”皇 雅人”《すめらぎ まさと》ことマサトです。クシャルダオラという古龍に転生したおっさんです。
こちらの世界に来て、初めて!彼女が出来るわ、告白されるわ、人数増えるわで7人ほど♪
元の世界ではあり得なかった事なので、涙が・・・。
美人のハンターばかりで、私が独り占めって申し訳ないぐらい……と言っても誰も離しませんけどね。
夜中の交際も順調で(あ、夜中ばかりじゃないか……)何年も栄えてきた童貞君がこの世界に来て消え去りました。彼女達の内の1人は処女さんでもありました!最初に出会ったサラさんが、私の一番の妻になる女性……心の広い素敵な人です。その7人の内の一人でアマネラさんは筆頭リーダーさんの妹さんで、私と一緒になる条件として大砂漠に居るジエンモーランの討伐を言われて、全員で現場に赴く事になったんです。
で、実際に撃龍船に乗って大砂漠へと出たんですけど、討伐どころかあらぬ方向へ……。私がジエンさんの彼女紹介をする羽目に。
見つからなかったらと冷や冷やしながら何とか無事に見つけることが出来てめでたし、めでたしと言ったところです。
でも、ロックラックへと凱旋しようとした時に悲報が……。ポッケ村にテオ・テスカトルが襲撃しているとの事。しかも、獰猛化になって……。確かにナナさんを寝取ったかもしれませんけど、でもナナさんは火山に居る……私への報復か!?ポッケ村にはサラのおばあちゃんである村長さんが居ます。勿論村人達も。
村の中までは被害を受けてはいないと聞いたので、すぐに私も7人を乗せて飛び立ちました!筆頭リーダーさん達が食い止めてるそうなので、助けに加わらなければ……。ポッケ村に向かって全速力で飛翔していました!
間に合わせなければ……。
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「くっ!!な、なんとしても村に近づけさせるなっ!!」
「「「「はっ!!」」」」
筆頭リーダーさんを含め、村のハンター達も加わりテオを倒すか追い返そうと必死です。でも、獰猛化している状態で追い返すのは難しい。倒さない限り、獰猛化も解かれる事は無い……人が勝つかモンスターが勝つか命懸けの攻防戦……。
未だ村が被害に会ってないのがリーダーさん達がどれほどの手練れなのかを思い知らされる事に……。
体躯の要所に黒い靄があちこち移動しながら、もはや自我が無くただひたすらに復讐の為か攻撃を続ける様は正に異様……。普通に見かけるテオとは段違いで理性を失くしている分パワーは制御なしの全開モード!
「むっ!マズイ!紅い霧だ!!爆発連鎖が来るぞっ!!」
半径数メートルの円形に紅い霧を発生させて、テオが起爆装置の様に牙を嚙み合わせて火花を散らせ連鎖爆発を起こさせるという技!?です。それに巻き込まれるとダメージを受けながら吹き飛ばされます!手練れのハンターならば何とか凌げる事もあるでしょう、でも下位の方のハンターだと最悪猫タク送りに……。
リーダーさん達は緊急回避で爆発の外に避難……しかし1人避難に遅れた者が……。
「あっ!!」
「しまったっ! 間に合うかっ!!」
「あ…ああ……いやあぁぁぁっ!!」
1人の女性ハンターが躓いて、霧の範囲内に取り残されてました!リーダーさんがダッシュで彼女の元に!
彼女は頭を抱えてしゃがみ込んでしまいました。恐怖が上回ったんでしょう、そこから動くことが出来ません。
「おいっ!しっかりしろ!ここから離れるんだっ!!」
リーダーさんも彼女を立ち上がらせようとしますが……恐怖と怯えによって、彼女の身体は強張り身動きが出来ません。
「ちいぃっ!間に合わんっ!」
「リーダーっ!!」
覚悟を決めたリーダーさんが彼女の上から抱き込むように覆いかぶさります!その様子を見計らっていたかのようにテオが牙を噛み合わせようとした時です!
「……ガァァァァっ!?」
急にテオが悲鳴を上げてスタンしていました。しかもいきなり1つの竜巻が発生し紅い霧を巻き込んで消失させていきます……。周りのハンター達が呆然としていました、何が起こったのかと……。
「よし、不意打ち成功ね♪」
私の背中でライトボーガンを降ろす女性ハンターが1人……いや、全部で7人のご乗車ですが……私には全員大事!
そうです、天廻龍”シャガルマガラ”の素材で作られたライトボーガン”THEパニッシャーLV4”を持つ金髪ウェーブのショートヘアのリーアさんが鬼人会心弾でテオの頭部をヘッドショットしてました。
そして、私が竜巻を起こし紅い霧を吹き飛ばしたんです。全員、私達を見つけるまでいったい何が!?という表情をしていました。
「兄さんっ!」
「なっ!アマネラか!?」
私が地面に降り立つと、早速彼女達は飛び降りてリーダーさんの前に。テオを警戒しつつ、話し掛けます。
「大丈夫!?」
「済まん、助かった!だが奴を止めなければ村に被害が!」
「分かってる!兄さんは彼女を避難させて!後は私達に!」
「う、うむ、分かった!後で私も参戦する、それまで持ちこたえてくれ!」
「クスッ、その前に倒してるかもね♪」
「フッ、言ってくれるな。任せたぞ!」
「了解!」
リーダーさんは踞っている女性ハンターを何とか立たせ、後方へと避難してました。他の仲間に彼女を託す為に話し掛けてます。
「さてと…後はテオを何とかしないと……。」
テオが立ち上がり体勢を立て直しました。狂竜化している割には、分かるんでしょうか?こちらを睨み付けて来ます。
「フフッ、完全に怒らせちゃったわね♪」
「いや、もう怒りモードだけどね♪」
彼女達は武器を構え、テオとの間合いを取ります。多勢に無勢かもですが、村やハンターさん達に被害が出ても大変です。まずは動きを止めないと……そうするには討伐しか……。
「ねぇ、何でテオがポッケ村を襲うの?」
リザさん?確かに私も知りたい所ですが……獰猛化してるし、聞いても答えてくれないだろうし……。
「やっぱり、ナナさんが寝取られたから?」(そうなんでしょうかね、やっぱり)
「でも、それだけで獰猛化までになる?」(獰猛化までは確かに……って、寝取ってしまった事がそれだけでってどゆこと!?)
