※この作品はR-18です。

転生して魔法使いになって○○に会いに行く(その後生活)   作:紅霧竜

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メリークリスマス!は逃走の合図

直人はイベントに参加するのを極端に嫌がる

なぜなら「めんどくさい」「自由な時間を奪われる」「参加させるなら裏方にさせろ」というめんどくさい性格なのである

 

今までならそれでよかったのだが

今年はフランが主催で行うという

それも博麗神社で

つまり直人は逃げられない

そこまでは覚悟を決めていたが

 

「なおとー私の神社を使うんだから…ちゃんとしてね?」

「大丈夫よ!!もし気品のない事をした人達は私がキュッてしてあげる!!」

「結界作り変えるか…彼らの力を借りねば…」

 

現在は11月も始まったばかりであるが

魔法の研究とあらば時間が足りなさすぎる

 

なので元ルームメイトを頼ることにした

フランには一時的に研究室に籠ることを伝える

 

「という訳なので一時的に職務から離れます…もうしわけ…」

「なおと?謝らなくていいよ?その代わり…早めに戻ってきてね」

「!…かしこまりました、明日には完成させこちらで研究します」

 

ルームメイトの力を借りようという考えを忘れ研究室へ入ると

レギオンを展開し空間を圧縮

知る限り全ての陣を起動する

極限まで圧縮された空間は時すらも超越し止めてしまう

その中で幾千幾万と結界を同時に張り、壊し、修正し、再度紡ぐ

 

本来であれば途方もない研究であるが

レギオンはその全てが一人である

それゆえに同時にあらゆる可能性を検証、評価、実践することができる

 

現世~

 

「ねぇ?ここから凄まじい魔力を感知したのだけれどまた何かしてる?」

「私はしらないわよ!!」

「それ直人だよー」

「フラン?どういう事??」

「ほらクリスマスパーティーを霊夢のところでするから皆が楽しめるように結界を張るんだけど…」

「もしかして新しい結界の研究?」

「うん…ただ魔法は途方もない時間がかかるでしょ?」

「私はよくわからないけどそうなの?パチェ」

「ええ…新しい魔法を生み出すのに100年なんて結構ある話よ?」

「ただいま戻りました…おやちょうどいい少々お付き合いください…ませ!」

 

直人が発言後、その場にいた霊夢・レミリア・パチュリー・フランは異変を感じた

 

「咲夜!あなたは無事!?」

「私はなんとも…」

「まず能力は使えないはずです」

「魔法が使えないわね…」

「運命が見えない…」

「空が飛べない…」

「時間が操れない…」

「そしてもうひとつ…咲夜さん申し訳ありませんがひとつ受けていただいてもいいですか?」

「ええいいわよ?何かしら」

「ではレミリア様…咲夜さんへグングニルを撃ち込んでください」

「できるわけ…いいわやってあげる!」

 

レミリアの放ったグングニルは小学生のドッチボール並みの速度で飛び

 

「あまり痛くないわね…むしろ私が私自身を叩いたときのよう…まさか!?」

「ええ、この結界の中に入ったすべてのものは『咲夜』さんと同程度の能力まで調整されます」

「もしかして…咲夜~ギュッ」

「フラン様に抱きつかれるなんて…しあ…わ…s」

「咲夜!?咲夜!?!?」

「ハッ!嬉しさのあまり意識が…」

「ついでにパチュリー様の喘息もこの空間では起きません」

「そうね…心なしか体が軽いもの」

「これで効果は期待できる…しかし虫にまで影響がなぁ…除虫作用も付けるか?その場合の結界は…」

「ん?そういえばこれ一から作ったのよね?」

「ええ昨日から作りましたが?」

「…昨日?待って??1日もたたず組み上げたの??」

「空間を圧縮し時間を極限まで遅く、レギオンにより同時に幾億の試行と評価しただけですが?何か問題が…」

「直人?それって博麗に伝わる修行空間よりきついんだけど?」

「フラン様に速く帰って来てねといわれましては…持ちうる全てを使うのが当然でしょう」

「こっわ…あんたんとこの従者は二人ともどうなってんのよ…」

「咲夜はそこまでじゃ…いえ同類ね…」

「じゃあ今回は許すけどこんな大きい魔力使うときは声かけてね~」

 

