理修復の旅と同じぐらい輝いて記憶の中に刻まれている。

 

「へー、忙しそうだな。で、隣のその美人は誰だよ?」

 

「あぁ、俺の奥さん」

 

「へっ?」

 

「あ、まだ奥さんじゃないや。婚約者っていうのかな」

 

「お、おお、お奥さん!?婚約者!?お前何時の間にっ!?しかもこんな美人と!?」

 

「うん。本当はもう一人居るんだけどね」

 

「もう一人!?」

 

「うん。婚約者二人居るんだ」

 

「婚約者二人!?」

 

まぁ、普通はこの反応だよね。

他の国だと一夫多妻制とかあるけど日本は一夫一妻制だから馴染みが無いんだ。

 

「誰だ?」

 

「俺の学校に通ってた時の同級生」

 

「お、女っ気の欠片も無かった藤丸が……」

 

「そういうそっちはどうなの?指輪着けてるけど」

 

「え?あぁ、ついこの間結婚したんだよ」

 

「そうなの?おめでとう。あ、でもご祝儀とか今渡せないや」

 

「いいって。気にすんなよ」

 

「奥さんは?」

 

「今たこ焼き買いに行ってる」

 

そう言うと、彼を呼ぶ声が。

多分奥さんかな。

 

「奥さんに呼ばれたから行くわ。じゃぁな。まだ日本にいるんだろ?」

 

「うん、もう暫くは休暇」

 

「そしたら、他の皆も呼んで飲みに行こうぜ」

 

「うん、それじゃぁお幸せにね」

 

「おう、藤丸もな」

 

彼と別れて二人でまた歩き始める。

 

ふと気が付く。

スカディの俺の手を握る力が強くなってる。

 

それだけじゃなくて、指を絡めて恋人繋ぎをしてくる。

それどころか腕を取って抱き締めてくる。

 

浴衣だからか、いつもの様に下着は着けていない。

代わりにサラシを巻いている。

 

本当は浴衣専用の下着があるんだけど、残念ながらスカサハとスカディの胸は大きいからサイズが無かったんだよね。

仕方が無いからサラシ巻いてる。

 

それでもスカディの胸の柔らかさはどうやったって消せないから、腕を抱き締められるとむにゅり、と柔らかくて心地良い感触が上腕を襲う。

 

「どうしたの?」

 

「お前は、ズルい」

 

「ズルい?」

 

「あぁ、ズルい。とてもズルい」

 

「え、なんでズルいの?」

 

聞いても黙ったままで教えてくれない。

少しだけ下を俯いていて、耳が赤い。

 

機嫌が悪くなったって訳でもない様だし、どうしたんだろう。

 

 

 

 

神社の本殿は階段を幾らか登った小山の頂上にある。

そっちの方には、提灯がぶら下げられているだけで屋台は何も無いから行く人は殆ど居ない。

 

スカディは、俺の腕を引っ張ってそっちの方に歩いていく。

 

「スカディ?こっちには何も無いよ?」

 

「良いからついて来い」

 

引っ張られるがまま、着いていくと頂上に。

するとなんの前触れも無く、スカディは俺の方に振り向いてキスをしてきた。

 

「んむっ、ちゅっ、ちゅぱ、ちゅっ」

 

「ん、んむっ、んちゅっ」

 

舌まで絡ませてくる、深い深いキス。

 

「んはぁっ」

 

「ど、どうしたの?急に」

 

「マスターが悪いんだ。だから、鎮めるのを手伝って貰うぞ」

 

「え?ちょっ」

 

返答する間もなく、参道を外れて木々が生える草むらの中に引っ張られていく。

 

少し奥の方まで行くと、何やらルーンで幾つかの呪文を刻む。

あれは、多分人払いかな?それに動物避けのルーンも使ってる。

 

しかも胸に巻いたサラシをするすると解いていくんだから流石に察しが付く。

今まで抑えられていた大きな胸がたぷん、と窮屈であったことを訴えるかのように揺れて解放される。

 

そのまま、またキスをされる。

唇を重ねるだけのものから、段々と舌を絡ませて、互いの唾液を交換するほどのディープキス。

 

だけど日本人として、神社の敷地の中でというのが理性に歯止めをかける。

いや、実を言うと青姦って夏に発生した妙ちくりんな特異点の時を最初に、それ以降も既に何度も経験済みなんだよね。

 

だから別に今更青姦自体に躊躇いは無い、ってのも変だけど余り意識はしない。

問題は此処が神社の敷地だってこと。

 