「そうよねぇ、マサトさんがエッチ大好きなのを知らないとか?」(えぇ!い、いや、好きですよエッチは。否定しませんけど…見境がない訳じゃあ……)
「いや、テオが知るわけ無いわよ。フルフル事件の時には居なかったし。あんなにテクニシャンと思わなかったし。」(あ~その話を持ち出します?あの時は貴女達を助けるのに必死だったんですけど。テクニシャンて……照れますね♪)
「じゃあ、マサトさんのテクニックを奪いたいとか?」(いや、獰猛化してるしどうやって?)
「私も知りたいですね、教えてくれますか?マサトさん♪」(食い付くとこがそこですか!貴女がそこまで知らなくても、十分魅力的です♪)
全く……大変な筈なのになんつう会話を……。あ、まさかジエンと戦わなかった分をここでとか!?
マジか?マジですか?緊張感無さすぎでは……?
「よし、みんな…やるよ!」
「「「「「了解!」」」」」
各々が、左右から回り込みテオに斬りかかって行きます。その内の2人はライトボーガンで狙い撃ちに……。私も風球ブレスを少し上空から放って行きます。しかしテオもファイヤーブレスで応戦して来ます!それをかわしつつ、前足、腹部、後ろ足、頭部、翼や尻尾……見事な連携で、何とかですが……討伐する事に成功しました。
「本当に私が参戦する前に倒すとはな……。」
リーダーさんも納得、と言うか驚きが混じってました……。いや、リーダーさんが弱い訳ではありません!こっちは私を含めて人数と連携で戦ったので、勝てただけですからね!
「これはこれは素晴らしい……見事な連携プレイでしたね♪」
パチパチと1人、テオが横たわっている上空から拍手をする者が……。
それは、私の世界で言うところのピエロ!?いえ、全身派手なカラーリングではありますがシルクハットにスーツ姿……しかも背中には躁虫棍?でしょうか、棒に鎖と羽根、反対側には鎌の様な大きな刃が折り畳まれてます。ゲーム的にも武器は分かる気がしますが、防具は……見た目装備でも、見たことがありません……一体何者……。
「貴方は?」
全員ただ者ではないと感じ取ったのか、武器を構えたまま警戒しつつサラが質問していました。まあ、上空に浮いていれば尚更ですが……。
「いや、これは失礼致しました。あの状態のテオを討伐されたので、感動していたのです!あの獰猛化のテオをね……。」
拍手していた両手を下ろし、ニヤリと不敵な笑みを溢す男……。
「で、何か用なの?」
「いえね、テオに村を襲わせたのですが……見事に妨害されましてね……ククク。」
「なっ!?」
「どういう事?」
「それってまさか……。」
「ほう、そちらのお嬢さんは察しが良いようですね。そうです、私が村を襲う様に仕向けました……獰猛化にしてね……♪」
「そんな……。」
「獰猛化にするって……。」
「貴様は一体何者だ!」
リーダーさんも、危険人物と判断したんでしょうね、今にも斬りかかって行きそうな気迫です。
その男は両手を広げ、掌から黒い炎の様なモノを浮かび上がらせ私達を見渡しました。
「ジョーカー………とでもお呼び下さい……♪」
「な、なんて事だ……。」
「兄さん、知ってるの?」
「いや、会うのは初めてだが……問題はソコではない、奴の掌から出ている物だ……あれは、狂竜ウィルス……!」
「えっ!?」
「そんな……。」
「あのウィルスを扱える訳が……。」
わ、私も初めてです!あれは人間やハンターにとっては悪影響が多い……しかも長期に渡って体内に入り込めばバーサーク、もしくは全身の細胞が異常をきたし確実に死に至る事もあると聞いてました……扱えるなんて信じられません!
「まあ、今日はご挨拶に来たまでです。そろそろお暇しましょうか。」
「そのまま帰す訳にはいかないわ!」
「そうね、話を詳しく聞きたいしね。」
「私もだ!黙って帰すつもりはない!」
私も含めて全員が、抑え込もうとしたときです!ほとんど音を立てずにその男の後ろに垂直に降下するモノが……。全身が黒い体躯に四肢があり、翼にも手のような大きな爪、光る目は異様さを更に醸し出してました……。
“黒蝕竜ゴアマガラ”直接会うのはこちらも初めてです。
「なっ、ゴアマガラだとっ!」
「そんな……。」
「ククク……では皆さん次の機会に……。」
ジョーカーと名乗った男はゴアマガラの背に乗ると、急上昇で翔び去って行きました……。
村は無事でしたが、私達を含めハンター達全体にも動揺が広がったのです…………。
読了ありがとうございます。次話をお楽しみに。
紅龍騎神でした……♪♪