霊夢が部屋の外へ出ようとすると異空間が見え…

景色が歪んだと思うと博麗神社が見える

 

「これもよしっと…あとは入りかたか…」

「ねぇパチェ?あれは作れるものなの??」

「一応できるけど…その維持とあの規模は無理よ…」

「直人~それってどれくらいもつ~?」

「想定としては10日ほどですね、パーティーの準備から片付けを含めるとこれくらいかと」

「うそでしょ…どれだけ消費少ないのよ…」

「私の魔力1/3で10日ですよ?さすがにいくら私でも持ちませんよ」

 

直人は笑って話しているが幻想郷に住む全ての(紺までのキャラ)人物の合計の三倍の魔力を持つ

その1/3…つまりほぼ全ての魔法使いが全力で維持と管理をしなければいけない魔法をたった一人で10日間も張り続けた上で戦闘する余裕もある

 

「なぜか直人の評価を下に見てる人たちがいることが不思議でしょうがないわ…」

「お姉様は間違ってるよ?」

「どういう事よフラン」

「だって~『わざわざ過小評価して関わらない』人達から離れてくれるのよ?直人にとってはとても都合がいいもの」

「もしかして…『己を理解し他者を見るもの』に対してはそのように接するけど『己を過信し他者を見下す者』にたいしては何もしないということね」

「うん!だから彼のルームメイトも彼を慕う人も皆声を揃えてこう言うの!!『彼を大切にしなくとも良いがその行いは還ってくる』ってね」

「返るんじゃなくて?」

「うん、めぐりめぐりて己に還るそれは己の行動によりいつかえるかはわからぬ、ってことらしいわよ?」

「巡る運命は必ず来る…私みたいね」

 

レミリアの言葉は半ば無視され

フランはプレゼントを準備し始める

直人もプレゼントを準備するため魔導学園へ向かう

 

魔導学園~

 

そこは全盛期のような賑わいも人数も居ないがそれでもその探求は終わることなく続いている

 

「懐かしいね~この空気」

「おや?見ないかおだね…ようこそ学園へ」

「ただいまです…我が母校」

「…黒のスカウトは知っているかい?ここの礎を作りその秩序を作ったと言われているが調べても何も出てこないんだよ」

「うーん聞いたことはあるけどそれだけかなー僕の生徒時代…今から約400年くらい前の事だしねー」

 

話しかけてきた人物は答えを聞いたあとそのままどこかへと行ってしまう

 

直人は目的地である図書室へ入る

 

しかしその有り様は酷かった

管理するものがおらず蔵書は半ば朽ち果て

その術式も忘れられようとされていた

 

「管理者居らず知識は闇へ…歴史は隠れ偽りが残る…なんとも悲しいね…」

 

独り言は虚空に呑まれ

 

答え返ることない

 

そのまま歩いていくと明らかにおかしな場所に出る

それはまるで〈争い〉があったような惨状

 

 

「まさか…『幻想を破り我が瞳に真を見せよ』!」

 

幻影を見せる結界が破られ

広がるは砲撃や血飛沫の跡

 

しかしその中でもそれは機能していた

 

「禁書の防護は破られていない…ということは…なるほど…」

「さあ!開けてもらおうじゃないか!!」

 

 

直人を取り囲むように研究員達が武器や魔法を構える

 

「生徒が居なかったのはそう言うことでしたか」

「貴様には関係なき事よ…命散らすか結界を破るか二つに一つだ」

「いいでしょう…『原初にして禁忌』の真の力を見せてあげましょう」

 

直人はその魔力を大規模に展開し

幻想郷へ戻る

 

 

「直人お帰りーどこ行ってたの?」

「母校ですよ…ならず者に占領されていましたが…」

「ふーん…それより招待状はどうする?」

「私のナイフがその代わりとして機能するので問題はないです」

 

フランはすでにプレゼントを決めたようで包装をするための素材を集めていた

 