俺って無神論者って訳じゃないけど、どこかの特定の神様を信じていたりする訳じゃない。

強いて言うなら我が愛しのスカディぐらい。

 

だけど日本に生まれ育って、その宗教観念の特異性って言うのもあって割と神社に参拝って言うのはしていた。

だから流石にここでするのは気が引ける。

 

「スカディ、流石に此処じゃ不味いって」

 

「んっ、大丈夫だ、人払いと獣や虫払いはルーンで済ませた。だから、二人きりだ」

 

「いや、そうじゃなくてここ神様の家だよ!?」

 

「それなら問題無い。私とて女神だぞ?もし文句を言って来たら私が出てやる」

 

「いや、そう言う問題じゃぁっ!?」

 

そう伝えたものの、スカディは止まる様子は無い。

まぁ確かにスカディも神様だけどさ、下手したら外交問題とかじゃないの?良いのそれで。

 

なんて思っている間にズボンを脱がされた。

流石、俺が気が付かない間にベルトを外されてホックも下されていたらしい。

 

「んふふ、マスターもその気ではないか。こんなにおっきくしてたら説得力も何も無いな」

 

「いやそれは」

 

「ほら、お前を愛する女が目の前で、こうして誘っているのだぞ?」

 

下半身を丸出しにされて、その細くて滑らかな手ですっかり大きくなってしまったムスコをすりすりと摩られる。

俺の弱点をしっかりと把握しているスカディは、裏筋をかりかりと爪で優しく引っ掻いたりカリ首の辺りを擦ったり、鈴口を指の腹で刺激する。それだけでもう追い込まれていく。

 

「あぁもう、どうなっても知らないよ!?」

 

「きゃっ」

 

スカディを抱き寄せて、浴衣の中に手を突っ込む。

汗で滑った肌の感触は最高に心地良い。

 

それに、汗の匂いとスカディの匂いが混ざって、嗅いでいると頭がおかしくなりそう。

胸、尻を揉むのは当たり前。

 

すぐに俺の手はスカディの下半身、性器に伸びる。

 

浴衣を捲って、手を入れるとムワッ、と雌の匂いが立ち込める。

 

淡い青色の下着は装飾が派手、と言うわけではないけれど、生地が薄く、この暗がりでも分かるぐらい肌が透けている。

 

「あぁっ♡んっ、ふっ♡」

 

手を伸ばして下着越しにマンコを触ると、嬉しそうな声を漏らして腰を揺する。

 

もっと触れ、もっと弄れ。

 

そう言っているみたいに腰を動かし、入り口付近に指を這わせれば沢山の愛液と共に吸い付いてくる。

下着が薄いって言うのもあるだろうけど、俺の手がびちゃびちゃだ。

 

どうやら随分前から出来上がっていたらしい。

これは、弄る必要も無いぐらいだ。

 

「スカディ」

 

「んっ♡」

 

一言言って、スカディの下着を横にずらす。

すりすりと指の腹で撫でて、少しだけ指を挿れる。

大して弄ってもいないのに、入口が開いてヒクついているのが分かる。

きゅむきゅむと指を締め付けてくる。

 

指を挿れて、恥骨の下辺りをグイッと曲げて刺激する。

所謂Gスポットって場所だ。

 

「あっ!♡やっ、あっ♡」

 

スカディの初めてを貰ってから何年も、酷い時は毎晩肌を重ねていたから弱点とかは丸分かり。

その逆もまた然りなんだけどさ。

 

刺激する力に強弱をつけてぐりぐりと押したり撫でたり。

 

「ひぅっ♡!?あぁ"っ♡やっ、あ"っ♡」

 

少しすると喘ぎ声に濁点がつき始める。

足をカクカクと震わせて、俺の服をぎゅっと握り締める。 

 

更に刺激し続けると。

 

「あ、あ"♡あ"っ♡イッ♡!?んんン"ン"ン"ッッ!!!♡」

 

ぷしゅっ、ぷしゃぁっ!!♡

 

身体をビクビクッ、ガクガクッ!と震わせながら潮を吹く。

手が生温い液体でびちゃびちゃに濡れる。

 

改めてスカディを見てみると、物凄く扇情的で、それでいて美しい。

山の女神様だけど、俺にとっては美の女神。

浴衣ははだけきって胸は完全に露出しているし、帯も緩んで下半身も全面が丸出し。

顔はさっきよりもとろとろで、瞳はさっきよりも潤んで涙目、口の端から涎が垂れている。

 