直人は交換会に出す品物を決めかねていた

そもそもどのような物を用意するのがいいかわからない上に

[直人の作る物品は魔力が宿る]ということもあり手作りは論外なのである

 

そこで永遠亭の頭脳にアドバイスをもらうことにする

 

 

「というわけなんですよ」

「よくわかったわ…ホントにどうしましょうね…」

 

試しにいくつか作らせた薬品は全て魔力が宿る

それは簡単に兵器利用できるほどのものである

 

「お師匠もあんたも考えすぎなのよ『作ったあとに魔力を抜けば』いいじゃない」

「それではプレゼント交換の際ばれてしまいます…」

「ああ~それは難しいね~」

「なら直人さんのナイフを当てた方にプレゼントを送ればいいのでは?」

「それだ!!ありがとう鈴仙!!」

 

プレゼントが決まり館へと戻る

 

ナイフを準備し魔力を抜く

 

そしてナイフを保護する箱にいれたあと逆十字になるようラッピングをする

 

その後は食材の確保やテーブル、食器の生成ルートの確保等準備を始める

 

そしてパーティー7日前

 

「ではこれより10日間紅魔館で過ごしていただきます」

「わかってるわよ…迎えありがと」

「『願いは顕現し負を祓い悪を弾きて善とならん』…これで結界は張れたんだけど…入り口はっと…いいね」

「なーおーとーきたよー」

「フラン様!?どうしてこちらに」

「進捗どうかなーってちゃんと私は入れるね」

「正確には私の作り出した空間には制限なく自由に出入りできます」

「あなたの個人的な部屋でも?」

「はい…魔法書や実験材料もあるのであまり入って頂きたくはありませんが…」

「大丈夫よ…ところですでに三人ほどいるようだけれど?」

「やっぱり見えてるじゃない!!」

「直人さんの張る結界だよ?何も無いわけないって」

「皆さんこんにちは霊夢さんから何か聞いてますか?」

「なにも!というか霊夢がどっか行ったから出てきた」

「これから7日後ここでパーティーをするんですよ」

「私が主催するの!あなた達も来る?」

「いいの?妖精だけど…」

「人数が多い方が楽しいでしょ?あっもし来るなら何かプレゼント用意してね!」

「わかった!!」

 

その後フランは縁側で直人のいれたお茶を飲みながら作業を見守る

 

直人は結界を縮小拡大したり内部での配置を決めたりと設計図を描き続ける

 

「取りあえずこれでいいでしょう…調理場はここにおいて…各勢力事にある程度場所を作って…」

「直人~そろそろおひるだよ~」

 

声をかけると分身が現れ、食事を用意していく

メニューはご飯、豆腐の味噌汁、焼き魚、沢庵という平凡な和食

 

「いただきま~す」

「いただきます」

「結界も機能してるし彼女達の能力も防いでたね」

「ええ…思わぬところで機能の確認ができました」

「じゃああとはパーティーまでやることある?」

「いえ…しいて言うなればここの管理だけですね」

「だったら残りの時間私に付き合って!」

「かしこまりました…じゃあどこにいこっか?」

 

フランからの付き合ってとは友人として過ごしてほしいという裏返しである

直人は執事服を脱ぎ黒い長袖長ズボン姿でフランに話しかける

 

「じゃあいくよ?『あなたの母校』まで!」

 

 

そのまま学園へ入り大暴れして帰ってくるのは別の話…

 

 

パーティー前日~

 

「あ~たのしかった~」

「そうだね~あんなにいっぱい潰したのは久しぶりだから少し疲れたよ…」

「じゃあお風呂入ろ?先にいくねー」

 

フランは館内部のお風呂に入る

直人は自室にあるシャワーを浴びていると

 

「なおとーいる~?」

「フラン?どうしたの??」

「いっしょn…あっ逃げた」

 

直人は瞬時に逃亡する

 

夕方、食事をするために食堂へ行くと

 

「さあ…学園の事話してもらうわよ?」

「そうね…私も気になっていたのよ?黒のスカウトさん」

「私にも聞かせてくれよ!!」

 

と三魔女が揃っていた

 

~少女達食事と会話中~

 