にゅぽっ♡

 

「あ"っ♡」

 

「外だからいつもより興奮してる?」

 

「あぁ、そうみたいだ」

 

指を引き抜くと、いやらしい水音と喘ぎ声が。

 

「んっ♡」

 

キスをすると、嬉しそうにして更に抱き着いてくる。

それをこちらからもぎゅっ、と抱き締める。

 

 

 

 

スカディの手によって既に外に解放されていた自分のチンコを当てがい、挿れるではなく擦り付ける。

まだ挿れても居ないのに、熱く柔らかく、そして吸い付いて来る。

溢れ出ている愛液が纏わり付き、

 

「んっ、んっ♡あっ♡焦らすなぁ♡」

 

もどかしそうに、此方を見上げ、潤んで蕩けた表情と声で訴えて来る。

それが、どうにも獣欲を刺激してくる。

 

「そんなに欲しい?」

 

「いじわるな奴め♡」

 

「そのいじわるな奴を人混みの中で誘惑し続けて止められないぐらいまでにしたのはスカディでしょ?」

 

「分かった、分かったから♡」

 

スカディは、一度離れて後ろにある木に背を預けて浴衣の裾を持って捲り上げた。

 

お陰でスカディのつるつる無毛のパイパンマンコが、暗がりでも丸見えだ。

 

「マスター、挿れてくれ♡」

 

スカディの一言を聞いて、今回はしっかりと先を穴にくっ付けてぐっ、と挿れる。

 

にゅるん!

 

「あぁぁんっ!♡」

 

嬉しそうに嬌声を上げる。

 

「挿れただけでイッちゃったね?」

 

「やだぁ、言うなぁ♡」

 

挿れただけでイッたスカディの膣中は、痙攣しながら蠢いて締め付けて来る。

スカディは男を俺しか知らないから、初めてを貰った時からスカサハと一緒になって俺専用になるようにずっとずっと抱き続けて来た。

お陰でマンコの形は俺のチンコにぴったりと吸い付くようになったり、感じやすい場所を開発されまくったりで、スカサハ以上に感じやすくイキ易い。

 

びちゃびちゃに濡れているスカディのマンコは、特に抵抗をする事無く受け入れる。

だけどそれで油断は出来ない。

 

なんせスカディの膣中は締まりが良くて、ぎゅっぎゅっ、きゅむきゅむ、と締め付けてくる強さに強弱があるし何よりもぐねぐねぐにゃぐにゃと畝るんだ。

 

指を挿れただけでも気持ち良いんだけど、それがチンコになったら凄い快感が襲って来るわけで。

 

「はやくっ、早く動いてっ♡」

 

その要望に応えるべく、腰をゆっくりと前後させる。

お互いに立った状態だから思いっきり擦れ合う。

 

「あっ♡あっ♡んあ“っ♡イイッ!♡あ“っ♡」

 

何時もより、野外ってこともあって感じているのか喘ぎ方が凄い。

二人とも、野外の時の方が感じるんだよね。だから定期的に野外セックスをしている。

二人の時もあるし、三人揃って、って言う時もある。

 

「いっ、イクッ♡!」

 

そう言ってからすぐに、スカディは本日三度目の絶頂を迎えた。

カクカクと震えながら、足に力が入らないのか凭れてくる。

それを抱き留めながら柔らかく、安産型の豊かなお尻に手を回して支える。

 

足を持ち上げても良いんだけど、今はこの体位で。

 

腰を振るたびにHカップの巨乳、いや爆乳が俺との間で押し潰されているのにも関わらず揺れている。

それを見て、より一層興奮した俺はスカディがイクのを見ながら、それでも腰を動かすのを止めない。

 

「ふっ、ふっ、あっ、あ“っ!?お“っ、おぉ“っ♡」

 

普通に挿れただけでも、スカディの子宮口にキスをするチンコをタイミング良くぐっ、と奥にまで勢い良く突き込む。

すると段々とスカディの声が大きく、獣に近くなってくる。

 

「ひっ♡やっ、いっかい、とまってぇっ♡」

 

一度止まってと懇願されるけど、止められないし止まらない。

こんなに気持ち良くて、俺のことを愛してくれているのに、それを知っていて止められるわけが無い。

 

それに。

 

「でもスカディの腰はしっかり動いてるよっ」

 

「あ“ぁ“っ♡」

 

そう言いながら、どちゅんっ、と奥に突き込む。

 

スカディの腰は止まってと言いながらカクカクと前後に動いており、しかも俺の腰の動きに合わせて前後しているから、突き込む時は前に、引き抜くときは後ろにと言った感じで、突き込むとより奥へ、引き抜くとぎりぎりまで引き抜くことになる。

お陰で、スカディだけじゃない、俺に与えられる快感はいつも以上だ。

 

「んむっ、んちゅっ♡」

 

半開きになっていたスカディの口を塞ぐ。

すると瞬時に嬉しそうに舌を俺の口の中へ入れてきて、舌を絡めてくる。

 

スカディの唾液は、甘くて美味しい。

口の端から溢れ出た涎がぽたぽたと互いの胸元を汚すけど、そんなの一切気にしない。

 

「んあっ、はぁっ♡」

 

「ぷはっ」

 

長い時間、キスをしながら腰を振る。

その度にスカディは絶頂する。

 

「あっ、ますたーっ♡もっと、きすぅっ♡」

 

「うん!ちゅっ、むちゅっ、ちゅぱっ」

 

もっとキスをして欲しいと強請るスカディの唇を塞ぐ。

舌を絡め合い、唇を離しても舌は絡み合ったまま。

舌をもが離れると、互いの間に参道の方にある提灯の小さな灯りが間に掛かった橋を銀色に照らす。

 

だけど、そんな光景よりも俺はスカディともっと深く、もっと熱く、もっと繋がっていたい。

 

「じゅるるるるっ」

 

「あはぁっ♡」

 

だからスカディの舌を啜った。

唇で挟んで、引き寄せるように啜って腰を振り続ける。

 

「ぷはっ、んむっ」

 

「んんっ♡!んちゅっ♡んぐぅっ!♡ン“ン“ン“ッッ♡♡♡」

 

もう一度、しっかりと唇を塞ぎ、ぐっ、と奥に突き込むと同時にスカディがまたイッた。

唇を塞がれていて喘げないから、くぐもった声を漏らす。

 

だけど俺にとってはそれすらも快感に変わってしまう。

 

「スカディっ、出そうっ!」

 

「だせっ♡な、かで!たくさん!♡だしてぇッ♡」

 

嬉しそうに声を弾ませて、首に絡めていた腕の力を強くする。

 

「スカディっ、出すよっ!!」

 

「こいっ♡」

 

出そうになった瞬間、奥の奥へ思いっ切り突き入れる。

ぎゅぅっ!とスカディを抱き締める力を強くする。

 

ごりゅっ♡!

 

チンコの先端がスカディの子宮口を思いっ切り突き刺して抉ったのが分かる。

ぷにぷにとしていて柔らかいその感触に思いっ切り鈴口を押し当たその瞬間。

 

びゅっ♡ドビュッ!!ビュルルルルッッッッ♡♡!!

 

「きたっ♡あっ、あっ♡おっ!♡んお“っ♡お“ぉ“ん♡♡♡!!!」

 

十数分間、スカディの膣中で必死に我慢して我慢して、我慢し続けた射精の勢いは凄まじかった。

スカディの子宮口を突き破って、子宮奥の壁に精液がビチビチビチッ!と当たっているのが分かる。

 

かくかくと腰を揺すりながら、濁点の付いた喘ぎ声で思いっ切り絶頂するスカディ。

おまけに潮吹きまでして、俺のお腹を汚すけど、全然嫌な気持ちにはならない。寧ろこんな姿まで見せてくれることに嬉しくさえ思う。

 

 

 

一分か、二分ぐらいの長い射精を終えてずるり、とチンコを引き抜く。

 

「んぉっ♡」

 

引き抜いた瞬間にもまたスカディはビクンッ♡と絶頂した。

 

「はっ、はぁっ♡あっ♡んっ♡ちゅっ」

 

「ふっ、ふっ、ふぅー。んちゅっんむ」

 

互いに余韻に浸りながら、互いに身体を預け合う。

唇をまた重ねる。

 

 

ふと下を見てみるとスカディの本気汁と、俺の精液が混ざったなんとも言えない、見ているだけでゾクゾクっ、と背筋がするような液体がドロリと膣口から流れ出てくる。

そしてぼたぼたっ、と重い音を鳴らしながら地面に垂れていく。

 

我ながら随分と大量に射精したものだと思いつつ、その様子にまたムラッ、と欲情して。

 

「スカディ」

 

「んっ、ああっ♡」

 

スカディの中に俺を潜り込ませた。

 

 

 

 

 

 

 

 

グチュっ♡!グチョっ♡!ブチュっ♡!