「へぇ…そんな大群を二人で…」

「こうやって見ると幼い女の子とそのお兄ちゃんみたいな感じだけど」

「その実あらゆるものを破壊し身体能力も高い吸血鬼と魔力がおかしいあらゆる魔法の知識を内包した精霊なんだよなぁ…」

「私たちと比べる方が悪いのよ?第一60年という人間の時間と100年という精霊の時間全てを捧げてなおここにいるの…その時間を忘れないでほしいわ」

「ですねぇ~かつて友として互いを高め主として全てを注いでいるんだよ?そう簡単に模倣されませんよ」

「…?でも文とか紫には勝てないだろ??」

「まあいくら強くても弱点はありますから」

「それを差し引いてもマジックリンクは頭おかしいけど…」

 

食事も終わりそれぞれの部屋で眠る

 

翌日

 

パーティーの前段階である食材の搬入や調理、各テーブルや椅子を用意してデモンストレーションを行う

 

迎えた夕暮れ

続々と集まり始める人々

 

「なおとー手はず通りにねー」

「かしこまりました…レギオン限定解放!」

 

無数の直人はそれぞれを案内し始める

それは効率を重視した結果でもある

 

 

そしてパーティーが始まる

 

「みんなー!今日はきてくれてありがとー!!目一杯たのしんでね!!」

 

フランが開始を宣言すると一斉に賑わいを見せる

時に相応しくない行動をしている人物は一度目の警告ののち、見つけた瞬間に妖怪の山中腹か魔界深部へ転送される

 

フランは表で楽しみ

直人は裏で全てをこなす

 

そうこうしているとメインイベントが始まる

 

「ちゅうもーく!今からプレゼント交換はじめるよーー…順番にここから一枚ひいて番号を見せてねー」

 

直人は会場内に棚に敷き詰められた番号付きのプレゼントを出現させる

フランもプレゼントを用意しており当てたのはこいしだった

 

 

フランは一番最後に残ったプレゼントを確認すると逆十字にリボンのつけられた箱だった

 

「…なおと~?イカサマしてないよね~??」

「しませんよ!?むしろなんで残ったの!?!?」

 

会場全体から一言

 

「お前の魔力感じた」と

 

「ねえ?魔法使いじゃなくてもわかるってなに?」

「私に言われましても…」

「まあいいわ…中身は…ナイフ?」

「私からのプレゼントはこちらです」

 

それはどこにでもあるような一枚の紙

しかしフランが手に取った瞬間

 

「冗談よね?これは護符よ??」

「ええ受け取った人物に振りかかる避けようの無い災いから一度だけ護るという代物です」

「それは…隠すわね…さて、交換も済んだところでパーティーは続けるわよ!!」

 

 

それは日が昇る位まで続き

昼頃に皆が帰っていった

 

直人は空間内の全てを自身の魔力で造り上げていたため変換し片付ける

 

 

「直人、お疲れ様」

「ありがとうございますフラン様、お早めにお休みください」

「いいの、それより…はいこれ、プレゼント」

「よろしいのですか?」

「受け取ってくれないの?」

「ありがとうございます…中身は…指輪?」

「ええそうよ?あなたにはずっと隣にいてほしいもの」

「私からもこちらを」

「ありがとう!…指輪?」

「フラン様が危機に貧したときそれが代わりとなります」

「そう…なら要らないわね?だってあなたがいるんですもの」

「フラン様…我が全てあなた様に」

「フフッ…いつまでも変わらないね?直人」

「この身はあなたに救われました…その恩は例え死しても忘れません」

 

 

二人は互いに笑い合う

永き時の一瞬を忘れないために

 

「それじゃあ帰りましょうか?私たちの家に」

「はい…私たちの居場所へ」

 

 

その後は霊夢を呼び戻したり、お礼の食糧等を搬入したりと時間が過ぎ

無事に終える事ができた

 

翌日

 

直人はフランからの指輪を自身の心臓付近に融合する

「永久に失くすことないように」

フランは直人からの指輪に紐を通し首から下げる

「その指輪が誓いの証になる時」まで

 

お互いにその事は知らない…

しかしお互いに気付いている…

 

 

 

 

 

 

 

 

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