 

結合部から水音が響く。

 

「はっ、はっ、はっ」

 

「あ“っお“っっ♡イク“っ♡」

 

もうどれぐらい必死になって夢中になって腰を振っているだろう。

どれぐらいの時間、繋がりっぱなしだろうか。

スカディを持ち上げて、駅弁でもヤったし、片足を持ち上げてとかも。

 

今は立ちバックで、スカディに木に手を付いてもらって後ろから綺麗な背中とお尻、それにヒクヒクと動くアナル、結合部を見ながら腰を振っている。

更には後ろからでも、突かれる度にゆっさゆっさと盛大に振れている爆乳を見ながら凄い絶景だな、と思う。

 

もう獣みたいにずっとヤリっぱなしで、スカディのマンコは何度もの絶頂と、チンコと擦れたせいで赤くなっている。

それに垂れた愛液と精液、それに潮吹きも何度もしたせいで、足元には小さな水溜りが出来ていて動くたびにぴちゃぴちゃと音を立てる。

 

「イグっ♡イ“グっ♡ ンお“ぉ“ォ“ォ“っ“♡!」

 

プシュッ、プシャァっ

 

イく度に潮を撒き散らすスカディは最早、獣みたいな喘ぎ声しか出さなくなった。

 

「ッ!!」

 

「アォ“っ♡!?イくぅっ♡!」

 

そして何度目かも分からない射精をスカディの子宮に吐き出す。

それと同時にまた、スカディが痙攣しながら絶頂した。

 

 

ずるり、と引き抜くと最初のとは比べ物にならない量の本気汁と精液がぐちょぐちょになっていて、それらが掻き混ぜられて泡立っている。

 

「あ“っ♡ア“ッ♡ン“ン“ッ♡」

 

余韻で身体をビクッ!ビクッ!と震わせながら絶頂するスカディは、俺が支えていないと立っていられないぐらいには、なっていた。

 

 

 

 

腕時計を見ると、スカサハとの約束の時間を五分ほど過ぎている。

 

「スカディ、時間だよ」

 

「あっ、あぁっ、あっ♡」

 

駄目だ、完全に快楽で意識が朦朧としてる。

そろそろ行かないと、と思ってスカディを起こそうとしていると。

 

「全く、ルーンを使ったような気配があって、マスターが時間になっても来ないと思ったらやはりか」

 

後ろから聞き慣れた声がした。

 

「す、スカサハ」

 

「んー?お主は自分の女を待たせている間に、もう一人の女と激しくまぐわっていたと」

 

「い、いやこれには訳が……」

 

「問答無用!」

 

スカサハに襲い掛かられた。

 

 

 

 

 

 

それからは酷かった。

意識の朦朧としているスカディのHカップと、ヤル気満々のスカサハのIカップでパイズリされたり、ダブルフェラもされた。

スカディとスカサハの二人と滅茶苦茶にセックスし続けて、辺り一帯に咽せ返る様な酷い性臭が立ち込めていた。

 

二人分の潮吹きと、愛液、精液を受けた地面は酷い有様で雨でも降った後なのかと思うような有様。

 

ルーンで人払いをしておいて良かった、と思う程の有様。

酷く、そして退廃的。

 

だけど俺としてはとても幸せだった。

 

 

辺り一帯の片付けを終えて、と言ってもルーンでなんだけど。

 

家への帰路に着いたのは祭終了時刻十時を思いっ切り過ぎた、夜中の三時の事だった。

 

丑三つ時だとか言われたりする時間でも延々とセックスしていたことになる。

正直、どんな悪霊とかが出てきても怖くない。

 

人理修復の旅でそれ以上に恐ろしい存在とかを目の当たりにしたし、戦ってきた。

それに、それ以上に強くて美しい二人がいるんだもん、怖いはずがない。

 

 

 

 

 

 

 

「「「ただいまー……」」」

 

音を立てないように、玄関のドアを開けて小さな声でただいま、と言う。

当然、寝静まっている我が家から返答が返って来るはずもなく。

 

「それじゃぁ、お風呂入って寝よっか」

 

「そうだな」

 

「うむ」

 

三人揃って風呂に入ってすぐさま寝ましたとさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝。

 

朝食の為にリビングに降りると物凄いニマニマと笑みを浮かべた両親と姉さん、それに皆が待っていた。

やべー、バレたかな?流石にバレてるよね?いやバレてない!?

なんて思いながら席に着くと。

 

「マスター、昨夜は随分とお楽しみだった様ですねぇ」

 

「えっ」

 

「なんのことやら分からんな」

 

「惚けても無駄ですよー。あの神社に祀られている神様から連絡がありましたので」

 

「え”っ」

 

「まぁ、特に怒ってはいない様ですのでお気になさらず」

 

「ほ、本当に?」

 

「えぇ。流石にギリシャ神話とか程ではありませんが元々日本って割と性的に奔放な国でしたので、神様も余りそう言ったことを気にしないんですよ。あの神社の神様は少なくとも気にしないタイプですので問題ありません」

 

「そ、そっか。それなら良かった……」

 

玉藻曰く、そうらしい。

 

「まぁ、それを抜きにしても真夜中までなんの連絡も無しに、とされた私達の気持ちは少しばかり考えて欲しいものですけれどね」

 

メディアにそう釘を刺された。

うん、まぁ、以後気をつけます。

 

スカサハは何食わぬ顔で朝食を摂っているし、スカディは恥ずかしくって顔を手で隠して俯いている。

 

「これは孫を見る日も遠くないな?」

 

「そうねぇ、男の子と女の子、どっちでも大歓迎よ?」

 

「甥っ子かぁ。……私恋人すらいないのに」

 

両親達はそれぞれ言いたい放題だ。

だけど言い返せない。

 

 

とまぁ、そんな少しだけ騒がしい朝を迎えるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー side スカディ ーーーー

 

 

 

 

 

 

昨晩の激しいまぐわいの翌朝。

昨晩は正直記憶が飛ぶほどに激しくまぐわって、帰宅したのが夜中だったと言うこともあり朝食後すぐにマスターの部屋に戻って二度寝だ。

 

皆から言われたのは恥ずかしかったが、あんな姿を見せてもいい、見られてもいい、と思ってしまう程にマスターを愛している。

 

「あー……、流石にバレてたかぁ」

 

頬を赤くしながらマスターは言う。

昨晩、私と私を責め立てて、どうしようもなく惨めであられもない姿にさせたのと同一人物とは思えない。

 

だが、そんな違いもどうしようもなく、愛おしく、可愛い。

 

ベッドの縁に座り、ちょいちょい、と手招きをして。

 

「どうしたの?うわっぷ」

 

ぎゅぅぅぅぅぅっ、と胸に抱き寄せて、抱き締める。

少し抱きしめていると、ペシペシ、と腕を叩かれる。

 

離してやると。

 

「ぶはぁっ!スカディ、俺胸で溺れて死んじゃうよ」

 

息が出来ず苦しかったのか、顔を酸欠で赤くしながら訴えてくる。

 

「すまぬな、どうしても抱き締めたくなったのだ。許してくれ?」

 

そう言ってもう一度、次は呼吸ができる様にしながら抱き寄せるとこくこく、と頷いた。

なんだかんだとマスターは私達の胸が大好きだからこうしてやると喜ぶのだ。

 

更に後ろからスカサハが抱き締めて、前後から挟まれるようになる。

 

それを最高に嬉しそうに幸せそうに顔を笑みで歪めてマスターは抱き付いて来る。

そのまま三人でベッドに倒れ込む。

 

もぞもぞと私達の間でマスターは動くと、身体を正面に向けて片手づつ私達を抱き寄せる。

にへっ、と笑うその顔はやはりとても幸せそうだ。

 

それを見て、二人でまた左右から胸で挟み込むように抱き締める。

胸に溺れてしまうと言っていたが、本望だろう?

 

 

そう思いながら頭を優しく撫でて、昨晩の疲れが出ている顔色を見ながら。

 

「ほら、疲れているのであろう?今日一日はこうして三人でゆっくりと過ごそう」

 

「そうだな。マスター、胸ならいくらでも貸してやる。尻が良いというのなら尻でもいいし、太ももでも背中でもどこでも好きに使って寝るといい」

 

「うん…、お言葉に甘えるよ……」

 

眠そうに答えるマスターの頭を優しく撫でながら、三人でぎゅぅっ、と抱き合い掛け布団を被る。

部屋の温度をもっとくっついても快適なように少しだけ低くしておく。

 

「おやすみ、すかでぃ……」

 

「おやすみ、マスター」

 

「おやすみすかさは……」

 

「あぁ」

 

ちゅっ、とキスを一つ落として、マスターが眠り小さな寝息を立て始めたのを確認してから私達も目を瞑った。

 

 

 

 

 

 

ーーーー side out ーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 









久々の投稿、如何だったでしょうか?







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